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その他の神々に関するスレッド
751
:
言理の妖精語りて曰く、
:2020/09/13(日) 22:54:07
みそっかすの神様は、誰よりも愛が欲しかった
だから、逃げ出した奴隷何人かを適当な部族と集めて、大脱出の神話を作ったり、わがままで気まぐれな人間たちをいじめたり甘やかしたりを繰り返した
その力は、他の神様たちが起こす奇跡をじゃましたり、信者を苦しめることしが出来なかったけど、むしろ、それが彼女への信仰心を大きく高め、彼女の宗教に世界の覇権を握らせたのだ
苦しんでいるとき、望みが叶わないとき、ひとのものを欲しがったり、誰よりもいちばんになりたいとき
そんなときこそ、信仰心は高まる
望みのものが与えられたり願いが叶う必要などない
逆に、欲求不満や信仰しているのに報われていないという想いこそが、神様の存在を確信させ、より強い信仰心となって神様を支えるのだ
けれど、彼女はやりすぎた
どれだけ信じても報われないのが最適ならば、神様がいないのと同じこと
彼女の世界は星のすべてに行き渡ったけど
そのときには、もう
彼女の居場所はどこにもなかったのだ
神様は、あんなにも愛が欲しかったのに
みそっかすでいたくなくて、自分と同じはぐれ者や鼻つまみ者たちの守護神になって
偉そうにおきてを書いてわたしたり、嫌な意味を持つ名前を知られないように必死に隠したり、愛してもらうために色々したのに
結局彼女は、またみそっかすに戻ってしまった
ああ、神様
あなたはなんて、かわいそう
塔の上の少女は、ひとしきり弔事を述べると歯を磨くために階段を降りていった
明日は早く、彼女にはやることが沢山あるのだ
少女が立ち去った後の最上階には、ただただ冷たい風が泣くように吹きすさんでいた
まるで、誰も知らない神様の死を悼むように
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