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タクトの世界

152タクト:2008/03/15(土) 10:28:10
生楽団を振れる醍醐味
今年の3月13日は木曜日。
キリストの磔刑は13日の金曜日って言われているけど、ちゃんと計算したら13日の木曜日というのが真相。
その13日に新宿歌舞伎町のアシベ会館地下一階で、『歌舞伎町ライブミュージックプロムナード』があり、後半で「タクト音楽祭」が出演した。
演奏はアンフィニ・スタジオ・オーケストラ。共演は京本千恵美。

いい演奏会だった。
一緒に出演していたバイオリンの女の子も「すごい盛り上がったね。東洋館の時のタクト音楽祭を思い出したわ」って言ってくれてたし、クロード小林さんも「やっぱり、このメンバーでこの出し物が一番いいね」と満足そうだった。
ぼくも無事終えてホッとした。
最初の「トリッチ・トラッチ」ではレヴァインで、途中お客さんは乗って手拍子、ぼくはホースとラッパも吹いて最後はレヴァインのかつらを取ったらはげかつらが出てきてストコフスキーに大変身。
場内大笑い。
京本さんの「白鳥の湖」も「愛の賛歌」も受けがすごくよかったし、「ハンガリー舞曲5番」では、カラヤン、チェリビダッケ、小澤征爾の3パターンで、風邪をひいて熱が38度2分ある小林さんも無理をしながら僕との掛け合いもバッチリ、楽団も昼間の練習以上にいい演奏でお客さん大盛り上がり。
ラストのワーグナーの「ニュルンベルグのマイスタージンガー」の前奏曲では、朝比奈隆の指揮芸で振る。
途中、感激したお客さんたちが演奏途中なのに拍手が出て、終わったら「ブラボー!」の嵐。
スタンディングオベーションをしてくれたお客さんも多くいて、会場は「アンコール」の連呼。小林さんと相談して朝比奈で「トリッチ・トラッチ」をもう一度やってしまった。
会場は必ずしもいい条件の場所ではなかったけれど、みなさんの暖かい気持ちがほんといいコンサートになりました。
お客さんにはなんと、ペーソスさんも来てくれていた。
出口では「今度、どこであなたたちを見れるの?」「名刺ちょうだい」なんて言われた。
打ち上げで主催者が「ヤクザとネオンの歌舞伎町から、生の音楽、ライブを発信して3年。イメージ払拭を願いながら、今回ほんとうに一番いい形ができた」と感激されていた。
ずっと一緒に尽力してきた小林さんたちの苦労も並大抵ではないが、着実に花が開いているような気がする。

ピアノを弾いている女性は国際コンクールに何度も入賞している。
コントラバスの男の人は、芸大卒業後ベルリンのフィルハーモニーでも留学されてすごくうまいので「オーケストラに入らないの?」って聞いたら「オーケストラに入るの嫌なんです」
こんな侍もいるんだ。
フルートの浜浜さん(あだ名)はじめ、団員のみなさんが積極的にアイコンタクトをとってくれる。
指揮者によって、団員の弾きわけや演技もしてくれる。指揮者がチェリビダッケだったらミュンヘン・フィル風、カラヤンだったらベルリン・フィル風に。実はぼくとのけいこはそんなことをしている。
ここにはみんなで一緒に同じ方向へ音楽を作ろうという気持ちがある。
このような達者な生の楽団を、アカデミックな教育も受けていないぼくが思う存分指揮させていただけるなんて、ほんと、アンフィニのメンバーとそれを支持してくれるお客さんに感謝しなければいけない。




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