したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

イル・トロヴァトーレ

1さーじょん:2004/01/12(月) 15:10
作曲:ジュセッペ・ヴェルディ(1813-1901)
台本:サルヴァトーレ・カンマラーノ、エマヌエレ・デル・バールダレ
原作:アントニオ・ガルシア・グティエレス
初演:1853年、ローマ

17さーじょん:2005/03/06(日) 22:52:47
>>16のトロヴァトーレ、十分に行った甲斐のある、好演でした。
 高島勲演出、現田茂夫指揮、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、埼玉オペラ協会合唱団。
 木下美穂子(レオノーラ)、松本薫平(マンリーコ)、黒田博(ルナ伯爵)、坂本朱(アズチェーナ)、新保堯司(フェルランド)。
 僕の席は、かなり前の方で、舞台向かって右側。多目的ホールで、おそらくオケピが小さかったのだろう。舞台の上や、舞台袖の左右の花道(?)にまで奏者が座っている。大太鼓+その他小物打楽器が上手、ティンパニーは下手、コントラバスが正面奥で、トランペット、トロンボーンが上手、ホルン、木管楽器が下手という、かなり変則的な編成でした。オケピ上手の奥の方に、舞台を向いて座っている女性がいたので、何かなあと思った。開幕したら、それがプロンプターであることが判明した。プロンプターって、こうやって仕事してるんだねー。
 変則オケピの影響か、本来の舞台よりも1メートルくらい高い位置に、舞台が作られていた。レヴァイン+メトのDVDのような、階段状の舞台、他に目立った装置はなし。1〜4幕まで共通。「アンヴィル・コーラス」で金床も出てこないのはちょっと残念だけどね。。。

18さーじょん:2005/03/06(日) 22:53:02
 あと、演出で目立ったところといえば、レオノーラ登場の場面、イネスの他にもお付きの女性が複数いたこと。これは他のDVDでは見たことないけど、十分納得できる。第2幕第2場、奥の方に、2〜3メートルくらいの黒いカーテンが天井から床までかかっていた。このカーテンが落ちると、マンリーコが登場するっていう趣向。第4幕、ミゼレーレの場面では雪。その後の牢獄では、マンリーコは両手を天井から吊されたヒモに縛られている。これはちょっと、印象に残る絵柄だった。
 歌手陣では、兎に角レオノーラが素晴らしかった。強いて言えば、トゥッチとかステルラとかいう感じかもしれない(全然違うけどね……)。力強いし、キメるところはしっかりキメているけど、ヒステリックなところはまったくない。豊麗で、優しさがあって、表情が豊かな声です。ある意味、オペラ史に残るプリマ・ドンナたちよりも好みかもしれないと思ったなあ。「恋はバラ色の翼に乗って」とか、最後の息絶える直前とか、本当に感動しました。昨日のパミーナといい、今日のレオノーラといい、ソプラノ歌手には、期待できる人材が多いですね。

19さーじょん:2005/03/06(日) 22:53:33
 次いで良かったのは、アズチェーナ。演技も含めて、劇的表現が素晴らしかったと思います。http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1073888577/19で表題役を歌っていた黒田博、さすがでした。レオノーラとルナ伯爵が素晴らしかったので、第4幕第1場の二重唱なんか、本当に迫力がありました。
 そして残念賞は、表題役ですね。引き絞るような、苦しげな歌い方、声の力のなさ、演技のぎこちなさ……多分「足を引っ張っていた」というほうが適切でしょう。「恐ろしい炎」の後半なんか、管弦楽と合唱に埋もれて、何歌ってたんだか分からなかったし、可哀想なのは「ハイC」もほとんど聞き取れなかったこと。多分Cを出していたんだと思うけどね。
 管弦楽は、かなり敢闘賞だと思います。テンポの選択も、せかせか・チマチマするほど速くせず、しかも弛緩するほど遅くはせず、緊張感も保つという、かなりイイ感じでした。男声合唱がかなりしっかりしていたのも、うれしい限りです。
 日本人によるトロヴァトーレだったので、あまり期待していなかったのですが、十分、浦和まで出かけていった甲斐がありました。何よりもの収穫は木下美穂子さんです。昨年夏に横浜で観た「魔弾の射手」では、津山恵さんという素晴らしいソプラノ歌手を知ったし(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1081169662/8)、新国立劇場や藤原・二期会以外の公演も、捨てたもんじゃないよね……。

20さーじょん:2005/03/06(日) 22:58:01
おまけ。会場で職場の「前会長」に会った。奥様も一緒。「職場にオペラの話できる人がいるなんて思わなかったよ〜」って、結構うれしそう。ちょっとフクザツな気持ちでした。。。

21さーじょん:2005/06/23(木) 01:09:15
6月22日、オーチャードホールにて、ナポリ・サン・カルロ歌劇場来日公演鑑賞。
フェデリーコ・ティエッツィ演出、ニール・カバレッティ指揮、アンブロージョ・マエストリ(ルナ伯爵)、フィオレンツァ・ツェドリンス(レオノーラ)、ラリッサ・ディアドコヴァ(アズチェーナ)、サルヴァトーレ・リチートラ(マンリーコ)、ミルコ・パラッツィ(フェルランド)。
 僕の席は三階右寄りの2列目。今日はなぜか同じ制服着た女子高生の集団が客席内のそこかしこにいた。キヨブタで大枚払っ(て3階席のチケットとっ)たのに、なんで小娘どもがこのオペラ観に来てるんだよ!
 舞台装置はかなりシンプル。左右に壁、劇場のカーテンが開くと、上下に開閉する「壁」が二枚、手前はなぜか「緞帳」が描かれていて、奥の「壁」は紺の地に「†」みたいな紋様が描かれていた。舞台奥には、「襖」のように左右可動の4枚の壁。第1幕1場、奥の「襖」は開かれていて、大きな石の門が置かれていた。第2場は、奥の襖が二カ所開いていた。第2幕1場、奥にやぐらが組まれて、その上で鍛冶をスローにしたような動きをする4人組。第2場、舞台上に「歩道橋」のような橋が架けられていた。
 第3幕1場、右手の壁には「地図」が描かれていて、左手前には城を包囲する陣形図のジオラマ。冒頭のコーラスの間、合唱団員が騎兵の模型をあちこちに動かしていた。2場、はじめは手前に壁ができていて、「あなたこそ私の恋人」はその壁の前で歌われる。「見よ燃える炎を」では壁が開き、兵士たちが登場。
 第4幕、上述の「歩道橋」、左手は人の背丈くらいの高さに、右手は地面についている。右(下)〜左(上)という傾斜。2場では、左手はそのまま、右手が上がって、右(上)〜左(下)という傾斜に。
 ラスト、ちょっと照明におもしろい「仕掛け」があった。マンリーコは退場せず、舞台奥に立ったまま。客席に背を向けて、スポットが当たっている。手前右にスポットを浴びてルナ伯爵、左にアズチェーナだが、アズチェーナはスポットをはずしたところに立っていた。これが手違いなのか、演出なのか、微妙ですね。

22さーじょん:2005/06/23(木) 01:09:32
 歌手陣では、アズチェーナとルナ伯爵がとても気に入りました。両者とも、声力があって、美しく豊かに響く声だったと思います。とくにマエストリの声は低音成分がたっぷりある感じで、とても気に入りました。ディアドコヴァも、この役に相応しい劇的な歌唱でした。
 じつは、これまでCD・DVDで視聴したことがあるのは、マエストリとリチートラなのですが、前半は冴えない(セーブしていた???)と思ったリチートラも、第3幕2場ではいきなり全開でした。チェドリンスは、聴きようによっては(僕のいちばん好きなレオノーラである)ステルラにちょっと似てるかな〜という瞬間もあったのですが、ちょっと引き絞るような感じがして、途中まではどうも納得できませんでした。高音も不安定でしたしね。ところが、「恋はバラ色の翼に乗って」以降は、僕の中での評価が一変しました。大詰め「他のオトコのものになるくらいなら、あなたのもののままで死にたかった……」では、マジで感動して、鼻水出ちゃいました。
 それにしても、トロヴァトーレはえ〜な〜、ヴェルディはえ〜な〜、ということを再確認した公演でした。オケについては、「しっかり伴奏してた、よね???」くらいの感想しか書けません。僕にとってトロヴァトーレは、単純に、「4人の歌手が、オケの伴奏に乗って、声を張り上げるさまを楽しむ3時間」以上でも以下でもないのですが、それがキマったときには、本当に素晴らしい3時間になりますね。カーテンコールがいつまでも鳴りやまなかったのも、まったくうなずけます。

23おせん:2005/06/23(木) 08:19:07
渋谷に居られたんですね? NHKホールの「サロメ」でも
高校生が沢山来てました。男子は目に焼き付けてオカズにしたことでしょうw
ばら撒き作戦が功を奏したのか、ほぼ満員でした。
「トロヴァトーレ」はチェコ・プルゼーニュのどさ廻りが近所に来るので
それを見に行きます。ボローニャのも行きたいんですけど・・・高杉!

24さーじょん:2005/06/25(土) 12:44:09
>>23 おせん様
じつは僕、ボローニャも行く予定なんです。こういうアドレナリン放出型のオペラには目がないもので……。

ちなみに、22日に会場で見かけた有名人は、出版プロデューサーの高須ナントカ、三屋裕子、倍賞美津子、名取裕子でした。ン十年前にオ○ズにしたこともある女優さんをナマで見るのは、なかなかに感慨深いものがあります。

25さーじょん:2005/06/25(土) 13:00:00
>>24
×「ボローニャも行く予定」→○「プルゼーニュも行く予定」

26tsukune☆彡:2005/06/25(土) 22:44:00
まあ...
倍賞美津子がさーじょんさまのオカ...(@_@;)

27さーじょん:2005/06/25(土) 22:57:55
サン・カルロ歌劇場
http://www.teatrosancarlo.it/english/home.html
トロヴァトーレの舞台写真
http://www.teatrosancarlo.it/english/indiretta/loc_prod/loc_0304/trovatore/trovatore.html

28さーじょん:2005/06/25(土) 23:07:12
>>26
いやその、倍賞美津子も名取裕子も両方なんですけど……。昔はなかなかよかったし、こちらも「覚えたて」で「サルのように」していたころなので、目に入るものすべて、手当たり次第○カズにしていた青春時代の話でございまして……

29さーじょん:2005/06/25(土) 23:09:26
>>21-22のサン・カルロ歌劇場公演にいたく感銘を受けて、カラヤン指揮1977年録音を聴く。
http://www.emiclassics.de/xml/6/850074/7693112.html
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00000DOIM
 オペラを聴き始めた20年ほど前には、必ず定盤として挙げられていた気がします。このメンバーなら、当然といえば当然でしょう。L・プライスは本当にハマリ役ですね。改めて聴くと、カラヤンの指揮も「声の饗宴」を妨げていないという意味で、好感の持てるものですね。
 ところで、20年ほど前のクラシック雑誌とかって、「歴史的名盤」に対しては、概して冷淡だったような気がします。この作品の決定盤は、いまならたいていシッパーズ盤やセラフィン盤が挙げられるけど、20年ほど前は、「録音が古い」ってことで、あまりよい評価は得られていなかった気がします。

30おせん:2005/09/05(月) 08:58:38
ボヘミアのが近づいてきたので予習しはじめました。
予習?いまさら?とお思いかもしれませんが、
正直、私はあまり好きではないんです、この演目。
「ノリのおせん」としては冒頭から乗せてほしいわけです。
なんかフェランドと愉快な仲間たちの合唱がたるくてね〜

エレーデさんの指揮は本当に冴えてませんね。
それまでの録音での切れが全然感じられません。
オケのせい? サヴァレーゼさんは割の悪い出演なんでしょう。
テバルディさん&デル・モナコさん&シミオナートさんの
声の競演の前ではやはり物足りないですね。
スカラでのムーティさん指揮の映像も見ましたが、
アズチェーナのウルマナさんが群を抜いて良かったです。
そのあと、少しだけデル・モナコさん&バスティアニーニさん&ゲンチェルさんの
VHSを見たんですが、ルーナ伯爵のなんと格好良いこと!
マンリーコの迫力は凄い。歌舞伎の見得です。。。

31さーじょん:2005/09/05(月) 22:52:47
僕は明晩、上野でボヘミア・オペラのトロヴァトーレを観に行きます
チケット売り出しとほぼ同時に5階席買ったら、同じ値段でS席が売りに出されちゃった。。。
買い直すのも面倒くさいし、明日は天井桟敷からじっくり見ますだ

32さーじょん:2005/09/07(水) 00:33:53
東京文化会館にて、ボヘミア・オペラ/チェコ国立プルゼーニュ歌劇場公演鑑賞
http://www.koransha.com/bohemia2005/bohemia2005.htm
ヤン・ブリアン演出、イージー・シュトルンツ指揮、チェコ国立プルゼーニュ歌劇場管弦楽団・合唱団。
イージー・ライニシュ(ルナ伯爵)、ヴァレンティナ・チャヴダロヴァー(レオノーラ)、ヤン・アダメッツ(マンリーコ)、ガリャ・イブラギモヴァ(アズチェーナ)、ダリ・モル(フェルランド)、ヤナ・テトロヴァー(イネス)。
 旧東欧の歌劇場の公演を東京文化会館で鑑賞するということが、いかに無謀な行動かを実感した2時間半でした。
 イープラスのプレオーダーで5階の席を申し込んで、たまたま当たってラッキー、と思っていたら、公演直前になってイープラスがディスカウントしちゃった。最低ランク席とそう変わらない値段でもっといい席が売り出されていた。。。買い直すのも面倒くさかったから、5階で鑑賞。結論から言うと、「S席7000円、それ以上払うことはない」。まあ、予想はしていたし、それほど期待はしていなかったから、カネ返せとまでは言わないけど、ヒトに薦められる公演ではないなあ。

33さーじょん:2005/09/07(水) 00:38:17
 舞台装置は至って簡素……というより質素……というより貧乏くさい。7〜8枚ほどの石柱というか、石壁の断片のようなものが、場面が変わるたびにさまざまな形に並べ替えられる(4幕ではこれらの石壁が組み合わされて1枚の大きな壁がつくられていた)。主な舞台装置はそれだけ。他には、講堂の演台に昇るときに使うような3段ほどの階段状の石。場面によっては、金床を置く台(第2幕1場)や、ルナ伯爵の陣地であることを示す大きな軍旗(第3幕1場)なども出てくる。演出はきわめてオーソドックス。
 歌手陣では特筆すべきはアズチェーナでした。登場の「炎は燃えて」、その後のマンリーコに火刑のさまを話す場面は、かなり圧倒されました。経歴を見たら、プラハ国立歌劇場のメンバーで、10月には「アイーダ」で再来日するみたい。いちおうチケット買ってあるから、僕が観に行く日にこの人がアムネリス歌ってくれるといいんだけどなあ。
 >>22にも書いたように、僕にとってトロヴァトーレは、「4人の歌手が、オケの伴奏に乗って、声を張り上げるさまを楽しむ3時間」ですが、そういう点でちゃんと声を張り上げてくれたのは、上のアズチェーナと、ルナ伯爵でした。ただしルナ伯爵、ビブラートがきつくて、決して心地よい美声とはいえません。おまけして及第点でしょう。レオノーラは、高音を張り上げるところ、非常に美しくて、声の通りも良いのですが、中〜低音域ではかなり声量が下がります。登場したときには「あれ? イネスのほうが声量あるじゃん」と思ってしまいました。

34さーじょん:2005/09/07(水) 00:39:47
 そしてマンリーコ。>>19と同様、残念賞でした。ツヤも張りも伸びもない声で、舞台裏で歌う登場の場面で、もう苦しそうな、引き絞るような声を出していた。イヤ〜な予感がしていたんだけど、案の定「見よ、恐ろしい炎を」は、キーを下げて歌っていた。半音とか全音どころじゃなくて、3度くらい下げていたのではないかしら? 素人耳にもすぐにわかった。合唱の兵士たち、音が低すぎて歌いづらそうにしていた。最後の音、Hi-Cではなくて、Hi-AかHi-Gですね。
 それだけじゃなくて、途中で歌詞を忘れるわ、先走って歌い出してアンサンブルの足並み乱すわ、ひっでぇマンリーコでした。一瞬たりとも、歌声に酔った瞬間はありませんでした。>>19の松本薫平でも、さすがにここまでひどくはなかったなあ。
 指揮とオケは、なかなかのものだったと思います。上で書いたように、マンリーコが足並み乱したおかげでばらついたところがあったのを除けば、そこそこまとまっていたし、僕の好みのテンポ設定だったし。

35さーじょん:2005/09/07(水) 01:26:28
それにしても今日はかったるかったなあ。肉体的に疲れていたからなのか、かったるい公演だったのか、それもよく分からなくなってしまうくらい。トロヴァトーレで居眠りするなんて、ちょっと自分でも。。。

36おせん:2005/09/07(水) 09:01:03
眠ったんかい!   おおお、土曜日が怖くなってきたゾイ。
なんか、ここのチラシ見ると出てる人がみんな同じに見えるんです。
カルメンも女狐も。そんなこと無いよな〜???
それでなくとも連日公演でしょ? おいおい、声は大丈夫なのか?
もし、同じキャストで全演目通したら、女狐のときなんて・・・ こわ〜

ところで、会場ではピルゼンの名物ビールは売ってるのですか?

37さーじょん:2006/02/25(土) 08:37:49
久しぶりにマジメに聴いた>>2セラフィン指揮1963年録音。
http://www.deutschegrammophon.com/catalog/product.htms?PRODUCT_NR=4531182
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000007OE1
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000025WXE
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=504812
 高校生の頃、http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1081169496/11と同じ図書館でLPを借りて、テープに録音して聴いていた。その後いろいろな演奏を聴くようになって、セラフィン盤の真価がようやくわかってきた。考えてみれば、ある作品のCDを初めて買うときって、それなりに情報を集めた上で、「定盤」から手を付けるから、だいたい「初めて聴いたCD」がいちばんのお気に入りになるのも不思議ではないんだな。
 改めて聴くと、セラフィンの統率力が素晴らしいですね。実況ではないから破綻がないのは当然とはいうものの、それでもほかのスタジオ録音と比べても、図抜けている気がする。歌い回しも、音のエッジがはっきりとしていて、こういうの好きだなー。

38さーじょん:2006/03/20(月) 01:36:19
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1079223966/11-15の新国立劇場の「運命の力」鑑賞で久々に、ヴェルディ熱が高まりました。というわけで、手塚治虫のマンガなぞを読みながら、>>5-6>>10のシッパース盤を聴く。
http://www.emiclassics.de/xml/6/850074/7636402.html
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=146082
やっぱり良いのう! 改めて聴くとオケがところどころバタついていたりするんだけど、明らかに勢いと情熱を優先させている演奏ですね。こういう潔さは結構好きです。

39さーじょん:2006/06/12(月) 01:03:00
6月11日、東京文化会館にてボローニャ歌劇場引越公演鑑賞。公演概要、歌劇場のURLは↓
http://www.bologna.jp/
http://www.bologna.jp/trovatore/index.html
http://www.tcbo.it/index.html
 ポール・カラン演出、カルロ・リッツィ指揮、ボローニャ歌劇場管弦楽団・合唱団。
 ロベルト・アラーニャ(マンリーコ)、ダニエラ・デッシー(レオノーラ)、アルベルト・ガザーレ(ルナ伯爵)、マリアンネ・コルネッティ(アズチェーナ)、アンドレア・パピ(フェランド)、ベルナルデッテ・ルカリーニ(イネス)
舞台写真↓
http://www.bologna.jp/trovatore/photo/gallery01.jpg(第2幕第2場幕切れ、ピストルを持って取り囲んでいるのがマンリーコの手勢)
http://www.bologna.jp/trovatore/photo/gallery02.jpg(第3幕第2場幕切れ、hi-Cの瞬間)
http://www.bologna.jp/trovatore/photo/gallery03.jpg(第1幕第2場、レオノーラとイネス)
http://www.bologna.jp/trovatore/photo/gallery04.jpg(第2幕第2場冒頭、修道女たちが行燈を運び入れたところ)
http://www.bologna.jp/trovatore/photo/gallery05.jpg(第4幕第1場、レオノーラがルナ伯爵にマンリーコの助命を嘆願しているところ)
http://www.bologna.jp/trovatore/photo/gallery06.jpg(大詰め「復讐しましたよ、お母さん!」)
 昨年から今年にかけて、>>17-19>>21-22>>32-34と、結果としてそこそこ頻繁にこのオペラを観てしまった。ここに至って感想は、「やはりすべてに満足するトロヴァトーレってのは、なかなか出逢えないものなんだねー」。とはいえ、好きなオペラなので、とりあえずは楽しんで帰ってくるんですけどね……。

40さーじょん:2006/06/12(月) 01:06:19
 舞台装置は、階段の使い方が印象的で、かなりシンプルです。強いて言えば、メト盤DVDに近い印象とも言えますが(でも、だいぶ違うよなあ……)。今回の演出では、「ヴェルディが生きた時代」に設定したそうです。
 開幕前、緞帳左手情報には、大きな月が描かれています。公演プログラムの演出家インタビュー(59ページ)には、今回の演出では「月」を意識したと書かれていました。第1幕冒頭、舞台は20段ほどの階段で、そこかしこにルナ伯爵の兵士たちが寝っ転がっています。フェランドの登場でみな起き上がります。第2場も同じ舞台ですが、大詰め、マンリーコとルナ伯爵が斬り合いを始めると、階段が左右に開いて、二人はそこから後方に退場します。
 第2幕、ジプシーたちの根城の場面、後方の工房が三層に鳴っているのが印象的でした。第2場冒頭、上の舞台写真の通り、舞台中央に左右3つずつの行燈が並べられて、それが修道女たちの通り道となります。このほの暗い明かりが印象的でした。第3幕第1場、舞台上手で、取っ組み合って遊んでいる兵士たちがいました。第4幕第1場、舞台中央から下手に向かって登ってゆく階段。その他の部分は、黒い板で覆われていました。第2場は、上の写真の通り、中央に牢屋が置かれます。マンリーコの処刑は、舞台上方の通路に連れて行かれて、拳銃でアタマを撃ち抜かれる、という形でした。

41さーじょん:2006/06/12(月) 01:07:05
 歌手陣では、やはりデッシーが最も印象に残りました。とくに、「恋はばら色の翼に乗って」から、「ミゼレーレ」そしてカヴァレッタにかけて。この人、こういう場面での「思い詰めた表情」が、とってもそれらしくて、いいなあと思いました。不安定なところもありましたが、貫禄というか、存在感という点では、やはりさすがと言うべきでしょう。
 場内の拍手がひときわ大きかったのはアズチェーナですが、よくよく考えたら、これまでのいろんな公演でも、アズチェーナに関してあまり悪い印象を持つことなかったなあ。乱暴に言ってしまえば、声を張り上げるところに意味がある役、とも言えるので、この役って結構、儲け役じゃないかしら? ルナ伯爵、しっかりとした歌で、僕は好感持てました。アラーニャは、残念ながら、声自体がマンリーコに合っていなかったなあ。とはいえ、>>17-19>>32-34よりは相当マシでしたけどね。
 指揮・オケも、大きな不満はありませんでした(が、大きな感動もなかった)。僕にとっては、トロヴァトーレでは、オケは伴奏してくれれば十分満足なのですけどね。テンポは僕が聞き慣れているものよりは若干、速めといった感じ。第1幕第2場など、ルナ伯爵だけが(破綻するほどではありませんが)出遅れる箇所がありました。他の歌手にはそういうところもなかったので、ヴィントガッセンが「先走る悪弊」があるように(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1075558246/25参照)、この人も「モタるクセ」があるのかもしれません。

42さーじょん:2006/06/12(月) 01:12:01
 さて再三にわたって書いていますが、やはり僕にとってトロヴァトーレとは、「4人の歌手が、オケの伴奏に乗って、声を張り上げるさまを楽しむ3時間」以上でも以下でもないのですが、レオノーラがそこそこしっかりしていれば、結構聴けるものですね。やはり最後の、「他のオトコのものになるくらいなら、あなたのもののままで死にたかった……」の場面、何回聴いても良いなあと思います。
 でも正直言って、思わぬ拾い物だった>>18に比べると、やはり感激は少なかったなあ。。。
 おまけ。会場で見た有名人:ステファニア・ボンファデッリ、筑紫哲也、そして、壇ふみ。それにしても、壇ふみってエエ女やねぇ。。。

43さーじょん:2006/06/12(月) 01:20:45
ロベルト・アラーニャ
http://www.jcarreras.homestead.com/Alagna1.html
http://www.emiclassics.com/artists/alagna/

ダニエラ・デッシー
http://www.danieladessi.com/

44さーじょん:2006/06/15(木) 00:02:46
メールのチェックしたり、ボローニャのシェニエの感想書いたりしてるうちに、>>15のメータ盤、聴き終えてしまいました。
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=213259
声の饗宴は、こうじゃなくちゃ!と思わせる快演です。まだ30代のドミンゴとミルンズ、そして、僕的にはこの役の第一人者のプライス! ついでに言うと、指揮も結構イイと思います。少なくとも、http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1074176301/68-75と同じ指揮者とは、まったく信じられない! オケも歌も、細かいところをかなり粒立ちよく音を出している印象があります。録音のおかげかも知れませんが……

45さーじょん:2006/11/24(金) 00:43:48
久しぶりに聴きます。>>9の2つめ。カラヤン指揮1962年ザルツブルク音楽祭実況録音。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0000012WQ
http://www.hmv.co.jp/product/detail/486032
 さすがにこれだけのスター歌手が揃うと、カラヤンは「邪魔しない指揮」になってくれるなあ。「ああ、あなたこそ私の恋人」だけは、ちょっと引っ張りすぎかとも思うけど、これはコレルリがそうしたようにも感じられます。いつもは完璧主義に近いカラヤンだが、珍しく足並みが乱れている箇所も。それだけ熱い公演だった、ってことなんでしょうね。

46さーじょん:2007/03/11(日) 21:03:14
とくに意識したわけではありませんが、結果として、http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1085705619/51に引き続いての「婦唱夫随」シリーズの鑑賞となりました。ボニング指揮1976年録音。
http://catalogue.deccaclassics.com/catalogue/prodshow.jsp?searchstr=417137
http://catalogue.deccaclassics.com/catalogue/prodshow.jsp?searchstr=460735
http://www.amazon.co.jp/dp/B0000041RB
http://www.amazon.co.jp/dp/B000023ZF5
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2521052
http://www.hmv.co.jp/product/detail/685934
 ヴァリアンテを加えるなどして、サザーランドらしさを出そうとしてはいるのですが、やはりこの役には無理があります。あとさすがに他に名演の多いこの作品では、ボニングの指揮に不満が残ってしまいますね。イキの良いギャウロフやパヴァロッティが聴けるってことが、嬉しい点でしょうか。

47さーじょん:2007/06/05(火) 22:38:40
>>9の1つめ、カラヤン指揮1956年録音を聴く。
http://www.angelrecords.com/detail.asp?ContributorID=4468&UPCCode=724356290129
http://www.angelrecords.com/detail.asp?ContributorID=4468&UPCCode=724355633323
http://www.emiclassics.de/xml/6/333/3773652.html
http://www.emiclassics.de/xml/6/333/5628982.html
http://www.emiclassics.de/xml/6/333/5563332.html
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2550487
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1226058
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1854729
http://www.hmv.co.jp/product/detail/317948
 当然ながら、「カラヤン盤」ではなくて「カラス盤」です。改めて思うに、このレオノーラはたいへん意志が強くかつ悲劇性の高い役柄ですから、カラスにはぴったりですね。ディ・ステファノもさすがです。カラヤンは、う〜ん、冴えない、というか特徴ないなあ。。。ま、歌の邪魔してないからOKですけどね。

48さーじょん:2007/12/31(月) 01:27:12
>>29カラヤン盤鑑賞。
 やはりこの時代のベルリン・フィルは上手いものです。が、この作品演奏するのに、これほどの完璧さは必要ないんでねぇの?という思いは残ってしまいます。「指環」ではベルリン・フィルの完璧さが非常に良い方向に作用していたと思いますが、このオペラはどっちかというと、細かいこと気にせずに勢いで押した方がいいかなー。。。
 あと、カラヤン+ベルリン・フィルのCDって、突如として音量がバカでかくなるので、ボリューム調整難しいですね。

49さーじょん:2008/05/04(日) 01:34:00
>>2>>37のセラフィン盤を聴く。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1242963
 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1073887921/50に引き続いて、「スカラ座のヴェルディ」です。ちょっと集中して聴いてみようかな、という気になっています。
 やはりこの録音、僕にとっては定盤ですね。改めてオケに注意して聴いてみると、本当に切れ味のよい演奏ですね。

50さーじょん:2009/01/14(水) 23:42:34
久々に聴きます。>>7-8エレーデ指揮1956年録音。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1797589
http://www.hmv.co.jp/product/detail/30320
http://www.hmv.co.jp/product/detail/428185
 やはり、http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1079184430/36と同じ意味で、大味ですね。>>8では「オケがバタついている」などと書きましたが、改めて聴くと、前半はそれほどでもありませんでした。「大味」として許容できる範囲内です。ただし後半、とくに第4幕は、音楽の緩急、動と静が聴きどころですが、ここではオケはダメダメです。
 歌手ではシミオナートが、シッパース盤よりもはるかにイキの良い歌を聴かせてくれます。他の歌手については、う〜ん、もう2、3回聴いてから感想書きましょう。。。

51さーじょん:2009/01/18(日) 01:22:06
>>47カラヤン盤を聴く。
>>45のAmazonのレビューで、この録音について「精緻を極めている」と書かれている。ん?そんなに立派な指揮か?と思って聴いてみても、この音質ではどうも分が悪い。正直、よくわからなんだ。
 やはりカラスとディ・ステファノがよいですね。マンリーコという役は勢いだけでよいかというと、意外とリリカルなところもあってほしいと思ったりするので、その点ディ・ステファノは良いですね。

52さーじょん:2009/01/25(日) 22:44:02
>>45カラヤン指揮1962年ザルツブルク音楽祭実況録音。
 やはりオケと合唱の底力を感じます。ところで、これだけのメンバー、ウィーン・フィルなんですけど、セラフィン盤やシッパース盤をしのぐ、とまではいかないのだけど、これはやっぱり僕が、カラヤンの指揮があまり好きではないから?なのかなあ。

53さーじょん:2009/02/01(日) 02:19:04
やはり僕的定盤はこれですね。>>2>>37>>49セラフィン盤。
指揮、オケ、歌手、すべて高水準。ベルゴンツィの歌うマンリーコは、勇壮さと叙情性を兼ね備えていて、僕は大好きです。

54さーじょん:2009/03/21(土) 17:25:45
 じつはここ1カ月ほど、(途中でトーキョー・リングのラインの黄金をはさんだものの)集中してヴェルディばかり聴いていました。いつもの通り、大して思うところはなく、単にそうしたかったから、そうしたというに過ぎませんが、シメに相応しいのはやはりこの作品、そして、セラフィン盤>>53と並ぶ定盤の、>>5-6>>10>>38のシッパース盤です。
http://www.amazon.co.jp/dp/B000005GPC
 やはり「熱さ」が何よりもの魅力です。コレルリも、>>52のカラヤン盤よりもこちらのほうが僕は好きですね。

55<削除>:<削除>
<削除>

56さーじょん:2009/10/04(日) 02:57:46
>>15>>44のメータ盤を聴く。やはりL・プライスが素晴らしいですね。あとミルンズって、何歌っても上手いものです。メータの指揮は、大味は大味ですが、それがこの作品では良いほうに作用している気がします。ただ、録音があまり良くないのでしょうか、声が割れてしまっているところが、たまにあります。

57さーじょん:2011/10/10(月) 14:43:02
10月8日(土)新国立劇場公演鑑賞。2011-2012シーズンオープニング、新制作です。
ウルリッヒ・ピータース演出、ピエトロ・リッツィ指揮、東京フィルハーモニー交響楽団、新国立劇場合唱団。
タマール・イヴェーリ(レオノーラ)、ヴァルテル・フラッカーロ(マンリーコ)、ヴィットリオ・ヴィテッリ(ルナ伯爵)、妻屋秀和(フェルランド)。
公演概要↓
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/20000453_opera.html
特設サイト↓
http://www.atre.jp/11trovatore/
初日舞台写真↓
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/20000167_frecord.html
 何回も書いていますが、あえて繰り返します。僕にとってトロヴァトーレとは、「4人の歌手が、オケの伴奏に乗って、声を張り上げるさまを楽しむ3時間」以上でも以下でもありません。そして本公演、本当に楽しかった3時間でした。

58さーじょん:2011/10/10(月) 14:43:43
 舞台装置は、>>39-42のボローニャ歌劇場来日公演や、メト盤DVDに近い、階段状のシンプルなものでした。思うにこのオペラ、舞台は、城壁の外(第1幕、第4幕前半)とかジプシーのキャンプ(第2幕前半)とか野営地(第3幕前半)とか牢獄(第4幕後半)ですから、そもそも殺風景なんですね。
 演出は、正直言うとよくわかりませんでした。公演プログラムには、演出家の次の言葉が記されています。
 「ドイツ圏の演出家は、本作について『音楽は素晴らしいけど、ドラマは馬鹿馬鹿しく無理が多い』という感覚を持つ人が多いです。……いまの私は全く違う意見を有するようになりました。ヴェルディはこの台本だからこそ、『人間の感情』のすべてを表現できたのです。」
 でもって、演出家、何とかして「この台本は馬鹿馬鹿しいものではない」ことを見せようとして、頑張っちゃったのねー。でも空回りなのねー。
 まあ、舞台装置はよくできていたので、「死の象徴」とかいう黙役さえ登場させなければ(ということは演出家の意図をほぼ捨ててしまうことに等しいが)、結構いいプロダクションじゃないかしら。

59さーじょん:2011/10/10(月) 14:44:27
 さて演奏。指揮については、ネット上の感想では賛否両論あるようですが、質実剛健という感じがして、僕はかなり好きですね。ドラマが展開するような場面では、テンポを上げすぎて歌手が振り落とされそうになったりもしていましたが、全体としての統率力はなかなかだったと思います。
 そして歌手、最も印象にのこったのは、急きょ代役となった、タマール・イヴェーリです。彼女は、2009年10月の新国立劇場オテロhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1079223444/32-33でも急きょ代役で、素晴らしい歌唱でしたから、相当に地力のある人なんですね。「恋はバラ色の翼にのって」は感動的でした。
 その他の主役陣、マンリーコ、ルナ伯爵、アズチェーナ、そしてフェルランドまで、粗いところもあったことは確かですが、みな十分満足できるものでした。
 そして何よりも、合唱が素晴らしかったですねー。さすが新国立劇場合唱団。改めて、このオペラは合唱が肝なんだなーと確認した次第です。

そして合唱指揮、三澤さんの日記。いつもながらおもしれ〜な〜。
http://cafemdr.web.infoseek.co.jp/RunRun-Dairy/2011-3/MDR-Diary-20111003.html

60さーじょん:2021/02/18(木) 01:20:46
気が付いたら、ずいぶん長い間この作品を聴いていなかった。大好きな作品、だけど「定盤」セラフィン盤とシッパース盤を何回も聴いた所為か、今さら改めて聴く気にはなれなんだ。というワケで久しぶりに新たにCDを購入。ジュリニーニ指揮1984年スタジオ録音。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1417386
http://www.hmv.co.jp/product/detail/140488
https://www.amazon.co.jp/dp/B01KBIFYCY
https://www.amazon.co.jp/dp/B000E0W25C
https://www.amazon.co.jp/dp/B000001G9Y
発売当時から認識はしていた(し抜粋盤は持っていた)けど、全曲通して聴くのは初めて。レビューでは評判イマイチなザンカナロがイイなぁ。あと「テンポの遅さ」は、今となってはそれほど気にならない。やはり(僕が持ってるCDの中では)新しめの録音ということもあって、オケの精緻さも好感持てます。

61さーじょん:2021/02/18(木) 01:22:14
>>59の三澤さんの日記、改めてリンク貼り直し。
https://cafemdr.org/RunRun-Dairy/2011-3/MDR-Diary-20111003.html
「よくぞ言ってくれた!!!」な見事なツッコミwww と同時に、ふと気付いた。トロヴァトーレって、歌舞伎の「通し狂言」じゃん! 「ジプシーの息子、実は伯爵の弟」って、歌舞伎でよくある「○○○実ハ△△△」みたいなモンだし、横恋慕するルナ伯爵は「金閣寺」の松永大膳みたいなモンだし。。。
ただ、歌舞伎の通し狂言だったら、たぶん、結末はこんな感じでしょう。
○レオノーラ、マンリーコを救い出すため、ルナ伯爵の砦に単身乗り込む。
○どういう仕掛けか分からないが、いつの間にか牢獄から出てきたマンリーコと、レオノーラが、ルナ伯爵の手下どもを相手に大立ち回り。
○どこでどう聞きつけたか分からないが、唐突に、何の脈絡もなしに、レオノーラの「上司」である女王が登場、立ち回りを収拾。
○ルナ伯爵は、はじめは「この恨み晴らさで・・・」と大見得を切るが、最後は女王の言うことを聞いて温和しくなる。
○マンリーコとルナ伯爵は、戦場での再会と、そのとき改めて雌雄を決することを約束して「本日はひとまずこれぎりにて」と大団円♪
あ、これ、野田秀樹あたりが歌舞伎に翻案してくれないかな? 「アイーダ歌舞伎」よりはハマると思うんだけどなぁ・・・。

62さーじょん:2022/02/06(日) 00:51:48
2022年1月29日(土)、1月30日(日)、二日間続けて藤原歌劇団公演@東京文化会館、観賞。
粟國淳演出、山下一史指揮、東京フィルハーモニー交響楽団。
※キャストは「29日/30日」
小林厚子/西本真子(レオノーラ)、笛田博昭/村上敏明(マンリーコ)、須藤慎吾/上江隼人(ルナ伯爵)、松原広美/桜井万祐子(アズチェーナ)。
 当初、土曜だけのつもりでしたが、両日とも(普段は即完売の)最安席が取れたので2日間つづけて観賞。大好きな作品、人気もあると思いますが、東京での鑑賞機会は少なくて、僕自身は2011年10月新国立劇場公演以来。10年以上前ですね。
 僕にとって『イル・トロヴァトーレ』という作品は「4人の歌手が、オケの伴奏に乗って、声を張り上げるさまを楽しむ3時間」以上でも以下でもありません。そして今回の公演、とくに1/29はとっても楽しい3時間でした。

63さーじょん:2022/02/06(日) 00:52:49
 顔ぶれを見ると、やはり1/29のほうが声力のつよい歌手が集まった感があり、主役陣4人とも上出来!!! 期待通りだった小林厚子のレオノーラはもちろん、アズチェーナはこの役に相応しいヒステリックさがあったし、男声陣も健闘。1/30もそれなりに良かったのですが、後述するように、マンリーコがブレーキだったかな。
 レオノーラは両日ともに大満足。小林厚子の豊麗に対して、西本真子の清澄、といった感じでしょうか。2日とも「恋はばら色の翼にのって」で落涙してしまった・・・。アズチェーナの声質、コッソットに似た声とシミオナートに似た声という対比があって、ちょっと面白かったですね。
 1/29のマンリーコ、ルナ伯爵、1/30のルナ伯爵、それぞれしっかりした歌声でしたが、残念だったのは1/30のマンリーコ。かなり不調というか不安定で、声がかすれる場面多発。新国立劇場でのジークムントもドン・ホセもちょっとブレーキになってた感もあったしなあ。藤原歌劇団はもう「村上推し」やめた方がよくないか?

64さーじょん:2022/02/06(日) 00:53:40
 指揮はとっても手堅くて、声の饗宴を邪魔していないという意味では好感・・・ですが、SNSでは「指揮者、この作品への愛情がないのでは?」という感想もあって、残念ながら僕もうす〜く同意するんだなあ。。。
 演出にかんしては・・・正直に言いますと「何の感想もない」。
 「ああ、何か舞台装置もあったし、歌手も動いてたから、演奏会形式ではなかったみたいだね〜」という程度。というか僕自身、粟國淳演出で感心したこと一度もないし、なぜ彼に演出を依頼するのか、その意図もまっっっっったく分からないなあ。

65さーじょん:2022/02/06(日) 00:54:43
公演サイト↓
https://www.jof.or.jp/performance/2201_trovatore/
公演概要↓
https://www.jof.or.jp/performance/nrml/2201_trovatore.html
当日の僕の書き込み↓画像のみ
https://www.facebook.com/hogehoge2005/posts/2523763144423947

66さーじょん:2022/02/06(日) 00:56:15
舞台裏レポート↓
https://www.jof.or.jp/performance/blog/2201_trovatore/
初日舞台写真↓
https://www.facebook.com/japanoperafoundation/posts/2100229013458180
二日目舞台写真
https://www.facebook.com/japanoperafoundation/posts/2100956660052082


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板