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その他の神々に関するスレッド

557言理の妖精語りて曰く、:2007/09/19(水) 16:44:54
土偶神群が滅びた理由は、まずダス以外に彼らを創れる存在がないこと、
彼ら自身に土偶神の子や分身を残す能力が無いことがあげられます。
そのため壊されればそれっきりで数は減る一方でした。
他の飛来神群と組んで我々の【地球】にやって来た時にはたった7体しか残ってませんでした。
しかもさっそく侵略に投入されたビジャラギは速攻で殺られ、
ハニー(埴輪)を生み出し操る能力の仕組みまで【地球】の神々に知られてしまいました。
神々が知った知識の一つに、「ハニーは本体の土偶神に引き寄せられる」というのがありました。
欠片さえあれば大元の土偶神のいる方向を知ることができるのです。
こうしてハニーを確保された土偶神は隠れても見つけられて滅ぼされました。

最強のムラバキでさえも紀神ピュクティェトによって討たれ、土偶神の歴史はその幕を閉じることとなったのです。

558言理の妖精語りて曰く、:2007/09/21(金) 01:41:16
「チク・シールは予言した。『上書きの時は近い』
ゼオートの一族はパンゲオンの首をすげ替えることに成功した。
彼らは「神々」を僭称し、真正の神たる我々を追放するだろう。
私も例外ではない。私が消えた後、神殿と祭祀は放棄され、
やがて王族と人民はあの忌まわしい末子を崇める。」
令星の神ワリブはある人間にこう語った。

559言理の妖精語りて曰く、:2007/10/12(金) 23:03:47
否定の神の出現は予言されていた。
ゼオート神群や南極の唯一神などがそれだ。
その出現は、混在の神話から秩序の神話への移行と連動する。

560<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

561言理の妖精語りて曰く、:2007/11/04(日) 12:58:21
ときたま、紀神伝承の中に「紀」の関係しない神が描かれることがある。
これは紀神教の度量を示すために土着・外様の神をあえて受けいれたのだ、と解釈されていた。
ところが近年、これらの非紀神存在が既存のどの神話にも存在していないことがわかった。
紀神伝説の中に現れる、非紀の神。
ヒキコモリと名づけられたそれらはなぜ、何のために存在するのか。

562言理の妖精語りて曰く、:2007/11/18(日) 20:06:50
「アルセス」という名で、槍を扱い、衆々の助けとなり、色を好む超人の伝承がある。
無論、紀神伝説の一部として組み込まれている。

ただ、なぜか、この「アルセス」は「赤い髪の少年」ではなく「青い長髪の女」である。

紀神教ではこれを「アルセスの多面性を表すもの」としているが、
中道派の紀神研究者の間では
「紀神教成立以前に紀元槍の担い手が存在していたのではないか」とか
「かつては、現存する紀元槍の他にも紀元槍があったのでは」と、しばしば推論の種にされている。

563言理の妖精語りて曰く、:2007/11/19(月) 00:20:09
【酒神 ビッガイ】
酒屋の神様。
外見については国・地方によって異なり、共通性が無い。
酒の生みの親で酒を愛して止まない神で、その酒好きのあまり色々とうっかりエピソードも残している。
例えば、一週間後に死ぬと予言された王から国中の酒を奉納されて、それに気をよくして死神に王の寿命を延ばすように交渉した話は有名である。
ちなみに、草の神として、草を作る人々からも崇められているのは内緒である。

564言理の妖精語りて曰く、:2007/11/19(月) 00:23:29
バッカスか。

565言理の妖精語りて曰く、:2007/11/19(月) 01:07:51
ビッガイを信仰する国、というよりも民族は少ない。
酒、という実に手間と無駄の多い嗜好品は一部の自称「通」くらいしか扱わないからだ。
酒精に変わる酩酊物質なぞそこらに生えているし、原料とともに必須な菌も「猫の国」なる隠語で呼ばれるごく限られた地域からしか穫れない。
これで美味であれば希少性からよい商品になるのだが、「最高級の酒」でも「中規模都市の薬剤局にあるクスリ」と同程度の味わいとあっては。

酒とはまさに「好事家好み」の品であり、ゆえにビッガイもイロモノとして面白半分・不気味さ半分で奉られている。

566言理の妖精語りて曰く、:2007/11/19(月) 11:41:53
バッカスの酒神としての側面がビッガイである。
ビッガイの工神としての側面がバッカスである。


双面神バッカスbackass・ビッガイbigIをその名とする。

567言理の妖精語りて曰く、:2007/11/19(月) 21:09:04
>>566
側面ばっかりで正面が無い。
バッカス/ビッガイは顔を持たない存在であり、その肖像は常に横顔で描かれる。

ところで実在人物というかモロにゆらぎ参加者が元ネタなのって、なんかキモチ悪いんだけど。
誰か中和方法考案求む。切に。

568言理の妖精語りて曰く、:2007/11/19(月) 21:23:59
>>567
ウェバラナイエとかもだろうか。
ちょっと議論スレに移動。

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1195048721/l50

569言理の妖精語りて曰く、:2007/11/19(月) 21:30:28
実際の神話も、実在の英雄がモデルになっている神っているようですし。
およそこの架空の神話上で起こるようなことっていうのは、ぜんぶ実際の神話上でも起こっていたことなんじゃないかなと思う。
最初期の吟遊詩人たちの誰かが、自分の知ってる人物を女神の名前に使って自己陶酔してるとことか想像できて楽しくないか?

570言理の妖精語りて曰く、:2007/11/19(月) 22:00:28
おあー
メシ喰って戻ってきたらなんか波風がー

うんそうなんだ主観なんだ
だから別にマジで中和法探したとかでなくて、なんと言うか「じゃあゆらぎやめれば」とか蔑みのレスでもつかないかなー、と書いただけなんだよぅ っひぃぃ

ごめんなさい(´・ω・`)

571言理の妖精語りて曰く、:2007/11/19(月) 22:08:54
>>570
なんたる小心者ww

572言理の妖精語りて曰く、:2007/11/20(火) 21:47:51
>>570
なに期待してるんだwww

573言理の妖精語りて曰く、:2007/11/20(火) 22:23:55
>>570
M?w

574言理の妖精語りて曰く、:2007/11/20(火) 22:47:14
「じゃあゆらぎやめれば?   でも、たまには書き込んでよね」

575言理の妖精語りて曰く、:2007/11/20(火) 23:47:34
>>574
書き込みに来てたらやめてないじゃねぇかwww

576言理の妖精語りて曰く、:2007/11/21(水) 00:36:18
>>574
魔性の女がいるでよww

577言理の妖精語りて曰く、:2007/11/21(水) 00:37:07
>>576
おれにはオトコに思えるがw

578言理の妖精語りて曰く、:2007/11/21(水) 01:13:37
>>576
これコピペにしようぜw

579言理の妖精語りて曰く、:2007/11/21(水) 13:10:36
>>576
「見に・・・来てなさいよ」にしようかと思ったけど安易なデレは良くないと思ったから三点リーダをつけなかったんだ。

580言理の妖精語りて曰く、:2007/11/21(水) 18:24:25
その場で思いついて一言添えたような感じが良い。
二重あっさり、とでも呼べようか。

581言理の妖精語りて曰く、:2007/11/21(水) 18:49:45
俺はこれかなぁ・・
http://utun.jp/Mtz/?siina_riku01.wmv

582言理の妖精語りて曰く、:2007/11/21(水) 19:32:09
↑広告?

583言理の妖精語りて曰く、:2007/11/21(水) 20:59:40
>>581
・・・どう見ても詐欺です、ほんとうにありがとうございました。

584言理の妖精語りて曰く、:2007/11/21(水) 21:01:36
>>581
どう見ても魔性の女がいるでよww

585ひろし:2007/11/21(水) 23:33:29
あれ?おいおいおいおいおい
いくらマウスのホイールを回してもよぉ、
ぜんぜんスライドしねえじゃねぇかよ!
見えないよ!肝心なところが、核心が!

586言理の妖精語りて曰く、:2007/11/22(木) 00:35:37
どうすろ。
削除依頼出すか?

587言理の妖精語りて曰く、:2007/11/22(木) 02:34:43
>>585
ひろし、必死になんなwww

588言理の妖精語りて曰く、:2008/02/15(金) 00:08:43
【群れを成す意思ヴォロテオン】
八百万体の下級飛来神を纏める神。
その姿は、眼球を模した拳大の石球である。
彼自身の力は弱く、神としての能力だけを見れば最下級の飛来神であり、また知能も低い。
しかし、常時八百万という驚異的な数の下級飛来神を纏め行動する為、その脅威度は極めて高い。

古代の東方にて過去、数度に渡り飛来し【ナルカミサマ】と呼ばれ恐れられていた。

589言理の妖精語りて曰く、:2008/02/16(土) 07:17:46
眼球を模した姿なのは当然、というか順序としては逆である。
かの神が生物を造る際に、自らの知覚を分け与えたおかげで今日の我々には視覚が在るのだ。

590言理の妖精語りて曰く、:2008/02/16(土) 18:33:03
数百万にも及ぶ群の統一意思、それがヴォロテオンの正体である。

591susu:2008/02/16(土) 20:42:23
すなわち無責任な言葉の横行。
そして暴走。
「成る神」は群れ成す力をまとめ上げることで神になるのみであり、神としてあり続けることはない。

592susu:2008/02/16(土) 21:07:43
否。
神と呼ぶに値する行動を取ったものは、その行為が終えられた後も神である。

593susu:2008/02/17(日) 01:46:59
うるせぇなあ。
>>588が神だって決めたんだから神なんだよ。
ガタガタくだらねえ事くっちゃべってねえで仕事しろ仕事。

594言理の妖精語りて曰く、:2008/02/17(日) 10:40:43
決め付けてしまえば命の無い石や木や金属の像ですら神となる。

595言理の妖精語りて曰く、:2008/02/17(日) 11:42:47
姿を与えられていない無形の像もまた神となる。

596言理の妖精語りて曰く、:2008/02/17(日) 12:44:50
偶像崇拝を信仰さえあれば神となるにか

597言理の妖精語りて曰く、:2008/02/17(日) 21:14:48
>>596
日本語がおかしいw

598言理の妖精語りて曰く、:2008/02/17(日) 21:38:08
【群れを成す意思ヴォロテオン】
クリーチャー・ゴッドの召喚
ヴォロテオンはクリーチャーとして召喚された際、8つの視認ポイントを持つ。
任意:ヴォロテオンから視認ポイントを好きな数取り除き、取り除いた視認ポイントと同じ数のゲームパーマネントを指定する。指定されたゲームパーマネントはクリーチャータイプ・「ゴッド」を持つ。

599言理の妖精語りて曰く、:2008/02/18(月) 22:47:02
納豆神は困った「う〜ん、こいつはもう少しというところで“魔人”になりきれないなあ」
納豆神はネバついた指で“こいつ”の額をぺしぺし叩く。だが
相手は銀色の寝台の上で深い眠りについているようで全く反応しない。
すると部屋の外から黒衣の男がやってきて言った。
「神に牙剥く、という性質を添加なさればよいと思います。
魔人の魔人たる所以は、常人の域を超え、高みに在る神々を捕え引きずり下ろして
足蹴にしてしまうところにあったのですから」
だけどねえ、と納豆神は渋る。「こいつの牙がこっちに向いたら不味いよ。こいつけっこう強いんだよ」
「ご謙遜を!」と男。
「貴方は納豆神群の最高神ナットゥー・ラ・ネヴァーツキーで在られます。ご神徳は他の追随を許さぬ
事実上全世界の主神であられる。それにここはあなたの王国。そして“こいつ”は言うなれば貴方の被造物
です。被造物が造物主に敵う道理はありません。本家の“魔人”ですら神々の前に敗れ去ったのです」
男も“こいつ”の額にぺちぺちとでこぴんを当てる。
「そうかなあ、そうかなあ……そうだなあ。うん、やってみよ。やれることはやっとこう」
こうして納豆神は黒衣の進言を受け入れた。男が退出するのと入れ替わるように
白衣の技師たちが部屋の中に入っていく。

600言理の妖精語りて曰く、:2008/02/19(火) 04:24:59
竜牢会・総本部の光景であった。

601言理の妖精語りて曰く、:2008/02/19(火) 21:22:22
牢+籠絡ということで「牢絡」なる用語を考えてみたナットゥー・ラ・ネヴァーツキーは、
黒衣の男にどういう語義・用法にしようか相談を持ちかけた。
これからわかる通り、この納豆神は黒衣の男をかなり信頼しているようである。

602言理の妖精語りて曰く、:2008/02/19(火) 21:28:47
黒衣の男=ナットゥー・ラ・ネヴァーツキー

用語を考えたナットゥー=コピー。良く言えば影武者。

603言理の妖精語りて曰く、:2008/02/19(火) 21:34:16
では悪く言うと……

604言理の妖精語りて曰く、:2008/02/19(火) 21:41:54
実をいうとな。

……コピーの方はまだ醗酵しとらんねや。
だから、つまり、その。

ただの豆?

605言理の妖精語りて曰く、:2008/02/19(火) 21:46:21
まて、仮とはいえ「ネヴァーツキー」の名を与えられているのだ。
糸はひいているはず。
ただの豆であるはずがないぞ。

606言理の妖精語りて曰く、:2008/02/21(木) 19:16:19
腐った豆?
冗談じゃない。
パンゲオンを見ろ。
背中にとんでもない数の微生物を載せててもビクともしない。
新たな生命のゆりかごとなった、敬意をはらうべき豆だ。

607言理の妖精語りて曰く、:2008/02/23(土) 14:03:23
つまり黒幕っぽく登場したやつが実はボスではなく操り人形で、下っ端っぽく序盤から登場していたキャラが真の黒幕。
と言うネタをやろうとしたのに、操り人形の黒幕っぽさに注力しすぎて真の黒幕を超えた力を持っちゃったんですね。

よくあります。

608言理の妖精語りて曰く、:2008/02/24(日) 02:05:55
納豆神とか「食物そのものでもある神々」というのは、
さらに高位の存在が食用としてつくった存在。
いわば「生きたアンブロシア」と言える。
納豆云々は単に「味付け」の問題であって深い意味はない。
需要があれば他の食べ物でもある神々が新しく作られるようになるだけだ。

609言理の妖精語りて曰く、:2008/02/24(日) 02:54:08
「あんぶろしあってなーに?」
「カミサマの食べ物のことだよ」
「ふーん、たべられるの?」
「カミサマだけはね。私達には食べられないよ」
「ふふっ、ねえさまでもたべられないものがあるのね」
「ああ、食べられないよ。……食べたらカミサマになってしまうからね」

610言理の妖精語りて曰く、:2008/02/24(日) 11:17:56
ミッタケが邪気眼に興味持たないのはわかった

611言理の妖精語りて曰く、:2008/03/29(土) 13:09:54
アワラ人は空気の神の支配下にあるといっても過言ではない。

612言理の妖精語りて曰く、:2008/03/29(土) 13:36:50
薄く巨きな大紀の精霊「アトモスフィアー」は、アワラ民間信仰での天空を支える龍「不意に虚空へ灯りをともす蛙(阿灯不意蛙)」を紀神教に習合したものである。
紀神教ではこの天龍の善面を巨球神ドルネスタンルフの眷属とし、悪面を悪相神キュトスの使い魔とした。
いわゆる「彼方に灯りをともすマルメラーデ」と「シャーネスの厄風」である。

613策神リバエブ語りて曰く、:2008/04/17(木) 22:26:13
―それで、実際の所みなさんの強さというのはどのくらいのものなんでしょう?

「結論から言うと弱い。もうほとんど惰性でだらだら命散らしてるんじゃないの。
アスト嬢とかそういうのに美学を見出してそうだし。」

―確固たる意思の下、勝利のための犠牲として死んでいるわけではないと。今のお話だと、アストレッサさんもそうした風潮に危機感を抱いているわけでは無さそうですが・・・

「なんつーか、みんなバラバラに活動してて統率が取れてないんだね。雑魚沢山、ボス沢山。でも紀神に恨みがある奴等しか騒いでなくて、他の子達はかなりマイペース」

―皆さん個性が強烈ですからね(笑)

「っていうか、好き勝手やってるだけなんだけどね(苦笑)、実際の所集団としての強みは皆無だといっていいと思うよ。もう完全にお姫様のワンマン経営だもん」

―紀元神群側も大分個人主義的な色が強いように思うのですが、そうした点を考慮しても勝ち目は薄いのでしょうか。

「まあたしかにそうなんだけどね。 でも、こういっちゃなんだけど正面からぶつかり合ったらどう考えてもあっちの方が強いでしょ、実際。 うちの大将連中が弱いとはいわないよ? シャルでもヒゲオヤジでも、何なら新しく生まれたっていう化物イカとやらせたってお姫様とアスト嬢ならゴリ押しで勝ちをもぎ取れるはずさ」

―それだけの条件が揃っていて、勝てないと判断する理由はなんなんでしょうか。

「あっちの層の厚さかなあ。やっぱり。 こっちは戦力のトップがランク付けできるでしょう。お姫様とアスト嬢がツートップで、コンティニャとハグレスがその補佐に回ると。でもねえ、うちはトップが落ちたらそれで終わりなんだよね。迂闊に前線に出して危ない目に合わせられない。仮に二人が居なくなったらうち等は空中分解だ」

―紀元神群はそうではないと?

「あっちは全員がトップみたいなもんでしょう? 全員がウチのトップとタイマン張れる。 だから実質上のトップが居ないし、長老役だったはずのアレがいなくなっても連中ぴんぴんとしている。これはさ、ちょっと勝てそうにないよね」

―ははあ。 組織としての体裁が、逆に両トップの足を引っ張っている面もあるということでしょうか。

「まあそんなとこ。 あー。これカットしといてね。こんなこと言ってるのばれたら俺イヴァダストから放り出されちゃうし」

―ええそれは勿論。信頼を裏切るような真似をしては我々の沽券に関わります。
 では、今日はどうも興味深いお話をありがとうございました。

「いーえいえ。お安い御用ですって。まあ与太話が聞きたくなったらさ、また来てよ。 中々楽しかったし」

―光栄です。



*

インタビューのカット部分が噂神エーラマーンの情報爆撃によって公開された事によってイヴァ・ダスト内に衝撃が走った。
この事件により、飛来神群上層部への不信が一気に高まり、飛来神群側の士気は著しく低下、紀元神群へと攻撃の手も勢いを徐々に減じていったという。

策神リバエブはアストレッサの裁定によって処刑を言い渡されたが、敵紀神の情報操作であると先行して発表したクロウサーの行動の為、矛盾した内容の判決である処刑は取り消しとなった。
彼を処刑すれば噂は真実であったと認めることになってしまう。アストレッサもそれは回避せざるを得なかったのだ。
だがこの事によりアストレッサとクロウサーの間の対立は決定的となった。
常から派閥化していた両者の力関係は、以上の経緯から自然とクロウサー側に付く事になったリバエブの参入からクロウサー側に大きく傾く事になる。

614言理の妖精語りて曰く、:2008/04/17(木) 23:17:13
遠くを眺むるブロッガー


景神ブロッガーは景観を司る神であり、浮遊大陸から見下ろす地上を絶景たらしめている美の神である。
アヴロノ皇帝ネビローンは破壊されたアヴロノ島の替わりの土地として浮遊大陸イヴァダストを選出、生き残ったアヴロノ全軍を挙げて飛来神群に戦いを挑んだ。
しかし策神リバエブが景神ブロッガーを暗殺すると、イヴァ・ダストから見下ろす世界は世にもおぞましい凄惨な光景に変化し、繊細なアヴロノたちはイヴァ・ダストを自分達の住処にする気をすっかりなくしてしまった。
一方飛来神群たちは、そもそもおぞましい光景ならば日常的に見ているので(寧ろ自分達がおぞましいので)大して気にしなかった。
故に、ブロッガーがリバエブの身勝手な機転で殺されても誰も何の文句も言わなかったのである。

しかし、ブロッガーは第二統率者アストレッサの配下であった為、緊急避難といえどもこのことは両者の間に消えぬわだかまりを残した。

615言理の妖精語りて曰く、:2008/04/17(木) 23:23:45
しかし、ブロッガーの死はそれだけでは収束しなかった。
景観の神ブロッガーはあらゆる眺めを司る。
光景であればすべてを視認することが出来る彼はつまるところ千里眼の神でもあったのだ。
ブロッガーは死に際にその全てを見通す瞳を地上に落としてしまったのである。


この時まで、見るという行為はただ受身の、光を瞳で受け取り光景として頭の中で再現するというそれだけの現象だった。
しかしブロッガーの瞳はあらゆる光景を作りだし、目の前に浮かび上がらせる事が可能だった。

瞳が大地に触れた瞬間、世界に外界に働きかける瞳という概念がもたらされた。
同時に、世界中に千里眼を初めとする魔の瞳を持つものたちが誕生したのである。
魔眼竜バーガンディアなどの異形はこうして超常の能力を獲得し、伝説にその名を残すことになるのである。

今でも、魔眼の持ち主の事を景神の系譜と呼ぶことがある。

616言理の妖精語りて曰く、:2008/04/18(金) 23:55:44
時間神ケルペス

カコログ、イマ、ウィーシュの三柱から成る過去現在未来の時間を司る神。

617言理の妖精語りて曰く、:2008/04/19(土) 04:05:57
連結神モライオネ

過去と現在の間に収束神ネッコ、現在と未来の間に分岐神エッダが御座す。
時間の「流れ」と「可能性」を司る神。


又の名を「フラグスキャタの杖蛇」「フラグコレクタの猫」

618言理の妖精語りて曰く、:2008/05/04(日) 21:02:26
【罪神アレ・ス】
睥睨する耀神アレと、スロデ神群の姫君との間に生まれた神。
しかし、紀元神群とスロデ神群の同盟が破棄され戦争へと突入した際に
母を父であるアレによって殺され、自身は呪われし大罪の烙印を捺され地上へと堕とされてしまう。
その後、罪神として全ての紀神や紀人、さらに紀神を信仰する全ての人間たちによって命を狙われ続けることになる。

619言理の妖精語りて曰く、:2008/05/06(火) 21:02:30
罪神は二振りの剣を持っている。
一振りは、母神の血により生み出された純白の短剣『アマツツミ』
一振りは、地上で出会った刀鍛冶から奉納された漆黒の長刀『クニツツミ』

620言理の妖精語りて曰く、:2008/05/17(土) 20:32:34
罪神アレ・スは、自分が命を狙われている理由を知らない
自分が紀神とスロデ神族の血を引く罪神だという事も知らない
その手に持つ短剣が、母神の血と嘆きによって産まれた弟神だという事も知らない。

621言理の妖精語りて曰く、:2008/05/17(土) 21:22:26
地上に堕ちたアレ・スを拾い育て上げたのはアクバル・アズラと呼ばれる一人の人間であった。

622言理の妖精語りて曰く、:2008/05/22(木) 19:41:57
オアシス国家連合軍の最高責任者であった初代アクバル・アズラ大将軍の懐刀として育てられたアレ・スは、
ある任務の途中で出会った、一人のキュトスの姉妹と恋に落ちる事となる。

623言理の妖精語りて曰く、:2008/07/14(月) 22:07:39
二十一年という長期間をかけた人類とバベルの融合。
その完了をみる二十一年前、つまり人類がバベルと初めて接触した際のこと。
人類が初めて異基知性体と出遇った頃のこと。
人類が初めて、自らを「人類」と名乗る覚悟を決めたときのこと。

魔路神群の永い計略は、ようやく実をつけた。
紀元の独自創造に辿りついたのだ。

624言理の妖精語りて曰く、:2008/10/02(木) 00:48:51
パズルにはめ込まれる最後のピース、用意された仕組みを起動させる最初のスイッチ

それにあたるのが『地獄解放』であり、

625言理の妖精語りて曰く、:2008/10/05(日) 21:56:24
「グロリアの開示録」に記された追放のはじまりである

626<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

627<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

628言理の妖精語りて曰く、:2015/01/28(水) 00:16:55
【後ろへ進む者ポロイナ】
常に、全ての後ろへと、進んでいる。
ポロイナの後ろに回りこむことは出来ない。彼は常に、あなたの後ろにいる。
あなたが振り返れば、後ろへ進み続けるポロイナの背中が見えるだろう。
しかし、ポロイナの顔を見ることは、誰にも適わない。誰もポロイナの顔を知らない。
ポロイナは飛来神群に分類される。しかし、これには疑問符が付く。
彼には、宇宙から世界へと進むことが、出来ないからだ。それは前進である。

629言理の妖精語りて曰く、:2017/01/02(月) 03:06:15
ヘルマヌビス

この世にあらざる獣の頭を持つ、犯罪者共同体「ルチアーノ一家」の部族神。
かつてはジョネー一家、ボンドーネ一家、マルチェロ一家という血族も庇護下に置いていたが、
同じ神に仕えるはずの彼らはやがて抗争に突入し、ルチアーノ一家のみが生き残った。
彼らは所謂「マフィア」であり、ヘルマヌビスは、彼らに一切の足抜けを許さなかった。
ヘルマヌビスの命令は絶対であり、これはつまり、三家を壊滅させた抗争も彼の容認下であったことを意味する。

父の名はセト、母はネフティス、兄はアヌビス、そして霊的な父はヘルメス、だというが、
これらの神々の存在はこの世界では確認されていないが、
ある調査によると彼の中に「彼以外の四人の神的存在から受け取られた」と思しき神威反応が確かに見られた。
主要な神威は暴風と夜闇と死と冨にまつわるものであり、これに加え魔術と錬金術の達神である。
智慧と技能を貴ぶ精神性と共に賭博と盗みと謀略を愛する危険な性質を持ち合わせる。
これらを生業とする者、これなしでは生きられない者を愛し、彼の目にかなった者は、
彼を崇める「家族」に迎え入れられる。

ルチアーノ一家には独特な響きを持った名の構成員が見られる。
家系の名称も含め、この世界における【地球】在来の文化圏とは異なる起源を持つと考えられ、
その先祖は恐らく彼と共に「世界の外」から渡ってきたものと推察される。

630言理の妖精語りて曰く、:2017/03/11(土) 02:20:24
「この世には少なくとも二人の唯一神がいる。ウィ・バレテとマハ=ディヤルニ」

ウィ・バレテは啓示した「遠い未来、地上のほとんどの民が私を崇拝する日が来る」
マハ=ディヤルニは啓示した「遠い未来に至るまで、地上から不信心がやむことはない」

「二人の唯一神はいずれ自身が率いる超常の軍勢を率いて正面から衝突するだろう」
不在獣の頭を持つ群盗の部族神はこう予言した。

「その日までは、とりあえず世界は壊れない」

631言理の妖精語りて曰く、:2017/03/12(日) 11:14:07
南東の島の神【トケケッ・キロッ】は、多眼魚体、巨大な瓜のような顔を持つ。そして、その魚体に、人のような手足が生えているのだ。

632言理の妖精語りて曰く、:2017/03/13(月) 00:32:21
この神はアレ・スを受け入れ島に匿ってくれた。

633言理の妖精語りて曰く、:2017/03/29(水) 02:20:15
ナプラサフラス・ルチアーノのボス即位は「一家の真の神」ヘルメース=アンプゥにとっても快いものであった。
ルチアーノの血族どころか、ホモ・サピエンスですら無い者がボスになる。
このためにそれ相応の闘争はあったわけだが、即位にまでこぎつけた。後は組織そのものがこの変革についていけるか。
その矢先の幹部総抹殺事件。ナプラサフラス一派だけを殺させようと内部の人間が仕組んだのか、
それとも純粋に全世界英雄協会の英雄たちの用意周到な酔狂なのか。

不幸な事故である。「一家の神」にとって価値を見出せる人材も根絶やしにされた以上、
あの事件の時点で「ルチアーノ一家」は存在しなくなったに等しい。

自分に塁が及ばないよう、本体を世界各地に設けた隠れ家の一つに移し、使い魔を介して
自分を頼ろうとする者に拒絶をつきつけたり、気が向けばささやかな魔道具を与える。ヘルマヌビスは潜伏期に移行した。

634言理の妖精語りて曰く、:2017/04/03(月) 00:18:31
アウターの中にもセルラ・テリスに匹敵するくらいの力を持った奴は実は何柱かいたりする
だけどそういう連中に限って
顕現の途中で永久にフリーズしたり
うっかりヨンドヴァナラウンドの方に行ったり
知性と意識と感覚器官を棄てた状態でやって来たり
やって来た瞬間に世を儚んで自殺したり
修練の果てにポニーと一体化して入滅したり
と軒並みそんな感じなためそのクラスの存在で飛来神群の益になった者は今のところいない

635言理の妖精語りて曰く、:2017/04/06(木) 18:14:11
そもそもアウターは外の世界からきたおかげか、
人間や紀神には理解できない概念を幾つももっている。故に、
おおかたのアウターの思考回路は突拍子のないものばかりだ

636言理の妖精語りて曰く、:2017/04/07(金) 11:52:05
オェル=トェガ

縮めて「オルテガ」ともいう。丸められた地球の中心(核)を擬人化した女神。

637言理の妖精語りて曰く、:2017/04/08(土) 15:13:47
オェル=トェガは平たい大地が丸められることで立体的な意味での「中心」が生じた事で誕生した。
平たい大地の中心は、大地の外延があることで存在していた。それが失われることで、中心の概念が変更された。

大地の中心はもはや地表には存在しない。

638言理の妖精語りて曰く、:2017/05/14(日) 19:50:53
【ガーフ・ユーン】は、承認の神である。
彼は、四つの透明な立方体と、それを繋ぐ五次元の線で構成されている。
一つの立方体で、承認を受け止め、別の立方体から、それを放出するのだ。

639言理の妖精語りて曰く、:2017/05/14(日) 23:32:45
ガーフ・ユーンの御子なる承認欲求の神は親神と異なり、人間的、あまりに人間的な姿をしている。

640言理の妖精語りて曰く、:2017/05/15(月) 21:46:08
かの御子は哀しきイキリオタクたちの神。かといって彼等に加護を与えるわけでもない。

641言理の妖精語りて曰く、:2017/05/25(木) 15:43:48
馳獅頭雄 (はせ・しずお)

嵐と熱風と熱病と蝗の害を司るアッカドの魔神パズズが日本でもうけた子供。
母親の胎内にいたころにパズズの妻ラマシュトゥに流産させられかけるが生き延び誕生した。
生まれたとき、泣き声のかわりに蛇のようなシューッ、という声をもって産声とした。
父親のお気に入りでもあり、自身の名とこの蛇の威嚇音のような産声を混ぜた「パズス」という「神としての名」を授与されている。

誕生後「ジ・オーダー・オブ・ホモ・サピエンス」の保護下に入り、長じてメンバーとなる。
その後「(ジ・オーダーが定義するところの)人類と敵対する姿勢」を見せたラマシュトゥの討伐に参加、止めを刺したことで組織内の地位を向上させる。

642言理の妖精語りて曰く、:2017/06/01(木) 17:53:12
人類変容に伴い、世界の自然環境も改善されていった。
それは妖精や妖怪といった自然霊たちの再盛も意味した。

彼らの中には羊のようになったヒトを食べ、あるいは取り込もうとするものもいた。

獅頭雄はこうした悪性自然霊たちと戦った。

643言理の妖精語りて曰く、:2017/06/07(水) 10:40:30
馳獅頭雄の最後の戦いの場となったのは、九尾の狐「玉藻前」との戦いであった。

再生した自然の滋味を喰らい、人類の脅威となるまで回復したこの大妖狐を倒すべく、

「ジ・オーダー」、プロセスド種族、「信仰を失った古い神々」が協力した。

644言理の妖精語りて曰く、:2017/06/08(木) 05:31:06
きゆらシティでは、獅子の頭を持った英雄が活躍している
彼は、様々な超常現象を解決し、復活した邪悪な神々を打ち倒す
夜の町に、蛇の威嚇音が響く時に彼は現れ
摩天楼に、獅子の咆哮が轟く時、全ての災いは打ち破られるという

人は、彼を【獅子吼する蛇】と呼んだ

645言理の妖精語りて曰く、:2017/06/10(土) 00:13:08
レザージャケットはスケイル加工、もさもさフードはたてがみの如し

646言理の妖精語りて曰く、:2017/06/16(金) 05:43:36
黒いバイクは、イナゴのかたち
四つのウィングは、神威の翼

647言理の妖精語りて曰く、:2017/06/20(火) 17:15:01
飢えたバイクは形を変える。異貌のマシンには近づくのも躊躇われるオーラを放つ。

648言理の妖精語りて曰く、:2017/06/22(木) 05:17:13
異貌のマシンは、夜を裂く
闇を切り裂き、音より先へ

649言理の妖精語りて曰く、:2017/07/08(土) 08:25:33
狂った天使を轢き潰し、夜明けのコーヒー飲みに行く

650言理の妖精語りて曰く、:2017/08/16(水) 01:49:55
ヘルメース=アンプゥは国際指名手配を受けた神である。

その罪状の中で特に注視されているのは、「犯罪者社会復帰プログラム」への破壊と妨害である。

彼は自分の愛し子たちであるマフィアたちの社会復帰を望まなかった。

ファミリーのもとで生まれた子は死ぬまでマフィアであり、ファミリーに加入した者も死ぬまでマフィア。
それは表の世界向けで合法的な仕事をする者でも変わらない。

表の世界向けの合法的、とは言っても犯罪組織の収入源であることに変わりはなく、
世界の警察や人権機関は、彼らとマフィア本体との繋がりを絶たせることも目指してきた。

651言理の妖精語りて曰く、:2017/08/31(木) 05:50:35
【神様アプリ】が巻き起こした【神性大戦】は、【魔路神群】の【フォドニル】が作り出した【フォドニルライン】によって支えられていた。

652言理の妖精語りて曰く、:2017/09/01(金) 16:07:35
神様アプリには、使用者の名前を奪うランサムウェアが仕組まれていた。
フォドニルラインを通ったそれは、
フォドニルに潤沢な力を与え、神性対戦の規模を広げていった。

653言理の妖精語りて曰く、:2017/09/03(日) 20:11:00
神性大戦では、それまで名を忘れられていた様々な神々が現出し、ありとあらゆる事件を巻き起こした。

方向性は各々違えど「勇者」を作ろうとした【アルセス】
「理想のヒロイン」を大量にばらまき、属性や要素ごとに収束させることで、強固な存在として現出しようとした【キュトス】
永久機関を搭載したスペースコロニーとして、宇宙での引きこもりを狙った【ドルネルスタンルフ】
といった分かりやすい戦略を取った【紀神】たちに対して、それらの無名の神々の行動は、総じて意味不明に見えた。
しかし、それは彼ら古代の神たちにとっては、唯一無二のアイデンティティに基づいて選択された、確固とした行動方針であったのだ。

654言理の妖精語りて曰く、:2017/09/13(水) 22:00:51
バールーン神の身体は、半分が焼き菓子、もう半分が菓子職人で出来ている。

彼は、日に三度、自分の身体を焼き上げるのだ。

655言理の妖精語りて曰く、:2017/10/24(火) 23:53:31
カディアルギ

チャカ大陸の有力宗教の一つ「ガンディスシャニティア」で信仰される蟲神の一柱。
蠅を司る神であり、彼の聖地ウァトマァトガァト一体でみられる、空中に留まり続ける落雷現象「滞雷」と結び付けられ、雷霆神ともされる。

蠅が持つ、疫病などを媒介する生態を反映した死神としての側面と、医療において蠅の幼虫である蛆が用いられる事を反映した医神としての側面を持つ。
このほか、農作物に害を与える蠅、逆に受粉の介在者となることで実りをもたらす蠅、といった様々な種類の蠅の性質を神徳として一身に備える事により、
二面的、かつ多義的な存在となっている。

656言理の妖精語りて曰く、:2017/10/26(木) 19:13:20
カディアルギの助力による、稲妻の蠅の術は七先駆派を迫害した異教帝国の将プルーガ―・バウティス・リジュアリズの十八番であった。

657言理の妖精語りて曰く、:2017/10/29(日) 16:53:57
カディアルギは、稲妻を纏って現れると言われる、雷と豊穣の神である

658言理の妖精語りて曰く、:2017/11/07(火) 06:07:59
飛来神群の一柱である【ハニー】は、深淵な目をしている。
その目を見つめていると、世界の真理が分かるような、そうでもないような不思議な気分に包まれるのだ。

659言理の妖精語りて曰く、:2017/11/08(水) 01:37:39
「深淵を除く者は、深淵もまたこちらを除くことを知らねばならない」

ハニーの目の奥には深淵が詰まっている。

深淵を除かれた者の目からは深みが取り除かれ、いまいち信用されない者となる。
そしてハニーの側はなんとなく深み、すなわち信用を集めていくのである。

660言理の妖精語りて曰く、:2017/11/13(月) 14:55:36
他者から奪ったものでも深淵は力を持つ

661言理の妖精語りて曰く、:2017/11/13(月) 19:00:53
そして、他者から与えられたものでも、甘味は甘味である。
なんと、ハニーに深みを奪われたものたちには、代わりに甘みが与えられていたのだ!

ハニーにちなんだトーストの菓子が「ハニトー」と呼ばれるのはあまりにも有名である。
だが、ハニーの神威は、それだけでは終わらない。
ハニーと見つめあったものたちにも、「ハニトー」のような、甘みが加えられたのだ!

そう、それは深淵の巣穴に満ちた、たっぷりのハチミツのように

662言理の妖精語りて曰く、:2017/11/21(火) 20:10:13
ハチミツを赤ちゃんに与えてはいけない。

赤ちゃんにハニー除けの護符がつけられるのはこのためである。

663言理の妖精語りて曰く、:2017/12/25(月) 01:50:20
【エッピグードゥーナル】

中央大陸で存在が信じられている性病の女神。純潔を司る男神コーパイラトーパイラの半身であり、婚外性交渉を止めさせるために
あらゆる種族、あらゆる民族に性病をもたらし、今ももたらし続けているとされる。

性病にかかった者はコーパイラトーパイラにとって懲らしめを受けた存在であり、彼と半身なる女神にとっては反省の機会を与えられた幸運な存在である。

エッピグードゥーナルとコーパイラトーパイラが持つ性格や属性は各地の性倫理・タブーにより様々な違いが生じている。

664言理の妖精語りて曰く、:2018/01/03(水) 10:02:35
チャカ大陸にもこの神の情報と信仰が伝来した。

性病と共に。

虫神信仰ガンディスシャニティアにおいて
この「海の向こうから来た神」は藤壺神として分類された。

665言理の妖精語りて曰く、:2018/01/04(木) 22:13:14
チャカ大陸の沿岸にはもともと藤壺は生息せず、本大陸やらから船とかを介して
やってきたものが、広まりまくった結果、他大陸のように藤壺がみられるようになった。

ガンディスシャニティアの聖典では藤壺が現れ始めた頃のチャカ大陸人の反応と
思しきものが見て取れ、文明と生物移入の関係について考察する資料にもなっている。

666言理の妖精語りて曰く、:2018/01/05(金) 05:48:48
バイヤエン都市には、それぞれのバイヤエン神が祭られている

667言理の妖精語りて曰く、:2018/02/01(木) 15:31:25
サンシとヤインはその代表とも言える神格である。

668言理の妖精語りて曰く、:2018/02/02(金) 04:22:55
ヤイン

ふぞろいにして強靱なる吸盤持つ混沌の男鮹。秩序の女鮹サンシと一対の神。
海に面したサーシャンサーニ王国において「南の果ての凍てつく海から来たる神」として知られる。
サンシが漁によって得られる海の幸、海産物の恵みを司るのに対し、ヤインは海の禍、海難の危険性を体現する。
しかし、突発的に岸に漂着する鯨や巨大鱓などもヤインがもたらすものとされる。

669言理の妖精語りて曰く、:2018/02/03(土) 03:34:33
バイヤエンとは「高貴なる客人」を意味する。

バイヤエン都市とは、他国の高官や貴族が滞在するような、大都市、重要都市を指す。
他国の要人が崇める神も「高貴なる客人」として招かれ、バイヤエン区域において祭壇や像が安置された。

670言理の妖精語りて曰く、:2018/02/05(月) 19:56:37
サンシとヤインの飾りは、恋人たちのお守りとして古くから売られている
それは、サーシャンサーニ共和国の海岸を縄張りとする二つのマフィアでも同じだった
そして、そこに生まれた悲恋は、サインとヤインの名を世界の果てまで知らしめることとなったのだ

671言理の妖精語りて曰く、:2018/02/11(日) 08:29:05
サンシとヤインの力を借りる「双鮹魔術」。
この術体系において、サンシはヤインの力の本流を制御するはたらきも担う。
ヤインの力のみを借りれば、圧倒的な奔流を行使できるが、
制御なしのヤインの力はまさに津波や波乱の如しであり、尋常の術者に扱える代物ではない。

672言理の妖精語りて曰く、:2018/02/11(日) 20:00:50
双蛸魔術の秘奥をサーンシーヤーイーンという。

673言理の妖精語りて曰く、:2018/02/13(火) 19:18:28
「まばゆく、眼もくらむような」という意味である。

674言理の妖精語りて曰く、:2018/02/16(金) 19:21:14
サーンシヤーイーンの名は北大陸に伝わり、光魔術による燭台作りの家名に流用された

675言理の妖精語りて曰く、:2018/03/06(火) 01:37:17
ガンディスシャニティアにおける兜虫の神は、地上にて人々や土地を統率する「王者」を選定する。
王や長の資質や気質を持つ者たちが存在するのは彼のはたらきによるものである。
しかし王者の王位は儚い。それもまた、彼のはたらきによるものである。
王の器を窮めた者がそれによって勝手に神になったり神を越えたりしないよう、王者の生命と寿命は凡人並みに留め置かれる。

676言理の妖精語りて曰く、:2018/03/06(火) 02:02:55
魔法少女きゆらは紀を揺るがせる。つまり彼女は紀の外側にあり、飛来神群をルーツに持つことが推定される。

677言理の妖精語りて曰く、:2018/03/06(火) 12:23:48
兜虫の神は園芸を趣味とし、青海樹の上にかまえた巨大な庭園に至上の花々を咲かせていた。

678言理の妖精語りて曰く、:2018/03/06(火) 19:35:41
兜虫の神と鍬形の神は敵対関係にあると噂されているが、実際はべつにそんなことはない

679言理の妖精語りて曰く、:2018/03/07(水) 04:45:11
鍬形の神は「戦士の資質を持つ者」を下界にもたらす神である。

680言理の妖精語りて曰く、:2018/03/07(水) 16:15:45
そのため神名はまんま「戦士を与える者」を意味する「ヴァグ・ドークナ」である。

681言理の妖精語りて曰く、:2018/03/09(金) 06:54:08
「兜虫の神」ヴォラス・ボラス(兆しを生み出す者、の意)は両手に火打ち石を持つ姿で描かれる。

彼は点火する神であるが、火が燃え続けるかすぐ消えるかには関与しない。
彼に召された王者候補生は持ち得た才と運のみで勝ち上がらなくてはならない。

682言理の妖精語りて曰く、:2018/03/10(土) 06:42:22
彼が青海樹上の巨大庭園で栽培したのは「至浄華」という植物であった。

683言理の妖精語りて曰く、:2018/03/11(日) 13:42:50
至浄華は天地において至上の植物であり、人間は天地において至上の動物であった。

この二種の生物を捧げる事、捧げられる事は、神々にとって「対なる供物」の中でも最も力溢れるものとされた。

684言理の妖精語りて曰く、:2018/03/12(月) 11:05:11
とはいえ、人間は神にとって「民」でもあり、反乱や犯罪をしたわけでもないのに無闇に殺す、又は食すことははばかられていた。


蝿の神々を除いては。

685言理の妖精語りて曰く、:2018/03/13(火) 08:56:07
ヴォラス・ボラスが趣味として行っていた至浄華栽培は、蝿の神々にとっては
自分たちの力を増大させるためのカリキュラムの一部であった。

686言理の妖精語りて曰く、:2018/03/14(水) 10:35:21
そのため蝿の神々は強大となり、他の神々も彼らを止められないでいた。

687言理の妖精語りて曰く、:2018/03/14(水) 20:48:38
と、そこにカディアルギが現れ、蝿神たちの至浄華農園に火を放ち、燐光をあげて燃え上がる様を楽しそうに眺めた。
本当に美しかったのである。

688言理の妖精語りて曰く、:2018/03/15(木) 10:52:47
「対なる供物」のあとに死体から絞り出した油を貯めた桶があったので、そこに飛びこみ、燃え上がる農園に走り込んで自分に火をつけた。
燐光を帯びた炎は彼に燃え移ったが、神である彼にとっては平気であった。むしろ上手い具合に綺麗になれたぞ、と喜び勇み、兄のヴォラス・ボラスにも見せてあげたくなって
青海樹に一気に近づいて幹を駆け上るべく準備体操をしていると、カディアルギのやらかしに気付いた蝿神たちが集まり抗議の咆哮をあげた。

689言理の妖精語りて曰く、:2018/03/16(金) 16:55:41
カディアルギはあまりにも蝿神たちが邪魔をするので、そこにいた全員を丸呑みしてしまった。
カディアルギが多様な種の蝿の性質を一身に司るのはこのためである。

690言理の妖精語りて曰く、:2018/04/30(月) 12:47:41
オピア

暗黒の神。暗黒大陸エウロピアにおける主神。「地表に住む神」であり、宗教と政治、両面においてこの大陸の頂点に鎮座し続けている。
彼の妃のことを「エウル」という。定命の種族から選び出され、寿命が尽きて亡くなると次代のエウルが選出される。

691言理の妖精語りて曰く、:2018/06/11(月) 05:52:08
南東海諸島には、勇気と正義を司る神である【泣き虫女神カジャンニー】の神話が伝わっている

692言理の妖精語りて曰く、:2018/06/26(火) 04:53:11
カジャンニーは、正義を執行するとき、常に泣きわめいていると言われています

693言理の妖精語りて曰く、:2018/06/28(木) 01:39:33
泣くこともなく真顔であるときの裁きは、一切の葛藤なく処断できるような極悪人にのみ向けられるという。

694言理の妖精語りて曰く、:2018/08/08(水) 04:28:16
チュ・ク・ワイには【炎の三相神】が伝わる。

【点火神】は人の顔を持つ。

【燃焼神】は竜の顔を持つ。

【鎮火神】は猫の顔を持つ。

695言理の妖精語りて曰く、:2018/08/08(水) 14:28:11
【炎の三相神】は地下世界モールトーに住まう。
【点火神】はマークク、【燃焼神】はトージク、【鎮火神】はトゥトゥーミークという名の宮殿に住まうという。
これらの宮殿の敷地は国が一つまるまる収まるほどに広大。

海を渡ってきた異邦の踊り子アルシア=マムを、追跡する死神カリカから匿った返礼として贈られた。

696言理の妖精語りて曰く、:2018/08/09(木) 03:48:01
アルシア=マムは果たして、神であったのか?

というのも地下にかくまった礼として、服の下から宮殿を取り出して与えるのである。

国をまるごと修められる宮殿を服に修められる存在、国サイズにでかくなる宮殿の模型を服の下から取り出せる存在、
いずれにしても神でなければ無理な話では無いか。

697言理の妖精語りて曰く、:2018/08/09(木) 17:19:39
チュ・ク・ワイの神話世界には【最高神】と【最大神】が存在する。

最高神は神々を統括する王者であり、様々な神々や精霊と提携して世界のありようを取りまとめ、一応のルールと便宜的な序列を定めている存在である。

最大神はただただ強大な神である。それでいて既存の秩序には加わらない。最高神たちが属するルールの外側にあって「例外」として振る舞う。

698言理の妖精語りて曰く、:2018/08/14(火) 13:15:38
【最大神】を縛ることができる秩序は存在せず、【最大神】を絡め取ることができる混沌もまた存在しない。

699言理の妖精語りて曰く、:2018/08/14(火) 14:02:32
ただし、最も大きなる神は最も小さな神には勝てない。
この奇妙な逸脱こそは最大神がルールの外側にいることの証明であり、
大きすぎるが故に足元の小さな変化を見逃してしまうためであるからだという。

700言理の妖精語りて曰く、:2018/08/15(水) 15:04:18
世界の始まりのとき【最大神】が自分の頭頂に生えた角をなんとはなしに折り、高く頭上に投げたことで生まれたのが【最高神】である。
このとき世界には、神はこの二人しかいなかった。故に最も小さな神であった【最高神】は【最大神】の権能を用いて他の神々を一斉に湧出させることができた。

701言理の妖精語りて曰く、:2018/08/18(土) 07:37:52
【最大神】に対抗する存在として【最小神】も存在する

702言理の妖精語りて曰く、:2018/08/18(土) 23:52:04
【最小神】は常に最小であるために無限に続く収縮の最中にある。いまこの瞬間にも。

703言理の妖精語りて曰く、:2018/08/19(日) 06:18:16
【最小神】のもたらす無限の収縮は、いつしか【最低神】を生み出した
彼は、やがて冥界となり、全ての者を地の底へ引きずり込む重力をこの世にもたらしたという

704言理の妖精語りて曰く、:2018/08/22(水) 06:23:47
最近、美の神に期待が集中している
なぜかというと、『美』とは、強力な『共通性』だからだ

ある者は、『美』を通した 世界の統一を狙い
またある者は、『美』しくないものを排除することで、誰もが納得する『正しい』世界を作らんとしている

世の中に主義や主張は数あれど、『美』は誰もが認める基準だ
考えるまでもなく当たり前のことだが、認められないものなどは『美』ではないからだ
『美』は、それを『美』と認めるもの、『美しさ』を感じ認定する感性の持ち主がいないところには存在しない

だからこそ、『美』は承認を得る主要な手段になり得るのだ

そして『美』は、暴走する
芸術品の価値を専門家が決定するように、『美』を格付けする基準は、特定の権威が占有してしまいがちなのだ

だから、『美』の基準は、それを観る私たちの内側にもあるが、同時につねに、外側から私たちを縛るものでもある

『美』とは、一つの『暴力』なのだ
それを、ゆめゆめ忘れてはならない

705言理の妖精語りて曰く、:2018/08/22(水) 12:52:26
【最大神】は人前に顕現する際、少女の姿をしている。
それは、【最大神】の強大な力を「美しさ」という形に変換することで、
人間社会への影響を抑えているのである。

706言理の妖精語りて曰く、:2018/08/23(木) 01:15:06
【最大神】が少女の姿をとる際、孔雀(アナスズメ)に乗っていたり、従えていたり、
服や持物にこの鳥の意匠があることが多い。入墨であることもある。

707言理の妖精語りて曰く、:2018/08/25(土) 17:21:39
戦女神シャルマキヒュには多くの娘たちがいたが、これは単に彼女が子沢山であったというだけでなく、
身寄りのない子を保護し、自らの娘としたからであるという。
このため、戦乙女ジャスマリシュとして知られる者たちの中には
「シャルマキヒュの直系の子孫」と「シャルマキヒュと血縁関係の全く無い義理の娘」が混在しており、
後世の紀学者を悩ませている。

708言理の妖精語りて曰く、:2018/10/13(土) 23:30:57
【ポニー】

馬の女神エポナを原型とする神格。名前は「エポナの如き」を意味する語、あるいは「エポナ」じたいがが訛ったものとされる。
信徒のあいだでは馬のたてがみや尾を模して髪を伸ばしたり束ねる慣習がある。

709言理の妖精語りて曰く、:2018/10/24(水) 17:56:22
【モットモット以外】は「紀神以外」に属する。その性質として「矛盾するもの以外」に「憎悪以外」を抱いており、「無視する以外」の行動をとることがあると知られている。
【ポニー】以外に「友情以上恋心未満以外」を感じているという噂がある。

710言理の妖精語りて曰く、:2018/10/30(火) 23:57:33
【いつか遠い日の約束】は傷だらけのひび割れた神である

711言理の妖精語りて曰く、:2018/11/01(木) 06:45:14
ひび割れた神は、いつか修復される
世界中の誰もが、その神の欠片を持っているのだから

712言理の妖精語りて曰く、:2018/11/07(水) 19:20:34
チャカ大陸南方には、ひび割れた神の修復が終わりに近づき、あと一片を残すのみとなったとき、「『彼ら』は再び巡り合うだろう」という旧い言い伝えが残っている
だが『彼ら』とは何を指すのか、完全に修復されたとき何が起こるのかについては伝えられていない

713言理の妖精語りて曰く、:2018/12/15(土) 05:19:58
ダナス川から産まれた神々は中央大陸の神々の四分の一を占める、と言われている。

ダナス川は太母オルテガの力吹き出す「水の川」の王者であり、そこから産まれた者たちは水属性の超自然存在の中でも随一の神格群である。
彼ら彼女らは「透明な血を受け継ぐ神々」と総称される。

他の中小の河川からは「神」と呼ばれる存在が産まれたことはない、とされる。せいぜい精霊どまりである。
「透明な血を受け継ぐ神々」は中小河川の守護神になったり、そこの精霊と子をなしたりしてダナス川以外でも勢力を拡大している。

714言理の妖精語りて曰く、:2018/12/15(土) 09:17:53
魔路神群の崇拝者たちは、すべての”流れ”は魔路神群が司る者だと信じている。
そのため「透明な血を受け継ぐ神々」を従属神扱いしてしまうので、そちらの信者たちとはかなり仲が悪い。

715言理の妖精語りて曰く、:2018/12/18(火) 05:35:14
一方、「赤い血を受け継ぐ神々」と呼ばれる神格群も、中央大陸にはまた存在する。
こちらは、ロウソク、松明、竈や火災などのさまざまな火の神であり、その象徴とされる色彩は赤、紅、朱、紅とさまざまな赤系の色である。

716言理の妖精語りて曰く、:2018/12/20(木) 00:59:00
「赤い血を受け継ぐ神々」は大本をたどれば、全て母なる大地オルテガが火山噴火によって生み出した者たちなのだという。

これは火が地上にもたらされた経緯を語る神話でもある。

717言理の妖精語りて曰く、:2018/12/21(金) 00:28:11
「赤い血を受け継ぐ神々」の長女は太陽神である。
彼女は誕生の瞬間に地を蹴って天高く舞い上がり、星々しなかった濃紺の空を照らした。

718言理の妖精語りて曰く、:2018/12/21(金) 06:55:49
長女が空を照らすまでは星々は不死であった。
だが、こうして彼女が誕生すると同時に、星々は夜ごとに死を迎えるようになったのだ。

719言理の妖精語りて曰く、:2018/12/21(金) 15:23:45
ときに起こる日食は、彼女が星々の死を悼み喪に服す姿である。

720言理の妖精語りて曰く、:2019/01/05(土) 08:56:14
大地の向こうに、大地母神オールトーガの頭がある。神々を除いて、誰もそれを見たことがない。

母なるエッリ=トは夕方になると自分の頭をぽりぽりと掻く。

するとフケが舞い上がる。エリトグーの髪から散った無数のフケは一日しか生きられない星々となり、黒い夜空を滑っていく。

ウルトゥカの赤き長女が夜明けを告げるとともに、日の炎が彼らの屍を焼き払う。

721言理の妖精語りて曰く、:2019/03/27(水) 07:54:14
神々は闇の中、集合的無意識の底から何度でも蘇る
それは、【紀神】の座を得られなかった神々にしても同じこと

722言理の妖精語りて曰く、:2019/03/31(日) 07:12:53
アルセスは去った。君が知るアルセスは新たに呼び起こされたものだ。

君が知るアルセスはデバフ撒きがいやらしい星5のレアキャラに過ぎない。

たとえキャラデザに古代の彫刻だの賛歌での描写が反映されていようが、君が知るアルセスは……

723言理の妖精語りて曰く、:2019/03/31(日) 10:07:18
ところで【独立的無意識】という名の神もかつていたような気がしないでもないでもない

724言理の妖精語りて曰く、:2019/04/05(金) 05:48:00
二分心学説である

725言理の妖精語りて曰く、:2019/05/10(金) 06:54:31
【スロデ神群】はあらゆる技術を尊び、その所有する技術によって全ての序列を定める神々である
そして、フルシズが作り上げたフェーリム・フレナフェレこそが彼らが認める最大の「製品」であり「芸術品」であったため、フルシズは、それによってスロデ神群の王となったのだという

726言理の妖精語りて曰く、:2019/05/11(土) 01:07:20
【もにょもにょ神群】はなんかこうハミガキ粉とかに似ている

727言理の妖精語りて曰く、:2019/05/12(日) 22:50:02
【ホドラク神群】は、闇の神をその頂点としている

728言理の妖精語りて曰く、:2019/05/12(日) 23:33:11
闇である以上、光に反射する貴金属も宝石も無意味。威厳有る声を、上から呼ばわる、懇願と指示を仰ぐ呼びかけを下から投げかける。
その位置関係がホドラク神群における上下をあらわすことになる。

729言理の妖精語りて曰く、:2019/05/19(日) 12:35:14
そのため、ホドラク神群信仰では「声」が重要視され、人間の美醜と地位も声で決まる

730言理の妖精語りて曰く、:2019/06/01(土) 09:03:52
【縛られしウィルキア】は、洞窟に束縛された魔神である
現在は、訪れたものに忠告や希少な品々を与えたり、物品の加工などで助力をもたらすだけの彼女であるが、いつの日にかの解放が約束されているという

731言理の妖精語りて曰く、:2019/06/01(土) 17:52:43
【解き放たれしネオンテトル】は自由な神であるが、自由すぎて身も心も各地に四散してしまった
現在は、極限まで希薄化された彼女の断片があちらこちらを朧気に漂っているだけにすぎないが、それらはいつの日にか再び寄り集まるのだという

732言理の妖精語りて曰く、:2019/06/08(土) 08:01:02
麺の神

733言理の妖精語りて曰く、:2019/07/08(月) 03:50:42
炎の神に三神アリ
まず、長女に灯火の神メラーシャ
次に、長男に営為の神ボーツグ
そして、末弟に爆炎の神ボムルス

水の神に三神アリ
まず、長女に水滴の神ピタス・ピトス
次に、次女に水流の神リューオリ
そして末弟に瀑布と洪水の神ドーゴース

734言理の妖精語りて曰く、:2019/07/12(金) 07:55:49
水滴の神と灯火の神は恋に落ちて駆け落ちし、それが二種の神々のあいだにいさかいを巻き起こした
やがてそのいさかいは、自然界を二分する大戦争へと発展していったのだった・・・・・・・・

735言理の妖精語りて曰く、:2019/09/08(日) 22:43:05
シェデク神は、強大な古代の神であり、己の子どもたちに高圧的な支配を敷いていた
だが、大いなる父の神による支配は、子どもたちによる反乱によって終わりを告げたのだ
その戦いにおいて、シェデク神は、男性を男性たらしめる部位を切り取られ、以後は女神として生きることになったのだという

これが、今に残る『台風鎮め』の儀式の始まりである

とはいえ、シェデク神が打ち破られた後も、戦いが強大な神による支配はその後もまだまだ続いたのだ
なぜかと言うと、今度は、女神シェデクによる統治が始まったからである

736言理の妖精語りて曰く、:2019/09/14(土) 08:08:29
”不可視なる手”(インヴィジブル・ハンド)というのは、現在最も信仰を集めている神の一柱
いかなる私欲をも、公共の福祉に変える力を持つと信じられている

737言理の妖精語りて曰く、:2019/09/14(土) 09:32:29
体内世界エブには多くの神々がいるが、中には失われてしまった者もいる。その昔、外界からの【開腹手術】なる干渉災害により消滅したと言われる【虫垂神フブル】もその一柱である。

738言理の妖精語りて曰く、:2019/10/22(火) 23:21:40
【エイジ・オブ・キャット】は、古き神の新生と新しき神の誕生が同時に起こり、まさに混沌そのものの時代となった。

歴史の闇から現れた【経済神マーキス】と【絶対神スターリ】二柱が激突し、ユーラシア大陸の経済体制が多様に分化したことなどは、その一例に過ぎなかったのだ。

739言理の妖精語りて曰く、:2019/12/08(日) 12:22:36
迫害された者たち、いかなるものにも許されず愛されなかったと感じていた者たちは、邪神となり【エボル神群】と呼ばれた

一節によれば、彼ら彼女らは、世界が大きく変異した【大変動】によって神になったのだとも言われている

740言理の妖精語りて曰く、:2019/12/12(木) 19:39:00
【ケブルヒトツメ】は動物磁気の神であり、大変動前は各地で信仰を集めていたのだという。
だがそれも今は昔の話。エボル神群の神々とは逆にかの神は力を失い誰も顧みぬ怪しげな噂話と成り果てた。

741言理の妖精語りて曰く、:2019/12/19(木) 07:08:20
美と愛を司どる神メヘラーはエボル神群の一人に数えられる
彼女は、愛を求め世界をさまよい、多くの恋人を作った
ある者たちは彼女を褒め称えたが、彼女を嫌い迫害する者たちもまた多かった

742言理の妖精語りて曰く、:2020/01/11(土) 22:13:58
【夜に棲むクレール】は半人半獣の神とされる。信者達の話では、予言者シャルルがかの神を目覚めさせたということだ。

743言理の妖精語りて曰く、:2020/01/23(木) 20:34:56
神話の実態は、神々のしょうもない争いであることも多い
恋愛関係とか、欲望とか、ちょっとした勘違いや行き違いとかそういうのだ

744言理の妖精語りて曰く、:2020/01/26(日) 00:39:36
南東からの脅威の眷属は神々ではなく、真の脅威でもない。
真に恐るべきは南東からの脅威、すなわち紀元神群に匹敵する別体系の神々である
これを飛来神群と呼ぶ。

745言理の妖精語りて曰く、:2020/01/27(月) 09:45:17
飛来神群は恐るべき存在ではあるが、現在大陸で覇権を握っている【紀元神群】も、元はどこからか飛来してきたとする伝承もある
神々はいずこから来て、またいずこへか去っていくものなのだろうか?

746言理の妖精語りて曰く、:2020/01/27(月) 13:44:59
対して、決して動かないものすなわちティドロソフこそが真の神であるとする一派もある

747言理の妖精語りて曰く、:2020/02/03(月) 23:05:44
七つの赤子から一人の老人が生まれる。その逆はない。

748言理の妖精語りて曰く、:2020/03/21(土) 07:13:39
忌まわしき古代の遺物『デジタル・ポケット・エッグ・バーコード・モンスター・エンサイクロペディア』
通称『神モン百科』によれば、遥か古えの時代、神々は人とともに生き、人によって使役される「怪物」であったという

749言理の妖精語りて曰く、:2020/03/28(土) 07:49:14
【エドアルド】は、憤怒の神
煮えたぎる怒りは溶岩となり、あるいは石炭となって残り続ける

妹の復讐のために立ち上がった彼の戦いによって、世界は大きく変わったのだという

750言理の妖精語りて曰く、:2020/06/29(月) 12:43:43
知恵の戦神ガナンと勇気を司る戦神ゴーダは双子の兄弟であり、喧嘩したり協力し合ったりしていた
その関係は、ガナンがその謀略のため人びとの非難を受け、邪神に堕ちた後も続いたのだ・・・

751言理の妖精語りて曰く、:2020/09/13(日) 22:54:07
みそっかすの神様は、誰よりも愛が欲しかった

だから、逃げ出した奴隷何人かを適当な部族と集めて、大脱出の神話を作ったり、わがままで気まぐれな人間たちをいじめたり甘やかしたりを繰り返した
その力は、他の神様たちが起こす奇跡をじゃましたり、信者を苦しめることしが出来なかったけど、むしろ、それが彼女への信仰心を大きく高め、彼女の宗教に世界の覇権を握らせたのだ

苦しんでいるとき、望みが叶わないとき、ひとのものを欲しがったり、誰よりもいちばんになりたいとき
そんなときこそ、信仰心は高まる
望みのものが与えられたり願いが叶う必要などない
逆に、欲求不満や信仰しているのに報われていないという想いこそが、神様の存在を確信させ、より強い信仰心となって神様を支えるのだ

けれど、彼女はやりすぎた
どれだけ信じても報われないのが最適ならば、神様がいないのと同じこと
彼女の世界は星のすべてに行き渡ったけど
そのときには、もう
彼女の居場所はどこにもなかったのだ

神様は、あんなにも愛が欲しかったのに
みそっかすでいたくなくて、自分と同じはぐれ者や鼻つまみ者たちの守護神になって
偉そうにおきてを書いてわたしたり、嫌な意味を持つ名前を知られないように必死に隠したり、愛してもらうために色々したのに

結局彼女は、またみそっかすに戻ってしまった
ああ、神様
あなたはなんて、かわいそう


塔の上の少女は、ひとしきり弔事を述べると歯を磨くために階段を降りていった
明日は早く、彼女にはやることが沢山あるのだ
少女が立ち去った後の最上階には、ただただ冷たい風が泣くように吹きすさんでいた
まるで、誰も知らない神様の死を悼むように

752言理の妖精語りて曰く、:2020/10/05(月) 22:55:25
古の時代から崇められし恐るべき存在、サバなるもの

753言理の妖精語りて曰く、:2021/04/27(火) 22:00:36
アウターと対比される神々として、【インナー】と呼ばれる者たちもいます。
なんか祭儀【本日のおすすめコーデ】とかで使うらしいです。

754言理の妖精語りて曰く、:2021/05/14(金) 08:14:53
氷柱百神には、花の女神も居たという
だが、それもフォドニルによって魂が封じ込められた氷柱が溶岩に投げ込まれたときに滅びてしまった
そして今では、その女神の名さえも忘れられてしまったのだ

だが、それでも女神は人々に愛されていた
人々は薄れゆく彼女への思い出を留めるため、氷柱に花を閉じ込め年に一度の祭りを執り行うようになった
これが、【氷中花】のはじまりである

今では、技術の進歩により氷ではなくカーボンなんとかいう透明な物質に花を閉じ込めることすら出来るようになった
女神は確かに滅びた
けれどその思い出は、こうして永遠に残り続けるのである

755言理の妖精語りて曰く、:2021/05/23(日) 22:38:20
デセンダンの神はデセンダンに集い、トンツクタンの神はトンツクタンでタンタタをたんたか踊る

地に眠る者に地の祝福を
闇に踊る者に闇の栄光を

756言理の妖精語りて曰く、:2021/09/04(土) 10:44:12
水神エシャンディは、多くのものに愛される女神であった

彼女を巡って天と地の神が争う時、それは嵐と雷鳴となるという
また、彼女が棲家を変える有様が水の循環であるとされ、干魃のとき、人々はエシャンディの訪れを祈って供物や踊りを捧げ、楽しさとにぎやかさを演出したのだという

だが、エシャンディは決して美しい女神ではなかったともいう
さらに彼女は欠点が多く、また愚痴を多くこぼすものであり、川の淵ではぶつぶつ語り続け、海では大声で泣き叫ぶ

けれど、同時にエシャンディは、人や神の心に溜まった鬱屈や痛みを良く感じ取ることが出来る神でもあった
彼女は常に流動し、あらゆるケガレと淀みを押し流し、全ての痛みを和らげる
そうした女神だったからこそ、エシャンディは神々を含むこの世の全ての存在から、大いに愛されていたのだそうだ

757言理の妖精語りて曰く、:2021/11/15(月) 09:08:47
【セカンダス】の人々は、はるか遠く、時と空の果てよりこの地へ逃れてきたのだという
そんな人々が信じる神は、かつて抱いていたはずの信仰とはどことなく違っていたのかもしれない

雷と正義を司る女神、【ゼウレディア】はその主神であり、あらゆる民族、あらゆる王がその子を欲しがった
優れた血統、永遠不滅にして強大な権威である神との縁、そうしたものを誰もが望み、強く渇望したのだ
現在では、その性質はキュトスの姉妹である【ムランカ】に受け継がれているのだという

758言理の妖精語りて曰く、:2021/11/28(日) 22:33:58
起重機の神、デカンナンダス
その威容は、今も資源の丘の上にそびえ立っている

759言理の妖精語りて曰く、:2021/12/02(木) 18:49:15
アートレイニアの神とは『楽曲』そのものであり、その姿は演奏によって現れる

760言理の妖精語りて曰く、:2022/04/04(月) 10:50:32
南東の島の神トケケッ・キロッは、かつて下級神でありながら工神バッカンドラに並ぶとまで称されし鍛冶の神であった。
しかし、バッカンドラとの鍛冶神三番勝負の最中に起こった事故によって利き腕を断たれ、鍛冶神としての力と名声を失った。
その後、力を失った下級の神であるトケケッ・キロッなど誰も見向きもしなくなり、その事に耐えられなくなった彼は
失意を胸に、自ら地上へと堕ちると名もなき南東の島に流れ着き、そこで一人、密やかに暮らす事にした。

ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/7039/1153030084/631-632

761言理の妖精語りて曰く、:2022/06/09(木) 20:52:30
上下神群には二柱の神しか存在しない。

762言理の妖精語りて曰く、:2023/02/16(木) 00:07:08
灯火の神メラーシャの扱いは、時代によって大きく異なる
ある時は全てを統べる美しき女王神として崇められ、またある時は、失敗と山火事の神として蔑まれたこともある

763言理の妖精語りて曰く、:2023/03/10(金) 00:00:39
双子の女神は、砂を撒くことによって時の流れを形作ったのだという

764言理の妖精語りて曰く、:2023/03/25(土) 12:53:47
【プログナクの花】は、密林の奥にひっそりと咲き、【姫神】として原住民から崇められている
それに出会う時、不運に呪われるとも、幸運に祝福されるとも言われ、その真実は定かではない

765言理の妖精語りて曰く、:2023/05/22(月) 10:28:47
モケキーンとキャキャメットは、いつも友達
それはずっと変わらない
二柱の神々は、ずっとずっと一緒だった

それは、二人が恋に破れたあとも、お互いの恋人を取り合ったあとも、淡い夢や憧れを語り合っていたときも、
神々同士の戦争に巻き込まれて、凄惨な殺し合いを演じることになっても変わらなかった

モケキーンはキャキャメットに毎週必ず手紙を買いたし、キャキャメットも親友にいつも言伝てを遺した
二人は何もかも正反対で、字が読めるかどうかも住んでいるところも生まれた文化も所属していた勢力もぜんぜん違っていたけれど、
それでも、二人の友情は変わらない
たった一つのお菓子を取り合っていたときも、同じコンクールで競い合い悪意と陰謀の渦に巻き込まれていたときも、二人の友情は最後まで変わらなかった


やめるときも健やかなときも、おたふく風邪のときも、はしかのときも
ついに、神々すら殺す病が全世界に拡がり、二人が共に倒れたときでさえ……二人はそれでも、友達だった

モケキーンとキャキャメットは、いつも友達
それはずっと変わらない
二柱の神々は、ずっとずっと一緒だった

766言理の妖精語りて曰く、:2023/06/04(日) 00:08:43
魁偉なるゆで卵神

767言理の妖精語りて曰く、:2023/06/30(金) 09:36:54
つまりは【ハードボイルド】ってわけ。

768言理の妖精語りて曰く、:2024/04/08(月) 21:15:09
【硝子針の神々】に属する神は皆、元は凄腕の悪夢狩人だったという。
彼らは夢に溶け、集合的無意識と交わるうちに、次第に純化されていったのだ。
そして最後には、純粋な意志そのものへと変化した。
人よりも脆く、透明で、鋭い。それが彼らの名前の由来である。


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