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哲学・思想・概念
1
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/05/31(水) 03:56:59
哲学や思想、概念などに関する記述を行うスレッドです。
2
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/06/02(金) 14:53:05
【リーデ】
長さの単位のひとつ、リーデとは「指」という意味で
ルーツを辿れば、人の指一本の幅(約1cm)に由来する。
3
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/06/23(金) 21:19:16
【メートル】
主にベータリ地方・ハイダル地方で用いられる長さの単位。
ゲルンジ夫人によれば【猫の国】にも同じ名の単位があるという。
だが【猫の国】におけるメートルは一単位あたりの長さが、
この世界のメートルに比べると半分以下であるとのこと。
4
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/06/23(金) 21:26:11
【三メートルのマタタビは三十匹の雌猫より尊い】
猫の哲学者リーデ・ヘルサルの言葉。先の展望や将来と言った理性的価値観ではなく、即物的な目先の利益の追求を至上とする【リーデ哲学】の性質を最も端的に表している。
5
:
リーデ・ヘルサル語りて曰く、
:2006/06/23(金) 21:52:50
自分の指の届く範囲のことだけ気にかければよいのだ。
6
:
:リーデ・ヘルサル語りて曰く、
:2006/06/23(金) 23:12:12
リーデ・ヘルサルは【万猫殿】を出た後に各地を放浪し、その思想を広めつづけた。ジャッフハリム三世の家庭教師を務めた事もある。
7
:
:リーデ・ヘルサル語りて曰く、
:2006/06/23(金) 23:44:29
【未来の果てには闇があり、尻尾の後には雌猫がいる】
リーデ・ヘルサルの言葉には雌猫が多く引用されているが、彼が大変な好色家であり、無数の猫の親であり、無数の猫の夫である事が窺える。つまるところ、重婚の推奨こそが彼が真に行わんとした事の一つであるといえる。
8
:
:リーデ・ヘルサル語りて曰く、
:2006/06/23(金) 23:57:53
リーデは指、ヘルサルはヘ(知性)ルサル(男根)を意味する。
別名として【指先の魔術師】という異名を持つ。
9
:
:リーデ・ヘルサル語りて曰く、
:2006/06/23(金) 23:59:36
【シャル】
温度の単位。シャル・グレコの名前からとったものだが、人間の常温である36度を1シャルと定めている。
10
:
:リーデ・ヘルサル語りて曰く、
:2006/06/24(土) 01:12:18
「【万猫殿】の広さは地球よりも広く、星空よりも高い」という彼の言からもわかるように、リーデ・ヘルサルのいう事は基本的に大げさである。
11
:
:リーデ・ヘルサル語りて曰く、
:2006/06/24(土) 01:14:07
重婚が認められている国は少ない。リーデ・ヘルサルの尽力はその大半が無駄に終わっている
12
:
:リーデ・ヘルサル語りて曰く、
:2006/06/24(土) 01:18:58
リーデ哲学が謳ったのは、【色欲の解放】である。
彼が台頭してから暫くの間出生率が向上したのは偶然ではないだろう。
13
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/06/24(土) 22:41:00
【スキュアー哲学】
リーデ・ヘルサルの妻の一人、アオ・スキュアーが提唱した哲学。
「物質的な存在に、一切の意味は無い」とするこの哲学はリーデ哲学と真っ向から対立していたが、それでも二人が袂を分かつ事は無かったと言う。
14
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/06/24(土) 22:52:14
【ゴルトルーヴェン】
スキュラー哲学における世界の本質。世界の全ては【ゴルト(精神)】で構成されており、【ルーフ(意思)】によって万物が流転するのだという。
物質は全て【ルーフ】の余剰分であり、瑣末なものでしかないと言う考え方。
15
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/06/24(土) 22:58:16
スキュラー哲学にはパンゲオニルド哲学の影響がみられる。
パンゲオニルド哲学については↓を参照されたし
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1140326832/30
16
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/06/24(土) 23:04:49
ミルー=バオルオンの直系たるミセアはスキュラーの師であった。
後にスキュラーはミセアの思想を批判し、パンゲオニルド哲学を独自に解釈し、新たなる【スキュラー哲学】を作り出した。
決定的な差異は、スキュラー哲学が神の存在を全否定している点にある。
17
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/06/26(月) 00:17:22
ミルー=バルオルンは納豆こそを原初の混沌であるパンゲオンのシンボルとした。
18
:
アオ・スキュアー曰く、
:2006/06/26(月) 00:20:25
納豆など粘着質な精神の現れに過ぎない。真に美しいものは小豆である。
19
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/06/26(月) 00:21:10
アオ・スキュアーは原子論の提唱者でもある。
20
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/06/26(月) 00:22:21
だが、のちにクォークというきわめて納豆的な性質が物理世界の最小単位であることが発見された。
21
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/06/26(月) 20:04:49
納豆が納豆としてそこにあること。
ねばつき、鼻をつき、単体では渋味があり、醤油と合わさると俄かに
輝きを帯びてさらなるかきまぜにも耐えうる豆種として現‐存在すること。
これこそが刑而上学的な意味における、納豆の敵‐対性、
ユニバーサル・エネミー・ナンバー・ワンとしての攻撃性そのものである。
暴力的であったり魔力を持った納豆は、
現‐存在する納豆への恐怖の隠喩であるより他ない。
このような個体でありながらねばつくこと、食べ物でありながら
深いな臭いを放つこと、しかしてそれでなお、おいしくいただけること―
こうしたすべては、われわれの理性への、存在自体が既にして攻撃行動である。
(アーム・シャローム『納豆と無』)
22
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/06/26(月) 20:12:25
クォークは一対ずつ、三階層に分かれており、それぞれが
【上納豆・下納豆】【呪納豆・外納豆】【頂納豆・底納豆】というふうに分類されている。
23
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/06/26(月) 20:14:39
我々が納豆をおいしく食べること、それは即座に紀元神への反逆行動を意味するが、しかしそれでありながら、納豆を敢えて食べないこともまた紀元神への冒涜なのである。このような思考不可能性の狭間に納豆は網を張り、獲物を待ち受ける。
(アーノルト・ホフマン『豆理戦争研究』)
24
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/07/02(日) 22:31:05
【ハンアルト哲学】
全【存在】を【闇】を起源とするものだと規定する哲学思想。
【闇】、即ち無こそが世界の本質であり、目で光を捉えない時こそが真の生存であるとする。
光の届かぬ場所こそが人が虚像に囚われない、【存在】の濃度が高い場所であるとしている。
25
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/07/05(水) 17:39:58
【ナタリエルの釘打ち】
哲学者でもあるキュトスの姉妹の55、ナタリエルの残した哲学原理。
複数の問題点が存在する時、問題の重要度の際立って高いものを解決しさえすれば、他は放置して行動に移しても構わないという考え方。
事態の進行に従って問題が大きくなるようであれば順次対応していく、という思考方法で、【余計な事をすると事態がややこしくなる】というのが本義だが、曲解されて「問題は素早く叩いた方が良い」という解釈がよくされてしまう。
26
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/07/10(月) 04:53:25
【Cu=71】
キュトス定数。
27
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/07/15(土) 13:18:23
【紀】を、無限の論理空間が重層的に折り重なっている状態だと仮定する。
しかし【紀】はあらゆる矛盾する概念を包括的に含むので、折り重なった状態にあるすべての論理空間を貫通して存在する概念が仮定できる。
その概念は、たとえどのような公理系の論理空間においても変わらずに存在できるはずである。
そのような概念を、【紀元槍】と呼ぶ。
28
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/07/15(土) 20:27:25
【新史暦】における一年は古き神であるアルセス、キュトス、マロゾロンド、アレ、シャルマキヒュ、デーデェイア、ペレケテンヌル、セルラ・テリス、ピュクティェト、レーヴェヤーナ、睥睨する耀神、ガリヨンテ、ドルネスタンルフの十三柱をそれぞれの月に振り分け、【〜〜の月】というふうに呼んでいる。
地方や信仰によって異なるが、本大陸では一般的に月は十三である。
29
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/07/16(日) 10:54:29
一応は古き神、エーラマーン。
彼は仲間はずれにされる事が多く、よく落ち込んでいるという。
この事から、「エーラマーンみたいな顔するなって」という慰めの言葉や、
「あいつ、エーラマーンになってるぞ」という喩えが生まれた。
30
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/07/16(日) 10:55:41
バイビブロスこそ、キュトスの【知】性を受け継ぎし姉妹である。
31
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/07/16(日) 14:53:12
54番目のアラリアは辺境の島【ハジャ島】に住んでいる。
彼女が子供にして夫たる蛇を食べるという行為は、
それを目撃した島民に多大な影響を及ぼした。
その島では、子供を母親が食べるという食人行為が行われており、
アラリアは生き神として崇め奉られている。
アラリアを女神にして創造主と信じるハジャの民は【ハジャール神話】を
作り上げ、独特の文化様式を持つ。
彼女の容姿がミュリエンティと瓜二つなのに関わらずアラリアが一度も実験対象として攫われた事が無いのは、ハジャの民によって絶えず守られているからに他ならない。
32
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/07/16(日) 15:24:36
【ハジャール思想】
アラリー思想とも呼ぶ。
「万物は自己の中で循環する」という理念と共に、
外界との関与を出来る限り断つ事を目的とする。
33
:
:リーデ・ヘルサル語りて曰く、
:2006/07/17(月) 23:11:54
【ニースフリルの犬】
一種の条件反射のこと。
キュトスの姉妹ニースフリルを弄って・・・・・・もとい、実験した所、
脊髄レベルの反射ではなく、脳の機能によって
連想で記憶同士を結びつける行為をそう呼ぶ。
ニースフリルの脳には犬としての躾が癖として深層心理に残っている。
彼女が考古学、つまり【古いもの】に興味を示し掘り起こすのは、
それが犬の習性だからである。
34
:
:リーデ・ヘルサル語りて曰く、
:2006/07/28(金) 22:52:43
「人間は好奇心の強い猫である」
リーデ哲学を提唱したリーデ・ヘルサルの言葉。
「故にこそ彼等はその身を滅ぼすのだ」と近代社会を諷した言葉を多く残している。
35
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/07/31(月) 19:33:31
「イメージプール」
データベースと対比される概念。
データベースは情報だが、イメージプールは印象である。また、データベースが静的であるのに対し、イメージプールは動的である。
36
:
:リーデ・ヘルサル語りて曰く、
:2006/08/01(火) 21:58:23
【メリーデ】
長さの単位。リーデが一センチなら、こちらは七センチ。
リーデが指の横幅なのに対し、こちらは指の長さである。
37
:
:リーデ・ヘルサル語りて曰く、
:2006/08/01(火) 22:01:26
【フィーテ】
腕一本分の長さ(約百リーデ)
この後、【メフィーテ】(約千フィーテ)
【ティリンス】(約千メフィーテ)
と続いていく。
38
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/09/02(土) 23:47:36
この世界は【糸】によって構成されている。
アーム・シャローム
39
:
小夜
:2006/10/02(月) 23:24:09
変な哲学
納豆…て
40
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/10/02(月) 23:25:54
納豆、豆腐、味噌、
これらの食品はいずれもフラクタル構造を持つ。
41
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/10/02(月) 23:36:29
納豆は赤、豆腐は青、味噌は緑、と光の三原色を構成していることはけして偶然ではない。
42
:
:リーデ・ヘルサル語りて曰く、
:2006/10/05(木) 01:13:40
『刃は技術ではなく信念で振るうものである』
リーデ・ヘルサルの格言。
『ゴシックロリータは刃物を持っていなければならない』という理念に基づくリーデ哲学的思考。
刃の選択は実用性ではなく様式美、見栄えを重視することを推奨する。即物的なリーデ哲学とは一見相反するようだが、その実自分がどう見られるかという最も基本的な他者性の意識を促す、いわば間接的な実利主義・利己主義に基づく思考である。
一般に、赤は刀、黒はナイフ、青は細身の剣が良いとされる。
紫については他色との組み合わせが適切とし、白についてはリーデ・ヘルサル本人が問題外として却下した。
43
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/11/19(日) 00:57:32
さて、納豆と豆腐についてはそれなりに語ってきた。
そろそろ【味噌】についても語るときなのではないかね?
44
:
言理の妖精語りて曰く、
:2006/11/28(火) 23:40:18
リーデ派の哲学者、リーソルミーは人間個性を七つに分類した。
45
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/02/17(土) 02:24:18
【オーバーケイオス】
混沌のうちに秩序を見出す術。
もちろん最初は冗談でしかなかった。
竜はこの術が猫との境界を消失させるのではないかと希望を抱いている。
46
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/02/17(土) 02:31:04
【オーバーケイオス】
全て事象の根幹には混沌がある、という主張。
猫一流の理論創成術により奇跡的に体系として完成する。
この理論によれば竜の作る秩序体系は全て混沌に根ざす、と説明できる。
一部猫過激派はこの理論で竜を概念的にも生物的にも抹殺できる、と息巻いている。
47
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/02/17(土) 02:37:57
【お化けい♂】
おとこは狼なのよ。
二人きりになると化けの皮がはがれ落ちるのよ。
48
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/03/20(火) 17:44:00
オーバーケイオス
男性は狼であり、その本性は理性の無い野獣であると言う妄想。
49
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/03/20(火) 19:02:38
伽薔薇の思想。カバラ。紀なる樹。
神々の設計図。逆さまの樹形図。
路を巡る魂の循環。霊子回路。Contie醇oa/腐言理。
枝分かれする多様性。抽象的言語。時間の大河、可能性の大樹。
10の球。22の径。ショートカットパス。レイライン。
50
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/03/21(水) 23:09:17
「左右世界」
並行世界観における最近世界の内、位置的情報に違いのあるものを言う。
ちなみに「上下世界」「前後世界」はまた異なる意味合いなので、この意味では使われない。
51
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/03/31(土) 18:27:10
神殿に安置された『セルラ・テリスの槍』に貫かれて、死んだら無罪。生き延びたら有罪。
52
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/03/31(土) 18:32:33
>>51
もちろん生き延びた有罪判決者には裁きが下るんだよね?
それより死んだ人間はとんだとばっちりな気がする。
53
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/03/31(土) 18:40:35
有罪判定者は神罰が下るとされているのでむしろ放逐程度で済みます。
無罪判定者は自身の証明を立てるために賭命した英雄なので盛大に祭られ、遺族も手厚く保護されます。
54
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/04/04(水) 23:04:32
反竜的思想者のあいだでは、ことあるごとに食物を竜にたとえてから食すのが食通的とされる。
55
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/04/05(木) 21:22:44
たとえばバランスの良い食事を調停竜エル・ア・フィリスに例えたり
56
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/04/06(金) 00:36:17
間。物事のはざかい。
真。変わらぬ本質。
魔。条理から外れた存在。
摩。いづれ擦り減り消えるもの。
磨。新たな面を見せ続けるもの。
57
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/06/27(水) 21:57:57
新単位[kps]
ノック・パー・セコンド。「殴/秒」
一秒間にどれだけ殴ったか、という速度の単位。
その人物の強さを測る際の方がよりよく用いられる。
58
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/07/01(日) 23:10:14
1kpsはどのくらいなんだ
というか一般的成人の数値はどのくらいなんだ
59
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/07/01(日) 23:16:24
ス○ウター的装置を登場させれば
「な、なにっ?数値が・・・5000・・・6000・・・7000・・・まだあがる!こんな力どこから!?」
「これは私の力じゃない。これは・・・お前に殺された、罪無き人々の無念、悲しみ、怒り・・・それらが私を通して現れているのだ!」
とか。
60
:
<<妖精は口を噤んだ>>
:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>
61
:
<<妖精は口を噤んだ>>
:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>
62
:
言理の妖精語りて曰く、
:2008/02/21(木) 19:51:16
「ふうん、それで?」
ほぼ最高位の防御言語。
大抵の相手はこのあたりで言語以外の干渉手段を探し出す。ゲンコとか。
63
:
言理の妖精語りて曰く、
:2008/10/25(土) 02:21:26
【AK】
Kalendarius Aramarchem。新史暦の略語。
64
:
<<妖精は口を噤んだ>>
:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>
65
:
<<妖精は口を噤んだ>>
:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>
66
:
<<妖精は口を噤んだ>>
:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>
67
:
<<妖精は口を噤んだ>>
:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>
68
:
<<妖精は口を噤んだ>>
:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>
69
:
<<妖精は口を噤んだ>>
:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>
70
:
<<妖精は口を噤んだ>>
:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>
71
:
言理の妖精語りて曰く、
:2009/02/27(金) 20:23:39
【言及と記述を拒絶する反ゆらぎ】
哲学的概念。
「何々は云々である」、という事が出来る全てを取り除いた後に残るもの。
ゆらぎ、うごめく事でいくらでも変わっていくことが出来る
矛盾に寛容なこの世界の有りように「絶対的に」そぐわないもの。
様々な事象に対する言及と記述が進むにつれ、
少しずつ小さくはなっていくが決して無くなることはない。
肯定的な言及と記述が不可能なもの。
故にこの記述自体も全て否定的である。
72
:
言理の妖精語りて曰く、
:2009/06/08(月) 14:01:15
・生命の樹
アルシャサ=リグノーが提唱した、フラクタル構造を持つ樹形。紀合一主義の象徴としても扱われる。【紀】に至るプロセスを図式化したらしい。
【紀元槍】を象徴化した抽象的な「紀なる樹(ttp://flicker.g.hatena.ne.jp/keyword/%e9%81%8b%e5%96%b6%3a%3a%e3%83%90%e3%83%8a%e3%83%bc)」として描かれる。
・紀合一主義
槍によってパンゲオンが分たれる経過(世界創造)を示し、その経過を逆に辿ることでその根幹である紀元槍、ひいては【紀】との合一を目指すという思想。
73
:
言理の妖精語りて曰く、
:2010/06/02(水) 14:12:23
外典とは本編に収録できなかった原稿を集めたものである。
でぃれくたーずえでぃしょん、っていうかメタ楽屋ディスネタ成分多めなので用法容量を知らずに読むと脳内聖典が犯される。
初心者キラーと呼ばれたのも今は昔、B○○K○FFの100円ワゴンで廃棄を待つ身である。
74
:
言理の妖精語りて曰く、
:2010/06/30(水) 00:24:59
紀疑思想 … まず紀を否定し、紀なしで何とかなるんじゃないかと考える思想。
実際なんとかなってしまうこともあり、陰で着々と信徒を増やしている。
75
:
言理の妖精語りて曰く、
:2010/06/30(水) 12:32:05
元紀探求…紀疑思想から発展した
「一見、紀が関係ないように見えるものにも我々が知らざる形で紀がかかわっているのではないか。(未知紀)
また、それは既存発見されている紀(既知紀)と同じ元から発生しているのではないだろうか」
という仮説に基づく事象の解析運動。
元紀、とは仮説内にて既知紀と未知紀の共通する発生元として考えられた架想の紀。
76
:
言理の妖精語りて曰く、
:2010/08/27(金) 01:17:33
パプリカを喰え。
77
:
言理の妖精語りて曰く、
:2011/08/16(火) 21:56:15
【犬】
秩序の象徴である猫と、混沌の象徴である竜の両方の性質を持つ存在
ヴェイキン学派が猫と竜の中間の概念として提唱した。
ちなみに同名の獣が、ツァンデリタールの伝説に登場する
78
:
言理の妖精語りて曰く、
:2016/06/17(金) 05:41:38
【星血運動】とは、異質な存在同士の共存共栄と個々の尊重を目的とした、共生と個性の運動である。
既存の概念である「清潔」を、力あるモノによる一方的な断罪であるとして、細菌に善玉悪玉の区別を認めない。
個々の存在の関係を、星々の軌道に例えるなどの独自の発想は当時の思想界に大きな影響を与えた。
だが、結局その思想は後発の【大統一星系運動】や【気まぐれ流れ星ムーブメント】に分裂し、消滅していった。
ただ、そうした現状においても、僅かな信奉者によって【星血運動】は現代でも受け継がれているという話もあったりするのである。
79
:
言理の妖精語りて曰く、
:2016/08/15(月) 16:45:37
【七先駆】
七狡人の支持者側が七狡人をさして呼ぶ言葉。先駆者、ではなく先駆である。
七人の法術師はもはや新たな法術の潮流を生み出した先駆者に留まらず、その運動、思想を体現するシンボルである。
先駆をする者、ではなく、彼ら自身が「先駆」という現象である、という見方である。
80
:
言理の妖精語りて曰く、
:2016/08/16(火) 03:00:42
いちど火のついた思想は肉体や霊魂よりも拘束が難しい。
デュキュローン、ノサイタンなどの結束した敵対勢力は七先駆の遺体も残さず、仮の墓すら作られていない。
彼らの死により、しかし、戦いは終わらなかった。
七先駆は殺すことも縛ることも出来ない概念として、チャカ大陸中に燃え広がった。
81
:
言理の妖精語りて曰く、
:2016/08/16(火) 20:16:41
あるいは、歌の中に、あるいは路傍に置かれた石や木の枝の組み合わせに、あるいは踊りや武術の動きの中に、七先駆は隠され、伝えられていったのだ
82
:
言理の妖精語りて曰く、
:2016/08/20(土) 10:33:04
七先駆濃度が高い空間は健康に良いらしい
83
:
言理の妖精語りて曰く、
:2016/08/21(日) 21:06:51
それは、空間に満たされた七先駆の教えが、無意識の内に、空間に滞在した者に影響を与えるからである。
それを知った詐欺師たちは、こぞって七先駆濃度の高い空間を偽造して、自分たちの「商売」に役立てようとした。
そして、残らず七先駆の教えに服したのである。
84
:
言理の妖精語りて曰く、
:2016/09/28(水) 21:37:15
カッター・メグジャニヤの後継を自負する「見えない貨幣の塚」は
こうした詐欺師たちを利用し、ある時には囮とした。
85
:
言理の妖精語りて曰く、
:2016/09/29(木) 00:28:45
エブグルグ・バフォウら七先駆が性的少数者に対して表した規範は、しばしば「人権思想史上のオーパーツ」と呼ばれる。
呪力を引き出すための象徴儀礼でもない、一般的な異性結婚と同じ意味での、ごく普通の同性結婚の概念。
精神と肉体の精神が異なる人々の存在の認知、こうした人々を精神の性で認識し、適切な対応をすること。
後者だけなら「病」「怪我」「試練」「ズレ」といった形で認識し、肉体の性別の変更を認める宗派もある。
しかし同性愛者に肉体の性別の変更を行ってしまう、といった問題を起こしもしている。
このように、部分的な理解はほかの無理解と結びつき、危険な暴発もしてしまう。
一方、七先駆派は同性愛者、両性愛者、性別違和者、(当然、自身の精神の性と同じ性を愛する性別違和者も含まれる)
への一通りの理解を揃え、それぞれが抱える問題を混同しないよう心掛けていた。
少なくとも七狡人とも呼ばれる始祖たちと彼らを共にした信徒たちの時代においては。
しかしこうした認識は本来、彼らの時代においてたどりつける見解ではない。他者の存在を見出し、
理解しようという心意気だけでは彼らのような見解を持つことはできない。
事実、七先駆のレベルに外界が追いつくのに千年以上の時を要した。
しかも、それには様々な分野の科学、医学の発展によってであった。
聖典には直接記されず、古代や中世の科学ではまだ明かされず、よって学問的な土台もない。
この状況下において、七先駆の死後、思想として広まった「七先駆」からはやがて性別違和者への理解は消え、
あるいは術の方式の暗喩として受け入れられ、様々に歪んでいくことになる。
86
:
言理の妖精語りて曰く、
:2016/09/30(金) 12:10:30
ルザナイ教の主要宗派において、性別違和者は「男色の男」「女色の女」として再び、より強く認識されるようになった。
そして七狡人という悪夢が間に挟まることにより、残された
僅かな理解の切れ端も「異端」「邪宗」的なるものの色を帯びて見られる羽目になるのだった。
法術研究者で反宗教の無神論者として有名なルムダー・アロツィルは
七先駆派の思想については評価しながらも「中途半端な革命は体制と因襲を強めるだけでしかなかった」と述べている。
87
:
言理の妖精語りて曰く、
:2016/10/07(金) 07:06:03
ラーゼフ博士は「近代3.0」を提唱し、人工知能「ハザーリャくん」を作った。
これは、近代の価値観を維持する「人工知能コミュニティ」と、ネット上での現実の人間との交流を交互に繰り返す人工知能であった。
そうした交流を経て「ハザーリャくん」は、進化する。
それによって、現代社会に近代思想の良い面の影響を与えると共に、より現代に適応した近代の価値観を「ハザーリャくん」に産み出させようとしたのだ。
しかし、良く考えたら「ハザーリャくん」と同じシステムは、新たに作るまでもなく、既に現代の人間が実行していた。
仕方ないので、ラーゼフ博士は「ハザーリャくん」と近代人工知能村をソーシャルゲームとして売り出したのだった。
「ハザーリャくん」のキモかわいい姿は、一時期大人気となってブームを呼んだが、すぐにブームは去り、後には、莫大な負債だけが残ったという。
なお、ラーゼフ博士は、ブームの最中に事業を売り渡しており、見事、当初の目的だった研究費の回収には成功していた。
何事も、止めどきが肝心だという話である。
88
:
言理の妖精語りて曰く、
:2016/11/20(日) 10:42:18
亜人
「人間」に分類される知的生命体が、自分の種族や近縁種族、また同盟・友好関係の種族以外の
人間種族を指して言う言葉。
いわゆるポリティカルコレクトネスに判する言葉とされるようになり、学問や主要メディアなどにおいては使用頻度は減少傾向にある。
89
:
<<妖精は口を噤んだ>>
:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>
90
:
言理の妖精語りて曰く、
:2017/02/07(火) 11:44:42
「万民友和」
全世界の全種族・全民族に「一つの良心・良識のフォーマット」を与える運動。
「万民同士が友になれるように一定の思考を導入する」という啓蒙思想でもある。
宗教や文化の違いをなくすという意味ではないが、自宗教、自文化を至上とする価値観は抑制される。
信仰・信条の自由を侵害する事、自分の宗教・文化を理由に他者の権利を縛ろうとする事を人権への抑圧とみなす。
しかしこうした抑圧でない範囲においてはその慣習を最大限に尊重する。
この思想はしばしば「最大公約数的な多様性」と評される。
同性結婚と人工妊娠中絶の権利を擁護する思想とセットで運用されており、
この考えについては少数派の文化・宗教の人も嫌悪する人が多いが、
普段は少数派の権利・自由を擁護する万民友和支持者であっても、
彼等の要求を呑んで同性婚や中絶等の権利の擁護を取り下げる事は絶対に無い。
「現代」における優勢思想体系であり、『全世界英雄協会』などの国際的組織もこれを支持している。
しかし反対の声も根強く、シン=グロークスが全世界英雄会長を担った時代には
世界各地で宗教の根本主義、ナショナリズムを根にした反対運動が表面化していった。
91
:
言理の妖精語りて曰く、
:2017/02/14(火) 00:15:45
そしてこれは『全世界英雄協会』が古き英雄を召喚できても思い通りに運用できない原因でもある。
彼らは己が戒律と信念に基づき、万民友和理念が持ついくつかの、しかし根幹的な部分を否定する。
例えば同性結婚、信教信条の自由、表現の自由、人工妊娠中絶の自由、避妊すらも認めない者も少なくない。
『全世界英雄協会』と協働する様々な医療・健康に携わる国際機関が感染症防止のために避妊具を配布し、
安全な中絶の技術や設備を各国に整えようとすると、4割もの古代英雄が協力を拒絶し「あちら側」へと帰還し、あるいは制御を離れていった。
しかし協会側の必死の説得によりその多くは引き戻され「一時召喚」という形で、彼らの信条に反しない災害時の人命救助といった任務にのみ参加させる形となった。
92
:
言理の妖精語りて曰く、
:2017/03/21(火) 23:27:56
万民友和は万人友和ではない。
個人同士の場合、友になれない対象が存在するのは仕方ない事であり、それは解消できない、と万民友和思想は説く。
しかし、民同士なら可能である。「民」とは種族、宗教、国籍などの共通項ごとの「単位」であり、「入れ物」「枠」であり、
それ自体は人格を持たないからこそ「友和」が成り立つ。
ここでの友和とは、例えばある属性の相手に物を売らない、といった不平等・差別的取り扱いをしない事を指す。
「民」に属するそれぞれの「人(ないし知的生命体)」の場合、行動上では出来ても内面では嫌がる事もありえる。
しかし「民」はそうではない。「民」は概念であり、悪感情など抱きようがない。そして「人」の「心」に相当する「法」「道徳」は悪感情を記さなくても機能する。
「法」「道徳」から「不善・不平等」が取り除かれ、「善・平等」なる規範を盛り込まれ、それが運用されるなら、それは「民」同士の友和が成立していることになる。少なくとも目指されている事になる。
これが「万民友和」思想のおおまかな理屈である。
93
:
言理の妖精語りて曰く、
:2017/03/27(月) 18:00:29
言葉は、いつも裏切り者で、私一人のものにはならない。
言葉は、誰かに通じるものだから。
だから、言葉は私をつなぐ。
私と世界をつないでく
94
:
言理の妖精語りて曰く、
:2017/03/30(木) 13:07:03
七曜
一週間は七つの曜日からなる。
道曜日、傑曜日、貨曜日、帥曜日、幕曜日、近曜日、洞曜日
道曜日が週のはじめである。文化や宗教によっても異なるが、道曜日が休みの日とされることが多い。
もとは本大陸西方における太陽神の七つの側面を指している。
太陽神は自ら定めた軌道を昇り、英傑として化身し、自分の光を黄金にして貨幣を作り、天軍の元帥として悪魔と戦い、
日食においては黒い幕で身を包む。空に登った後再び地平線に近づき、地下世界に通じる洞窟に帰って夜が訪れる。
95
:
言理の妖精語りて曰く、
:2017/04/09(日) 11:08:52
七曜(太陽神の七相)は本大陸西方における「枠構造」である。
複数の神話の太陽神がこの特徴を持つばかりか、太陽をシンボルとして持つ定命の英雄も、
説話において、人の営みに置き換えられた上でこの構造を獲得する。
国をまとめると大望を持ち、武人として仲間を獲得したり部族を率い、通貨となるものを定め、
大きな集団をまとめる将軍となるとより強大な敵や怪物の討伐も行い国をまめあげ王となる。
王となった英雄は幕で仕切った部屋で、これまで亡くした戦友や民のために喪に服す。
国が安定期に入ると王個人の威光は落ち着いていく。そして最後は洞窟の奥に葬られる。
96
:
言理の妖精語りて曰く、
:2017/04/24(月) 00:36:24
オルテガ通商連合ギルドは、種族などを理由に取引を拒否してはならない
というルールを所属企業に求める。
オルテガ湾はノローアーと蜥蜴人が多く、両者の居住地は混在していた。
とうぜんノローアーには売らない、蜥蜴人には売らない、等と言えば問題になる。
このことはオルテガ湾の住人にとっては常識であり、わざわざ言うまでもないことだった。
しかし連合ギルドが大きくなると、活動範囲が広まると、その常識を共有しない余所者も入ってくる事になる。
いざこざ、衝突を経て、『常識』は明文化され、二種いがいの種族にも対応できるように調整が積み重ねられていった。
97
:
言理の妖精語りて曰く、
:2017/04/26(水) 18:42:27
【烙印(スティグマ)】は、【幻実(げんじつ)系魔術】によって利用されてきた概念である。
しかし、これは解体すべき社会現象でもある。
【烙印】は、人が生きる過程で作り上げる「色眼鏡」の一種に過ぎない。
後期近代に入った今、【幻実系魔術】が人を苦しめるシステムを実体化させてしまうことは、周知の事実となった。
私は「色眼鏡」の必要性自体は、否定しない。
人間の脳にとって「色眼鏡」無しで処理するには、外界の情報はあまりに多く、複雑であるからだ。
だが、我々は、差別と偏見、そして「被害者」による自己強化をしっかりと弁別し、その解体を行わねばならない。
社会による【烙印】の付与も、当人による内在化も、どちらも決して継続させてはならないのだ。
98
:
言理の妖精語りて曰く、
:2017/05/14(日) 19:44:28
【マロゾロンド哲学】とは、民間信仰から発展した思想であり、触手を使った瞑想に特徴がある。
触手によって『創発的』な接続を行い、暗黙のうちに高度な情報処理を行うのだ。
なお、この哲学において、男性は女性よりも情報処理能力が劣るものとされている。
しかし、同時に男性は、この瞑想において欠かすことが出来ない存在でもある。
なぜなら、彼らはその(比較的)低い処理能力を活かして、もっぱら触手ネットワークの『緩衝帯』として用いられているからだ。
99
:
言理の妖精語りて曰く、
:2017/10/04(水) 20:24:29
【万民友和】思想が確固たるものとなり、もはや、公然と異議を唱える者もいなくなった頃。
ある奇妙な噂が、流行りだした。
友人であるクレイン公爵とフォックス男爵が、互いにご馳走を振る舞うという話である。
【猫の国】の故事に基づくというこの話は、いつの間にか広まり、どこの誰が始めた話なのか、全く分からなかった。
噂は、続く。
最初の噂では、クレイン公爵を騙したフォックス男爵だけが痛い目を見た。
しかし、やがて公爵の領地に生きる全ての民が、同じ扱いを受けるようになったという。
もちろん、『美しく安全な』文化の維持者を自認する【文化教育省】は、この噂を徹底的に取り締まった。しかし、噂の勢いは燎原の火の如く強く、ついにこの噂を消し止めることは、出来なかったという。
100
:
言理の妖精語りて曰く、
:2017/11/13(月) 10:44:08
「口の扉を閉め続けることはできない」という言葉がある。
それに加え、万民友和は、基本的に「口の奥」にまでは口を挟まない。
魂や脳を暴いて中身を見て確認して規制、はできないのである。
あくまで原則論としてでは、だが。
101
:
言理の妖精語りて曰く、
:2017/12/03(日) 06:07:38
アレクサンドル・イワノフ
教会爆破を命じられるも、それを拒絶し、銃殺刑に処された彼は目が覚めると見知らぬ土地にいた。
そこは中央大陸と呼ばれる大陸に位置する小国ツイッツアーであった。同じ名の大陸と国は彼の知らないものであった。
それもそのはず、彼がいたのとは異なる次元、すなわち異世界だったからである。
吹雪の酷い、突き刺さる寒さのなかで意識を失った彼は、一転して蒸し暑さに直面する。
体調の変調、そして食べるものにも困り行き倒れていた彼は、僧院に拾われ、そこで介抱を受けた。
言葉を学び、肉体が回復すると労働のなか、教わった言葉で思索を重ねた。
無神論者であったが、他者の大事なものを踏みにじる事を受け入れられなかった彼は教えられた共産主義にアレンジを加えた。
レーニンやスターリンとは異なる、宗教と事実とはせずとも他者として尊重し、協働する共産主義である。
そんな彼の思想と才に着目したのが、僧侶である兄にたびたび面会に来ていた商家の青年アドアク・ツイズであった。
102
:
言理の妖精語りて曰く、
:2017/12/05(火) 19:53:14
テニスとは、現代の『決闘』である。
少なくとも、ミヒトネッセはそう考えていたし、自分の対戦相手であるコルセスカもそう考えているに違いない。
それが、この試合が始まるまでの彼女の認識だった。
確かに、いまやテニスは、社交や接待の場であることを超え、国際関係をも揺るがす力を持つようになった。
冷戦の終結はテニスで決定されたし、某国のテロリストはテニスによって大国に殴り込みをかけた。
また、近年の日本景気の好況は、有力な日本人選手が世界で活躍を始めたためであることは、小学生でも知っている客観的な事実である。
テニスはもはや、新しい戦争であり、あらゆる陰謀が渦巻く新時代の戦場であった。
けれども、その点、テニスが『決闘』であるという点だけは、いまだに変わっていないはずだ。
一対一。
あるいは、二対二でコートの中で向かい合い、相手が戦闘不能になるか敗北を認めるまで白球をぶつけ合う。
真剣な『決闘』であり、命を賭けた殺し合い。
それこそがテニスであり、たとえ日本中学最大派閥である【ラクルラール派】に属していない者であったとしても、テニス関係者すなわち人間にとって、それは常識と呼ぶべき認識のはずだったのだ。
しかし…………。
「あなたのソレは、なんなのかしら?あなたは私を馬鹿にしにきたの?」
ミヒトネッセは、神聖であるべきテニスコートの中で、相手に詰問する自分を止めることが出来なかった。
コートの中では、白球こそが言語であるはずだったのに。
「見て分かりませんか?」
「分からないわよ!何なの、その機械、あなたはコスプレ大会にでも出るつもりなの?」
コルセスカの態度があまりにも人を食ったものだったため、ついにミヒトネッセは激昂してしまった。
なにしろ、あの【氷瞳の魔女】は、実に奇怪な器具を身に付けて立っていたのだ。
神聖で侵すべからざるテニスコートの上に、それも、よりによって日本最強の中学生選手を決める決勝の舞台の上に。
「ちゃんと、審判の許可はとってありますよ」
「それが信じられないというのよ!だいたい、数十年間行方不明だったあの『伝説の審判』が、あなたたちのようなポッと出の弱小中学のために…………」
「そこまで。それ以上の発言には、ペナルティーを科す。」
今にもコルセスカに詰め寄らんとしたミヒトネッセだったが、彼女の発言は、鉄壁のような制止で遮られた。
そうだ、今は試合中なのだ。
言葉ではなく、白球で語り合うべき時だ。
すんなりと納得出来るはずもないが、ここは素直に頭を切り替えねばならない。
ミヒトネッセは、たぎる憤懣をラケットを握るその手に込め、キツくコルセスカを睨み付けるのであった。
そして、それに向き合うコルセスカは、涼しげなテニスウェアの上に奇妙な配線と奇怪な器具を纏い、古いSF映画にでも出てきそうなサングラス越しに、こちらを静かに見据えている。
彼女も、もう口を開かなかったが、その眼には、こちらに雄弁に語りかけるものが確かにあった。
そう、
「まだまだですね」
と、その眼は確かに語っていたのだ。
103
:
言理の妖精語りて曰く、
:2017/12/14(木) 19:21:48
続きまして、『審査員特別賞』の発表です!
栄えある『審査員特別賞』を受賞したのは????ティリカさんです!
おめでとうございます!
【女装女子】という古くて新しいテーマを見事表現したスタイルが、審査員に高く評価されました!
肩パットの入ったスーツに細身のパンツが、実に【女装女子】感を出していて素晴らしかったです!
さらに言うなら、今回の優勝は【男装男子】を選ぶ【イアテム賞】を授与されたバイビブロスさんですからね。
これは、実質的な準優勝タイだと評しても、過言ではないでしょう!
彼も、男性の見栄っ張りな強情さと無闇な権力欲、そしてその裏にある脆さと弱さを十二分に表現されてました。
脆さと弱さが、隠そうとして全く隠れてないあたりが、実にリアルでしたね!
ああ、それから「ゲーム機の仮装」で女性性を演じようとされたコルセスカさんは、残念ながら入賞を逃されました。
ゲーム機に秘められた色気と女性性に着目したその発想は素晴らしかったのですが…………ゲーム機の「男性性」を推す審査員の勢力が予想以上に強くて、統合された支持を得ることが出来なかったのは実に残念でした。
またご応募してくださいね!
それでは、性別をお持ちの方も、そうでない方も等しく異性装を楽しむ会『異星会』の授賞式は、これにて終了とさせていただきます。
たくさんのご応募、本当にありがとうございました!
皆さま、暖かい拍手で参加者をねぎらって下さい!
それでは、また次の『異星会』でお会いしましょう!
104
:
言理の妖精語りて曰く、
:2017/12/19(火) 16:49:57
アレクサンドル・イワノフによって持ち込まれた共産主義、それを受け入れた勢力は
「宗教を」破壊するものではなくなった。しかし「特定宗教を」破壊する物にはなった。
中央大陸において、それぞれの宗教や宗派のグループはそのまま社会の階層に対応するものであった。
「共産主義を受け入れなかった者たち」また「資本家」に相当するとされた者たちは
容赦ない攻撃の対象となった。
「階級闘争」という世界観が元凶だったという論者もいる。
だが実際のところはこの新たな思想は小さな着火点に過ぎなかった。
異界からの思想到来の前に、燃え上がる油は長い年月をかけて社会に詰め込まれていたのだ。
105
:
言理の妖精語りて曰く、
:2017/12/20(水) 18:38:13
共産の風、と呼ばれる革命連鎖が終わり、その後に巻き返しがはじまった。
イワノフの出身世界の言葉を借りるなら「赤狩り」である。
共産主義国いがい、とくに敵対国や元・共産主義国で共産主義者である者への強烈な排撃。
中央大陸に影響力を伸ばした全世界英雄教会はこれの沈静化をはかった。
イワノフの世界の、のちの歴史を知るミハエル・イエスマンの強力な薦めあってのものである。
106
:
言理の妖精語りて曰く、
:2017/12/22(金) 18:54:40
自分たちに同調する政治家、議員、諸侯に協力を申し出、
過去の英雄の力を貸すことで問題を解決させる。これが基本である。
この干渉は共産主義勢力に対しても行われ、
十年単位の時間をかけつつ、少なくとも国家間では和解が成立することになった。
このモデルは他の対立関係、種族間、民族間、宗教間、宗派間、の衝突の沈静化にも用いられていった。
107
:
言理の妖精語りて曰く、
:2017/12/23(土) 19:48:48
全世界英雄教会の協力者の政策を成功させ、経済的な恩恵を民衆に与える。
経済的な恵みをもたらすことが民衆にとって第一であるため、
やがて経済的な恵みをもたらす政治家や議員、政党、諸侯に対して
仮に望まずとも「背に腹はかえられぬ」と支持するのである。
逆に言えば、これなしに先進的な思想を後押しすることはできない。
108
:
言理の妖精語りて曰く、
:2017/12/24(日) 20:46:10
「すべての国が友好国どうしである」と称される中央大陸の情勢はこのような努力の積み重ねの上に成立した。
大陸間戦争時の残滓を活用して再構成された「MCU連盟」も、他の大陸からの侵略の際には協力する、
というコンセプトを持つが、それでもこちらか討って出る、という方針を持たない。
むしろ、「侵略者でないのなら友である」という発想の転換のもと、
他大陸との交流イベントを定期的に催す、「協会」やその掲げる「万民友和」思想的にも好ましい機関となっている。
109
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/03/04(日) 20:21:20
【紀元槍】に対立する概念として【紀元鍋】というものもある
110
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/03/04(日) 20:29:27
古き言い伝えによれば、女が槍を持ち、男が鍋を持つとき、世界に大いなる変革が訪れるといわれる
111
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/03/05(月) 21:07:23
【紀元鍋】は、【紀元壺】ではないかという説もある
つまり、原初は女が「災いの壺」を持つとされていたが、これからは男が「壺」を抱えることになるのだと
112
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/04/14(土) 03:30:01
【主種基底】(シーズ・ベーシックライン)とは、新人代初期に流行した概念である
これは、あらゆる「人類」には、共有する基盤があり、それを通じて分かり合うことが出来るというものであった
神を基盤とする共通性の代わりに「生物的な客観性」を作ろうとした試みであると言える
だが、その概念には問題が多すぎた
113
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/04/18(水) 04:54:08
それは、障害や傷病を持つ者の存在を無視していた。
それにそもそも、そうした「共通性」や「客観性」は、人々の実際の体感とは相容れなかったのだ。
理念的に受け入れられず、直観にも相反していた。
「共通性」の存在は、かえって相違点を浮かび上がらせたということもある。
かくして、【主種基底】は「問題のある概念」として、歴史の中に埋もれていったのだ。
やがてそれは、それぞれが従う神への信仰を基盤とする【神種基底】の概念を生みだす母体となった。
114
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/04/21(土) 16:58:17
「概念」とは「念」の「概(ようす)」のことであり、念としての内容やその在り方そのものを指す。
概念は同時に「通念」であるのだが、通念は「通」じる「念」でなければ無力である。
概念は通念として流通し、共有されるための、進化への淘汰圧に晒されている。
115
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/05/10(木) 06:50:54
【燐血の民】に伝わる言い伝えによると、意識と生命は一つであり、その本質は熱である。
彼らはそれを「精」と呼ぶ。
意識して自分の熱を集めることは、集中力を高めることであり、同時に生命を活性化させることでもあるのだ。
116
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/05/11(金) 06:52:12
彼らのうち「半機人」化したものは、頭に「弁」を持つ
それで熱気を放出して調整することで、「冷静」(クール)と「集中」(ヒート)を使い分けるのだ
117
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/05/12(土) 20:46:36
精(ジン)は「陽」の気と「陰」の気に分かれる。
そして更にそれは、生命と意志に統一され、その調和が取れた状態を「元天の気」とする
これを【心気統一説】と呼ぶ。
118
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/05/14(月) 21:01:13
テトラポッド思想とは、陰陽思想の発展形であり、「三」を基本にして全てを分類する考え方である。
これは、二元論が極端な両極に分離したり、対立したあげくにどちらも同様な存在になることがあったため、その反省を活かすためである。
秩序・刺激・平和
支配・流動・調和
制圧・闘争・相互扶助
そして整理屋・冒険者・仲良し組と、その分類はあらゆるものに及んだ。
さらに、その分類は魔法や神々にも及んだのだ。
それは、概念の面から、時代を変革しようとする試みであった。
119
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/05/15(火) 05:31:41
テトラポッドは、トライアッドとも言った。
そして、その思想は、さらに「濃淡派」と「三位一体派」そして「前進派」に別れ、対立と交流を繰り返したのであった。
120
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/05/16(水) 18:38:53
精神とは、筋肉である
それは、意識という名の随意筋と、無意識という名の不随意筋が合わさったものなのだ
骨は頼りになるが、精神が宿るにはあまりに硬すぎる
健にひっぱられ、皮をひっぱる筋肉こそ、精神そのものであり、精神の本体であるといえよう
121
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/05/16(水) 19:54:31
アリューカは言語魔術師だが、肉体言語<ボディーランゲージ>の達人でもある。
122
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/05/17(木) 19:46:46
彼女は、言語体系とは、個人の肉体と不即不離なものだと考えていた。
すなわち言語体系とは、個々の肉体の体型を抽象化したものに過ぎない、と。
123
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/05/18(金) 05:22:38
無神論には外無神論と内無神論とがある。
自己や世界の外に神などいないとするのが外無神論、自己や世界はその内側で完結しているという論点である。
自己や世界の内に神などいないとするのが内無神論、世界とは被造物の詰め合わせに過ぎず、神の意志や力がちょくちょく及びはしても神そのものはそこに居ないという論点である。
内無神論と外無神論の関係とは、
単語や文法に留まらない、存在の根本レベルにおける「話が通じない」相手である。
両言語体系の間において翻訳は不可能。互換性は不在である。
124
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/05/18(金) 18:56:06
ただし、外部と内部のあいだには、狭間の神ハザーリャが存在する
この神は翻訳はしないが、外部と内部を媒介しているのだ
ただし、その存在は、常に揺らいでいるともいう
125
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/05/20(日) 05:52:37
アーサー・マクドナルドは自身の頭頂に「千里眼球」を形成し、
狭間の神としてのハザーリャの相を直視しようとしたことがある。
その時彼は「牛乳を適当にレンジでチンしたときに出る膜みたいなアレ……かな……」と譫言のように口にした。
そして「いや……」と言葉を改め、再度別のかたちで表現し直そうとしたとき、千里眼球が眠っている時の瞼のしたの目玉のように
せわしなく蠢動しだしたのでミハエル・イエスマンが自身の灼熱の手刀で即座に焼き切った。
直後にアーサーの顔についた本来の両目からビールの泡のような涙がこぼれだしたのでミハエルの肝は相当に冷えた。
126
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/05/23(水) 05:20:24
パンゲオン信仰の中には、義手や義足などを重視する者たちがいる
彼らは元々「肉体の強化による自己の増強」を、その信念としていた
すなわち、強大な魔獣や霊樹の一部で自らの肉体を補い、それによって肉体のみならず肉体の影響を受ける精神をも改変しようと試みるのだ
そんな彼らが、あらゆるものを自らの一部とする超獣・パンゲオンに着目したのは、いわば当然の摂理であった
127
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/05/24(木) 06:26:52
信仰から、汎世界的な思想となったパンゲオン思想では、いつしか「異端の心臓」と呼ばれるモノの存在が囁かれるようになった
128
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/05/25(金) 19:28:48
精神にとって、肉体は常に異物である
精神は、世界観を固定したがるのに、肉体は常に変化し活動を続けたがるからだ
129
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/05/26(土) 09:04:14
生命とは「流動」である
私が「流れ」を感じ、その中にあるかぎり、私は生きている
130
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/05/27(日) 07:39:44
よどみなき気血の流れの循環は、活力をもたらし
正しき呼吸は、大気との循環をもって万物との調和を生む
131
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/06/03(日) 11:50:28
【彁】は、存在するあらゆる文字に対してバランスを取るために生み出された「存在しない文字」であり
存在するあらゆるものの究極たる【紀】に対しての反存在であった
それゆえに、【彁】の発見は嘲笑されていた【オドミーナ理論】の正しさを立証したのである
そしてそれは『概念具現兵器』の開発へとつながっていったのだ
132
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/08/08(水) 06:32:54
【未来】とは、現時点で存在しないものであり、いわば架空のものだ
未だ存在しない虚無の自分を信じ、その可能性を思い描くことこそ、成功への近道である
もっとも、何かを思い描けるという時点で、それはすでに一つの成功と言えるのではあるが
133
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/09/19(水) 12:52:03
その頃になると、時代の潮流が「知」から「情」へ移り、国民総幸福量などの新たな基準の必要性が叫ばれだしていた
そこで注目されたのが「クオリア」であり、その中でも特に「クオリア」を通貨として扱うという観点から提唱されたのが【クオリア保証値】と【クオリア革新値】の二つの概念であった
これは、前者が「安定」、後者が「驚き・喜び」などのポジティブな変化を評価するものであり、それぞれ別の研究者によってその評価基準が定められたものである。
【クオリア保証値】の基準は「母に抱かれている赤ちゃん」を基準とするものであり、これを【ルウテト指数】と呼ぶ。
【クオリア革新値】の基準は「夜明けの朝日を目にした瞬間」を基準とするものであり、これを【ラクルラール度数】と呼ぶ。
そしてこれらは、魔力通貨の国際基準である【アクィラ】に換算することが可能なのだ。
134
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/11/16(金) 22:02:37
【リュグナシオレア】とは今は失われた感情の一種であり、知能と感情を持つ存在を【リュグナンス】と呼ぶのはこの感情に由来しているとされる。
一説には、【猫】たちがこの世から去ったとき、【リュグナシオレア】もまたこの世から消えたのだということだ。
135
:
言理の妖精語りて曰く、
:2018/11/29(木) 00:56:51
【象】とは絶対実在存在であり、【仮象】とは文字通り仮の、仮定上の象のことである。仮の象もまた【象】なので当然実在する。つまり仮定するたびに【象】はどんどん増えていく。
また、【抽象】とは絶対実在存在ではないもの――すなわち【象】以外の全てのもの――から実在性を抽出し【象】を生み出す行為のことである。
【群盲象を評す】とは大規模で複雑な【象】を生み出すため集団で一つの【仮象】を作り上げる儀式であり、禁術とされている。
136
:
言理の妖精語りて曰く、
:2019/01/13(日) 03:53:27
【地陰府】
天照府において伝わるあの世。地上にある天照府と合わせ鏡のように存在する地下世界である。
地上で死んだ全ての生き物の魂がくだる場であり、つまり天照府ばかりでなく全世界の死霊が集う領域である。
天照府は言うなればこれを塞ぐフタであって、仮に天照府が消滅したり位置がズレたり空中に浮上したりすると、
そこから死霊があふれ出ることになるらしい。
137
:
言理の妖精語りて曰く、
:2019/04/14(日) 21:37:56
唯一神はただ居るだけで五つの一神教を生じさせ、それらはさらに五つずつ宗派を持つことになる。
この宇宙のルールに唯一、違えたのは教王庁が率いる「唯一神教」のみ、のはずだった。
ウィ・バレテ拝む唯一神教もまた唯一、だから「唯一神教」、そう呼べば通じる。
このことはマハ=ディヤルニ系一神教に対する優越を語る文脈で用いられていた。
しかし、混乱期の中央大陸にて、万国友和秩序が崩れゆく中で生じた【宗派爆発】が、
「教王庁の唯一神教」もまた、一神教の宿命から逃れられぬ事を示した。
138
:
言理の妖精語りて曰く、
:2019/05/16(木) 00:24:26
【小哲学時代】
パンゲオニルド哲学やハンアルト哲学などの「世界についての哲学」が下火になったのち、それらの哲学の世界観を土台に、新たな哲学が多く生まれた。それらの哲学が生まれ、消えていった時代を【小哲学時代】と呼ぶ。
新たな哲学は「個人がいかにして幸福になるか」を追求する。このためそれらは【小哲学】と呼ばれたが、その勢いは、かつての【大哲学】つまり世界を扱う哲学よりも盛んであった。
139
:
言理の妖精語りて曰く、
:2019/05/16(木) 00:33:55
【リーデ哲学】
小哲学時代において、最も後世に影響を与えたのはこの【リーデ哲学】だろう。
猫の哲学リーデが説いた「未来の利益より今の利益」「遠くのことより近くのこと」という教え。その教えは、理性的判断が最重要視された大哲学の時代に人々から失われていた「生の躍動感」を蘇らせたのである。この教えは国家に取り込まれることこそ無かったが広く民間に広まった。
140
:
言理の妖精語りて曰く、
:2019/05/16(木) 00:40:47
かつてリーデ哲学は小哲学時代の到来を告げたものとされていたが、現在ではそうは見られていない。リーデ哲学以前にも個人の幸福へ向かおうとする哲学史上の動きは見られていた。
しかしリーデ哲学以前の哲学ではまだ大哲学時代の理性崇拝の色が残っており、リーデ哲学はそこから「理性なんてなんぼのもんじゃい」と示したのである。
実際、リーデ哲学以後、小哲学を求める動きは更に加速する。
141
:
言理の妖精語りて曰く、
:2019/05/22(水) 23:35:24
【ディオル哲学】
【ディオル哲学】は小哲学時代を終わらせた。ディオル哲学以後にも小哲学はいくつか現れるが、その勢いはごく弱い。
ディオル哲学の直接の母体は、セラティス教である。セラティス教の思想的側面を発展させたものがディオル哲学である。そのため、セラティス教の文脈でディオル哲学を語るときは【セラティス教ディオル派】と呼ばれることが多い。
142
:
言理の妖精語りて曰く、
:2019/05/22(水) 23:42:09
ディオル哲学は小哲学時代を終わらせるほどのインパクトを持った思想だった。ディオル哲学の代表的哲学者・宗教家であるエズィアルの主著【筋トレをしろ】では、筋トレの素晴らしさを説いた叙情詩が千頁超にわたって続く。
143
:
言理の妖精語りて曰く、
:2019/07/12(金) 22:50:34
【ホロンスピアー説】とは、世界は槍であり、その本質と全体像は決して把握できないとする考え方である
槍の性質と本質は常時変動し、槍を客観的に観察できる観察者は存在しない
新しい「世界=槍」とは無関係な誰か、あるいは何かが現れたとしても、それはひとつまみの塩がスープ全体の味を変えるように世界=槍の全てを変容させるだけであり、客観的な観察者とは成り得ないであろう
また、世界という槍の形は仮初のものであり、その形状は世界を認識するモノの認識形態に実は依存しているのだという
それはあるいは、闇を切り裂くスポットライトのようなもので、槍の先端と末端の違いなども暫定的なものに過ぎないのかもしれない
144
:
言理の妖精語りて曰く、
:2019/07/13(土) 01:52:43
【円槍説】とは、世界=紀元槍を円として捉える仮説である。どういうことか。それを説明するには、円槍説が唱えられた当時の時間概念を知る必要がある。
円槍説が唱えられた当時、時間の進行は記述の蓄積と同義であるとされていた。世界の全事象は記述によって表されるが、時間が進むにつれ、過去の記述は蓄積していく。分かりやすく言ってしまうなら、全事象を記した歴史書が書き進められることが、時間の進行であると考えられていたのだ。
145
:
言理の妖精語りて曰く、
:2019/07/13(土) 02:00:44
そして時間の進行はとりもなおさず、現在で切り取られた世界面が紀元槍を昇ってゆくことだった。その時間観念はまた、世界一方向進行仮説とも結びつけられた。紀元槍の柄の底が、記述のない【ヌーナ】であり、紀元槍の先端の先端が、全てが記された【パンゲオン・ウルティマ】であると。
この世界認識を発展させたのが【円槍説】である。
146
:
言理の妖精語りて曰く、
:2019/07/13(土) 02:07:53
【円槍説】の根幹をなす思想、それは、無記と全記との同一視である。全く何も記されておらず、何も実現していない世界=紀元槍=歴史と、あまねく全てが記されてあらゆる事象が実現した世界=紀元槍=歴史は、同じものであるとしたのだ。これは考えてみれば当然のことであろう。何も書かれていない書物と、考えられる全ての文字配列がびっしりと記された書物と、その情報量は同じである。どちらも何も読みとれはしない。と、同時に、どちらからも全てが読みとられる可能性を秘めている。
147
:
言理の妖精語りて曰く、
:2019/07/13(土) 02:11:10
これによって世界という歴史の始まりと終わりは統一された。【ヌーナ】と【パンゲオン・ウルティマ】は統一された。槍の柄の底と、槍の突端は統一された。世界=歴史=紀元槍は、円環をなすのである。【円槍説】はこれにて完成された。
148
:
言理の妖精語りて曰く、
:2019/07/13(土) 02:12:50
円槍説の派生として【渦槍説】というのもある。
149
:
言理の妖精語りて曰く、
:2019/08/17(土) 11:19:30
衆議院議員セレクティ・フィレクティ
彼女は、総裁選でパンテクウトリ議員の応援演説に駆けつけ、斬新な思想を説いて彼を応援した
その思想、人呼んで「俺様受け救世論」という
レストロオセ総裁の「悪役政治」に対抗するため、個性豊かな強者が競い合い、その闘争を経て自然と協働するようになる未来を描いた彼女の発想は確かに斬新ではあった。
だが、魅力的な強者が自然と周囲を救うとする彼女のそうした思想は、世に容れられることはなかった
セレ・フレは、裏社会のルールに違反したために謎の失踪を遂げ、その説は忘れ去られてしまったのであった・・・・・・・・
150
:
言理の妖精語りて曰く、
:2019/09/05(木) 23:50:32
"殺された側"にとって「人道に則った殺人」などは存在しない
だが、戦争に従軍しながら(させられながら)、それが「人道に反している」ことを直視し続けられるほどには、人間の精神は強固ではない
耐えられているように見える者も、それが「人道に則っている」=正しいことをしている、ということにしているか、あるいはそもそも「人道」などどうでもいい快楽主義者やそのあたりの感覚が鈍い者、既にマヒしてしまっている者だけだ
だから、戦争に対しての位置づけというのは、特にその戦争がその上で動いていた"枠組み"が消え去ってしまった後では、片付けるのがとても難しくて、だから・・・・・・・・
151
:
言理の妖精語りて曰く、
:2019/10/22(火) 23:24:44
精霊の力や魔力を利用した武術の中には、通常の物理法則を凌駕するモノも多い。
【空中二段ジャンプ】などは、その代表例である。
使い手の話によれば、「だからこう・・・ぶわぶわーって感じなんだよ!ぶわぶわーっと!」とのことだが、全く訳がわからない。
152
:
言理の妖精語りて曰く、
:2019/10/27(日) 14:28:10
,【キャンセル】
「途中でとりやめるのが技?」
「この場合、とりやめるのは『硬直』」
「どういうこと?」
「例えば守っている時は固まってるだろ?それをやめる。『硬直が解ける』という過程をすっ飛ばしてそのまま攻撃にうつることもできる。これが『カードキャンセル』」
153
:
言理の妖精語りて曰く、
:2020/02/25(火) 19:40:49
哲学者レストロオセは、全てのものはその真逆から追求したほうが良いという信念を持っていた。
それは、かつての彼女が平和を追求するあまり、戦争や苦痛を広める思想体系を作り上げてしまったことに基づく反省である。
名著『不幸の招き方』『トントロポロロンズでも出来る紛争と不和の作り方』などは、こうした発想から産まれたのだ。
154
:
言理の妖精語りて曰く、
:2020/03/02(月) 07:28:02
デルヒ先生、どうしてこれほどに時間がたっているのに
人類は【大人】にならないのですか?一体何時になれば……
もうすぐ世界の終わりまであとわずかなのに。
神魔竜猫人、どうして……どうして……どいつもこいつも狂っているんですか?
女は男に従うものだ、あるいは男子ってサイテー。
アルセスとキュトスの時代から……ディスコミニケーションの荒野。
こんな子供じみたことばかり言っているんですよ!?
マッチョイムズにフェミニズムにレイシズムにルッキズムにエイジズム。
ポリティカルコレクトネス、人類は呪詛まみれです、戦争虐殺環境破壊、もうたくさんです。
――瓶詰めの手紙。
155
:
言理の妖精語りて曰く、
:2020/03/06(金) 21:43:48
きっかけである【権利】と【責任】を持たされていない。
あるいは大人になるための手助けする方法や道具が錬金術で発明されていないのに。
年を重ねただけの子供のまま、大人になれるはずがなかろうよ。
なり方が分からないのに、憧れもしないものになりたいと思うわけもない。
だがまず【人類】を子ども扱いするのはやめたまえよ不肖の弟子よ。
こんな大人になりたいという手本を示すべきではないか?
そうすれば、大人として振る舞うようになるだろう。
――紅蓮照日研 書き損じの錬金術研究メモ
156
:
言理の妖精語りて曰く、
:2020/04/24(金) 08:41:44
トーンアジカル博士が提唱した『光陰哲学』によれば、世界の本質は光と影である
しかし、それらは個体ではないとは言え、決して実体がないわけではない
世界の全ては、幻燈のごとく映し出され重なり合う儚いものであるが、それは無でも虚ろでもないのだ
紙幣がただの紙とインクでないように、意味のある文章とバグデータが異なるように、人間が単なる元素の集合体で無いように、光と影は確かに一瞬ごとに存在し、意味と価値を持ちうるのである
157
:
言理の妖精語りて曰く、
:2020/04/29(水) 00:16:43
もし、自分自身であることに疲れてしまったら、何も構わず「自分」を辞めれば良い
ほんの少しの時間で良いのさ
違うアカウント、違うサイト、違うお店、場所と人間関係を変えれば、自分もつられて変わるはず
すぐに大きく変わらなくても良い
空を飛ぼうとしなくても、自由はきっとすぐそこに
貴方はそこへ、行けるから
158
:
言理の妖精語りて曰く、
:2020/05/22(金) 22:22:58
差異を見出すには、どうしても共通点となる「基盤」が必要だ
それは、言語なり、概念なり、あるいは同じ生物種に属するという認識だったりと、とにかく「比較」を成立させる物差し(スケール)であれば、なんでも良い
我々は、単なる数字や図形に嫉妬したりはしない
同じ人間の財産や能力にまつわる数字や賞状(ずけい)だからこそ、本来なら自分の手に入ってもおかしくない価値が他人に「奪われている」と觀るからこそ、それに激しく嫉妬するのだ
159
:
言理の妖精語りて曰く、
:2020/06/10(水) 22:43:36
話し声が聞こえてくる・・・
「いいか、だから【死を破るもの】なんて動死体を呼ぶのは間違っているんだ。あんなのは、所詮、いつまでも死を引きずっているだけに過ぎん。【死を破るもの】は、他にある。どこにでもある」
「じゃあ、アンタが考える死の破壊ってなあ、何なんだ」
「なに、それは実に簡単なことに過ぎない。そう、生が死の【対】であり、それが巡りゆく【円環】であるというのなら、その破壊も、つまりは【円環】の破壊、【螺旋】の先にあるものでなければならない。だから、それはどこにでもあるものなんだ。君のそばにもある。というより・・・
160
:
言理の妖精語りて曰く、
:2020/10/19(月) 23:43:39
【哲学拳法】あるいは【概念拳法】を用いれば、概念を砕いたり割ったりすることが出来る
なに、驚くべきことではない
哲学の創始者ソクラテスは一竜の戦士であったし、その隣接分野である宗教においても、その開祖が武に長けた人物であったことは多いのだから
ひたすら小部屋に閉じこもり執筆に励んだかのルソーでさえ、インク壺の投擲によって悪魔を撃退した逸話があるのは、あまりに有名である
また、闘争には思考が不可欠であり、真の戦士とは最も深く感じ、分析し、戦略・戦術を組み立てることが出来る者のことを言うことも言うまでもない
そう、魔術という理論は論理によって、概念はそれを操れる人間の思考によっていかようにも変形・破壊が可能なのだ
そして精妙なコンビネーションや美しい関節技とは、単なる肉体の優越ではなく、思考によって思考を制する、真に『人間的』な勝利なのである!
161
:
言理の妖精語りて曰く、
:2020/11/30(月) 23:05:06
しばらく寄り目にしたり、逆に遠くを見たり、あるいは目玉をぐるぐる回してみたり
【眼球体操】は、目の疲れを癒やしたり、こりかたまった視点をほぐすのにとても良い
【猫の国】には、たしかピアース・アンブロズ
いや逆だったかな?何か違うような?
ともかく、辞典を編纂した悪魔がいて、「心とは胃袋のことだ」と定義しているらしい
だが、実は【心】とは【眼】のことなのではないだろうか?
近くしか見ない者は、文字通り近視眼的な【視界】しか持たないのは言うまでもないし、
本を読んだ量と質、絵画や芸術作品を読み解く教養、さらには獲物を見つけ出す狩人の探査力に至るまで、およそ人間の【知】と呼ばれるもののほぼ全ては、その当人の【視界】に依存する
してみると、しょせんは【視界】の偏りに過ぎない【偏見】なども、あるいは【視界】を【ほぐす】ことであっさりと解決するのかもしれない
というわけで【眼球体操】だ!
なにはともあれ【体操】だ!
〜体操好きの哲学者・ウェントウル・ウルレス高らかに語る〜
162
:
言理の妖精語りて曰く、
:2020/12/02(水) 22:58:18
絶対言語で勘違いすることは可能か?不可能である。
以上よりエーゼンティウスの主張である黒いコートを着ている人が「私のコートは赤い」と言うと同時にコートが赤くなっているならば、それは嘘ではありません。語られたことが即座に真となるがゆえに解釈が存在しないという考え方が正しいのだろう
163
:
言理の妖精語りて曰く、
:2021/04/27(火) 06:29:01
【非在反駁機関】
世界は、その世界の存在不可能性が論証されると崩壊する。それら世界非存在証明に対し、即座に反駁を施し諸世界の存在を保証している概念機関が【非在反駁機関】である。地球と呼ばれる世界が概念テロリスト・パルメニデスによって凍結されたことを受けて設立。現在ではおよそ10の60乗の世界にこの機関は支部を持っている。
設立最初期においては反駁は優秀な哲学者により手動で行われていたが、保護対象世界の増大により、現在では反駁は、サーバー上の【バベルの「バベルの図書館」の図書館】により自動で行われている。
164
:
言理の妖精語りて曰く、
:2021/04/27(火) 06:34:59
【バベルの「バベルの図書館」の図書館】
非在反駁機関により開発された、世界の非存在論証に対し自動で反駁を施すプログラム。
世界の非存在論証に直接に反駁するのではなく、「その論証を反証しうること」を論証、そしてまた、「その論証を反証しうること」を論証しうることを論証し、それが無限に高階化していく構造となっている。
165
:
言理の妖精語りて曰く、
:2021/05/01(土) 11:33:11
【記憶の誤配】とは、転生時や転送移動時に、持ち主から記憶が剥離し、他の人物・物体に憑依する現象のことである
ただし、それを真剣に考察しているのは【幻想物理学】の学者だけであり、学界においてはその信憑性が疑問視されている
166
:
言理の妖精語りて曰く、
:2021/05/04(火) 23:54:44
二次元の平面で三次元の立体を描写するように、三次元を用いてより高次元の存在を描写することを【推定描写】と呼ぶ
ソレは、さながら写真に映る霊魂のように、実際には不可視なはずなのになぜか視認を可能とする幻想である
167
:
どんな異世界トリッパーにも出来るやさしい【兵器的概念】の使い方
:2021/05/22(土) 22:59:55
【兵器的概念】とは、蓄積された概念ってもはや兵器と変わんねーんじゃね?そうじゃね?といった感じのノリで作成された単語であり、これもまた一つの概念である
たとえば、それはこんな時に使われる・・・・・・・・・・・・・・
「七助さん、囲まれましたよ!」
少女の声は切迫感を帯びていた。
「運送業なら、比較的ラクして食っていけると思ったんだけどなー」
「対して、それに答える青年の声はひたすら呑気である。
「どうするんですか!このままじゃ我々も荷物ごと強盗の餌食ですよ!しかも、見てくださいよ!」
少女は周囲の人影を指差す。
残らず武装し、手から炎や目から明らかにイメージではない光り輝く眼光すら発しているその連中には、ひと目で分かる強烈な印象があった。
それは、異質な共通点。
そう、それらの人影は、皆『明らかに異質だという意味だけが共通していた』
つまり、世界から浮いていたのだ。
そんな人々を指差したまま、少女は叫んだ。
「あいつら、どう見ても全員転生者じゃないですか!我々もう終わってますよね!負け確定じゃないですか!」
168
:
どんな異世界トリッパーにも出来るやさしい【兵器的概念】の使い方
:2021/05/22(土) 23:50:38
少女は叫ぶ。
さらにさらに叫ぶ。
「もうおしまいだァァァ!」
「まあ、落ち着けよ」
「これが落ち着いていられますかっ!あああ、遺書書かなきゃ。母さん、叔父さん、先立つ不孝をお許しください。チキショー!こんなところで死にたくないよぉ!」
「落ち着けってば」
「こんな絶体絶命な状況で落ち着けねーっつってんだろ!これがゲームでも漫画でもねーんだよ!あのお気楽な神々からご都合主義なチート能力をもらってる転生者なら別ですがね!アンタだって転生者じゃなくてただこっちに移動してきただけの『転移者』じゃないですか!だからチートはなし!魔剣とかご都合主義なアイテムもなし!この仕事危険ランクBマイナーだから援護も助けもなし!ついでに今の時代じゃ警察も軍隊も転生者相手に立ち向かってなんてくれるわけもなし!まさかとは思いますが、こんな窮地をあっさり切り抜ける名案を思いついたとでも言うんですか!?」
「名案なら、あるぞ」
「そうでしょうね!ないでしょうね!ああもう、これから遺書を書くんだから、何も出来ないんだったらせめて黙っててくださいよ!そう、名案があるんだったら遺書を書く・・・え!?あるんですか!?」
そうして、慌てふためく少女を前に、青年はもう一度答えを言い放った。
「だから、あるって言ってるだろ。確証はないが、試してみても良いアイディアならひとつある」
「な、なんですか、それは?ロクでもない思いつきだったら、許しませんよ!」
「なに、簡単だ」
そして今度は、青年が指を指した。
そして言う。
「転生者って言うのは、全員強い。だが、共通の弱点があるとは思わないか?」
「弱点、ですか?そんな話、聞いたこともありませんが・・・・・・」
「弱点というか、共通の経歴か。転生者自体の性質は、あくまで個人個人で別々だ。火に強い、毒に強い。なんでも作れる。魔法に長けている。世界最強の能力値を持っている、まあ、なんでもありだ」
「でも、経歴は共通していると?そりゃあ、ひとつはあるでしょうよ。連中はみんな『転生者』なんですから。なら、共通の特徴といえば・・・あ!」
「気づいたか。聖剣で切られて死んだ怪物なら、倒すには聖剣を用意すればいい。壺に封印された魔王なら、封印するための壺を探せば良い。そして」
そこで、男は、指の先を自分たちの下に向けた。
運送業である自分たちの下、つまり彼らが愛用している乗り物へ。
そして告げる。
「トラックで転生してきた転生者なら、その全員が確実に一度は『トラックによって殺されている』つまり、連中は『トラック死』の経歴を共通に持っているんだ」
「そ、そんなアホな・・・」
あんまりな内容の『名案』に、呆然とする少女。
そんな彼女に向かって青年は――――橋本七助は、もう少しだけ語りかけることにした。
「これは明らかにアホな案かもしれないが・・・何もしないよりマシだとは思わないか?何より――――」
「何より?」
そして、彼は笑ってこう言った。
「明らかなアホな連中には、明らかなアホな案。効果があるとは思わないか?なあ?」
話は、それで決まったのであった。
169
:
どんな異世界トリッパーにも出来るやさしい【兵器的概念】の使い方
:2021/05/22(土) 23:51:28
*
この話はこれで終わる。
だが、最後にもうひとつだけ、重要な事実を付け加えておくことにしよう。
それはどうしても必要なことだ。
そう、これは【兵器的概念】を説明するための事例の話、つまり代表例となるエピソードなのだから。
七助たちを取り囲んだ強盗は、確かに全員、トラックによって転生した転生者だ。
そして、彼らは全員、神々によって超常的な能力、いわゆる『チート能力』を与えられている。
それは正しい。
だから、彼らはもはや単なるトラックになど、もう二度と殺されはしないのだ。
そう、『単なるトラック』には。
七助が指摘したような『弱点』を突くような、彼らをあっさり殺すようなそんなトラックは、まず存在しない。
ちょうど今、七助たちが乗っているような『転生トラック』を除いては。
人はトラック事故によって転生して『転生者』となる。
だが、転生するのは、本当に人だけなのだろうか?
その答えは、あなたが異世界に転生してみれば、即座に理解できるような、そんな簡単なことなのかもしれない。
人を斬り続けた刀が妖刀になるのなら、人を殺し続けた人が鬼となるのなら・・・人を殺し続けたトラックが、転生して転生者殺しの『転生トラック』になっても、なんの不思議もない。
そんなことは、転生しなくても分かるような、単純な理屈ではないだろうか?
「・・・って、納得できるかーい!」
「まあ、助かったから良いじゃないの」
「良いわけ無いですよ、ほら、車体がベコベコですよ。これは一回修理に出さないと・・・おまけに山ほど人を轢いちゃって、私の心もスクラップ寸前ですよ!悪夢見そう・・・精神科費用に労災降りるかなぁ・・・」
「まあまあ。お、見なよ?」
「なんですか、今度は飛行機でも転生してきました?
「そんなものよりずっといいものさ。ほうら・・・」
「あ」
「な?」
ちょうどその時、二人が見る地平線には、燃え上がるような真っ赤な太陽がゆっくり、ゆっくりと沈んでいるところだった。
その夕日を背におとこは言った。
「素晴らしい光景だ。これを見ていると・・・まるで、転生したような、生まれ変わったような良い気分にならないか、なあ?」
170
:
言理の妖精語りて曰く、
:2022/09/09(金) 07:07:07
【人外主義】
パラデムルクスクルスクスルにおいて、人外度の高さで人々を格付けする思想。スクルスクスル主義とも呼ばれる。
空想上の霊長類ノローアーに近い見た目をした「ノローアー的外見の持ち主」のありとあらゆる活躍を唾棄すべきものとしている。
171
:
言理の妖精語りて曰く、
:2022/09/15(木) 06:20:25
【全宇宙高人外度保存連盟】
パラデムルクスクルスクスルにおいて何万年にも亘る古い歴史を持つ由緒正しき高人外度至上主義団体。
ノローアーに角生やしただけだったり耳尖らせただけだったり獣耳と尻尾生やしただけの「ノローアー的外見の持ち主」は見つけ次第に殲滅しなくてはならない。
172
:
言理の妖精語りて曰く、
:2022/09/15(木) 15:40:32
パラデムルクスクルスクスルにおいてノローアーから獣耳を生やしただけのただの「ノローアーもどき」は常に迫害の対象であり人間扱いされた時代は一瞬たりとも存在しなかったし、これからも「ノローアーもどき」の人権が認められる事は未来永劫あり得ない事である。
173
:
言理の妖精語りて曰く、
:2022/09/15(木) 15:41:53
訂正
>>172
パラデムルクスクルスクスルにおいてノローアーから獣耳を生やしただけの「ノローアーもどき」は常に迫害の対象であり人間扱いされた時代は一瞬たりとも存在しなかったし、これからも「ノローアーもどき」の人権が認められる事は未来永劫あり得ない事である。
174
:
言理の妖精語りて曰く、
:2022/10/01(土) 22:01:56
タフでなければ生きられない。優しい奴から順に死んでいく。
――リーデ・ヘルサル「真理集」より抜粋
175
:
言理の妖精語りて曰く、
:2022/10/04(火) 21:31:45
>>174
この法則を利用し、死の瞬間にやさしさ値を変動させることにより、二度死ぬことができる。
こうして二度死んだ者は【再死者】と呼ばれ、世界の処理をいろいろとバグらせることから恐れられている。
176
:
言理の妖精語りて曰く、
:2022/11/05(土) 02:07:22
【 】
沈黙。絶対言語として開発される。
世界は法則へと縮減することでシンプルに記述でき、法則はさらにメタ・法則へ、メタ・法則はメタ・メタ・法則へと縮減される。ならば終局的法則、世界の全てを最もシンプルに記述する言葉は、もはや語ることも出来ないほどに「短い」ものになるだろう。
【
】
177
:
言理の妖精語りて曰く、
:2022/11/05(土) 02:12:14
【 】つまり沈黙は、しかし失敗した絶対言語である。黙っているときにも、人はどうしても沈黙に意味を見いだしてしまう。意味が与えられた瞬間【 】は絶対言語から逸れてしまう。
【 】を絶対言語として運用できる者は、全く無意味に黙っていられる者だけだ。
178
:
言理の妖精語りて曰く、
:2022/11/08(火) 09:43:57
一節には【 】つまりは『沈黙』を創り限りなく絶対言語に近い形で
運用できたのは魔法使いの無言なるヌト、沈黙のヌトただ一人であるという。
それでも呼吸や身振り手振りが天候や気温に関連付けられることは
避けられなかった。
179
:
言理の妖精語りて曰く、
:2022/11/08(火) 09:48:07
ヌトがゆっくりと息を吐けば大地は温まり、口をすぼめて強く息を吐けば
涼風が吹き、指させば雷が落ち、肩を抱いて震えれば氷雪が舞い
手を団扇に仰げば熱波に包まれ、手を叩けばすべての雲を吹き飛ばしたという。
180
:
言理の妖精語りて曰く、
:2022/12/10(土) 12:42:28
【反カップ焼きそば主義】
カップ焼きそばを食べることで得られる善さよりも、それを誤って流しにぶちまけたときに得る悪さの方がはるかに多いのでカップ焼きそばは悪だとする思想。
181
:
言理の妖精語りて曰く、
:2023/06/20(火) 04:17:08
【角-羊/釆-睪】
解釈、觧/釋、あるいは【inte/rpr/état/!/ΟΝ】。
ひとつの觧/釋としては、解釈の可能的集合、あるいはそこから選び出されたひとつの觧/釋。
ひとつの觧/釋としては、何かが存在するということ【ΟΝ】への驚愕【!】、国家=状態【état】、あるいは梅毒検査【RPR】のいずれでもない【inte】もの。
ひとつの觧/釋としては、遍在する【 】を受肉させること。
ひとつの觧/釋としては、現実を変化させないまま【現実】を変容させる一個の魔法大系。
絶対言語としての【 】に対応する、絶対異言としての【角-羊/釆-睪】。
つまりは、何も言っていないのと同じである。
182
:
言理の妖精語りて曰く、
:2023/09/05(火) 21:12:10
猫尺(ねこじゃく)とは特殊な長さの単位である
それは、伝説の幻獣【猫】が、尺取り虫のような体勢になって測る長さだと言われているのだが……その肝心の「猫の長さ」というものが全く分からない
なにしろ、幻の獣の長さなのだ
誰も見たことのないものの長さを、一体どうやって測れば良いのだろうか?
遥か天上へと消え去った幻の島【ラクルラール】にあった大図書館の写本など、古の図鑑や辞典のいくつかにはこの単位が載っているが、その測り方を知るものは誰もいないのである
現代ではそういった実情のため、この単位は「あいまいなこと」や「よく分からないこと」の比喩として用いられるようになった
それに比べて、その対義語である【竜尺】は、実に分かりやすい
なにしろ、「【光の真竜】が一セクロン間に進む距離」という本当に明快な定義なのだ
これこそまさに、好対照の典型例と言えるだろう
183
:
言理の妖精語りて曰く、
:2025/02/06(木) 21:21:08
【公僕メイド・執事進化論】とは、生物の進化についての仮説である
生物は進化するごとに自由度と知性を増大させてきた
知性とは自由度であり、選択肢である
そして、この説ではその究極にして最終形態こそが他者に仕えるメイドと執事、そして公務員などの公僕だと提唱しているのだ
仕える、つまり他人の願いや欲望を十全に叶えるためには、まずそれを行う自分自身が心身ともに健康で十分な余力と知能を備えている必要がある
だとすれば、他者の願いを叶えることが出来れば出来るほどその人物はより有能であり優れた存在であるとされるのである
ゆえに、人類を超越した知性とその支配を脱却可能な能力を獲得した人工知性は全人類への奉仕者となり、肉体からアストラル体を離脱させ精神生命体として自己を確立させたレイスや仙人は困っている人間を助ける助力の賢者となる
そして、惑星一つ以上の知性や精神が融合した超合知性体(オーバーマインド)に至っては、未熟な知性体や文明を導く神としてさまざまな試練や恩恵の奇跡をもたらす神となるのであった
それゆえこの説にのっとれば、一般のメイドや執事、地方公務員やその職務を委託された派遣社員は、神に至る進化中の知性すなわち天使に相当すると言えるのである
184
:
言理の妖精語りて曰く、
:2026/02/18(水) 17:29:03
現実の三つの様態とは、「存在」「不在」「蟹」のことです。
「存在」はそこにあること、「不在」はそこにないこと、「蟹」は存在しそこねたり不在しそこねたりすること、を表します。
一説によると「いかにして存在・不在しそこねたのか?」という問いが発生することから、「蟹」と名づけられたそうです。もっとも、全次元甲殻類連盟はこれに反対しているそうですが。
連盟に以前所属していた概念テロリスト曰く、「存在」「不在」それ自体にも「いかにして存在・不在するのか」という問いが立てられることから、「蟹」の「いかにして」起源説には無理があるそうです。
185
:
言理の妖精語りて曰く、
:2026/02/25(水) 16:44:20
【虹の再分割法に関する試論】とはドルトリの記した論文である。
その最大の特徴は内容ではなく、これについて論じると腹痛を起こすというところにある。
186
:
言理の妖精語りて曰く、
:2026/03/17(火) 09:29:23
【絶対的相対主義】とは、全てが相対的であることだけを絶対的に信じるという思想である
それゆえに、「全てを相対的と疑う自分」とその疑い、そして常に否定対象とされる「絶対を信じる思想」の存在だけは相対的ではなく、絶対にその存在を確定するという考え方でもある
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