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東京都の合唱
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ハルモニアアンサンブル第五回演奏会の感想です。口の悪さはご容赦を。
☆日本抒情歌曲集(林光)
最初から伸びやかな声にうっとり。日本語が美しく響き、音楽の流れもとにかく自然。
ピアニストも素晴らしい。難を言えばベースがちょっと頼りない。
☆委嘱曲
私の胸は小さすぎる(魚路恭子):この日の演奏はCD化されるそうだが、新曲では一番人気になりそう。
起承転結のはっきりした実に分かりやすい曲調。ピアノが技巧的なのがちょっと鼻についた。
胡蝶(網守将平):電子音楽の分野で活躍してるだけあって、マシーナリーな響き。
時折現れる美しい和音にも「こういうの入れておけば少しは歌いやすいだろ」という作曲者の冷笑を感じた。
三味線草・壱(森田花央里):今年の全日本コンクールG4の作曲者。情念渦巻く詩だが、
曲はあくまでクール。リズムが込み入っていて歌うには相当苦労しそう。
個人的には「女声だけでいいんじゃないか?」と思った。
立ちつくす(三宅悠太):前作「祈る」(私は聴いてません)はネット上では「良くわからない曲」という感想が目についたが、
今作は5分台のコンパクトでいかにもコンクール向きなもの。大人数の演奏を聴いてみたくなった。
☆先帝御入水(西村朗):前半は朗読、後半はヘテロフォニー満載の西村節。
このグループは発声もリズムも明確なので、歌詞を見ながら聴けば難解とは感じなかった。
二十絃箏の多彩な音にも耳目を奪われる。ブラボー。
☆地球へのバラード(三善晃):三曲目「鳥」以降は一気に音の密度が高まり名演だったと思う。
これほどきちんと整理された「地球へのピクニック」は他で聴くことは難しいだろう。ブラボー。
アンコール:小さな空(武満徹)
この後もう一度(!)ピクニックを歌って終了。
メンバーの基礎力の高さもあり、結成6年にして既に風格を備えていると感じた。
ただいかんせん男声、特にベースに物足りなさを感じる(それでもうまいんです。本当に)
タリス・スコラーズにおけるフランシス・スティールのような「えげつない声」がいても
いいんじゃないかな、と贅沢な聴衆としては思った次第。
以上です。素晴らしい音楽をありがとうございました。
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