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SSC2ネタバレ感想掲示板

1SSC2GK:2016/08/06(土) 12:22:42
この掲示板にはダンゲロスSSC2のネタバレ感想を書き込むことができます。
試合だけでなく、プロローグ、幕間、イラストの感想もこのスレッドをご使用下さい。

wiki:tps://www65.atwiki.jp/dangeroussscc/
公式Twitterアカウント:tps://twitter.com/DangerousSSC2

2敗者T:2016/08/30(火) 20:01:00
キャラクターとプロローグの感想などというものを投下させていただきます。
ちまちまと進めますが、おそらく全員分できる……はず。

◆大原吉蔵
「思えば二人が襲い掛かってきたのも金目当てというだけでなく、吉蔵への激励半分だったのだろう。」
読み返して気付きましたが、半分は本気で奪い取るつもりだったんですね……!?
いやあ、面白い。しかも好感度も高い!
公共の場で激戦を繰り広げておきながらまるで黒いものを感じさせないのは、巧みに盛り込まれたお茶目成分によるものなのでしょうか。
お年寄りが元気でいるのがいい国の条件とも言うことですし、居並ぶ魑魅魍魎どもを千切っては投げる活躍に期待したいです。
それと試合SSで活躍が見られるかは分かりませんが、友人や奥さんとの関係性が、すごく想像を掻き立てられて良かった。
紹介ラジオでも言われていましたが、若き日の戦いとかきっとあったんでしょうね……。

◆仙波透
能力の名付け方がとても好きです。本当に物理的に、職人的な肌!
キャラ造形もまたたいへん渋く、それでいてオリハルコンのカタヌキなるパワーワードも完備。玄人の手腕を感じます。
プロローグにおいては、家族のエピソードがやはり白眉でしたね……!
内容自体もさることながら、それを効果的に読者の心に訴えかけるテクニックすらある。そりゃあこんなの応援したくなりますよ!
背負ったストーリーは小規模ながら、切実さ、直向きさが溢れるほどに伝わる、いいお話でした。
どうか光を掴んでほしい。

◆ゴブリー
よりによって仙波くんの次にこの人が来るあたり、ダンゲロスの楽しい地獄性が如実に表れていますね……!
まずもろちんが本当に卑怯。誤字でなく意図的にやったのだとしたらあまりにも恐ろしすぎる。
数十年を尻武術と女装の研究に費やすゴブリンなんてもはや変態以外に言いようがないし、そもそも暗殺者がネット掲示板の広告で出てきたらダメなのでは?
ツッコミに回らざるを得ない濃厚なボケ、これも方向性は違えど危険な実力を感じます。
そしてまた厄介なことにプロローグSSが面白い……! ひどい。これはいいひどさだ。
お楽しみにじゃないぞマジで!

◆黄連雀夢人
外見に強いこだわりを感じさせる御仁。
設定にある幻覚の描写が上手く、独特な様相の古書店街世界と相まって、引き込まれるような深い魅力を作り上げているのがお見事でした。
そして個人的にはファイトスタイルにも注目したいですね。こういう、戦わない戦い方をする人は好きですよ……!
仕留めた相手へのアフターケアもちゃんとしてあげていて優しい。
狂人ながら支離滅裂なだけではない味わいがある、いいプロローグでした。
なけなしの理性がどこまで持つのか、真砂さんはどうなるのか、楽しみです。

3傀洞グロット:2016/08/31(水) 22:31:41
プロローグを一通り読ませて頂いたのでとりあえずキャラクターごとの雑感を、と。

大原吉蔵
ラジオでも最初に紹介された爽やかシルバーマン。プロローグでの他人物との掛け合いは愉快で可愛らしいが、高い戦闘力、文章力も見てとれる紛れもない強者。
プロローグに出てきたのは全員同年代のシルバーsだったので、最初の試合では若者とどのような会話を交わすかにも要注目。

仙波透
妹思いのカタヌキ職人。その裏には、元鉄砲玉という経歴を持つ日陰者であるため、実力相応のカタヌキの仕事に携われないという悲劇がある。母を亡くし、残された肉親の妹も病魔に蝕まれて今まさに失わんとしている彼にとって、C2バトルは背負うものが大きい。能力も単純な硬化ということで、相性次第では苦戦することも少なくないはずだ。
それでも尚運命に立ち向かう彼は、強者に数えられる人物と言えるだろう。

ゴブリー
あの人だ!! これは疑う余地もなく強者の品格。
まさかあの人の作品を4連続で見る機会に恵まれるとは、そしてその戦闘候補に入ることができるとは、なんという僥倖!
そしてゴブリー本人の能力(?)48の殺尻技は魔人能力に含まれるのか?なんにしても、彼(女)がコラボした相手は本来の意図とは別側面で魅力を引き出されることになろう。
彼(女)の試合を見るのが楽しみという他ない。

4傀洞グロット:2016/08/31(水) 22:32:19
黄連雀夢人
狂人狂人いうけど、あとちょっと社会に適応できれば狂人とは呼ばないと思いますぜ旦那! 彼にはちょっと白昼夢を見る癖があり、夢の中の人物に恋をしているに過ぎんでしょう。
まあそれはそれとして不気味な夢描写の雰囲気が格好良く、人物像にも好感を持てる。古書店がダンジョンらしき場所にある設定のも新鮮だ。
物憂げな雰囲気の男キャラということで、このキャンペーン内では普通の格闘描写以上のものを求められる強者。

飯綱火誠也
裏格闘競技で偉大な実績を持つ強者。
しかし、彼よりも強い格闘家の少女とは、完全な勝利を収める前に引き裂かれてしまう。プロローグにとてつもない力が入っているのも、実力を存分に見せられるようで恐ろしい。
プロローグ最後の部分が何となく後ろの方の五色君と被る。
彼ら二人がぶつかって最強の座をかけた戦いをして欲しい。すごく見たい。

七坂七美
詳細不明な武器、権力、美貌、肉弾戦に強い兄の協力(身体能力向上付き)、大会参戦の本当の理由。正面戦闘をするには厳しく、だからと言って簡単には後ろに回らせてはくれない強者、強敵というよりも難敵。
彼女の参戦理由や、兄の本性なんかも予想する必要があるため、3時間では対戦相手側の描写不足が懸念される。
一回戦目で当たる人は本当に大変だと思う。頑張ろう。

物部ミケ
ミケって名前からホワワンとした可愛らしさを前面に押し出すキャラクターかと思いきや、ポンコツクールタイプの女子高生。
彼女の能力は広い応用範囲を持つと思われるが、結構描写が大変そうでもある。
こういうタイプのポンコツクールキャラは、魅力の引き出し方が大変重要なため、そういうのを得意としない人にとってはこれ以上無い強者である。

5傀洞グロット:2016/08/31(水) 23:15:40
長嶋ありす
プロ幼女道免許皆伝、47才の幼女。素の身体能力に加え、闘気を操るというシンプルな魔人能力を持つ。ナインオーガのプロローグにも躯伎を用いた闘気の使い手が登場したが、あちらの詳細がわからない以上は魔人能力の方が強いのだろうか。気になる。
設定上は47才であっても、肉体、精神には幼女要素がたっぷり含まれているようなので、幼女のプロが中の人だった場合はこれ以上無い強敵、強者となって我々に立ちはだかるだろう。

蟹原和泉
全身を布で覆い眼帯で長身、そして全身に口があり、大食い、カニバリズム要素も含んでいる娘。
一定の層にクリティカルヒットなキャラクターである。
かく言う私も彼女の造形には強く惹かれ、骨格標本にしたいという欲動に駆られる。顎骨や葉の付け根がどうなってるのか気になる。
とにかく、このキャラを可愛く、その層の人にヒットするように書けば、もしかしたら票は取れるかもしれない。
しかし、こういうタイプの特殊女性キャラのファンは一枚岩でなく、実はツボが違うということもしばしばなので、狙い過ぎるのも得策では無い。中の人も最近SSキャンペーンで結構勝ってるのを見るので、やはり強者の器を持っているのが分かる。

アリア・B・ラッドノート
ちんちんはついていないという説明が、明らかに浮いている小学生と高校生の百合園ペア参戦。その年齢にも関わらず、危うい女子高生の毒牙に晒される機会が多い悲劇のキャラとなっているアリア様だが、SS内で実際に描写が多くなるのは、多分巡夜さんの方。
実際に戦うのは巡夜さんだし、感情表現も豊かである彼女の方が多分書きやすい。
なんにしても百合マイスターの作者がどのようにこの2人を操るかは楽しみである。SS4なんかを見ても分かる通り、強者に違いない。

ナインオーガ
目的が謎。躯伎の詳細も謎。我々はこれらを詳細に想像しながら、プロローグとキャラ説明をヒントに、殆ど1からキャラクターを組み立てなくてはいけない。
そして、プロローグを見てよく分かる強者ぶり。
九鬼水軍の存在は知らなかったが、まさか実在しているものを利用しているとは思わなかった。
二回戦以降で対策もがらりと変えざるを得ないと思うので、中の人も対戦相手もかなり大変だと思う。
七坂さんと並んで対策の難しいキャラツートップだと考えられる。

芹臼ぬん子
場違いに明るいキャラ。能力は結構応用幅がありつつも、十分な戦闘を描くにはかなり工夫が必要と予想される。関西弁という強力な武器もあり、台詞を書くのに全力で注意しなくてはならない強者。
だからと言って関西経験の薄い私のような人間には限界があるので、どこかで妥協点を見つけることになるだろう。それが、彼女の人格や人間性を歪めないようなものであることを願うしかない。

6傀洞グロット:2016/08/31(水) 23:17:03
鮎坂千夜
別キャンペーンでも名前が違ったりしながら、度々出場しているキャラクター。プロローグのプラナーカオスタイムシフターも同様のものと思われる。芹臼よりも関西弁のハードルが低いのは有難い。
以前より多分中の人と思われる方は強者として数えられていたので、油断できない。
また、SSDM2でこのキャラにそっくりなキャラと多分プラナーカオスタイムシフターと同一人物が、凄く雰囲気の良い物語のキャラとして書かれていたので、実は結構ハードルが高い。
中途半端な戦いをして、それと比較されるのは辛い。戦略を練りに練らなくてはいけないだろう。

量橋叶
私がパン屋に住み込んでる設定があるので、プロローグの登場人物のようなグロい死に方を晒さなくてはいけないのかしら、と不安になる。
直接戦闘がどの程度のワザマエかは分からないが、情報戦と能力においては滅法強いキャラクターのようだ。恐ろしさしかない。
飯綱火君とか五色君辺りのキャラは明らかにぶつかったら酷い目に会うと思われる。
とにかくプロローグで頻繁に用いられるカタカナと台詞が格好良い強者であることは確か。今はこれ以上言うべきではない。

五色那由多
凄い悲壮なタイプの格闘男児。仙波君と飯綱火君などとかぶる部分があるが、それにしても悲壮である。
確かな筆力で書かれた丁寧なプロローグ、そこに込められた熱いお気持ちは、読むほどに彼への応援の気持が湧き出ること間違い無し。
なんかもう理想世界に送っていいものか迷う。彼一人送ったところで絶対ライヒ先生には恨まれるだろうなあ。
読者との間に一体感を提供し、強敵を打ち破るのは絶対に読んでいて気持ち良いはず。どう考えても強敵。

以上雑感でした。敗者Tさん、途中でぶち切って申し訳ない。

7ぺんさん:2016/09/01(木) 19:43:19
オ、オデ、プロローグ、ヨンダ
カンソウ、カク


大原さん
SSキャンペーンではなかなか珍しい高齢キャラクター。
プロローグは短いものの、ゆるめだけどそこに住んでいる奴らは滅茶苦茶強いような暖かめの世界観や、
老人ではあるもののおちゃめさの残る大原さんの人格が、とても良くかけている気がします。
しかし、参加のモチベーションやなんで老人たちはこんな強いのか、
知代子との云々など、重要なところは隠していて、そこも狡猾ですね。
実力の高さが伺えて、この人と当たる人は大変だなあと思いました。優勝候補の一人です。

仙波さん
ヤクザっぽい外見だなあと思ったらやっぱり一時ヤクザにいた人。
切ない空気をまとったプロローグがまたいいですね。
人を傷つけてほしくない、という妹さんの思いを、
妹さんのために裏切る決意をする最後のシーンは、思わず涙腺が緩んでしまいました。
カタヌキの素材をオリハルコンにして、相対的に仙波さんの力を示すのも、設定の奇抜さと実用性を兼ね備えていて上手いですね。
実力の実力の高さが伺えて、この人と当たる人は大変だなあと思いました。優勝候補の一人です。

ゴブリー
一目でまともではないとわかるキャラクター設定、
その期待を全く裏切らない最低でありながら、最高に笑えるプロローグ。
小ネタの使い方、展開、ゴブリーさんの人格、全部が酷いなあと思えるのに、
戦闘描写や言動など、必要な所がきちんと書かれているのは流石といった所。
当たったキャラがどんなひどい目にあうのか、今から楽しみで仕方ありません。
この人と当たる人は大変だなあと思いました。ほんとうに大変だなあと思いました。

黄連雀さん
まず見た目が印象的なキャラクターですね。
古書店街=ダンジョンというのは、ひねり方としては王道で、なかなか面白い設定だと思います。
説得力の高い狂気描写も素敵ですね。倒した相手に対する儀式は、ヤクザ天狗さんを彷彿とさせます。
真砂さんの正体も個人的に、とても好みです。
文章も読みやすく、短い中で仕掛けも施してくる。他の人と比べても、完成度の高さが伺えます。
能力説明ではいい夢を見せると書かれているのに、本人は悪夢を見ているのは少し気になる所。
あるいは、この部分が黄連雀さんを書く上で、重要なポイントになってくるのかもしれません。
実力の実力の高さが伺えて、この人と当たる人は大変だなあと思いました。優勝候補の一人です。

8ぺんさん:2016/09/01(木) 19:44:35

飯綱火誠也さん
今回、私が一番に推してるキャラクターです。
ここまで見るだけで、色々なところから強者を集めてきたのだな、とわかる、豊富なバリエーションのキャラクターたち。
その中でも、魔人格闘リーグという比較的メジャーな所から引っ張りだされた、珍しい真っ当な実力者の方です。
チャンピオンであるにもかかわらず、キャラクター説明からも漂ってくる、現実的で弱気な部分が、親しみやすさを感じさせてくれます。
プロローグに非常に熱が入っており、彼がどのような経緯で戦いに至るか、どのような戦い方をするのかが、丁寧に描かれています。
調子を落としたのが自らの能力の調整のため、という部分が、個人的にとても好きでした。
死人、病人のために戦うというのは、他の人もやっているのですが、そこで
世界で二番目に強い男になるために、C2バトルで最強になる、という形にしてきたのも、いいひねり方だと思います。
本戦ではここまでの文字数を使えないと思うので、少々の不安はありますが、期待して見ていきたいと思います。
優勝して欲しいです。

七坂七美さん
本人が強いのではなく、立場や兵器が強いという、このレギュレーションに則した、何時もは見ないタイプのキャラ。
七美さん自身はか弱い女の子ですが、他の部分が強いため、中々そういった印象を抱くのが難しい、女帝的な雰囲気があります。
非常に設定が入り組んでいる上に、武器の詳細や自身の望み、共に戦う兄のキャラクター等、重要な部分が伏せられているのが特徴でしょうか。
上記の伏せられた部分のせいで、中々素直な目で見られないな、というのが正直なところ。
しかしプロローグでの文章力の高さは眼を見張るものがあります。シャワーシーンが有るのも個人的には嬉しいですね。
キャラクター単体ではそれほど好みではないのですが、本戦での活躍が本命だと思うので、一回戦目が楽しみです。
相手にした時の大変さで言うと、今回トップのような気がしますね。当たった人には同情します。

物部ミケさん
シリアスな人が多い今回では珍しい、コミカルなキャラクターですね。
プロローグでいきなりぶち込まれるモーニングスター三郎という強烈なネーミングセンスと、
その名に反して至極真っ当な三郎さんのキャラクターがいい味を出しています。
ミケさんのキャラも可愛らしく、ビンセントとの会話が非常に魅力的です。
能力の使い方もそれを引き立てていて、キャラ作りの上手さを感じますね。最後の締めも美しく、技量の高さが伺えます。
一つ心配なのは、本気で勝ちに来ているキャラが多く、このコミカルな空気を許してくれる相手が少なそうだな、というところですね。
しかし、単体での実力はかなりのもの。今後の戦いが非常に楽しみな、優勝候補の一人です。

長鳴ありすさん
やはり、この方の設定を見て真っ先に感じるのは、プロ幼女道歴四十四年のインパクトの強さでしょう。
この言葉を生み出せた時点で、ほぼ勝ちは決まったようなものではないでしょうか。
設定面では、今回のキャラの中でもトップクラスの力を持っていると思います。
と言うとSSは弱いの?と思われそうですが、そんなことはありません。
ありすさんの誇りとかわいさがつめ込まれていて、読んでいてとても幸せな気分に成りました。
間に挟まれるギャグもくすりと笑えて心地よく、書き手さんの性格がよく現れている、とても良いプロローグだと感じました。
本戦も、この空気を崩さずに、頑張って貰いたいです。優勝候補の一人だと思います。

9ぺんさん:2016/09/01(木) 19:45:10

蟹原和泉さん
ニッチな需要を狙い撃ちに出来そうな外見のキャラクター。
喰魔人という、中々厄介な特異体質を持っています。にも関わらず花嫁修行中な辺りに、色々考える余地がありそうです。
最後の一文が可愛らしいですね。能力もシンプルで強力。
プロローグもテンポよく進んでいき、蟹原さんの可愛らしい姿を見ることが出来ます。
何処までの戦闘力を持つのか、どんな戦い方をするのかは描写されていないので、一回戦ではそこに注目するのも楽しいかもしれませんね。
願いを叶える、というよりも、人並みの幸せを掴んだ姿が見たいな、と感じました。

傀洞グロットさん
七坂さんに次ぐ、複雑な設定を持つキャラクターですね。
本人のスペックも、理想都市の設定も、特殊能力も、相手にかなりの負担を強いそうです。
特にスペックは人によって解釈の幅が大きそうで、書き手によってかなり強さが変わりそうです。
プロローグでは彼と、彼を助けた娘さんの関係が描かれています。
彼自身は善良なのでしょうが、理想都市しかない、という所に、どこか無意識な傲慢さが感じられていいですね。
この設定群を用いて、どう面白く勝つのか。なかなか難しそうに思えますが、それだけに、実際にどう動くのかが楽しみです。

アリア・B・ラッドノート
可愛らしいキャラクター説明の中に挿入される、ちんちんがついていないという一文が目を引くキャラクター。
ラジオでも注目を集めていました。これを意図的にやっているのなら、慧眼と言わざるを得ません。恐ろしい人です。
コンビで戦うことを想定した能力、そして人格。会話などを見ていても、二人の楽しそうな様子が見てとれ、いいコンビだなと実感できます。
愛って、何でしょうね。プロローグは短く、読みやすいと感じました。
二人の関係がどう戦いの中で変わっていくのか、楽しみにしています。ちんちん付かないといいですね。

“ナインオーガ”
都市伝説的存在、という、今回の中でも異質な設定のキャラクター。
九鬼水軍、躯伎、クッキーで戦う等、設定も中々凝られていますが、やはり謎が多いですね。
プロローグで描かれているのもサブキャラの人達で、本人の描写は最後に挟まれる程度。
これを書きづらいと考えるのか、想像の余地があると考えるのかは、人によりそうです。

10ぺんさん:2016/09/01(木) 19:47:00

芹臼ぬん子
コミカル系女子の系譜の女の子。キャラ説にもセリフが挟まれており、どんなキャラかすぐ把握できるのがいいですね。
プロローグでは、やはりメロスの糞野郎っぷりが目を引きます。
このぶっ飛んだキャラを入れてきながら、能力の使い方や戦いに至るまでの道筋がしっかりとしている所がまた、いいですね。
おっさん女子高生可愛いです。こんなこと言うとオカマにされそうですが。
ただ、モチベーションが完全にマイナスなのが気になる所。
ドラマを作りづらいキャラなので、相手も書きづらいとは思いますが、どうなるか。
相手のキャラをどう書いていくかが、鍵になるように思えますね。一回戦で当たる人は大変だなあ、と思いました。

鮎阪千夜さん
もう一人の大阪弁女子ですね。慎重が高めなのは、好きな人は好きなのではないでしょうか。
キャラ説の所々に(中の人の)人の良さが現れていて、好感が持てますね。
能力はなかなか強いとは思いますが、これでどう戦うのか、難しいように思えます。
プロローグで出てきたタイムシフターさんは、ダンゲロス勢なら誰かわかるのではないでしょうか。
本戦の間に姉とどういう関係だったのかも描かれるのでしょうか。
色々未知数で、一回戦を早く見てみたいキャラの一人です。

量橋叶さん
星占いから、魔術よりのキャラなのかなと思ったら、ガチガチの理系お姉さんでしたね。
女性キャラの中では、今回一番好きなキャラクターです。
量橋さんの異常性、そして衛星と能力の脅威は、書き方によっては嫌悪感を懐きかねないと思うのですが、
プロローグではそこが上手く書かれていて、非常に魅力的なキャラクターになっていますね。
人を見下ろすような傲慢さはそのまま衛星から人々を見下ろしているから、
星占いの正体はスパイ衛星など、設定もよく練りこまれていて、星というモチーフも相まって、美さすら感じます。
悪役よりのキャラなので、このまま好感度が稼げるかは少し不安ですが、総合力で言うと今回トップクラス。
優勝候補筆頭という印象を受けました。今後の活躍が楽しみです。

五色那由他さん
この人も相当な強者ですね。
まず、恐ろしいほどに文章力が高いです。特に格闘、戦闘描写は他の追随を許さない、凄まじい物があります。
設定面でも、ソロモンの悪魔になぞらえた七十二柱の遣隋使や、お気持ち、
十人の話を聞き分けた聖徳太子のエピソードを戦闘に流用するなど、ギャグにも見える物が見事にシリアスな話の中に散りばめられています。
能力の使い方もさり気なく、それでいて効果的。ライヒさんとの関係も短いながらもしっかりと描かれており、プロローグの完成度が本当に高いですね。
コミカルなキャラや、情報戦メインのキャラを上手く書けるのか、という点は不安ですが、
量橋さんと並んで、優勝候補筆頭といえるのではないでしょうか。

11敗者T:2016/09/03(土) 00:31:13
>>6
いえお気になさらず! むしろ他の方の感想もどんどん見たいので……!

◆飯綱火誠也
設定の端々から滲み出るいい人感!
そして戦闘がかっこいい! きっちり仕込んで鮮やかに戦う、まさしくプロの戦闘者らしい動き。
それでいて人間性を存分に残してもおり、痛みの伝わってくるような描写力と、二つの違う側面を一つのプロローグに収める構成力に実力を感じました。
細かいところでは、志津屋さんのゴーストハンド覚醒のきっかけが好きです。
幻肢痛からの、ああいった形の能力。説得力がありつつ洒落てもいる、羨ましいセンスでした。

◆七坂七美
物語の武器庫のようなキャラだ。
これは楽しみですが、対戦相手は大変そうですね……! そこも含めて勝つためのキャラメイクということでしょうか。
プロローグもおおむね伏線を仕込むことに手数を割いている印象ですが、キャラクターとしての魅力もおざなりにはせず、きっちり面白いのは流石。
企業内政治やマスコミ対応などのやり方にもそつがなく、設定通りの格の高さが匂い立ちます。
強さと弱さが絶妙なバランスで同居しており、こちらもまた辿る結末から目が離せなくなりそうです。

◆物部ミケ
アーッ! 思わせぶりポンコツ女子! エクセレント!
と一言で言ってしまえば簡単ですが、この子はそれだけでは表せない味がありますね……!
なんだろう、素でそこそこ抜けているのは確かながら、至って真面目だし思考もまともで、本来はかっこよくなれそうなんですよね。
なのに幸運に恵まれないせいで結果的にポンコツに見えるタイプと言うか……。不憫かわいい。応援したい。
モーニングスター兄弟も異様なキャラの立ち方をしていて強い。日頃持ち歩く武器のチョイス一つで人はこんなにも存在感を出せる。

◆長鳴ありす
……すごい幼女だ。
設定ページだけでこの二文字の語が実に26回登場しており、恐るべき幼女への意気込みを感じさせます。
「この間までは6歳だった!!」の台詞も、一切の妥協を許さない熱いこだわりに溢れていて好き。
翻って特殊能力がシンプルなのも、奇手に頼らず幼女という存在の持つ力だけで戦おうという意志の表れでしょうか?
プロローグにおける幼女のかわいさは明らかに一流の仕事であるため、正道の戦法で斬り伏せる、剣豪めいた強さを見せてくれそうに思います。

12新古兵426番:2016/09/03(土) 20:51:16
もうすぐ1回戦が始まるので自分もキャラ設定とプロローグの感想を書いてみました。

1.大原吉蔵さん
このお爺さんの豊富な人生経験って一体どんな大冒険だったのか……そしてこの町内会だけでも世界最強が決めれそうなぐらいにご友人も無法な強さですね?
能力的にはこれほぼなんでも出来るって書いてありますよね!?長年の人生経験による能力活用の知識も豊富そうなのでフィジカル面を差し引いても間違いなく上位の強さでしょう。
キャラ設定もプロローグも短めですがしっかりとまとめてあり中の人の実力もかなり高そうです。

2.仙波 透さん
ただでさえ厳しくなっている職人の世界において更に厳しい境遇に置かれている少年、そして妹は病気でそのための治療費も必要。戦う理由が重いだけに精神面はかなり強そう。
戦闘スタイルは徒手空拳と言うには危険過ぎる全身凶器の能力ですね、オリハルコンを貫ける指なので生半可な防御能力は貫通しそうです。
カタヌキ師のトンデモ設定を重いストーリーに無理無く組み込む部分に中の人のスキルの高さが伺えます。

3.ゴブリーさん
いつものとしか言いようが無いぐらいいつも通りの設定、そしてプロローグもそれに違わずパワーワードの連打でなんかもうひどい、ただの擬態のはずなのにもうこの人女装楽しんでるね!?
尻を武器として使うのはサンデーの某漫画を髣髴とさせますがあれもあれでダンゲロスに匹敵する超設定やぶっ飛んだ技が乱れ飛んでいるのでそのインパクトに勝てるかどうかが重要なポイントになりそうです。
強さは……強さどうこうより対戦するキャラとそのプレイヤーにかかる負担の高さのほうが問題ですね、果たして無事なまま対戦相手のキャラクターは次のラウンドへ行けるのか!?

4.黄連雀 夢人さん
幻覚を見せる砂を使う青年、見た目にプレイヤーの趣味が出てますね。流れるように古書店街=ダンジョンという設定を組み込みキャラクターの戦闘力を表現するのが上手いですね。
能力のせいで自分が悪夢を見ていると自覚しながらその悪夢の世界にい続けるというのも面白い設定ですがこれを3時間の執筆時間で組み込むのはかなり難易度が高そうです。
中の人の実力も疑う余地も無く高そうなので本戦での活躍が期待できます。

5.飯綱火 誠也さん
制約と引き換えに自身を強化する強化系能力者、設定でマンチ的使い方にしっかり釘を刺しているのでこの能力を如何に使うかでプレイヤーの実力が試されそうです。
プロローグが長いですがその分しっかりと最後まで読み込ませる物語展開力の高さで間違いなく中の人の実力も高いでしょう。
このキャラも戦う理由が重く幼馴染のために戦うという点でオーディエンス好感度も高そうです。

6.七坂 七美さん
読心能力を持つ大企業のCEO、設定面がガッツリと作り込まれてますが更に謎が隠されているので本戦の中でこれらの謎がどう明かされるかが気になるところ。
謎だらけのメインウェポンの七つの美徳を一体どういうものにするのかがそれぞれのプレイヤーの腕の見せ所になるでしょう。
プロローグも面白いのでこの中の人の実力とそこから繰り出される謎にどう対抗するかが試されそうです。

13新古兵426番:2016/09/03(土) 20:52:05
7.物部 ミケさん
友達料のために戦ったりプロローグの世界観や能力で命を与えた物との会話などギャグ時空寄りの可愛さメインのキャラクター。
能力の応用範囲も高そうですが物の制御が大変そうなのであまり大規模な動きはできないかもしれません。
命を与えた無生物との軽快な会話にキャラの強みが出ていますね。

8.長鳴 ありすさん
年齢47歳!プロ幼女道歴44年!幼女ってなんだ!アマチュア幼女を10年続けてたらもう幼女の範囲から外れるんじゃないのか!
キャラ設定でぶん殴ってくるタイプのキャラクターで幼女キャラを扱うだけあってプロローグの幼女的可愛さもかなりハイレベルです。
能力は非常にシンプルですが格闘能力は高いようなので幼女拳が戦闘のメインになりそうです。

9.蟹原 和泉さん
流血少女SS延長戦にも出てきた喰魔人、花嫁修行中だったりプロポーションの維持のために努力をしているのにそのために更に食欲が増しそうなところも可愛いですね。
何でもかんでも食べるというシンプルかつ強力な能力をどう活用するかが重要になりそうです。
プロローグで会話描写のスキルの高さが見えるので本戦でも期待できそうです。

10.傀洞 グロットさん
理想都市という別世界から来た謎の存在、召喚能力と非魔人としての最高能力が武器なので社会戦か物量作戦が主になるでしょうか。
理想都市がユートピアかもディストピアかもまだ謎ですがこのキャラ自身理想都市とは別に戦う理由があるのでここも戦う上での軸になりそうです。
本戦ではこの難しい設定をどう扱うかがプレイヤーを悩ませそうです、自分は無理です。

11.アリア・B・ラッドノートさん
今大会2人目の幼女、こちらは9歳なのでピュア幼女のようです。メイン武装……というか下僕の巡夜 未来さんかなり危険人物だと思うんですけど大丈夫ですかこの人
能力はこちらも身体強化、強化量はプロローグから察するに相当大きいので非魔人でも魔人と渡り合える強さまで行きそうです。
中の人が誰かはもう本人がお漏らししてたので百合描写は間違いなく強いと思われます、今大会の面子的にちんちんついてないと明言するのも大事。

12.“ナインオーガ”さん
都市伝説的存在という今大会の中でも一際謎の多いキャラクター、既に開示されている登場人物達との関連性は何なのかも重要そうです。
その一方で能力はクッキーの生成という与太力の高い能力、しかし応用性はかなり高いようです。
元ネタ的には能力の源を探るとコズミックホラーの世界に入りそうですがこのキャラの場合は一体どうなんでしょうか。
プロローグも雰囲気が出ていてプロローグ内の登場人物も後々絡んできそうです、かなり扱いが難しいキャラクターと言えるでしょう。

14新古兵426番:2016/09/03(土) 20:53:01
13.芹臼 ぬん子さん
関西弁系の少女、まず夕張メロスはC2バトルの前に血祭りに上げておくべきだと思うよ!
能力は脂肪を熱エネルギーに変える能力、戦闘では直接活用は出来なさそうですがプロローグによると普通に格闘能力も高そうです。
プロローグのギャグのノリやキレの良さからプレイヤーのギャグレベルの高さが伺えます。

14.悠久への誘い、鮎阪千夜さん
関西弁系キャラの直後に関西圏だけど関西弁を使わないキャラが来るというこの紹介順マジック!
SSDMに出てきた矢塚 白夜さんもとい一夜さんと関連がありそうなキャラクター、能力はもう作者直々に応用範囲が大きいぞと言われているので強い精神系能力と思います。
背負っている背景が重く彼女自身は生半可な精神攻撃では折れなさそうですね。

15.量橋 叶さん
人工衛星を活用する社会戦が強いキャラクター、能力への対抗手段がほぼ無い上に試合が進む度に強くなるので相当強力な能力ですね。
陽属性のキャラクターが多めの今大会において思いっきり陰側のファイトスタイルなキャラクター、戦う目的も最早ラスボスです。
中の人がこの強い能力をどう扱うか、プレイヤーはこの能力にどう対抗するかが勝敗の分かれ目になりそうです。

16.五色 那由他さん
空気はシリアスなのに設定やプロローグのお気持ち連打等で度々読者の脳を揺さぶってくる恐るべきキャラクター、そしてその上で中の人の文章力がかなり高いです。
ジャック・ハンマー並に色々と手を出して自らを強化しているので戦闘力は高そうですが直前に出てきたキャラクターと相性が最悪レベルっぽいのがまた紹介順マジックですね……
本戦でも格闘描写の上手さと何らかの手段による読者の脳への攻撃でかなりの強さを見せそうです。

15敗者T:2016/09/03(土) 21:20:46
◆蟹原和泉
流血少女SSの時と比べると、キャラ性にライト寄りの調整が為されている印象……?
大まかなところは以前に書いてしまったのですが、今回のプロローグはたいへんほのぼのとしており、こんな雰囲気も書けるのかと思わされた次第です。
このSSC2ではどのように相手を倒すのか、他の参加者とはまた違った面からも気になるところ。

◆傀洞グロット
現れたか、独自世界観……!
理想都市、この手の代物はいずれ欠陥が明らかになるのがお約束っぽいですが、果たして。
彼個人について見ると、相当えげつない能力にまず注意が引かれます。
ネタ潰しになるかもしれないので明確には避けますが、対戦相手は色々な意味で苦しい戦いを強いられそう。と言うか単純に考えても普通に強いですしね!
一方でプロローグでは、彼自身の異質な、しかし誠実な思考が描かれており、物語性においても隙がない。
個人的な好みで言えば、上位者然とした思想のキャラは一歩引いて見てしまいがちなのですが……少女の存在が憎いなあ……!

◆アリア・B・ラッドノート
警戒心の強さが設定ページから見て取れます。
もとい、比較的短めながらもプロローグがめっちゃ面白い!
アリア様のコメントが本当に的確かつ辛辣すぎて笑いを禁じ得ないのと同時に、狙ってそのような文章が書ける事実に戦慄させられます。
「Y染色体を持ってるわりにはやりますな、あのお爺ちゃん!」も無論好き。こんな台詞を考えられるようになりたい。
このような実力者が王道(?)デコボコ美少女コンビを使えば、それは当然強いでしょう!
遺憾なく暴れていただきたいです。

◆“ナインオーガ”
一筋縄ではいかなさそうな曲者がまた一人。
これ、つまり久喜依織さんが“ナインオーガ”というわけでもないんですよね……?
極めて不気味な存在感が、全体的に濃い面子の中にあってなお浮かび上がって見えます。
現時点ではとにかく謎の多い点が魅力に思えますが、戦いが進んだ先にはどんなものが待っているのだろう。

16敗者T:2016/09/03(土) 21:21:27
◆芹臼ぬん子
あ、この子も能力覚醒の経緯がいいな……。
関西弁キャラなのに(偏見)不憫な境遇にあり、これもまた巧みに好感度を上げてきます。メロスは報いを受けろ。
「だって新聞も読まないし歴史とかの成績も悪いからだ。」のどうしようもなさが本当にどうしようもなくてグッドです。
全体的に、戦う理由はきっちり作りつつ、雰囲気は愉快に仕上げてきている印象。こんなの笑うよ!

◆悠久への誘い、鮎阪千夜
喋り方に関する配慮が素晴らしいですね!
対戦相手をも気遣う心意気、今キャンペーンにおけるフェアプレー賞の有力候補なのでは?
プロローグにおいては、本人としてはやや急な形で参戦となったようですが、そこから戦いにどんな気持ちで臨むことになるのでしょうか。
戦闘も行っていないため、各作者の匙加減が試されそうな気がします。

◆量橋叶
めっちゃ殺意の高いデザインですね……!
能力が強く、本人の性能も高く、躊躇がない。強い。
プロローグも当然のように面白かったです。ラスボスを前にするような絶望感がある!
他の参加者がどう攻略するか、そしてそれをどう迎え撃つか、読む時にはそういった視点になりそうです。

◆五色那由他
き、汚い……! なまじ表向き真面目なだけに汚い!
なんでそう……そういうことができるんだ! 何がお気持ちだ! 面白いよ! 畜生!
相当な頻度で繰り出されているのに、至って真剣な場面に混ぜ込まれると慣れることができない……。
「役立たず以下の鋼のお気持ち」とか本当、言ってることはまともなのに……!
悔しいけれど、期待しかありません。まったく!

17傀洞グロット:2016/09/04(日) 01:11:31
取り敢えず対戦相手である蟹原さんの感想だけ今の内に書かせてもらいます!

ありがとうございます、優しい物語でした。流血少女の時のSSを読んで、正直外道な止めを刺してくるのでは無いかと恐れていましたが、恐れは杞憂に終わりました。

疑ってごめんなさい。

本当に色調から能力解釈やらが上手く、グロットという人間の側面と、パン屋の娘の可愛さが詰め込まれていました。

最後に
遅刻してごめんなさい!
自分のできる限り、蟹原さんを可愛く書いたSSは、大会終了後の公開になってしまうと思います、期待して下さっていたなら本当にすみません。

18飯綱火誠也:2016/09/04(日) 14:55:25
半分読んだので感想を書きます。

第1試合

自作

海に行くまでの流れにいくらなんでも時間かけすぎましたね。あそこ書くのに20分くらいかかったからね。
どうやって遭遇したかとかは正直割りと適当でもその後の展開に注力した方がよほどよかったと思いました。
考えていた足下に微量ずつ砂を撒いておくのも砂浜の砂に紛れさせて用いるのもごく当たり前に思いつくようなネタでしかなく、もっと捻りが必要でした。
ザントマンを喰らって志津屋の夢を見た飯綱火が色々あって志津屋をぶん殴り復活するという流れはもとから考えていたのですが、そこも時間がないために描写が色々すっ飛ばされており、最初は攻撃できなかった志津屋を最後は躊躇なくぶん殴っているのでそこに至る心境の変化が唐突すぎです。
あと、飯綱火はプロローグ終盤で志津屋を下の名前で呼んでるのにこのSSだとまた名字呼びに戻っていますが、これは飯綱火の照れみたいなもので、多分志津屋が生き返っても面と向かって名前では呼べないんじゃと思います。私が設定を忘れていたわけではありません。

唐突と言えば、夢人さんが真砂さんの幻影と過ごすうちにいつしか悪夢に愛着を覚えていたというネタも事前に用意しててそう悪くないと思ってたんですがここも掘り下げが足りず唐突過ぎますね。
本来ならば遭遇場所へと向かう電車内で真砂さんの声を聞くとか過去の回想とかそういう描写を挟んでおくはずだったし、彼の作品からの引用も挿入するつもりもあったけどそのへんすっぽり抜け落ちていました。

結局時間がなかったという話なんですが、短時間なのは全てのプレイヤーが同じなので短時間で書き上げるだけの自分の準備が足りなかったということなんだと思います。反省。
次の試合では事前に全キャラのプロットまで用意しておけたらいいな。

その2

私が書いたものより飯綱火の能力応用が凝っていて気持ちが沈みました。
お互いのバッググラウンドもこちらの方が活かされていると思います。負けそう。


第2試合

その1

アリア様が千夜ちゃんの能力でクソレズポエムに聞き入ってしまうというシチュエーションがすごく美味しいですね。
子守唄で眠らせて勝利という温い決着が逆に好印象。

その2

キャラ説の「ちんちんついてない」に続きゴブリーさんに謎の牽制を繰り出すあたりとか中の人のアレな感じが出ていて笑いました。
アリアさんが吸血鬼とかBがブラッドとかは正直予想通り過ぎる真相なので安直さを感じてしまい、その後のシンリンオオカミに喰い殺させるという決着もうーんと思ってしまいました。

3回戦

その1

下ネタキャラではあるんですが予想していたより遥かに下品でひどくてよかったです。
ゴブリーの尻ウンカスついてんのかよ嫌過ぎる……。
ゴブリー勝利がちょっと一方的な展開でもう少し起伏をつけてもよかったのではと感じました。

その2

ミケちゃんやっぱ可愛いですね。ポンコツ感バリバリな会話劇が読んでて楽しい。
相手の衣服に能力を使うあたりも多分私ではすぐ思いつきそうで意外と盲点ではって感じでよかったです。
パンツの性指向を知って態度が変わるあたりはちょっとホモフォビアっぽくてどうかなと思わないでもないですが。

最後のVINCENTの純潔はその1を読んだ後なのでやっぱこっちもうんこ着いちゃったのかなと思いました。

第4試合

前半4試合ではこれがベストマッチだと思います。

その1

ありすさんの可愛さがとにかくすごくてすごかったです。
戦闘描写も上手くて読み応えがありました。決着のげんきりんりんとかめちゃかわいい。

その2

その1がそこまで大きくはないスケールで地に足の着いたバトルを描いているのに比べてこちらは超人バトルでしたね。
幼女のピンチにヒーローめいて登場するありすさんが素敵。
個人的に秀逸だと思うのは決着で、私は「相手に勝ちを譲ってもらう」タイプが正直嫌いなのですがこれはその類であるにも関わらず全く嫌味がなく、むしろ好印象。
多分それまでの情勢が特別ありすさん有利というわけでもなかったこと、相手の内面の幼女性を看破し、「幼女を殴る拳はない」というプロ幼女としての不自然でない人徳を感じさせたことが大きいのだと思います。

19飯綱火誠也:2016/09/04(日) 15:38:11
第4試合その2補足

みきさんとただしくんがセックスしてたのかどうかすごく気になりました。

20敗者T:2016/09/05(月) 01:11:42
これまた牛歩速度になりそうですが、試合の感想も少しずつ。

第一試合

◆その1
やはり悪夢描写が上手い……! 不気味ながらも魅力ある情景が展開されています。
また、決着後の誠也さんが見る夢も見事。三時間ルール内で、いわば対戦相手のためだけのシーンを作るのがすごい。
ランダムで決まった地形の活かし方も手堅いものがあり、ドラマ性のみならず戦闘も緻密に組み立てられているのを感じます。
結末も余韻があって良い雰囲気。総じて高レベルな、隙のないSSだと思いました。
あと思ったより夢人さん普通に強いですね……!? キュマイラを単独で撃破できるとプロローグの時点で示されてはいたのですが、改めてダンジョン住まいの恐ろしさを知った気分です。

◆その2
こちらも、双方の人となりがよく練られていますね……。
作者の違うSSで同じ戦法が見られるのは読者として面白いところであり、また対戦相手のキャラクターに対する考察が窺えます。
一方でこちらでは真砂さんの姿が描かれておらず、悪夢の産物らしさが協調されているのも興味深かった。
そういった点のおかげか、読んでいて自然と飯綱火さんを応援したくなるSSになっているのですよね。中の人の力量を感じました。



第二試合

◆その1
あまりこういうことを言うのも何なのですが、クソレズポエムを不本意なまま面白く感じてしまうアリアさんはちょっと良いですね!
もとい、千夜さんの能力がやはり強力で、彼女自身それを踏まえた戦い方をしているところが、穏やかながらクレバーでグッドでした。
結果としてなんだか打ち解けた感じの絵面が現出してしまうのもシュール……!
ぬるい地獄、とのアリアさんの言葉の通り、独特すぎる戦闘光景が徐々に腹筋を侵食してくるSSだったように思います。

◆その2
開幕直後にアッパーカットを叩き込んでくるがごときこの所業! 大いに脳を揺さぶられました。
未来さんが実に行動力に溢れていてバカで可愛くてバカでたまりません。「えへへへへへ」が特に破壊力高い……バカなのに……。
そして一方で、極めて狡猾な伏線回収の腕前! 言われてみれば確かに、設定・プロローグ共に色々と引っかかる点はあったはずなのに、未来さんのクソレズ性に気を取られて完全に意識外だった……!
これはまったくやられました。対戦相手の能力応用も巧みであり、思わず膝を打った次第です。
あくまで勝ちを譲らない千夜さんも素敵。

21ぺんさん:2016/09/05(月) 13:31:49
スフィンクスの教えに従い、読んだSSの感想を書こうと思います。ファラオを崇めよ。

第一試合
その1
非常に、基礎のしっかりとしたSSだったと思います。
対戦相手の飯綱火についても、自キャラである黄連雀についても、
能力応用を含めて、書くべきものが過不足無く書かれています。
特に文章の美しさに関しては非凡なものがあり、経験値の豊富さが現れている気がします。
読んでて、うお〜!畜生〜!俺もこんな文かきてえ〜!って思ってすごかったです。
どの相手と戦っても自分のスタイルが崩れることはないと思えるような、安定感を感じました。

その2
まず、冒頭の海に向かうまでの描写、会敵のシーンが、非常に雰囲気が出ていていいですね。
濃密な描写で、人の少ない駅の閑散とした様子や、海辺の夜の静けさが伝わってくるような気がしました。
君こんなんかけたんやな……。やるやないの……。
本編の方も、自キャラの能力をよく活用しており、また、
悪夢を見せられてから桐華さんとの関係性で逆転する流れは王道ながら熱いものがありました。
ただ、作者さんも言っていましたが、冒頭に比べると描写、特に心情面の描写が少なめなのが気になったような気がします。
次は時間をかけて書き上げたものを見てみたいな、と感じました。

第二試合
その1
描かれているのは戦いらしくない戦いなのですが、不思議と面白いSSでしたね。
アリアちゃん側にそれを許してくれそうな空気があって、二人がまた可愛らしく書かれていたのが一因でしょうか。
精神操作とわかっていても抗えない辺り、鮎坂の能力の強さを感じます。
それを破る際の未来さんの口上もいいですね。
子守唄を外国語で歌ったり、こういう小手先の技がさっと出てくる辺り、能力の使い方には非凡なものを感じます。
ただ、やはり全体的に描写が薄く、決着も勢いがないように感じました。
がんばれヤズカっち!君はもっとデキる男のはずだぜ!

その2
こちらはその1に比べると動物園に行く流れが詳しく描かれていましたね。
そこで挟まるアリアさんと未来さんの掛け合いが楽しく、よくかけていると思いました。
鮎坂さんの能力は、語りが言葉でなくても良い、というのはまた面白い解釈で、今後も使えそうないい応用です。
全体的にこの三人のゆるい空気をよく書けていていいなーと感じたのですが、
だからこそ吸血鬼真実と、それで能力を破って決着の唐突さが気になりました。
中盤辺りで明かして、そこから本格的に戦う形になっていたらまた印象は違ったような気がします。
ちんちんはまだついてないみたいなので、次回に期待します。

22ぺんさん:2016/09/05(月) 13:32:31

第三試合
その1
いやー、最悪ですね。
意外としっかり書かれているミケさんの能力や、一騎打ちまでの流れから、この後半の畳み掛けるような下品さ。
ビンセントホントかわいそうだし、何よりなんだよあの技は!ほんげー!!じゃないよw
プロローグで期待していた酷さをそのまま短く凝縮してきたような、いいSSだったと思います。ほんと酷い。

その2
対するこちらは、そんな酷いゴブリーさんのキャラを存分に活かしたSSでしたね。
まず、尻技の手数が多く、ネーミングセンスに素晴らしい物があります。
万物の主で喋り出す物品にも個性があり、またそれがゴブリーさんの酷さと噛み合って……。
ゴブリーさんの行動もゴブリーさんらしい酷さが出ていて、落とし方も素晴らしいですね。
当たった時はどうなるかと思いましたが、自分の味を出しながらゴブリーという劇物を上手くギャグに昇華した、
非常に面白いSSだと思いました。

第4試合

その1
まず、このSSで最も恐ろしいと思ったのは前半の幼女描写ですね。
私が書けるであろう幼女描写の数倍の緻密さで書かれた非常に可愛らしい幼女の姿。
これを見た瞬間、もうこの勝負はその1の勝ちだろうなと思った程です。
なんでこんなものが書けるんでしょう。観察用幼女でも飼っているんでしょうか?

戦闘の方も、陣地からクッキーの型を見抜いたり、幼女らしい動きを拳法として取り入れていたりなど、
よく書けていたと思います。一つだけ言うなら、もう動きで幼女らしさは出ているので、
型の名前で落とすより、こういう幼女いるよねとか、こういう幼女を参考にしたんだ、
みたいなのに留めたほうがより効果的じゃないかなあと思いました。
というか、幼女描写が本当にすごいのでそういうのが見たいですお願いします。
ごちそうさまで相手への敬意を示しての〆もさわやかで、とても気持よく読み終わることが出来ました。
全体的に、自分の持ち味がよく分かっているSSだったと思います。ありがとうございました。

その2
こちらは与太話力が高いのがいいですね。
幼女道があるならショタもあるだろ、というのは言われてみれば納得です。
二人共結婚を考える年頃であるというギャグは、幼女道の設定の強さを上手く利用していて良かったです。
ひらがなしゃうともかわいい。
戦闘の方も、迫力ある文章で、二人の発する圧力が伝わってくるようでよかったです。

23ぺんさん:2016/09/05(月) 13:34:09

第5試合
その1
よく書けているSSだと思いました。
やっぱり量橋さんの能力は強いですよね。空気の量でもいいんだねそれ。
それに対して、七坂さんなら人工衛星を撃ち落とせるというのも格的に納得です。
ただ、読者としては三機衛星が打ち上がっているのは知っている情報なので、
決着はもうちょっとひねって欲しかったなーと思いました。
兵器やかちあいだまの描写が多く、キャラクターの描写が少なかったのもちょっと物足りなかったです。

その2
三時間で書いたとは思えない文量が、三時間で考えたとは思えない濃度で書かれている。
他のSSも面白いのですが、このSSはその中でも群を抜いて完成度が高いと感じました。
七坂さんの武器である社会的な力がこれでもかというほどよく書けていて、
黒幕系、悪役系キャラとしての格の高さが留まることを知りません。
かといって量橋さんの格が下がってはいない。むしろ上がっているのが、本当に恐ろしい。

描写の説得力が非常に高いですね。戦闘前から狙撃強襲、そこからの持ち直し、消耗戦の過程、
そしてお互いの戦いに対するスタンスによる決着まで、不自然な所が見当たりません。
それでいて、その全てが流れるように繋がっていて、展開として不要な所が一つもない。
不自然さはなくお互い全力で戦っているとわかるからこそ、量橋さんの格も下がっていない。
最後の一言も、相手を踏みにじる、ともすれば不快感すら感じる言葉なんですが、
手腕が徹底しすぎていて、七坂七美さんの底しれなさを感じる物になっています。
前評判にあった、ラスボスVSラスボスの戦いを、これ以上ない精度で見せられたような気持ちです。

とても勝てるような相手ではないのですが、それでも一度全力で戦ってみたいと、強く感じました。
他の参加者がどう七坂さんを崩そうとするか、そしてそれをどう七坂さんが迎え撃つのか。
早く見たくてたまりません。二回戦が楽しみです。

第6試合
その1
ヤクザ絡みという部分をうまく昇華して、接敵から、勝負の分かれ目まで持って行っているのはお見事。
キャラクター描写がまた、美味いですね。ぬんこちゃんのかわいさや、
仙波さんの、不器用ながら真っ直ぐで、だからこそ不幸を背負ってしまう部分がよく書かれています。
ヤクザのねえちゃんも格が高くて、メロスはクソ野郎で、サブキャラの使い方も上手いですね。
戦闘自体も非常によく書かれていて、仙波さん、ぬんこちゃんの持つ、職人ならではの強さが説得力を持って書かれています。
最後に仙波さんに金を渡した事になっていますが、本当にぬんこちゃんが渡したのかなあ。実は金を借りたことになってないかなあ……。
と、少し心配になりますが、総じてレベルの高い、いいSSだったと思います。

その2
こちらのヤクザさんは義理人情に厚い感じがありますね。昔ながらだ。
こちらはキャラクターの魅力もしっかり書けていますが、能力バトルに比重が置かれているかな、という印象。
ぬんこちゃんの能力の使い方は、こちらのほうが多岐にわたり、説得力もあります。
ちょくちょく挟まるぬんこちゃん視点の形容もキャラクターが出ていていいですね。
メロスのことをアホと言いながら、それでも最強コンビだぜ!という二人の関係もかなり好みです。
人を傷つけてお金を稼ぐと決意したはずなのに、それでも躊躇ってしまう仙波君の苦悩も共感できます。
こちらもその1と同じように、レベルの高いいいSSだったのではないでしょうか。

24ぺんさん:2016/09/05(月) 13:35:45

第7試合
その1
強い強いとは思っていましたが、まさか、これほどとは。
文量は第5試合その2には及びませんが、それと並ぶ位の、トップクラスの面白さを感じました。
インフレ極まる吉蔵じいさんの力を、戦場を使って上手くコントロールして、
五色と対等の勝負に持っていくのはさり気ないながらも非常に上手いですね。
五色さんの勝ちに行く姿勢もよく描かれています。
そして何より最後の、吉蔵さんの戦う理由が個人的に刺さりました。
滅茶苦茶かっこいいですね、このおじいさん。
短いながらも、滅茶苦茶完成度が高くて、読んだ瞬間こちらの勝ちだろうと思いました。

その2
そして、五色さん。そう、その1の勝ちだろうと思ったんですよね。その2を読むまでは。
何でしょうね、これは。第一回戦全試合、どの試合と較べても間違いなく最高の格闘戦描写。
最強への執念という共通項で結ばれた吉蔵と五色のやり取りも、心が燃え上がるような熱さがあります。
そして、そこに挟まれる、第一回戦全試合、どの試合にも出てこない、超威力のパワーワード。
それが、1つ2つではなく、数えきれないほどの数叩きつけられている。
作中で上がった、十七条拳法。あれを、SSの上でやられている。そう感じました。
これほどの力を、人間が出せる。それが私は、ただ、ただ恐ろしいです。
こいつに、勝てる奴が居るのか。それともこいつが、最強に君臨するのか。
どちらにせよ、その答えを得るまで、私はこの五色から目が離せないでしょう。

第8試合

その1
何をされたんだ、私は……。そんな不思議な気持ちになる、非常に面白いSSでした。
グロット視点での描写が上手いですよね。
祭りまで行き、シリアスな世界から楽しい世界にご案内されてしまう過程が、非常に自然に描かれています。
この過程が本当に上手くて、読んでいるこっちもいつの間にかギャグSSになっていることを納得させられてしまうんですよね。
グロットの感覚を、追体験できるんですよ。一人称視点の強さを、非常に上手く使っていると思います。
そして満を持しての蟹原和泉の登場、グロット驚愕の流れ。もう引き込まれているグロットは受けざるを得ないし、我々も笑わざるをえない。
最後のオチも、負けながらもグロットは欲しかったものを手に入れられているという綺麗なもの。
とにかく、流れがスマートで、SS全体がギャグSSとして非常にレベルが高いと感じました。
蟹原さんは殆ど描写されていないのですが、それでもここまで面白いのは訳がわからないですね。
正直、プロローグを読んだ時はここまで強いとは思っていませんでした。完全にノーマークでした。
ごめんなさい、貴方は滅茶苦茶強いです。そして大好きです。これからの試合も、楽しみにしています。ありがとうございました。


その2
どんまい。肉でも食って元気だそう。ピラミッド作ろう。

25あまときしん:2016/09/05(月) 19:04:43
【まえがき】
単体にフォーカスするだけでは見えないモノが、比較対照を行うことで見えてくる。
SSキャンペーンは筆者だけでなく、読者の”眼”をも育てうる優れた企画だと、しみじみ思わされる。
シナリオとは花火のようなものであり、であれば殆どの試合はその”派手さ”のみを比べてより印象の強い方に投票すればよい。
しかし稀に――特に好きなキャラクター同士のマッチングでは――どちらに投票するべきか非常に迷う。
このときになってようやく、読者もとい有権者は「どちらがより上手く書けていたか」という比較を行う。
故にSSキャンペーンに巣食う修羅達は「読者の興味を惹く」という魔術に特化したのであり。
この3時間執筆という極限化におかれてはそれがより顕著になる――というのが、キャラクター公開・一回戦全体を通しての感想であります。一度こういう偉そうなことを言ってみたかった。

【一回戦第1試合(沿岸)】
◆その1……繊細な描写と「ダンジョン」のギャップが独特の世界観を生み出している。
そして対戦相手、飯綱火誠也の好青年さはそのままに、『LIMIT UNLIMITED』を十二分に活用した戦闘描写を展開している。
区切り(hr)を多用することで、読者の脳裏に回想シーンと本編、そして『ザントマン』が見せる夢が交錯している様子を思い描かせる。
特に最後の情景描写は優れており、筆者の豊かな感受性が表れているようである。優等生SS。

◆その2……あえて黄連雀夢人の視点なのは、彼に付き纏う三都真砂の妖しさを表現するためか、もしくは飯綱火の強者感を演出するためだろうか。
前半、黄連雀視点でとめどなく情景が描写されていく様は彼の焦燥感が表れているようである。
戦闘は『ザントマン』を軸に展開、したがって砂の動きは流動的になり、見せる夢は悪意に満ち、これと対峙した飯綱火は対精神操作能力の王道を貫いて突破した。
幼なじみの解釈違い――俺の知ってる桐華はそうじゃなくてこうだパンチ!

【一回戦第2試合(動物園)】
◆その1……終始『アルフ・ライラ・ワ・ライラ』が展開されており、まるでこのSS自体が「語り」であるかのように錯覚させる。
時間が経つにつれ朦朧としていく意識を、アリアの視点から描くことによって臨場感を増している。
そして副作用による能力耐性の低下によって生じた隙突く巡夜未来の最後の抵抗が、白昼夢のような展開に一振りのスパイスとして働き、緊張感を生んでいる。
最後、鮎阪千夜が本当に申し訳なさそうにしているのが何ともいじらしい。

◆その2……「リバースカードオープン!”アリアは吸血鬼だった!”」。相手は死ぬ。
設定・プロローグでは伏せておいた札を切って意表をつくのは、緒戦の恒例行事だ。
これをやる場合、予めどこまで暗示できているかが読者の評価を左右するが、その点アリアは十分だった。
カクヨムや胡乱なメールといった小道具《ネタ》を巧みに使い読者を油断させ、「追加設定」を叩きつける手口の鮮やかさ。地形を活かした決着。見事です。
「歴史の影に生きる吸血鬼」と聞いてマーベルのブレイドが思い浮かんだマン。

26敗者T:2016/09/06(火) 01:35:20
第三試合

◆その1
「対戦相手の物部ミケは一見裏社会の住人っぽい風貌だが」そういうこと言うんじゃありません!
何を置いても、ゴブリーの尻に突っ込まれるVINCENTさんが不憫でなりませんでした。彼が何をしたって言うんだ。
と言うか一見クレバーに勝ったように書いてますけど、奪われることを想定したダミーをどうしてケツに隠すんだよ! 普通誰もそこは探らないだろ!
まったくプロローグで危惧した通りのひどさ、面白さでした。
「話は巨この乳聞かせてもらった!」も笑わせられたところ。おそらく素の誤字かとは思うのですが、隊長っぽい人の煩悩が漏れているようでもあり、それはそれで納得できてしまうんですよね……。

◆その2
な、何が波動昇竜だ! 波動昇竜に謝れ!
ゴブリーはこっちでもゴブリーだし、相変わらず能力対象に言うことを聞いてもらえないミケちゃんがかわいい。
一対一の戦いというルール下であっても、万物の主なら戦闘に絡むキャラクターを自ら生産して賑やかにできるのだなあ……なるほど。
あとなんでVINCENTさんがその1と同じ目に遭ってるんですかね! 慈悲の心を持ちましょうよ! 相棒でしょ!
とにかくどのキャラも活き活きとしており、あっという間に読めてしまいました。
相手側のネタである例のポエムもうまく使っており、たいへん良かったです。



第四試合

◆その1
折々に挟まれる幼女ムーブがあざと可愛い!
それでいて強者感も損なわれていないのが巧み。技のネーミングは柔らかいけど、動きは絶対スタイリッシュアクション的なんでしょうね……!
クッキーを食べてパワーアップして逆転という流れも、いかにもらしい。
全編通して自分の武器を知り尽くしている強さがあり、流石でした。
個人的には「あしたてんきになあれ」の靴が裏になって不満顔をするありすちゃんが特に好きです。まさしく幼女。

◆その2
みきちゃんのエピソードがめっちゃ心に刺さります。世知辛い。
そしてロケーションがいいですね……! 夜の瀬戸大橋! ドラマチック!
戦闘描写も流麗。自身のキャラはもちろんのこと、幼女ムーブもうまくエミュレーションしていた印象でした。
決着の仕方も相手の格を崩さず、しかし納得できる形に導いていたのが見事。
また、これだけ内容豊富なのに、字数を見るとそう多くないんですね。構成の上手さもまた確かと感じました。

27あまときしん:2016/09/06(火) 09:10:09
【一回戦第3試合(警察署)】
◆その1……話の展開、流れが自然であり違和感を感じさせない。
ゴブリーという凶器を完全に使いこなおしており、出オチに終わらせない確かな筆力を感じる。
自キャラを汚れキャラにすることにより、相対的に対戦相手を持ち上げる恐るべき戦略。
『万物の主』で生命を与えられた物質が物部ミケの言いなりで、反抗している様子が無いのはゴブリー視点で描かれている為だろうか。
「話は巨この乳聞かせてもらった!」は誤字……?

◆その2……見事なカウンターが、決まった。
ゴブリーはラジオでも話題になったように最も警戒すべきキャラの1人であり、どのように扱うかについて相当苦心したと思われる。
もしも即興でこれを書いたのなら天才としか言いようが無い。こんな所で油を売ってないでしかるべき場に行くべきです。
ゴブリー、警察官、言うことを聞かない道具共に翻弄されるミケが繰り広げる喜劇は、忠実な苦労人VINCENTの犠牲で幕を閉じる。
冒頭のインパクトからオチまで勢いの衰えることのない理想的なSSだった。
最終的にゴブリーが爽やかになってなんかいい話風に終わってるの好感度の塊でしかない。

【一回戦第4試合(公道)】
◆その1…幼女拳VS躯伎。武芸キャラ同士の衝突という点にライトを当て、戦闘描写を重点している。
随所に見られる長鳴ありすの「幼女らしさ」の描写には執念さえ感じられる。
「日本新記録です」というあの台詞は、他の人には決して真似できない、センスの賜物だろう。
“ナインオーガ”がクッキーを武器にしていることを逆手に取り、逆転することが山場になっている。
☆この世の全ての食材に感謝を込めて――!

◆その2…アマチュア幼女を登場させることにより、長鳴ありすが「幼女であり指導者でもある」というギャップを効果的に演出している。
謎の怪人“ナインオーガ”の意外な過去もまたギャップを生み出している。
様々な角度からキャラクターという原石をカットするこの筆者は、まるで宝石職人だ。
そして公道という地形指定に対し、道路の敷かれた橋「瀬戸大橋」を選択する大胆さ。
丁寧な内面描写を交えながらも、戦闘動作の描写は勢いがある。
勝ちを譲るという決着の仕方はそれだけで評価の分かれる危険物で、かくいう私も「血を流せ派」なのだが、対戦相手に花をもたせることで相殺されている。
無印SSCの三回戦第二試合その2もこのタイプだった。

28二次元美少女ななみちゃん:2016/09/06(火) 15:21:17
 はじめまして。二次元美少女ななみちゃんです(実際の人物とは一切関係ありません)。
 皆さんの戦いぶりを拝見した所感を簡潔ながらまとめたので、このしみったれた場末にそれを公開する事で少しばかりの華としたく思います。
 順序は、第七試合から逆順とします。

●第一回戦第七試合

○読前感
 重みは違えど、どちらも最強を目指す男同士の戦いですね。
 能力に恵まれた熟達の老人と天に見放された意地の青年という組み合わせも好対照。
 五色那由他くんはプロローグ時点でも暗い戦士の風格を漂わせていたので、
プロローグでの戦闘描写がキエエエエエイ!で爽やかだった大原吉蔵さんの戦いをどう描くかが見物です。

○その1
 予想通り、手を選ばない那由他くんとそれをパワーで打ち払う吉蔵さんという好対照なバトルが見られました。
 実力差を埋めるために張り巡らせた策の描写と、それをパワーで上回る有様は、言ってみれば無体ではあるのですが、
それ以上に爽快感があったと言っても良いでしょう。
 那由他くんの戦法の奥底にあるまっすぐな心を忘れず描いていたのも好印象です。
 そして最後に明かされた吉蔵さんの最強を目指す動機の真実は、さすがに想定していませんでした。
 てっきり町内で自慢するとかそれくらいだと思っていたのに……驚きの、そして納得の強さです。
 ぜひ戦ってみたいですね。

○その2
 こちらの吉蔵さんはその1に比べると熟練ゆえの老獪さ、そして心地良い見苦しさが印象的ですね。
 対する那由多くんは、真っ当な打ち合いに終始していたのが意外と言えば意外でした。
 その1ほどダーティな手を使わないにしても、プロローグのような暗い雰囲気がなく、
それなりに堂々したファイトスタイルだったのは、吉蔵さんの炎の明るさがあったからでしょうか。
 熟成カレーや総合病院みたいなノイズが気になったんですが、平民の皆さんは平気なようなので、
これは私の高貴さゆえの事なのでしょう。
 ぜひ戦ってみたいですね。


●第一回戦第六試合

○読前感
 年齢こそ近くても、戦闘への姿勢や能力の傾向、はたまたプロローグの作風まで別ベクトルという、
このような試合形式特有の『噛み合わない』マッチングですね。
 特にプロローグの作風は、どちらもNPCの存在が戦闘理由となっているのに、
そのNPCの性格や、NPCに対する感情が真反対なのが面白いです。メロ×ヤス、はよ!

○その1
 ちょっと間の抜けたぬん子という名前の響き通り、終始どこかゆるい所のある作風だったなという感想です。
 別にそれが悪いって訳ではなく、一貫した作風として良い個性になっていたと感じます。
 内容についても、仙波透さんの一本気で不器用なキャラクター性もヌンコチャンの柔軟さや
環境への対応力がよく描写されていて、なおかつそれらが形になったような流れで戦闘描写が組まれており、
決着の形もストンと綺麗に落ち着くようなものでした。
 メロスパートは面白かったけど個人的にはそこまで評価点にはならないです。
 ぜひ戦ってみたいですね。

○その2
 ヤクザの風体や戦闘開始の経緯などの時点で、その1とは対照的な空気が満ちている事を肌に感じさせてくれます。
 ヌンコチャンのノットシリアスな性格も作品の中で十二分に活かしつつ、透くんの真面目ながら
甘さの残る性格が魅力的に描かれていたのではないでしょうか。
 決着のシーンも文字通りアツく、ヌンコチャンが必死になり、その必死さを
透くんが正面から押し通したという、静かながらも熱のある、赤熱した鉄のような描写が見事でした。
 何気にこちらのほうが充実のメロス描写なのがちょっとおもしろいかもしれません。
 ぜひ戦ってみたいですね。

●第一回戦第五試合

○筆前感
(この欄に宛てて、特別に筆者のメッセージをいただきました!)
 面白い巡り合わせもあったものだ、というのが最初の感想です。
 実は今回、メイキング段階ではみなさん社会性の強いキャラクターを出してくるだろうと思っていて、
それに対応するための策をいくつも用意していました。
 結果的にその予想は外れて、用意した策もあんまり使えないかなあと思っていた所で、
私に次ぐ社会性の高さを持つ叶さんと当たる事ができたのは、ちょっと嬉しかったです。
 さて、結果はどうなるでしょうか。勝っても負けても元気よく次に行きたいですね。


 続きは48時間以内に投稿されます。

29あまときしん:2016/09/06(火) 19:38:47
【一回戦第5試合(工場)】
キャラクターの強さで言えば、ラスボス対ラスボス。

◆その1…『魔弾の射手』のインパクトは抜群。
大仰な冷凍コンテナ、リニア、7発の逸話、『セブン』との併用。何から何まで格好いい。
量橋叶の凶悪な能力に「衛生の視界内」という制約を設け、「衛生を破壊する」というアンサーをぶつけることで万能感を打ち消し、戦いに緊張感を生んでいる。
そして勝利を確信した七坂七美に、『ブリュンヒルデ3』をつきつける絶望感。強すぎる量橋が格好いい。
やっぱりお嬢様キャラは酷い目にあってこそだと再確認させられますね。
「私はお嬢様ではなく、CEOです」というセリフが特に好きです。

◆その2…この七坂七美という女、徹底して優雅。
既に地上のおよそ全てを手中に収めかけている彼女にとっては、C2バトルでさえも消化試合にすぎないのか。
――と思わせておきながら、油断してあわや死にかけるというお嬢様ムーヴも決めてくれるサービス精神もある。
「喚ぶは叡智を司る第六。その刻銘を――」というフレーズはもう感動してむせび泣きするぐらい格好いいですね(重篤中二病患者並感)。
人体特攻とでも言うべき『逆巻く星占い』に対し機会犬ライラプスをけしかけるというのは、その1の「衛生を破壊する」というアンサーよりも尚外道。
神話ネタ大好き。

30飯綱火誠也:2016/09/06(火) 23:19:49
感想続き

第5試合

その1

量橋さんについて「当てずっぽうで相手の168時間分の食事の記憶を再現すればほぼ確殺じゃん」と思ってたんですが、オチはそれを上回るエグさですね。
ただ、じゃあ最初からそれやれば一発だったじゃんという気が。
その2の方では「相手に確認しなければ能力は使えない」という設定が付け加えられていて、その1でも量橋さんは相手に尋ねることに拘っているのでそういうことでいいのかも知れませんが、そこは明言してくれないとという感じ。
もしそうならそれはそれで、よくそんな制約キツいのにノコノコ出てきたなあと。その1が情報網と私兵を用いて本体の弱さをきっちり補おうとしているので劣って見えてしまいました。

その2

「戦争」という印象を与える作品。どちらも悪女じみた雰囲気のあるキャラクターで作中でも互いに悪役みたいな戦い方なのですが、量橋さんが七美さんを上回る情報網を用いて最善を尽くしながらもそれを七美さんが封殺していて、説得力に満ちたストーリー運びだったと思います。
きっとこのキャンペーンのレギュレーションじゃなければ見られないであろう勝負で、七美さん倒しようがないじゃんこんなのと卑怯に感じながらとても面白く、悔しいでも……となりました。

第6試合

その1

勝負までの流れをごく自然に組み立てていたことと勝負内容、仙波くんのその後のフォローと全体にレベルの高いSSだったと思います。
その2でも思ったけど生物相手にこの能力強すぎるよね。

その2

最後の兄妹パートにやられました。あざとい……。
バトル自体もとてもよく練られたものだったと思います。数トンありそうな脂肪塊を燃やした時のことを思えば人体の脂肪なんて一瞬で燃焼させられるのではと思わないでもないですが、ドラマパートの良さに押し切られた印象。
あと、その1ではプロローグに引き続き早く死んで欲しい感じのメロスをぬん子さんの回想でなんだかんだ憎めない印象に誤魔化してるあたりもよかったです。友だちだからね。

第7試合

その1

吉蔵TUEEEEE! ジジイかっこいい!
飛行機を落として殺すというあまりにもあまりな殺し方でのダイナミックな導入、飛行機を支えるという凄まじい能力のパワーを見せつけ、シームレスに五色くんとのインファイトに繋げるあたりが見事だと思います。
本来なら五色くんなんて一瞬で消し炭にされる戦力差なところを、吉蔵さんの格を引き上げながら、「ここまでやればギリギリ勝負になってもいいな」というラインまで落とし込んでいるのが巧み。
4000字台というのは短い方ですが、構成に一切の無駄を感じない、満足度の高いSSでした。
「ジジイが年甲斐もなく最強を目指す」というのはどちらのSSでも掘り下げられているところなのですが、「正当性がない最強」になることでかつて自分に力で敗れ去っていった者たちに正当性を与えたいという動機がすばらしかったです。敬老。

その2

シリアスなプロローグの中で異彩を放っていたパワーワード「お気持ち」をさらにパワーアップさせてきたSS。
単体の戦闘力ではキャンペーン最強格であろう吉蔵さんに弱い五色くんがどう挑むか、というのはどちらも同じ構図なのですが、その1が吉蔵さんを巧みに制限してきたのに対してこっちは五色くんをむちゃくちゃに引き上げています。
プロローグの雰囲気とは全く別物なんだけど、相手のキャラクターに合わせてこのような世界観を書いてこれるあたりに中の人のパワーを感じました。
唐突に挟まれる筆者のコメント超好き。

しかし、五色くんはちょっと強くなりすぎというか、プロローグの彼がリミッター外してもこんな強くはならないでしょとは思いました。


第8試合

その1

スゲー!
勝負自体を全く別物にしちゃうというのは過去キャンペーンにもあったと思いますが、こんな鼻につかずにやれてるのマジ凄いよね。
自キャラである蟹原さんは完全に名前しか出てこなくて完全にグロットくんサイドで進んでて、勝負の過程も丸々カットでグロットくん敗北ENDなのにめっちゃ満足感あるもんね。
人のキャラをこんな風にしちゃうあたり暴力的とさえ言えるんだけど、完全に自分色に染め上げておきながら読者から愛されるキャラにしてるあたりなんていうか憎たらしいですよね。
グロットくん可愛い。すばらしい。

31しらなみ:2016/09/07(水) 05:59:32
久しぶりに感想がんばるゾイ(そして前半戦で力尽きる)。


第一試合:これぞ正統派!
その1
文章のこなれぐあいと巧みさの中に、同時に正三角形や正史方形のようなきっちりとした
精密性も備えているハイレベル文章。
「きめ細かい砂っていいよね」という声が聞こえてきそう

特にきっちり感で優れているのが対戦相手の『LIMIT UNLIMITED』の能力威力へのさじ加減で、
複数の発動を通して「デメリットのない安定した威力(ファーストギア)ではこの能力はこの程度」と
しっかり読者に伝えれていると思いました。
お互いの戦力も拮抗させ、お互いの存在も際立たせた、非常にバランス感覚のよいSSだったと思います。

その2
こちらは逆に遭遇から決着までを一本の筋で書ききったSS。
砂丘のシーンからテンポも流れも良く、最後の「一本勝ち」への爽快感と、内容的にも貫徹していると思います。
ビバ3時間執筆スタイル。

ただ、能力バトルとして見た場合、『LIMIT UNLIMITED』のパフォーマンスが曖昧なままだなというイメージを受けました。
仮に第一段階〜第四段階くらいまでギア(リスクと効果の度合い)が変わっていく系統の能力だった場合、
「謎や秘密など惹き要素が少なく」かつ「効果や定義がわかりにくい」状態での立ち遅れは致命的になりかねないので
公開前提のプロットがあればもっと前倒ししていくべきだったかなと思いました。


第二試合:からめてん勝負
その1
遅延戦術という、いかにも戯言師が使いそうな戦術選択が非常に納得力があったし、キャラの面白味を
引き出せており良かったかと思います。
地形利用としても他にはみられない、けれどああお子様たち相手だしなという肌感覚な動物園の使い方だと思いました。

あと子守唄、なぜイタリア語、キャラの名前的にドイツ語のほうがよかったような。
っていうか、夜がむしろ本領発揮だよ!気づいてなかったのかよ!


その2
メールから始まる百合物語。
そしてオープンリバースで絡め手。ストーリーに起伏があり楽しい。

ここは初期設定の塩梅が見事で。読者視点から見て「隠し札」がバレバレしすぎてもいけないし、逆に分かり辛くしては
納得がえられないという中、一番、得票を稼げそうなところに持って行った絶妙なバランスだったと思います。
また、ちんちん発言により対戦相手や読者の注意を「隠し札」からそらせようという姑息さも大変素敵だと思いました。


●第惨試合:〜ゴBLEACHん02〜
その1
案の定、酷い(賞賛。


その2
こちらも酷い(賞賛。


●第4試合:ようじょー×ようじょー
その1
「ようじょハンター」(推定)によるようじょ生態・戦闘描写SS。
VSクラッカー、生き詰まる戦いに
幼女の姿とオーバーラップするようにまるでビスケちゃま(原寸2mのまま)が戦っている幻想にとらわれて
しまったのは私だけでしょうか。

ビスケットだけに。
熱い魂と拳がある。己が存在意義のために”ようじょ”であろうとした。もののふを見よ。



その2
ベイブリッジに恋人(ロリとショタ)の悲哀。そして怪人。ムーディな中、今宵貴方に明かされる一枚のベール。


――
―――
ココロは幼女なのかよ…どういうことだってばよ。
―――実はてきとう吹かしてボヤカシテるだけじゃないだろうなーという一抹の不安を抱きつつ、
謎への期待も高まるばかり
このストーリーをどう展開してくるのでしょうか。謎ときは現場百篇、さあ、設定も本文も何度でも読み返そう。


>28


…ナニ書き込んでるんですか七鬼お兄ちゃん!


(注:実際の人物とは一切関係ありません)。

32あまときしん:2016/09/07(水) 11:28:04
【一回戦第6試合(電力施設)】
◆その1…ヤクザのお姉さんを登場させることで、スムーズに話を進行している。
しかしスムーズに話が進みすぎて、盛り上がりに欠けると感じてしまうのは贅沢だろうか。
全体としての山場は「4」だが、最後に挿入されたメロスのせいで印象がぼやけてしまう。「6-7」は冒頭にした方が良かったかもしれない。
芹臼ぬん子とお姉さんの掛け合いは相変わらず愉快。
ここまでは親切なお姉さんにも裏があったりすると、面白くなりそう……?

◆その2…キャラクターの掘り下げが見事。
メロスと過ごした日々の回想が、彼女はクズだがそれでもダチだったというぬん子のやり切れなさを感じさせて良い。
脂肪爆弾は派手で、それに対する仙波透の行動も説得力がある。
(そうだ。今更何をためらってんだ)に続く仙波の独白からは、彼の悲壮な覚悟が伝わってくる。
そしてラスト、カタヌキする手で人を殺めてしまったという罪悪感で締めるのも切なくて良い。
メロス永久機関とかいうパワーワードも生み出してしまうし、強い。

【一回戦第7試合(空港)】
好マッチング。両試合とも、読んでいて熱いお気持ちになれました。

◆その1…「リバースカードオープン!“ジジイの過去”!」相手は死ぬ。
アリアが念入りに暗示していたのに対し、こちらはいきなり投げてきた。
初孫が邪悪なファラオの依代にされかけた話が一番気になる。
おじいちゃん強すぎるから、その強さに説得力を持たせたいという作者の意図か。
そして五色那由他の捨て身の覚悟がアツい。
プロローグではただ豪快なジジイだったので、「俺の想像してたキャラクター像と違う」という読者が出てくるかもしれない。
もしくは重雄&貞晴と一緒にいるとついテンション上がっちゃうのか。かわいいな!

◆その2…こころなしか某ランクE(エラー)の影が見えた気がするが、気のせいかもしれない。あれはたなびく霧じゃ。
プロローグに忠実に、大原吉蔵をエネルギッシュなジジイとして描いてきた。
溢れるエネルギーは強制敬老◯◯◯として発現する。強制敬老◯◯◯の語感が良すぎる。
そして、時事ネタを絡めたパワーワードの連発。きっと出版社に止められるだろうから、ここじゃないと見られない。
十 七 条 拳 法 !!「(なんじゃ、これは)」
「生前退位しろ」「生前退位……じゃと……!?」
シリアスなシーンのはずなのにボケとツッコミが成立しているというシュールさ。最高。
お気持ちを消費リソースとして扱うのは斬新。斬新すぎる。

【一回戦第8試合(寺社)】
◆その1…ピンポンパンポーン「えー、突然ですが、チキチキ!早食い大会ーッ」ワオワオー
や、やさしい世界……!その渦中、グロットただ一人がシリアスに思い詰めているのが笑いを誘う。
対戦相手と地形ならではの状況を活かした展開。もしかして前準備もなくこれを3時間で書いたのだろうか?化け物か。
おそらく、フードファイトをすることは予め考えていたのであろう。胡乱な世界観で襲い来る輩には、それ以上の世界観で上書きしてやれば良い――。
なにはともあれ一勝おめでとうございます。
パン屋の娘さんの母性がとどまるところを知らない。ママーッ!

◆その2…完璧超人・傀洞グロットが薄幸の少女におそるおそる手を差し伸べるか。
それとも、グロットが抱える「脆さ・危うさ」を娘がサポートするか。
どちらに舵取りすべきかは非常に悩むが、どちらにせよ美味しいのは間違いないであろう。
今後に期待。

33しらなみ:2016/09/07(水) 14:02:07
感想、後半戦です。

●第五試合:ラスボス対決

その1
≪予想は裏切り、期待は裏切らない≫形に

全体的な物語に関しては申し分のないSSだったと思いますし、
他の方も言及されてる上、第一試合その2の感想とやや重複することになりますが、
印象に残ったので能力に関して一つ。

量橋さんはキャラ設定の段階やプロローグで、発動に際し制限や条件が存在すると明言し、
読者用に『引き』を作っていたので初戦で、条件の明確な種明かしは必須だったかと思います。
世に絶対という言葉はありませんが、「読者から期待されている事柄」に関して、
期待への肩透かしはかなりマイナスに働くのではという印象を受けました。

それを含め、設定の両刃、「使い方」の恐ろしさを感じる機会は希少かと思いますので
「感じた怖さ」を上手く取り込んでいっていただければなーと思っています。


その2
『切り札を使うなら新たな切り札を持て』という鉄板法則を四回戦SSR方式という新ルール内で体現。
暗器百般。お嬢様CEO煉獄がいちど入れば、対戦相手は死ぬ。

特に秀逸だったのは「対戦相手(と背後)が弱点と認識できてない弱点」をずばりと突いてきた点、
「弱点」とはその人間が持つ「本質」でもあるので、
これほど対戦相手の心を折り、読者の読感を満足させれる提示はほかにはない。

そしてそれを可能にするのは対象理解に対する貪欲なまでの嗅覚と知性。
ようするに百戦錬磨であるということ。

謎の美少女発言的には「得意手」とのことでしたが他の分野でどう域てくるのか今から楽しみです。


●第六試合:下町人情路線

その1
なんというか似た者同志は惹かれあうというかそんなスタンド使い法則を感じさせる
人情味のある者同士の対戦。

能力を使った応用感知が、すごく上遠野先生(ブギーポップシリーズ)ぽかったです。
相手の表層だけでなく相手の内部まで操作できる能力は実際には相当、強い上に
リバース能力もアレとかソレとかまで行きつくと非常に高いので選定されるだけの根拠
提示できているかと思います。
ヤクザのお姉さんは名前出さない予定なのかな・・・

あと、こういう甘っちょろい結末の仕方、わたくし嫌いではありません。


その2
なんというか似た者同志は惹かれあう(以下略。
技や業、剛と業、葛藤と格闘。そしてなんと楽なことからの一撃!

熱い戦いでした。
身長は違いますが、飢狼伝の堤さんのような外見イメージで読んでました。

ただ個人的には実際の戦いで何度も躊躇する人間に価値を見出せないので
2度目以降は
範馬裕次郎さん(仮名)が「敵を前に逡巡するなど万死に値する」と背後から
堤さんを破壊していったので結構読むのに苦労しました(ホント凄い個人的な感想)



●第七試合:より高みに(インザスカイ)
その1
自重しない戦闘力による、自重しない戦い方を相手した老練無双。

勝因のバックボーンを「人生経験」に求めるのは本来卑怯なんだけど
前半の対戦相手の緻密さと頑張り、あと完全にメーターを振り切ったキャラ性(聖)で
読者を型にはめ込み支持層に取り込むやり方は往年のウィアーチャンプを彷彿とさせます

あと、このお爺さんたぶん普通に空飛べますよね。オーラ力で。


その2


(設定やネタ元に色々思うことがありますので 申し訳ありませんがコメント不可でお願いします。)



●第八試合;フードファイター青春篇

その1
己への限界へと挑む戦い。そして彼が得たものは…
一見、邪道に見えますが、実は「ストーリー」としては極めて真っ当で、正道展開といえるものでした。
なぜなら、これが「彼の物語」であり「求めるべき着地点のアンサー」の一つだからです。

彼が何を感じ、何を考え、何を決断するのか、そこを的確に捉え、丁寧に描写していってます。
別に優しいはなしでなく、はっきり「ウィークポイントです」とかかれている場所に迷わず手をつけただけ
ということです。
ある意味、全試合中、対戦相手の本質をもっとも捉えたSSだったのではないかといえると思います。

あと、隣の店の店長が、地味にくそ強い。

34敗者T:2016/09/08(木) 22:40:30
第五試合

◆その1
冒頭の文でさらっと「2つの人工衛星」と書き、あれ? と思わせられた点がきっちり勝利の鍵になっている。
伏線の置き方のさりげなさが心憎いところでした。
あと『魔弾の射手』の極端すぎる性能のカッコよさですね……!
細工込みとはいえ地上から宇宙を攻撃できるのは本当にヤバい。そのために犠牲にしたものもヤバい。まさしくロマン砲。
それに対する決まり手も強烈で、対戦する二者の直接的な強さが表れているSSと感じました。

◆その2
情報と数で攻める戦法もバトルものにおいては散見されますが、これを対峙するキャラクター双方が踏襲する戦いはなかなか無いように思います。
そんなレアケースが、このSSでは実に巧みに描かれている……! 一度も相手と顔を合わせていないのに、熱い。いいものを見せていただきました。
とにかく徹頭徹尾取るべき行動を取り続ける、ともすれば無機質になりかねない展開なのですが、
最初の狙撃で七美さんが敗北しかける、本来明らかにオーバースペックであろうアルゴスをもってしても決定的な有利が得られないなど、量橋さんの規格外ぶりも存分に匂い立っていて素敵でした。
あとライラプス一機2000円は本当に安いですね! そういった側面の強さを持つ兵器も視聴者にアピールしており、実際抜かりない。



第六試合

◆その1
やはりぬん子ちゃんカワイイ!
結末も優しく、人間力の高さが滲み出ます。ええ子や……。
対してメロスはマジでどうしようもないっすね! およそ全ての台詞に地の文からの突っ込みが入っているの、笑わずにはいられませんでした。
電力施設での戦闘となる経緯もスマートで、かつ地の利を活かしているのも上手い。面白かったです。

◆その2
その1でも話に上がった妹の保護に関して、自身のSSでもきっちり答えを出しており実際隙がない。
内面描写も戦闘シーンも当然のようにクオリティが高いのですが、自分のみならず相手のキャラクターに関しても上手く使いこなしているのはなお恐るべきことではないでしょうか。
そして結末の切なさですね……! ハッピーエンドも良いものですが、この病室のシーンを見せられると甲乙つけがたい。
あの決着の後、無邪気に振る舞うヤスリちゃんを見せられるとなんとも言えない気分になります。救われてほしい。

35敗者T:2016/09/09(金) 22:46:37
第七試合

◆その1
飛行機に乗って鼻歌を歌うおじいちゃんかわいい! そしてセイクリッドファイア便利すぎか!
しかし何よりも唸らされたのは、明らかになった参戦の動機でした。
想像の十倍くらいとんでもない冒険野郎ぶりだったのも驚きですが、ただ単に「すごい経歴のキャラクター」だけで終わらない、数々の敵と接してきたがゆえの目的を持っているのがとても良かったです。
対する五色さんも冷徹かつ合理的な勝つための戦いをしており、乗客をかばう吉蔵さんとはまた違った意味で好感が持てました。

◆その2
その1も然る者でしたが、非人道兵器お気持ちの運用に関しては、やはりこちらに一日の長があった……!
それを置いても戦闘描写が濃密かつ鮮烈で、陰と陽の技を巧みに織り交ぜて使ってこられたという印象です。
カレーとか総合病院とかの小技もこちらの腹筋のHPを掠め取っていく。聖徳太子はほんと何なの。
決まり手の十七条拳法、そして死後退位拳も、発想自体はいかにも下らないのに、熱い。熱くておかしい。
一戦目にして切り札を出してくる気概と合わせ、まさに勝利を得んとするお気持ちを見せられた思いでした。



第八試合

◆その1
やっぱり、傀洞さんと少女の関係、いいなあ。相手のキャラクターの魅力をしっかり引き出せるのは強い。
その上で見る見るうちに俗に染まっていく傀洞さんにクスッと来ました。きっとマイナス方向の変化なんだろうけど、微笑ましくもある……。
殲滅された人造人間には合掌するほかないですが。隣の親父超強い。
一方、異色とも思えるほど蟹原さんの出番が少なかったのですが、これがまたいい味を出していらっしゃいました。まさかこういう方向性の話で来るとはという意外性も含め、良いSSだったと思います。
と言うか傀洞さんも限界の状況から11杯食べたんだね……! 十二分にかっこいいよ!

36銀河:2016/09/11(日) 23:58:13
ふせったーを利用したツイッター上の感想コメントをまとめました。
ハッシュタグは何回戦の何試合目のどちらかを表しています。

tp://togetter.com/li/1020496

37しらなみ:2016/09/12(月) 23:48:36
明日から隔離されるので早めの投票と感想。感想も全部できればいいけど

第一試合 走れメロス。友というゴールに向かって

その1
相手が相手なので弛緩して脱力系で攻めてきました。ここら辺の判断というかノリで行こうと勢いで
決める考え方、私、嫌いで(以下略。

上手いなと思ったポイントは、
ごっちゃんゴールという展開(大会側)と本来別ラインのメロス側の話を瞬間クロスオーバーさせて
結びつけ、それを勝因にするメロスヒット&ウェイ手法。

ここはどうだろうと思ったポイントは、アリア側のほう、地道にスゴイがんばっていたので
どんどん好感度あがっていったのに、割とひどいオチで負けたところ。
反対陣営のぬん子ちゃん側は割と汚い手、使っていきましたし、メロスは相変わらず不誠実で
アホという位置づけなので好感度メチャ低です。
低いのが高いのに勝っちゃた…。この部分、読み手の好みで評価が分かれる形になるかもと思いました。。


その2
出だしの「アリアの自宅(城)」で、脱力している感がいいですね。初球はまずボールからみたいな。

そして前回に続いてそのままドタバタかと思わせて、直球。アリアの心情に踏み込み、第一回で
種明かしした彼女の過去のバックグラウンドを描写し、上手く補完しています。
読者理解を深め、好感度を上げるよい配給の組み立て。
アリア側のほうの当然の帰結としてメロスの「ゴール」を書いてきたわけですが、そこも、どこか
スポーツマンシップともいえるような清々しいものでした。
あとの課題は締め切りに向けたおしりの制球力をどう維持していくかだと思われます。


第二試合 3時間トライアスロン。1万文字数まであと何マイル?

その1
戦闘能力評価が低いことが逆に”強み”になる対戦SSの弱者メゾットを十分に生かしたSS。
読者の好感度を上げる見えない工夫が色々されている。
過去を挿入するという手法や、能力の使い方がコミカルながらどうに入っているのと会話を
挟み込み重たく感じさせないやり方といい、サポートの手が色々よいかたちで入ってる感じです。

ラストがあざとい。
ミケ側のネックになりそうと思われた対戦相手の七美CEOの描写(性格や判断、思考など)も、
非常にスムーズに行われており、短時間の文字数でこの完成度、素晴らしいと思います。

その2
浮く。七つの拳銃の美しさ。煌く星のごとき

ファンネル?ファンネルなのか!?
武器の機能性というかセンスでは一日の長がある七美CEO。
面白いのが、最初に言われた「防御機能であるセブンが最強」という設定が、あながち嘘ではないことが
2つ目のボックスが開いたことで補完され、反映されてきているというところ。

対戦相手が、強すぎる武装にしがちなのに対して淑女の護身として慎みを忘れない殺傷性を維持している。
そして七鬼さんの好感度が、地味にじり上がってきている…
ミケ側の能力の応用性や人間(?)描写も上手く描かれており、水族館という特殊な立ち位置を踏まえ
短時間の文字数でこの完成度、一回戦に続き素晴らしい作品だったと思います。


第三試合 ”童夢”幼きモノの見る夢は

その1
古式豊かな日本文化の定義で言えば、幼女とは”童”のことである。古来より子供はすべからく神の子であり、
男女の性の区別を受けない。
その見地に立っていえば、”幼女”とは、つまり…、はっ。そうだったのか…くっ、思いのほか深いぜ。
結末が深くアイデェンティティに突き刺さるSSでした。ヤバイ。

そして、問題の幼女描写なのですが、
ぴょんぴょんジャンプ〜(カエルさんジャンプ)うさぎさんの方もあるよ〜。
ヤバイ。もう、これはヤバイとしかいいようがない。むしろ、この出会いは運命。我々は導かれし幼女によって
この場に行きついたといえるのではないか…。
見える輝かしい未来が!嗚呼、幼女道を歩むすべての者に幸いあれ!


その2
――パンのかけらをまいてきたので大丈夫だろう。

いきなり童話チックである。この言葉に私たちはたった一言で、現実(メルヘン)へと戻される。
確かに舞台は日本だが件の幼女の名は”ありす”。つまり南蛮渡来の幼女、つまり童=幼女という観念理解
自体、誤りであったのか。襲い来るリアリティ・ヨウジョ・ショック。

そして、問題の幼女描写。ひみつきち。ヤバイ。おおきなは。ヤバイ。やはり本家ヤバイ。そして

ししょーーーーーーーーーーー、ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
なんたる販促、いな反則めいた殺法であることか、なんとも、どちらも甲乙つけがたい幼女であった。
―煌く星座がわたしをよんでる。それは選ばれた、幼女の証―

38しらなみ:2016/09/13(火) 07:15:00
たしかな、まんぞく。


第四試合:フードバトル、デュエル・スタンバイ!

その1
序盤の掴みが絶品。
くそむつかしそうな顔をしたオッサンの顔と大笑いする女医の姿がありありと浮かび上がる見事な一品。

1回戦で見せた相手重視の描写そのままに対戦相手の在り様をよく書ききっています。
戦いの舞台に関しては、そっちで舵を切ってきたかーという感じ。
確かに他の選手ならともかくこの対戦相手を考えるとインド人を右に、という選択は正解という気がします。

ストレスを感じる脳の部位と食欲を司る部分は隣りあわせなので「憤怒」と「暴食」は隣りあわせの存在でもあるんですが
そうか…”満腹感”すらもを食欲に変わるのか…なんとも業が深い設定。この笑っていられる奇跡。

その2
その1もそうなのですが、この書き手たちは、日ごろから食レポ職人にでもやってるのでしょうか
なんでフードバトルに対してこう的確に表現できているのでしょう。無頓着な私ですら確かなお気持ちになってきます。

こちらは青空の元、ハンドルを左に
戦闘描写は1回戦の戦い方から更にブーストかけてきました。これはもう素晴らしいの一言。
息遣いすら聞こえそうな畳みかけるような熱いバトル(お気持ち)が今日も京とて展開されています。平安京。
難点を唯一あげるとすれば会場である「オフィス街」の描写がほとんどでてこなかった点、
対戦相手との衝突を想定し、事前にある程度書き進めていたのかなとも読める感じですが、どうなんでしょうか。


第五試合:オレが炎のシリ肉マン! 

その1



…うん、汚い(賞賛。





その2

(ちゃちゃちゃちゃ、ちゃちゃちゃちゃちゃ♪ GO!GO! MUSCLE)

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リングに〜イナズマは「尻」。ほのおのおけつをてらすう。

とびちれ、おげれつびーむ しょうりにむかってー

わたしはドジでつよいつもりーごぶ。シリ肉まぁーん♀♪ 

はしる滑る、みごとにオケツ。

あー、おしりに愛がなければ スーパーアイドル♂ではないのさー♪

しりにくまんGOFIGHT!

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うん、アイドルやめよう。    高司あゆみ、16歳の夏。

39敗者T:2016/09/17(土) 01:58:29
出遅れましたが二回戦ズ!

第一試合

◆その1
要所要所のネタがいちいち面白いです。ヤクザの先輩どんな顔してあの文章書いたんでしょうね!
ぬん子ちゃん本人が善人な分、味方についている狂人や悪人が勝ち筋を構築するという流れは違和感がなく、スマートでした。メロスは何も考えてなさそうですが。
対する相手側についても、未来さんのクソレズ性がよくトレースされているように感じます。
しかし個人情報を思い切りまき散らされたアリア様の明日はどっちだ。

◆その2
地形を他のキャラの設定と絡めてくるとは狡猾!
やはりと言うかなんと言うか、各人の内面の掘り下げと、そこから発展する関係性の魅力について描くことにかけては非常に練られた功夫をお持ちという印象です。
いい子のアリア様、すごく良い……。その由来が人間社会に溶け込む努力をしてきたからというのが特に良い。
ぬん子とメロスの解釈も方向性自体は直球ながら、高レベルにまとめられており実に尊かったです。



第二試合

◆その1
ウワーッ出会いーッ!
……ウワアアアアーッ! 別れーッ!
ちょっと信じられないくらい面白かったです。何これ……。
もはや私ごときが細かい点を上げてどうこう褒めるのもおこがましい。VINCENTさん……。

◆その2
ひえーっ! こちらも面白い……!
そうそう、セブンを作った部署は七鬼派なんでしたっけ……! 本当、3時間でよくここまで対戦相手との絡め方を思いつかれる。
メタ的な思考になりますが、こちらのSSも凄い切り札の切り方をしていますよね。勝てば正史になるルール下で自らセブンを破壊するとは。
この先への期待感を煽られるという意味でも面白い、そして覚悟を感じる作品でした。なんという戦い……。

40敗者T:2016/09/17(土) 01:59:41
第三試合

◆その1
ブラックジャック強化できるの……!? 鍛冶屋で!?
導入から引き込む力が強い! そして文中の幼女力も高い。たかおになんて単語を久々に見ました。
とにかくありすちゃんという相手のパワーを上手く活用している印象。二人の思考を徐々に幼女が占めていくのがシリアスながらもたいへん愉快でした。
決着後の真砂さんとのやり取りも和む。和むのですが、この真砂さんも幻なんだと思うとまた違った味わいもあり。本当にいい立ち位置をしていらっしゃいます。

◆その2
相変わらず硬派なモノローグの合間合間に幼女描写を挟んでくるのすごく好きです。かわいいなあもう!
そうして自分の強みを発揮されているのはもう当然として、こちらも相手の設定の取り入れ方が巧みです。山岳カブトみたいな敵、いますよね……。だいたい1Fの奥の方あたりに……。
真砂さんに足音が存在しなかったり等、細かい点にもこだわりが窺えてよいです。
勝敗を分ける過程もまたグッド……! めこちゃんの加勢は熱いし、激昂する黄連雀さんも熱い。そして幼女が並んで寝るシーンを作ってさらにかわいさを上乗せしてくる! 読者がありすちゃんに期待するものを理解しきった手腕です。恐れ入りました。



第四試合

◆その1
「俺をフードファイターにしてくれ」
もう、卑怯でしょうこんなの。そりゃライヒさんだって笑いますよ!
それでいて、五色さんの最強にかける思いを取り上げ、そうなるのが不自然でないかのようにまとめて見せてくる技術。そして満を持してのフードファイトが……面白い! あなたは本当に徹頭徹尾フードファイトで勝ち上がるつもりなのか……!?
改めて、恐るべき新たな闘法の威力に震えました。これは本物だ……。

◆その2
「これではまるで聖徳太子だ。」
だから! 聖徳太子は! なんなんだよ!!
こちらのSSも本当に凄いですね……! 異色にして完成度の高いその1に対しても、内包するパワーでまるで劣っていない。
蟹原さんもかわいいし、フードファイター周りの設定にも踏み込んで己の武器としている。さらに戦闘描写がやはり強く、お気持ちや与太話の濃度もますます心憎いばかりです。
二転三転する展開と合わせ、ただただ圧倒されるばかりでした。

41敗者T:2016/09/17(土) 15:34:00
第五試合

◆その1
な、何オーガーさんをちょっとお茶目な感じにしちゃってるんだよ……!
そしてゴブリーは本当に汚いよ! 文字通りに!
何者を相手にしようと自分のスタイルを貫き通すという鋼の意志に溢れており、それは実際SSのぶれなさという点で強さに寄与しているように思えます。
全編通して最低なんですが、ここまで徹底されると認めざるを得ないものもありますね……。正直に言って笑いました。悔しいけど!

◆その2
ひどい。ひどさのトレースが、上手い!
その1とは別ベクトルながら、冒頭から唖然とさせられる展開。よりによって此奴がアイドルとは悪魔的発想に過ぎる!
それでもナインオーガさんは格好いいのですが、今回ばかりは、頑張りを褒めてあげたい気持ちが勝りますね……。早々に倒して帰りたかったんだろうな……。
キャラクターとしても執筆者としても苦闘の様子が偲ばれる内容でした。



第六試合

◆その1
シンプルながら地形の活かし方が素敵。確かにこの対戦相手にこの地形となったら一番美味しいところですよね……!
千夜さんが変わらず優しく、かつそのままで勝利への道筋を作っているところに、前回もそうでしたが自キャラの能力の使い方の巧みさが光っていたように思います。
志津屋さんと会わせられるかもしれない提案が、術中に嵌めるための行動ではあるんですけど、それはそれとして本心からの申し出でもあるというのが絶妙でした。

◆その2
こちらも、地形に関しては外さない判断。
どこかやるせない空気から静かに始まる戦いが、この二人らしい味わいでした。
千夜さんの戦いの動機を映像越しに聞いてちょっと泣いてしまう飯綱火さん、本当に非情に徹しきれないと言うか……もはやいい人ですよね! 普通に!
しかしそんな彼だからこそ、葛藤を経て勝つことを選ぶ展開には胸に響くものがありました。決着後の会話も読後感を爽やかなものに感じさせてくれ、一敗後の再出発に相応しい内容だったのではないかと思います。

42敗者T:2016/09/17(土) 15:35:03
第七試合

◆その1
「一回戦は思わぬ形で落とすことになった。」本当にね……! 気を落とさずに頑張っていただきたい!
そして……お婆ちゃあああああん!! やっぱり油断ならぬお方だった! 犯罪組織を壊滅させた時に出会ったのってそういう立場だったんだね!
逆探知から電話を掛け直される流れ本当にホラーだし、平凡な男子高校生は平凡な男子高校生だし、恐るべき怒涛のラッシュでした。やられました。
大原さん本人もやっぱり無体な強さなんですが、敗北を経てさらに強くなっているというのがまた普遍的な熱さもあり。結構なお点前でした……。

◆その2
そう、グロットさんはこういう人なんだ本来。忘れかけていた大切なものを思い出させてくれるSSでした。
自らの持ち味は取り戻しつつ、前回の経緯を踏まえてもいるのが好印象でした。
対戦相手に関しても同じく。その1と方向性は違えど、自然で、しみじみとした雰囲気を噛みしめられる描写であったと思います。
終わり方は消化不良なものを感じてもしまいましたが、全体の出来は良い塩梅だったのではないでしょうか。この先の戦いにも期待したいです。



第八試合

◆その1
ヒューッ! サディスティック美女! 抜け目なきマーケティング戦略だ!
仙波くんとヤクザのお姉さんのやり取りも硬派で、冒頭からただならぬ暴力の予感が漂ってきます。
能力を治癒に向ける用法も、なるほどなあ……! そういう使い道もあるのか。
しかしその上で、あっさり治してはやらないところがまた逆に魅力を増しますね。若者を修羅の道に誘おうだなんてひどいお人だぜ……。

◆その2
こちらもまたマフィア映画めいた構図が脳内に再生されますね……! いい雰囲気だ。
量橋さんの老獪さが目立ったその1に対して、こちらは仙波くんの覚悟とヤクザの手管がより強く引き出されている風でしょうか。キャラクターとして上手であろう量橋さんに挑むにあたり、勝ち筋の構築の巧みさが光っているように思います。
特に、「ない。完全なブラフだ。聞く耳を持つな」は鳥肌が立ちました。すごく好きです。
病室でのシーンも、勝ったのに切ない……! 本当、この兄妹はどうなるのか……。


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