したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

竜神信教スレッド

81言理の妖精語りて曰く、:2007/09/19(水) 09:45:14
「しししっ…黒い風が鳴いている」
歯の間から息を押し出したような嘲笑いの声と共に、ウィアドが呟いた。
「あんた性格宜しくないよね」
そう答えたのは、最果社の巫女、瞑。
正確には巫女ではなく社守(やしろもり)という役職なのだが面倒なのでウィアドは巫女と呼ぶ。
主に「ダメ」の冠詞をそえて。
風の唸りのようなウィアドの声は瞑にしか聞こえない。
ウィアドは言語魔術師が肉体と引き換えに永遠を得た情報生命体だからである。
「あんたが楽しそう、ってことはまたなんか良くないことでも起こるの?」
「ししっ……前代の第四位の巫女を襲った凶事が後を引きそうだ」
「…………」
「近いうちに信仰に狂ったゼオーティアの司祭が、前四位の巫女を喰らった
竜頭の虫を使って何か行動を起こす」
「それってかなりまずいじゃない!」
「シシッ、しかもな、その竜頭の虫は邪神の神性と四位の巫女から喰らった竜性と、二つの紀性を持つ」
「それって、どういうこと?」
「神の力と竜の力に強力な耐性を持って居るということだ…シシシッ!」
お気楽な顔をしている瞑の顔が青ざめた。
「つまり……その竜頭の虫は神の力も竜の力も効かないって事?」
「その通り!創世竜クラスやセラティスやアルセスなどの紀神クラスのパワーとスピードで押し切るならまだしも……
ツカバネ程度の神性や螺旋竜も吸血竜も輪転竜も攻撃の効果が限りなく薄くなると思っていいだろう…
それに竜と神の力を持つ怪物に対してはただの人間の兵士なんぞ便所紙の役にもたたないな
ま、ゼオーティアの司祭は竜神信仰そのものを此処から消す気で居るからな……」
「そんな!何とかなんないの!?」

(……ま、そんな怪物を本気で制御できると思うその司祭にも俺様は笑いが止まらんが!シシシシシッ!)
しばし笑いをかみ殺した後、ウィアドは答えた。
「少しは自分で頭を回せ!まだ三つ竜神信仰には戦力が残ってるだろ?」
「良い性格してるわね」
「お褒めに預かり光栄至極」
「褒めてないわよ。えっと三つの戦力…って一つは閃樹?」
「シシ、そこまでは出たな。閃樹は狂鍛治師観栄明が、紀人を人鉄の魔剣にした
妖刀イクタチを持って居る上に剣術の達人だ。そこそこはいけるだろう。
もう一つは一位の巫女だ。あやつの力は竜神とは何の関係も無い単なる異能だからな……
奴が持っている五重剋を使うのは最後の手段だ。あれは紀性を吸収させ過ぎると非常にまずい」
「……そしてもう一つは…だれ?」
「我等だよ」
「……マジで?」
「折角寄り代を手に入れたのにすぐ壊されてはたまらないからな!
竜神信仰とやらに興味も無いが……お前が俺の事を黙っているせいで一行に俺の力が強くならん!
この状態で巻き添えを食って竜神信仰総本山が壊滅しお前が死んだら今度こそ消滅の危機だ!」
「あんなやばい情報ばかり話せるかっ!流石に私が幾らやる気も信仰心もゼロでも
一応竜神信仰の関係者でエアーくらい読めるわっ!流石に洒落にならん知ったら消されるネタばかり掴ませやがってからに!」
「シシ……まあ、こっそりかげながら何とかするしか有るまい。それもまた面白い言理に繋がるかもしれんし一興よ」
「はあ……マジで呪われてるわね、私;;」


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板