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武具・道具・祭具

1言理の妖精語りて曰く、:2006/06/30(金) 16:50:56
主として武器や道具から日用品まで、様々な物に関する記述を行うスレッドです。

494言理の妖精語りて曰く、:2018/09/05(水) 06:07:52
【末妹通貨】とは、キュトスの姉妹を完成させるという最後のメンバーである【最後の末妹】の信用を担保とした通貨である。
それは「いつかは末妹が支払ってくれるさ」という軽い冗談から始まったが、様々な事情によりやがて国際社会に不可欠な通貨として扱われるようになっていった。

495言理の妖精語りて曰く、:2018/09/12(水) 20:29:59
カーズガンの魔剣にはいくつもの名が存在する。
これは名を知られることで他者に武器を掌握されるのを避けるためである。
それほど強力な魔剣ということでもある。
その名のうちの一つが「タバク・クウェルグ」といい、古い言葉で「魂を裂く剣」を意味する名である。

496言理の妖精語りて曰く、:2018/09/18(火) 04:58:59
人と人が、どうしても行ってしまう共感
似た性向、似た境遇、似た感情、そういったものを認識すると同時に発生する共振
そうした「自動的な」性質を利用して形成された呪術の武具を【共感武装】という

そしてそれらの目指す先は、集合的無意識の奥、【原心領域】の支配による人類の革新なのだという

この【共感武装】、またの名を『デーモン』と呼ぶ

497言理の妖精語りて曰く、:2018/10/13(土) 09:11:35
【再誕の灰】
灰の形状を持つ回復アイテム。
【猫の国】に棲まうという【不死鳥】のような再生能力を使用者に与えるが、完全な死者を蘇らせることは出来ない。

この品は、キュトスの姉妹カルル・アルル・アに由来するとも言われている。
肉体に秘められた生命力を引き出す力を持ち、振りかけることであらゆる傷を癒やす。
しかし、それは同時に、振りかけられた者の寿命を消費する効果でもあるため、使用には注意が必要である。

また、高度な魔術知識の持ち主であれば、この灰を応用することで自身から限界以上の力を引き出すことも可能だとも言われているが、その実例は公的な記録には残っていない。
そのため、そのエーラマーンの囁き(うわさ)の真偽は不明である。

498言理の妖精語りて曰く、:2018/10/14(日) 20:17:38
【恋する瞳】
目隠しをした美少年の彫像。
「少年は未知なる明日を夢見るものだ」という固定観念を幻想に昇華し、「未だ誰も観たことがないもの」を具現化するという。

怪盗コルセスカが盗難の際にうっかり壊してしまった。
仕方ないので、破片に自分の顔を刻み直したうえで、チェスの駒として使っている。
某『ライトの碁』なジャンプの囲碁漫画みたいに「神の一手」が打てたり、打つたびにトラブルが起きてゲームにならなかったりしているらしい。

499言理の妖精語りて曰く、:2018/10/16(火) 05:48:01
【蒸気行動矯正被服ラクルラァル】は、蒸気都市エンドミットの最新ファッションである。
蒸気文明を象徴する歯車やボルトがたくさんついているだけでなく、蒸気情報網から大量の蒸気が供給されている文明パワーあふれるパワードスーツでもあるのだ。

中でも【蒸気幻燈システム】によって、テレヴィジョン無しにいつでもどこでも映像が楽しめるのが、この服の最大の特徴であり、長所であると言えよう。

500言理の妖精語りて曰く、:2018/10/28(日) 11:37:08
スチームワイヤーガンは、空飛ぶ武器だ
(実際にはぶら下がっているだけだが)スーパージャンプや飛行アクションが手軽に楽しめる!

501言理の妖精語りて曰く、:2018/12/24(月) 09:32:17
ガラスの本
その表紙こそ透明だが、無数の飾り彫りが施されており、それが光を反射して虹の輝きを放っていた。

この本のページは、プロジェクターになっているんですよ
誰かが言う
妖精がいる月からの情報を受け取って、これは自在にその内容を変えるのです

そうなのか

ガラスの本と虹色の靴

502言理の妖精語りて曰く、:2019/02/18(月) 22:36:14
水は言葉を記憶するから、沼地は泡立つ【魔導書】となった。
泡がひとつ弾けるたびに、言葉がひとつ、彷徨いいづる

かつて海を丸ごと魔導書にした男がいたが、魔導書となった海は、そのまま丸ごと魔女ハルシャニアに呑まれてしまったという。

503言理の妖精語りて曰く、:2019/02/28(木) 07:28:20
鏡は異界への通路となる

504言理の妖精語りて曰く、:2019/03/15(金) 08:44:45
両刃の斧は、月を象徴する
上弦、下弦、そして円月と無月

斧は四種の月を表し、女性とも関連が深き、いにしえの祭具である

505言理の妖精語りて曰く、:2019/05/15(水) 07:34:33
【天動鎚】は、覇王メクセトが造りし【神滅ぼしの武具】であり、空間を歪ませる鉄槌である
とはいえ、この鉄槌の威力自体は、その目的の前ではかなり心もとなかった

だが、この【天動鎚】は、天球同士がとっている微妙な釣り合い(バランス)を崩すことで、天球の廻転を歪ませることが出来た
つまり、下手をするとこの武器をきっかけに世界全体が滅びるのだ


この武器と相対した天神は、世界の滅びを防ぐため、やむを得ず自ら滅びを選択するしかなかったのだという
この恐ろしさこそ、メクセトの造り出した【神滅ぼしの武具】の特徴である

506言理の妖精語りて曰く、:2019/05/29(水) 21:07:48
十二大紀槍の内、二つまではラース・ヘイトレッドピアースが所持している

507言理の妖精語りて曰く、:2019/05/31(金) 23:40:38
陶器の名産地は多い
なかでも、アールグラットとラドゥ・イィーンは、カップで有名である

前者ではカップは木からなり、後者ではキャベツの中から剥ぎ取るとも言われているが、それはどちらの地でも陶器の製法が門外不出の秘密であるため生まれたエーラマーンの囁きに過ぎない
アールグラットのカップは、目のさめるような緋色の線で、ラドゥ・イィーンのカップは沼地のような深緑色や澄んだ青が特徴であり、どちらもとても美しいのだ

508言理の妖精語りて曰く、:2019/06/18(火) 06:27:49
【爆撃槍】は、穂先が爆発する魔法の槍である。

だが、最近は不良品が目立ってきた。
これは、使い捨ての穂先を大量生産するようになったのは良いが、それを造らせているのが学生バイトであるために品質が著しく低下しているからだ。
まったく、これだから最近の魔道具業者というものは・・・・・・・・!

私の若い頃は、こうした武具は職人芸で造るものだった。
魔道具は、一つ一つが手作りであり、職人の思い入れが込められた、いわば「芸術品」であったのだ
だがそれも(以下略・思い出話が二時間ほど続いた)

509言理の妖精語りて曰く、:2019/06/27(木) 09:09:36
魔力を撹拌したカクテルは、特殊な力を持つ
それは、武器や機械に流すことで、それらの力を強化したり特殊な効果を発揮させる媒介となるのだ
これを【酒流回路】(カクテリング・サーキット)と呼ぶ。

もちろん、カクテルなので飲んで味わうことも出来るが、飲み干してしまえば当然【酒流回路】の効果も無くなってしまうので注意が必要だ
気をつけましょうね・・・ウィー、ヒック

510言理の妖精語りて曰く、:2019/06/29(土) 12:38:10
【不確定の大釜】
魔女が作ったとも言われる大きな釜
合図をすると自動的に調理を開始する機能がある

また、フタを閉じることでその内部は不確定となり、不確定な存在を不確定なままに煮詰めることが出来る。

511言理の妖精語りて曰く、:2019/07/05(金) 11:15:38
【隣界剣ネイヴァー・セイバー】とは、覇王メクセトが造りし【神滅ぼしの武具】の一つ
世界一つが鞘であり、また刃でもある規格外のサイズを誇る剣である

武具の担い手は、【無腕の剣豪】の異名を持つ剣士、遠野零剣斎
彼は、邪悪な剣神に国を滅ぼされ、両腕を斬り飛ばされ、さらに家族を合人鉄の魔剣に変えられた。

そんな零剣斎にメクセトが与えたのが、この剣である。
この【隣界剣】は、一見柄しかないように見えるが、それは剣の本体がこの世界に存在しないからに過ぎない。
この剣の本体は、この世界と隣接した異界そのものである。

一体、どのような手段を用いてメクセトが異界を用意したのかは定かではないが、それは我々が居るこの世界と隣り合って存在するもう一つの別世界なのであるという。
そう、そこには大地があり、海があり、空があり、そして木々や動物が生き人々が暮らす、そんな我々が暮らしているのと全く変わらない世界であり、それはこちらからは見えなくても確かに存在しているのだ。

そして、この剣を振るえるのはただ一度だけであり、その一度でこの異世界はその全てが滅びる。
世界まるごと一つをただ一度の斬撃のために消費する。
それこそがこの【神滅ぼしの武具】、【隣界剣ネイヴァー・セイバー】なのだ。

言い伝えによれば、遠野零剣斎は、剣の世界へ渡り長い時間をかけてその世界の存在全てを説得した。
そして、見事、邪悪な剣神を斬り滅ぼしたのだという。
世界一つを刃にする【隣界剣】の威力は、あるいはその余波だけでこちら世界が滅びる可能性すら存在したが、遠野零剣斎が剣神を倒したとき、他に滅びたものは何一つ存在しなかったのだそうだ。
彼が剣を振るった日は、木の葉が舞い散るある激しい嵐の夜であった。
だが、朝日が照らし出した剣神の身体は、真二つに斬れてはいたが、そこに降り掛かった木の葉は一枚も切れてはいなかったのだそうだ。

512言理の妖精語りて曰く、:2019/07/06(土) 23:26:05
【光射の虹弓】
メクセトが造りし1032の【神滅ぼしの武具】のうちの一つ。
光でできた虹色に輝く弓。

英雄レメスは、この弓から一番細い「紫の外の光」をはがし、それを矢としていることで悪しき竜神を倒したのだという。
竜神の煙る吐息はレメスを打ち倒したが、同時にレメスが放った光の矢は、生物を形作る粒の万分の一の大きさしか無い竜神の逆鱗を貫き、見事竜神を仕留めたのであると。

513言理の妖精語りて曰く、:2019/07/06(土) 23:49:32
【無限迷宮パズル・カレイドスコープ・フォレスト・メイズ】

メクセトが造りし1032の【神滅ぼしの武具】の一つ。
小さな球の形状をしたパズル。

一見武具に見えないが、これは「罠」の一種である。
まず、このパズルは七色の光を放つが、これを見ていると少しずつ精神が疲弊していく。
次に、このパズルは、解いている間にひそかに迷宮を構築する機能があり、それを以ってパズルの対決者を閉じ込める機能を持つ。
また、その迷宮とパズルは、時間と共に複雑さを増し、より脱出の難易度を上げていく。
そして最後に、それらの機能に用いる動力は、このパズルを見ている者の精神力そのものとなっている。

つまり、このパズルはそれを解こうと試みる者を閉じ込める「疑似餌」であり、迷宮の強度と難易度を上げるためのエナジーを吸い取る囮なのだ。
どれほど精神力が高いものであろうと、いや精神力が高ければ高いほど、このパズルの迷宮から離脱するのは困難になるのだ。
パズルを解こうとする集中、その集中する精神のエナジーそのものを、このパズルは迷宮に変えてしまうのだから。

514言理の妖精語りて曰く、:2019/07/10(水) 23:22:24
【熱血球】
メクセトが造りし1032の【神滅ぼしの武具】の一つ。
特殊な硝子で出来たボール。

内部に血液を蓄えることが出来、その血液を異常なまでに加熱して命中した相手の身体の中に送り込むことが出来る。
たとえ絶対防御能力や攻撃無効化能力を持つ相手であったとしても、同化した血液はもはや相手の体の一部。
自分で自分を傷つけるぶんには、防御も無効化も通用しないのである。

ただし、神を殺すほどの量の血液を採取すれば、当然その対象は死ぬ。
しかも、このボールには、必中効果などの命中を補正する機能が一切存在しない。
そのため、この【熱血球】を用いた英雄は、血を抜かれてフラフラになりながらも、最後まで神にボールを当て続けるしかなかったのだ。

結論から言うと、彼女、【石礫のラグナス】は見事やり遂げた。
確認に行った見届人たちは、神の焼死体と共に、立ったまま息絶えていたラグナスを発見し、そのままそこに彼女を葬ったのだという。
ボール遊びをするとき、ボールを投げる者の足元に土饅頭を造るようになったのは、これが起源だと言われている。

515言理の妖精語りて曰く、:2019/07/12(金) 22:39:33
【避雷の槍】
メクセトが造りし1032の【神滅ぼしの武具】の一つ。
雷を受け流すことが出来る槍。
それ以上でも以下でもない。

柄も全て金属でできており、流石に普通の槍よりは頑丈だが、それ以上特筆すべき機能も特性も何も無い。

雷は古来より神の力の現れの代表格の一つであり、それを防ぐことが出来る避雷針は神への畏怖を大きく貶めたことで有名である
この槍の使い手は当時の有名な踊り子であり、彼はひたすら雷を避け続けながら雷神をこの槍で殴り続けたらしい

神話によれば、踊り子はついには雷神の操った鉄の岩に押しつぶされて死んだが、彼は命と引換えの最後の一突きで雷神の口を貫き、見事脳まで破壊し尽くしたのだという
ちなみに、踊り子は有名な槍使いの武家の出身であったため、その遺体はその武家の墳墓に葬られたのだという
そして墳墓には、雷神を殴り続けて完全に使い物にならなくなったこの槍が、今も安置されているのだそうだ。

この槍の使い手は、ひたすら

516言理の妖精語りて曰く、:2019/07/12(金) 22:41:25
雷神を殴り続けたわけだから、その武芸の才はよほどのものであったはず
なぜ踊り子になったのか、そしてなぜ踊り子になったのに神滅ぼしの戦に参戦したのか、それは現代まで残り続けている神話の謎の一つである

517言理の妖精語りて曰く、:2019/07/15(月) 12:34:42
【神滅ぼしの戦記】
神滅ぼしのことば
1032の英雄全てとメクセト王に捧げられた神話にして、ミーム的なカタチなき魔導書
神を滅ぼすためだけに織り上げられた呪文にして、1032全ての【神滅ぼしの武具】を内包する武具
メクセトの呪い

これは元々は、未来を記述する一枚の粘土板であった
これに現在までの人生を記録すると、これから先の未来も自動的に書き加えられるのだ
そしてこの粘土板には、それに留まらないさらなる可能性が秘められていたのである・・・・・・・・

メクセト王は、これを自身に次ぐ知恵者として有名だったある軍師に授けた
彼もかつて一国の王であったが、神滅ぼしの戦いに加わるため、軍師としてメクセトの麾下に加わったのだ
彼は、戦いの準備が始まった段階で即座にこの粘土板を使用したが、そこに記されていたのは全てが破滅の未来であり、それは幾度準備を重ね、幾度新たな戦略を練っても変わることはなかったのだという
この粘土板に書かれた予言は必ず実現する
すべての記述がメクセトたちの死と敗北を示しているということは、すなわちそれが彼らの未来として確定しているということであった

そこで彼は、大地の裏側へ行くように、根本的に考え方を変えることにした
軍師は、粘土板に神滅ぼしの戦いとは関係ない小話を刻み込み、歌や語りが上手い者たちにその話を人の集まるところで朗読させたのだ
そうすることで、粘土板に書かれた記述は粘土板という物体から離れてひとつの「枠物語」となった
そしてそれこそが、真なる【神滅ぼしの戦記】の誕生の瞬間であったのだ

518言理の妖精語りて曰く、:2019/07/16(火) 19:00:57
【神滅ぼしの戦記】を聞いた者たちは、その話をさらにあちこちで伝えた
父は息子に、母は娘に、兄は弟に、姉は妹へと

また、聞いた話を題材にして新たなものを創り出した者たちもいた
画家は絵を描き、彫刻家は像を彫り、陶工は戦記を焼き物の図案に、職り手たちはござや絨毯に戦記の話を図柄として織り込んでいった
そうして伝わり、伝言されていくうちに、戦記の内容はだんだんと変化していった
記憶違い、誤解、筆や口の滑り、観客を喜ばせるためのその場の工夫、果ては「この展開の方が好みだ」という改変まで・・・さまざまな要因が、戦記を変えていったのだ

519言理の妖精語りて曰く、:2019/07/16(火) 19:13:48
かくして、現代では、戦記はもはや完全に原型を留めなくなった

戦記はあらゆる場所、あらゆる時間に語られ、記述される
料理のレシピ由来に、化粧品の説明書に、ワインの履歴に、動物の血統書に、あらゆるものに戦記はその名残りをとどめてはいる
無数の伝達を経て、幾度もの改ざんと加工を経たそれは、もはや、元々原型をとどめてはいないだろう

けれども、それでもまだ残ったものは確かにある
それは、これが【神滅ぼしの戦記】であるということだ

この戦記は、神を滅ぼすために創らえた
ある者は、それを不可能な挑戦のたとえとして用い、またある者は、それを神に歯向かうことの愚かさを教えるために用いた
だがそれでも、これが神を滅ぼすために書かれたことを、かつて神に挑もうとした者たちがいたことを、否定できるものは誰もいない
その起源が無ければ、その由来が無ければ【神滅ぼしの戦記】は無く、それについて語ることも出来ないのだから

そう、【神滅ぼしの戦記】がある限り、それがどんな形であれ、神々と共にメクセト王と英雄たちは蘇るのだ
神を滅ぼすための戦いと、それを行わしめる意志を伴って、彼ら彼女らは何度でも蘇る
そして誰かは必ず語るのだ
それがどれだけ神に忠実な世界でも、それがどれだけ絶望と諦観に満ちた時代であっても

いや、そんな状況だからこそ、あえてそれに抗おうとするもの、「運悪く」抗ってしまった者は存在し得る
異端と異常を完全に無くすことなど、いかなる神にも不可能であり、だからこそメクセト王の戦いもまたあり得たのだから

520言理の妖精語りて曰く、:2019/07/16(火) 19:18:18
そうしていつかどこかで【神滅ぼしの戦記】が語られるなら、あるいはそれは、メクセト王と1032の英雄たちの勝利で結末を閉じるのかもしれない
そうした結末は、いつだってあり得るのだから

そして勝利の結末が、必ず実現する戦記に綴られるなら、それは一つの確固とした未来となり、時をさかのぼって戦いの末路をも変えるであろう
それこそが【神滅ぼしの戦記】
永遠に受け継がれる神滅ぼしの意志、メクセト王の呪いなのだ

521言理の妖精語りて曰く、:2019/07/19(金) 07:05:26
ヒーリンゴポーションの進化系、ヒーリンゴ・アイス
すぐに溶けないように冷気魔法を付与したところ、今度は逆に硬すぎて戦闘中に食べられなかった

なので、今度は改良版のヒーリンゴ・シャーベットが発売されました!

522言理の妖精語りて曰く、:2019/07/21(日) 07:50:10
冒険者ポケット図鑑は、どんな冒険者の弱点も分かる迷宮勤務には必須のアイテム!
「まずローブ姿から狙え」「全裸ニンジャ対策にトウガラシ・スプレーやウルシ液を用意しよう」など、ワンポイントアドバイスや特集ページもついて、なんと!お値段3,800ゴールド!
これは安い!

523言理の妖精語りて曰く、:2019/07/23(火) 22:39:48
螺鈿と銀で描かれた扇の鶴
その一舞いは最期の姿

その歌は、何を呼ぶ?

524言理の妖精語りて曰く、:2019/07/23(火) 22:44:37
実戦で出る呪文集・『出る呪』

525言理の妖精語りて曰く、:2019/07/26(金) 12:05:10
【呪鳴槍】
1032の神滅ぼしの武具のひとつ
断末魔を収束して鋭さを増していく、歌う槍
ある女戦士が、音楽神に恋して死んだ妹の復讐のために用いたと伝えられている。

526言理の妖精語りて曰く、:2019/07/26(金) 22:35:59
飲む呪文・【ミソ・ポーション】

527言理の妖精語りて曰く、:2019/07/28(日) 23:52:53
魔法店のポイントカード
今なら、不死の薬セットお買い上げでポイント二倍!
自滅薬までお買い上げになると、ポイントがさらに倍!四倍ポイントです!

528言理の妖精語りて曰く、:2019/07/30(火) 01:04:25
【日音器・ささらなー】
日音器使いノテットの持つ、九つの日音器の内の一つ。
右手小指に装着されている武器であり洗浄用具。
常若の竹によって造られており、万物の生命を洗い流す力を持つという。

ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/7039/1167314338/676-681

529言理の妖精語りて曰く、:2019/08/04(日) 12:07:52
遺跡から発掘された陶器の断片に記されていた記述
メクセト王が作りし1032の【神滅ぼしの武具】の一部であると思われる

・【枯渇の種】
一粒で広大な森林とそこに生きる独自の生物群を作り出す種
植えた土地の滋養を全て吸い上げてしまうだけでなく、生物の体内に入れなければ保存も運搬も不可能である

・【死の結婚指輪】
シロクマ狩りの女戦士ミーシャが用いたとされる一対の指輪

別名を【デスマッチ・リング】
指定した対象と使用者の間に呪的なつながりを作ることで、対象を絶対に逃さない効果があるが、使用者も逃げることは出来ない
ミーシャは、初めて出来た恋人を置き去りにして、この指輪を以って人々を苦しめる氷海の海神を倒しに出かけたのだという

その後恋人がどう生きたのか、それについては陶片には何も記されていなかった

・【万食の牙】
つけると、なんでも食べられるようになる金属製の入れ歯
ただし、食べたものの栄養や毒性はそのままだし、胃袋の大きさまでは変えられない

【島を食った男】グィードルフが使用し、火神との大食い勝負に勝利したという。
グィードルフが最期に残した言葉は「まだ食べ足りない・・・」であったとも「ようやく気づいた。邪悪な神の滅びを祝う人々の喜び、人の中にいて食事を楽しむということ、これこそが本当に私が食べたかったものだったのだ。だが、気づくのがあまりに遅すぎた・・・」であったとも言われている

・【ささやく竪琴】

使用者の代わりにささやきかけ、広大な範囲に情報を拡散させる情報戦用の魔導武器
この武器を使った吟遊詩人は、神の悪評を流しながら、死ぬまで全力で神から逃げ回り続けたのだという

・【混空の三叉槍】

美食家のフォークや時空の泡立て器とも呼ばれる三叉の槍
あらゆるものをかき混ぜ、美味しい食べ物に変える
味はかき混ぜたものによって変わるが、どれも素晴らしく美味であるという

美食の神は、これを手に入れてしまったがゆえに、自分自身にこの槍を使ってしまい、滅んだ。

【氷血のコルセスカ】は、この槍との親戚関係を否定している

・【理解者の盾】
ある神のためだけに創られた寄生生命体
この盾だけが、その神を完全に理解し、唯一無二の親友として振る舞った
そして、死んだ
神は、親友が死んだ悲しみから、命を落としたのだそうだ


ちなみに、この生命体はとても傷つきやすく貧弱なため、それを守りながら神のもとへ運ぶ者を必要とした
むろん、神に使用するためには、運搬車は必ず死なねばならない

この生命体がそれほど傷つきやすいのに盾の形をしているのは、メクセトの嫌がらせであると考えられている

530言理の妖精語りて曰く、:2019/08/07(水) 18:59:15
【日音器・さんさらにょー】
日音器使いノテットの持つ、九つの日音器の内の一つ。
左手親指に装着されている武器であり通信機。
思念鋼によって造られており、空間を超えて意思を伝える力を持つという。

531言理の妖精語りて曰く、:2019/08/10(土) 11:38:28
【日音器・さのーどこかのかど-】
日音器使いノテットの持つ、九つの日音器の内の一つ。
左手人差し指に装着されている運搬具でありカタログ閲覧機器。
あらゆる品物を選んで購入することが出来るが、わりと買えないものも表示される。

532言理の妖精語りて曰く、:2019/08/19(月) 10:19:10
時を奪う種、【タイムシード】
その種を使った時計【シード・ウォッチ】

流れ落ちる時を「水」のイメージに変換した門【ロウコク・クロック・ゲート】

533言理の妖精語りて曰く、:2019/08/19(月) 13:07:10
【日音器・さやんほやー】
日音器使いノテットの持つ、九つの日音器の内の一つ。
右手中指に装着されている防具であり万能翻訳機。
ホルシアの舌の紀術転用により造られており、様々な種族の言語を翻訳する事ができる。

534言理の妖精語りて曰く、:2019/08/23(金) 18:35:51
【日音器・さぷふぉりあー】
日音器使いノテットの持つ、九つの日音器の内の一つ。
右手薬指に装着されている装飾品であり魔導反応炉。
モナドリアクターが内蔵されており、触れた任意の物質をモナドへと還元しエネルギーとして利用することが出来る。

535言理の妖精語りて曰く、:2019/08/24(土) 03:29:41
・【ひとたびの刃】

【神滅ぼしの武具】の一つであり、直接攻撃系のものであるが、それ自体には【神滅ぼし】に至る威力はない。
どんな凡人にも神に攻撃を一度は当てられるようにする、という性質の武具である。
【ひとたびの刃】は持ち主に幸運を補充し、「運良く」当たる、というところにまで導く。
当たったその瞬間、「神(またはそれ程の者)に攻撃をあてることができた」という幸運を抽出し、「あとに続く者」に配分する。
ただし持ち手への幸運補正は失われるため、反撃された場合確実に逃れられない。
【神滅ぼし】に至るまでの流れをつくり出す【武具】、という意味での【神滅ぼしの武具】である。

536言理の妖精語りて曰く、:2019/08/25(日) 02:10:48
【無神楽臓器】とは
神を信望しない者達による神を称える祭器の通称
神を信じず、望まず、理解せず、歩み寄らない者達が何故このような物を使うのか

537言理の妖精語りて曰く、:2019/08/28(水) 22:47:21
・幸運をもたらす九大惑星の指輪:時価
・月の明暗の指輪:品切れ
・絶望から希望をすくい出す金環食の指輪:近日入荷予定

538言理の妖精語りて曰く、:2019/08/30(金) 22:34:29
呪術的なのぞき穴を開けることによって、月を丸ごと一つ収めることに成功した槍がどこかにあるらしい
いや、月ではなく図書館だったかな?

539言理の妖精語りて曰く、:2019/09/09(月) 11:01:35
【裁命の断糸】
メクセトの神滅ぼしの武具の一つ
寿命を限定する糸の刃

火竜メルトバーズのたてがみより織られたその糸は、本来寿命が存在しないものにも寿命を定め、あらゆるモノを殺すことが出来るという
またその効果はこの糸を所有しているものにも及び、所有者は自らの寿命を燃やすことで、あらゆる意味で限界以上の能力を発揮して戦うことが出来るのだとも

しかし、それは裏を返せば、持つだけで寿命が縮まるということでもあり、またこれは相手に触れ合うくらいに接近しなければ効果がない近接武器でもある
それゆえに、この武器を使いこなすことは至難であったのだ

540言理の妖精語りて曰く、:2019/09/09(月) 11:01:56
アルケイム十武器

541言理の妖精語りて曰く、:2019/09/10(火) 08:39:31
【雷振槍】
それなりに有名な魔法の槍
またの名を【天に震雷を響かせるもの】
雷の気を放つことが出来る槍であり、雷の波による周囲の探知、身体の強化や反射行動の事前登録、反応速度や思考速度の強化、そしてもちろん雷自体の放出や雷による槍撃の威力増強など汎用的なさまざまな機能を持つ。

542言理の妖精語りて曰く、:2019/09/10(火) 08:55:20
神滅杖】
メクセトが一般的な魔導武具である【操呪棍】を改造して造り上げた【神滅ぼしの武具】
元の【操呪棍】は、簡単な操作で表面の魔術文字を切り替え、多様な効果を使い分けることが出来る武器である(ただし、その機構は複雑なためわりと壊れやすい)
それに対して、こちらの杖は、切り替え機構を無くしたぶん強度が上がっており、純粋に一つの効果『神の力を消滅させる』ことに特化している

その打ち消し性質は強力だが、そのぶん波紋を遮る水面のカエルのように神に発見されやすいうえに、それ以外の効果は一切存在しない
そのうえ時間をかければ、接触したあらゆる神の被造物までも消去できるため、この杖の担い手すらも消し去ってしまうおそれすらある
当然ながら、人間も神の被造物であるからだ

543言理の妖精語りて曰く、:2019/09/11(水) 00:13:30
新たに記録が発見された、メクセト王が造りし【神滅ぼしの武具】の一覧(の一部)

*【告死の託宣板】
持ち主にとって破滅をもたらす未来のみを予言する、石版の魔導書
予言された未来はいつか必ず持ち主を滅ぼすが、逆に言えばその未来にさえ対処することが出来ればほぼ確実に生を拾うことができる
なお、予言の対象は所有者だけでなくその親族や所有者の大切な人物、所有者周辺の事象にも及ぶことがある

*【非在の槍】
存在しないはずのもので作られた槍
一度しか使用することが出来ないが、刺した相手を確実に消滅させることが出来る
しかし、使用すれば、その使用者も痕跡すら残さず確実に消滅する
さらに、所有者もこのやり自体も、時間経過だけで段々消滅していくため、使用するためには速度と誤使用を避けるための細心の注意が必要
伝説によれば、使用者は結局この槍を行き逢った子供を助けるために使ってしまい、自力で編み出した武術でこの槍を再現して戦ったらしいのだが、一体何と戦ったのか、その闘いの成果はどうなったのか、そしてなぜこの武具とその使用者の記述が【神滅ぼしの武具】の神話に含まれているのか、その一切が謎である

*【殉死の走馬刀】
刃に映した敵と記憶を共有し、そのまま自殺することで強制的な心中を狙う武器
この刀を持った時点で自殺は避けられない宿命となるため、神を刃に映すことの方が難しい

もちろん、ヒト一人の共有させたところで、神を殺すことは難しい
だが、この【殉死の走馬刀】は、砕かれて破片になってもその効果は残存するのだ
初代の使い手が敗れた後、そのあとを引き継いだ多くの人々が現れ、彼ら彼女らによって、『神滅ぼし』は成されたのだ

*【万貫の槍】
短い手と融合する、全てを貫く効果を持つ槍
その刃は短刀よりも短いが、担い手と融合するため機能的には問題がない
一度使用すると融合した担い手は死亡する
だが、刃は対象の体内に残り、その心臓、続いて脳を貫くまで、決して体外に排出されることはない
また、一度刺しさえすれば、対象の肉体と完全に融合してしまうため、対象を殺さないかぎりり体内から取り出すことは不可能である

*【捻り放つ杖】
あらゆる攻撃を回転扉のように反射する杖
【天秤の杖】【応報の杖】とも呼ばれる
『ボテフリィー』という東方の物売りによって扱われたという

欠点は、一度持てば放すことが出来ず、担い手は食事をすることも出来なくなるという点(食事も跳ね返す)

神話によれば、当時丸かった大地を神とこの担い手が互いにぶつけ合ったため、大地は砕け、【散らばった大地の時代】が来たのだという

*【月影の斧】
メクセト初期の作と考えられている【神滅ぼしの武具】
月と同期して満ち欠けし、その斬撃が月と同じ重さとなる斧
どの形状であっても、その反動は確実に使用者の命を奪う

神話によれば、無口な木こりが大事な苗木一本を守るためだけに、この斧を用いたのだという

*【復縁する鎚・ストラトスフォール】
先端部分を天へ打ち上げ、対象の上に降り注ぐだけというシンプルな効果を持った【神滅ぼしの武具】
これもおそらくメクセト初期の作。

打ち出す時に担い手は死ぬし、たとえそこで生き残っても、降ってきた時の衝撃の巻き添えで確実に死ぬ
神話によると、神滅ぼしの戦いを見守っていただけの見届人も死んだという

*【多元追跡矢・デスランデブー】
別名を【死の逃避行を招く矢】
対象のために死んだ者の怨念を吸収し、無限に強度と速度を上げていく矢

544言理の妖精語りて曰く、:2019/09/13(金) 12:33:42
*【祝祭の指輪】
メクセト初期の作。
火を宝石と成す生け贄の指輪

545言理の妖精語りて曰く、:2019/09/19(木) 21:01:38
*【双翼の奏神器】
メクセトが遺した1032の【神滅ぼしの武具】の一つ
白と黒の一対のリュート
言理の妖精の別形態とも言われ、それ自体が独立した弦楽器でありながら、人々の祈りや願いを奏でる撥(バチ)であるとも言われている
【神滅ぼしの武具】であるだけに、底部から刃が出る機構もあり、一般的な意味での武器としても十分に使用可能である

また、人々の心の奥底にある『大きな心』を揺り動かすことが出来る、この楽器専用の楽曲がかつては存在したらしいが、今は失われている

*【超空槍術】
『無手にて神を滅ぼす槍を成す』というメクセト王考案の武術であり、【神滅ぼしの武具】の一つ。

現代では失伝しているが、後継を自認する武術流派や技術体系は数多い。
その中には、手で大気を操り『空の渦』を生じさせて刃と成すというものから、手で森羅万象を操る武術、手だけで様々な音を発生させる演奏術、手の動きで人々を幻惑する舞いやスリの技術、手真似や手を使った暗号による通信、手を動かして複雑な数式や概念を表現する哲学、手を当てて人を癒やしたり心を読み取るとされる医療術、手以外の身体で手を代用する技術、集団を自分の手の延長にし同時に自分が集団の延長になるというパントマイム、果ては演説の時に身振り手振りで聴衆の意志を引きつけるテクニックまでもこの【超空槍術】の正当な流れを汲むとされるモノはあまりに多く、その本来の姿は判然としない
そうした説の中には、槍の神を奉じる教えや【紀元槍】そのものも【超空槍術】の変形であり、メクセトが作り出したものだとするものさえあるほどだ


その多様さは、メクセト王の正体が『メクセト』という名の技術集団であるという説を裏付ける根拠として、よく引用される

【神滅ぼしの神話】においても、この武術の記述は少なく、『人々の神を滅ぼすという願いを受けて武術を使い、そこで槍が現れる場面』だけが絵画や伝承でわずかに語られるだけであり、その具体的な正体や使用方法・使用条件などは一切不明なままである

546言理の妖精語りて曰く、:2019/09/27(金) 23:45:59
・【不貫の槍】
メクセトが作った1032の【神滅ぼしの武具】の中でも、最弱を争う槍
この槍は、あらゆるものを絶対に「貫けない」という機能を持っている

この槍を与えられたのは古今無双を謳われた当時最強の槍使いであったが、その彼女をもってしても、この槍で何かを貫くことは全く出来なかったという
その「使えなさ」に苦労したその槍使いは、四苦八苦の末に「槍を使わずに敵を貫く」技を編み出し、それをもってして神を滅ぼしたという
この槍の正体は、その奥義を編みだすためにメクセトが与えた訓練用具であったのだ

だが、この槍の恐ろしさは、そこから始まる
神をも滅ぼす究極の武技、だが、それが倒してしまえば無用の長物
その後は、一体何に使うべきか
神との戦いの後では、もはや、いかなる戦いもいかなる敵も、充実感を与えてはくれないだろう
どれほど硬い物体も、どれほど強い敵も、神をも滅ぼす奥義を使うまでもない
それが、この槍の使用者を待ち受けている宿命である

全てを費やして究極の武技を覚えさせ、その後の面倒は一切看ない
それこそが、この槍がもたらすデメリット
極点の孤独なのであった

なお、当の槍使い本人は、引退して温泉旅館と酒場を開いたという
結構繁盛したとかしないとか

547言理の妖精語りて曰く、:2019/09/28(土) 00:17:53
【雷震槍】の量産型を使用するためには、雷を内部に蓄積する必要がある
よく雷が落ちる南国や高原などでは容易だが、それ以外でも手立てが全く無いわけではない

ある者は琥珀を毛布でこすり、またある者は羊毛で編まれた衣を着て寒気のなか激しく踊り、またある者は、銅を細く打ち延ばして輪をいくつも作り、槍の先に磁石をつけて激しく前後に突き動かした

548言理の妖精語りて曰く、:2019/09/28(土) 00:19:00
そうした儀式を行えば、雷が降らない場合でも、【雷震槍】に雷を蓄えることは出来るのだ

549言理の妖精語りて曰く、:2019/09/29(日) 22:26:26
歌いながらひとりでに動く掃除用具と食器は、シリーズ化している

550言理の妖精語りて曰く、:2019/09/30(月) 22:27:08
【導死の導火線】(別伝では【裁命の断糸】)は、メルトバーズより作られた【神滅ぼしの武具】であり、良く締め切りにたとえられる

551言理の妖精語りて曰く、:2019/10/01(火) 12:20:05
焔竜メルトバーズは世界征服に乗り出す際に様々な謀を巡らせたが
その内の一つにメクセトの作り出した神滅ぼしの武具を模造し量産する計画が存在した
この計画は炎帝五天将が一であり三である三位一体の怪物ゲルベークゼトによって遂行されたが
原典である1032の武具と同等のスペックを持つに至った成功例は43種と少なく生産性も著しく低かった
そのため量産計画は破棄され、近衛兵に少数配備されるに留まったという

552言理の妖精語りて曰く、:2019/10/08(火) 23:38:48
・【威信の剣】
メクセトの1032ある【神滅ぼしの武具】の一つ
人がその威力を信じるほど、その刃が強大になる剣

長大な鞘を持つその剣の中身は、初期状態では実は何も入っていない
だが「そこに強大な力を秘めた刃がある」と信じるものがいれば、たちどころにその信仰の強さに比例した強度の刃が出現する

この剣の担い手は、ある喜劇役者であった
神の巻き起こした災厄によって、二度と喜劇を演じることができなくなった彼は、最後に【神滅ぼしの戦い】を舞台として、もう一芝居だけ演じることに決めたのだ
高い演技力と策略がもたらしたハッタリと勘違い、そして伝聞と評判によって極大の威力を得たこの剣は、最後に剣を恐れる神自身の恐怖すら糧として神をも滅ぼす力を得たのだという

結果として、狂乱した神の手によって喜劇役者は命を落としたものの、その剣は神の恐怖に従ってひとりでに動く能力を獲得しており、神は自らの恐怖と人々の剣への信仰によって滅びたのである


・【威光装甲・全裸王】
メクセトが作り出した1032の武具の中でも、最強の防具の一つ
「これが最強の鎧だと信じている者がいる」と思っている者が多ければ多いほど、その思いが強ければ強いほど強大な防御力を発揮する鎧
その実態は、肉体に刻み込む不可視の入れ墨であり、一種の魔術である


要するにこの鎧は「それが価値があると他の人間は思っている」と信じてさえいれば、相対した者自身が信じていなくても、威力を発揮する
とりあえず流通さえしていれば価値が保証されるそのそのあり方は、贋金か債務履行の補償がない手形に似ている
違うところは、この鎧の場合「決済」は永久にされず、結果的に良貨に変わってしまうことである

あるいは、この鎧はオークションで高値がつく芸術品に近いとも言えるだろう
誰もがそれを不要で醜いと思っていても「高く評価される」ことになっていれば、実際に高い評価がつき、それがさらに評価を高めるということだ

この鎧の担い手である王と戦った財貨の神は正面から王の全裸を指摘したが、しかし民衆からそれを鎧を恐れるあまりの虚勢と捉えられ、嘲られながら鎧に押しつぶされて死んでいった
しかし、その場に鎧が実在していると信じていた者は、実際には誰ひとりとして存在しなかったのだという

それでも、王は全裸であったのだ

553言理の妖精語りて曰く、:2019/10/11(金) 22:25:14
威光装甲は、伝承にある幻の魔槍・イアテムの伝承を参考にして作られたとも言われている

554言理の妖精語りて曰く、:2019/11/09(土) 22:30:32
魔法をかけられた椅子は犬となり、四つある脚のどれか一つをしっぽの代わりに振っている

555言理の妖精語りて曰く、:2019/11/28(木) 10:42:41
種と水は、荒廃した世界に共通する貨幣である

556言理の妖精語りて曰く、:2019/11/30(土) 09:58:36
香りの変化で時間を知らせる香道時計:『アロマ・タイマー』は、もともと闇に生きる種族の愛用品である
最近、オシャレな商品としてブームになる兆しがあるようだ

557言理の妖精語りて曰く、:2019/12/15(日) 22:38:32
物体の特性に関わらず、あらゆるものを斬ることが出来る魔剣は、初めて斬ったモノにちなんで命名されている
その名も【魔剣・シュークリーム斬り】

もちろん、使い手以外は全員止めたんだけど、聞かなかったんだ・・・・・・・・

※試し切りに使われたシュークリームは、スタッフが美味しく処理いたしました

558言理の妖精語りて曰く、:2019/12/16(月) 22:32:45
【花咲く鎧】は、今は力を失い、神の力を喰らう花でも、喰らわれた神でもなく、ただの花園となっているという
【鎧花の園】は、こうして産まれた

559言理の妖精語りて曰く、:2019/12/22(日) 23:06:59
北方の長い冬に女達が、漁に出る男たちのために作る魔除けの【呪刺繍の布】
南方で圧政に苦しめられ、武具になる農具さえ管理された民衆が編み出した【布槍】を用いた暗殺術
その二つが、南方からの難民の移動によって出会い、新しい武具が生まれた
それこそが【呪刺繍布槍】である

北方の海藻と南方の髪油で練り込まれた女の髪、そしてそれぞれの家系独特の呪術文様が、布の槍におぞましきまでの魔力を与える
そして、【布槍術】の達人は、ただの布であっても、容易に人の頭蓋骨を砕くことが出来る
その出会いがもたらすもの、それを表すものは、ただ一言のみである

すなわち、【必殺】

それが、新たなる王朝の訪れを告げる先触れであったのだ

560言理の妖精語りて曰く、:2019/12/23(月) 22:24:11
真の名刀は、月虹を浮かび上がらせるという

それはそれとして、各地の名湯で刀を鍛え上げる奇怪な鍛冶師が存在した
名を、於湯山源三郎という
於湯山の打った刀は、温泉の香りがするのだそうだ

561言理の妖精語りて曰く、:2019/12/24(火) 06:09:17
花を封じ込めたゼリーや薔薇の塩漬けは、妖精たちから伝わったという携帯食である
そうした食品を食べると、病毒を防ぎ、マナを蓄えることが出来ると語り伝えられてきた

562言理の妖精語りて曰く、:2020/01/11(土) 22:25:50
【神々調停システム】は、秋津島の人々が各自の頭上に載せている【携帯神社】に依存している
すなわち、そこに居住している【小型分霊】同士が、それぞれ折衝して揉め事を解決するのだ

【小型分霊】の性質は様々なので、そうした折衝が【喧嘩神輿】となるのか、はたまた和やかな和解や酒宴で終わるのか、それは定かではない

また、霊視能力に優れた者や分析・神霊鏡(メガネ)を所有しているものは、折衝の最中にどちらが何割有利なのかを判別することが出来るという

563言理の妖精語りて曰く、:2020/01/18(土) 11:40:44
花咲く鎧

564言理の妖精語りて曰く、:2020/02/11(火) 17:36:30
かつては、縄に呪術的な力が認められていたために縄目の紋様の土器が多かったが、渡来系の人々が来て以来、そうした土器はぱったりと作られなくなった

565言理の妖精語りて曰く、:2020/02/13(木) 23:44:09
古代の人々は、新しいものを創り出すことが出来なかった
ただ一つの真理に従っていたからだ
真理とは言葉であり、一つの体系、一つの価値観だけが世界を支配していた

だが、ある時、一本の巨大な槍が天から突き刺さり、一つの真理を砕いた
それによって、人々は、物事を複数の面から見ることが可能となり、新しい言葉・新しい価値観を創り出せるようになったのだ
また、この時「差異」が生み出されたことによって【現在】と【過去】の区別、そしてあり得るかもしれない創造の領域である【未来】の概念が誕生し、【時間】の流れが記録されるようになったのだとも言う

この槍こそが、【紀元槍】である


また別の伝承によれば、その【槍】は、天から降ってきたのではなく、人々、もしくは一人の変人の女の子が築き上げたものであったという
どこかへ向かうことを望んだ人の思いは、【槍】を媒介と成し、天より【原初の神】を降ろして、人々と世界に変化を与えたのだという

566言理の妖精語りて曰く、:2020/02/26(水) 10:49:17
【浮遊服】が浮かぶのは、かつて王族魔術師(マハラジャ)が独占していた【空とぶ絨毯】に用いられていた呪術的な紋様を流用しているからである
【浮遊】・【飛行】以外にも、公開された呪術紋様には様々なパターンがあった

567言理の妖精語りて曰く、:2020/02/28(金) 11:00:25
経典サーバ〈三蔵〉の成立は、それまでの「卒塔婆サーバ」一極集中の状況に変革をもたらした

568言理の妖精語りて曰く、:2020/03/23(月) 22:43:12
珊瑚の指輪、蒼き真珠

569言理の妖精語りて曰く、:2020/03/27(金) 22:39:03
底が抜けた器にも、それなりの使い道はある(格言)

570言理の妖精語りて曰く、:2020/03/28(土) 12:01:17
玉石の笛、黄玉(トパーズ)の弾ける音色

571言理の妖精語りて曰く、:2020/03/29(日) 22:44:28
【ブロウウェンの大剣】は、魔を退ける力を持つ武器だが
だが、意外なことに、それが主に使用されたのは、二十世紀に入ってからである

マフィア、探偵、落ちこぼれのラグビー部員、時代遅れの女ドンキホーテ聖騎士、アラフィフの作家や精神科医、退職した元サラリーマンなどがこの剣を振るい、数々の難事件を解決したのだ

572言理の妖精語りて曰く、:2020/03/31(火) 08:25:38
【ブロウウェンの大剣】に切れ味などない
それを用いた攻撃は、ただひたすらの打撃である

573言理の妖精語りて曰く、:2020/04/08(水) 10:34:36
【灯籠の槍】は、聖火を灯し、振るうたびに聖歌を歌って闇のなかで導きとなる

574言理の妖精語りて曰く、:2020/04/08(水) 23:49:21
【豆騎士人形】
ビーンズを腹部から射出する機能が搭載された人形型のビーンズ式詠唱法の発動媒体
パーツ換装で様々な局面に柔軟に対応できる他、強みとしてビーンズの締め撃ちを行うことでビーンズ内部の呪文を強烈に変性させることが可能
ビーンズを腹部に仕込んだ人形によるブービートラップが起源とされている

575言理の妖精語りて曰く、:2020/04/12(日) 22:39:34
【形状記憶・高機能プラスチックブーツ】
透明で美しく輝くだけでなく、生体認証した主人以外に履けないロック機能、任意の場所・時間で脱げる自在脱着機能などがついた超高機能ブーツ

一説によれば、最高難易度の迷宮(こだいいせき)を攻略した証である、伝説級レアアイテムだとか

576言理の妖精語りて曰く、:2020/05/20(水) 08:08:33
天照府で作られている刀をこちらでは【クロワッサン刀】と呼ぶ
その構造を分析したところ、幾重にも折り畳まれていることが判明したためだ

その製造にはかなりの長い時間と手間がかかると推測されており、こちらでの製法の再現には未だに成功していない

577言理の妖精語りて曰く、:2020/05/25(月) 23:12:18
魔槍イィクスカリヴェエルは、魂を吸収する力を持つ世界樹の根である

578言理の妖精語りて曰く、:2020/05/27(水) 22:22:15
魔剣と聖剣が分裂し、自遊なりし聖邪の剣さえもそこから分かれたとき、特に何もしない折れた剣もまたその時に分割された
人は、その剣を自堕落剣ミュリエンティと呼ぶ

579言理の妖精語りて曰く、:2020/06/06(土) 23:33:58
爆牙刀
折子刀

580言理の妖精語りて曰く、:2020/06/09(火) 12:18:41
鉄が貴重な雪原や砂漠の国々では、”天よりもたらされた鉄”すなわち「隕鉄」によって作られた短剣が、権力者の象徴となった

581言理の妖精語りて曰く、:2020/06/10(水) 22:45:29
その刀身は闇のごとく黒く、そこには黄金によって魔術を発動するための補助紋様が刻まれていた

582言理の妖精語りて曰く、:2020/06/14(日) 23:18:45
メクセトが作りし1032の神滅ぼしの武具の一つ、【悲嘆の戦旗】
ひとたびそれを打ち振れば、百ラナンス四方の人びとと神は残らず悲しみに打ちひしがれ、その悲しみを解消するためにその胸を掻きむしり、互いに引き裂き合うのだという

583言理の妖精語りて曰く、:2020/07/04(土) 10:10:07
【祝福の槍】
アルセスの加護を受けている槍
攻撃した対象の精気を吸収し、担い手を回復することが出来る

敵対したものは、これを【吸血槍】と呼ぶ

584言理の妖精語りて曰く、:2020/07/09(木) 23:49:35
【異世界箱】
異空間に物体を収納できる
本来は、異世界で全てを塗りつぶすためのもの

585言理の妖精語りて曰く、:2020/07/26(日) 23:07:40
【放射線蓄電器】強い放射線放つ物体を使って、少しずつバッテリーを充電する
AN(アフター・ニュークリア)の時代では、そんな物体はありふれているので調達は容易である
ウラン238とか使っているものが特に強力

586言理の妖精語りて曰く、:2020/07/28(火) 21:55:48
呪いをもって呪いを討つのが【薔薇の剣】である
それは、人の心に咲く愛の華だ

587言理の妖精語りて曰く、:2020/08/14(金) 22:58:23

武装レベルアップ!
【ポップコーン・ガン】がレベル2になりました!
【キャラメルコーティング】機能が追加!
それにより、【グレムリン】系や【ピクシー】系などの【妖精】属厄介者(トラブルメーカー)への特攻効果が付与されるようになりました!

甘いお菓子は、妖精たちの大好物
上手く使って、これからも【無限映画館回廊】(ムービー・ワールド)の平和を守ってくださいね!

588言理の妖精語りて曰く、:2020/08/19(水) 00:37:12
1032の神滅ぼしの武具の中には、いくつかセットになっているモノもある
鎧【既知なる平穏】と盾【未知なる平和】などは、その代表格だ

前者は、装着者が受けたことのある種別の攻撃であれば、あらゆるものを防ぐ鎧
後者は、初めて受ける攻撃を「既知の種別の攻撃」として扱うことが出来る盾である

ただし、この二つは一度見に付けると二度と外すことは出来ない
そして、鎧は身につけている者の生命力を吸収し、盾は攻撃を防ぐたびにその代償として装着者の精神力を削っていくのだ

伝説に残る最後の装着者【臆病者のノドイン】は、この二つの装備だけを身に着け、未知なる暗黒の邪神が潜む【ロングラークの洞窟】に潜った
だが、戦いの後、そこから回収されたのは、ボロボロに傷ついた二つの装備だけであったという・・・

589言理の妖精語りて曰く、:2020/09/10(木) 20:19:17
聖槍イィクスカリヴェエルは、本当に豊かな農地からしか収穫することは出来ない
それゆえ、聖槍を抜くことは、農夫とその領地の領主にとって最高の栄誉となるのだ

590言理の妖精語りて曰く、:2020/09/11(金) 23:05:59
【魔金貨の小袋】
分類は、片手槌に属する
人の欲望を食らう悪魔の金貨は、強欲な人間の魂から出来ている
それを「欲の皮」で包んで殴れば、そりゃ敵が落とす宝物も少しは増えようってもんだね

盗賊魔女コルセスカ

591言理の妖精語りて曰く、:2020/09/13(日) 22:40:33
・空腹魔王バッグ
レンタル品
魔王の空腹は、少女のお話と賃貸契約で満たされている

592言理の妖精語りて曰く、:2020/09/23(水) 23:31:26
始マリニ三本の魔剣アリ

血ニ潜ム炎ノ魔剣 【豪血】
涙ニ眠ル氷ノ魔剣 【氷涙】
ソシテ、モットモ堅キ大地ノ精髄ノ剣 脊髄ニ埋モレル魔剣 【剛輝】

三本ノ魔剣ハ世界ヲ作リ ソノ豊カサノ下地トナッタ

三本ノ剣ハ イマ イズコ
ソヲシルモノハ ダレモナシ

魔剣ハ イマモ 世界 ノ ドコカニ

ミチビカレシモノ ヲ マッテ イル

593言理の妖精語りて曰く、:2020/12/12(土) 11:46:06
その本は、琥珀の板で出来ていた

【岩本堂】にある本は、みんな鉱物でできている
泥に落ちた葉っぱが自然と岩となった、古代の栞、岩の押し花
恐竜の足跡、石碑の薄片
そして、樹液に閉じ込められたおっちょこちょいなアリや蚊などが、店を埋め尽くす本のそこかしこに眠っているのだ

中には、古代海賊の宝が隠された金属の星図だってあるという

そんな不思議な貸本屋へ行きたい方は、ゆらぎ市の不思議小路へおいでませ
駅前の駄菓子屋の脇を通って、でぶ猫の案内人に賄賂を渡し(にぼしは必ず三匹だけ渡すこと!それ以上はダメだ)
ぐるぐる三叉路を三回巡り、神社に向かって手を合わせ
社の裏へ抜けたら、長屋の食卓の上をひょいと飛び越える

そうして行けば、ほら、そこが不思議小路だ
不思議なお店が、きっと貴方を待っている


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