異モ娘。史３

13：異モ娘。史：2011/06/10(金) 20:34:33: 半村良的

れいなの夢

左近は田中に剥いてやった柿を差し出しながら首をひねった。
田中の言葉の固有名詞が理解できないのである。

田中は昔ヲタな人なんだろうと悟った。

田中｢おじさん柿おいしぃ｣
左近｢そうじゃろこの柿は殿様の好物でごさるからなぁ！民が笑っておいしい柿を育て韭を育て殿様が笑ってお召しになる時代が来てほしいのうその為に内府家康を必ず成敗してやる｣
と眼光が光った。

田中｢おじちゃん色々してくれたお礼できないけど大したことないアクセサリーをあげるね瓢箪アクセサリー｣と田中は鞄から舞台で使用される千成瓢箪を取り出した。

とそのとき
左近は目を丸くし
左近｢おおおおおおおっ！これはこれは！御見逸れ致しました。御無礼をお許し下さいませ姫君ぃ｣と滅茶苦茶頭を深々と下げた。

左近の目からは涙が潤んでいる。
左近｢と殿様に報告を！千成瓢箪が来たからには勝ったも同然！｣

田中は瓢箪アクセサリーに滅茶苦茶感動しているオジサンが珍しく思った。

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