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汎用記述スレッド3

1言理の妖精語りて曰く、:2018/09/23(日) 11:26:39
この場所は特に制限を設けない総合記述スレッドとして汎用的に扱います。
ここに記述された文章が神話を構成する断片となります。

前スレッド
//jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/7039/1181226130/

2言理の妖精語りて曰く、:2018/09/25(火) 05:37:37
全世界英雄協会が危険人物や怪物や事件・災害に立ち向かう様子について書こうとすると
巨●対や●CP●団やカル●アやヒー●ー協●や●ンター●会などに
どことなく似てしまい、ためらいからか、
記述の筆がいまいち進まない言理の妖精たちであった。

3言理の妖精語りて曰く、:2018/09/25(火) 05:58:19
いっそのこと、もう少し遡ってジャ●ティスリーグとかアルゴナ●タイをモデルにしようぜ!
別の言理の妖精は無謀な賭けに出たが、そこまで行くと個々のキャラが濃すぎてマネはほぼ不可能だった。
アクの強いメンバーが多すぎる・・・・・・・・。

よし、次は科●特捜隊タイプで行こう!ウ●トラシリーズだ!
英雄はカプ●ル怪獣とかメビ●スのマ●ット怪獣でイケるし!

ちっとも懲りない言理の妖精であった。

4言理の妖精語りて曰く、:2018/09/25(火) 15:41:47
アーサー・マクドナルドとミハエル・イエスマン、アンドレア・ヴィトン、ディーオの四名が
パーティを組み、魔王を討伐したことがある。
これはアウター戦争での出来事であった。

5言理の妖精語りて曰く、:2018/09/25(火) 23:16:05
ゆらぎの神話ってスチームパンク要素ほぼなくね!?

この神話に足りないのは錆と蒸気だとおもう

6言理の妖精語りて曰く、:2018/09/26(水) 13:41:48
一理ある。
そう言って、正方形の機械を取り出す男がいた。

蒸気型呪力精製装置ピタゴは錆に喰われ、朽ちていた。だが、かつて動いていた機械は、油を差せば再び動く。それは機械への信仰だった。
丸い弾を10個ほど喰わせると、機械はそれを様々な仕掛けで転がし始める。予め決められた通りにではない。子供がいま思い付いたがごとくに。
坂道を下った弾には速度があった。重力を無視して階段を昇り、再び同じルートを辿る弾は、機械の中を血液のように駆け巡る。その速度は加速度的に増していく。
甦った機械は、中空に浮かぶ立方体は、もう既に、触れれば指が飛ぶような有り様だった。とどめに、高圧蒸気が吹き出す。

機械への信仰(スチームパンク)。

無数の弾が飛び出し、牢屋の壁に亀裂を入れた。

7言理の妖精語りて曰く、:2018/09/26(水) 13:43:50
号外!号外!ナインスチーム脱獄!号外!

8言理の妖精語りて曰く、:2018/09/27(木) 05:55:42
空は暗い。
数々の蒸気機械によって産業都市と化したエンドミットの空には、今日も煤煙が厚く立ち込めていた。
暗い空の下には無数の機械が蠢き、過酷な労働に耐えかねた喘息持ちのように、時折白い蒸気を噴き上げていた。

9言理の妖精語りて曰く、:2018/09/27(木) 12:56:23
エンドミットの機械情報網はセル単位で形成される。それは建前では上下のないネットワークであるとされといるが、実態は癒着だらけでひどいものだ。
その中でも末端に位置する生体端末(人間とも呼ばれる)のガリバーには、ナインスチーム脱獄の真相は分からなかった。
だがスチームキューブが絡んでいることは間違いない。ピタゴラス蒸気学派が提唱した夢の永久機関だ。

10言理の妖精語りて曰く、:2018/09/27(木) 13:03:41
ガリバーはスチームキューブを見たことがある。それはたまたまだった。

クッションがわりのごみ山にほとんど寝転がり、スチームキューブを内蔵した銃をしっかりと構え、空を撃った機械の少女。
分厚い雲を穿って、見たことのない青の先、彼女は何を撃ち抜いたのか。

もしかしたら、彼女は本当に星を落としたのかも。シューティングスター。略してシュー子。

11言理の妖精語りて曰く、:2018/09/27(木) 18:00:38
シューティングスターとは流星のことだ。
星を撃つ者。それは正確にはスターシューターと呼ばれる。
あるいは縮めてスターシュ。

訂正したいのはやまやまだが、スターシュは人工衛星撃墜罪によって当局に追われていた。

12言理の妖精語りて曰く、:2018/09/27(木) 18:51:28
エンドミットの行政は一枚板ではない。

当局と一口に言っても警察、公察、軍察、存在しないはずの紀察と様々だ。さらに、探偵とか忍者もいる。らしい。

権力が絶対とならないよう、異なる組織のメンバーがバディを組むのはよくあることだ。
蒸気タバコを不敵に吹かす人間公察アバンカと、ピカピカの鏡面仕上げの顔を見せつける機械軍察ダーティカ。

二人は互いに功を争い、いがみ合っていた。
少なくとも、ダーティカの頭部がナインスチームの高圧握力によってスクラップとなるまでは。

13言理の妖精語りて曰く、:2018/09/27(木) 19:18:44
人の身に生まれた者には2つの選択肢がある。身体の一部を蒸気機械にするか、無様な外骨格を着るか。
あるいはその両方か。

錆にまみれた規格外の外骨格。ナインスチームは高圧蒸気をその身から吹き出す。気温が上がる。
「鏡面仕上げ……下品な趣味だ。スクラップのほうがまだマシだな……」

「それは俺が言おうとしていた台詞だっ!」アバンカは吠えた。

コートの下に隠れていた脚部が、高圧蒸気を開放する。大気がごうと哭いて、ナインスチームの間合いに入り、そのまま蹴りの体勢となるアバンカ。
だが、そこには既にナインスチームの拳があり、両者は激突した。激突、激突。さらに激突。
脚部の蒸気は尽き、奇襲に失敗し、勢いを失ったアバンカ。その生身の胴体に、ナインスチームは両手を添えた。ハッケイ。ドカン。

倒れたアバンカをしばらく見つめ、ナインスチームはその場を離れようとして、気付く。自分を狙う赤い点。その数4つ。
ダーティカの蒸気銃が、ナインスチームにありったけの弾丸を叩き込む。ガガガガ……。ナインスチームは言った。
「錆取りは、もう終わりか? ご苦労なことだな」
ナインスチームは無傷だった。

14言理の妖精語りて曰く、:2018/09/28(金) 06:34:23
この世には、特に意味がないと分かっていても言葉を吐き出してしまう時がある。
今がそうだ。

ダーティカは叫んだ。
「そんなバカな!最新型の蒸気銃だぞ!」

頭部が破損しても、軍事用機械情報網のサポートによって思考し、会話を可能とするのは機械軍察の特権である。
多少くぐもってはいたものの、ダーティカのボディから断続的に吐き出される蒸気は、彼の怒鳴り声を完全に再現していた。

とはいえ、この状況でその特権に意味があるとは、ダーティカ自身ですら思ってはいなかった。

確かに軍事用機械情報網は、ダクトと南洋海産のゴムチューブによって、エンドミットの街中に張り巡らされた通信網ではある。
指名手配犯ナインスチーム発見の報は、とうの昔に送ってある。十分なタイミングを見計らって。
時間さえ経てば、大量の蒸気自動車と機械化された人員が、ここへ押し寄せてくるはずである。
そう、時間さえ経てば。


だが、その時間が問題なのであった。
人間公察アバンカと機械車察ダーティカ、エンドミットの治安を担当する二つの組織は、日頃から激しく対立している。
当然、その対立は増員の際にも持ち込まれるであろう。

ましてや、ナインスチームはエンドミットが誇る難攻不落――――今となっては難攻不落だったと言うべきだろうが――――の牢獄エンドケージを脱獄した指名手配犯である。
当然、その逮捕という大手柄は、そのまま大争奪の対象となり、増員が遅れに遅れるであろうことは疑いようがなかったのだ。

ダーティカが上げた困惑の声に、応える者などいるはずもなかった。
だが、返答を期待していなかったその叫びに、律儀に答えを返す者がいた。

15言理の妖精語りて曰く、:2018/09/28(金) 09:12:15
「最新型とはいえ、しょせんは銃だからねぇ。あの高圧装甲を貫くには火力と口径が足りないわけよ」

少女の声がダーティカの脳内に響く。姿は見えない。
それだけで、機械情報網の暗号通信を突破するハッカー級存在だと知れた。

「まあ後は任せなよ。退路くらいは作ってやる」

ガンッ!
頼もしい台詞と共に、ナインスチームの右肩が凹む。初めての有効打は、上からのものだった。
見上げると高層ビルがあった。蒸気雲に阻まれ、狙撃手の位置は全く分からない。

「狙撃か……これならどうだ?」

ナインスチームの全身から放たれる高圧蒸気。視界が完全に無くなり、狙撃は止むと思われたが。再び。

ガンッ!

「熱源探知? 紀察遊撃部隊S.T.E.A.M.Sの軍用か……チッ!」

実は二発目がまぐれ当たりだったとも知らずに、勘違いしつつ逃走を始めるナインスチーム。
ようやく遅い増員が来て、アバンカとダーティカは、お互いが生き延びたことを小さく祝った。

16言理の妖精語りて曰く、:2018/09/28(金) 12:29:39
ピタゴラス蒸気学派は、企業連ビッグフォー(4は不吉だ)をスポンサーにして、スチームキューブを6個製造した、と信じられている。

3個あればエンドミットが、7個あれば理論上、世界が滅ぶ。
その危険性に気付いたのは、愚かにも6個目まで製造してからだった。

現在ビッグフォーは、6個のスチームキューブを制御下に置いていると公表している。
存在しない7個目のスチームキューブを、人と機械は忘れ去り、「やがてくる終末」教を嘲り、ラース・オブ・ピタゴなどと茶化して呼んだりした。

皆怖かったのだ。ナインスチームの脱獄は、スチームキューブの実在は、人々に戦慄を思い出させた。
ナインスチームは思想無きテロリストだった。

17言理の妖精語りて曰く、:2018/09/29(土) 06:06:52
号外!号外!ナインスチーム脱獄!号外!

エンドミットの街を戦慄が走り抜け、亀裂が入った機械情報網から蒸気の声が恐怖を囁く。

18言理の妖精語りて曰く、:2018/10/01(月) 12:57:33
ジャンク山の上に立って、分厚い蒸気雲を貫く日の光を浴びた。ジャンク漁りはガリバーの収入源だ。
ガリバーはいつか身体の何処かを蒸気機関にしたいと思っていた。
まずは腕だろうか? 脚だろうか? それとも心臓? 永久に生きたければ頭か?
ガリバーは若かったから、どれもしっくりこない。

「よう少年」
「あなたは……確か、シューティングスターのシュー子さん?」
「違うよバカ。シューティングスターじゃ流星じゃねえか。スターシューターだ。縮めてスターシュ様だよ。で、あんたにちょっと頼みがある」

「なんで僕に?」

「星は落とした。次は落ちた星を探す奴が……できれば蒸気が出ない奴が要るんだ」

19言理の妖精語りて曰く、:2018/10/01(月) 23:54:08
「人工衛星なんてとっくに軍察あたりが拾い集めた後じゃないの?良く知らないけど」
「このワタシが落としたのはそんなチンケな星屑じゃねえ。遥か彼方――"猫の国"からきた衛星だ」
「猫の国?ニンジャとかスモーレスラーとかの?」
「ああ。ワタシの技術力と、衛星というサンプルがあれば、前人未到の新天地へ辿り着ける!はず!…協力してくれるよな?」

ガリバーは数瞬思案する。

新天地に行くなどと簡単にいうが、猫の国は異世界だ。猫の国から何か来ることはあれど、この世界から猫の国へ行けたことは歴史上無い。
それに、スターシュは仮にも国に追われる犯罪者だ。もし彼女の頼みなど聞いてしまえばガリバーはたちまち共犯者。
ただの人間である彼はあえなく警察に捕まり、蒸気機関の代わりに手錠を付けて残りの人生を過ごさなくてはならない。
ここで彼女を見ないフリするのがベストの選択だろう。

「いいよー」

しかしガリバーは頼みを受けた。楽しそうだったからだ。

20言理の妖精語りて曰く、:2018/10/02(火) 20:19:26
スチームキューブには意思がある、なんて噂されてる。高度に発達した蒸気機関は魔法と区別がつかないとかなんとか。厳重な管理下にあったはずのスチームキューブの流出。大方、コキューネーにハッキングでもされたんじゃないの。

21言理の妖精語りて曰く、:2018/10/02(火) 20:36:12
なんでもかんでも私のせいにしないでくれる?

22言理の妖精語りて曰く、:2018/10/03(水) 11:40:00
アッハイ

23言理の妖精語りて曰く、:2018/10/05(金) 12:14:48
このようにコキューネー氏は関与を否定しており、スチームキューブは自発的に自我を発達させた説が濃厚とされる。

蒸気が自我を持つ? 持つ。持つのだ。

そうでなければビッグフォーG.R.I.Mからの流出はありえない。

24スチームキューブNo.3:2018/10/05(金) 19:04:20
でもそんな危険視しなくてもいいよ。そっとしてあげようぜ


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