「我輩は精一杯演奏しました。人間と、人間が作り出した音楽、それからその音に震わされる大気、つまり空気との対話です。もちろんソロステージでも同じことですが、大気が震えてはじめて我輩たちは音楽を感じることができるのです。我輩たちは大気がなければ生きてゆけません。同じように、大気を震えさせてこその音楽も、我輩たちにとってなくては生きてゆけない、幸せをもたらすものにしたかったのです。誰とは言いませんが、A.Jさんが8月のワルシャワショパン博物館のインタビューに対してそのような no music no life的なことを言っていました。」
クルピン様は満足そうに我々に話してくれた。