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ジョコンダ

23さーじょん:2009/02/03(火) 02:01:43
 外国人キャストのほうは、マトスとカッシアン、そして堀内康雄が良かったですね。2006年のトスカでは少し絶叫気味で胸焼けしそうな印象もあったマトスですが、ジョコンダには本当にぴったりです。ジョコンダという役は、思った以上に中・低音域で歌う場面が多いのですが、けっして不安定になることもなく、しっかりとした歌でした。劇的表現が本当に素晴らしく、第4幕では思わず落涙しました。
 カッシアンは2004年のアドリアーナ・ルクヴルールでも好印象でしたが、今回も素晴らしいと思いました。メゾ・ソプラノであっても、タルミがなく張りのある声なので、この役に必要な気品も十分に感じられました。
 1日に牧野正人のバルナバを聴いたとき、声力・声量も十分で、立派な歌だなあと思っていました。そして堀内康雄のバルナバは、声力・声量でまさっていたわけではないのに、表現力でははるかにまさっていました。バルナバという役は、同じく変態性の悪役でも(男爵という肩書きを持つ)スカルピアとは違うわけですが、そこを本当にうまく表現していたと思います。
 31日に外国人キャスト組を観た知人の皆さんが異口同音に、エンツォの声がまったく出ていない、と仰ってました。それで期待値を下げていきましたが、「声が聞こえない」ということはなく、多少は調子が上がったのか、少なくとも登場の場面や「空と海」といった見せ場では、聞こえる声でした。が、決して良かったのではなく、ちょっと歌唱力そのものにかなり難アリでして、何というか、「出来の良い音大生」くらいのレベルにしか聞こえませんでした。女声陣が充実していただけに、これはかなりブレーキと言わざるを得ません。


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