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三題話もしくは二題話スレッド
25
:
そう(2/2)
:2007/04/22(日) 19:49:36
突如土竜の頑強な甲殻の身体が大地に縫い付けられたのだ。
まるでラウスの手に押さえつけられたような現象の原因は、竜の体内の血中成分を強引に磁石に変え、博物館の昆虫標本さながら地面に磁力でピン留めしたのだ。
さらに周辺の竜を引き寄せ、それは次第に堆積し、最終的に最初の一匹が見えないような小山になった。
そこで彼は真球の一つを手元に引き寄せ、投擲体制を構える。前方の竜と手元の球。それは猫の国の格闘技『ボーリング』に瓜二つであったという。
男は感情の篭らない声で唱える。呪を謡う。神を謳う。霊を歌う。魔を詠う。
「―――詠唱、開始『*Druck/qr*yavia!■sfähto-stimu**ra*nt_Risg■Leich鎩tsinnige,Läuful¯veridShiftJIShrge_ääääääääääääääääääääää!』」
投げられた鉄球は地面スレスレを低速で進む。最初はゆっくり、最後は速く。だが、ここで違和感を感じる。スケール、大きさだ。
正体不明の黒い塵―――おそらく砂鉄―――を纏い、さらに周辺のガラクタや鉄屑を巻き上げ、人工的な真球による台風は止まる処を知らず、冒涜的なまでに巨大化を続ける。
貪蝗相を受けたアヴロノが如く大地を貪り尽くすその様は、正に「吸収」と呼ぶに相応しい光景である。
球神ドルネスタンルフの威容を感じさせる、最早メフィーテ単位の「神球」は苛烈に、容赦なく竜族を轢き潰した。
プチ
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シャリン。
「、、、、、?、、、、、、、あ、ぁ、あふ」
ごぽ、と何の脈絡も複線も無く、男の口から血塊が飛び出す。
カールヤを思わせる粘ついた真紅の液体は喉を伝い胸元を汚す。
全身隈なくざっくりと膾切りされていたのである。いつ?どこで?だれが?それは大陸の生ける伝説おっとおっとこれ以上は10デレほど山吹色のお菓子が・・・。
気付けばその身体は地に倒れていた。意識が朦朧とし、自分が誰だったかさえも分らない曖昧模糊な状態。ただ「ある」だけのゆらぎ。
血に濡れた地面は冷たくもない。それにしても眠い。死際にまどろむ彼は過去を回想する。
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