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耐久神話31日24時までに100の神話を記述

20bothhands:2007/12/30(日) 01:17:10
今は昔、身分制の国があった。この国では親の職業を子供が必ず受け継ぐことになっていた。王様の子供は王様の子供で、乞食の子供は乞食だった。そして学者の子供は学者だった。
けれどもこの学者は学者を辞めたくてたまらなかった。いや本当は学者でもいいのだが、親が国立学院という王族の子弟に勉強を教える学校の者だったので、自分も一生その身だった。
生活には不自由なかったが、研究心は不満だった。学者は地質学をやっていて現地を見たかったからだ。外国の地質も研究したかった。
そのうちに王都が地盤沈下を始めた。国全体に不吉な空気が漂ったが、学者だけは新しい事例だと喜んだ。
そして学者は「授業とは現場検証だ」といって王族の子弟を連れて地下深くを探検にいって研究心を満足させた。
が、あるときぬれた岩からすべてクレバスの奥へ落ちた。クレバスの奥は地下水で木を失った学者を運び、いつしか学者は砂漠地帯のオアシスへたどり着いていた。
男の願いは叶った。男は砂漠を調査しながら現地民のために井戸を掘るようになった。


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