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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part6

532名無しリゾナント:2016/06/03(金) 13:32:03
「…正直。君には失望したよ、中澤裕子」

いかにもこれまで目をかけていたのに、とばかりにため息をつく長髪のサングラス・同士Ⅰ。

「ご希望に添えることができず、誠に申し訳ございません」
「形だけの謝罪はもういい。我々も、そのような膠着状態は望んではいないのだよ」

頭を垂れる裕子に対し、髪を短く切り揃えた老人・同士Sは含みのある言葉を投げつけた。

「と、言いますと…」
「我々とお前の付き合いも長い。確か、あれはまだお前らが『M』と名乗っていた頃」
「昔話はやめましょう。単刀直入にお願いします」
「腹を割って…話そうじゃないか」

人のよさそうな笑顔を浮かべ、恰幅のいい老人・同士Bが語りかけた。
だが言葉とは裏腹に、老人たちの表情はあくまでも悪意に塗らつき、鈍く光を放っている。

「私は物事を包み隠さずお話しているつもりですが」
「はは…ならば、こういうのはどうかな。もしも…我々が『ダークネス』と縁を切り。『先生』率いる能力者集団にそれ
までお前たちに任せていたすべてのことを委譲する。と、言ったら?」

色黒の、口髭を生やした男が、得意げに問いかける。
「ブラザーズ5」の筆頭たる男・同士Hこと堀内の、唐突なる提案。いや、提案ですらない最後通牒だった。
どよめくのは、五人の長老の子飼いの権力者たち。
そのどよめきには、多分の歓びが含まれていた。


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