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少女たちの夜

399プルヒッター:2014/01/11(土) 02:15:43
「お断りします!
 私は今、この活動に掛けているんです、あなた達とは
 決して道具にはならない」


神崎は強く言った、相手の道具にはならない!
このまま人生を壊されるのは、あってはならないこと

400プルヒッター:2014/01/11(土) 02:20:37
神崎は強く言った

「いい気になるな!
 ちょっと前田敦子に太鼓判を貰ったからと言って
 調子にのるんじゃねえ!俺はお前が道具になるのが
 始めから選ばしものなんだ」

401プルヒッター:2014/01/13(月) 22:56:33
日野貞夫は吐き捨てるように強く言った
そして、その3日後
神崎は謎の変死をとげる

秋元康と戸賀崎支配人は驚きの色を隠せない!
大事な原石の逸材を日野にうばわれたのた
その後、神崎の事は17人の少女には知らせずに隠した

402プルヒッター:2014/01/13(月) 23:14:19
「そこまでよ!
 話は全て聞いた!あなたが神崎を殺したのね」
開かずの扉が勢いよく開いた

「麻里子さま」
「無事だったのね」
たかみなと敦子が安堵の表情を見せる、他の皆も無事だった

「お前ら、どうやってここを」
日野は麻里子たちの突然の出現に一瞬たじろいだ
「この野郎」
日野が答える前に秋元才加の拳が日野貞夫の顔面に炸裂
日野は大きく吹っ飛んだ!

「何をする」
日野は少女たちを睨み付ける
「まだ分からないのか!自分がしたことを」
「あたし達に復讐するのをね」

佐江ともっちぃは日野に喰ってかかる

403プルヒッター:2014/01/13(月) 23:27:21
「私達の大事なものを奪ってまで」
「しかも、秋元先生を侮辱した」
小嶋と峯岸が日野に言葉を浴びせる

「そんな人が私達の人生だけでなく」
「AKBを奪うんですか!」
「もう、許せない!」
柏木と麻友と河西も続く

「あなたは人間じゃない!卑怯者よ」
「こんなに頭の悪い人とは思っても見なかった」
「そうだそうだ」
「大の男がうちらに侮辱するのは許せないで」
高城、北原、指原、横山も怒りの表情を見せた

404プルヒッター:2014/01/13(月) 23:38:28
皆の怒りの表情に一瞬、敦子は隠し持っていた例のノートを床に落としてしまう
「そのノートは俺の」

落としたノートに目を向けた日野 余程大事なものだろう
「返せ」
日野はノートを力ずくで奪おうとする

「敦子、こっちへ」
たかみなが返事をする ノートはたかみなとの手に渡った
「貴様」
今度は麻里子の手にポーンと投げ渡す

篠田は開かずの部屋の窓の側にいた、今にも崩れそうな壁だ
「このノートがあなたの大切なのは分かった!
でも簡単には渡せない」

405プルヒッター:2014/01/13(月) 23:51:07
「やめろそのノートは」
日野は篠田の持つノートをひったくろうとする

しかしノートは硝子のない窓から勢いよく飛んでいってしまう
「ああっ」
ノートが闇夜の外へ飛んだ

「俺の、俺のノートが」
無理にノートを取ろうとした時、ペンションの一部の壁が大きく崩れていった
「危ない」
篠田が声を掛けたときにはすでに遅かった
日野はバランスを崩しペンションの二階から落ちた

「あああああああああああっ」
日野の体が闇夜の宙を舞う、前田も見守るしかなかった
ドジャと大きく地面の叩きつける音がした

406プルヒッター:2014/01/13(月) 23:59:48
「き  狂気   クラブは 終わる    のか」
地面に激しく叩きつけられた日野はもう虫の息に近かった
口からは大量の血を吐いていた

「くっ      AKBは」
それが日野貞夫の最後の言葉だった
日野貞夫‥‥‥AKBを復讐する計画
だがそれも無情に終わり不幸な男だった

407プルヒッター:2014/01/14(火) 00:10:51
「そんな」
岩下はショックを隠せない
福沢も同様なまま


「ねえ」
前田が2人に声を掛け陽とした途端
「うわあああああ」
ヒステリックに声を上げる岩下は勢いよく開かずの部屋を飛び出した!
皆も後を追う

「岩下、どこ」
「たくどこ行った」
板野と篠田は探したが見つからない

他の皆も探したが岩下の姿はない
その時

「ああっ、あれを見て下さい」
渡辺が指を指した
二階に人影のようなものがあった、渡辺の合図に皆も急いで2階の階段を掛け上る17人

408プルヒッター:2014/01/15(水) 03:40:29
間に合ってくれ
敦子とたかみな。
そして他の皆も彼女の暴走を止めなければ!

少女たちは遂に二階の長いペンションの廊下を走り出した
バルコニーの方から風を感じる

「岩下、見つけたよ」
「もう馬鹿な真似は止めて」
「そうよ今ならまだやり直せる」
「今ここで飛び越えたら、全てが無駄になる!」

たかみな、敦子、優子、ともちんの必死のさ叫びに岩下は
4人の方を見る
‥‥しかし、彼女はすでに遅かった
「さよなら」

それが岩下明美の最後の言葉だった
さよならと言い残し、岩下明美の体が宙を舞う!
バルコニーから身を乗り出して二階から飛び降りてしまったのだ

17人の少女たちは止められないまま、その光景を見守るしか出来なかった

409プルヒッター:2014/01/15(水) 03:51:25
また地面に叩きつけられた鈍い音がした

岩下明美の死体が仰向けに大の字になって倒れていた
福沢もそのもの光景を見ることしか出来なかった


「これで
 狂気クラブも終わったか」
たかみなが小さく呟いた
「何も、自分から飛び降りてしまうことないのにな」
「結局、岩下明美は自らの最後を選んだわけですね」
小嶋はしんみりした言葉を送る
柏木は落ち着いた言葉を選んだ

「終わった全てね」
篠田が全てを完結させるように言い切った

410プルヒッター:2014/01/15(水) 03:58:52
外の嵐はいつの間にか止んでいた
眩しい日の明かりが、誰もいない無人のペンションを照らした

長い夜が終焉した
この3日間が古都の走馬灯のように思い出す少女たち

17人の少女たちはその場を立ち去った
福沢玲子を1人残し、ペンションの扉を開けた

411プルヒッター:2014/01/15(水) 04:14:46
「帰ろうみんな」
たかみなの言葉に皆は頷いた

こうして長い夜は嫌な思い出を残し、ペンションを立ち去った
少女たちが山道から離れたあと
ペンションの崩れていっていく大きな音がしたのを
少女たちは気づくのはその後のことだった


「ああっ、ペンションが」
指原が大声を上げて山の上を見た

「崩れていっていく」
「本当だ」
たかみな、敦子もその光景を見上げていた

「そして、福沢玲子もまた」
「狂気クラブともども飲み込まれていっていく」
「さよならもいわずに」

佐江もその光景を見上げていた
秋元は終わったと思って言い切った
横山はちょうと悲しそうに言った

その後山を降りきった17人の少女たちは麓の家に電話して
助けを呼び、バスで帰還したのである

412プルヒッター:2014/01/15(水) 17:39:19
そして

あの真夏のような恐怖の夜から数日後
無事に秋葉原に帰還した少女たちは

「心配していたぞ」
戸賀崎支配人は前田と高橋を迎えてくれた

413プルヒッター:2014/01/15(水) 17:46:43
「心配かけてすみません」
「連絡も出来ず、申し訳ありません!」

AKB劇場の控え室には前田と高橋
戸賀崎支配人の3人がいた
「あの時電話に出たときはお前たちが
 血相を変えていたのがわかった!」

しばらく話すまでは1分かかった
「で 神崎に会ったんだな」
戸賀崎の言葉に2人は頷いた

414プルヒッター:2014/01/15(水) 17:56:39
「あいつは可哀想な奴だよ
 日野に散々言われ、しまいには岩下、福沢もあいつの
 カリスマ性に嫉妬したのだろな」

「神崎」
前田はやや俯き気味だった

「日野のしたことは決して許すまじ行為だ
 せっかく秋元先生とともに見つけた逸材を潰されたのだからな
 俺は、支配人失格だな」

神崎の事を庇うように戸賀崎は絞ったような言葉で言った
あのとき日野を止めていればこんな事には
と、痛恨の表情を見せていた

415プルヒッター:2014/01/15(水) 18:12:20
そして戸賀崎は秋元康とともに
例のあった崩れていったペンションの跡地に向かった

「神崎、許してほしい、お前がもう少し秋元先生とともに
 日野を止めていればこんなことには」
「戸賀崎、ここに神崎麗美の墓を建てる
 神崎麗美の名前を一生忘れることのないようにな」

戸賀崎は秋元康の言葉に頷いた
2人の目の前には崩れていったペンションの残骸が
寂しく残った

季節はすっかり秋の足跡がやってきたのである



FIN

416AKB大好き:2014/01/30(木) 23:14:21
全て読みました!
すごくおもしろかったです!

417プルヒッター:2015/01/21(水) 01:23:10
次回

少女たちの夜 2を乞うご期待

418名無しAKB:2015/04/08(水) 18:36:05
お願いしますね

419プルヒッター:2015/06/21(日) 02:00:55
久々の続編の書き込み。

今後はどう描くのかがポイントかな。
今回は島崎遥香が初登場。

420プルヒッター:2015/08/23(日) 20:10:27
〜おまけ〜


日野たちの陰謀に逃れて幾日が過ぎた。
少女たちは再び・・・滅びた例のペンションに足を運ぶ。

17人の少女たちはロケバスに乗りこんだ。
たかみなの手には赤い花をしっかりと持ってバスに乗り込んだ。

ロケバスが例の神崎麗美の墓についた時は丸1時間ほどかかった。
たかみなを先頭に他の少女たちも神崎の墓標を寂しそうな目で見つめている、後悔と入り混じりながら。

『神崎・・・私たちここに来たよ、貴方が私に残してくれたのも
 全てあいつらが奪われたんだね・・・悔しいよね、だから私達は何もできなかったことを許してほしい』
たかみなは自分の自責の念を唱え続ける。
そっと赤い花束の束を神崎の墓標に備える。

『神崎さん、どうかAKBを見守ってて下さい・・・麻友はあなたの分も頑張るので』麻友がそう強く言う。
『もっと身近であなたのことを話したかった・・・それだけが心残りよ』寂しそうな声で柏木が言う。
『・・・・・顔も知らなかった私たち、神崎は今どんな心境で見ているのかな?』墓標の前で北原が言う。
『私たちの事・・・絶対に忘れないでほしいね・・・神崎永遠に見てね私たちのことを』河西はうるっとした表情で言葉を浮かべた。
『またここに来ていい神崎・・・今度はメンバー全員で会いに行くよ、神崎』倉持は笑顔を浮かべた。
『神崎がうらやましいよ、私ちょっと嫉妬したけどもそれでも好きだからね』指原がそう呟く。
『これからも見守っててほしいなあ、神崎は私たちのカリスマな存在だったんだから』高城が言い切る。
『あたしは何も出来ませんでしたけど、偉大な先輩からもっと教わりたかったのが残念やったと思います』無念の言葉に詰まる横山。
『あんたは私たちのメンバーだ、こう失うとなると悔しくてたまんないよ・・神崎』悔しさと申し訳なさが秋元の口から伝わる。
『・・・私ももっと神崎の素顔をもっと見たかったな〜 きっと目がくらむほどの美人だったんじゃないのかなってね、またね』小さく手を振る宮澤
『神崎、今は一人空の上で私たちの新しいチームでも作っているのかな?』峯岸がそう言う。
『神崎、ここでの思い出は一生の財産になる、だから安心して眠ってね』篠田が優しい言葉をかけた。
『寂しくないの?神崎、きっと一人ぼっちで寂しいといったら嘘になるよねだからまたね』小嶋も同じく優しい言葉をかける。
『また会えるかしら?時々ともも神崎の墓標に来てもいい?約束だよ』強く語った板野が答えた。
『私たちあなたとはもう少し早く会いたかった、そうすればいいお友達になれたのに』大島が悔しそうに見つめて答える。
『・・私も神崎にもっと早く会えたら良かった・・・神崎こんな私たちを許してほしい、こめんね』泣きながら高橋が言い切った。
『・・・・神崎、私たちはこれからもずっとずっと一緒だよね、私もずっと神崎のこと
 絶対に忘れないから、たから神崎は永遠に眠ってほしい、ずっとね』無念と入り混じった言葉で前田が締めた。

『神崎麗美は守護神のような存在だったよ』
17人の少女たちは揃って言いきった。
こうして神崎の墓参りを終えた少女たちは静かにその場を立ち去った。
17人の少女たちの後ろ姿はいつもより寂しさを感じた。




『アリガトウ・・・・・・ミンナ、サヨウナラ』



墓標の声で神崎の最後の言葉があった。
景色はすっかり秋めいた色景色の紅葉になった。



〜おまけ、FIN〜

421名無しAKB:2021/06/05(土) 15:53:54
またね

422名無しAKB:2021/06/05(土) 15:56:24
あとがき

この小説を書き終えて何年になるのだろうか
今やAKBも変化した。
更なる活躍を期待したい

少女たちの夜 〜18人目の少女〜 

FIN


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