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竜神信教スレッド

59ダメ巫女と言理の迷子12:2007/09/05(水) 01:00:07
「何か…その時の光景が頭に流れ込んできたー」
「こんな風に一気に詰め込んでいくぞ!次、八位、焔竜の巫女について」
「ほむ……竜神信仰の結構陰惨な事件だね……」
『九頭竜の巫女』となった者はそれまで持っていた名前を失う。
竜神信教やアザミ機関の膝元で生まれ、生まれながらに強い『竜覚』がみられた場合は
最初から名前をつけられることすら無い。
九頭竜の儀式を行った際、その巫女のもつ器の容量が少しでも、宿される
『竜』性の大きさを下回った場合、文字通りその巫女は『壊れる』事となる。
竜神信教の歴史において一度だけ巫女が『壊れる』という事件が起こった、
本来ならば厳選に厳選を重ね、竜覚の才が特に強いものに儀式を施すはずが
ある貴族の一人が自らの名声の為に、当時の竜導師と癒着し自身の娘を九頭
竜の巫女に仕立て上げようとしたのである。
だが、娘に宿された『竜』性は、その器に収まりきらず溢れ出すと娘の身体はその場で四散。
世に放たれた剥き身の『竜』性は、周辺の人、物を問わず破壊し続け三日三
晩暴れ廻った後、とある分娩間近であった胎児の娘の中へと納る事となった、
しかし、創生竜を源にする『竜』性に母体が耐え切れる筈も無く、その結果、
母親はその場で肉片と化し、ただ一人生まれたばかりの娘だけがその場に残される事となったのである。
その竜性の凶暴さに耐え切った胎児は、しかし精神の一部が壊れてしまった。
強引な受け入れに胎児の未熟な精神は傷を負ったのだ。
そうしてその巫女は感情のある一部分を欠損して生まれる事になった。
竜神信教”第八位”焔竜の巫女には欠落している感情がある
それは「幸福感」、喜怒哀楽でいうところの喜と楽が存在しないのである。
この障害によって彼女には一生『幸せ』にはなる事は出来ない筈だった。
「わたしゃー創世竜の巫女だけには成りたくないわねー」
「…安心しろ。お前に竜覚は無い…有るとすれば魔眼竜や天眼竜との相性や適性はあるだろうな」
「それって役に立つの?」
「…………」


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