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藤原竜也の歴史をうpしましょう

171Grazia(2001) その3:2008/11/01(土) 10:42:13
人ごみの中を、怒涛の勢いで歩きまわるふたり。大道芸の賑わう広場の近くの
カフェに、ようやく落ち着いてくれて。

桃 (ビールでのどを潤して)さぁー対談やるわよぉー(笑)。よかった、何だか。
  ラフなやつで。緊張しちゃったよ私。呑めば、だって(笑)。
竜 19歳なんで、だって(笑)。でも僕も本当に緊張しましたよ。昨日の夜からどういう
  人なんだろうかって。
桃 楽日すぎててよかったよね。途中だったら辛いだろうなって。こっちでの初舞台は
  「身毒丸」だっけ?
竜 そうです。でも、今回は「卒塔婆小町」と、僕が出演した「弱法師」だったんです。
桃 「卒塔婆小町」かー。私、いつかこれを実年齢でやりたいというか、本当のおばあ
  さんでやろうと思って。足、骨、鍛えたのよ。
竜 いいですね、それ。
桃 「欲望という名の電車」のステラ(妹のほうね)を、本当に妊婦のときにやるとかね、
  いいよねぇ。
竜 それは、ちょっと知らないけど(笑)。
桃 「弱法師」ってどんな話?
竜 5歳のときに戦災で失明して、孤児になったんだけど、15年後に生みの親と育ての親
  が対立して。家庭裁判所が舞台で。この世の終わりの儀式を延々と語るっていう話
  です。
桃 「近代能楽集」だよね。毎回、戯曲はどうやって理解するの。
竜 理解なんて全然できないですよ。
桃 私ね、役者ってキャリアや年齢じゃないから、そいつの持ってるオリジナルの力
  みたいな、その人の感じ方というのが才能みたいな。戯曲を視力や知力で読みき
  る人はそんなに感動しないの。その肉体を使って初めてわかるって。
竜 稽古場に行って、初めてわかることっていうのは、確かにありますね。
桃 蜷川(幸雄)さんでしょ。どうなの。私はもう蜷川さんには評判悪い(笑)。
竜 初演の大阪で「おまえな、腐ったパパイアみたいな芝居してみじゃねえよ」って。
  ボロボロに落ち込みましたよ。どうしようかと、(原作の)三島由紀夫さんに手を
  合わせて。コーヒーと花束添えて。そしたら、楽日がすごくよかったんですよ。
桃 それ、何かすごく演劇人っぽい。なんか神頼みって感じのね。墓参りしちゃうみ
  たいな。
竜 それで今回もイギリスへ来る前に、市ヶ谷の駐屯地に行きまして、花束をぶん投げ
  てきて。どうか成功しますようにって(笑)。
桃 彼が、割腹した場所。
竜 そういうバカなことでもして、何とかして頼みたいと。
桃 私はさ、舞台がどうしても好きじゃなくて。どうしてそんなに舞台がいい?
竜 僕は‥。年間1本ぐらいなんですけどね。うーん、何でだろう。何か舞台のような
  所に自分がいないと、すごく不安になるといいますか。役者として違う方向にいっ
  てしまってるんじゃないかって。ドラマはドラマでまた違う面白さもあるんですけ
  ど、舞台のほうが、より鍛えられてるっていう実感が持てるんですね。
桃 あんなにいっぱいのセリフを、一生の間にあと何回覚えなきゃならないんだろうと
  思う。
竜 だからすごく怖い。怖いんですけどね。
桃 怖い。本当に。とっても疲れるし。やりたくないのに、どうしてやっちゃうんだろ
  う。
竜 どうしてやっちゃうんだろう、苦しいのに。


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