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竜神信教スレッド

64ダメ巫女と言理の迷子16:2007/09/05(水) 01:24:03
(また場面が変わった……)
「う…儂は一体…」
「あ、気が付いた」
「なっ…何者だっ!」
「キミの、命の恩人」
「命の、恩人だと?」
「そそ、キミが血塗れで死に掛けてたのをあたしが助けたの、感謝しなさい」
「なるほど…しかし、お主は何故ここにいる、この森は何人たりとも足を踏み入れてはならぬという掟を知らぬわけでもあるまい?」
「む…何よ〜、キミだって森に入ってるじゃない、同罪でしょ」
「儂は墓守だ」
「はぁ? 何言ってるの、ここの墓守って竜だよ竜! しかも螺旋竜カラコールっていう紀竜! それが、キミみたいな小汚いガキな訳ないじゃん!」
「こ、小ぎ…いや、そう言われてもだな、儂が墓守というのは事実なわけで…」
「はいはいワロスワロス…で、キミの名前は? 何でこんな場所で死に掛けてたの?」
「だから…はぁ、もう良い…儂の名はダイロ、この傷は侵入した眷族から森を守るために戦った為だ」
「ふ〜ん…てことはキミも竜なんだ? あ、もしかして螺旋竜の弟子の見習い墓守とか? で、螺旋竜に留守番を任されてた時に丁度、運悪く眷属がやって来て…うわぁ、かわいそう」
「何だそれは、妄想も程々にろ小娘…」
「小娘って、失礼な! キミもそう変わらない歳のくせにさ〜」
「竜と人の寿命を同じに考えるな、儂はお主の何千倍も生きておる」
「ふ〜ん、でも見た目は子供じゃん」
「……」
「………?」
「…み、見た目が子供で何か悪いか」
「あれ、もしかして、気にしてた?」
「そ、そんな事は無いぞ」
「え〜、そうかな〜」
「うむ、そうだ、そうに決まってる」
「ん〜…やっぱ、気にしてるでしょ?」
「気にしてないっ!」
「ぷぷ〜、やっぱ、気にしてるんだ、可愛い〜」
「なっ…き、気にしとらんと言っとるだろうが!」
「は〜いはい、わかったわかったってば」
「ぐぬぬ、本当にわかっているのかお主!」
「わかってるよ〜…もぅ、しつこいなぁ……あ、飴舐める?」
「ぬぅ…まあ、わかっていれば良いのだが……む、頂こう」
「……」
「……(コロコロ)……ほれへ、ほふひは…」
「こら、口に物入れたまま喋っちゃ、めっ」
「む……」
「……」
「……(コロコロ)」
「……〜♪」
「よし舐め終わったぞ…、それで、お主は何者だ」
「…え、なに?」
「だから、お主は何者で、何故この森に立ち入ったのだと聞いておるのだ」
「あれ、言わなかったっけ?」
「聞いていない」
「え〜、そうだったっけ?」
「そうだ」
「ん〜、そっか、でもナニモノって言われてもなぁ…イキモノ?」
「馬鹿にしているのかお主…」
「いやいや、そんな事無いよ?」
「…では、この森に立ち入った理由は?」
「え〜…なんだろ、何となく?」
「馬鹿にしているのかお主…」
「だから、そんな事無いってば〜」
「…では、お主の名前は?」
「…え、あ〜…え〜っとぉ…それは…」
「どうした、まさか自分の名を知らぬわけでもあるまい?」
「え、あ〜…あは、まさか〜、自分の名前を知らないなんて…そんなこと普通ないよ、ねぇ?」
「うむ」
「そ、だよね…えと、ね…その、周りからは、九…位って呼ばれてるんだけど…」
「……何?」
「だ、だから、九…ぃ…って…、へ、変だよね?」
「ふむ、クィか…確かにこの辺りではあまり見かけん名前ではあるが、別に変ではないと思うぞ?」
「え? でも、九…位だよ? 変じゃない?」
「む? クィだろう? 別にそこまで変ではないと思うが」
「え〜、変だって! だって、九位だよ、九位!」
「へ、変か? 儂にはクィという名が特に悪いようには思えんのだが…」
「変だよ! 変、変、変っ! ダイロの感覚、絶対おかしいよ!」
「い、いや、しかしだな…儂の記憶が確かなら、ここより北東の地域ではクィという名は…」
「えぇ何それ、クィなんて名前…あれ、クィ? 九位…だよね?」
「…あ? ああ、クィ…だろう?」
「え、あれ? だって九位……クィ?」
「どうした? クィがお主の名なのだろう?」
「ん〜? え〜と…クィ? 九位?」
「む? なんだ? どうした??」
「ん、ん〜…クィじゃなくて九位…じゃなくてクィ? あれ? あれ〜??」
「????」


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