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霧が晴れた時―BAD KIDS―

121島唄:2002/10/04(金) 05:17
『さい』の所で、私は声が裏返る。
なぜか私はおじいさんが手にしている三味線に目が釘付けで。
…だって蛇の皮なんだもん。
おじさんは、ビックリした顔で私と先生を交互に
見ていた。そして三味線を奏で、

「これは、蛇皮線やっさー。」

「またの名を、サンシンって言うのよ?とにかく水牛!
 太郎が待ちくたびれてるわよ!おじいさん!!」

がっはっは!と大笑いするおじいさん。
ポンと太郎の頭を叩く。
その顔は本当に楽しそうだった。
私と同じくらいの身長。
失礼だけど、とても年寄りには見えない。
その笑いが凄いパワフルで。
これからお昼を取るところだったらしかったけど
先生の迫力に負けてか、おじいさんは私と先生を
乗せてくれると言った。
お客さんは私と先生、二人だけ。
すでにお昼を済ませた2人の御者さん達は
お客さんを乗せていた。


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