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TANNOY総合スレ Part7
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>>847
フランス語は苦手なので、日本語で失礼します。
上で「第4楽章がまだマシ」と書いたのは、サーフェスノイズレベルの話でした。
音楽としてみれば、この演奏は尋常ではありません。戦時下の演奏という特殊な場面がそのことを可能に
しているのかも知れませんが、そうであるならばある意味不幸なモニュメントであると言えるでしょう。
演奏や録音の新古を超えて、訴えてくるものは恐ろしいまでの緊張の美です。これが最後かもしれないと
いう演奏者や観客の異常な緊張の連続が、こうした空気感をもたらしたのでしょうか。
これとは別に、フルトヴェングラーがドイツを脱出する1週間前に録られたブラームスの第1交響曲の
第4楽章がアルヒーフとして残っています。モーツァルトの交響曲演奏会で空襲に見舞われ、やり直しの
演奏でフルトヴェングラーが急遽差し替えた演奏ですが、惜しくも第4楽章だけとはいえ(と申しても
残っていたこと自体が奇跡に近いのでしょうが)、その演奏のテンションはこれまた尋常ならざるものが
あります。亡命前夜ということを本人はともかく、聴衆も知ってか知らずか…。
命がけで演奏をし、またそれを命がけで聴いた聴衆の、これは魂の記録と言い得るのではないでしょうか。
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