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武具・道具・祭具

471言理の妖精語りて曰く、:2018/03/06(火) 19:34:40
【穿孔剣ディグナク】またの名を「蛇蝎剣」とも呼ばれるこの剣は、特殊な機構を持つ【神滅ぼしの武具】の一振りである
この剣は、蛇腹剣、連刃剣、または【猫の国】風に「がりあんそーど」「じゃらじゃらの剣」と呼ばれるタイプの剣であり、要するに蛇かサソリの尾のような姿をしていた
その斬撃は変幻自在であり、また、その刃には毒をしたたらせる機能もあった
だが、この剣の真に恐るべき機能はほかにあったのだ

それが振るわれた戦い、神滅ぼしのいくさについて語るとしよう
この剣が戦った神は肉体を持つ型の神であったが、その肉体には不滅に近い再生力があった
どこに隠されてるのか分からない心臓を砕かなければ、殺すことは出来ないのだ
神は用心深く、その心臓は、誰も知ることが出来ない秘密の隠し場所に秘められていた
そして、十万もある神の目によって、絶えず見張られ守られていたのだ

この神と【ディグナク】を持った勇士が戦ったとき、神は幾度もその斬撃を避け、自分が今にも死にそうであるかのように演じてみせた
自分に戦いを挑んだ勇士をからかい、最後に不死の秘密を明かして絶望させて殺す
それが、永遠に生きる神の娯楽だったのだ
神は、いかにも【ディグナグ】の刃が脅威であるかのように斬撃を避け続け、刃からしたたる毒を恐れるかのように悲鳴をあげた
そしてころあいを見定めると、自らその刃に身体を差し出し、勇士に向かって己が不死を誇ってみせたのだ
戦いに疲れ、不死身の恐怖に心を折られた勇士は、その時絶望に倒れ伏す・・・・・・・・そのはずだった
だが、勇士は倒れなかった
疲れ果て、先を持たぬはずのその刃は、神の身体を構わず貫き、続けて勇士自身の心臓をえぐり取ったのだ
これには、流石の不死神も唖然とした
どれほど唖然としたかといえば、勇士にタネ明かしをした時でさえ心臓を見張り続けていた十万の目を、残さず勇士に向けてしまったほどだ
そう、そこで神に隙が出来たのだ
一瞬、だが致命的な隙が
【ディグナク】は、その一瞬に本来の機能を発揮した
その機能こそ「同種喰い」である
それは、使い手の腕を喰らえば敵の腕を、目を喰らえば敵の目を確実に捉える呪い
そしてそれこそ、不死身のはずであった神に、致命の一撃を与える機能であったのだ

472言理の妖精語りて曰く、:2018/03/08(木) 19:37:48
そう、勇士の心臓を喰らった【ディグナク】は、神の唯一の弱点である心臓をも喰らう力を得ていたのだ
普段は存在した十万の眼球の護りも、文字通り目を離していた隙の際には通用しなかった
その刃は蛇の如く伸び、どこまでも進んで神の心臓を喰らったのだ

ちなみに、この時神の眼球は無駄な抵抗で二万潰され、還るべき本体を失った
そして、それは後に【八万の眼球アブロニクレス】と呼ばれるようになったのだという

473言理の妖精語りて曰く、:2018/03/24(土) 11:24:01
【完世図書】
あまねくすべてが隈なく記された余白ばかりのテキスト。全9ページ。

474言理の妖精語りて曰く、:2018/03/26(月) 05:37:17
アレクサンドル・イワノフは一つの強烈な命令を残した。

「宗教施設を絶対に壊すな」

幼き頃より親しんだ教会が爆薬で粉微塵にされるのを目撃し悲しみを深く刻み込まれた彼は、
異世界ではこれを繰り返したくない、と考えたのだ。

これにより、中央大陸に流布した「共産主義」は、【猫の国】のそれとは異なる歩みをとることになる。

475言理の妖精語りて曰く、:2018/03/26(月) 05:56:34
「The Book of Birth」は、その別名を「フィリスの書」という
これは、対象の「起源」へ遡ることが出来る魔道書である
その遡行は、あるいは捏造に近いのではないかとも言われている

また、この本には、対となる
「The Book of End」が存在するという話もある
それが真実かどうかは、伝説の幻獣である【猫】だけが知っているのだろう

476言理の妖精語りて曰く、:2018/03/27(火) 05:23:44
【幻視のモノクル】は「注釈のモノクル」とも呼ばれる
これは、現実と重なった幻を観ることが出来るモノクルであり、現前に存在しない「過去」や「心理」を幻視することによって、世界に新たな「見方」をもたらすものであった

持ち主は、”暇人探偵(ディレッタント・ディテクティブ)”インクルーザ
全ての現実を確定させるエリート(左遷)刑事、”単独評決”コルセスカの宿敵(に勝手にされてしまった)の彼女は、このモノクルと有り余る資産を用い、あらゆる未解決事件を解決するのだ!

477言理の妖精語りて曰く、:2018/03/28(水) 06:12:55
【蝶夢のモノクル】は、使用者に、現実と非現実の隙間を見る力を与える

478言理の妖精語りて曰く、:2018/04/05(木) 20:29:48
扶桑崎鷲太郎は、母の愛を知らない
彼の母は、嫉妬した女神によって殺された

扶桑崎鷲太郎は、父も知らない
彼の父は強大な神であるが、その父は彼の元から去った
彼は、父の顔すら知らない

だが、扶桑崎鷲太郎には、叔父がいる
叔父は、実の父のように彼を可愛がってくれた
それに、彼の悪友である無空和尚も、さまざまなトラブルに彼らを巻き込みながらも、温かく見守ってくれた

彼には、数は少ないが親しい付き合いが出来る友もいる
人間もいれば、妖精もいる
鷲太郎と似たような境遇の者もいれば、彼すら知らない深淵を覗いてきたと確信させるような者もいる
また、恵まれた育ちであっても、それゆえに闊達とした精神をもって人を思いやろうとする者も少なくはない

そして、顔見知り程度の間柄であっても、ふと見かけなくなると気になる者や
商売敵で顔を合わせると必ず口論になっても、会わなければ少し寂しくなるような、そんな相手だっている

だが、扶桑崎鷲太郎には、それでも実の両親がいない
ゆえに「家族の愛」というものを、本当には分かってはいないのかもしれない

だから、これは彼にとっては家族の話ではない
これは、彼にとっての武器と、復讐の話だ

479言理の妖精語りて曰く、:2018/04/10(火) 20:18:58
【必滅の恋矢】は、伝説の武具だ
かの有名な神滅ぼしの武具の一つかもしれないし、あるいはそうではないのかもしれない
気まぐれの紀神アエルガ・ミクニーが作ったのか、ポエマーな紀神セラティスの、捨てた詩集が変化したのか
伝承は多様で、曖昧模糊だ

ともかくこの矢は、恐るべき矢だ
少女の恋を矢に変えて、あらゆる敵を滅ぼすのだから
けれどもこの世の一体誰が、この矢を受けるに値するのか
少女が全てを捧げねば、この矢は決して放たれぬのに

480言理の妖精語りて曰く、:2018/04/12(木) 01:39:33
神は人に「真の相」を見せないものだ。そして様々な人間への変化はゼウスの十八番の一つだ。

仮に鷲太郎の母と映った写真などがあっても、そこに映されているのは、使い捨ての仮面、ガワでしかない。
別の女性の前では別の顔と別の体格で姿を現していることだろう。

「ジ・オーダー」の同盟者として、幹部クラスならゼウスのような高位神と対面する機会もあるだろうが、アーサー・マクドナルドたちも
「真の相」を見せてくれ、とは言わないだろう。霊力や魔力を用いた本人確認なら出来るわけで、わざわざ見ることが必要不可欠でもない。
それでもなお見ようとすれば、それは信頼していない、それも極度に疑っていると示唆することになる。

だが、鷲太郎にとっては知ったことではなかった。ゼウスの「真の相」は見なければならない。暴かなければならない。
神威を用いた使い捨てテクスチャーではなく、「真の相」でもって、ゼウスは自分の母や、遊び捨ててきた他の女性達に謝らなければならない。

自分は父神に、ケジメを、つけさせなければならない。

481言理の妖精語りて曰く、:2018/04/12(木) 05:55:42
神々の「真の相」を曝き、捉えるレンズ。これを造り上げる事が彼の目標となった。

482言理の妖精語りて曰く、:2018/04/12(木) 10:57:18
パンゲオンのレンズ

483言理の妖精語りて曰く、:2018/04/14(土) 03:07:06
【裁定の鏡盾】は、メクセトの神滅ぼしの武具であり、その最高傑作として讃えられるモノの一つである
痛みの盾だ
これは、敵対した者の深層心理を映し出し、敵対者自身の心に潜む罪悪感で罪を裁く情報・精神攻撃武具に分類される

類似した性能を持つ武具には、他に【周知の鏡盾】【真実の鏡盾】【罪科の鏡甲】そして【魅刃の断頭斧】などが存在する

484言理の妖精語りて曰く、:2018/05/07(月) 19:50:51
扶桑崎鷲太郎とドイツの家族の物語は、一夜にして終焉を迎えた。
けれど、それはある意味幸福な終わり方であったのだ。

485言理の妖精語りて曰く、:2018/05/17(木) 19:42:50
ラプンシエルの街では、涙は通貨として流通しており、竜の涙でさえその例外ではない

486言理の妖精語りて曰く、:2018/06/18(月) 05:58:50
聖典の一節を抜き書きしたものを【聖符】、民間に膾炙した呪文を記したものを【呪符】という

そしてそれとは別に、全身に聖典や異端の教典を身に纏って戦うという闘法も、この世には存在するのだ

487言理の妖精語りて曰く、:2018/06/30(土) 07:48:19
【常若の竹】を切って水筒を作れば【常若の水筒】が出来る
それは、衰えた生命を蘇らせる命の水筒であるという

488言理の妖精語りて曰く、:2018/07/05(木) 18:55:25
妖刀【イペタム】は、その担い手の勇気を試す刀である
【イペタム】には、それを守護する霊獣がおり、それが担い手とならんとする者に試練を与え、その勇気を試すのだという。

489言理の妖精語りて曰く、:2018/07/08(日) 13:56:30
自在剣

490言理の妖精語りて曰く、:2018/07/09(月) 05:28:06
不在刀

491言理の妖精語りて曰く、:2018/08/14(火) 16:23:55
【竜砕きの戦槌】はメクセトの作った神滅ぼしの武具である。
焔竜メルトバーズに対抗するため、ソルダ・グラムが長い冒険の末これを入手し、
ブリュンヒルデのデューク・ノートゥングが用いたと言われる。
竜を滅ぼすことに特化した武具であり、常人には持ち上げることも困難な超重量の槌である。
その一撃は紀竜の頭から尾までを一瞬のうちに紙と同じ厚みにまで圧縮してしまうと伝わっている。

492言理の妖精語りて曰く、:2018/08/26(日) 14:05:38
竜杖は猫剣と対を成す武具であるとされる

493言理の妖精語りて曰く、:2018/08/27(月) 06:54:57
街を探索するARゲームアプリ【ナハトヴェヒター】には、どうやら恐ろしい秘密が隠されてるようだった

494言理の妖精語りて曰く、:2018/09/05(水) 06:07:52
【末妹通貨】とは、キュトスの姉妹を完成させるという最後のメンバーである【最後の末妹】の信用を担保とした通貨である。
それは「いつかは末妹が支払ってくれるさ」という軽い冗談から始まったが、様々な事情によりやがて国際社会に不可欠な通貨として扱われるようになっていった。

495言理の妖精語りて曰く、:2018/09/12(水) 20:29:59
カーズガンの魔剣にはいくつもの名が存在する。
これは名を知られることで他者に武器を掌握されるのを避けるためである。
それほど強力な魔剣ということでもある。
その名のうちの一つが「タバク・クウェルグ」といい、古い言葉で「魂を裂く剣」を意味する名である。

496言理の妖精語りて曰く、:2018/09/18(火) 04:58:59
人と人が、どうしても行ってしまう共感
似た性向、似た境遇、似た感情、そういったものを認識すると同時に発生する共振
そうした「自動的な」性質を利用して形成された呪術の武具を【共感武装】という

そしてそれらの目指す先は、集合的無意識の奥、【原心領域】の支配による人類の革新なのだという

この【共感武装】、またの名を『デーモン』と呼ぶ

497言理の妖精語りて曰く、:2018/10/13(土) 09:11:35
【再誕の灰】
灰の形状を持つ回復アイテム。
【猫の国】に棲まうという【不死鳥】のような再生能力を使用者に与えるが、完全な死者を蘇らせることは出来ない。

この品は、キュトスの姉妹カルル・アルル・アに由来するとも言われている。
肉体に秘められた生命力を引き出す力を持ち、振りかけることであらゆる傷を癒やす。
しかし、それは同時に、振りかけられた者の寿命を消費する効果でもあるため、使用には注意が必要である。

また、高度な魔術知識の持ち主であれば、この灰を応用することで自身から限界以上の力を引き出すことも可能だとも言われているが、その実例は公的な記録には残っていない。
そのため、そのエーラマーンの囁き(うわさ)の真偽は不明である。

498言理の妖精語りて曰く、:2018/10/14(日) 20:17:38
【恋する瞳】
目隠しをした美少年の彫像。
「少年は未知なる明日を夢見るものだ」という固定観念を幻想に昇華し、「未だ誰も観たことがないもの」を具現化するという。

怪盗コルセスカが盗難の際にうっかり壊してしまった。
仕方ないので、破片に自分の顔を刻み直したうえで、チェスの駒として使っている。
某『ライトの碁』なジャンプの囲碁漫画みたいに「神の一手」が打てたり、打つたびにトラブルが起きてゲームにならなかったりしているらしい。

499言理の妖精語りて曰く、:2018/10/16(火) 05:48:01
【蒸気行動矯正被服ラクルラァル】は、蒸気都市エンドミットの最新ファッションである。
蒸気文明を象徴する歯車やボルトがたくさんついているだけでなく、蒸気情報網から大量の蒸気が供給されている文明パワーあふれるパワードスーツでもあるのだ。

中でも【蒸気幻燈システム】によって、テレヴィジョン無しにいつでもどこでも映像が楽しめるのが、この服の最大の特徴であり、長所であると言えよう。

500言理の妖精語りて曰く、:2018/10/28(日) 11:37:08
スチームワイヤーガンは、空飛ぶ武器だ
(実際にはぶら下がっているだけだが)スーパージャンプや飛行アクションが手軽に楽しめる!

501言理の妖精語りて曰く、:2018/12/24(月) 09:32:17
ガラスの本
その表紙こそ透明だが、無数の飾り彫りが施されており、それが光を反射して虹の輝きを放っていた。

この本のページは、プロジェクターになっているんですよ
誰かが言う
妖精がいる月からの情報を受け取って、これは自在にその内容を変えるのです

そうなのか

ガラスの本と虹色の靴

502言理の妖精語りて曰く、:2019/02/18(月) 22:36:14
水は言葉を記憶するから、沼地は泡立つ【魔導書】となった。
泡がひとつ弾けるたびに、言葉がひとつ、彷徨いいづる

かつて海を丸ごと魔導書にした男がいたが、魔導書となった海は、そのまま丸ごと魔女ハルシャニアに呑まれてしまったという。

503言理の妖精語りて曰く、:2019/02/28(木) 07:28:20
鏡は異界への通路となる

504言理の妖精語りて曰く、:2019/03/15(金) 08:44:45
両刃の斧は、月を象徴する
上弦、下弦、そして円月と無月

斧は四種の月を表し、女性とも関連が深き、いにしえの祭具である

505言理の妖精語りて曰く、:2019/05/15(水) 07:34:33
【天動鎚】は、覇王メクセトが造りし【神滅ぼしの武具】であり、空間を歪ませる鉄槌である
とはいえ、この鉄槌の威力自体は、その目的の前ではかなり心もとなかった

だが、この【天動鎚】は、天球同士がとっている微妙な釣り合い(バランス)を崩すことで、天球の廻転を歪ませることが出来た
つまり、下手をするとこの武器をきっかけに世界全体が滅びるのだ


この武器と相対した天神は、世界の滅びを防ぐため、やむを得ず自ら滅びを選択するしかなかったのだという
この恐ろしさこそ、メクセトの造り出した【神滅ぼしの武具】の特徴である

506言理の妖精語りて曰く、:2019/05/29(水) 21:07:48
十二大紀槍の内、二つまではラース・ヘイトレッドピアースが所持している

507言理の妖精語りて曰く、:2019/05/31(金) 23:40:38
陶器の名産地は多い
なかでも、アールグラットとラドゥ・イィーンは、カップで有名である

前者ではカップは木からなり、後者ではキャベツの中から剥ぎ取るとも言われているが、それはどちらの地でも陶器の製法が門外不出の秘密であるため生まれたエーラマーンの囁きに過ぎない
アールグラットのカップは、目のさめるような緋色の線で、ラドゥ・イィーンのカップは沼地のような深緑色や澄んだ青が特徴であり、どちらもとても美しいのだ

508言理の妖精語りて曰く、:2019/06/18(火) 06:27:49
【爆撃槍】は、穂先が爆発する魔法の槍である。

だが、最近は不良品が目立ってきた。
これは、使い捨ての穂先を大量生産するようになったのは良いが、それを造らせているのが学生バイトであるために品質が著しく低下しているからだ。
まったく、これだから最近の魔道具業者というものは・・・・・・・・!

私の若い頃は、こうした武具は職人芸で造るものだった。
魔道具は、一つ一つが手作りであり、職人の思い入れが込められた、いわば「芸術品」であったのだ
だがそれも(以下略・思い出話が二時間ほど続いた)

509言理の妖精語りて曰く、:2019/06/27(木) 09:09:36
魔力を撹拌したカクテルは、特殊な力を持つ
それは、武器や機械に流すことで、それらの力を強化したり特殊な効果を発揮させる媒介となるのだ
これを【酒流回路】(カクテリング・サーキット)と呼ぶ。

もちろん、カクテルなので飲んで味わうことも出来るが、飲み干してしまえば当然【酒流回路】の効果も無くなってしまうので注意が必要だ
気をつけましょうね・・・ウィー、ヒック

510言理の妖精語りて曰く、:2019/06/29(土) 12:38:10
【不確定の大釜】
魔女が作ったとも言われる大きな釜
合図をすると自動的に調理を開始する機能がある

また、フタを閉じることでその内部は不確定となり、不確定な存在を不確定なままに煮詰めることが出来る。

511言理の妖精語りて曰く、:2019/07/05(金) 11:15:38
【隣界剣ネイヴァー・セイバー】とは、覇王メクセトが造りし【神滅ぼしの武具】の一つ
世界一つが鞘であり、また刃でもある規格外のサイズを誇る剣である

武具の担い手は、【無腕の剣豪】の異名を持つ剣士、遠野零剣斎
彼は、邪悪な剣神に国を滅ぼされ、両腕を斬り飛ばされ、さらに家族を合人鉄の魔剣に変えられた。

そんな零剣斎にメクセトが与えたのが、この剣である。
この【隣界剣】は、一見柄しかないように見えるが、それは剣の本体がこの世界に存在しないからに過ぎない。
この剣の本体は、この世界と隣接した異界そのものである。

一体、どのような手段を用いてメクセトが異界を用意したのかは定かではないが、それは我々が居るこの世界と隣り合って存在するもう一つの別世界なのであるという。
そう、そこには大地があり、海があり、空があり、そして木々や動物が生き人々が暮らす、そんな我々が暮らしているのと全く変わらない世界であり、それはこちらからは見えなくても確かに存在しているのだ。

そして、この剣を振るえるのはただ一度だけであり、その一度でこの異世界はその全てが滅びる。
世界まるごと一つをただ一度の斬撃のために消費する。
それこそがこの【神滅ぼしの武具】、【隣界剣ネイヴァー・セイバー】なのだ。

言い伝えによれば、遠野零剣斎は、剣の世界へ渡り長い時間をかけてその世界の存在全てを説得した。
そして、見事、邪悪な剣神を斬り滅ぼしたのだという。
世界一つを刃にする【隣界剣】の威力は、あるいはその余波だけでこちら世界が滅びる可能性すら存在したが、遠野零剣斎が剣神を倒したとき、他に滅びたものは何一つ存在しなかったのだそうだ。
彼が剣を振るった日は、木の葉が舞い散るある激しい嵐の夜であった。
だが、朝日が照らし出した剣神の身体は、真二つに斬れてはいたが、そこに降り掛かった木の葉は一枚も切れてはいなかったのだそうだ。

512言理の妖精語りて曰く、:2019/07/06(土) 23:26:05
【光射の虹弓】
メクセトが造りし1032の【神滅ぼしの武具】のうちの一つ。
光でできた虹色に輝く弓。

英雄レメスは、この弓から一番細い「紫の外の光」をはがし、それを矢としていることで悪しき竜神を倒したのだという。
竜神の煙る吐息はレメスを打ち倒したが、同時にレメスが放った光の矢は、生物を形作る粒の万分の一の大きさしか無い竜神の逆鱗を貫き、見事竜神を仕留めたのであると。

513言理の妖精語りて曰く、:2019/07/06(土) 23:49:32
【無限迷宮パズル・カレイドスコープ・フォレスト・メイズ】

メクセトが造りし1032の【神滅ぼしの武具】の一つ。
小さな球の形状をしたパズル。

一見武具に見えないが、これは「罠」の一種である。
まず、このパズルは七色の光を放つが、これを見ていると少しずつ精神が疲弊していく。
次に、このパズルは、解いている間にひそかに迷宮を構築する機能があり、それを以ってパズルの対決者を閉じ込める機能を持つ。
また、その迷宮とパズルは、時間と共に複雑さを増し、より脱出の難易度を上げていく。
そして最後に、それらの機能に用いる動力は、このパズルを見ている者の精神力そのものとなっている。

つまり、このパズルはそれを解こうと試みる者を閉じ込める「疑似餌」であり、迷宮の強度と難易度を上げるためのエナジーを吸い取る囮なのだ。
どれほど精神力が高いものであろうと、いや精神力が高ければ高いほど、このパズルの迷宮から離脱するのは困難になるのだ。
パズルを解こうとする集中、その集中する精神のエナジーそのものを、このパズルは迷宮に変えてしまうのだから。

514言理の妖精語りて曰く、:2019/07/10(水) 23:22:24
【熱血球】
メクセトが造りし1032の【神滅ぼしの武具】の一つ。
特殊な硝子で出来たボール。

内部に血液を蓄えることが出来、その血液を異常なまでに加熱して命中した相手の身体の中に送り込むことが出来る。
たとえ絶対防御能力や攻撃無効化能力を持つ相手であったとしても、同化した血液はもはや相手の体の一部。
自分で自分を傷つけるぶんには、防御も無効化も通用しないのである。

ただし、神を殺すほどの量の血液を採取すれば、当然その対象は死ぬ。
しかも、このボールには、必中効果などの命中を補正する機能が一切存在しない。
そのため、この【熱血球】を用いた英雄は、血を抜かれてフラフラになりながらも、最後まで神にボールを当て続けるしかなかったのだ。

結論から言うと、彼女、【石礫のラグナス】は見事やり遂げた。
確認に行った見届人たちは、神の焼死体と共に、立ったまま息絶えていたラグナスを発見し、そのままそこに彼女を葬ったのだという。
ボール遊びをするとき、ボールを投げる者の足元に土饅頭を造るようになったのは、これが起源だと言われている。

515言理の妖精語りて曰く、:2019/07/12(金) 22:39:33
【避雷の槍】
メクセトが造りし1032の【神滅ぼしの武具】の一つ。
雷を受け流すことが出来る槍。
それ以上でも以下でもない。

柄も全て金属でできており、流石に普通の槍よりは頑丈だが、それ以上特筆すべき機能も特性も何も無い。

雷は古来より神の力の現れの代表格の一つであり、それを防ぐことが出来る避雷針は神への畏怖を大きく貶めたことで有名である
この槍の使い手は当時の有名な踊り子であり、彼はひたすら雷を避け続けながら雷神をこの槍で殴り続けたらしい

神話によれば、踊り子はついには雷神の操った鉄の岩に押しつぶされて死んだが、彼は命と引換えの最後の一突きで雷神の口を貫き、見事脳まで破壊し尽くしたのだという
ちなみに、踊り子は有名な槍使いの武家の出身であったため、その遺体はその武家の墳墓に葬られたのだという
そして墳墓には、雷神を殴り続けて完全に使い物にならなくなったこの槍が、今も安置されているのだそうだ。

この槍の使い手は、ひたすら

516言理の妖精語りて曰く、:2019/07/12(金) 22:41:25
雷神を殴り続けたわけだから、その武芸の才はよほどのものであったはず
なぜ踊り子になったのか、そしてなぜ踊り子になったのに神滅ぼしの戦に参戦したのか、それは現代まで残り続けている神話の謎の一つである

517言理の妖精語りて曰く、:2019/07/15(月) 12:34:42
【神滅ぼしの戦記】
神滅ぼしのことば
1032の英雄全てとメクセト王に捧げられた神話にして、ミーム的なカタチなき魔導書
神を滅ぼすためだけに織り上げられた呪文にして、1032全ての【神滅ぼしの武具】を内包する武具
メクセトの呪い

これは元々は、未来を記述する一枚の粘土板であった
これに現在までの人生を記録すると、これから先の未来も自動的に書き加えられるのだ
そしてこの粘土板には、それに留まらないさらなる可能性が秘められていたのである・・・・・・・・

メクセト王は、これを自身に次ぐ知恵者として有名だったある軍師に授けた
彼もかつて一国の王であったが、神滅ぼしの戦いに加わるため、軍師としてメクセトの麾下に加わったのだ
彼は、戦いの準備が始まった段階で即座にこの粘土板を使用したが、そこに記されていたのは全てが破滅の未来であり、それは幾度準備を重ね、幾度新たな戦略を練っても変わることはなかったのだという
この粘土板に書かれた予言は必ず実現する
すべての記述がメクセトたちの死と敗北を示しているということは、すなわちそれが彼らの未来として確定しているということであった

そこで彼は、大地の裏側へ行くように、根本的に考え方を変えることにした
軍師は、粘土板に神滅ぼしの戦いとは関係ない小話を刻み込み、歌や語りが上手い者たちにその話を人の集まるところで朗読させたのだ
そうすることで、粘土板に書かれた記述は粘土板という物体から離れてひとつの「枠物語」となった
そしてそれこそが、真なる【神滅ぼしの戦記】の誕生の瞬間であったのだ

518言理の妖精語りて曰く、:2019/07/16(火) 19:00:57
【神滅ぼしの戦記】を聞いた者たちは、その話をさらにあちこちで伝えた
父は息子に、母は娘に、兄は弟に、姉は妹へと

また、聞いた話を題材にして新たなものを創り出した者たちもいた
画家は絵を描き、彫刻家は像を彫り、陶工は戦記を焼き物の図案に、職り手たちはござや絨毯に戦記の話を図柄として織り込んでいった
そうして伝わり、伝言されていくうちに、戦記の内容はだんだんと変化していった
記憶違い、誤解、筆や口の滑り、観客を喜ばせるためのその場の工夫、果ては「この展開の方が好みだ」という改変まで・・・さまざまな要因が、戦記を変えていったのだ

519言理の妖精語りて曰く、:2019/07/16(火) 19:13:48
かくして、現代では、戦記はもはや完全に原型を留めなくなった

戦記はあらゆる場所、あらゆる時間に語られ、記述される
料理のレシピ由来に、化粧品の説明書に、ワインの履歴に、動物の血統書に、あらゆるものに戦記はその名残りをとどめてはいる
無数の伝達を経て、幾度もの改ざんと加工を経たそれは、もはや、元々原型をとどめてはいないだろう

けれども、それでもまだ残ったものは確かにある
それは、これが【神滅ぼしの戦記】であるということだ

この戦記は、神を滅ぼすために創らえた
ある者は、それを不可能な挑戦のたとえとして用い、またある者は、それを神に歯向かうことの愚かさを教えるために用いた
だがそれでも、これが神を滅ぼすために書かれたことを、かつて神に挑もうとした者たちがいたことを、否定できるものは誰もいない
その起源が無ければ、その由来が無ければ【神滅ぼしの戦記】は無く、それについて語ることも出来ないのだから

そう、【神滅ぼしの戦記】がある限り、それがどんな形であれ、神々と共にメクセト王と英雄たちは蘇るのだ
神を滅ぼすための戦いと、それを行わしめる意志を伴って、彼ら彼女らは何度でも蘇る
そして誰かは必ず語るのだ
それがどれだけ神に忠実な世界でも、それがどれだけ絶望と諦観に満ちた時代であっても

いや、そんな状況だからこそ、あえてそれに抗おうとするもの、「運悪く」抗ってしまった者は存在し得る
異端と異常を完全に無くすことなど、いかなる神にも不可能であり、だからこそメクセト王の戦いもまたあり得たのだから

520言理の妖精語りて曰く、:2019/07/16(火) 19:18:18
そうしていつかどこかで【神滅ぼしの戦記】が語られるなら、あるいはそれは、メクセト王と1032の英雄たちの勝利で結末を閉じるのかもしれない
そうした結末は、いつだってあり得るのだから

そして勝利の結末が、必ず実現する戦記に綴られるなら、それは一つの確固とした未来となり、時をさかのぼって戦いの末路をも変えるであろう
それこそが【神滅ぼしの戦記】
永遠に受け継がれる神滅ぼしの意志、メクセト王の呪いなのだ

521言理の妖精語りて曰く、:2019/07/19(金) 07:05:26
ヒーリンゴポーションの進化系、ヒーリンゴ・アイス
すぐに溶けないように冷気魔法を付与したところ、今度は逆に硬すぎて戦闘中に食べられなかった

なので、今度は改良版のヒーリンゴ・シャーベットが発売されました!

522言理の妖精語りて曰く、:2019/07/21(日) 07:50:10
冒険者ポケット図鑑は、どんな冒険者の弱点も分かる迷宮勤務には必須のアイテム!
「まずローブ姿から狙え」「全裸ニンジャ対策にトウガラシ・スプレーやウルシ液を用意しよう」など、ワンポイントアドバイスや特集ページもついて、なんと!お値段3,800ゴールド!
これは安い!

523言理の妖精語りて曰く、:2019/07/23(火) 22:39:48
螺鈿と銀で描かれた扇の鶴
その一舞いは最期の姿

その歌は、何を呼ぶ?

524言理の妖精語りて曰く、:2019/07/23(火) 22:44:37
実戦で出る呪文集・『出る呪』

525言理の妖精語りて曰く、:2019/07/26(金) 12:05:10
【呪鳴槍】
1032の神滅ぼしの武具のひとつ
断末魔を収束して鋭さを増していく、歌う槍
ある女戦士が、音楽神に恋して死んだ妹の復讐のために用いたと伝えられている。

526言理の妖精語りて曰く、:2019/07/26(金) 22:35:59
飲む呪文・【ミソ・ポーション】

527言理の妖精語りて曰く、:2019/07/28(日) 23:52:53
魔法店のポイントカード
今なら、不死の薬セットお買い上げでポイント二倍!
自滅薬までお買い上げになると、ポイントがさらに倍!四倍ポイントです!

528言理の妖精語りて曰く、:2019/07/30(火) 01:04:25
【日音器・ささらなー】
日音器使いノテットの持つ、九つの日音器の内の一つ。
右手小指に装着されている武器であり洗浄用具。
常若の竹によって造られており、万物の生命を洗い流す力を持つという。

ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/7039/1167314338/676-681

529言理の妖精語りて曰く、:2019/08/04(日) 12:07:52
遺跡から発掘された陶器の断片に記されていた記述
メクセト王が作りし1032の【神滅ぼしの武具】の一部であると思われる

・【枯渇の種】
一粒で広大な森林とそこに生きる独自の生物群を作り出す種
植えた土地の滋養を全て吸い上げてしまうだけでなく、生物の体内に入れなければ保存も運搬も不可能である

・【死の結婚指輪】
シロクマ狩りの女戦士ミーシャが用いたとされる一対の指輪

別名を【デスマッチ・リング】
指定した対象と使用者の間に呪的なつながりを作ることで、対象を絶対に逃さない効果があるが、使用者も逃げることは出来ない
ミーシャは、初めて出来た恋人を置き去りにして、この指輪を以って人々を苦しめる氷海の海神を倒しに出かけたのだという

その後恋人がどう生きたのか、それについては陶片には何も記されていなかった

・【万食の牙】
つけると、なんでも食べられるようになる金属製の入れ歯
ただし、食べたものの栄養や毒性はそのままだし、胃袋の大きさまでは変えられない

【島を食った男】グィードルフが使用し、火神との大食い勝負に勝利したという。
グィードルフが最期に残した言葉は「まだ食べ足りない・・・」であったとも「ようやく気づいた。邪悪な神の滅びを祝う人々の喜び、人の中にいて食事を楽しむということ、これこそが本当に私が食べたかったものだったのだ。だが、気づくのがあまりに遅すぎた・・・」であったとも言われている

・【ささやく竪琴】

使用者の代わりにささやきかけ、広大な範囲に情報を拡散させる情報戦用の魔導武器
この武器を使った吟遊詩人は、神の悪評を流しながら、死ぬまで全力で神から逃げ回り続けたのだという

・【混空の三叉槍】

美食家のフォークや時空の泡立て器とも呼ばれる三叉の槍
あらゆるものをかき混ぜ、美味しい食べ物に変える
味はかき混ぜたものによって変わるが、どれも素晴らしく美味であるという

美食の神は、これを手に入れてしまったがゆえに、自分自身にこの槍を使ってしまい、滅んだ。

【氷血のコルセスカ】は、この槍との親戚関係を否定している

・【理解者の盾】
ある神のためだけに創られた寄生生命体
この盾だけが、その神を完全に理解し、唯一無二の親友として振る舞った
そして、死んだ
神は、親友が死んだ悲しみから、命を落としたのだそうだ


ちなみに、この生命体はとても傷つきやすく貧弱なため、それを守りながら神のもとへ運ぶ者を必要とした
むろん、神に使用するためには、運搬車は必ず死なねばならない

この生命体がそれほど傷つきやすいのに盾の形をしているのは、メクセトの嫌がらせであると考えられている

530言理の妖精語りて曰く、:2019/08/07(水) 18:59:15
【日音器・さんさらにょー】
日音器使いノテットの持つ、九つの日音器の内の一つ。
左手親指に装着されている武器であり通信機。
思念鋼によって造られており、空間を超えて意思を伝える力を持つという。

531言理の妖精語りて曰く、:2019/08/10(土) 11:38:28
【日音器・さのーどこかのかど-】
日音器使いノテットの持つ、九つの日音器の内の一つ。
左手人差し指に装着されている運搬具でありカタログ閲覧機器。
あらゆる品物を選んで購入することが出来るが、わりと買えないものも表示される。

532言理の妖精語りて曰く、:2019/08/19(月) 10:19:10
時を奪う種、【タイムシード】
その種を使った時計【シード・ウォッチ】

流れ落ちる時を「水」のイメージに変換した門【ロウコク・クロック・ゲート】

533言理の妖精語りて曰く、:2019/08/19(月) 13:07:10
【日音器・さやんほやー】
日音器使いノテットの持つ、九つの日音器の内の一つ。
右手中指に装着されている防具であり万能翻訳機。
ホルシアの舌の紀術転用により造られており、様々な種族の言語を翻訳する事ができる。

534言理の妖精語りて曰く、:2019/08/23(金) 18:35:51
【日音器・さぷふぉりあー】
日音器使いノテットの持つ、九つの日音器の内の一つ。
右手薬指に装着されている装飾品であり魔導反応炉。
モナドリアクターが内蔵されており、触れた任意の物質をモナドへと還元しエネルギーとして利用することが出来る。

535言理の妖精語りて曰く、:2019/08/24(土) 03:29:41
・【ひとたびの刃】

【神滅ぼしの武具】の一つであり、直接攻撃系のものであるが、それ自体には【神滅ぼし】に至る威力はない。
どんな凡人にも神に攻撃を一度は当てられるようにする、という性質の武具である。
【ひとたびの刃】は持ち主に幸運を補充し、「運良く」当たる、というところにまで導く。
当たったその瞬間、「神(またはそれ程の者)に攻撃をあてることができた」という幸運を抽出し、「あとに続く者」に配分する。
ただし持ち手への幸運補正は失われるため、反撃された場合確実に逃れられない。
【神滅ぼし】に至るまでの流れをつくり出す【武具】、という意味での【神滅ぼしの武具】である。

536言理の妖精語りて曰く、:2019/08/25(日) 02:10:48
【無神楽臓器】とは
神を信望しない者達による神を称える祭器の通称
神を信じず、望まず、理解せず、歩み寄らない者達が何故このような物を使うのか

537言理の妖精語りて曰く、:2019/08/28(水) 22:47:21
・幸運をもたらす九大惑星の指輪:時価
・月の明暗の指輪:品切れ
・絶望から希望をすくい出す金環食の指輪:近日入荷予定

538言理の妖精語りて曰く、:2019/08/30(金) 22:34:29
呪術的なのぞき穴を開けることによって、月を丸ごと一つ収めることに成功した槍がどこかにあるらしい
いや、月ではなく図書館だったかな?

539言理の妖精語りて曰く、:2019/09/09(月) 11:01:35
【裁命の断糸】
メクセトの神滅ぼしの武具の一つ
寿命を限定する糸の刃

火竜メルトバーズのたてがみより織られたその糸は、本来寿命が存在しないものにも寿命を定め、あらゆるモノを殺すことが出来るという
またその効果はこの糸を所有しているものにも及び、所有者は自らの寿命を燃やすことで、あらゆる意味で限界以上の能力を発揮して戦うことが出来るのだとも

しかし、それは裏を返せば、持つだけで寿命が縮まるということでもあり、またこれは相手に触れ合うくらいに接近しなければ効果がない近接武器でもある
それゆえに、この武器を使いこなすことは至難であったのだ

540言理の妖精語りて曰く、:2019/09/09(月) 11:01:56
アルケイム十武器

541言理の妖精語りて曰く、:2019/09/10(火) 08:39:31
【雷振槍】
それなりに有名な魔法の槍
またの名を【天に震雷を響かせるもの】
雷の気を放つことが出来る槍であり、雷の波による周囲の探知、身体の強化や反射行動の事前登録、反応速度や思考速度の強化、そしてもちろん雷自体の放出や雷による槍撃の威力増強など汎用的なさまざまな機能を持つ。

542言理の妖精語りて曰く、:2019/09/10(火) 08:55:20
神滅杖】
メクセトが一般的な魔導武具である【操呪棍】を改造して造り上げた【神滅ぼしの武具】
元の【操呪棍】は、簡単な操作で表面の魔術文字を切り替え、多様な効果を使い分けることが出来る武器である(ただし、その機構は複雑なためわりと壊れやすい)
それに対して、こちらの杖は、切り替え機構を無くしたぶん強度が上がっており、純粋に一つの効果『神の力を消滅させる』ことに特化している

その打ち消し性質は強力だが、そのぶん波紋を遮る水面のカエルのように神に発見されやすいうえに、それ以外の効果は一切存在しない
そのうえ時間をかければ、接触したあらゆる神の被造物までも消去できるため、この杖の担い手すらも消し去ってしまうおそれすらある
当然ながら、人間も神の被造物であるからだ

543言理の妖精語りて曰く、:2019/09/11(水) 00:13:30
新たに記録が発見された、メクセト王が造りし【神滅ぼしの武具】の一覧(の一部)

*【告死の託宣板】
持ち主にとって破滅をもたらす未来のみを予言する、石版の魔導書
予言された未来はいつか必ず持ち主を滅ぼすが、逆に言えばその未来にさえ対処することが出来ればほぼ確実に生を拾うことができる
なお、予言の対象は所有者だけでなくその親族や所有者の大切な人物、所有者周辺の事象にも及ぶことがある

*【非在の槍】
存在しないはずのもので作られた槍
一度しか使用することが出来ないが、刺した相手を確実に消滅させることが出来る
しかし、使用すれば、その使用者も痕跡すら残さず確実に消滅する
さらに、所有者もこのやり自体も、時間経過だけで段々消滅していくため、使用するためには速度と誤使用を避けるための細心の注意が必要
伝説によれば、使用者は結局この槍を行き逢った子供を助けるために使ってしまい、自力で編み出した武術でこの槍を再現して戦ったらしいのだが、一体何と戦ったのか、その闘いの成果はどうなったのか、そしてなぜこの武具とその使用者の記述が【神滅ぼしの武具】の神話に含まれているのか、その一切が謎である

*【殉死の走馬刀】
刃に映した敵と記憶を共有し、そのまま自殺することで強制的な心中を狙う武器
この刀を持った時点で自殺は避けられない宿命となるため、神を刃に映すことの方が難しい

もちろん、ヒト一人の共有させたところで、神を殺すことは難しい
だが、この【殉死の走馬刀】は、砕かれて破片になってもその効果は残存するのだ
初代の使い手が敗れた後、そのあとを引き継いだ多くの人々が現れ、彼ら彼女らによって、『神滅ぼし』は成されたのだ

*【万貫の槍】
短い手と融合する、全てを貫く効果を持つ槍
その刃は短刀よりも短いが、担い手と融合するため機能的には問題がない
一度使用すると融合した担い手は死亡する
だが、刃は対象の体内に残り、その心臓、続いて脳を貫くまで、決して体外に排出されることはない
また、一度刺しさえすれば、対象の肉体と完全に融合してしまうため、対象を殺さないかぎりり体内から取り出すことは不可能である

*【捻り放つ杖】
あらゆる攻撃を回転扉のように反射する杖
【天秤の杖】【応報の杖】とも呼ばれる
『ボテフリィー』という東方の物売りによって扱われたという

欠点は、一度持てば放すことが出来ず、担い手は食事をすることも出来なくなるという点(食事も跳ね返す)

神話によれば、当時丸かった大地を神とこの担い手が互いにぶつけ合ったため、大地は砕け、【散らばった大地の時代】が来たのだという

*【月影の斧】
メクセト初期の作と考えられている【神滅ぼしの武具】
月と同期して満ち欠けし、その斬撃が月と同じ重さとなる斧
どの形状であっても、その反動は確実に使用者の命を奪う

神話によれば、無口な木こりが大事な苗木一本を守るためだけに、この斧を用いたのだという

*【復縁する鎚・ストラトスフォール】
先端部分を天へ打ち上げ、対象の上に降り注ぐだけというシンプルな効果を持った【神滅ぼしの武具】
これもおそらくメクセト初期の作。

打ち出す時に担い手は死ぬし、たとえそこで生き残っても、降ってきた時の衝撃の巻き添えで確実に死ぬ
神話によると、神滅ぼしの戦いを見守っていただけの見届人も死んだという

*【多元追跡矢・デスランデブー】
別名を【死の逃避行を招く矢】
対象のために死んだ者の怨念を吸収し、無限に強度と速度を上げていく矢

544言理の妖精語りて曰く、:2019/09/13(金) 12:33:42
*【祝祭の指輪】
メクセト初期の作。
火を宝石と成す生け贄の指輪

545言理の妖精語りて曰く、:2019/09/19(木) 21:01:38
*【双翼の奏神器】
メクセトが遺した1032の【神滅ぼしの武具】の一つ
白と黒の一対のリュート
言理の妖精の別形態とも言われ、それ自体が独立した弦楽器でありながら、人々の祈りや願いを奏でる撥(バチ)であるとも言われている
【神滅ぼしの武具】であるだけに、底部から刃が出る機構もあり、一般的な意味での武器としても十分に使用可能である

また、人々の心の奥底にある『大きな心』を揺り動かすことが出来る、この楽器専用の楽曲がかつては存在したらしいが、今は失われている

*【超空槍術】
『無手にて神を滅ぼす槍を成す』というメクセト王考案の武術であり、【神滅ぼしの武具】の一つ。

現代では失伝しているが、後継を自認する武術流派や技術体系は数多い。
その中には、手で大気を操り『空の渦』を生じさせて刃と成すというものから、手で森羅万象を操る武術、手だけで様々な音を発生させる演奏術、手の動きで人々を幻惑する舞いやスリの技術、手真似や手を使った暗号による通信、手を動かして複雑な数式や概念を表現する哲学、手を当てて人を癒やしたり心を読み取るとされる医療術、手以外の身体で手を代用する技術、集団を自分の手の延長にし同時に自分が集団の延長になるというパントマイム、果ては演説の時に身振り手振りで聴衆の意志を引きつけるテクニックまでもこの【超空槍術】の正当な流れを汲むとされるモノはあまりに多く、その本来の姿は判然としない
そうした説の中には、槍の神を奉じる教えや【紀元槍】そのものも【超空槍術】の変形であり、メクセトが作り出したものだとするものさえあるほどだ


その多様さは、メクセト王の正体が『メクセト』という名の技術集団であるという説を裏付ける根拠として、よく引用される

【神滅ぼしの神話】においても、この武術の記述は少なく、『人々の神を滅ぼすという願いを受けて武術を使い、そこで槍が現れる場面』だけが絵画や伝承でわずかに語られるだけであり、その具体的な正体や使用方法・使用条件などは一切不明なままである

546言理の妖精語りて曰く、:2019/09/27(金) 23:45:59
・【不貫の槍】
メクセトが作った1032の【神滅ぼしの武具】の中でも、最弱を争う槍
この槍は、あらゆるものを絶対に「貫けない」という機能を持っている

この槍を与えられたのは古今無双を謳われた当時最強の槍使いであったが、その彼女をもってしても、この槍で何かを貫くことは全く出来なかったという
その「使えなさ」に苦労したその槍使いは、四苦八苦の末に「槍を使わずに敵を貫く」技を編み出し、それをもってして神を滅ぼしたという
この槍の正体は、その奥義を編みだすためにメクセトが与えた訓練用具であったのだ

だが、この槍の恐ろしさは、そこから始まる
神をも滅ぼす究極の武技、だが、それが倒してしまえば無用の長物
その後は、一体何に使うべきか
神との戦いの後では、もはや、いかなる戦いもいかなる敵も、充実感を与えてはくれないだろう
どれほど硬い物体も、どれほど強い敵も、神をも滅ぼす奥義を使うまでもない
それが、この槍の使用者を待ち受けている宿命である

全てを費やして究極の武技を覚えさせ、その後の面倒は一切看ない
それこそが、この槍がもたらすデメリット
極点の孤独なのであった

なお、当の槍使い本人は、引退して温泉旅館と酒場を開いたという
結構繁盛したとかしないとか

547言理の妖精語りて曰く、:2019/09/28(土) 00:17:53
【雷震槍】の量産型を使用するためには、雷を内部に蓄積する必要がある
よく雷が落ちる南国や高原などでは容易だが、それ以外でも手立てが全く無いわけではない

ある者は琥珀を毛布でこすり、またある者は羊毛で編まれた衣を着て寒気のなか激しく踊り、またある者は、銅を細く打ち延ばして輪をいくつも作り、槍の先に磁石をつけて激しく前後に突き動かした

548言理の妖精語りて曰く、:2019/09/28(土) 00:19:00
そうした儀式を行えば、雷が降らない場合でも、【雷震槍】に雷を蓄えることは出来るのだ

549言理の妖精語りて曰く、:2019/09/29(日) 22:26:26
歌いながらひとりでに動く掃除用具と食器は、シリーズ化している

550言理の妖精語りて曰く、:2019/09/30(月) 22:27:08
【導死の導火線】(別伝では【裁命の断糸】)は、メルトバーズより作られた【神滅ぼしの武具】であり、良く締め切りにたとえられる

551言理の妖精語りて曰く、:2019/10/01(火) 12:20:05
焔竜メルトバーズは世界征服に乗り出す際に様々な謀を巡らせたが
その内の一つにメクセトの作り出した神滅ぼしの武具を模造し量産する計画が存在した
この計画は炎帝五天将が一であり三である三位一体の怪物ゲルベークゼトによって遂行されたが
原典である1032の武具と同等のスペックを持つに至った成功例は43種と少なく生産性も著しく低かった
そのため量産計画は破棄され、近衛兵に少数配備されるに留まったという

552言理の妖精語りて曰く、:2019/10/08(火) 23:38:48
・【威信の剣】
メクセトの1032ある【神滅ぼしの武具】の一つ
人がその威力を信じるほど、その刃が強大になる剣

長大な鞘を持つその剣の中身は、初期状態では実は何も入っていない
だが「そこに強大な力を秘めた刃がある」と信じるものがいれば、たちどころにその信仰の強さに比例した強度の刃が出現する

この剣の担い手は、ある喜劇役者であった
神の巻き起こした災厄によって、二度と喜劇を演じることができなくなった彼は、最後に【神滅ぼしの戦い】を舞台として、もう一芝居だけ演じることに決めたのだ
高い演技力と策略がもたらしたハッタリと勘違い、そして伝聞と評判によって極大の威力を得たこの剣は、最後に剣を恐れる神自身の恐怖すら糧として神をも滅ぼす力を得たのだという

結果として、狂乱した神の手によって喜劇役者は命を落としたものの、その剣は神の恐怖に従ってひとりでに動く能力を獲得しており、神は自らの恐怖と人々の剣への信仰によって滅びたのである


・【威光装甲・全裸王】
メクセトが作り出した1032の武具の中でも、最強の防具の一つ
「これが最強の鎧だと信じている者がいる」と思っている者が多ければ多いほど、その思いが強ければ強いほど強大な防御力を発揮する鎧
その実態は、肉体に刻み込む不可視の入れ墨であり、一種の魔術である


要するにこの鎧は「それが価値があると他の人間は思っている」と信じてさえいれば、相対した者自身が信じていなくても、威力を発揮する
とりあえず流通さえしていれば価値が保証されるそのそのあり方は、贋金か債務履行の補償がない手形に似ている
違うところは、この鎧の場合「決済」は永久にされず、結果的に良貨に変わってしまうことである

あるいは、この鎧はオークションで高値がつく芸術品に近いとも言えるだろう
誰もがそれを不要で醜いと思っていても「高く評価される」ことになっていれば、実際に高い評価がつき、それがさらに評価を高めるということだ

この鎧の担い手である王と戦った財貨の神は正面から王の全裸を指摘したが、しかし民衆からそれを鎧を恐れるあまりの虚勢と捉えられ、嘲られながら鎧に押しつぶされて死んでいった
しかし、その場に鎧が実在していると信じていた者は、実際には誰ひとりとして存在しなかったのだという

それでも、王は全裸であったのだ

553言理の妖精語りて曰く、:2019/10/11(金) 22:25:14
威光装甲は、伝承にある幻の魔槍・イアテムの伝承を参考にして作られたとも言われている

554言理の妖精語りて曰く、:2019/11/09(土) 22:30:32
魔法をかけられた椅子は犬となり、四つある脚のどれか一つをしっぽの代わりに振っている

555言理の妖精語りて曰く、:2019/11/28(木) 10:42:41
種と水は、荒廃した世界に共通する貨幣である

556言理の妖精語りて曰く、:2019/11/30(土) 09:58:36
香りの変化で時間を知らせる香道時計:『アロマ・タイマー』は、もともと闇に生きる種族の愛用品である
最近、オシャレな商品としてブームになる兆しがあるようだ

557言理の妖精語りて曰く、:2019/12/15(日) 22:38:32
物体の特性に関わらず、あらゆるものを斬ることが出来る魔剣は、初めて斬ったモノにちなんで命名されている
その名も【魔剣・シュークリーム斬り】

もちろん、使い手以外は全員止めたんだけど、聞かなかったんだ・・・・・・・・

※試し切りに使われたシュークリームは、スタッフが美味しく処理いたしました

558言理の妖精語りて曰く、:2019/12/16(月) 22:32:45
【花咲く鎧】は、今は力を失い、神の力を喰らう花でも、喰らわれた神でもなく、ただの花園となっているという
【鎧花の園】は、こうして産まれた

559言理の妖精語りて曰く、:2019/12/22(日) 23:06:59
北方の長い冬に女達が、漁に出る男たちのために作る魔除けの【呪刺繍の布】
南方で圧政に苦しめられ、武具になる農具さえ管理された民衆が編み出した【布槍】を用いた暗殺術
その二つが、南方からの難民の移動によって出会い、新しい武具が生まれた
それこそが【呪刺繍布槍】である

北方の海藻と南方の髪油で練り込まれた女の髪、そしてそれぞれの家系独特の呪術文様が、布の槍におぞましきまでの魔力を与える
そして、【布槍術】の達人は、ただの布であっても、容易に人の頭蓋骨を砕くことが出来る
その出会いがもたらすもの、それを表すものは、ただ一言のみである

すなわち、【必殺】

それが、新たなる王朝の訪れを告げる先触れであったのだ

560言理の妖精語りて曰く、:2019/12/23(月) 22:24:11
真の名刀は、月虹を浮かび上がらせるという

それはそれとして、各地の名湯で刀を鍛え上げる奇怪な鍛冶師が存在した
名を、於湯山源三郎という
於湯山の打った刀は、温泉の香りがするのだそうだ

561言理の妖精語りて曰く、:2019/12/24(火) 06:09:17
花を封じ込めたゼリーや薔薇の塩漬けは、妖精たちから伝わったという携帯食である
そうした食品を食べると、病毒を防ぎ、マナを蓄えることが出来ると語り伝えられてきた

562言理の妖精語りて曰く、:2020/01/11(土) 22:25:50
【神々調停システム】は、秋津島の人々が各自の頭上に載せている【携帯神社】に依存している
すなわち、そこに居住している【小型分霊】同士が、それぞれ折衝して揉め事を解決するのだ

【小型分霊】の性質は様々なので、そうした折衝が【喧嘩神輿】となるのか、はたまた和やかな和解や酒宴で終わるのか、それは定かではない

また、霊視能力に優れた者や分析・神霊鏡(メガネ)を所有しているものは、折衝の最中にどちらが何割有利なのかを判別することが出来るという

563言理の妖精語りて曰く、:2020/01/18(土) 11:40:44
花咲く鎧

564言理の妖精語りて曰く、:2020/02/11(火) 17:36:30
かつては、縄に呪術的な力が認められていたために縄目の紋様の土器が多かったが、渡来系の人々が来て以来、そうした土器はぱったりと作られなくなった

565言理の妖精語りて曰く、:2020/02/13(木) 23:44:09
古代の人々は、新しいものを創り出すことが出来なかった
ただ一つの真理に従っていたからだ
真理とは言葉であり、一つの体系、一つの価値観だけが世界を支配していた

だが、ある時、一本の巨大な槍が天から突き刺さり、一つの真理を砕いた
それによって、人々は、物事を複数の面から見ることが可能となり、新しい言葉・新しい価値観を創り出せるようになったのだ
また、この時「差異」が生み出されたことによって【現在】と【過去】の区別、そしてあり得るかもしれない創造の領域である【未来】の概念が誕生し、【時間】の流れが記録されるようになったのだとも言う

この槍こそが、【紀元槍】である


また別の伝承によれば、その【槍】は、天から降ってきたのではなく、人々、もしくは一人の変人の女の子が築き上げたものであったという
どこかへ向かうことを望んだ人の思いは、【槍】を媒介と成し、天より【原初の神】を降ろして、人々と世界に変化を与えたのだという

566言理の妖精語りて曰く、:2020/02/26(水) 10:49:17
【浮遊服】が浮かぶのは、かつて王族魔術師(マハラジャ)が独占していた【空とぶ絨毯】に用いられていた呪術的な紋様を流用しているからである
【浮遊】・【飛行】以外にも、公開された呪術紋様には様々なパターンがあった

567言理の妖精語りて曰く、:2020/02/28(金) 11:00:25
経典サーバ〈三蔵〉の成立は、それまでの「卒塔婆サーバ」一極集中の状況に変革をもたらした

568言理の妖精語りて曰く、:2020/03/23(月) 22:43:12
珊瑚の指輪、蒼き真珠

569言理の妖精語りて曰く、:2020/03/27(金) 22:39:03
底が抜けた器にも、それなりの使い道はある(格言)

570言理の妖精語りて曰く、:2020/03/28(土) 12:01:17
玉石の笛、黄玉(トパーズ)の弾ける音色

571言理の妖精語りて曰く、:2020/03/29(日) 22:44:28
【ブロウウェンの大剣】は、魔を退ける力を持つ武器だが
だが、意外なことに、それが主に使用されたのは、二十世紀に入ってからである

マフィア、探偵、落ちこぼれのラグビー部員、時代遅れの女ドンキホーテ聖騎士、アラフィフの作家や精神科医、退職した元サラリーマンなどがこの剣を振るい、数々の難事件を解決したのだ

572言理の妖精語りて曰く、:2020/03/31(火) 08:25:38
【ブロウウェンの大剣】に切れ味などない
それを用いた攻撃は、ただひたすらの打撃である

573言理の妖精語りて曰く、:2020/04/08(水) 10:34:36
【灯籠の槍】は、聖火を灯し、振るうたびに聖歌を歌って闇のなかで導きとなる

574言理の妖精語りて曰く、:2020/04/08(水) 23:49:21
【豆騎士人形】
ビーンズを腹部から射出する機能が搭載された人形型のビーンズ式詠唱法の発動媒体
パーツ換装で様々な局面に柔軟に対応できる他、強みとしてビーンズの締め撃ちを行うことでビーンズ内部の呪文を強烈に変性させることが可能
ビーンズを腹部に仕込んだ人形によるブービートラップが起源とされている

575言理の妖精語りて曰く、:2020/04/12(日) 22:39:34
【形状記憶・高機能プラスチックブーツ】
透明で美しく輝くだけでなく、生体認証した主人以外に履けないロック機能、任意の場所・時間で脱げる自在脱着機能などがついた超高機能ブーツ

一説によれば、最高難易度の迷宮(こだいいせき)を攻略した証である、伝説級レアアイテムだとか

576言理の妖精語りて曰く、:2020/05/20(水) 08:08:33
天照府で作られている刀をこちらでは【クロワッサン刀】と呼ぶ
その構造を分析したところ、幾重にも折り畳まれていることが判明したためだ

その製造にはかなりの長い時間と手間がかかると推測されており、こちらでの製法の再現には未だに成功していない

577言理の妖精語りて曰く、:2020/05/25(月) 23:12:18
魔槍イィクスカリヴェエルは、魂を吸収する力を持つ世界樹の根である

578言理の妖精語りて曰く、:2020/05/27(水) 22:22:15
魔剣と聖剣が分裂し、自遊なりし聖邪の剣さえもそこから分かれたとき、特に何もしない折れた剣もまたその時に分割された
人は、その剣を自堕落剣ミュリエンティと呼ぶ

579言理の妖精語りて曰く、:2020/06/06(土) 23:33:58
爆牙刀
折子刀

580言理の妖精語りて曰く、:2020/06/09(火) 12:18:41
鉄が貴重な雪原や砂漠の国々では、”天よりもたらされた鉄”すなわち「隕鉄」によって作られた短剣が、権力者の象徴となった

581言理の妖精語りて曰く、:2020/06/10(水) 22:45:29
その刀身は闇のごとく黒く、そこには黄金によって魔術を発動するための補助紋様が刻まれていた

582言理の妖精語りて曰く、:2020/06/14(日) 23:18:45
メクセトが作りし1032の神滅ぼしの武具の一つ、【悲嘆の戦旗】
ひとたびそれを打ち振れば、百ラナンス四方の人びとと神は残らず悲しみに打ちひしがれ、その悲しみを解消するためにその胸を掻きむしり、互いに引き裂き合うのだという

583言理の妖精語りて曰く、:2020/07/04(土) 10:10:07
【祝福の槍】
アルセスの加護を受けている槍
攻撃した対象の精気を吸収し、担い手を回復することが出来る

敵対したものは、これを【吸血槍】と呼ぶ

584言理の妖精語りて曰く、:2020/07/09(木) 23:49:35
【異世界箱】
異空間に物体を収納できる
本来は、異世界で全てを塗りつぶすためのもの

585言理の妖精語りて曰く、:2020/07/26(日) 23:07:40
【放射線蓄電器】強い放射線放つ物体を使って、少しずつバッテリーを充電する
AN(アフター・ニュークリア)の時代では、そんな物体はありふれているので調達は容易である
ウラン238とか使っているものが特に強力

586言理の妖精語りて曰く、:2020/07/28(火) 21:55:48
呪いをもって呪いを討つのが【薔薇の剣】である
それは、人の心に咲く愛の華だ

587言理の妖精語りて曰く、:2020/08/14(金) 22:58:23

武装レベルアップ!
【ポップコーン・ガン】がレベル2になりました!
【キャラメルコーティング】機能が追加!
それにより、【グレムリン】系や【ピクシー】系などの【妖精】属厄介者(トラブルメーカー)への特攻効果が付与されるようになりました!

甘いお菓子は、妖精たちの大好物
上手く使って、これからも【無限映画館回廊】(ムービー・ワールド)の平和を守ってくださいね!

588言理の妖精語りて曰く、:2020/08/19(水) 00:37:12
1032の神滅ぼしの武具の中には、いくつかセットになっているモノもある
鎧【既知なる平穏】と盾【未知なる平和】などは、その代表格だ

前者は、装着者が受けたことのある種別の攻撃であれば、あらゆるものを防ぐ鎧
後者は、初めて受ける攻撃を「既知の種別の攻撃」として扱うことが出来る盾である

ただし、この二つは一度見に付けると二度と外すことは出来ない
そして、鎧は身につけている者の生命力を吸収し、盾は攻撃を防ぐたびにその代償として装着者の精神力を削っていくのだ

伝説に残る最後の装着者【臆病者のノドイン】は、この二つの装備だけを身に着け、未知なる暗黒の邪神が潜む【ロングラークの洞窟】に潜った
だが、戦いの後、そこから回収されたのは、ボロボロに傷ついた二つの装備だけであったという・・・

589言理の妖精語りて曰く、:2020/09/10(木) 20:19:17
聖槍イィクスカリヴェエルは、本当に豊かな農地からしか収穫することは出来ない
それゆえ、聖槍を抜くことは、農夫とその領地の領主にとって最高の栄誉となるのだ

590言理の妖精語りて曰く、:2020/09/11(金) 23:05:59
【魔金貨の小袋】
分類は、片手槌に属する
人の欲望を食らう悪魔の金貨は、強欲な人間の魂から出来ている
それを「欲の皮」で包んで殴れば、そりゃ敵が落とす宝物も少しは増えようってもんだね

盗賊魔女コルセスカ

591言理の妖精語りて曰く、:2020/09/13(日) 22:40:33
・空腹魔王バッグ
レンタル品
魔王の空腹は、少女のお話と賃貸契約で満たされている

592言理の妖精語りて曰く、:2020/09/23(水) 23:31:26
始マリニ三本の魔剣アリ

血ニ潜ム炎ノ魔剣 【豪血】
涙ニ眠ル氷ノ魔剣 【氷涙】
ソシテ、モットモ堅キ大地ノ精髄ノ剣 脊髄ニ埋モレル魔剣 【剛輝】

三本ノ魔剣ハ世界ヲ作リ ソノ豊カサノ下地トナッタ

三本ノ剣ハ イマ イズコ
ソヲシルモノハ ダレモナシ

魔剣ハ イマモ 世界 ノ ドコカニ

ミチビカレシモノ ヲ マッテ イル

593言理の妖精語りて曰く、:2020/12/12(土) 11:46:06
その本は、琥珀の板で出来ていた

【岩本堂】にある本は、みんな鉱物でできている
泥に落ちた葉っぱが自然と岩となった、古代の栞、岩の押し花
恐竜の足跡、石碑の薄片
そして、樹液に閉じ込められたおっちょこちょいなアリや蚊などが、店を埋め尽くす本のそこかしこに眠っているのだ

中には、古代海賊の宝が隠された金属の星図だってあるという

そんな不思議な貸本屋へ行きたい方は、ゆらぎ市の不思議小路へおいでませ
駅前の駄菓子屋の脇を通って、でぶ猫の案内人に賄賂を渡し(にぼしは必ず三匹だけ渡すこと!それ以上はダメだ)
ぐるぐる三叉路を三回巡り、神社に向かって手を合わせ
社の裏へ抜けたら、長屋の食卓の上をひょいと飛び越える

そうして行けば、ほら、そこが不思議小路だ
不思議なお店が、きっと貴方を待っている

594言理の妖精語りて曰く、:2020/12/20(日) 12:37:14
亜空間フラフープからは、宇宙や遠い世界の空が見える

595言理の妖精語りて曰く、:2021/05/07(金) 01:39:30
強化触手で作られた服は、いかなる攻撃をも防ぎ、またいかなる状況に対しても最適のファッションへと変化することが出来る
ただし、それを着用できるのは一日につき八時間だけである
この触手には知性があり、製造メーカーときちんと雇用契約を交わしているのだから

「派遣社員が派遣社員を着るのはちょっと・・・」などと、触手服を避ける人間がいるのも、それを思えば当然のことなのかもしれない

596言理の妖精語りて曰く、:2021/05/24(月) 23:02:57
【フローティング・ラージシールド】またの名を【浮遊大盾】

古代人はこうした魔力によって浮遊する盾で身を守っていた

肉体そのものを飛行させる術は秘儀であり、重力を支配する術も高等なものである
だ物体や身体にかかる「荷重」を軽減させる術であれば、それほど難しくはなかったからだ

こうした大盾はかなり強力な防御力をもっていたため、それを持つ兵士の鎧については、かなりの軽量化・省力化をすることが出来た
中でも、出自が難民や貧困層であった女性たちなどは、鎧を買うほどの財産がなかったため、こうした盾の発明による武装の変化がなければ、まともに兵士を勤め上げることは不可能であっただろう
当時の兵士は、そのほとんどが武装を自費で用意せねばならなかったのである

そうした女性兵士たちは、あえて露出が多い鎧を身にまとい、自らを一種の「芸術品」として飾り立てた
そして、その「見物料」として男性兵士たちなどから金を取り、それを自らの生活費や子どもたちの教育資金などに充てたのである

これが、世にいう【ビキニアーマー】の真実である

597言理の妖精語りて曰く、:2021/05/25(火) 19:45:31
盾の紋章は持ち主の素性を表し、後の世にはスポンサーの広告欄にもなった

598言理の妖精語りて曰く、:2021/06/02(水) 10:55:54
太極分断剣は、あまりにも大きかったために誰にも動かすことが出来ず、結局子どもたちの遊び場として使用されることとなった

599言理の妖精語りて曰く、:2021/06/11(金) 09:27:06
【鳴門の鈴】は、どこか異界への扉を開く
長い歴史の中、いつの間にか失われたそれは、もしかしたらどこか小洒落たカフェや古道具屋の風鈴やドアベルとなって、今日もどこかで涼しい音色を響かせているのかもしれない

600言理の妖精語りて曰く、:2021/06/20(日) 11:47:37
ケーキ武器職人の朝は早い

601言理の妖精語りて曰く、:2021/06/21(月) 22:53:47
ケーキバーソードやスピアーに限らず、すべてのケーキ武器は繊細な調整(デコレート)を必要とするものなのである

602言理の妖精語りて曰く、:2021/07/16(金) 12:14:34
メクセト王が作りし1032の【神滅ぼしの武具】のひとつ

【毒針の細剣】
その刀身は、糸より細いがなにより強靭でしなやかであり、あらゆるものを断つ切れ味を持つ
伝説によれば、「これ以上分割できない」ほどに小さく固く鍛えた「炭」によって出来ているとか

更に、その「炭」は「再生不可」の特性を持つ毒を持ってもいるのだ
ただし、前述したように、その刀身は糸より細い
そのため、膨大な生命力を持った相手に対しては、その攻撃力はあまり威力を発揮しない可能性がある
対象を分割しただけで、その効力が終わる可能性すらあるのだ

だが、この細剣を用いた剣士は、これで【水の神】を滅ぼした
それは神に寄って滅ぼされた剣術家一族の無念と技術を結集した奥義であり、一瞬にして万の万倍もの斬撃を放つ秘技であったという

神はその秘技によって滅んだ
だが、細剣と剣士もまた、その反動に耐えきることは出来なかった
本懐を果たしたのち、彼女たちも滅びたのだ・・・・・・・・

603言理の妖精語りて曰く、:2021/07/19(月) 11:05:20
【恨返の鎧】は、メクセトの作りし1032の神滅ぼしの武具のひとつ、無敵の鎧だ
それは肉体と一体化する装甲であり、まるでウロコか甲羅のように見えたという

だが、それを一度着込めば、二度と脱ぐことはかなわない
そのうえ、鎧は着用者から養分を吸い取り続けるのだ

伝説によれば、この鎧を着て髪と戦ったのは大食いの英雄【山喰いのアーシェロン】という巨漢だった
またの名を【毬の王アーシェロン】【亡国の大食漢】と呼ばれた彼は、その恵まれた体格と地位によって国一つを滅ぼしてしまったという英雄である
けれど、彼が千変万化する森の神と戦いこれを打倒したとき、その場に残ったのは干物のような皮とそれに張り付いた鎧だけであったという

厄介者としてあらゆる場所から追放されてきたアーシェロンは、こうして邪悪なる森の神を滅ぼし、【血吸いの森】を肥沃な耕地に変えるきっかけを作った
今では彼の名を知るものとて少なくなってしまったが、彼の最後の地である【アースロ村】では、毎年森の神との戦いを再現した祭りと舞いが行われるのだという

604言理の妖精語りて曰く、:2021/07/19(月) 11:17:42
また【恨返の鎧】には、【恨返の盾】またの名を【乗返の盾】という類似品があったという
この盾は、「受けた攻撃を着用者の感情に応じて反射する」という基本的な特徴は同じだが、その反射の倍率は鎧とは比べ物にならなかったという

伝説によれば、メクセトは「自乗」や「複利」という語を用いてこれを説明した
けれど、古代の民はほとんど誰もこれを理解することが出来なかったのだそうだ

605言理の妖精語りて曰く、:2021/07/22(木) 18:05:20
断界剣】は、パズルゲーム『メグけし!新妹ロボ登場!?もう一人のメクセト!』に登場するオリジナル【神滅ぼしの武具】である

このゲームは、アドベンチャーゲームというかギャルゲーの『メクセトといっしょ!妹はマッドなウェポンメーカー!』のスピンオフ
物体の側面を「斬って」囲むことによって、対象をこの世から消し去る【断界剣】によって、妹たちが巻き起こす様々なトラブルを解決していくというものである

なお、この剣には使用するごとに使用者者の「存在」が少しずつ削れていき、ついにはこの世から完全消滅してしまうという重大な副作用がある
そのため、バッドエンドでは、主人公は実際に消滅してしまう
トゥルーエンドの場合は、妹たちが主人公の記憶を取り戻してはじめて協力し、それによって主人公はこの世に帰還することになる

606言理の妖精語りて曰く、:2021/07/23(金) 09:40:27
メクセト王が作りし1032の【神滅ぼしの武具】の威名は高く、その伝説は今に渡るまで長らく語り継がれている
これはそのほんの一部、寂れた酒場で吟遊詩人が語る歌に出てきた武具である

【銀鱗の恨刃】
そのひとつごとに、神の犠牲者の魂が込められたという刃
独りでに動いて敵を討つが、使用と運搬には生きた人間が必要であった

【絶対死の脚本集】
著者はメクセト自身
演者や観客の要望に応じていくらでも変化し、さまざまな盛り上がりを見せるが、最後には必ず全ての演者が死亡するという呪いの脚本
言い換えれば、どんな破天荒な展開にも無理にでもオチをつけるというものなので、現代の演劇界でもたとえとしてよく用いられる

【異界宝珠の籠】
あらゆる可能性、あらゆる未来世界を色とりどりの宝珠に具現化する籠
使用するたびに使用者の可能性は削られてしまう
投石を得意とする少女によって用いられ、【万食の虚無神】を滅ぼした

【不信心の教典ミュリエンティ】
神を信じぬ不信の剣にして鎧
何一つ信じぬという矛盾を表す武具
使用者はあらゆるものが信じられなくなって狂死したとも、全ての知恵を失い動物と化したともいわれる


【片付け上手の鎧】
「自分以外の誰からも傷つけられることがない」という権能を持つ神を滅ぼした鎧
衝撃を受けると「負の世界」の存在に変換し、この世界の物質と「対となって消滅し」大きな爆発を起こすという
起こす現象が、現代の民にはよく分からないため「大きな栗の鎧」というように解釈されて語られることが多い


【罪科の十字槌】
人類の罪全てに匹敵する重さを持つという大槌
人の手にないときは木の葉よりも軽いのだが、人が持った途端に「その時点での人類の罪科」に匹敵する重量を持つようになるのだという
ただし、これはあくまで罪の重みであるため、担い手が罪を背負えるのであれば、理論上はどこまでも耐えきることが出来るのだという

ちなみに、伝説に残る使用者の死因は、重みに耐えかねての圧迫死である

この槌は、力自慢のじゃしんに振り下ろされた後、そのまま地の底まで沈んでいってしまった
現在の【ヌケサクの泉】は、それによって生まれたため、使用者の英雄が名乗った名前にちなんでそう名付けられたのだという

泉の水は冷たく清らかで、いかなる干魃のときでも決して枯れたことがない


【万取の戦包丁】は、ヒトを喰らう料理の邪神もしくは森の神、沼の神、泥炭の神あるいは海の神を滅ぼしたとされる戦闘用の包丁である
戦った相手は逸話によって異なる
使用対価は使用者の血液とそれに含まれる魂であり、一振りごとに血液ひとしずくが失われていく

伝説に残る使用者は、後継者である孫娘を神の手で失った老料理人であり、自らと一族の肉を前菜に使い神に料理で挑んだという
勝負の内容は、使用した食材を当てろというものであったが、神は最後に出された食材を判別することがなかなか出来なかった
ようやくそれを当てるときが出来たときにはもう遅く、神の肉体は既に致命傷に至るまで切り刻まれていたのだそうだ

そう、この包丁の機能は、空間を渡って相手を切り刻むことが出来るというものであったのだ
ただし、切られた神が痛みを全く感じなかったのは包丁の機能によるものではない
それはひとえに、使用者の超絶的な技量によるものである

老料理人は勝負の後もわずかながら生きながらえ、一粒の後悔の涙を流した後に息絶えたという
彼女の墓は、遺言により孫娘とは別にされ、その墓石には名前すら刻まれなかった

そしてまた忘れられることを望んだその遺志により、その名を知るものは今日ではもう誰もいないのである
老料理人は、多くの人を守り、遥か未来に渡ってその安全を確保した
だが、その技量は恨みを晴らすため、傷つけるために振るわれてしまったため、当人はこれを恥じた
伝説によれば、彼女の墓は、この包丁を握った時点で既に建てられていたという

後に、彼女の孫娘の名を冠した【ティファナ料理協会】が設立された
協会は彼女の遺言を守りつつ、その伝説を語り継ぎ、わずかながらその技を今日まで受け継ぎ、伝えているのだという

607言理の妖精語りて曰く、:2021/07/28(水) 02:41:57
【アンタゴニストの鏡甲(きょうこう)】
史上最強と歌われた聖騎士に対抗せんとした黒騎士は、敵対者に合わせていくらでも装着者を強化する鎧を身に着けた

それは、メクセトの神滅ぼしの武具であるとも、あるいは神々の遺産とも伝えられる強大な武具であった
だがそれは、一度身につければ二度と外すことが出来ず、しかも着用者は必ず己を失って身を滅ぼすとされた魔性の装甲であった

だが、黒騎士は聖騎士に対抗することこそが己の本質そのものであるとして、あえてこの鎧を着用したのだという

この伝説は断片的なものであり、騎士たちがその後どうなったのかはおろか、騎士たちの名前も性別も所属していた国家や忠誠を捧げていた君主さえも不明である
ただ、騎士たちの争いと、身を捨ててでも宿敵に対抗しようとしたその闘争心だけが、遥かな時を超えて今に至るまで語り継がれている

608言理の妖精語りて曰く、:2021/08/16(月) 23:10:28
氷は、凝固する時に振動を記憶するという
その性質を利用したものが、氷の矛槍だ
その刃は震えて切れ味を増し、その矛先は唸りを上げて敵を穿つ

その振動は何を語り、また何を歌うのか
武器となった今では、それが示すのは、ただ触れたものを傷つける破壊力のみである

609言理の妖精語りて曰く、:2021/08/25(水) 23:14:57
豊穣のフレイルは、それで叩いたものに豊穣の力を与える祭具である
男を叩くとその相方が妊娠するとも言われるが、正式な使い方は歴史の渦の中に消えてしまった

今では祭日になると、フレイルではなく綿あめの袋で子供たちが互いを叩きあっている光景がよく見られる
これはこれで、上手くいくのだとかそうでもないとか

610言理の妖精語りて曰く、:2021/10/05(火) 09:29:59
紀士フロート・ヴァザトニルの槍は、文章に亀裂を入れる句読点で出来ているという

611言理の妖精語りて曰く、:2021/10/06(水) 22:59:15
ハガネクルミを二つに割って、滅びた人類の弔歌を奏でよう

612言理の妖精語りて曰く、:2021/12/30(木) 07:14:28
【日音器・さあががががらー】
日音器使いノテットの持つ、九つの日音器の内の一つ。
左手中指に装着されている装飾品であり城塞。
スチームキューブが組み込まれており、そこから生み出される蒸気の力と歯車の駆動によって動く歌う城。

ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/7039/1183221547/41
ttps://seesaawiki.jp/w/flicker2/d/%a5%b9%a5%c1%a1%bc%a5%e0%a5%ad%a5%e5%a1%bc%a5%d6

613言理の妖精語りて曰く、:2022/01/05(水) 00:47:06
【日音器・さはめらりー】
日音器使いノテットの持つ、九つの日音器の内の一つ。
右手人差し指に装着されている祭具であり暖房器具。
地上太陽の種火が封入されており、最大出力で5,778ケルビンもの高熱を発生することが可能。

614言理の妖精語りて曰く、:2022/01/07(金) 10:49:51
【日音器・さひゅー】
日音器使いノテットの持つ、九つの日音器の内の一つ。
左手小指に装着されている武器であり愛玩動物。
砂茶の彩石が填め込まれており、奏でる事でフォービットの魔獣オーカーを呼び出すことが出来る。

615言理の妖精語りて曰く、:2022/02/13(日) 10:51:38
【日音器・さぱぱどんー】
日音器使いノテットの持つ、九つの日音器の内の一つ。
右手親指に装着されている武器であり万能鍵。
ハイダル地方の墓標船から引き出された知識で製造されたソードオフ・ショットガンで、どんな扉でも物理的に破壊して開く事ができる。

616言理の妖精語りて曰く、:2022/02/13(日) 12:02:08
日音器使いノテットは、九つの日音器に含まれない、幻にして最強の日音器を一つ持っていたといわれている。
その幻の日音器の機能や形状、名称については未だ謎に包まれているが。
ある地方に存在する小さな村には、村の子供達にノテットが左手薬指にはめていた『どこの街にでも売られていそうなありふれた見た目の指輪』を見せて
「私の持つ日音器の中で、いちばん最高で最強のものは、この指輪なのよ」と語ったという伝承が残っている。

617言理の妖精語りて曰く、:2022/02/13(日) 22:28:41
【クロノグリフ】
夢の中の殺人者、死の夢を司る告死蝶が忌みしは目覚まし時計の設定時間(クロノグリフ)
その長針と短針はどんな『夢』も断つという
全ての吉夢と悪夢、眠りの終わりと死に対する弔いの鐘(トーテン・グロッケ)
けたたましくも腹立たしい夢の終焉を奏で、夢オチと目覚めを齎す。


ゆえに問うなかれ、誰がために鐘は鳴るやと。
そは汝がために鳴るなれば。
汝、時間に祈ることなかれ。

「瓶詰の手紙の一節」
目覚まし時計は、意志に逆らって鳴り、夢と眠りを殺すことで意味を持つ。
間違いなくむかつくが少なくとも
朝食を食べ損ねることも、デートや仕事に遅刻することも無い……

618言理の妖精語りて曰く、:2022/04/14(木) 13:06:50
【ハロロ・シルルの異形衣】
かつてメクセトに仕えた神官、ハロロ・シルルが着用していた法衣がその死後の強い怨念によって意思を持ち異形化した姿
四つの眼球、五八本の触手、二つの口を持ち、血管のように赤黒く歪な紋様が絶えず脈動している。
現在は、第一級異界災害【放浪する死灰少女】が身に付けている。

619言理の妖精語りて曰く、:2022/06/02(木) 14:52:54
【豆腐鉄の盾】
オーパーツ。
クロムメッキソードならぬ
豆腐のように白いクロムメッキシールド。
ビーンズ式の魔宝石を装着可能。
時間経過で錆びず、腐敗せず、魔法耐性のある
先史文明の遺産、現存数は少ない。

620言理の妖精語りて曰く、:2022/06/30(木) 19:50:44
【アイオラフの声録壁】

都市アイオラフのハサミ通り88番地の空き地にあった木造の壁。
以前は普通の壁だったのだが、あるとき、どこかの呪術師が妙な呪文でもかけまちがえたのか、近くの人の声を文字として記録し表面に表示する機能を持ってしまった。
そのことに気がついた人々がこの壁をコミュニケーションの手段として使い始め、一時は大いににぎわった。
だが、壁の使用者が多くなるにつれ揉め事発生の頻度が高くなり、ある日とうとう火をかけられ消し炭になってしまったという。

なお、この壁のある都市アイオラフは巨大な蟹の横にあったのだが、炎に驚いた蟹により踏みつぶされ都市ごと滅びたそうだ。

621言理の妖精語りて曰く、:2022/07/16(土) 11:24:09
【今日から魔王キット】
使えば誰でも魔王になれるスターターパック
黒マントや角カチューシャから、魔王城物件リスト、手下魔物簡易召喚魔法陣、マニュアル『元勇者でも分かる魔王のなりかた』までついてくる
マニュアルは、魔界紳士淑女録や魔王名言集、いざというときの応答アンチョコなども含まれている豪華仕様

更に、最近流行しているような、ダンジョンを構築して魔王生活の実況配信で広告収入を稼ぐスタイルもサポートされていたりする
ただし、配信機材は別売りなので、悪しからず

622言理の妖精語りて曰く、:2022/08/21(日) 23:18:46
香油、特に薬草を漬け込んだ香油は、水薬(ポーション)より強力な魔法薬となる

だが、この国ではその扱いがなんかおかしい
ポーションとごっちゃにして、オイル・ポーション略して「オーション」と呼ぶものもあれば、とりあえず体内に取り込めば良いんだろとばかりに調理に用いるものもいる
香油は、カツを揚げるためにあるのでもなければ、その上にマヨネーズにしてかけるものでもないというのに……

623言理の妖精語りて曰く、:2022/09/10(土) 10:50:22
【魔封機関】(ジン・エンジン)とは【魔封壺】(ジン・ポッド)を動力源として動く機関のことである

【魔封壺】の中には、多様な種類の【魔精霊】(ジン)が小さく押し込められて入っている
【魔封機関】は、これらの【魔精霊】が「のびをする」ことによって、その圧力を工学的エネルギーへと変換して作動するのだ

624言理の妖精語りて曰く、:2022/09/18(日) 07:52:52
【呪封扇】は、呪文を書き込んだ扇である

これは元々戦闘用、および戦争時における術師の護身用の武器ではあるが、現代ではさまざまな役割を持っており、
多方面で応用されている
工事現場で工事のオジサンが「ヨシ!」と、作業工程を指して確認している姿などが、一番良くみかける使用例であろうか

また、従来の武器としての製法で作られたものは現代では美術品として人気があり、特に玉鋼で作られたものは美術館や好事家の蔵などに収められているという

625言理の妖精語りて曰く、:2022/09/18(日) 13:14:41
いっぱい触って!お潮吹くまでイキたいの!
www.axfc.net/u/4058069

626言理の妖精語りて曰く、:2022/09/19(月) 07:24:42
【潮の小瓶】
人が触れると勢いよく海水を噴射する魔道具。
触れられた回数によっては凄まじい潮流を伴って大災害を引き起こす事もあったため封印された。

627言理の妖精語りて曰く、:2022/09/19(月) 18:01:53
後にこの封印を解いたのが自称大天才ペメルドだった。彼女/彼(※ペメルドは週1で性別を変えていた)は自身の発明【接触式潮力発電システム】のために潮の小瓶を必要としていたのだ。
この発電システムにより人類はタップ一つで莫大なエネルギーを手に入れることができるようになった。

628言理の妖精語りて曰く、:2022/10/03(月) 00:00:05
【パンゲオンジャイロ】は、世界獣パンゲオンの内蔵の動きを感知して、正確な方位を示す
そしてこのジャイロは、その機能上、たまにパンゲオンのおな・・・火山噴火などの大地の変動をもある程度予知することが出来るのだ

629言理の妖精語りて曰く、:2022/10/03(月) 00:00:59
【魔女の磁針】は、つねに不可思議な方位を指している

630言理の妖精語りて曰く、:2022/12/07(水) 22:30:59
”竜の落とし物”は、たとえその正体がなんであったとしても、祭具として祀られる

631言理の妖精語りて曰く、:2023/01/10(火) 19:36:37
【南大海】付近の【総身甲冑騎士】は、フジツボで覆われた鎧で有名だ
だが、それは甲冑の真の力を隠すための偽装にすぎない

彼女たちの鎧には、大型の【ヒドロ虫】や【イソギンチャク】が棲み着いており、いざというとき何にも勝る武器として機能するのだ

それゆえ、そんな騎士たちを人々は、【ヤドカリ騎士】と呼んだのだ

632言理の妖精語りて曰く、:2023/01/19(木) 21:13:52
【導引根付】とは、その別名をミスティック・パワー・トランスミッション・マスコットとも呼ぶ現代の祭具である

これは、小型のアクセサリーとして持ち歩く神像などを媒介として魔力や契約している祝福を受け取るものであり、その威力は対象の神仏・精霊・悪魔・偉人などの霊格と契約内容に左右される

なお、これは通常のキーホルダーとしても用いることが可能であり、【神秘異鍵(ミスティック・キー)】などを束ねる際の媒介としても有効に機能するのである

633言理の妖精語りて曰く、:2023/05/22(月) 10:20:26
その深緑の宝玉は、森の奥に生える苔のようにも、あるいは南海の海の色のようにも見えた
太古の昔、生に飽いて海へ消えたという不死人たちの、その最後の吐息が凝固したとも言われるその石

現代に現れたそれは、今度は一体どのような物語の中で輝いていくのだろうか……?

634言理の妖精語りて曰く、:2023/08/20(日) 11:04:57
【バーサーカーベアきぐるみ】本日半額セール実施中!
一頭買うと、もう一頭おまけについてくる!
さらにハサミアーム、ロングレンジアタッチメント、追加の頭などもついて、なんとこのお値段!

635言理の妖精語りて曰く、:2023/09/20(水) 01:33:58
マハナカグラカの壺

636言理の妖精語りて曰く、:2023/11/11(土) 11:32:15
【ジンバーブ・ラバースーツ】
早期に産業革命を起こし、化石燃料を活用することでかつての植民地だった南国【ジンバーブ】は、世界の覇者となった
そして、人びとは礼装としてジンバーブの服装を着ることになったのだが……ここに大きな問題があった
寒いのだ

ジンバーブは常夏で猛暑の南国
その正装も、下腹部をかろうじて隠すだけの木の筒一つだけであった
しかもジンバーブの常識では、それより多く服を着込む者は貧弱な病人か無礼者として、扱われてしまう

そのため、逆に植民地となった北国の緑肌人たちは、ゴムで擬似的な裸体を模した服を作りどうにか正装を取り繕うしかなかったのだ

637言理の妖精語りて曰く、:2023/11/11(土) 18:53:30
【ルミネセンス・タブレット】
言語魔術の神秘主義的な古代思想が記された碑文。緑玉版とも。
「万象は一者の観照によって一者に由って起こり来たれるのであるから、万象は一つのものから言語によって生じたのである。」

638言理の妖精語りて曰く、:2023/11/12(日) 15:27:01
【ミラーフェイス・タブレット】
言語魔術の理性主義的な古代思想が記された碑文。青玉版とも。
「言葉は日常的な目的に応じて発達したものであり、日常的な状況下においてのみ機能する。しかし、日常的な領域を超えて用いられることで問題が生じる。」
「この問題は言葉が日常的な用法で実際に何を意味していたのかが言語魔術師たちによって歪められ、あるいは忘れられることにより、増大した勘違いに由来するものである。」

639言理の妖精語りて曰く、:2023/11/13(月) 18:30:52
【カレンシー・タブレット】
言語魔術の自由主義的な古代思想が記された碑文。黄玉版とも。
「言語統制などが行われていないフェアな世界で自己の言語伝達効率を最大化するには、他者の批判を招く行為に出て今後の意味伝達取引に差し障るようなことは避けようとするはずであり、好き勝手に解釈することは、むしろ自己の言語能力を毀損することにつながる。」
「言語魔術社会においては自然な解釈によって規定された"自然な表現"が存在し、公正さを含む術者達の共感に世界が支えられていれば、解釈と表現によって決定される使用言語は長期的には"自然な表現"に一致するように動く。」

640言理の妖精語りて曰く、:2023/11/18(土) 09:46:47
【ピンク・タブレット】
その起源を、超古代にまで遡るとされる古式ゆかしい文書群
主に男性喜ばせる……俗に言うエロ文書である

「エロが全てだ」
「あらゆるものはエロスに変換可能である」

641言理の妖精語りて曰く、:2023/11/25(土) 07:46:34
【童子灯】
身体が様々な岩石や宝石である岩人族には、他種族からの憧れや欲望などの様々な感情が常に付き纏ってきた
例えば、翡翠の少年が掲げる灯火には寿命を伸ばす効果があるとされ、激しい争奪の対象となったのだ

642言理の妖精語りて曰く、:2023/11/25(土) 07:48:48
月貨幣は、使用するごとに少しずつ削り、月光を当ててその姿を回復させて再利用するものである
その不思議さは、逃げ回る【妖精銀の銀貨】や、【謎掛けコイン】と並んで世界九大不思議硬化に数えられるほどだ

643言理の妖精語りて曰く、:2023/12/09(土) 09:56:13
【幽霊貨幣】は、同類の吸収と進化を繰り返して高額になるが、任意で分裂させて少額の貨幣として扱うことも出来る

644言理の妖精語りて曰く、:2023/12/09(土) 14:30:42
【竹文明のモノリス】
竹細工の技術を伝達したとされる奇妙な板状のツルツルした岩。
竹槍林の奥地で祀られているらしい

645言理の妖精語りて曰く、:2023/12/15(金) 12:49:42
【タケダケしい槍】
「タケダケ」という竹から作ったものと、「タケダケタケ」というキノコから作ったものがある

646言理の妖精語りて曰く、:2023/12/19(火) 17:39:51
【灯台槍ワンガン】
暗闇を照らす儀仗として古い文献が残る宝槍
明滅する光は神との交信を行っているとされる

647言理の妖精語りて曰く、:2023/12/24(日) 14:12:15
【神刀・星ノ輪】

天照府の最高権力者である大将軍が代々受け継いでいる天山家の宝刀。

まだ天照府がその名で呼ばれる以前の内乱の時代、大陸からもたらされた呪殺術の混乱の中で、天山家の前身である星輪の高家によって持ち込まれた。

その刀身は十六の魔石の一つである輝黄の彩石を鍛え上げられたもので、まるで天空に輝く星々のような美しさを持つ。
また、刀の姿へと変えられたものの輝黄の彩石の力は失われておらず、フォービットの魔獣オーレオリンを呼び出すことが可能である。
しかし、その代償として刀を振るう者の命を奪うという呪いがかけられている。

天照府では十年に一度、星輪の高家の血を引く者の中から一人が大将軍によって指名され、神刀《星ノ輪》を手に神楽を舞い、その命と引き換えに魔獣オーレオリンを呼び出す儀式を行う。
呼び出されたオーレオリンは、その巨大な星の輪の如き姿を表し、光によってこの星の遍く大地を三日三晩照らし続けるのである。
この儀式は大将軍の権威を示すとともに、呪殺術の脅威に対する抑止力となるとされている。

なお作刀は狂鍛冶師・観栄明によるものであり、材料となった彩石は、かの大叙事詩フィソノセイアの一節「チイダとルティカーリの風探しの旅」にも登場する「風人の宝物殿」から奪われたものである。

648言理の妖精語りて曰く、:2024/01/13(土) 11:42:55
【踊りキノコ銅貨】は、踊りキノコが守る銅の鉱脈から鋳造されている
その名の通り、キノコの形をした赤茶色の硬貨だ、

そして、それには不思議な力があり、良い買い物をすると自然に動き出し、踊りだすのだ

649言理の妖精語りて曰く、:2024/01/31(水) 16:17:38
【早苗月のメイポールランス】
槍の一種。
春の魔女を祝う象徴とされており、夏の予祝の意味も持つ。
燃やすと雨の季節を呼び込むとされる。

650言理の妖精語りて曰く、:2024/02/21(水) 21:31:31
【レインボー・グレネード】
空気中に特殊な結晶の塵をばら撒き、光を拡散させてレーザー系の攻撃を防ぐ
副作用として虹が出来るため、このような名称となっている

その虹は、平和な未来を約束してくれるのだろうか?

651言理の妖精語りて曰く、:2024/02/23(金) 15:48:47
【マシュシャフの鎚矛】
デュケイオン・ハンマーまたはドラゴンリッパーの異名でも知られる猫騎士マシュシャフが愛用する大業物。
伝説的槍工フィルボールの作になる武具で、銘が刻まれている。
化身したマシュシャフの身の丈よりも長い柄の両端に穂先を持つ異形の巨大武器であり、幾多の竜を易々と屠ってきた殺竜具である。
「重力すら歪ませる」という異常な重量を持ち、叩きつけるだけで竜の頭が真っ赤に飛び散る。
殴って良し叩いて良し貫いて良し刺して良し斬って良しの使い勝手で、マシュシャフはこの鎚矛を片手で軽々と振り回し、時には投げつけ、時には蹴り飛ばして竜を殺す。
その素材にはマシュシャフ自身の爪と牙が使用されているらしい。

652言理の妖精語りて曰く、:2024/03/23(土) 07:33:47
【毒木ゴーレム】は、現在は兵器ではなく害獣を追い払ったりラージスズメバチのような害虫を駆除する使用法がもっぱらである
とはいえその毒性には制限があり、民間での使用は毒性三等級までと定められている

また、生木を活用したものも存在し、特にスギを使ったものは戦略兵器として条約で規制される声が多かったりもする
しかし、生木製は費用や作成の手間といったコスト面から極めて安価であり、林業業界からは既成への反対が根強い
このため、スギ生木ゴーレムは社会問題となりつつある

653言理の妖精語りて曰く、:2024/03/23(土) 07:54:08
【殺戮者の大鎌】
殺人鬼や敵軍の兵士などを素材とした武器
生きた対象を追跡し、また流血を加速させてその威力を引き上げる威力を持つ

多くの者を殺戮した咎人の骨や皮は、死してなお新たな生贄を求める
その死後に安息は認められず、その贖罪は殺戮の中においてしか果たされない

654言理の妖精語りて曰く、:2024/03/23(土) 08:02:52
【魔姫のペンダント】
”純人”を自称し多くの国々を侵略し人びとを苦しめた【純人国連合】の一国の姫を素材としたペンダント
つけられているものは一見、宝石に見えるがその実体は【永劫呪牢】という封印の一種である
帝国の法には死刑が無いため、その代替としてこのような処置が採られた

この姫は、【純人軍】の精神的指導者として祭り上げられた戦争犯罪者である
特に彼女は、度重なる交渉や嘆願を一切聞き届けず、殺戮を煽ったことから重罪人とされている

殺戮を願い続けたその祈りは、現在の封印状態であっても効力を発揮し、味方の士気や戦闘能力、そして生存確率を大幅に向上させる

655言理の妖精語りて曰く、:2024/05/02(木) 12:47:05
最高級のボタンの中には、1つの街の形を象ったものがある
それは、歴史を詰め込んだ最小の記録
人々の営みと歴史が刻まれた、小さな故郷なのだ


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