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エフゲニー・オネーギン

1さーじょん:2008/09/08(月) 00:38:14
作曲:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893)
台本:コンスタンチン・シロフスキー、ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
原作:アレクサンドル・プーシキンの同名の小節
初演:1879年、モスクワ

2さーじょん:2008/09/08(月) 00:38:47
あらすじが読めるサイト
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%95%E3%82%B2%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%82%AE%E3%83%B3_(%E3%82%AA%E3%83%9A%E3%83%A9)
http://www.and.or.tv/operaoperetta/137.htm
http://www.d3.dion.ne.jp/~rulicon/eugenonegin.htm
http://homepage2.nifty.com/aine/opera/opera76.htm
http://www.music-tel.com/ez2/o/work/Onegin/One1.html
http://www.nikikai.net/lineup/onegin/index_pop03.html
http://shazaku.com/tchaikovsky/tchaikovsky01.html
http://www.geocities.jp/traeumereienvalencienne/soft-20.htm

3さーじょん:2008/09/17(水) 00:24:36
9月12日(金)東京文化会館にて二期会公演鑑賞。
 ペーター・コンヴィチュニー演出、アレクサンドル・アシニモフ指揮、東京交響楽団、二期会合唱団。
 与田朝子(ラーリナ)、津山恵(タチアーナ)、田村由貴絵(オルガ)、村松桂子(フィリピエーヴナ)、黒田博(オネーギン)、樋口達哉(レンスキー)、佐藤泰弘(グレーミン)、畠山茂(隊長/ザレツキー)、五十嵐修(トリケ)。
公演情報
http://www.nikikai.net/lineup/onegin/index.html
http://otona.yomiuri.co.jp/music/concert/080806.htm
http://www.music.co.jp/classicnews/c-news/2008/0907-0913.html
http://www.music.co.jp/classicnews/c-news/2008/0831-0906.html
http://www.hmv.co.jp/news/article/809010108
 ここ数年、日本でも実演を観る機会が増えた、コンヴィチュニー演出です。あまり親しみのないオペラで、言うまでもなくタチアーナを歌う津山さん目当てで観に行った公演ですが、結果として、2008年のベスト5入りは確実と思われるくらい、演出、オケ、歌手、すべてが高水準でした。

4さーじょん:2008/09/17(水) 00:25:14
 セットは全幕共通。舞台背景に大階段、舞台三方は壁で囲まれています。壁の下の方2メートルくらいは、あまり磨かれていない(というかほとんど曇った)鏡です。今回は珍しく1階席なのでよく見えなかったのですが、おそらく床も鏡のようになっていたのでしょう。オケピと客席の仕切りは、宝塚劇場の「銀橋」のように、人が通れるくらいの幅になっています。幕間にお会いした知人と「銀橋があって、大階段があると、宝塚の舞台みたいだねー」とお話ししていました。
 その他、舞台上の小道具は、>>3のサイトの写真の通りですが、ひとつ印象的だったのは、舞台上手寄りにずーっと置かれていたハープです。第1幕冒頭の姉妹の二重唱では、実際に奏者が舞台上に出てきて、このハープを弾いていました。公演プログラムに掲載されている「演出ノート」にも、ハープに関する記述があります。
 もうひとつは、舞台手前下手に積み上げられた本です。第1部では、この本の山の辺りが、タチアーナの「定位置」となります。第1幕2場・3場では、左半分ほどカーテンが閉められ(タチアーナ自身が閉めます)、カーテンの前の本の山の辺りで、「手紙のアリア」が歌われます。
 もともとは3幕構成ですが、今回は第2幕1場と第2幕2場の間に休憩が入りました。つまり、オネーギンとレンスキーが決闘ということになって、いったん幕が閉まり、幕開けが決闘となります。
 二期会のホームページでは、事前に「開演30分前まで客席には入れません」という告知がありました。客席にはいると、幕はすでに開いていて演技が始まっていました。舞台上そこかしこに、たむろしている人々。酒瓶を持った酔っぱらいが奇声を揚げて倒れ込んで、それを合図にオケがチューニングを始めます。第2部の幕開きも同じ趣向でしたが、そのときはなぜか、観客から拍手が起きていました。

5さーじょん:2008/09/17(水) 00:26:19
 演出に関しては、第1幕2場くらいまでは「意外と普通?」と思えました。もちろん、細かい演技の付け方とか、凝っているところもあるのですが、コンヴィチュニー色が満開となったのは、第1幕3場の宴の場面からです。
 思い返してみると、昨年のドレスデンのタンホイザーhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1073745535/33-37でも、今年のアイーダでも、http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1073888291/21-24でも、コンヴィチュニーは宴会というか、乱痴気騒ぎの演出は、かなりよくできていましたね。
 さらに印象的だったのは、第2幕2場の決闘の場面からポロネーズにかけてです。オネーギンもレンスキーも決して決闘を望んでいたわけではないのに、成り行きでそうせざるをえなかった、そしてオネーギンは親友の死に非常にショックを受けた、ということが本当に良く伝わってきました。これは鳥肌が立ちました。
 第3幕、グレーミン夫妻は2階L席に登場します。僕の席からは、振り返れば見えましたが、会場内では見えなかった人も多かったのではないかしら? 2階R席にも男声合唱がいました。
 幕切れ、二重唱は緞帳の前で演じられます。銀橋もかなり効果的に使われていました。ここで、タチアーナはオネーギンに送った手紙を取り出し、千切ります。この手紙は、第1幕1場でオネーギンが持参した酒瓶を包んでいた包装紙に書かれたものです。
 幕が開いて、これまでの登場人物がカーテンコールのように整列しています。タチアーナは心変わりしないと悟ったオネーギン、「やめた、やめた」とやけくそになったように、手紙の千切れ端を紙吹雪のようにまき散らして、後方に引っ込みます。幕切れ後もタチアーナは手紙を千切り続けますが、これがかえって、タチアーナの未練を表している(それに比してオネーギンはあっさり諦めている)ように思えました。
 上にも書いたように、演出、オケ、歌手、すべて高水準でした。津山さん、期待通りの熱演でした。オルガは少し、低音域が辛いかなと思う場面もありましたが、トータルとしては良い歌でした。男声陣も、オネーギン、レンスキー、グレーミン、みな充実していたと思います。オケもかなり雄弁でした。僕はこういう演奏、好みです。
 何はともあれ、あまり親しみのないオペラであるにもかかわらず、結構楽しめたのですから、収穫は大きかったと言ってよいでしょう。

6さーじょん:2019/10/14(月) 07:48:33
2019年10月6日(日)新国立劇場公演鑑賞。
 ドミトリー・ベルトマン演出、アンドリー・ユルケヴィチ指揮、東京フィルハーモニー交響楽団。
エフゲニア・ムラーヴェワ(タチヤーナ)、ワシリー・ラデューク(オネーギン)、パーヴェル・コルガーティン(レンスキー)、鳥木弥生(オリガ)、アレクセイ・ティホミーロフ(グレーミン公爵)。

公演概要↓
https://www.nntt.jac.go.jp/opera/eugeneonegin/
初日舞台写真↓
https://www.nntt.jac.go.jp/enjoy/record/detail/37_015885.html
コンセプト説明に潜入↓
https://www.classica-jp.com/event/11537/
当日の僕の書き込み↓
https://www.facebook.com/hogehoge2005/posts/1706315229502080

7さーじょん:2024/02/04(日) 21:13:04
2024年1月27日(土)新国立劇場公演鑑賞。>>6の再演。
@新国立劇場オペラパレス。
ドミトリー・ベルトマン演出、ヴァレンティン・ウリューピン指揮、東京交響楽団。
エカテリーナ・シウリーナ(タチアーナ)、ユーリ・ユルチュク(オネーギン)、ヴィクトル・アンティペンコ(レンスキー)、アンナ・ゴリャチョーワ(オリガ)、アレクサンドル・ツィムバリュク(グレーミン公爵)。

公演概要↓
https://www.nntt.jac.go.jp/opera/eugeneonegin/
初日舞台写真↓
https://www.nntt.jac.go.jp/enjoy/record/detail/37_027107.html
メディア掲載情報↓
https://www.nntt.jac.go.jp/opera/news/detail/6_026376.html
当日の僕の書き込み(画像およびリンク集)↓
https://www.facebook.com/hogehoge2005/posts/pfbid08qPx8rbwnbKDcZYa3wegUteXPmomD4nBdWuGKYJDgz7Zech3VgaJeWZFz3o7wzril

8さーじょん:2024/02/04(日) 21:13:38
歌手、指揮、オケ、合唱、いずれも高水準!!! 主役5人は声も美しく、表現も申し分なし。くわえてワキを固める国内勢も大健闘。指揮の統率力も素晴しく、オケもいい音出してました。
そして合唱。今回の合唱指揮は冨平恭平さんですが、いつもながらの新国立劇場合唱団らしい迫力。演出も、改めて観ると決して悪くない・・・
・・・にもかかわらず、やっぱり台本には共感できないなぁ、などと思っていたら、公演パンフに面白い記述。このお話し、設定ではタチアーナやオリガは十代後半、オネーギンやレンスキーは二十代前半なんだそうな。ああ「何もかも、若気の至り」って思えば、多少は納得だわな〜。

9さーじょん:2024/02/04(日) 21:14:17
少は納得だわな〜。

音楽はチャイコフスキーらしい「華やかな美しさ」があって、とってもイイんだけどなぁ。。。この先、何回か観たら「楽しめる」ようになるのかしらん???
https://youtu.be/CTu2Vwk9toU?si=MYvJ_lt98CPG3dws


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