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ワルキューレ

1さーじょん:2004/01/31(土) 23:10
台本/作曲:リヒャルト・ワーグナー(1813-1883)
初演:1870年、ミュンヘン

48さーじょん:2006/01/22(日) 01:13:00
 好きなオペラ、たとえば「フィガロの結婚」なんかだと、音大生の公演でも十分楽しめてしまうのですが、たとえ好きな作品でも、ワルキューレはそうはいかないようです。とはいえ、「ラインの黄金」でかなり僕自身の基準が下がっていて、前日の出来から想像していたのよりは多少は良かったので、何となく不満も小さくてすみました。ちなみに、終演後のカーテンコール、1階席ではかなりの数のお客さんが「スタンディング」でした。「早くクロークに行きたい」ので席を立っただけかもしれませんけどね。
 歌手陣では、ジークリンデとブリュンヒルデがまあまあだったんじゃないかしら。ちなみにジークリンデを歌ったムラダ・フドレイは1968年生(!)。ブリュンヒルデは、ステューダーの喉にポリープができたらこんなんだろうなと思われるような、微妙に綺麗な声でした。フンディングの歌手、ワーグナー作品以外のもうちょっと軽い役で聴いていたら、結構気に入ったかもしれません。まだ若い(1976年生)のに結構重い役をレパートリーにしていますが、この後はさらに声が重厚な方向に育っていけばいいなと思います(無理しすぎて潰れちゃったりして……)。ジークムントは、下手ではないものの声力がなくて、ジークリンデに歌い負けちゃってました。ヴォータンは、ベテランぽい良さを感じる部分もあるには合ったんだけど、う〜ん、何せ声に張りと伸びがなくて……。オケに関しては、初日と変わらず、やはり流してます。

49さーじょん:2006/01/22(日) 01:14:05
オレグ・バラショフ(ジークムント)http://mariinsky.ru/en/opera/soloist/balashov
ミハイル・ペトレンコ(フンディング)http://mariinsky.ru/en/opera/soloist/petrenko
ミハイル・キート(ヴォータン)http://mariinsky.ru/en/opera/soloist/kit
ムラダ・フドレイ(ジークリンデ)http://www.mladakhudoley.com/index1.htmlhttp://mariinsky.ru/en/opera/soloist/hudoley
オリガ・セルゲーエフ(ブリュンヒルデ)http://mariinsky.ru/en/opera/soloist/sergeeva
スヴェトラーナ・ヴェルコワ(フリッカ)http://mariinsky.ru/en/opera/soloist/volkova

50さーじょん:2006/01/22(日) 01:15:45
 余談です。終演後、オペラについていろいろとご教示頂いている知人の皆様と夕食をともにさせて頂きました。ある方が「やっぱり近親相姦が出てくる話には抵抗がある」と言われました。
 僕はと言うと、第1幕3場のジークリンデの台詞に「私は今まで見たものになじめず、私の周囲は冷淡なものばかり。私の体験するすべては、今まで知らなかったもののようでした」(渡辺護訳)とあるように、この世界に決して憩いを見出すことのなかった、似通った境遇の二人が、共感し合い、お互いに惹かれていくという、とてもロマンチックな話だと思っていました。言葉の正しい意味での「双生児」ととらえるよりは、たとえば少女漫画『ガラスの仮面』の月影先生が言う「魂のかたわれ」に近いものだと思っていたので、上記のお話は、ちょっと意外感がありした。
 何にせよ、「自分の見方とは違った見方」に触れるのは、喜ばしいものです。なるほど、フリッカだけではなく、観ている側が「不道徳な近親相姦」ととらえることも、あるのですなあ。。。

51さーじょん:2006/02/15(水) 20:40:32
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1075558181/16に引き続いてベーム盤を聴く。
http://1876.net/wagner/walkure/bohm.htm
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002CHOJQ
 『ドナルド・キーンの音盤風刺花伝』http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1085282357/10、157ページには、「リザネークほどのすぐれた歌手でも、第1幕ではむらのある歌いぶりしか示さず、第3幕に入ってようやくいつもの美しい声を発揮させている」という記述があります。確かに第1幕は、ショルティ盤のクレスパンに軍配が挙がります。
 歌手陣では、当時40歳そこそこだったアダムの力強さが好きです。ベームの煽り方、とくに第2幕2場の末尾(ヴォータンが長語りを終えて、ブリュンヒルデに「フンディングを勝たせろ」と命じて去っていくところ)や4場の末尾(死の予告から、ジークムントを勝たせると宣言するところ)のように、静かな場面から一転、音楽が激しくなる移行が、素晴らしいと思いました。あと、第3幕3場の前半、父娘の二重唱も、歯切れがよいせいか、飽きずに聴けますね。

52tsukune☆彡:2006/03/21(火) 21:28:42
やっとクナの1957年リングをゲットして、序夜から聴き始めました。
私のレベルでは56年と比較してどうこう...なんてとても言えたもんじゃないけど、やっぱニルソンのジークリンデ良いですね。もう少しリリックな人の歌う場合に、時々一杯一杯になってしまうような限界ギリギリみたいに感じることがあるんですが、ニルソンだと余裕タップリで安心して聴いていられます。
それと、彼女の声の冷たい響きが幸薄いジークリンデに何気にしっくりくるような気がします。

53さーじょん:2006/03/22(水) 22:13:31
>>52 tsukune様、お久しゅうございます、書き込みありがとうございます! 最近なかなかお目にかかる機会がなくて(ていうか、お誕生日は僕が欠席しちゃったので……)残念です。
 ジークリンデ、フラグスタートやらワトソンやらマイヤーやら、本当にいろいろなタイプの歌手がうたっていて、どれも魅力的であると同時に、どれも少し物足りないかなと思う面もあったりします。無理やり、いちばん好きなのを挙げるとすれば、可憐さを感じるクレスパンでしょうか(残念ながらヤノヴィッツは未聴です)。でも一方で、ニルソンやフラグスタートやノーマンのような、余裕たっぷりの歌も好きだったりします。
 う〜ん、もしかして「儲け役」なのかしらん?

54ランス:2006/03/22(水) 23:52:23
ジークリンデと言ったら、自分にとってはリザネクですね。
幸薄いこの役、自分がリングを聴く時に感情移入してしまう役なんですよ。
自分が歌手でリングに出るとしたら、この役を選びます(笑)。

55さーじょん:2006/03/25(土) 11:37:57
>>54 ランス様がジークリンデを演じるのであれば、やはり、「ご覧、春がやって来たのだよ」あたりから、ジークムントもジークリンデも着衣をはだけ始めて、「ヴェルズングの血よ、栄えよ!」という大詰めでは、一糸まとわぬ姿、という演出がよろしいのではないでしょうかwww

56さーじょん:2006/05/28(日) 23:46:50
6月、メトロポリタン歌劇場来日公演「ワルキューレ」鑑賞の予定。予習というわけではないが(いまさら予習もないが……)、>>26フルトヴェングラー盤を聴く。音質に関してはようやく「こういうもん」と納得しながら聴けるようになりました。でもってそうなると、演奏についても多少は感想が湧いてきます。
 やはり、他の指揮者には出せない音ですね。重厚ですが、クナともひと味違います。いちばん好きなのは、第2幕の「死の予告」から、ジークムントとフンディングの決闘、そしてヴォータンがノートゥンクを砕くあたりまでの場面です。
 余談です。http://1876.net/wagner/essay/hotter.htmには、ホッターの「Geh!」についての記述があります。フランツはホッターとはかなり違った歌い方ですが、これを聴いて初めて、ホッター以後のヴォータン歌いの多くが、ホッターの影響を受けていることが分かりました。

57さーじょん:2006/06/11(日) 00:11:09
6月8日(木)、サントリーホールにて、大植英次指揮、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー公演鑑賞。前半はリエンツィ序曲、ジークフリート牧歌、後半はワルキューレ第1幕(演奏会形式)。アンコールは、ワルキューレの騎行、ジークフリートの葬送行進曲。
 ロバート・ディーン・スミス(ジークムント)、リオバ・ブラウン(ジークリンデ)、クリストフ・シュテフィンガー(フンディング)。
http://www.kajimotomusic.com/artist_jap/ndr_2006.html
 前半の2曲は、正直あまり印象に残っていません。が、ワルキューレ第1幕のほうは、素晴らしかったと思います。大植の指揮、かなり熱が入っていて、オケも十分それに応えていたし、まとまりも良かったし、ずーっと退屈することなく集中して聴いていました。少なくとも、>>45-49よりは、遙かにすばらしかったなあ。。。
 テンポ設定は、>>42>>56のような重厚さはなく、オケの響きはだいぶ違うものの、>>19-21のムーティとか、さらに言えば、演目は違いますがhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1074176301/52-57のシュテファン・アントン・レックとかに近い雰囲気ではないかしら。出だしなんかは、かなり急速という印象でした。これが現代的、ってことなのかな。

58さーじょん:2006/06/11(日) 00:12:28
 歌手陣でとくに印象に残ったのは、ロバート・ディーン・スミスでした。たしかに、運命の力http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1079223966/11-19よりは、こっちのほうが遙かにしっくりきますね。2回目の「ヴェ〜〜〜ルゼ〜」、顔を赤くしながら、思いっ切り伸ばしていて、観ているほうが手に汗握ってしまいました。リオバ・ブラウン、声自体は、マイヤーの声からやや輝きを減らして、荒削りにして、さらに若さを加えた感じ。シュテフィンガー、名前を聞いたのも初めてで、決して超一流ではないのでしょうが、深い響きの声でした。ジークリンデ、フンディングとも、自分の役割をきっちり果たしているのが素晴らしいと思いました。
ロバート・ディーン・スミス  http://www.robertdeansmith.com/
 アンコールの2曲も、なかなかに昂揚する演奏でした。「騎行」のほうは、思わず「ホヨトホー」とか歌い出しそうになっちゃった……。それにしても、ワルキューレ第3幕の出だしって、こんなに激しい音楽だったんですね。
 余談です。斜め前に座っていたカップル、ワルキューレが始まると、途端に男のほうが退屈し始めて、いすからずり下がって、周りをキョロキョロ見回し出した。どうやら、何も知らずに来てしまったらしい。ちなみに今回、字幕無しなので、ワルキューレ知らなかったら、かなりつらいだろうな。ワケ分かんないのは女の方も同じだったらしく、途中まで公演プログラムの歌詞対訳見たりしていたんだけど、やはり男と同様、退屈してキョロキョロし出した。第3場のジークリンデの「剣の語り」の場面(盛り上がる直前)で退場していきました。何しに来たんだろうね? ていうか、何でまたこんなコンサートに紛れ込んじゃったんだかね?

59tsukune☆彡:2006/06/13(火) 20:40:34
18日のワルキューレに備えて、同じメトのDVDで予習を始めました。
ワルキューレは色々と聴いてみたけれど、テンポ感とか、音質などを考え合わせると、このDVDが一番気に入ってます。DVDから音だけ取り出してCDにしたのを聴いているんですが、映像に気を取られない分ずっと音楽に集中できます。ほぼ同じメンバーでCDもあるけれど、CDの演奏はちょっとキレイに化粧直しされた演奏っぽく聴こえてしまって、イマイチ感情移入できません。
この作品は、1幕と3幕はほとんどイタオペのノリで聴くことができるけど、2幕がかなり危険。
特にヴォータンとフリッカの対話、ブリュンヒルデとのやりとりなど、長〜〜〜い語りで落ちそうな予感も... ^^;

60さーじょん:2006/06/15(木) 00:04:04
tsukune様、おこんばんは。僕も18日はワルキューレです。久しぶりにお目にかかれるのが楽しみです。
 ヴォータンとフリッカの夫婦げんか、たしかに落ちそうになる場面ですが、唯一、レーンホフ/サヴァリッシュ/バイエルンのDVDだけは、芸達者なリポフシェクに助けられて、退屈せずに見ていられました。

 業務連絡ですが、ワルキューレは「NHKホール」ですので、くれぐれもお間違えのないように……

61おせん:2006/06/16(金) 13:05:27
なんつーバカップルざんしょ。招待だわ、絶対そうよ。
スミスの「ヴェルゼ」、なんでも最長時間の記録更新だとか。。。

私も予習にMETの映像を。
耳の予習にはヤノフスキのを。

このシェンクの舞台だとなおさら第二幕は落ちやすいかもしれませんね。
でも今回のフリッカは結構いいという話を聞きましたので、楽しみです。

62さーじょん:2006/06/17(土) 08:09:47
>>61 おせん様も、明日ご一緒ですね!
さらにナゾなことに、僕の座っていたエリアは、招待客が来るような高価な席ではなかったのです。まあ、見た目的にもバカップルであったことは確かですが……

63さーじょん:2006/06/24(土) 05:21:48
>>59-60の通り、6月18日(日)NHKホールにて、メトロポリタン歌劇場来日公演鑑賞。
http://www.japanarts.co.jp/html/MET2006/index.html
http://www.japanarts.co.jp/html/MET2006/walkure.html
http://www.metoperafamily.org/metopera/home.aspx
 オットー・シェンク演出、クリストフ・エッシェンバッハ指揮、メトロポリタン歌劇場管弦楽団。
 プラシド・ドミンゴ(ジークムント)、デボラ・ヴォイト(ジークリンデ)、ルネ・パーペ(フンディング)、ジェームス・モリス(ヴォータン)、デボラ・ポラスキ(ブリュンヒルデ)、イヴォンヌ・ナエフ(フリッカ)。
 装置・演出は>>22のDVDと同じです。演出について、細かく記す必要はなさそうです。さすがに20年近く経っていますから、細かい歌手の動きとか変わっているんでしょうけど、まあ大した差違ではないでしょう。もしかしたら、「ツアー用」の簡略化されたセットかも知れません。第2幕・第3幕の岩場、舞台左右脇あたりは「書き割り」で、床面は3幕とも共通でした。最後の場面、こんなに煙を出すとは思いませんでした。「シュー」って音が会場中に聞こえてたみたい。煙が上に向かっていたので、ドライアイスではなくて、水蒸気っぽいですね。だとすると、舞台上はサウナ状態かえ?
 前日に「こうもり」でお会いした方が「注意が拡散せずに、歌と演奏そのものに集中できる」と仰有っていましたが、その言葉通り、よくできた演出だと思います。

64さーじょん:2006/06/24(土) 05:22:46
 清水の舞台から……の心境で、大フンパツしての1階席。これが吉と出るか凶と出るか、不安だったのですが、終わってみれば、言葉で言い尽くせぬ感動。こんな公演にお目にかかる機会、今後どれだけあることやら……。
 さすがに長年この演出でヴォータンを歌っているモリス、歌も演技も素晴らしかったと思います。退屈しそうになる第2幕前半、フリッカとの夫婦げんかも、ブリュンヒルデに自らの苦悩を語る場面も、とても深みのある歌でした。
 そして圧巻は第3幕。>>22では、「声が荒れている」なんて書いたんですけど、実際には、わざと荒々しく歌っていたんですね。でもって「惜別」。「さらば、輝かしき娘よ!」の出だしは朗々と響く声で、その後の「輝く二つの眼よ……」で、聞こえるか聞こえないかの(でも会場中に届いた、つまり、小さくてなおかつよく通る声だった)弱声で歌い出したとき、鳥肌が立ちそうになりました。この瞬間は、オケもモリスの歌に合わせて抑制していて、これがまた素晴らしかった。
 ついでに言うと、「惜別」の直前、ブリュンヒルデが「あなたの命令で、火を燃え上がらせてください!」と歌った時に、ヴォータンが感極まって振り返るのですが、モリスの立ち姿から、愛娘に対する愛情と別離の哀しみが溢れていて、それはもう……。

65さーじょん:2006/06/24(土) 05:24:44
 おそらくオペラ公演での来日は最後ではないかと思われるドミンゴ、不安定なところもあるにはありましたが、(65歳という年齢を考慮に入れずとも)総合的には素晴らしい演唱です。とくに第1幕、「冬の嵐は去り……」から始まる二重唱とか、第2幕、死の予告の場面、すっかりドミンゴワールドです。第1幕、「ご覧、春がやってきたのだよ」の直前で「マジこけ」したり、「ノートゥンク! ノートゥンク!」の直前でガブガブ水を呑んでいたのは、ご愛敬でしょう。今回のドミンゴを観ていると、http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1073887666/32-34の「やる気なしクーラ」に対する不満がまた大きくなりそうです。そういえば、『帝国・メト』http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1085282357/3(下巻、164ページ)に、クーラとドミンゴを対比した記述がありました。長いので、日を改めてアップしましょう。
 パーペ、声の張り、伸びが素晴らしかったですね。こういう声だと、フリックとかモルとかサルミネンが歌うフンディングとは、キャラクターがかなり変わって、誇り高き戦士のような感があります。僕はパーペのようなフンディングも好きですhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1074176301/24-27にも書いたように、是非ともヴォータンを歌ってほしいと思います。そして意外にもヨカッタのは、フリッカを歌うナエフでした。良く響く声、それでいて絶叫調のところはありません。

66さーじょん:2006/06/24(土) 05:25:16
 ポラスキも、ヴォイトも、すべての歌手が素晴らしかったので、書ききれません。
 エッシェンバッハの指揮、たとえばショルティとかフルトヴェングラーとかクナにくらべると「cool」と言うべきでしょう。かなり手堅い印象ですが、でも決してヌルいということはありません。僕的にはかなり好みです。もちろん、>>45-49よりも、そして>>57-58よりも、はるかに素晴らしかったと思います。やはり
 それにしても、上にも書いたように、これほど総合的に水準の高い公演、今度はいつ出会うことができるのでしょうかね……。

67ウィンザーの陽気な名無しさん:2006/08/02(水) 01:05:14
このところ、声楽関係からは遠ざかってずっとピアノばかり聴いていたんですが、思い立ってバイロイトのネット中継などを聴いています。
今年はティーレマン指揮のリングが新登場で、初日の模様が聴くことができました。
ネット中継の音は以前はかなり貧弱だったけど、最近はかなり改善されていて、つくづく便利な時代になったものだと思います。

まだワルキューレしか真面目に聴いていないんですが、ジークリンデのピエチョンカがとても良かったです。
スチューダーやヤノヴィッツの人間離れした声の美しさや、ノーマンの超人的な広がりのある声に比べると、ピエチョンカはかなり地味めではあるけれど、全ての音域が充実していて、ワルキューレ達とは一線を画す人間的な魅力に溢れたジークリンデになっていました。

68tsukune☆彡:2006/08/02(水) 01:06:07
ごめんなさい。また、名無しになってしまいました ^^;
↑は私です。

69さーじょん:2006/08/02(水) 23:29:14
>>67-68
tsukune様、お久しぶりです。書き込みありがとうございます
バイロイトのネット中継、根気がなくて、僕まだまともに聴いたことないんですよ〜。ネットラジオ録音するのも、なんだか億劫で。。。
来年こそ、聴いてみようかすぃら・・・

70tsukune☆彡:2006/08/03(木) 21:17:58
バルトーク・ラジオなら、放送してから1週間はダウンロードできるんですYO!
http://classicradio.hp.infoseek.co.jp/c/l/a/classicradio/cgi-bin/index.cgi?%a5%aa%a5%f3%a5%c7%a5%de%a5%f3%a5%c9
残念ながら、ワルキューレは既に消え始めているところです。
私はココを元にCDにしたんですが、もしお聴きになりたければ焼き増ししますよん。
何といっても、私がリングをちゃんと通して聴けるようになったもは、昨年の今頃にさーじょんさまからライトモチーフ集のCDを貸していただいたお陰なので...^^;
きっとピエチョンカのジークリンデ、さーじょんさまにもお気に召していただけると思います。(*^_^*)

71さーじょん:2006/08/05(土) 23:53:35
tsukune様、ありがとうございます。やっぱり最新のバイロイトですから、焼き増しお願いしちゃおうかしら……何かのついでのときでよろすぃので。。。

72さーじょん:2006/11/05(日) 10:44:53
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1075558181/17からだいぶ間が空いてしまいましたが、クナ56年バイロイトORFEO盤を聴く。
http://1876.net/wagner/walkure/knappertsbusch56.htm
http://www.syuzo.com/kna/kna-062.html
 56年盤で何よりも印象に残ったのは、ホッターの力強さでした。かなり「やんちゃ」な印象もあります。ただ単に「全盛期」というだけではなく、この収録の日の公演はかなり調子よかったのではないかと思えてきます。
 ジークムント、ジークリンデは57年に軍配が挙がります。もっと言えば、第1幕はやはりショルティ盤に適うものはなさそうです。ヴィントガッセンの声質は、第1幕のジークムントに似合うかどうか、ちょっと微妙です。ただし、第2幕「死の予告」の場面は、独特の味わいがあって、結構イイですね。
 それにしてもヴィントガッセンって、凄まじい歌手ですね。ベームの「ライン」http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1075558181/16では、ローゲ(右のサイトで「ミーメ」とあるのは誤記ですね)も歌ってて、テキストを覚える能力が異常に高かったのではないかしら。

73さーじょん:2007/01/28(日) 09:28:43
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1075558181/18に引き続いて、カラヤン盤を聴く。66年スタジオ録音。
http://www.deutschegrammophon.com/catalog/product.htms?PRODUCT_NR=4577852
http://www.hmv.co.jp/product/detail/694294
http://1876.net/wagner/walkure/karajan66.htm
 ショルティ盤でジークリンデを歌ったクレスパンがブリュンヒルデ、というと、シェロー/ブーレーズでジークリンデとグートルーネを歌っていたアルトマイヤーがヤノフスキ盤のブリュンヒルデだったことを思い出してしまいます。これはこれで一つの選択でしょう。
 ヴォータンはトマス・ステュアートです。ラインの黄金のヴォータンがF=ディースカウでして、この二人、実演でも競合することは多かったのかしら? http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1075558259/31には「トマス・ステュアートのほうが分が悪い」と書きましたが、このヴォータンはなかなかのモノです。
 よく考えると、ホッターのヴォータンだけが特別であって、それ以外の、たとえばフェルディナント・フランツやモンテ・ペデルソンなどのヴォータンと、トマス・ステュアートのヴォータン、イメージはかなり近い気がします。
 ヴィッカースはどうしても好きになれず、第1幕前半の身の上話なんかは、「ウェーっ」ってなってしまうわけですが、ヤノヴィッツの声の美しさがそれを補ってくれます。ちょっとミキシング段階でいじってるような感もありますけどね。。。「ライン」の立役者がF=ディースカウで、こちらの立役者はヤノヴィッツです……双方とも、「ベームのお気に入り」じゃねぇか!
 それでも、全体を通して、あまりに大人しく進行していくことに不満がないわけではないのですが、第3幕でその印象は一変しました。「騎行」もよいけど、とくに「惜別」が素晴らしいですね。

74さーじょん:2007/06/02(土) 05:42:28
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1075558181/19に引き続いて、フルトヴェングラー指揮1950年スカラ座公演実況録音。
http://1876.net/wagner/walkure/furtwangler50.htm
 いよいよフラグスタート登場、フルトヴェングラーも本領発揮!!! 音質が音質だけに、繰り返し何度も聴くのは少しつらいものがありますが、やはり素晴らしい演奏ですね。とくに第3幕、ほかのワルキューレたちが舞台から去って、ヴォータンとブリュンヒルデの2人きりになってからが凄い。ありきたりな言い方ですが、やっぱり「深い」。この場面、これほど退屈せずに聴いたのは初めてです。

75さーじょん:2007/09/22(土) 13:08:15
メータ指揮2002年バイエルン国立歌劇場実況録音。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/268304
http://www.amazon.co.jp/dp/B000076CXD
http://1876.net/wagner/walkure/mehta02.htm
 出演者は、当代最良の選択といって良いでしょう。このキャスト、そしてバイエルン、ですから期待は高まります。でもって聴いてみると……う〜ん、決して悪くないんだけど、「期待以上」ではないなあ。メータの指揮、一昨年のバイエルン、昨年のフィレンツェで聴いているが、どうにも印象が良くない。このディスクも、もしメータの実演を聴いたことがなければ、「良いんでねぇの?」で済ませてしまっただろうが、実際に聴いているだけに、もしかしたらこの演奏も、実際に聴いたら相当な大味ではないかと疑ってしまいます。
 あるいみ、柔らかくて深い響きは、バイエルン独特のものと言えるでしょうが、緊張感のほしい場面でも今ひとつユルい感は否定できません。最近、サヴァリッシュ/レーンホフのDVDも観ていないので、バイエルンが本気出したらどういうワーグナーになるのかもよくわからないので、何とも言えませんが、このワルキューレの指揮とオケが「最高」と言えないことは確かなようです。

76さーじょん:2007/12/09(日) 21:49:06
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1075558181/20の「ラインの黄金」に引き続いて、>>23-24のヤノフスキ盤を鑑賞。
 >>75とは反対の意味で、実演を聴いたがために、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団に対する印象が変わりました。とくに、http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1073782739/40-42のサロメで、このオケが本当に迫力ある音を出すことがわかりました。で、それを知ってしまったいまとなっては、このCDも違った音に聞こえるから不思議です。以前は「しなやかで、優しい演奏」だと思っていましたが、実際には結構爆発的なエネルギーも会ったではないかと思っております。
 歌手ではやはり、ジェシー・ノーマンがいいですねー。

77さーじょん:2008/01/29(火) 22:28:47
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1075558181/21に続いてのカイルベルト指揮1955年バイロイト実況録音鑑賞。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1454762
歌手陣、素晴らしいですねー。>>28に「57年クナ盤では、ラモン・ヴィナイが冴えないと言われている」と書きましたが、なるほどこの演奏を聴いて納得。こちらのほうがかなりイキのよい演奏です。
やはり印象に残ったのはホッターとカイルベルトの指揮。第2幕のヴォータンのモノローグ、これほど劇的な演奏はほかにはない気がするなあ。。。

78さーじょん:2008/02/24(日) 11:22:06
2月23日(土)、東京文化会館にて東京二期会公演鑑賞。
ジョエル・ローウェルス演出、飯守泰次郎指揮、東京フィルハーモニー交響楽団。
成田勝美(ジークムント)、長谷川顯(フンディング)、小森輝彦(ヴォータン)、橋爪ゆか(ジークリンデ)、横山恵子(ブリュンヒルデ)、小山由美(フリッカ)。
http://www.nikikai.net/lineup/walkure/index.html
ゲネプロ↓
http://www.music.co.jp/classicnews/c-news/2008/0217-0223.html
 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1083258395/27にも書いたように「楽しみにしていた」飯守指揮のワルキューレです。1幕目が終わった段階では、オケはかなり遠慮気味に聞こえました。会場でお逢いした知人の方とお話ししましたが、「歌手の邪魔をしないような気遣いでしょうね」とのお話。たしかに、音量は抑えても、しっかりとした音でした。
 第2幕、第3幕と進むにつれて調子を上げたというか、やはり歌手が強く出るような場面では、オケもそれなりの音でした。とくに第3幕、受胎告知からジークリンデがブリュンヒルデを祝福する場面や、「惜別」は素晴らしかったと思います。会場でお逢いした知人の方は、「所謂『流れるような演奏』とは対照的で、近年では珍しい男性的な演奏だね」と仰ってましたが、まったくその通りです。管楽器がたまにヘンな音を出してましたけど、まあ実演ならではということで、僕的には無問題。

79さーじょん:2008/02/24(日) 11:24:58
 基本的な舞台は3幕共通、かなり傾斜のついた舞台で、▽の形にオケピ近くに床が突き出しています。中央手前に四角い井戸。その井戸が照明によってさまざまな色に変わっていたっぽいのですが、今回は1階席だったので、井戸の中までは見えませんでした。舞台背景は、襖のような左右可動の壁で、壁が開いてそこに風景が映し出されるような場面もありました。その他の大道具としては、第2幕前半では上手寄りに大きなテーブルが置かれ、そのテーブルの周囲でヴォータンとフリッカが口論します。
 演出は、>>63-66ほどではありませんが、かなり「オーソドックスな演出」と言ってよいでしょう。ただし、かなり「説明的」な部分がありました。
 冒頭に幼いブリュンヒルデとローゲが登場する。第1幕ジークムントが「ヴェ〜〜ルゼ〜〜」と歌っている間、後方でフンディングとジークリンデの寝室の様子(フンディングは寝込んでしまう)が演じられる。第2幕冒頭でワルハラに連れてこられた英雄たちと戦乙女たちが杯を酌み交わす場面が演じられる。フリッカとヴォータンの口論の冒頭、フンディングの姿が浮かび上がり、彼がフリッカに嘆願したことが示される。ジークムントとフンディングの決闘の場面や、第3幕でヴォータンがブリュンヒルデに罰を告げる場面では、フリッカが舞台に現れて、ヴォータンが約束を守ったことを確認する、等々です。
 まあ、もし前提知識なしに見るのであれば、これはストーリーを理解する手助けになるかもしれないなとは思いましたが、もし通し上演するのであれば、4夜ともこの調子で演じられたら、かなり厳しいかもしれません。

80さーじょん:2008/02/24(日) 11:26:20
 あと特徴的だったのは、ワルキューレたちの背中の羽です。ブリュンヒルデが「神性を奪われる」ことの象徴として、ヴォータンとフリッカの執事(黙役)がブリュンヒルデの羽を引き抜く、という場面がありました。
 歌手陣は総じて好演。とくにブリュンヒルデは素晴らしい演唱でした。ヴォータンも立派な声でして、これなら十分「ヘルデン・バリトン」と言ってもよいのではないかしら。あくまで僕の感覚ですが、ヴォータンはちょっとロバート・ヘイルを思わせる声で、ブリュンヒルデはベーレンスを思わせる声でした。ジークリンデも、この役に相応しい美声でしたし、何よりもフリッカは歌唱、演技とも素晴らしくて、夫婦げんかの場面がまったく退屈しませんでした。ジークムントは……う〜ん、日本人ヘルデン・テノールとしては、かなりイイ線行っていると思いますが、やはりちょっと、馬力のないクルマが必死にアクセルふかしちゃってるという感もあります。
 そうそう、この掲示板でもよく言及している津山恵さん、今回、ワルキューレたちの一人、ヘルムヴィーゲ役で出演されてました。僕が津山さんの声をよく聴いているせいなのか、はたまた津山さんがそういう声質なのか、兎に角、津山さんの声は、ワルキューレたちの合唱の場面でもすぐに分かりましたねー。

81さーじょん:2008/02/24(日) 11:27:23
 全体としては、上にも書いたようにかなりの好演でした。飯守さんの指揮、爆発的な的な場面も良いのですが、それ以上に、たとえば第2幕のヴォータンとフリッカの夫婦げんかとか、ヴォータンのモノローグ、死の予告の場面のような「静的」な場面で凄い力を発揮していたような気がします。
 でもって公演プログラム見ていたら、こういうのがあるのを初めて知りました。↓これは是非聴きたいよー。
http://www.cityphil.jp/concert/c2008/o20080921.html

82さーじょん:2008/07/06(日) 23:05:14
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1075558181/22に引き続いてのショルティ盤です。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/451506
何も言うことはありません。CD・DVD合わせて、ワルキューレのベストはこれで決まりです。とくにジークムントとジークリンデは、この二人の組み合わせが最高です。

83さーじょん:2009/04/14(火) 01:08:21
4月12日(日)「トーキョー・リング」新国立劇場公演鑑賞。
 キース・ウォーナー演出、ダン・エッティンガー指揮、東京フィルハーモニー交響楽団。
 エンドリック・ヴォトリッヒ(ジークムント)、クルト・リドル(フンディング)、マルティーナ・セラフィン(ジークリンデ)、ユッカ・ラジライネン(ヴォータン)、ユディット・ネーメット(ブリュンヒルデ)、エレナ・ツィトコーワ(フリッカ)。
公演概要&初日舞台写真。
http://www.nntt.jac.go.jp/season/updata/20000074_opera.html
http://www.nntt.jac.go.jp/frecord/updata/20000084.html
初演(2002年3月)
http://www.nntt.jac.go.jp/season/s147/s147.html
http://www.nntt.jac.go.jp/frecord/opera/2001~2002/walkure/walkure.html
 「序夜」ラインの黄金http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1075558181/23-24に続いて、「第1夜」ワルキューレです。
 ラインの黄金と同じように、演出についてはすでに語り尽くされている感もありますし、舞台写真も出ていますから、ここに何か書き記すこともないでしょう。

84さーじょん:2009/04/14(火) 01:09:05
 演奏、歌手については、ラインの黄金よりもはるかに充実していたと思います。やはり特筆すべきはジークリンデ。声質、声量、そして見た目、いずれも文句なしでした。あと、第3幕のブリュンヒルデとヴォータンが素晴らしかったですねー。父娘の会話でまったく退屈しませんでした。
 フリッカもフンディングも好演。ジークムントだけは、途中で声が聞こえなくなったところがありましたが、割と通りの良い声質なので助かっていた面も合ったと思います。
 指揮については、兎に角よく鳴らしていました。あと、「これ見よがし」に引っ張ったり間をあけたりするところが、かなり評判が悪かったようですが、僕は(とくに好みではないものの)とくに気になるということもありませんでした。
 トータルとしては、これだけの水準の公演を経験できれば大満足、なのですが、一つだけ残念なのは、当方の体調が十全ではなく、聴いている間もどうにも集中力に欠けてしまったこと、ですね。何とか集中できたのは、第3幕でした。まあ、ナマものですから、いろんな事態がありうるわけでして。。。

85さーじょん:2009/12/20(日) 11:19:31
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1075558181/25に続いて、>>77カイルベルト盤を聴く。ライブなので、ちょっとした歌い損ねなどは、もちろんあります。それも結構重要な場面で。しかし、ライブの熱さがそれを補っています。やはり聴き応えのある演奏です。

86さーじょん:2015/10/25(日) 00:07:25
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/7336/1075558181/27に続いて、>>72のクナ盤。やっぱりヴィントガッセン、本調子ではないかな〜。ジークムントはもうちょい、端正なほうが僕好みかな……

87さーじょん:2016/10/30(日) 09:15:38
2016年10月、新国立劇場公演鑑賞。http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/7336/1075558181/26 に続く新国立劇場リング・チクルスです。
ゲッツ・フリードリヒ演出、飯守泰次郎指揮、東京フィルハーモニー交響楽団。
(フィンランド国立歌劇場からのレンタル・プロダクション)
ステファン・グールド(ジークムント):アルベルト・ペーゼンドルファー(フンディング)、グリア・グリムスレイ(ヴォータン)、ジョゼフィーネ・ウェーバー(ジークリンデ)、イレーネ・テオリン(ブリュンヒルデ)、エレナ・ツィトコーワ(フリッカ)。
特設サイト
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/walkure/index.html
初日舞台写真
http://www.nntt.jac.go.jp/enjoy/record/detail/161002_009208.html

88さーじょん:2016/10/30(日) 09:22:34
 第1幕が終わったとき、「これ見よがし」の引っ張り方とか、2階席まで聞こえた指揮者の唸り声とかがハナについて、幕間にお会いした知人の方と「飯守さん、結構ハゲしく自己陶酔しちゃってるんじゃない?」などとお話ししていました。
 第2幕、第3幕と進むにつれて印象が変わり、終わってみれば、第3幕の受胎告知と惜別では大感動する名演・・・と思って家に帰って、>>78-81改めて読み返してみたら、飯守さんって、2008年東京二期会公演でも、後半に進むにつれて良くなっていったのですね。
 どうやら、第1幕よりも、第2幕・第3幕のほうが、飯守さんの音楽的特質には合っているということかも知れません。

89さーじょん:2016/10/30(日) 09:28:07
 主役陣はみな素晴らしい演唱でして、この水準なら不満のありようもございません! とくに、久しぶりに(といっても2014年4月ヴォツェック以来ですが)ナマツィトコワタソを観られたのは嬉しい限り。何かホント、新国立劇場では大人気ですよね。
 演出は正直「僕は嫌いじゃない」としか言いようがなくて・・・知人の中には「古くささ」を指摘される方もいたりするのですが、多くの場合「キース・ウォーナーに比べると」ということみたい。まあ、事前の期待水準が違うってことなのかな?
ゲネプロ動画
https://www.youtube.com/watch?v=EjgHBUla8_g
初日動画
https://www.youtube.com/watch?v=BfjCVoGWLEg

90さーじょん:2020/06/27(土) 20:11:04
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/7336/1075558181/28 に引き続いて、ティーレマン指揮バイロイト2008年実況録音、通勤電車でブツ切りにして鑑賞。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3708679
http://www.hmv.co.jp/product/detail/7270649
https://www.amazon.co.jp/dp/B002QEXC7G
ワルキューレですから、何かもう、ティーレマンどんどん調子を上げてきた感じですね!
「深さ・豪快さ」の極にフルヴェンとかクナとかがあって、「緻密さ・繊細さ」の極にカラヤンがあって、ベーム、カイルベルト、ショルティ、レヴァイン、サヴァリッシュ、ブーレーズ、ヤノフスキ……がその中間、っていうのがこれまで指環を聴いた僕の認識。でもってティーレマンは、現代の指揮者らしく「深さ・豪快さ」と「緻密さ・繊細さ」を併せ持った、素晴しい演奏だと思います。
歌手も、往年の名歌手にヒケを取らないというか、アルベルト・ドーメンとリンダ・ワトソンなどは、ほんっとに、ホッターとヴァルナイを彷彿とさせるような、立派な歌ですね。
続きを聴くのが楽しみだわ〜。

91さーじょん:2021/03/28(日) 10:27:28
2021年3月20日(土)新国立劇場公演鑑賞。>>87-89 の再演ですが、チクルスではなくワルキューレ単独上演。
ゲッツ・フリードリヒ演出、大野和士指揮、東京交響楽団。
村上敏明(ジークムント・第1幕)、秋谷直之(ジークムント・第2幕)、長谷川顯(フンディング)、ミヒャエル・クプファー=ラデツキー(ヴォータン)、小林厚子(ジークリンデ)、池田香織(ブリュンヒルデ)、藤村実穂子(フリッカ)。

初日舞台写真↓
https://www.nntt.jac.go.jp/enjoy/record/detail/37_019234.html
公演概要↓
https://www.nntt.jac.go.jp/opera/walkure/

流行り病いの影響で、海外からの招聘はヴォータンのみ。元々振る予定だった指揮者の飯守泰次郎さんも体調を鑑みて降板。ジークムントは一人二役ならぬ二人一役。オケピ内の間隔確保のため、管弦楽縮小アッバス版での演奏・・・とまあ色々とありましたが、終わってみれば素晴しい公演でした(第1幕のジークムントを除いて!)。

92さーじょん:2021/03/28(日) 10:28:42
歌手陣は、上記の通り第1幕のジークムントを除いて総じて高水準! 僕的には最大の功労者は小林厚子(ジークリンデ)と思いますが、ヴォータンもブリュンヒルデもフリッカも、みな立派な歌唱でした。
第1幕ジークムントだけは、スタミナ不足だったり高音で声がかすれたりと散々でして、SNS上でも「第2幕のジークムントが第1幕も歌えば良かったのに・・・」の評価が大勢、でもって僕も同意見・・・にもかかわらず、第1幕で大いに感動してしまったのは、ひとえにジークリンデが素晴しかったから!ですね。中盤の身の上話、当然のように落涙してしまって・・・。YouTube漁ってたら、小林厚子(ジークリンデ)と池田香織(ブリュンヒルデ)のzoom対談、なんてのが出てきました。

https://youtu.be/U2x6nZEqqqg

ど〜でもイイんだけど小林厚子、キャリアから見て、たぶん僕と世代的にそれほど違わない(10歳も下ではない)位(の熟女だ)とは思うんだけど、舞台で見てると、何か、イイ感じの「熟し方」してるんだよね〜。特段エロいわけじゃないけど、ぶっちゃけ、シたいわぁ〜。

93さーじょん:2021/03/28(日) 10:34:14
居眠りしてしまうことも多い、第2幕のヴォータンとフリッカの夫婦げんかも、相当に聴き応えあったし、やはり藤村さん流石。第3幕「ブリュンヒルデは何処だ!」のヴォータンの登場から、(ブリュンヒルデ以外の)ワルキューレが退場するまでのヴォータンの怒りの場面も迫力満点。その他にも、死の予告の場面、第3幕の「愛の救済の動機」の場面、ヴォータンの惜別、いずれもヨカッタなぁ。
オケは「管弦楽縮小アッバス版」とのことですが、それほど気にはならず。もしかすると、大編成オケならではの「ウネり」は希薄だったかもしれませんが、むしろ小編成のお陰で、各パートの動きとかさまざまなライトモティーフとか、明瞭に聴きやすかったという印象です。まあ後半、金管がヘコるようになっていったのは、スタミナ切れでしょうか(笑)。

94さーじょん:2021/03/28(日) 10:35:08
大野和士の指揮、かなり「歯切れが良い」という印象ですが、小編成オケ、ということもあるのでしょうか。ただ、第1幕幕切れ「激速」と思っていたショルティ指環よりも、さらに速かったのには驚きました。
僕が観た日は大野指揮の楽日で、最終日公演のみ城谷正博指揮。事前の下馬評では「???」でしたが、最終日は相当な特大ホームランだったらしく「ぜんぶ城谷指揮の方が良かったんじゃ?」の評価も。
これ、なかなかムズカしいよね。たった1日のチャンスだから指揮者が全力投球したのかもしれないし、「城谷さんだからダメだった、とは言わせないぞ!」とばかりにオケが奮闘した結果、かもしれないし。いずれにしても、こういう大きな当たり外れがあるから、ナマ舞台鑑賞はやめられないのよね〜。
演出も、改めて観たらイイじゃん。妙ちきりんなイジり方してないし、安心して観られるわいな。

95さーじょん:2021/03/28(日) 10:37:48
大野和士がアッバス版について説明
https://www.facebook.com/nnttopera/posts/3903232356409681

舞台写真その1
https://www.facebook.com/nnttopera/posts/3906960939370156

舞台写真その2
https://www.facebook.com/nnttopera/posts/3922480244484892

96<削除>:<削除>
<削除>

97さーじょん:2021/03/28(日) 10:41:24
第3幕出演者集合!
https://www.facebook.com/nnttopera/posts/3932369346829315

僕が観た日のカテコ
https://www.facebook.com/nnttopera/posts/3934242736641976


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