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哲学・思想・概念

1言理の妖精語りて曰く、:2006/05/31(水) 03:56:59
哲学や思想、概念などに関する記述を行うスレッドです。

113言理の妖精語りて曰く、:2018/04/18(水) 04:54:08
それは、障害や傷病を持つ者の存在を無視していた。
それにそもそも、そうした「共通性」や「客観性」は、人々の実際の体感とは相容れなかったのだ。
理念的に受け入れられず、直観にも相反していた。
「共通性」の存在は、かえって相違点を浮かび上がらせたということもある。
かくして、【主種基底】は「問題のある概念」として、歴史の中に埋もれていったのだ。

やがてそれは、それぞれが従う神への信仰を基盤とする【神種基底】の概念を生みだす母体となった。

114言理の妖精語りて曰く、:2018/04/21(土) 16:58:17
「概念」とは「念」の「概(ようす)」のことであり、念としての内容やその在り方そのものを指す。

概念は同時に「通念」であるのだが、通念は「通」じる「念」でなければ無力である。
概念は通念として流通し、共有されるための、進化への淘汰圧に晒されている。

115言理の妖精語りて曰く、:2018/05/10(木) 06:50:54
【燐血の民】に伝わる言い伝えによると、意識と生命は一つであり、その本質は熱である。
彼らはそれを「精」と呼ぶ。

意識して自分の熱を集めることは、集中力を高めることであり、同時に生命を活性化させることでもあるのだ。

116言理の妖精語りて曰く、:2018/05/11(金) 06:52:12
彼らのうち「半機人」化したものは、頭に「弁」を持つ
それで熱気を放出して調整することで、「冷静」(クール)と「集中」(ヒート)を使い分けるのだ

117言理の妖精語りて曰く、:2018/05/12(土) 20:46:36
精(ジン)は「陽」の気と「陰」の気に分かれる。
そして更にそれは、生命と意志に統一され、その調和が取れた状態を「元天の気」とする

これを【心気統一説】と呼ぶ。

118言理の妖精語りて曰く、:2018/05/14(月) 21:01:13
テトラポッド思想とは、陰陽思想の発展形であり、「三」を基本にして全てを分類する考え方である。
これは、二元論が極端な両極に分離したり、対立したあげくにどちらも同様な存在になることがあったため、その反省を活かすためである。
秩序・刺激・平和
支配・流動・調和
制圧・闘争・相互扶助
そして整理屋・冒険者・仲良し組と、その分類はあらゆるものに及んだ。

さらに、その分類は魔法や神々にも及んだのだ。
それは、概念の面から、時代を変革しようとする試みであった。

119言理の妖精語りて曰く、:2018/05/15(火) 05:31:41
テトラポッドは、トライアッドとも言った。

そして、その思想は、さらに「濃淡派」と「三位一体派」そして「前進派」に別れ、対立と交流を繰り返したのであった。

120言理の妖精語りて曰く、:2018/05/16(水) 18:38:53
精神とは、筋肉である
それは、意識という名の随意筋と、無意識という名の不随意筋が合わさったものなのだ

骨は頼りになるが、精神が宿るにはあまりに硬すぎる
健にひっぱられ、皮をひっぱる筋肉こそ、精神そのものであり、精神の本体であるといえよう

121言理の妖精語りて曰く、:2018/05/16(水) 19:54:31
アリューカは言語魔術師だが、肉体言語<ボディーランゲージ>の達人でもある。

122言理の妖精語りて曰く、:2018/05/17(木) 19:46:46
彼女は、言語体系とは、個人の肉体と不即不離なものだと考えていた。
すなわち言語体系とは、個々の肉体の体型を抽象化したものに過ぎない、と。

123言理の妖精語りて曰く、:2018/05/18(金) 05:22:38
無神論には外無神論と内無神論とがある。

自己や世界の外に神などいないとするのが外無神論、自己や世界はその内側で完結しているという論点である。
自己や世界の内に神などいないとするのが内無神論、世界とは被造物の詰め合わせに過ぎず、神の意志や力がちょくちょく及びはしても神そのものはそこに居ないという論点である。

内無神論と外無神論の関係とは、
単語や文法に留まらない、存在の根本レベルにおける「話が通じない」相手である。

両言語体系の間において翻訳は不可能。互換性は不在である。

124言理の妖精語りて曰く、:2018/05/18(金) 18:56:06
ただし、外部と内部のあいだには、狭間の神ハザーリャが存在する
この神は翻訳はしないが、外部と内部を媒介しているのだ

ただし、その存在は、常に揺らいでいるともいう

125言理の妖精語りて曰く、:2018/05/20(日) 05:52:37
アーサー・マクドナルドは自身の頭頂に「千里眼球」を形成し、
狭間の神としてのハザーリャの相を直視しようとしたことがある。

その時彼は「牛乳を適当にレンジでチンしたときに出る膜みたいなアレ……かな……」と譫言のように口にした。
そして「いや……」と言葉を改め、再度別のかたちで表現し直そうとしたとき、千里眼球が眠っている時の瞼のしたの目玉のように
せわしなく蠢動しだしたのでミハエル・イエスマンが自身の灼熱の手刀で即座に焼き切った。

直後にアーサーの顔についた本来の両目からビールの泡のような涙がこぼれだしたのでミハエルの肝は相当に冷えた。

126言理の妖精語りて曰く、:2018/05/23(水) 05:20:24
パンゲオン信仰の中には、義手や義足などを重視する者たちがいる

彼らは元々「肉体の強化による自己の増強」を、その信念としていた
すなわち、強大な魔獣や霊樹の一部で自らの肉体を補い、それによって肉体のみならず肉体の影響を受ける精神をも改変しようと試みるのだ
そんな彼らが、あらゆるものを自らの一部とする超獣・パンゲオンに着目したのは、いわば当然の摂理であった

127言理の妖精語りて曰く、:2018/05/24(木) 06:26:52
信仰から、汎世界的な思想となったパンゲオン思想では、いつしか「異端の心臓」と呼ばれるモノの存在が囁かれるようになった

128言理の妖精語りて曰く、:2018/05/25(金) 19:28:48
精神にとって、肉体は常に異物である
精神は、世界観を固定したがるのに、肉体は常に変化し活動を続けたがるからだ

129言理の妖精語りて曰く、:2018/05/26(土) 09:04:14
生命とは「流動」である
私が「流れ」を感じ、その中にあるかぎり、私は生きている

130言理の妖精語りて曰く、:2018/05/27(日) 07:39:44
よどみなき気血の流れの循環は、活力をもたらし
正しき呼吸は、大気との循環をもって万物との調和を生む

131言理の妖精語りて曰く、:2018/06/03(日) 11:50:28
【彁】は、存在するあらゆる文字に対してバランスを取るために生み出された「存在しない文字」であり
存在するあらゆるものの究極たる【紀】に対しての反存在であった

それゆえに、【彁】の発見は嘲笑されていた【オドミーナ理論】の正しさを立証したのである
そしてそれは『概念具現兵器』の開発へとつながっていったのだ

132言理の妖精語りて曰く、:2018/08/08(水) 06:32:54
【未来】とは、現時点で存在しないものであり、いわば架空のものだ
未だ存在しない虚無の自分を信じ、その可能性を思い描くことこそ、成功への近道である

もっとも、何かを思い描けるという時点で、それはすでに一つの成功と言えるのではあるが

133言理の妖精語りて曰く、:2018/09/19(水) 12:52:03
その頃になると、時代の潮流が「知」から「情」へ移り、国民総幸福量などの新たな基準の必要性が叫ばれだしていた
そこで注目されたのが「クオリア」であり、その中でも特に「クオリア」を通貨として扱うという観点から提唱されたのが【クオリア保証値】と【クオリア革新値】の二つの概念であった

これは、前者が「安定」、後者が「驚き・喜び」などのポジティブな変化を評価するものであり、それぞれ別の研究者によってその評価基準が定められたものである。
【クオリア保証値】の基準は「母に抱かれている赤ちゃん」を基準とするものであり、これを【ルウテト指数】と呼ぶ。
【クオリア革新値】の基準は「夜明けの朝日を目にした瞬間」を基準とするものであり、これを【ラクルラール度数】と呼ぶ。

そしてこれらは、魔力通貨の国際基準である【アクィラ】に換算することが可能なのだ。

134言理の妖精語りて曰く、:2018/11/16(金) 22:02:37
【リュグナシオレア】とは今は失われた感情の一種であり、知能と感情を持つ存在を【リュグナンス】と呼ぶのはこの感情に由来しているとされる。
一説には、【猫】たちがこの世から去ったとき、【リュグナシオレア】もまたこの世から消えたのだということだ。

135言理の妖精語りて曰く、:2018/11/29(木) 00:56:51
【象】とは絶対実在存在であり、【仮象】とは文字通り仮の、仮定上の象のことである。仮の象もまた【象】なので当然実在する。つまり仮定するたびに【象】はどんどん増えていく。
また、【抽象】とは絶対実在存在ではないもの――すなわち【象】以外の全てのもの――から実在性を抽出し【象】を生み出す行為のことである。
【群盲象を評す】とは大規模で複雑な【象】を生み出すため集団で一つの【仮象】を作り上げる儀式であり、禁術とされている。

136言理の妖精語りて曰く、:2019/01/13(日) 03:53:27
【地陰府】

天照府において伝わるあの世。地上にある天照府と合わせ鏡のように存在する地下世界である。
地上で死んだ全ての生き物の魂がくだる場であり、つまり天照府ばかりでなく全世界の死霊が集う領域である。

天照府は言うなればこれを塞ぐフタであって、仮に天照府が消滅したり位置がズレたり空中に浮上したりすると、
そこから死霊があふれ出ることになるらしい。

137言理の妖精語りて曰く、:2019/04/14(日) 21:37:56
唯一神はただ居るだけで五つの一神教を生じさせ、それらはさらに五つずつ宗派を持つことになる。

この宇宙のルールに唯一、違えたのは教王庁が率いる「唯一神教」のみ、のはずだった。
ウィ・バレテ拝む唯一神教もまた唯一、だから「唯一神教」、そう呼べば通じる。
このことはマハ=ディヤルニ系一神教に対する優越を語る文脈で用いられていた。

しかし、混乱期の中央大陸にて、万国友和秩序が崩れゆく中で生じた【宗派爆発】が、
「教王庁の唯一神教」もまた、一神教の宿命から逃れられぬ事を示した。

138言理の妖精語りて曰く、:2019/05/16(木) 00:24:26
【小哲学時代】
パンゲオニルド哲学やハンアルト哲学などの「世界についての哲学」が下火になったのち、それらの哲学の世界観を土台に、新たな哲学が多く生まれた。それらの哲学が生まれ、消えていった時代を【小哲学時代】と呼ぶ。
新たな哲学は「個人がいかにして幸福になるか」を追求する。このためそれらは【小哲学】と呼ばれたが、その勢いは、かつての【大哲学】つまり世界を扱う哲学よりも盛んであった。

139言理の妖精語りて曰く、:2019/05/16(木) 00:33:55
【リーデ哲学】
小哲学時代において、最も後世に影響を与えたのはこの【リーデ哲学】だろう。
猫の哲学リーデが説いた「未来の利益より今の利益」「遠くのことより近くのこと」という教え。その教えは、理性的判断が最重要視された大哲学の時代に人々から失われていた「生の躍動感」を蘇らせたのである。この教えは国家に取り込まれることこそ無かったが広く民間に広まった。

140言理の妖精語りて曰く、:2019/05/16(木) 00:40:47
かつてリーデ哲学は小哲学時代の到来を告げたものとされていたが、現在ではそうは見られていない。リーデ哲学以前にも個人の幸福へ向かおうとする哲学史上の動きは見られていた。
しかしリーデ哲学以前の哲学ではまだ大哲学時代の理性崇拝の色が残っており、リーデ哲学はそこから「理性なんてなんぼのもんじゃい」と示したのである。
実際、リーデ哲学以後、小哲学を求める動きは更に加速する。

141言理の妖精語りて曰く、:2019/05/22(水) 23:35:24
【ディオル哲学】
【ディオル哲学】は小哲学時代を終わらせた。ディオル哲学以後にも小哲学はいくつか現れるが、その勢いはごく弱い。
ディオル哲学の直接の母体は、セラティス教である。セラティス教の思想的側面を発展させたものがディオル哲学である。そのため、セラティス教の文脈でディオル哲学を語るときは【セラティス教ディオル派】と呼ばれることが多い。

142言理の妖精語りて曰く、:2019/05/22(水) 23:42:09
ディオル哲学は小哲学時代を終わらせるほどのインパクトを持った思想だった。ディオル哲学の代表的哲学者・宗教家であるエズィアルの主著【筋トレをしろ】では、筋トレの素晴らしさを説いた叙情詩が千頁超にわたって続く。

143言理の妖精語りて曰く、:2019/07/12(金) 22:50:34
【ホロンスピアー説】とは、世界は槍であり、その本質と全体像は決して把握できないとする考え方である
槍の性質と本質は常時変動し、槍を客観的に観察できる観察者は存在しない
新しい「世界=槍」とは無関係な誰か、あるいは何かが現れたとしても、それはひとつまみの塩がスープ全体の味を変えるように世界=槍の全てを変容させるだけであり、客観的な観察者とは成り得ないであろう

また、世界という槍の形は仮初のものであり、その形状は世界を認識するモノの認識形態に実は依存しているのだという
それはあるいは、闇を切り裂くスポットライトのようなもので、槍の先端と末端の違いなども暫定的なものに過ぎないのかもしれない

144言理の妖精語りて曰く、:2019/07/13(土) 01:52:43
【円槍説】とは、世界=紀元槍を円として捉える仮説である。どういうことか。それを説明するには、円槍説が唱えられた当時の時間概念を知る必要がある。
円槍説が唱えられた当時、時間の進行は記述の蓄積と同義であるとされていた。世界の全事象は記述によって表されるが、時間が進むにつれ、過去の記述は蓄積していく。分かりやすく言ってしまうなら、全事象を記した歴史書が書き進められることが、時間の進行であると考えられていたのだ。

145言理の妖精語りて曰く、:2019/07/13(土) 02:00:44
そして時間の進行はとりもなおさず、現在で切り取られた世界面が紀元槍を昇ってゆくことだった。その時間観念はまた、世界一方向進行仮説とも結びつけられた。紀元槍の柄の底が、記述のない【ヌーナ】であり、紀元槍の先端の先端が、全てが記された【パンゲオン・ウルティマ】であると。
この世界認識を発展させたのが【円槍説】である。

146言理の妖精語りて曰く、:2019/07/13(土) 02:07:53
【円槍説】の根幹をなす思想、それは、無記と全記との同一視である。全く何も記されておらず、何も実現していない世界=紀元槍=歴史と、あまねく全てが記されてあらゆる事象が実現した世界=紀元槍=歴史は、同じものであるとしたのだ。これは考えてみれば当然のことであろう。何も書かれていない書物と、考えられる全ての文字配列がびっしりと記された書物と、その情報量は同じである。どちらも何も読みとれはしない。と、同時に、どちらからも全てが読みとられる可能性を秘めている。

147言理の妖精語りて曰く、:2019/07/13(土) 02:11:10
これによって世界という歴史の始まりと終わりは統一された。【ヌーナ】と【パンゲオン・ウルティマ】は統一された。槍の柄の底と、槍の突端は統一された。世界=歴史=紀元槍は、円環をなすのである。【円槍説】はこれにて完成された。

148言理の妖精語りて曰く、:2019/07/13(土) 02:12:50
円槍説の派生として【渦槍説】というのもある。

149言理の妖精語りて曰く、:2019/08/17(土) 11:19:30
衆議院議員セレクティ・フィレクティ
彼女は、総裁選でパンテクウトリ議員の応援演説に駆けつけ、斬新な思想を説いて彼を応援した
その思想、人呼んで「俺様受け救世論」という

レストロオセ総裁の「悪役政治」に対抗するため、個性豊かな強者が競い合い、その闘争を経て自然と協働するようになる未来を描いた彼女の発想は確かに斬新ではあった。
だが、魅力的な強者が自然と周囲を救うとする彼女のそうした思想は、世に容れられることはなかった
セレ・フレは、裏社会のルールに違反したために謎の失踪を遂げ、その説は忘れ去られてしまったのであった・・・・・・・・

150言理の妖精語りて曰く、:2019/09/05(木) 23:50:32
"殺された側"にとって「人道に則った殺人」などは存在しない

だが、戦争に従軍しながら(させられながら)、それが「人道に反している」ことを直視し続けられるほどには、人間の精神は強固ではない
耐えられているように見える者も、それが「人道に則っている」=正しいことをしている、ということにしているか、あるいはそもそも「人道」などどうでもいい快楽主義者やそのあたりの感覚が鈍い者、既にマヒしてしまっている者だけだ
だから、戦争に対しての位置づけというのは、特にその戦争がその上で動いていた"枠組み"が消え去ってしまった後では、片付けるのがとても難しくて、だから・・・・・・・・

151言理の妖精語りて曰く、:2019/10/22(火) 23:24:44
精霊の力や魔力を利用した武術の中には、通常の物理法則を凌駕するモノも多い。
【空中二段ジャンプ】などは、その代表例である。

使い手の話によれば、「だからこう・・・ぶわぶわーって感じなんだよ!ぶわぶわーっと!」とのことだが、全く訳がわからない。

152言理の妖精語りて曰く、:2019/10/27(日) 14:28:10
,【キャンセル】

「途中でとりやめるのが技?」
「この場合、とりやめるのは『硬直』」
「どういうこと?」
「例えば守っている時は固まってるだろ?それをやめる。『硬直が解ける』という過程をすっ飛ばしてそのまま攻撃にうつることもできる。これが『カードキャンセル』」

153言理の妖精語りて曰く、:2020/02/25(火) 19:40:49
哲学者レストロオセは、全てのものはその真逆から追求したほうが良いという信念を持っていた。
それは、かつての彼女が平和を追求するあまり、戦争や苦痛を広める思想体系を作り上げてしまったことに基づく反省である。

名著『不幸の招き方』『トントロポロロンズでも出来る紛争と不和の作り方』などは、こうした発想から産まれたのだ。

154言理の妖精語りて曰く、:2020/03/02(月) 07:28:02
デルヒ先生、どうしてこれほどに時間がたっているのに
人類は【大人】にならないのですか?一体何時になれば……
もうすぐ世界の終わりまであとわずかなのに。
神魔竜猫人、どうして……どうして……どいつもこいつも狂っているんですか?
女は男に従うものだ、あるいは男子ってサイテー。
アルセスとキュトスの時代から……ディスコミニケーションの荒野。
こんな子供じみたことばかり言っているんですよ!?
マッチョイムズにフェミニズムにレイシズムにルッキズムにエイジズム。
ポリティカルコレクトネス、人類は呪詛まみれです、戦争虐殺環境破壊、もうたくさんです。

――瓶詰めの手紙。

155言理の妖精語りて曰く、:2020/03/06(金) 21:43:48
きっかけである【権利】と【責任】を持たされていない。
あるいは大人になるための手助けする方法や道具が錬金術で発明されていないのに。
年を重ねただけの子供のまま、大人になれるはずがなかろうよ。
なり方が分からないのに、憧れもしないものになりたいと思うわけもない。
だがまず【人類】を子ども扱いするのはやめたまえよ不肖の弟子よ。
こんな大人になりたいという手本を示すべきではないか?
そうすれば、大人として振る舞うようになるだろう。

――紅蓮照日研 書き損じの錬金術研究メモ

156言理の妖精語りて曰く、:2020/04/24(金) 08:41:44
トーンアジカル博士が提唱した『光陰哲学』によれば、世界の本質は光と影である
しかし、それらは個体ではないとは言え、決して実体がないわけではない

世界の全ては、幻燈のごとく映し出され重なり合う儚いものであるが、それは無でも虚ろでもないのだ
紙幣がただの紙とインクでないように、意味のある文章とバグデータが異なるように、人間が単なる元素の集合体で無いように、光と影は確かに一瞬ごとに存在し、意味と価値を持ちうるのである

157言理の妖精語りて曰く、:2020/04/29(水) 00:16:43
もし、自分自身であることに疲れてしまったら、何も構わず「自分」を辞めれば良い
ほんの少しの時間で良いのさ

違うアカウント、違うサイト、違うお店、場所と人間関係を変えれば、自分もつられて変わるはず
すぐに大きく変わらなくても良い
空を飛ぼうとしなくても、自由はきっとすぐそこに
貴方はそこへ、行けるから

158言理の妖精語りて曰く、:2020/05/22(金) 22:22:58
差異を見出すには、どうしても共通点となる「基盤」が必要だ
それは、言語なり、概念なり、あるいは同じ生物種に属するという認識だったりと、とにかく「比較」を成立させる物差し(スケール)であれば、なんでも良い

我々は、単なる数字や図形に嫉妬したりはしない
同じ人間の財産や能力にまつわる数字や賞状(ずけい)だからこそ、本来なら自分の手に入ってもおかしくない価値が他人に「奪われている」と觀るからこそ、それに激しく嫉妬するのだ

159言理の妖精語りて曰く、:2020/06/10(水) 22:43:36
話し声が聞こえてくる・・・

「いいか、だから【死を破るもの】なんて動死体を呼ぶのは間違っているんだ。あんなのは、所詮、いつまでも死を引きずっているだけに過ぎん。【死を破るもの】は、他にある。どこにでもある」
「じゃあ、アンタが考える死の破壊ってなあ、何なんだ」
「なに、それは実に簡単なことに過ぎない。そう、生が死の【対】であり、それが巡りゆく【円環】であるというのなら、その破壊も、つまりは【円環】の破壊、【螺旋】の先にあるものでなければならない。だから、それはどこにでもあるものなんだ。君のそばにもある。というより・・・

160言理の妖精語りて曰く、:2020/10/19(月) 23:43:39
【哲学拳法】あるいは【概念拳法】を用いれば、概念を砕いたり割ったりすることが出来る

なに、驚くべきことではない
哲学の創始者ソクラテスは一竜の戦士であったし、その隣接分野である宗教においても、その開祖が武に長けた人物であったことは多いのだから
ひたすら小部屋に閉じこもり執筆に励んだかのルソーでさえ、インク壺の投擲によって悪魔を撃退した逸話があるのは、あまりに有名である
また、闘争には思考が不可欠であり、真の戦士とは最も深く感じ、分析し、戦略・戦術を組み立てることが出来る者のことを言うことも言うまでもない

そう、魔術という理論は論理によって、概念はそれを操れる人間の思考によっていかようにも変形・破壊が可能なのだ
そして精妙なコンビネーションや美しい関節技とは、単なる肉体の優越ではなく、思考によって思考を制する、真に『人間的』な勝利なのである!

161言理の妖精語りて曰く、:2020/11/30(月) 23:05:06
しばらく寄り目にしたり、逆に遠くを見たり、あるいは目玉をぐるぐる回してみたり
【眼球体操】は、目の疲れを癒やしたり、こりかたまった視点をほぐすのにとても良い

【猫の国】には、たしかピアース・アンブロズ
いや逆だったかな?何か違うような?
ともかく、辞典を編纂した悪魔がいて、「心とは胃袋のことだ」と定義しているらしい

だが、実は【心】とは【眼】のことなのではないだろうか?
近くしか見ない者は、文字通り近視眼的な【視界】しか持たないのは言うまでもないし、
本を読んだ量と質、絵画や芸術作品を読み解く教養、さらには獲物を見つけ出す狩人の探査力に至るまで、およそ人間の【知】と呼ばれるもののほぼ全ては、その当人の【視界】に依存する

してみると、しょせんは【視界】の偏りに過ぎない【偏見】なども、あるいは【視界】を【ほぐす】ことであっさりと解決するのかもしれない

というわけで【眼球体操】だ!
なにはともあれ【体操】だ!

〜体操好きの哲学者・ウェントウル・ウルレス高らかに語る〜

162言理の妖精語りて曰く、:2020/12/02(水) 22:58:18
絶対言語で勘違いすることは可能か?不可能である。

以上よりエーゼンティウスの主張である黒いコートを着ている人が「私のコートは赤い」と言うと同時にコートが赤くなっているならば、それは嘘ではありません。語られたことが即座に真となるがゆえに解釈が存在しないという考え方が正しいのだろう

163言理の妖精語りて曰く、:2021/04/27(火) 06:29:01
【非在反駁機関】
世界は、その世界の存在不可能性が論証されると崩壊する。それら世界非存在証明に対し、即座に反駁を施し諸世界の存在を保証している概念機関が【非在反駁機関】である。地球と呼ばれる世界が概念テロリスト・パルメニデスによって凍結されたことを受けて設立。現在ではおよそ10の60乗の世界にこの機関は支部を持っている。
設立最初期においては反駁は優秀な哲学者により手動で行われていたが、保護対象世界の増大により、現在では反駁は、サーバー上の【バベルの「バベルの図書館」の図書館】により自動で行われている。

164言理の妖精語りて曰く、:2021/04/27(火) 06:34:59
【バベルの「バベルの図書館」の図書館】
非在反駁機関により開発された、世界の非存在論証に対し自動で反駁を施すプログラム。
世界の非存在論証に直接に反駁するのではなく、「その論証を反証しうること」を論証、そしてまた、「その論証を反証しうること」を論証しうることを論証し、それが無限に高階化していく構造となっている。

165言理の妖精語りて曰く、:2021/05/01(土) 11:33:11
【記憶の誤配】とは、転生時や転送移動時に、持ち主から記憶が剥離し、他の人物・物体に憑依する現象のことである
ただし、それを真剣に考察しているのは【幻想物理学】の学者だけであり、学界においてはその信憑性が疑問視されている

166言理の妖精語りて曰く、:2021/05/04(火) 23:54:44
二次元の平面で三次元の立体を描写するように、三次元を用いてより高次元の存在を描写することを【推定描写】と呼ぶ
ソレは、さながら写真に映る霊魂のように、実際には不可視なはずなのになぜか視認を可能とする幻想である

167どんな異世界トリッパーにも出来るやさしい【兵器的概念】の使い方:2021/05/22(土) 22:59:55
【兵器的概念】とは、蓄積された概念ってもはや兵器と変わんねーんじゃね?そうじゃね?といった感じのノリで作成された単語であり、これもまた一つの概念である

たとえば、それはこんな時に使われる・・・・・・・・・・・・・・


「七助さん、囲まれましたよ!」
少女の声は切迫感を帯びていた。
「運送業なら、比較的ラクして食っていけると思ったんだけどなー」
「対して、それに答える青年の声はひたすら呑気である。

「どうするんですか!このままじゃ我々も荷物ごと強盗の餌食ですよ!しかも、見てくださいよ!」
少女は周囲の人影を指差す。

残らず武装し、手から炎や目から明らかにイメージではない光り輝く眼光すら発しているその連中には、ひと目で分かる強烈な印象があった。
それは、異質な共通点。
そう、それらの人影は、皆『明らかに異質だという意味だけが共通していた』
つまり、世界から浮いていたのだ。

そんな人々を指差したまま、少女は叫んだ。
「あいつら、どう見ても全員転生者じゃないですか!我々もう終わってますよね!負け確定じゃないですか!」

168どんな異世界トリッパーにも出来るやさしい【兵器的概念】の使い方:2021/05/22(土) 23:50:38
少女は叫ぶ。
さらにさらに叫ぶ。
「もうおしまいだァァァ!」
「まあ、落ち着けよ」
「これが落ち着いていられますかっ!あああ、遺書書かなきゃ。母さん、叔父さん、先立つ不孝をお許しください。チキショー!こんなところで死にたくないよぉ!」
「落ち着けってば」
「こんな絶体絶命な状況で落ち着けねーっつってんだろ!これがゲームでも漫画でもねーんだよ!あのお気楽な神々からご都合主義なチート能力をもらってる転生者なら別ですがね!アンタだって転生者じゃなくてただこっちに移動してきただけの『転移者』じゃないですか!だからチートはなし!魔剣とかご都合主義なアイテムもなし!この仕事危険ランクBマイナーだから援護も助けもなし!ついでに今の時代じゃ警察も軍隊も転生者相手に立ち向かってなんてくれるわけもなし!まさかとは思いますが、こんな窮地をあっさり切り抜ける名案を思いついたとでも言うんですか!?」
「名案なら、あるぞ」
「そうでしょうね!ないでしょうね!ああもう、これから遺書を書くんだから、何も出来ないんだったらせめて黙っててくださいよ!そう、名案があるんだったら遺書を書く・・・え!?あるんですか!?」

そうして、慌てふためく少女を前に、青年はもう一度答えを言い放った。
「だから、あるって言ってるだろ。確証はないが、試してみても良いアイディアならひとつある」
「な、なんですか、それは?ロクでもない思いつきだったら、許しませんよ!」
「なに、簡単だ」

そして今度は、青年が指を指した。
そして言う。
「転生者って言うのは、全員強い。だが、共通の弱点があるとは思わないか?」
「弱点、ですか?そんな話、聞いたこともありませんが・・・・・・」
「弱点というか、共通の経歴か。転生者自体の性質は、あくまで個人個人で別々だ。火に強い、毒に強い。なんでも作れる。魔法に長けている。世界最強の能力値を持っている、まあ、なんでもありだ」
「でも、経歴は共通していると?そりゃあ、ひとつはあるでしょうよ。連中はみんな『転生者』なんですから。なら、共通の特徴といえば・・・あ!」
「気づいたか。聖剣で切られて死んだ怪物なら、倒すには聖剣を用意すればいい。壺に封印された魔王なら、封印するための壺を探せば良い。そして」

そこで、男は、指の先を自分たちの下に向けた。
運送業である自分たちの下、つまり彼らが愛用している乗り物へ。
そして告げる。
「トラックで転生してきた転生者なら、その全員が確実に一度は『トラックによって殺されている』つまり、連中は『トラック死』の経歴を共通に持っているんだ」
「そ、そんなアホな・・・」

あんまりな内容の『名案』に、呆然とする少女。
そんな彼女に向かって青年は――――橋本七助は、もう少しだけ語りかけることにした。
「これは明らかにアホな案かもしれないが・・・何もしないよりマシだとは思わないか?何より――――」
「何より?」

そして、彼は笑ってこう言った。
「明らかなアホな連中には、明らかなアホな案。効果があるとは思わないか?なあ?」
話は、それで決まったのであった。

169どんな異世界トリッパーにも出来るやさしい【兵器的概念】の使い方:2021/05/22(土) 23:51:28


この話はこれで終わる。
だが、最後にもうひとつだけ、重要な事実を付け加えておくことにしよう。
それはどうしても必要なことだ。
そう、これは【兵器的概念】を説明するための事例の話、つまり代表例となるエピソードなのだから。

七助たちを取り囲んだ強盗は、確かに全員、トラックによって転生した転生者だ。
そして、彼らは全員、神々によって超常的な能力、いわゆる『チート能力』を与えられている。
それは正しい。
だから、彼らはもはや単なるトラックになど、もう二度と殺されはしないのだ。
そう、『単なるトラック』には。

七助が指摘したような『弱点』を突くような、彼らをあっさり殺すようなそんなトラックは、まず存在しない。
ちょうど今、七助たちが乗っているような『転生トラック』を除いては。

人はトラック事故によって転生して『転生者』となる。
だが、転生するのは、本当に人だけなのだろうか?
その答えは、あなたが異世界に転生してみれば、即座に理解できるような、そんな簡単なことなのかもしれない。
人を斬り続けた刀が妖刀になるのなら、人を殺し続けた人が鬼となるのなら・・・人を殺し続けたトラックが、転生して転生者殺しの『転生トラック』になっても、なんの不思議もない。

そんなことは、転生しなくても分かるような、単純な理屈ではないだろうか?

「・・・って、納得できるかーい!」
「まあ、助かったから良いじゃないの」
「良いわけ無いですよ、ほら、車体がベコベコですよ。これは一回修理に出さないと・・・おまけに山ほど人を轢いちゃって、私の心もスクラップ寸前ですよ!悪夢見そう・・・精神科費用に労災降りるかなぁ・・・」
「まあまあ。お、見なよ?」
「なんですか、今度は飛行機でも転生してきました?
「そんなものよりずっといいものさ。ほうら・・・」
「あ」
「な?」

ちょうどその時、二人が見る地平線には、燃え上がるような真っ赤な太陽がゆっくり、ゆっくりと沈んでいるところだった。

その夕日を背におとこは言った。
「素晴らしい光景だ。これを見ていると・・・まるで、転生したような、生まれ変わったような良い気分にならないか、なあ?」

170言理の妖精語りて曰く、:2022/09/09(金) 07:07:07
【人外主義】
パラデムルクスクルスクスルにおいて、人外度の高さで人々を格付けする思想。スクルスクスル主義とも呼ばれる。
空想上の霊長類ノローアーに近い見た目をした「ノローアー的外見の持ち主」のありとあらゆる活躍を唾棄すべきものとしている。

171言理の妖精語りて曰く、:2022/09/15(木) 06:20:25
【全宇宙高人外度保存連盟】
パラデムルクスクルスクスルにおいて何万年にも亘る古い歴史を持つ由緒正しき高人外度至上主義団体。
ノローアーに角生やしただけだったり耳尖らせただけだったり獣耳と尻尾生やしただけの「ノローアー的外見の持ち主」は見つけ次第に殲滅しなくてはならない。

172言理の妖精語りて曰く、:2022/09/15(木) 15:40:32
パラデムルクスクルスクスルにおいてノローアーから獣耳を生やしただけのただの「ノローアーもどき」は常に迫害の対象であり人間扱いされた時代は一瞬たりとも存在しなかったし、これからも「ノローアーもどき」の人権が認められる事は未来永劫あり得ない事である。

173言理の妖精語りて曰く、:2022/09/15(木) 15:41:53
訂正 >>172

パラデムルクスクルスクスルにおいてノローアーから獣耳を生やしただけの「ノローアーもどき」は常に迫害の対象であり人間扱いされた時代は一瞬たりとも存在しなかったし、これからも「ノローアーもどき」の人権が認められる事は未来永劫あり得ない事である。

174言理の妖精語りて曰く、:2022/10/01(土) 22:01:56
タフでなければ生きられない。優しい奴から順に死んでいく。
――リーデ・ヘルサル「真理集」より抜粋

175言理の妖精語りて曰く、:2022/10/04(火) 21:31:45
>>174
この法則を利用し、死の瞬間にやさしさ値を変動させることにより、二度死ぬことができる。
こうして二度死んだ者は【再死者】と呼ばれ、世界の処理をいろいろとバグらせることから恐れられている。

176言理の妖精語りて曰く、:2022/11/05(土) 02:07:22
【 】
沈黙。絶対言語として開発される。
世界は法則へと縮減することでシンプルに記述でき、法則はさらにメタ・法則へ、メタ・法則はメタ・メタ・法則へと縮減される。ならば終局的法則、世界の全てを最もシンプルに記述する言葉は、もはや語ることも出来ないほどに「短い」ものになるだろう。


































                  】

177言理の妖精語りて曰く、:2022/11/05(土) 02:12:14
【 】つまり沈黙は、しかし失敗した絶対言語である。黙っているときにも、人はどうしても沈黙に意味を見いだしてしまう。意味が与えられた瞬間【 】は絶対言語から逸れてしまう。
【 】を絶対言語として運用できる者は、全く無意味に黙っていられる者だけだ。

178言理の妖精語りて曰く、:2022/11/08(火) 09:43:57
一節には【 】つまりは『沈黙』を創り限りなく絶対言語に近い形で
運用できたのは魔法使いの無言なるヌト、沈黙のヌトただ一人であるという。
それでも呼吸や身振り手振りが天候や気温に関連付けられることは
避けられなかった。

179言理の妖精語りて曰く、:2022/11/08(火) 09:48:07
ヌトがゆっくりと息を吐けば大地は温まり、口をすぼめて強く息を吐けば
涼風が吹き、指させば雷が落ち、肩を抱いて震えれば氷雪が舞い
手を団扇に仰げば熱波に包まれ、手を叩けばすべての雲を吹き飛ばしたという。

180言理の妖精語りて曰く、:2022/12/10(土) 12:42:28
【反カップ焼きそば主義】
カップ焼きそばを食べることで得られる善さよりも、それを誤って流しにぶちまけたときに得る悪さの方がはるかに多いのでカップ焼きそばは悪だとする思想。

181言理の妖精語りて曰く、:2023/06/20(火) 04:17:08
【角-羊/釆-睪】
解釈、觧/釋、あるいは【inte/rpr/état/!/ΟΝ】。

ひとつの觧/釋としては、解釈の可能的集合、あるいはそこから選び出されたひとつの觧/釋。
ひとつの觧/釋としては、何かが存在するということ【ΟΝ】への驚愕【!】、国家=状態【état】、あるいは梅毒検査【RPR】のいずれでもない【inte】もの。
ひとつの觧/釋としては、遍在する【 】を受肉させること。
ひとつの觧/釋としては、現実を変化させないまま【現実】を変容させる一個の魔法大系。

絶対言語としての【 】に対応する、絶対異言としての【角-羊/釆-睪】。
つまりは、何も言っていないのと同じである。

182言理の妖精語りて曰く、:2023/09/05(火) 21:12:10
猫尺(ねこじゃく)とは特殊な長さの単位である

それは、伝説の幻獣【猫】が、尺取り虫のような体勢になって測る長さだと言われているのだが……その肝心の「猫の長さ」というものが全く分からない
なにしろ、幻の獣の長さなのだ
誰も見たことのないものの長さを、一体どうやって測れば良いのだろうか?

遥か天上へと消え去った幻の島【ラクルラール】にあった大図書館の写本など、古の図鑑や辞典のいくつかにはこの単位が載っているが、その測り方を知るものは誰もいないのである

現代ではそういった実情のため、この単位は「あいまいなこと」や「よく分からないこと」の比喩として用いられるようになった

それに比べて、その対義語である【竜尺】は、実に分かりやすい
なにしろ、「【光の真竜】が一セクロン間に進む距離」という本当に明快な定義なのだ
これこそまさに、好対照の典型例と言えるだろう


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