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霧が晴れた時―BAD KIDS―
101
:
はいさい。
:2002/09/02(月) 19:14
松浦さんは確かに『ひさしぶりに』と言った。
あたしはそこだけ何故か妙に引っかかって。
黙って彼女の後ろをついて歩く。
引越してきたのかな、ここへ。
それとも遊びにいったとか?
松浦さんはさほど方言が強いわけでもなかった。
ホテルの従業員さん達が普通に会話をしていたのを
聞いたことがあったっけ。
何を話していて、何に対して笑ってるのかがわからなかった。
5分程歩いた場所に、大きな木がデンと聳え立っていた。
あたし達はその下へと座り込んだ。
「はー…疲れたぁ。吉澤さん、喉乾きませんか?」
「あ、はい。少し。」
そう言うと松浦さんは、腰に巻いていたバックから
水筒を取り出す。キュっとフタを捻り
コポコポとコップにお茶を汲んで、あたしに渡した。
「ありがとう。」
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