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東京都の合唱
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昨年、恐らく中学生がコンクールで採用した中で史上最高の難易度を
誇る選曲を行い、一定の成功を収めた鶴二が、今年どんな曲を選ぶのか、
私も非常に注目していました。それが蓋をあけると、時計が巻き戻った
ような錯覚さえ覚える『湯かむり唄』。有名な曲ならともかく、昨年は
少なくともNコンでは旭川東高が歌ったのみ。「消去法」なのか、「柳の下の」
なのか、意図は測りかねるところではありました。
ところが実際聞いて分かったのは、豊島岡と同じ方向性。難易度を追い求めず
(それでも十分難曲だが、時間を買ったという要素はある)徹底的に自らのもつ
美質を磨き上げること。鶴二の場合はその成果が課題曲に見事に表れ、他との
違いをまざまざと見せつけた。自由曲も、2011に比べ、突き抜けるような声量
も、艶のあるテノールも及ばないかもしれないが、ある種尖がってた勢い任せ
のあの頃より明らかに表現は柔らかさを増し、聴き手に対し見せつけるというより
包み込むようなメッセージ。評価はそれぞれあるでしょうが、明らかに世代を
超えて円熟したと思わせるものがありました。 やはり全国の舞台を踏んだ
経験が、変えていく部分もあるのでしょうか。
全国大会 1年目は 幸運
2年連続は 実力
3年連続なら 本物。
豊島岡女子よ、鶴川第二よ、 本物になれ。
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