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アンドレア・シェニエ

1さーじょん:2004/01/12(月) 15:07
作曲:ウンベルト・ジョルダーノ
台本:ルイジ・イルリカ
初演:1896年、ミラノ

2さーじょん:2004/01/12(月) 22:46
東京、61年
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00006GJBU
ウィーン国立歌劇場、81年
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000035X8U
コヴェント・ガーデン、85年
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/6303445578
スカラ座、85年
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0769720285

3さーじょん:2004/01/12(月) 22:50
これは表題役を歌う歌手が魅力的か否かにすべてがかかっているオペラだろうなぁ。
一時、ドミンゴにハマった頃に、ドミンゴの魅力を存分に楽しもうと、輸入盤ビデオを買い込んだ。
61年のイタリア歌劇団の公演では、期待していなかったのだが、テバルディがめちゃくちゃよかった。会場の拍手も、デル・モナコに対するよりも、テバルディに対する拍手の方が大きいように思える。

4さーじょん:2004/01/12(月) 23:17
追加:ミラノ、55年(テレビ放送用)
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/6304413416

5さーじょん:2004/03/06(土) 06:21
>>2のコヴェンガーデン盤がDVD化される。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0001J0D66
そういえばこのオペラ、CD、DVDとも国内盤はそう多くはない。
僕が勝手に思い入れているほどには、人気オペラではないのかな?

6さーじょん:2004/03/06(土) 07:31
>>2のウィーン国立歌劇場盤、第1幕、ウタゲに出てくる紳士・貴婦人達の
かつらが巨大で、笑わしにかかっているとしか思えません。いちど見て下さい

7さーじょん:2004/05/02(日) 08:49
>>6は「ウィーン」ではなく「ミラノ」の間違い。
で、>>5のDVD観る。このオペラなあ、すべての場面覚えてるから、やっぱり集中して観るのはちょっとつらい・・・

8さーじょん:2004/09/04(土) 21:25
ガヴァッツェーニ指揮1959年録音
http://catalogue.deccaclassics.com/catalogue/prodshow.jsp?searchstr=425407
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00000E42X
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005FL21
言わずと知れた名盤。長らく(いまでも?)この作品の定盤でしたね

9さーじょん:2004/09/04(土) 22:40
>>8のCD
何でしょうか、このゴージャス感。。。声の競演、叫演、狂宴、饗宴・・・です。
力強く走る蒸気機関車か、悠々と流れる大河か、堂々とそびえ立つ天山山脈か・・・

10さーじょん:2004/09/20(月) 20:29
サンティーニ指揮1963年録音
http://www.emiclassics.com/phpNewSite/catalogue/cat-select.php?search=true&id=662
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000002S5S

11さーじょん:2004/09/21(火) 23:53
>>10のCD鑑賞。
 聴く前は「コレルリ(シェニエ)の独り舞台かなあ」なんて思ってたけど、セレーニ(ジェラール)もステルラ(マッダレーナ)も意外に歌い負けてないですね。とくにステルラの声、セラフィン盤トロヴァトーレあほみたいに聴いてたから、すっかりお気に入りになってしまっている。あまりこの役に相応しいかどうかを客観的に評価することはできないなあ。
 サンティーニ&ローマ歌劇場管弦楽団、たまに「え゛〜〜〜っ???」って思うくらい引っ張っているところがあるんだけど、歌の呼吸に合っているせいか、しつこいとかイヤミだとか感じるところは少ない。録音のおかげか、オケがよいのか、かなり切れ味の良い音に聞こえる。
 ガヴァツェーニ盤がステーキだとすると、こちらはお寿司かな???

12さーじょん:2004/10/22(金) 23:23
久しぶりに>>5鑑賞。いかんね、すっかり涙もろくなってるよ、ちょっと疲れてるのかな?俺・・・

13さーじょん:2004/11/27(土) 16:19
シャイー指揮1982-4年録音
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000041OR
初めて買ったこの作品のLPはこの録音でした

14さーじょん:2005/03/20(日) 23:40:54
>>13のCD、都心へのクルマでの行き帰りに聴く。
 やはり、カバリエ(マッダレーナ)、パヴァロッティ(シェニエ)、ヌッチ(ジェラール)という美声の競演には、文句の付けようもありませんね。ヴァルナイ(コワニー伯婦人)、ルードヴィヒ(マデロン)、クラウセ(ルーシェ)、デ・パルマ(密偵)といった往年の名歌手の参加も嬉しいです。シャイーの指揮は、僕的にはこれぞヴェリスモ・オペラという理想を示している、素晴らしいものだと思います。
 そういえば、この頃のシャイーは、リゴレットとかウィリアム・テルとか話題になるようなオペラの録音が続いていたように記憶していますが、その後、オペラ録音に関しては、目立った活躍がないような気もします。どうしているんでしょ???……って、指揮者やってるに決まってるよな……。

15<font color=#FF0000>さーじょん</font>[TRACKBACK]:2005/05/13(金) 02:45:20
 ある知人のブログに、「全く知らない演目だが、見入ってしまった。凄くいいオペラ」と書かれていたのを見て、ついつい一気に聴いてしまった>>8ガヴァツェーニ盤。やっぱこの作品、僕は大好きだなあ。>>2の2番目、イタリア歌劇団公演では、デル・モナコがちょっと前のめり気味なのが、終始気になったけど、こちらの方は、たっぷり聴かせてくれます。もちろん、テバルディ、バスティアニーニも3重花丸です!
 『ミラノ・スカラ座物語』pp.145-6には、初演のときの話が載っている。「人民のための人民のオペラ」が謳い文句だったそうな。
 ところで、初トラックバックにチャレンジしてみたんだけど、うまくいくのかしら???

16さーじょん:2005/05/13(金) 03:02:03
この作品のあらすじが読めるサイト
http://homepage2.nifty.com/aine/opera/opera70.htm
http://www.and.or.tv/operaoperetta/99.htm
http://homepage3.nifty.com/operasuzume/ToscaShenier.htm

17さーじょん:2005/05/14(土) 14:04:24
>>15で火がついちゃった・・・居ても立ってもいられなくなり、ついつい観てしまった>>5のDVD。
http://wmg.jp/artist/royalopera/WPBS000090090.html
 思えば、テレビで>>2の2番目、ウィーン公演が放送されたのを観て感動して、高校生の頃に>>13のLPを買って、東京出てきてから>>5のVHSを買ったんだなあ。同じ映像、もう何回観ているか想像もつかないけど、やっぱ久しぶりに観ると、めちゃくちゃ感動する。美しい旋律が目白押しで、もう全編通して口ずさめるくらい。今回はなぜか、マデロンが孫を差し出す場面でウルウル来てしまった。
 この作品、いくつかの映像観たけど、このDVDがベストじゃないかしら? 近々、>>2の2番目がDGから正規盤↓として出るから、それと双璧だろうなあ。ドミンゴは、オテロよりシェニエのほうが似合っていると思う。
http://www.deutschegrammophon.com/catalog/product.htms?PRODUCT_NR=0734070

18さーじょん:2005/05/17(火) 02:38:53
>>2の2番目の映像、Bel Canto SocietyがDVDを出した。DGから正規盤が出るのを知らず、買ってしまった。でもって、シェニエ熱が収まらず、結局観てしまった。
 >>17にも書いたように、生まれて初めて観たのはこの映像が教育テレビで放映されたときだった。例によって、テレビのイヤホン端子にラジカセをつないで、主要なアリアだけを録音した。何回も聴いた。だから、細部に至るまで耳が記憶している。ドミンゴ、カプッチルリについては何も言うことはない。改めて聴くと、ベニャチコワの歌いっぷりも、決して悪くないね。ていうか、僕の中でもマッダレーナのイメージって、この声なんだなあ。やっぱ刷込なんだね。

19さーじょん:2005/11/26(土) 13:47:36
11月23日、新国立劇場公演鑑賞。公演概要・初日舞台写真↓
http://www.nntt.jac.go.jp/season/s278/s278.html
http://www.nntt.jac.go.jp/frecord/updata/10000010.html
フィリップ・アルロー演出、ミゲル・ゴメス=マルティネス指揮、東京フィルハーモニー管弦楽団。
カール・タナー(シェニエ)、ゲオルギーナ・ルカーチ(マッダレーナ)、セルゲイ・レイフェルクス(ジェラール)、青戸知(ルーシェ)、大野光彦(密偵)、出来田三智子(コワニー伯夫人)、坂本朱(ベルシ)、竹本節子(マデロン)。
 公演プログラムに載っている演出家の文章には、舞台装置のことも書かれている。背景に掛けられた大きな絵も重要な要素のようだが、4階2列目で見ていた僕には、まったく見えなかった。
 舞台装置の基本は、回り舞台の上に組まれた「ギロチンの刃」を想起させる形の、二枚の壁。上から俯瞰すると「/ \」みたいな感じで並んでいる。左側の「/」の壁は、上にいくほど手前に傾いている。初演の写真を見ると、そこにいくつかの肖像画がかけられていたようだが、僕の席からはまったく見えなかった。右側の「\」の壁は大きく、上に行くほど奥に傾いている。緞帳・カーテンは使われず、幕のかわりに、やはり「ギロチンの刃」の形状をした、左右に開く2枚の白い壁。壁の合わせ目は「/」になっている。額縁は黒だが、内側のヘリのところのみ赤い照明が当てられている。
 開幕前、壁は閉じられており、白い壁にコワニー邸が映し出されている。音楽が鳴り出す前に、モップを持った使用人たち(これはバレリーナだった)と、下手に飛び跳ねて遊んでいる女の子。音楽が鳴り出すと、壁が少しだけ開き、(当然ながら)ソファが運び込まれ、壁の前に置かれる。父ジェラールは、もう一人の使用人とともに、白い植木鉢に植えられた、白い観葉植物(?)を運び込んでくる。この観葉植物は、最後まで舞台手前上手に立てかけられて置かれたままになっていた。「60年もの長い間」の終わりの二重唱から、マッダレーナとベルシ、母親のやり取りの間も、壁は少しだけ開いた状態。

20さーじょん:2005/11/26(土) 13:48:08
 マッダレーナの「白い服を着て、頭にバラを一輪」で、壁が完全に開いて、舞台全景が見えるようになる。使用人たちの短いバレーも挿入。宴に来る貴族たち、使用人たちの衣装はすべて白。修道院長がパリの不穏な動静について報告する間、シェニエは人だかりからは離れて、上手手前に座っている。「羊飼いたちの歌」は、舞台下手で上演される。下手寄り中ほどに、マッダレーナの友人たちが集まり、シェニエを陥れる相談。
 マッダレーナに嘲笑されたシェニエ、「お嬢さん、お見せしましょう。『愛』という言葉がどれほど詩情あるものかを!」と、なぜかベルシに向かって訴えかける。「ある日青空を眺めて」の後半、教会を批判するあたりから、下手に貴族たち、上手に使用人たちに分かれてしまう。ベルシは当然、上手にいる(ここら辺で、ベルシの扱いが普通ではなかったので、その後の幕で重要な役割でも与えるのかと思いきや、そうでもなかった)。シェニエのアリアが終わると、下手にいたジェラールは何か思いついたように駆けだして退場(多分、暴徒たちを呼びに行ったのでしょう)。
 ガヴォットが始まると、まずは上手から、黒い衣装の暴徒たちが少しずつ入ってくる。やがて下手や舞台奥からも大勢の暴徒たちが入ってきて、宴会場はすっかり黒服に囲まれてしまう。ジェラールの「この破廉恥な衣装は俺の身体から去れ!」で、宴に出席していた貴族たちの半分くらいは逃げ出してしまう。暴徒たちは舞台上に残って、貴族たちを取り囲んだまま。ガヴォットが再開すると、暴徒たちが貴族たちに襲いかかり、貴族たちは打ちのめされて倒れていく。最後の一音に「シャキーン」というギロチンの効果音がかぶさり、上からギロチンの刃のような白い大きな壁が降りてきて、閉幕。その後、2幕、3幕の終わりにもこの効果音が入っていた。

21さーじょん:2005/11/26(土) 13:50:58
 幕間、行進曲のような小太鼓の音が流れ、閉じられた白い壁に、ギロチンの映像が映し出される。会場でご一緒させていただいた「おばさま」の解説によると、「特許申請の書式」とのこと。ギロチンが1→2→4→8……と増殖していき、64→128となったところで幕開き。
 第2幕はとにかく、舞台がよく回っていた。どの場面がどこで演じられていたか、もう細かいことは覚えていない。「/ \」の手前側には、革命に浮かれるお祭り気分の民衆たち。裏側は、木箱が積み重ねられている。そこでルーシェとシェニエの「謎の手紙」をめぐるやり取り。舞台が回って、「/ \」の形に戻り、上手からロベスピエールやジェラールたちが民衆たちの歓呼の声に迎えられて登場。
 舞台は回り、「/ \」の右側の壁が客席を向くようになり、ベルシがシェニエに「もうすぐここに『希望』という名の女性が来ます」と告げるが、退場直前、刃物を持った密偵に後ろから羽交い締めにされる。マテューが「カルマニョール」(CDの解説によると、フランス革命当時に本当に歌われていたもの)を歌いながら街灯をともすときに舞台は回るが、「ベルシの遺体を発見する警察の姿」が見られた。再び「/ \」の右側の壁が客席を向く。シェニエとマッダレーナの二重唱。その後、「ペロネ橋へ!ジェラールが襲われた!」の声で入ってきた民衆、「ジロンドの奴らは死んじまえ!」と歓声を挙げるが、周りを囲む兵士たちにいっせいに撃たれて倒れる。第1幕同様、最後の一音に「シャキーン」というギロチンの効果音がかぶさり、上からギロチンの刃のような白い大きな壁が降りてきて、閉幕。その後、白い壁に花火の映像、音も流されていた。そのせいで、拍手のタイミングが非常に間の抜けたものになってしまった。

22さーじょん:2005/11/26(土) 13:51:39
 第3幕、開幕前に舞台手前上手寄りに、寄付箱を載せる台が置かれていた。その上に、人の顔の形をしたかぶり物が置かれている。2幕と3幕で登場する民衆たち、衣装は白で、頭や胸に赤・青の「◎」のリボンを着けている。要するにトリコロールカラーですね。ジェラールの演説の後、民衆たちはしぶしぶ寄付を始めるが、この演出では「ジェラールの演出に感動して」ではなく、ジェラールが引き連れてきた兵士たちに重を突きつけられて、否応なく寄進行為をしているように見えた。寄付箱に入れられているのは、食べかけのパンとか、飲みかけの酒瓶とか、果ては木の枝とか。上の方からは「ゴミ箱代わり」にしか見えなんだ。
 老婆マデロンの歌の後半、民衆たちも舞台から去ってしまい、ジェラール、マデロン、坊やの三人のみ。時折マテューが、ジェラールに早く来るように促すような感じで舞台に登場。当然、マデロンの最後の言葉「誰か手を貸して頂けませんか」でも、誰も手を貸す者はなく、当てもなく彷徨っていくと、「/ \」の広い空間に出るが、そこには無数の十字架の墓標が並べられていた。
 「祖国の敵」のアリアの後、三色旗を破こうとしたが、うまく破れずに投げ捨てていた。終演後ご一緒させて頂いた知人によれば「多分、切れ込みの入っていない側をつかんじゃったんじゃない?」とのこと。こういうハプニングもあるんですね……。「亡くなった母を」舞台のかなり手前で歌われていたので、手すりに隠れてルカーチの姿は見えたり見えなかったり。。。
 裁判の場面、上手に判事たち。そのさらに右側に、ジェラールとマッダレーナ。被告たちは上手から入場し、下手の席に座らせられる。腰の高さほどの鉄棒が2本立てられ、そこに三色旗が掛けられる。シェニエの「私は兵士だった」は、三色旗の後ろで歌われる形になる。「死刑」の判決の後、やはり傍聴していた民衆たちがお互いを叩きのめし合って、大勢が倒れて、最後の一音に「シャキーン」というギロチンの効果音がかぶさり、上からギロチンの刃のような白い大きな壁が降りてきて、閉幕。

23さーじょん:2005/11/26(土) 13:52:14
 3幕と4幕の幕間、さすがにネタが尽きたのか、行進曲のような小太鼓の音が流れるのは1幕と2幕の幕間と同様だが、閉じられた白い壁には、流れゆく白い雲が映し出されるのみ。幕が開くと、壁が少しだけ開かれる。ルーシェとシェニエのやり取りはその状態で演じられる。「5月の晴れた日のように」の後、シェニエの退場に合わせて壁のすきまが上手に移動していくが、マッダレーナとジェラールが入ってくると、再び壁のすきまが中央に戻ってくる。このとき、「/ \」の壁の右側が少し覗くのだけれど、どういう構造かを言葉で説明するのは無理。
 死を讃える二重唱の間、舞台は開け、「/ \」の状態になる。奥から、マテューと、これまでの幕で出てきた民衆たちが、トリコロールの目隠しをしてどやどやと登場。「/ \」の開けた空間は、人で埋め尽くされる。この場面、壁も白、人々の衣装も白で、かなりきれいでした。シェニエとマッダレーナの「死に栄光あれ!」で、壁に流星のような映像が映し出され、二人だけではなく、全員バタバタと倒れていくが、立ったままの4人の子どもたち。舞台奥は朝日か夕陽の色に照らされる。子どもたちは舞台奥に歩いてゆき、奥に向かっておのおの、手にした三色旗やら銃やらを掲げて幕切れ。
 この幕切れ(と各幕の幕切れ)について、「公演プログラム」2ページに掲載されている、演出家の言葉を引用します。
 「……演出するにあたり、私がまず念頭に置いたのは、(大革命の)騒乱状態の中で命を落とした多くの人々の存在を具現化することでした。そのため、その幕でも、幕切れのたびに人が命を奪われていくさまを視覚化していますが、その一方で、終幕では未来への展望を象徴する存在も取り入れています。」(引用終わり)

24さーじょん:2005/11/26(土) 13:52:50
 指揮、オケはかなり気に入りました。あまり重要ではない重唱などでは、少しはしょりすぎかなとも思いますが、それ以外はテンポ設定も僕の好みに近いものでした。オケも良くまとまっていて、4階席で聴いている分には、この作品に必要な覇気も十分感じられました。
 歌手では、代役となったレイフェルクスが素晴らしかったです。声も良く飛んできました。次いでルカーチ。マッダレーナという役は、それなりに声力も要求される一方で、お嬢さんらしさもなければならない、なかなかの難役なんですね。少しヒステリックな感もありますが、声が出ていたという面では、十分でしょう。カール・タナーは……声を張り上げるところはそれなりに良いのですが、それ以外はどうでしょう? 他にいなかったのかな?
 日本人勢では、坂本朱(ベルシ)と竹本節子(マデロン)の出来が良かったと思います。坂本は、http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1073887804/17-19でのアズチェーナでも素晴らしい歌でしたね。双方とも、出番は少ないのですが、印象に残りました。その他の歌手、たとえば密偵なんかは、ちょっとこの役の本来の重要性に比して、力量が足りない感があります。
 「ある晴れた日に」、「祖国の敵」、「亡くなった母を」のアリアの後も、音は切らずにそのまま譜面通りに続けて演奏していました。第2幕後半、シェニエとマッダレーナの二重唱の「Fino alla morte insiem!」の後と、第3幕シェニエの「私は兵士だった」の詠唱の後は、間をあけていましたが、これは譜面がそうなっているからであって、指揮者や演出家があえてそうしたわけではないですね。あと第3幕、「5月の晴れた日のように」とマテューの「マルセイエーズ」の間も、低音弦のみになりますが、これももともとの譜面通りです。

25さーじょん:2005/11/26(土) 13:53:22
 演出の特徴は、「ギロチンに対する異常なまでのこだわり」でしょうね。それ以上でもそれ以下でもない。世の中に「ギロチン好き」がいるとは、初めて知りました。一言、言わせてもらうと、“大して面白くない。”「周りの奴、誰か『面白くない』って言ってやれよ!」といった感じです。たとえば、最後の場面でも、「民衆たちがぞろぞろと入ってくる」のではなく、「無数のギロチンがどやどやと入ってきて、舞台を埋め尽くす」だったら、演し物として多少は面白かったかも知れません。あるいは、シェニエとマッダレーナが、ギロチンにくくりつけられた状態で、最後の二重唱を歌っても良いでしょう。もちろん、二人の歌が聞こえなくなるくらいに、「シャキーン」という効果音をひっきりなしに入れます。
 何で、こんなアフォなことを書くかというと、せっかく伝統的演出の枠を踏み越えようとしても、そこから大きく飛翔するのではなく、せいぜい「フットフォルト」的な踏み越え方にとどまっており、結果として何の感興も沸き起こらないからです。
 挙げ句の果てに、公演プログラムで自分の意図をくどくどと説明している。http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1083257495/10でもちょこっと書いたように、僕は演出家が自分の演出プランについて饒舌に語るのは、あまり感心しません。「歴史の連鎖を断ち切るために我々が何をなすべきなのか」ということが伝えたいのなら、『歴史の連鎖を断ち切るために我々が何をなすべきなのか』という文章を書けばすむ話です。この演出家が「演出」という表現手段を選んだのは、「言葉や文章では伝えられないものを伝えたい」からではないのか、という根本的な疑問を持ってしまいます。
 本日、2回目の鑑賞予定。今度は1階席です。印象が変わるのか否か……。

26さーじょん:2005/11/27(日) 04:15:14
>>25に書いたとおり、26日、新国立劇場にて、2回目の鑑賞。
 印象は大いに変わりました。前回は4階席で今回が1階席だったせいなのか、僕がこの演出に慣れたせいなのか、はたまた、演奏者の調子が良かったのか、おそらくそのすべてが作用しているのでしょうが、この作品の情熱を堪能し、大いに感動して帰ってまいりました。
 まず、>>19-23にこと細かく書いた演出について、勘違いしていた点、新たに気づいた点などから。冒頭、壁が開く前に、壁のすきまから料理を失敬した使用人たちが走り込んでくるという小ネタあり。マッダレーナが女友達と相談して、シェニエに話しかける直前、下手から女性の使用人が、羽毛枕を布団叩きでパンパンと叩きながら登場するという小ネタあり。>>20には、シェニエが「お嬢さん、お見せしましょう。『愛』という言葉がどれほど詩情あるものかを!」とベルシに向かって訴えかける、と書いたが、これはちょうどそのとき、ベルシが飲み物をすすめるためにシェニエに近づくというタイミングだったため。「/ \」の形の壁、左側には、いくつかの肖像画がかかっているが、これらは、暴徒たちが入ってきた時点で、黒く覆われる。終幕までその状態のまま。
 第2幕は主に、「/ \」の壁の右側面が客席を向く状態になっていたが、ベルシの詠唱の直後で回転し、お祭り騒ぎをする民衆たちの姿が見える。このとき、第3幕で裁判の被告となる人たちが、縛られて目隠しをされた状態で「さらし者」になっていた。この幕、民衆たちがお祭り騒ぎをする場面では、「棒の先にくくりつけられた生首」なんてものを振り回している輩もいました。
 第3幕では、前回はうまく破れなかった三色旗、今回はちゃんと破っていました(といっても、完全に破くのではなく、半分くらいまで引き裂く感じです)。第4幕、シェニエとマッダレーナの二重唱の後半、「あれが死です!」の台詞で後ろから入ってくるのは、ただの「民衆たち」ではなく、ジェラールやベルシ、ルーシェ、コワニー伯夫人も含めた「登場人物全員」でした。

27<font color=#FF0000>さーじょん</font>[TRACKBACK]:2005/11/27(日) 04:16:51
 幕切れの「シャキーン」の効果音、前回はちょっと困惑させられましたが、2回目で慣れたせいか、今回は「なかったこと」として聴くことができました。音が邪魔なことには変わりありませんが、何の前提もなく聴かされるよりは多少、事態は改善しました。気のせいでしょうが、タイミングをちょっと速めて、最後の一音のちょっと手前で鳴らすようにしたようにも聞こえました。
 あと、cypress様のブログhttp://blog.livedoor.jp/cypress4560/に、「光りの使い方が出色」と書かれていたので、前回以上に注意するようにして観ていましたが、たしかに美しい。たとえば第1幕、「羊飼い」の小芝居のときは、全体が青い光りに包まれます。第2幕・第3幕は、暗い中に登場人物のみにスポットを当てる場面と、舞台全体を明るくする場面との対比が良かったです。「亡くなった母を」では、舞台サイドからマッダレーナとジェラールに光りが当てられていて、非常に効果的でした。第4幕、「五月の晴れた日のように」では、シェニエとルーシェが壁のすきまからの黄色い光りに照らされます。
 最も美しかったのは、シェニエとマッダレーナの再開の場面。「壁のすきまから「/ \」の壁の右側が少し覗く」という仕組みですが、白い壁のほうは、下手にいくほど青が濃くなるグラデーションで、そこから除いている壁はまばゆいばかりに白く光っています。
 じつはこの作品、僕の最も好きな場面は、シェニエとマッダレーナが再開する直前の、Maddalena「Benedico il destino! Benedico la morte!」、Gerard「O Maddalena, tu fai della morte la piu invidiata sorte! Salvarli! Da Robespierre Ancora!」というくだりです。上述のような美しい照明の中で、ジェラールが二人を救わんと必死の努力に向かうさまに、前回も今回も、涙を流さずにはいられませんでした。

28<font color=#FF0000>さーじょん</font>[TRACKBACK]:2005/11/27(日) 04:17:55
 歌手では、レイフェルクスは前回同様の素晴らしい歌唱でしたが、今回は1階で観たおかげで、演技・容姿の凛々しさも印象に残りました。声質もこの役に合っているのではないでしょうか。ルカーチ、高音をはりあげるところでビブラートがきつくなり、タマに上ずり加減になるのですが、それはまったく気にはなりませんでした。僕にはむしろ好ましい劇的表現と思えたほどでした。前回は、主役陣のほかの二人に比べて聴き劣りした感のあったタナー、今回はかなり調子が良かったのではないかと思います。高音だけでなく、中低音でも、前回よりはよく声が飛んできました。
 >>24では、「譜面通りでアリアの後も演奏を止めていない」と書きましたが、今回は、「亡くなった母を」の前で拍手を入れる間をあけていました。もしかしたら前回もそうだったのかもしれません。「祖国の敵」の直後は客席から拍手も起こっていましたが、指揮者はそのまま続けました。「5月の晴れた日のように」の後は少し間をあけていた(マテューがマルセイエーズを歌いだすタイミングを遅らせた)ようです。
 今回の鑑賞では、改めて自分がこの作品を大好きだということが確認できました。やはり熱くなる作品です。楽日は観に行けないけど、2日あたりにもう一回観に行こうかしら……。

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30さーじょん:2006/03/13(月) 21:08:35
>>17-18で挙げた1981年ウィーン公演DVD鑑賞。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0009I8PH8
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1079387
 熱演です。「ある日青空を眺めて」、「祖国の敵」ともに、歌い終わった後の観客の拍手と歓声が凄まじいですね。改めて聴くと、オケもさすがに美しい音色ですね。あと、いまになって気づいたんだけど、最後のカーテンコールで、演出家が登場したときにいっせいに「ヴーーー」って声が挙がってるような気がするんだけど……何でかな???

31<削除>:<削除>
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32さーじょん:2006/06/14(水) 23:58:33
6月13日、東京文化会館にてボローニャ歌劇場引越公演鑑賞。公演概要、歌劇場のURLは↓
http://www.bologna.jp/
http://www.bologna.jp/chenier/index.html
http://www.tcbo.it/index.html
 ジャンカルロ・デル・モナコ演出、カルロ・リッツィ指揮、ボローニャ歌劇場管弦楽団・合唱団。
 ホセ・クーラ(シェニエ)マリア・グレギーナ(マッダレーナ)、カルロ・グエルフィ(ジェラール)、ジャチンタ・ニコートラ(ベルシ)、チンツィア・デ・モーラ(コワニー伯夫人)、アニー・ヴァヴリル(マデロン)、アルチュン・コチニアン(ルーシェ)、マリオ・ベッラノーヴァ(マテュー)、ピエール・ルフェーヴル(密偵)
舞台写真↓
http://www.bologna.jp/chenier/photo/gallery01.jpg(第3幕、シェニエが裁かれる革命裁判、櫓の最上段右端にいるのがマッダレーナ)
http://www.bologna.jp/chenier/photo/gallery02.jpg(第2幕、通り過ぎてゆく革命家たちを歓呼の声で迎える民衆)
http://www.bologna.jp/chenier/photo/gallery03.jpg(第1幕、幕切れ、コワニー伯邸が崩れてゆく)
http://www.bologna.jp/chenier/photo/gallery04.jpg(第1幕、宴の場面「羊飼いたちよ、さようなら」)
http://www.bologna.jp/chenier/photo/gallery05.jpg(第4幕大詰め、幕切れ直前)
http://www.bologna.jp/chenier/photo/gallery06.jpg(同上)
 僕は大好きなんだけど、実演に接する機会の少ないオペラ、しかも名のある歌手を揃えていて、期待は大きかった。見終わった感想は、「新国立劇場の公演>>19-28も、じつは、結構良かったんだね……」

33さーじょん:2006/06/15(木) 00:01:07
 幸いなことに、同じプロダクションのDVDが出ているので、演出備忘録を詳しく書く必要はなさそうです。装置をシンプルにしたことが、決して成功しているとは言い難いですね。というより、退屈紙一重になってしまいました。同じくボローニャ歌劇場のトロヴァトーレhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1073887804/39-42は、舞台装置がシンプルであることの効果は非常に良く出ていたと思いますが、こちらはいただけません。
 とくに感心しなかったのは、装置の色の選択です。第1幕の宴から、シェニエの朗唱、ジェラールの反逆に至るところなど、照明の色づかいでいろんなことをしようとしたようですが、如何せん、色の変化がわかりにくい舞台装置の色合いでした。とくに第2幕、第3幕は、見にくいことこの上なし。
 ジェラールの反逆の場面、暴徒を引き連れてくるのではなく、死んだ子どもを抱えた男を一人つれてくるのみ。この場面の他にも、これなら従来通りに演ったほうがよかったんじゃない?と思われる箇所も多かったなあ。
 不思議なものです。新国立劇場公演の演出、初めに観たときは、「何だかなあ……」って思いもあったのですが、ボローニャを観たいまとなっては、初めに観たときに引っかかりがあるくらいのほうが、後々の印象は強いのだなあと思います。

34さーじょん:2006/06/15(木) 00:02:04
 歌唱・演奏も、僕が思っていたのよりも、兎に角、体温が低くて、非常にあっさりと終わってしまった感じです。とくにクーラ。声を失ったのか、はたまたやる気がなかったのか……。普段の僕は、「折角、劇場まで足を運んだのだから、良いところを見つけて楽しまなければ損」というわけで、アラ探しはしたくないのですが、これほど覇気が感じられない歌唱では、否応なくダメと言いたくなります。未熟な歌手や、声を失った歌手が、「身の丈にあった」役をきちんと歌っているさまには、好感が持てます。しかし昨晩のクーラは、残念ながら、単にやる気がないとしか見えませんでした
 他の二人の主役陣は健闘していたと思います。グレギーナは、声が響いたし、一生懸命歌い、演じていたという点では、クーラよりははるかにマシだったのですが、昨年10月に聴いたアイーダhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1073888291/12-15のほうが良かったし、ジェラールについては、新国立劇場のレイフェルクスが、とても男前の凛々しい声で、僕のイメージにピッタリだったのに比べると、どうしても聴き劣りしてしまいます。グエルフィは、「アドリアーナ・ルクヴルール」2000年スカラ座のDVDでミショネを歌っていますが、ナマで聴くと、だいぶ印象違うなあ。。。
 指揮も、場面によっては「おっ!」と思う瞬間もあったのですが、総じてヌルいという感が否めませんでした。大きな破綻はなかったんだけど、強い印象も……。
 それにしても、イマイチだった公演の記録って、書いてても気が重いなあ。。。

ホセ・クーラ http://www.josecura.com/
マリア・グレギーナ http://www.mariaguleghina.com/

35さーじょん:2006/09/16(土) 07:05:08
>>10-11サンティーニ盤を聴く
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=137334
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1286008
 やはり指揮&オケが、かなり印象的です。とくに詠唱などでの緩急の付け方。歌手にオケが合わせたのか、はたまたサンティーニの趣味なのか。実際のところは、よくわかりませんが、結果として劇的緊張感は高まっていると思いました。

36さーじょん:2007/04/01(日) 09:24:10
レヴァイン指揮1978年録音。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/213237
 ドミンゴもレヴァインも若い!瑞々しい演奏です。やはりこのオペラは、熱く演奏してほしいものですね。
 「レヴァイン、スコット、ドミンゴ、ミルンズ」という組合せは、ルイーザ・ミラーやアドリアーナ・ルクヴルールと同じ、「レヴァイン、スコット、ドミンゴ」の三者となると、マノン・レスコーやトスカがあります。レヴァインが「アンドレア・シェニエ」を録音するという時点で、マッダレーナはスコット以外はありえなかったのでしょうが、やはりちょっとヒステリックに響きます。フレーニだったら良かったのに。。。

37さーじょん:2007/04/10(火) 22:22:10
マタチッチ指揮1960年6月ウィーン国立歌劇場公演実況収録盤を聴く。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1205642
音源としては非常によく知られたもので、すでに何種類もの海賊盤が出ています。僕も初聴ではありませんが、これまで聴いていたものとは、音質が段違いです。感動を新たにしました。まあいろいろあって、この作品を聴きたい心境でもありましたし。

38さーじょん:2007/04/16(月) 22:43:42
>>2の1番目、1961年NHKイタリア歌劇団公演DVD鑑賞。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/846867
↓にも情報あります。
http://www.kingrecords.co.jp/classic_others/nhk.html
http://www.catv-mic.ne.jp/~tenpyo/record1.htm
 テバルディとプロッティが良いですね。デル・モナコは2つのアリアはともにはしょり気味でして、「もしかして不調?」と思ってしまうようなところもあります。あと、N響ヘタだなあ〜、でもってこのヘタなオケで、よくぞここまでの音を出したものよと、カプアーナを絶賛したくなります・

39さーじょん:2007/11/17(土) 10:27:19
>>37マタチッチ盤を聴く。
やはり名演です。この時代の歌手って、やっぱり実況録音のほうが圧倒的に良いなあ。同じくウィーン国立歌劇場の>>30もたいへんな名演ですが、じつはこの作品って、ウィーン・フィルの音楽的特性と相性が良いのではないかしら。とくに第2幕、日がかげって夕暮れとなっていく場面の音楽なんか、本当にうっとりとしてしまいますね。

40さーじょん:2008/04/13(日) 01:56:50
>>37>>39マタチッチ盤を聴く
やはり、上にも書いたように「ウィーン・フィル盤」と言ってもよいくらい、オケの響きが素晴らしい演奏ですね。この作品、たとえばショルティやカラヤンの録音が残っていないのが、ちょっと残念だなあ。

41さーじょん:2008/08/15(金) 03:13:39
>>8-9のガヴァッツェーニ盤鑑賞。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/142271
 改めて聴くと、指揮とオケが、相当頑張っているんですね。とくに聖チェチーリア音楽院管弦楽団、ここまでできるとは、思ってもみなかった。いや、細かい足並みは乱れてる(その意味ではBPOとは違う)んですけど、それを補って余りある、美しい響き、情熱です。
 ガヴァッツェーニ、もしかしてこの作品、かなり好きだったのかな?

42さーじょん:2011/01/01(土) 13:39:50
2010年11月21日(日)新国立劇場公演鑑賞。2005年公演http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1073887666/19-28の再演です。
フィリップ・アルロー演出、フレデリック・シャスラン指揮、東京フィルハーモニー交響管弦楽団、新国立劇場合唱団。
ミハイル・アガフォノフ(シェニエ)、ノルマ・ファンティーニ(マッダレーナ)、アルベルト・ガザーレ(ジェラール)、成田博之(ルーシェ)、高橋淳(密偵)、山下牧子(ベルシ)、竹本節子(マデロン)。
公演概要
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/20000332_opera.html
特設サイト
http://www.atre.jp/10andrea/
初日舞台記録
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/20000137_frecord.html
 「ギロチン演出」の再演です。相変わらず、幕切れ後に拍手しにくい演出ですが、それでもやはり、いろんな場面で感動&落涙してしまいました。やはり好きな作品ですね。

43さーじょん:2011/04/20(水) 06:18:51
通勤電車の行き帰りで聴いた、>>36レヴァイン盤。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3689834
ドミンゴ、やはり録音で聴ける最高のシェニエだと思います。レヴァインも溌剌とした演奏ですね。でもやはり、スコットだけは……。

44さーじょん:2011/06/26(日) 08:04:56
最近は僕にとっての定盤になりつつあります。>>37>>39>>40のマタチッチ盤鑑賞。熱いねー、素晴らしいねー。

45さーじょん:2011/12/23(金) 15:56:57
>>17-18>>30の1981年ウィーン公演DVD、晩酌しながら鑑賞。酔ってたせいか、もう涙腺ゆるみっぱなしでした。

46さーじょん:2016/04/23(土) 20:04:49
4月23日(土)新国立劇場公演鑑賞。
フィリップ・アルロー演出(再演演出:澤田康子)、ヤデル・ビニャミーニ指揮、東京フィルハーモニー交響楽団。
カルロ・ヴェントレ(シェニエ)、マリア・ホセ・シーリ(マッダレーナ)、ヴィットリオ・ヴィテッリ(ジェラール)、上江隼人(ルーシェ)、松浦健(密偵)、森山京子(コワニー伯夫人)、清水華澄(ベルシ)、竹本節子(マデロン)。

公演情報
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/performance/150109_006153.html
初日舞台写真
http://www.nntt.jac.go.jp/enjoy/record/detail/160414_008451.html

47さーじょん:2016/04/23(土) 20:05:37
>>19-28>>42の再々演です。
 主役3人、とくにシェニエとマッダレーナが本当に素晴らしかったです! 良い意味で「古き良きイタリアオペラの歌」が聴けた感じでした。フランコ・コレルリとレナータ・テバルディ、とは言い過ぎかもしれませんが、でもそういう往年の名唱を彷彿とさせるような、絢爛豪華な声の饗宴でした。指揮も、オケも、とっても立派な演奏でした。
 そして今回、再々演を観て初めて、演出意図がわかったというか、この演出を「イイなぁ」と思えるようになりました。とくに演出の変更があったわけではないのですが、僕自身の受け止め方は大きく変わりました。不思議なものです。

48さーじょん:2021/08/02(月) 02:32:17
YouTubeでオペラ鑑賞。ハンガリー国立オペラ劇場制作。
https://youtu.be/kefwTD1sLRI
https://operavision.eu/en/library/performances/operas/andrea-chenier-hungarian-state-opera
Recorded on 29 May 2021 at Erkel Theatre, Budapest.
Available until 02.01.2022 at 12h00 CET
Chorus: Hungarian State Opera Chorus
Orchestra: Hungarian State Opera Orchestra
Conductor: Balazs Kocsar
Director: Fabio Ceresa
Boldizsar Laszlo(シェニエ)、Eszter Sumegi(マッダレーナ)、Michele Kalmandy(ジェラール)。

49さーじょん:2021/08/02(月) 02:33:14
第1幕、平民は青い衣装、貴族は金色、聖職者は赤い衣装です。この「衣装の色」は全編を通して「カギ」となっているようです。第2幕ではロベスピエールが赤い衣装で登場。第2幕では青い衣装だったマテューや密偵が、第3幕では赤い衣装に。そしてジェラールは第3幕で「祖国の敵」を歌い終わって赤い衣装を身にまといます。第4幕ではシェニエもマッダレーナも、衣装を捨てて白装束でした。
第3幕でのマッダレーナの登場から「亡くなった母を」に掛けては、下手側にマッダレーナとジェラールの幼少時代も登場。この「幼少時代を登場させて心象風景を描く」っていうやり方、国内オペラ公演でもタマに見掛けますが、何というか、ちょっと食傷気味かな。

50さーじょん:2021/08/02(月) 02:34:05
最初は「サワリだけでイイかな」と観はじめて、はじめのうち、マッダレーナ役はトウが立ってコワニー伯夫人との絡みは「どっちがお母さん???www」って感じだし、表題役はインド映画の主人公みたいだし・・・「第1幕終わったら寝よう」とか思ってたけど、もともと大好きな作品だし、演奏の音楽的水準は決して低くないし、ライブの熱気と相俟って、結局最後まで観通してしまいましたwww
アリアの後の拍手の大きさでは、マッダレーナは人気歌手っぽいですね。ジェラールはホント、立派な歌唱です。トータルでは「東京文化会館の5階席で同じ公演観たら、大いに感動しただろうな」と思わせる程度に良質な公演と言えましょう(映像では、う〜ん?という部分もありますけどねw)。


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