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竜神信教スレッド

76ダメ巫女と言理の迷子29:2007/09/05(水) 03:15:35
「千呪は閃樹なの?」
「そうだ。此処と良く似た違う世界の……
異なる世界では閃樹が抜け落ちた空洞に千呪が入った。
あるいは……向うの世界の閃樹は一位を殺してしまったのだ
そして妖刀【五重剋】を手にし、その妖気に中てられて、
千呪に変貌、猫神魔竜を殺しつくし人をも滅す悪鬼と化した……
「何だか理屈が通らないし………どちらにしても救いがないわ」
「千呪は世界を蝕む致命的バグという言理も存在する。
並行世界から閃樹が抜け落ちてこちらにやってきた事が全ての始まりだったのかもしれないな。
そして千呪の存在を知ったある男の手により、
我々の知る閃樹が居る世界へと召喚された……
千呪が七天八刀三位に数えられた
そして【五重剋】の真銘こそが【五重剋塵芥屑切】
(歌が聞こえる………)
「剣鬼を継ぐ者に異界の肉を授けん……剣鬼よ、剣魔となれ。
その骨は凶意を支える柱。その血は他者より流れ込む慟哭の支流。
剣と合一し、剣の意志のまま、剣を牙とし生類を喰い尽くせ」
「……千呪を呼ぶ歌ねこれ」
「こんな予言も有る。千呪は同じ名を持つ者に倒されるだろうとな」


五重剋は五つ重ねることを剋つ。
それは世界を蝕む致命的なバグが具現化した姿。
五重剋は五重剋自身でしか破壊する事が出来ず、世界に唯一の存在である為、破壊は不可能…
その為、ある別平行軸上の世界においては万物の存在が五重剋を持つ一人の剣鬼に斬り捨てられる事になった。
しかし、何の因果であろうか、今この世界には二つの五重剋とその振るい手が存在するのである。

「魔男はその為に千呪を召喚したのかもな」

五重剋を造った鍛冶師はこの刀にある呪いを課した。
「  」を五つ積み重ねる事。
それによって五十剋は完成し、真の力を発揮する。
千呪は五つ積み重ね、一刀斎は一つ積み重ねた。
この世界の五重剋は、未完成なのである。
一刀斎は竜、千呪は猫と竜と神と魔と人。
千呪はこの世界に移った後も妖刀を振るい目に映る全てを斬り続けた
ある時は街を斬り滅ぼし、またある時は国を斬り滅ぼした
そんな中で、ふらりと立ち寄った小さな村があった
そこは既にある山賊達の手によって蹂躙されていた
千呪は山賊たちをいつもの様に皆殺しにした
その後に残ったものは死に絶えた山賊と村人の骸
黒煙を上げる村と荒らされた田畑
そして、奇跡的に生き延びていた一つの命
血みどろの剣鬼の姿に、ただ震えるしかできない矮小な存在に
何故か、千呪はその凶刃を振り下ろす事はなかった
その後、ただ一人生き残った幼子を拾い上げ育てたのが一刀斎であった。
彼の刀「五重剋」を目にしたとき、幼子は奇妙な顔をしてこう言った。
「似てるけど違う」と。


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