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紀人・新しき神に関するスレッド

1言理の妖精語りて曰く、:2006/06/01(木) 12:19:25
このスレッドは主として紀人・新しき神に関する記述を行う場です。

202言理の妖精語りて曰く、:2018/02/08(木) 22:53:11
人であった頃の英雄カーズガンはハルバンデフにあと一歩のところで及ばなかった。
しかし、最も新しき神の一柱となった後のカーズガンは邪神ハルバンデフに完勝する。
これはハルバンデフがかつての経験からカーズガンを侮っていたせいでもあるが、
カーズガンの紀人としての力、そして所持する魔剣がハルバンデフはじめ地獄の軍勢に対して
圧倒的に相性が良かったからである。
邪神となったハルバンデフは事実上もはやどうやってもカーズガンに勝つことはできない。
それほどの相性優位差がついてしまっている。

203言理の妖精語りて曰く、:2018/06/10(日) 15:31:33
キュトス71兄衆、または【キュトス71兄弟】は、白眉のイア=テムから生まれた新しき神々である

元々は、キュトス71姉妹の誰かを犠牲にして新しい神々を創るというのが、白眉のイア=テムの計画であった。
そこで彼は「あらゆる男の憧れたる姫」としての属性を持っていたラプンシエルに目をつけた。
彼女を新たな神々のベースとすることで、男たちが異性を切っ掛けに激しく争う「闘争の世界」を形作ろうとしたのである。
そのために彼が用意した【触手母体装置】には、取り込んだ「ニエ」を新しき神の母体に変える機能と男性を誘惑してエネルギーの足しにする機能があり、それで準備は全て完了したはずだったのだ。
後は「ニエ」たるラプンシエルを捕まえるだけであった。

だが、その最後の段階において、問題が生じた。
イアテムは【装置】の作成に全力を尽くすため、ラプンシエルの誘拐を自分の息子である【イアー】に任せた。
イアーは、やがて新たなイア=テムになることが約束された英雄であったため、傲慢な男性神はその忠誠を疑わなかったのだ。
イアーが裏切るなど、決して起こりえないことのはずであった。

しかし、その息子は父を裏切ったのだ。
イアーは、あらゆるものに飽き飽きしていた。

彼は、やがて神に至る英雄として育てられたが、その育成法は虐待と言うしかない過酷なものであった。
それだけでなく、その鍛錬には多くの場合、不合理なものであった。
力強さを誇示するための無意味なウェイトトレーニング、単に闘争心を高めるためだけの不必要な争い、そして厳しい生活の拘束と思想や感情への干渉。
後にイアーの名前を与えられた少年には、たくさんの仲間がいたが、その仲間たちは一人、また一人とイア=テムの自己満足としか思えない試練によって殺されていったのだ。
後に残ったのは、空虚な名誉と、闘争心を煽られながらも父である神に逆らえないことから来る劣等感と、発散できない反抗心。
そして、イアーという名前だけであった。

そんなイアーは、自分と同じくらい絶望に満ちているキュトスの姫と会い、ひとつの思いを抱いた。
神を生み出すために生贄にされるこの姫と、神になるために拷問のような日々を送ってきた自分、二人は何も変わらないのではないか?
自分も彼女も、ただ単に使い捨てられる道具でしかないのではないか?
そして、彼はその思いつきを、ひとつの計略に変えて実行したのだ。

【装置】を完成させたイア=テムの前に現れたのは、ドレスを纏ったおさげ髪と暗い目をした短髪の二人組であった。
それゆえ、彼は大いに喜んだ。
ラプンシエルは、長いおさげ髪で有名だったから、彼はこれで自分の目的は完成したも同然だと判断したのである。
おお、息子よよくやった。お前こそ、次なる神にふさわしい。
あとは、この女を【装置】に入れ、新しき神々の卵を産ませるだけだ。
イア=テムは、粗末な服の短髪にそう語り、その手からおさげ髪の姫を奪い取った。
お前も、自分で獲得した女が惜しいだろうが、まあ少し待て。
【装置】にさえ入れてしまえば、後はこちらのもの。
何千万倍もの快楽を与えるなり、肉体を改造するなり、神を産む機械としていくらでも調整出来るのだから。
急に饒舌になったイア=テムに彼の息子は何かを言おうとしたが、成功の予感で有頂天になった神が、人間の語ることを気にかけるはずもなかった。
かくして、全ての運命はここに定まった。

イア=テムは、だまり続けるおさげ髪を投入口のある【装置】の上まで引きずりあげると、最後にその顔を見ようとした。
今は自分の獲得物である美少女の顔を確かめ、その成果を誇ろうとしたのである。
そうして彼が初めて見たラプンシエルの顔は整っており、かなりの美少女に思えた。
ただ、その目は暗く絶望に濁っており、姫にふさわしいような華やかさなどは欠片も無かったのは残念であった。
そして、少女は言った。
私の顔に見覚えはありませんか、と。

イア=テムは、ここで少し考えてみるべきであった。
しかし、彼の精神は、常に現実を自分にとって都合良く解釈することしかしてこなかったのだ。
イア=テムは、少女の言葉を自分への口説き文句だと解釈してニマニマと笑うだけであった。
そうして、彼が自身の都合の良い妄想に基づいた妄言を一言二言語ったとき、彼は完全に油断していた。
その油断は、おさげ髪の「少女」、すなわちかつらを被ってラプンシエルに変装していたイアーが、彼を【装置】に突き落としたその瞬間まで、続いたのであった。

204言理の妖精語りて曰く、:2018/06/10(日) 15:43:31
イア=テムの偏見に満ちた精神の中は、偏狭で頑固な定義に満ちていた。

男は、けっして女性的な服装をしてはならない。
男は、感情的にならないし、愛情を求めたりもしない。
男は、常に父親の言うことを忠実に守らねばならない。
そして、女が男に、とくに腕力で勝てるわけがない。

そうした思い込みと決めつけの数々が、イア=テムの命を奪った。
彼が作成した【装置】は、女性用に設計されていたとはいえ、それ以外は問題なく作動したのだ。
【装置】は、彼の全身を触手で拘束し、その快楽を何千万倍にも増幅させて、その動きを奪った。
そして、新しき神を産むための養分を集めるため、そこら中の男性を誘惑して、イアテムにエネルギーを注ぎこませたのだ。

ただ、イアーだけは、【装置】の起動と同時に、短髪になったラプンシエルを連れてどこかへ逃げていったという。
彼は、イアーの名を捨てて新しい人生を送ったとも、その後はキュトスの姉妹に加わったとも言われるが、詳しいことは分かっていない。

それでも、一つだけ分かっていることもある。
彼は、もう二度とイア=テムのような神になることも、英雄となることも無いであろうということだ。
凡人として市井に生きるも、かつて否定された「女々しい」趣味を取り戻すも、全て彼の意志次第。
彼の物語は、これから始まるのだから。

205言理の妖精語りて曰く、:2024/01/21(日) 11:30:14
ある辺境の山地に伝わる伝承によれば、世界の始まりにはただ巨人ラウスだけが存在したという
巨人は孤独を嫌い、その身を利き腕であった左腕で引き裂いて世界を創造した

我が身を犠牲にした創世は巨人に大きな力を与えたが、けれど彼をそのまま生かし続けることや紀神にすることまでは出来なかった
そのためラウスの左腕だけが紀人となって、後の世に残ったという

また別の話によれば、ラウスは紀元槍に到達して創世を成功させたが、左腕以外が耐えきれず破裂してしまった
その時散らばった肉片こそが、この現在の世界なのだという

206言理の妖精語りて曰く、:2024/01/27(土) 11:04:35
【呪言武者十人衆】は、伝説に残る十人の呪言武者(ジュゴンムサ)が神格化し、神として祀られた紀人である
十人は、それぞれ得意とする呪言の分野が異なる
その分野には諸説あるが、
1 歴史
2 悲劇
3 喜劇
4 協同歌
5 修辞・詩歌
6 交渉・商売
7 詐欺・言いくるめ
8 論理・刑法(ルール)・裁判
9 雑談

そして失われた零番は物語ること、ストーリーテリングを担当していると言われている


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