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タクトの世界

1751タクト:2019/02/08(金) 15:57:44
炎の東京シティ・フィル「巨人」
■東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


〜傑作の森〜

昨日、ツィッターで「名演の予感がする」とつぶやいて、ひらめきで当日券で見に行った都民芸術フェスティバルの東京シティ・フィルハーモニック演奏会。
素晴らしかった。
当日券の順番待ちは三番目。買った席が、最前列が一つだけ空いてあったA10。
こんな前なのに、演奏が終わったときには恥ずかしげもなく、何度も「ブラボー!」と叫んでしまった。

一週間前の新国立の楽劇「タンホイザー」の大行進曲で、タクト音楽祭を思い出し、不覚にも涙が出る。
5日の銀座の「月夜の仔猫」でも、母が愛したまり遥さんの歌声に、涙する。
ああ、なんか涙腺が緩んでいるのかなあ。やばいなあ。
そして昨日、三度。
ええ年こいて、困ったもんだわい。

前半の演目、メンコンを弾いた山根一仁さんは、2010年第79回日本音楽コンクールで第1位をとった俊英。中学生の1位は26年ぶりの快挙。
今はミュンヘン音楽演劇大学に在籍とのこと。
音楽演劇ってどういうこと?
今度、3月24日に厚木シビックウィンドシンフォニー演奏会でトロンボーンコンチェルトを吹く鹿野さんに、聞いてみようかな。
山根さんは颯爽と登場。
細い。
そして切れ味鋭い、演奏。
髪型といい、雰囲気といい、演奏といい、とにかくかっこいい。
こりゃ、いまどきの音楽漫画の主人公になりそうだ。
アンコールも含めて、独特の世界観に場内が酔いしれる。
こういう人が王道を歩むんだろうな。 と、王道を知らないおっちゃんは思った。

指揮者の高関さんは、ラ・フォル・ジュルネの「春の祭典」でも、群響の演奏会でも感じていたが、スケールの大きい演奏と、素晴らしいオーケストラコントロール、何よりも熱いパッションがほとばしるので、ぼくが大好きな指揮者。
マーラーの「巨人」は、中学一年のとき、ブルーノ・ワルター指揮コロンビア響のレコード、決め手はジャケットがロダンの彫刻で、「なんだろう、巨人って?」と思いながらドキドキしながら買って
、とりこになった曲。
当時はマーラーと言えば、かなり通好みの作曲家で、明石のレコード店には皆無で、神戸に行ってこの「巨人」がちょこちょこ、「復活」と4番がたまに店頭にある程度。

この難敵「巨人」を、題名のシティ・フィルがどう演奏するのか、飯守先生の蜜月の実力を見せてほしいと、当日券を求めて来た。
なぜ当日券か? それはぼくのような仕事の人間は、いつ寄席の出番が来るか、代役を頼まれるかわからないので、なかなかチケットを前もって買うことができないから。
でもこの日のシティ・フィルのプログラムを見たときに、「勝負をかけているな」と前から狙っていた演奏会。

ああ、人は気持ちを一つにすれば、こんなにもすごい音が出てくるのだ。
マーラーはいつかは自分の時代が来る、と言っていたけど、20代でこんな曲を作る人だからこそ、言える言葉なのだ。
タクトは打ちのめされました。

★観覧記録
東京シティ・フィルハーモニー演奏会。
【開催日時】2019年2月7日(木)19:00開演(18:00開場)
【出演】指揮/高関 健 ヴァイオリン/山根一仁
【曲目】メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
マーラー:交響曲第1番 ニ長調「巨人」

写真1枚目はコンマスの戸澤さん。
2009年に石巻公民館で仙台フィルを振らせていただいたときに、コンマスをしていただいたので、覚えていただいてたら嬉しいと思って楽屋を訪ねました。
ふだんはぼくは楽屋に行ったりはしないのだけど、演奏会に感動したのでつい。そしてパチリ。
2枚目はその時のポスター。
3枚目は、その2ヶ月前に演芸連合の機関誌に寄稿したぼくの文。パソコンのフォトで隣に出てきたから。

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