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生態

1言理の妖精語りて曰く、:2006/05/31(水) 03:53:06
主に動植物などの生態に関する記述を行うスレッドです。

328言理の妖精語りて曰く、:2019/05/13(月) 11:50:07
新たな存在を産み出すこと、それは【の】の強力な能力のひとつの側面を表したものだが、全てではない。
【の】のもうひとつの力は【の】が取り付いた対象の本質をぶれさせることである。
つまり、
「【の】の強力な能力のひとつの……」と続いていくと【の】が取り付いた対象が結局なんであるのかがわからなくなる。数個【の】が連なった形ではその力は弱いが、数百個【の】が繋がると【の】が取り付いた対象物はその本質を失い、存在消失におちいるのである。

329言理の妖精語りて曰く、:2019/07/12(金) 22:53:06
トントロポロロンズは、もともと水棲生物であったという説がある
【平べったい大地の時代】に存在した【ミソ内海】という海で、彼女たちは自由に泳いでいたのだという

330言理の妖精語りて曰く、:2019/08/20(火) 04:09:42
【海百合の舌持つ山椒魚】

「珊瑚の角を持つ蛙の国」における「エルフ」である。
ジヌイービたちに伝わる多神教神話体系の一つにおいて語られる種族であり、その神々の血を引く半神ともされる。

口に納められるものは何でも丸呑みにし、口から出せるものは何であれ出す。
彼等は呼吸や食事で体外から入るものを「言葉」に変換して吸収し、その口から出る言葉は出た瞬間に「言葉以外のもの」に変貌させる。
文字もまたそうして変貌するものの一つであり、【海百合の舌持つ山椒魚】が登場する神話体系において、(ジヌイービたちが使う)文字を起源を語る説話にも登場する。

いわゆる「ジヌイービの一神教」がこの神話体系の信仰を席巻したあとも、「妖精」枠でその存在は語られ続けた。

331言理の妖精語りて曰く、:2019/09/01(日) 22:26:20
パナケウの花は、天然のラッパとなる

332言理の妖精語りて曰く、:2019/09/25(水) 22:56:41
終端獣パンゲオは、動物と植物の特徴を併せ持つ
この獣こそ、惑星の生態系全ての情報を持って外宇宙へ届ける「生命の代表者」すなわち【終焉獣パンゲオン】へと成長する過程なのだと言われている

333言理の妖精語りて曰く、:2019/09/30(月) 22:37:40
【大移動獣】の異名を持つ魔獣パーンゲは、獣でありながら鳥類のように「渡り」をする
その振る舞いは、特異性から【グルメトレイン】と呼ばれる
乾季になるとパーンゲは、様々な食物を採取・保管しながら大陸を横断し、ついには海をも渡るのだ

パーンゲは、成長する前の魔獣【パーン】の状態では、単なる森や沼の主に過ぎない
だが、成長期を迎えパーンゲに成長すると、その体格と能力は大きく向上し、【グルメトレイン】のような強行をも可能とするようになるのである

ちなみに、パーンゲが撒き散らした「食べ残し」の種子や卵、生物の幼体などは、落ちたところで繁殖する
これは既に、チャカ大陸独自の生態系に組み込まれており、こうした「作用」によって【グルメトレイン】は、チャカ大陸の生態系をより豊かにしていると考えられているのだ

334言理の妖精語りて曰く、:2020/03/28(土) 07:46:30
大鵬(ランド・バード)は、幼体でも丘より巨大な鳥であり、精霊の一種とも考えられている
そんな大鵬は、同種と出会ったとき、たがいに身体をこすり合わせて挨拶をする
大抵の場合、その背中にはさまざまな動植物(ヒト含む)が居住しているので、その際にそうした動植物の「大移動」が起きるのだ

また、その挨拶の際に、植物の種や卵などが大地に落ち、その生息域を広げるという結果をも産んでいる
鳥類学者たちによれば、こうした「運び屋」としての働きこそが、大鵬の真価であるとか
昆虫が花粉を運ぶように、大鵬は生命情報を遠方の地へと運ぶのだ

335言理の妖精語りて曰く、:2020/03/29(日) 23:01:52
未完の小説の続きを読むため、サルとタイプライターを組み合わせた魔獣を作ったが、まだ対象作品の一話分すら書き上げることが出来ていない
カオスの果てに名作を再現する可能性をつかむためには、更なる試行が必要なようだ

それにしても、遊んでばかりなのは、どうしたものか?
いや、執筆に集中させるためには、逆にもっとしっかりとした休息を与え、心身を強制的にでも休ませるべきか?
あるいはやはり・・・・・・・・バナナの供給量が足りないのか?

336言理の妖精語りて曰く、:2020/04/03(金) 22:18:11
銀狼は、吠える
清らかな泉の縁、白く大きな岩の玉座で

337言理の妖精語りて曰く、:2020/04/06(月) 06:13:10
「爆笑カエル」は、昔話『笑ったことのないお姫さまたち』にも登場しており、独特の鳴き声とその声の長さと大きさで有名である
一説によれば、昔話に出ているのは、カエルではなく似たような鳴き声を持つ「ケラケラドリ」であるとか

なにしろ、話の中ではお姫さまが、笑い声の主に会うために連れ出されるところで話が終わっているので、本当にカエルなのかというところに解釈の余地があるのだ

338言理の妖精語りて曰く、:2020/04/22(水) 23:47:13
スープの中でも歌う【呪文貝】と胃袋の中で通訳をこなす【代弁鳥】の生態は、似て非なるものだ

339言理の妖精語りて曰く、:2020/05/07(木) 17:50:14
ゴーレムの一種【宝石のケモノ】は、作られた当時の命令を永遠に繰り返し続ける
全身が石であるその身体は、繊細な美しさを持ちながら、ひどく頑丈だ
その上、強い再生能力を持つので、破損が生じても問題なく、千年以上前から「生きて」いる個体も存在するという

その身は不死だが全く傷つかないわけでもなく、その心身に生じた傷は宝石の奥に残えう
そして、光を反射して、かえってその輝きを高めていくのである・・・

340言理の妖精語りて曰く、:2020/05/09(土) 10:50:52
古代樹は、大地とその体内を流れる水の記憶をとどめている

341言理の妖精語りて曰く、:2020/06/20(土) 23:26:54
カーボンナノファイバー・カシミヤヤギは、特例の遺伝子操作によって作られた『復興生物』だ
彼女は、あらゆるものを食べて強靭な繊維の毛に変えることが出来る

『新人類』たちは、その噂だけ聞いて黄金の羊がどうこうと騒いでいるようだが、彼女の真の価値は、あらゆる産業廃棄物を無害にすることが出来る点だ
ただ・・・・そんな彼女の食欲と咀嚼能力が予想以上だったため、旧時代の文明の遺産はすべてそのお腹の中へと消えていってしまった・・・・・・・・
貴重なデータ記録媒体、残存していた貴重な機械類、そして、唯一その毛を織ることが出来た、織機さえも

342言理の妖精語りて曰く、:2020/10/04(日) 08:53:22
【緑死人】(ゾンビィ)とは、人間種に感染することで増殖する、野菜の一種である
学術的には菌類に分類されるが、その遺伝子/ナノ分子科学構造にはユーグレナの性質も多分に含まれている

【緑死人】は、古代文明において旧人類の救済のために創り出された人造生物にその由来を持つ
古代の女王、【ガリヨンテ=ラクルラール】は、争い、貧困、傷病に苦しめられる旧人類を救うため、ナノ分子科学と遺伝子工学を用い、人体を改変する菌群を創り出すことに成功したのだ
これに感染した者の精神は統合され不老不死となるため、あらゆる社会問題はこれによって解決されたのである
食糧問題は光合成によって解消され、犯罪や人間関係のトラブルも、快楽をもたらす生殖行為が接触感染に置き換えられたため消滅した
そうしたダイナミックな生体構造の変化の対価として、必要がなくなった知性と精神は退化してしまったが・・・・・・・それも永遠の快楽と涅槃(ニルヴァーナ)と呼べる平穏の前には些細なことであろう

かくして、旧人類の大半は野菜となったのだ

さて、一般的な【緑死人】は、【竹之子緑死人】(バンブーシューツ・ゾンビィ)と呼ばれるものであり、成長しすぎたものは筋張って固く美味くない
だが、【緑死人】の中でも特に美味で知られる種類、【松茸緑死人】(パインマッシュルーム・ゾンビィ)は、その数こそ希少であるが、香りと味が良く珍重される
もし可能であれば、迷わず【松茸緑死人】を狙うべきであろう

343言理の妖精語りて曰く、:2020/10/05(月) 15:42:42
不可解な数式は証明する者を待っている
その意志こそ鍵なのだから

344言理の妖精語りて曰く、:2020/10/08(木) 20:06:46
【模倣子生物学】において、数式は、神話や物語に次ぐ【模倣子科】に分類される存在であり、人体に寄生して繁殖する一種のウィルスであるとされている

同様の存在としては、ラーメンや居酒屋、マンション広告と共に増殖する【ポエム】、漫画などのフィクションを媒介として伝染する【必殺技】【中二病設定】などが挙げられるだろうか
それらは、単独での生殖能力こそ持たないものの、昔から人類と共生を続けてきた、この世界の構成材料の一部である
いわば、この世界はとっくの昔に【ウィズ・数学】の時代に突入していたのだ

345言理の妖精語りて曰く、:2020/10/10(土) 22:45:54
エンヴィーの赤い花は、誠実の名を持つ白い花が色変わりして咲く

346言理の妖精語りて曰く、:2020/11/10(火) 20:09:34
歌い踊る花が、世界のどこかにあるらしい
だが、その姿を見たものは誰もいない

ただ、人がいないはずの森の奥から歌声を聞いたという者が、時折現れるのみである

347言理の妖精語りて曰く、:2021/01/22(金) 11:32:31
呪文を使用可能な生物は、かなり限られている
とはいえ、その能力は、なにも「ニンゲン」として公認されている知的生命だけの特権ではないのだ

インコやオウム、クジラやイルカ、果ては猟犬の一種に至るまで、動物たちはそれぞれの方法を持ってそれぞれの呪文を用いている

また、エーラーマーン信仰が広める異界伝承の中には、幻獣「猫」についてのものもあり、そこでは猫は呪文をも使いこなす魔法的な存在であるとされている
彼女たちは、暖炉の前や新聞、「ぱそこん」という情報機器の前で我が物顔で居座り、そのノドから奇怪なる雷鳴の如き響きを放つことによって人類を操り、いつでも温かいミルクを手に入れることが出来るのだとされているのだ

348言理の妖精語りて曰く、:2021/01/22(金) 11:32:32
呪文を使用可能な生物は、かなり限られている
とはいえ、その能力は、なにも「ニンゲン」として公認されている知的生命だけの特権ではないのだ

インコやオウム、クジラやイルカ、果ては猟犬の一種に至るまで、動物たちはそれぞれの方法を持ってそれぞれの呪文を用いている

また、エーラーマーン信仰が広める異界伝承の中には、幻獣「猫」についてのものもあり、そこでは猫は呪文をも使いこなす魔法的な存在であるとされている
彼女たちは、暖炉の前や新聞、「ぱそこん」という情報機器の前で我が物顔で居座り、そのノドから奇怪なる雷鳴の如き響きを放つことによって人類を操り、いつでも温かいミルクを手に入れることが出来るのだとされているのだ

349言理の妖精語りて曰く、:2021/02/11(木) 18:00:09
ウシカイアリは、蟻でありながら乳牛を飼育する
ミルクや肉を取るだけでなく、チーズやバターまでをも作るという

人間種として認められている【蟻人】も、蜜を出す巨大な芋虫を飼育するが、似て非なる種が同様の振る舞いをするようになった【収斂進化】にあたるものだと考えられている
そもそも、それを言うのであれば、我々【ホモサピエンス】も同じことである

350言理の妖精語りて曰く、:2021/02/24(水) 03:05:42
竜によって治められていたという古代国家ガロアンディアン

古文書によれば、その国家が滅びた後もその凄まじい力を慕う者は多く、その一部は
失われた技術の断片から、「雷の波」を泳ぐ「蛇虫」なるものを創り出したのだという

だが、その蛇虫は、古代のものから劣化していたのだ

暴走した蛇虫は、家具や馬なし馬車、果てはあらゆる重要な施設に入り込み、全てを滅ぼしていった
せっかく古代国家の後に栄えた新たな文明も、それによって一夜で灰燼に帰してしまったのだという

蛇虫には、どこにでも入り込み無限に増殖する性質があり、それは一度暴走すれば何者にも止めることができなかったのだ・・・・・・・・

351言理の妖精語りて曰く、:2021/03/19(金) 00:32:02
パンゲオニウムの花は、人の頭の上にしか咲かない

352言理の妖精語りて曰く、:2021/03/21(日) 22:34:56
それゆえに、その花は人の『徳』を表すものとして、尊ばれる

353言理の妖精語りて曰く、:2021/03/27(土) 22:34:00
ヒトモドキは、時折サナギを脱いで空へと舞い上がる

あなたの背中に細長いスリットが空いていたら、それは『本体』が抜け出した後なのかもしれない

354言理の妖精語りて曰く、:2021/04/17(土) 13:50:54
エーラーマン草を編んで作られたエセパピルスは、書いたものを何でも嘘にしてしまう。
とエセパピルスに書いたら、世界は矛盾してバグってしまった。

355言理の妖精語りて曰く、:2021/08/09(月) 22:45:10
ウサギは本来「宇・鷺」つまり宇宙を飛ぶ鷺(サギ)である
そのため、一羽二羽と鳥と同じように数えるし、その気質は臆病(チキン)と同じなのだ

356言理の妖精語りて曰く、:2021/08/25(水) 23:09:24
サカズキノキは、頂点の葉がくるりと巻き、天然の杯を作る樹木である
そこには水がたまり、それはときに、猿酒のように小鳥が隠した果実を発酵させた果実酒となる

サカズキノキには、大人の胸の高さくらいの低木もあるが、その杯に液体が溜まっているところをまず見ないのも、そういうことである

357言理の妖精語りて曰く、:2021/08/31(火) 07:48:35
【スティール・トング・カニ】は、ハサミを鳴らして、パンを威嚇する
その主食は、【パンダパン】【アンサイボーグ・パン】などの様々な野生のパンなのだ

358言理の妖精語りて曰く、:2021/08/31(火) 13:50:19
【猫の国】の【小玉鼠】(ヤマネ)は、よく山中にて破裂し、その爆音を響かせるという

それに対して、こちらにいるのは【大玉鼠】だ
これは、生誕から半年以上の年月を経て爆発するものであり、種族によっては三十年以上生きなければ決して爆発しないものすらいる

三十年【大玉鼠】は、国家の記念式典などに珍重され、夜空に大輪の花を咲かせるのだ

359言理の妖精語りて曰く、:2021/09/02(木) 12:56:29
都市伝説「咲かずの忌」はサカズキノキの誤植から生まれたという

360言理の妖精語りて曰く、:2021/09/04(土) 23:09:56
【ネジマキヒマワリ】は、常に太陽を追い、螺旋状に渦を巻いて上昇する
そのため、その動きは動力源として有効に活用することが出来た

361言理の妖精語りて曰く、:2021/09/05(日) 18:45:51
【トカゲ】と【竜】の違いについては諸説あるが、トカゲが【進化】して竜になったという説が最近の主流である。

もっとも、この場合の進化とは、少年少女たちが純粋な想いを集め、トカゲに捧げる神聖な儀式のことを指す。

突如として生物の頂点に立った【竜】が、かつて【トカゲ】として対等だった少年少女たちと、どのような関係を結ぶのか……。

それはトカゲマスターを目指す、君たちの調査に委ねるとしよう。

362言理の妖精語りて曰く、:2021/10/31(日) 10:55:34
深淵の森に咲く紫紺の花には、強い魔力が宿る
それは美しき男女にその身を変え、誘惑された人々の魂をその花芯に閉じ込めるのだという

363言理の妖精語りて曰く、:2021/11/01(月) 12:44:17
後年、魂操魔術師たちはその紫紺の花を「魂ガチャ」と称しこぞって求めた

364言理の妖精語りて曰く、:2021/11/01(月) 23:30:39
そして「魂ガチャ」は、自らの魂の危機と引き換えに危険な賭けへと挑む、魂操魔術師たちの新たなる生態となったのだ

365言理の妖精語りて曰く、:2021/11/10(水) 10:28:24
文字喰らいと活字中毒は、お互いに相反する生態を生きており、その両者の中間地点にはしばしば文字蟲の大群が棲んでいる

366言理の妖精語りて曰く、:2022/06/17(金) 20:18:07
【黒歌子病】
全身のホクロが歌いだす病。少数の詩人に霊感を、多数の一般人にストレス性の精神疾患を与える。
初期症状として、さざめくような皮膚のふるえや多幸感があり、その後手足の末端部より徐々にホクロの歌唱が始まる。
一時期西方地域において、魔女麻疹に罹患することでこの病の歌声から逃れられるという噂が広まったことが、魔女勢力の増大につながったという。

余談だが、チャカ大陸においてはヒト-ホクロ間における音楽性が一致するケースが多く見られ、第二次流行の際には人黒子混声合唱団が多数結成されたという。音楽史研究者の中には、これらを現在の皮膚音楽のルーツと考える者もいる。

367言理の妖精語りて曰く、:2022/07/16(土) 17:17:27
アカカガミは黄昏時の鏡面に潜み、映ったものの鏡像を啜る。
近縁種であるアオカガミが無害であるのに対し、アカカガミに鏡像を啜られたものは四年熱と呼ばれる感染症にかかる危険があり、注意が必要である。

368言理の妖精語りて曰く、:2022/07/17(日) 15:00:52
閉円蛭は、円に近いフォルムが特徴的な黒色のヒルである。成体は、親指の腹ほどの大きさである。

このヒルの特徴として、生物ではなく場所に取りつき、血ではなく他の場所との「結びつき」を吸うことが挙げられる。
閉円蛭の吸結行動の最中、その場所にいる生物は外界との連絡手段を絶たれるのである。
よく孤島の洋館、山奥のロッジなどに集団で棲みついており、天候不順・吊り橋の落下・通信機器の故障などを引き起こすことで知られている。
別名、密室蛭。

その起源は下位の縁切り神が零落し変容したものとする説もあるが、真偽は不明である。

369言理の妖精語りて曰く、:2022/08/07(日) 09:05:56
【生きた宝石】と呼ばれる【宝石昆虫】と【宝石魚】は、共に一定条件下で硬直し「擬似死」つまり死んだふりや冬眠を行う
それらは、生きている間のほうが発色が美しいため、たびたび生きたまま贈答品として扱われた

だが、その中にはときに猛毒を持つものさえ存在するのだ
そのため、これらの美しい生物たちはよく暗殺にも用いられた

そして現在では、法によって輸入や保管が禁止され、投機対象として扱われることの方が多くなっているが、それでも年に数度はその毒の犠牲者が出る

人がそこまで美しい生物を愛するのは、そのあまりの美ゆえか、それともそれがその美しさに反してあまりに危険だからか
あるいは、美しく恐ろしいことこそが、人にとって魅力的であることの条件だからなのだろうか?

370言理の妖精語りて曰く、:2022/08/16(火) 20:56:56
ユーカリは恥を知る植物であり、恥ずかしさが一定レベルを超えると自動的に発火、火炎自殺を図る
なお、周囲の動植物は当然これに巻き込まれる

371言理の妖精語りて曰く、:2022/09/03(土) 12:42:37
【火魔精】(ジン)は、火の属性を持つ精霊の一種であり、光や炎の性質を持つものと、煙や影の性質を持つものに分かれる
彼らは変幻自在な変身能力や幻影操作の能力を持つ
しかし、その性質上寒さや湿気は苦手であるため、ほとんど砂漠地帯の昼間にしか出没しない

また、彼らには、夜にその体を気体状にすることで、岩石の間で休む性質がある
そのため、これを応用することで壺や特殊な細工をした宝石の中などに彼らを「収納」し連れ歩くことが可能となるのだ

372言理の妖精語りて曰く、:2022/09/15(木) 18:56:01
魚や魚人の中には、メスからオスに変わる「雌性先熟」の性質を持つ者たちがいる
彼女たちは、そうした性質を「イア=テム」と呼ぶ

周知の事実ではあるが、魚もヒトも、メスよりオスの方が死にやすい
これは病気への耐性も含まれるが、なにより彼らが冒険的で、積極的に未知を探究する性質を持つ傾向があるためだとされる(一部のものは、これを粗暴で考えなしともいう)

オスが死にすぎると種が滅亡してしまう危険がある
そのため、彼らは「イア=テム」を行うのだ

また、近代以降では、また別の理由から「イア=テム」を行うものが増えた
メス優先社会の成立である

上記の理由から、オスは社会でトラブルを起こしやすく、犯罪者に身を落としたり自殺する者も増えてきた
そして、オスの冒険心が役立つような未知は時代が進むとともに減少し、攻撃性が役立つ戦争や内乱も急激に減った
それゆえに、社会はだんだんとメス優先社会となっていったのだ

しかし、それは終わりではなく新たな社会と文化の変遷を呼んだのだが……
その話は、また今度ということにしておこう

373言理の妖精語りて曰く、:2022/10/01(土) 21:50:59
【ハードボイルド】【固ゆで卵】という種族は、かつて存在し、繁栄し、酒やタバコなどのイメージと共に世界に根付いてきた。

だがなんたることか。今や、アルコールやニコチンは敵視され、酒やタバコにかかる懲罰的な税金にさえ誰も反論できない。
さらには、単にタフであるというだけで、優しさが無く、冷酷非情に違いないというイメージを抱かれるようになってしまった。

ハードボイルドがタフであるのは、単にそういう種族と生態に生まれ付いただけであるというのに。
ああ、ハードボイルドよ。今一度よみがえれ。ノンアルコールビールとニコチン抜きタバコを触媒にして、この世に顕現せよ。

そして殻を割り、塩を振りかけて、我が晩餐とならんことを。

374言理の妖精語りて曰く、:2022/12/10(土) 07:38:35
【黄金時の樹】は、その枝と花を以って時刻を指し示す
古代の魔法使いは、特殊な秘薬を調合する時にこの樹を目安として活用したという

375言理の妖精語りて曰く、:2023/01/10(火) 19:31:37
【南大海】に存在する【巨大イソギンチャク】は、火山とみまごうほどのとてつもない大きさを誇る

そして、その大いなる紅の華の周囲には、大船のように大きい【巨大クマノミ】が無数に「寄港」し、イソギンチャクの世話をすることで暮らしているのだという

376言理の妖精語りて曰く、:2023/10/16(月) 12:29:31
【聴衆の力】
ホルン・シープは、角で演奏する羊である
しかし、その演奏はそれを聞くものたちがいるかどうかで、大きく変わる

彼女たちの演奏が、満天の星が美しい夜にもっとも響き渡るのは、きっと夜空の向こう星の彼方にたくさんの聴衆がいるからなのだろう
あるいは、星々のきらめきはそのコンサートの拍手なのかもしれない

377言理の妖精語りて曰く、:2023/11/18(土) 09:48:32
【道しるべの蝶】は、暗い密林の中、鱗粉を振りまいて人を誘う

378言理の妖精語りて曰く、:2023/12/19(火) 17:54:36
【巨大豆の巨木】
木の茎の部分である蔓が、天と大地を繋ぐハシゴとなった巨大な豆の大きな木
トントロポロロンズや醤油、納豆などと関わりが深いことが分かったが、伝承が残っていない

379言理の妖精語りて曰く、:2024/01/23(火) 13:27:17
【キャルプガメ】はめちゃくちゃ再生力の高い亀である。
どれくらい高いかというと、世界から欠片も残らず消滅しても誰かがキャルプガメについての記憶や知識を持っていればそこから再生できるくらいだ。
なお、キャルプガメについての知識に関する知識に関する知識に関する知識……と、非常に間接的な知識からでも再生することができる。
もちろん、細胞の一片とか、過去にキャルプガメを構成したことがある分子とか、キャルプガメについて記述した文章とか、そういったものからも再生する。

380言理の妖精語りて曰く、:2024/02/04(日) 00:32:15
【自生する摩天楼】
大地からにょきにょき生えている超高層建築物群。
竹との類似性が示唆されており、"空を削り取るもの"という異名をもつ

381言理の妖精語りて曰く、:2024/02/20(火) 11:40:36
金属は、根を張る植物だとも、あるいは茸の一種だとも言われている
また、豊富な鉱脈の中には、その精霊を動物として具現化させるものがあり、鉱脈の位置を教える「黄金の鹿」などの実態はこれであるとされる

他にも、南国には宝石のような甲虫も存在するし、まるで卵のように内部に虫を閉じ込めた琥珀が見つかることもある
鉱物とその他の生物の間柄、その距離は、あるいはそれほど遠くはないのかもしれない

382言理の妖精語りて曰く、:2024/02/20(火) 11:47:52
年を経た猪は、山の神の眷属あるいは神そのものとして畏れられることも多い
彼らは泥中を自ら転げ回って身体を乾かし、その毛を鎧とするし、その牙を硬い石で研いで戦いに備える

このとき、砥石に鉄や銅の原石などの鉱物が用いられることがある
そのためか、優れた鉱脈はしばしばこうした猪の討伐の後に発見されるのだという

383言理の妖精語りて曰く、:2024/02/22(木) 18:27:54
【石炭樹】(せきたんじゅ)は、一年で種から大森林となって冬には石炭となり、そしてまた春にはその中に混じった種が発芽するという性質を持つ
その実は発火して新しい種の発芽を助けるのだが、このとき実を埋めてその新生を助けるのが、石炭樹と共生している【火炎栗鼠】(かえんりす)である

384言理の妖精語りて曰く、:2024/02/25(日) 09:27:11
【ウイルス種】
細胞ではなく粒子で構成された体を持つ種族
特徴としては、ある所有者の許可なく内部に侵入することができ、宿主に自分を複製させることができる。
宿主内部で「あらかじめどのような処理を行うのか」を記述されたプログラムを持ち、ウイルス種にとって必要なプログラム記述を全て備え、宿主に対して感染可能な「完全な情報粒子体」をビリオン体と呼ぶ
彼らが悪意を持つとマルウェアと呼ばれ、コピー&ペーストを不気味に繰り返すという

385言理の妖精語りて曰く、:2024/02/26(月) 19:03:20
【砕屑妖精】(さいせつ妖精)
同じウイルス種である【電子妖精】が光の粒子で構成されているのに対し、
体組織が砂の粒子で構成されているウイルス種。
感染すると硬直現象が起き、生物なら全身の毛や歯などが生え変わったり、垢が出たりする。
機械なら錆肌になったり、侵食現象が起きたりする。

386言理の妖精語りて曰く、:2024/03/04(月) 21:24:45
あらゆる植物の中で、最も食卓に上げられることを恐れられるのは通称ジャガ芋、正式名称【ジャガーノート芋】である
これは、新大陸つまり【第二天空大陸】から、高速突進によって雲海と水海を渡って来た幻想生物であり、「芋」と呼ばれるものの動物・植物・鉱物の三つの性質を持つ

その外殻は鋼よりも固く、その突進は、あらゆるものを砕く
それだけでも厄介だが、何よりその繁殖は、そこらじゅうに種をまき散らすため絶大な効率を誇る
【第二天空大陸】では、その種を好む動物や昆虫が多く生息していたのでこれも問題なかったが、そうではない外部環境においてこれは大いなる脅威である
それでも、幼体の捕獲と調理は容易なのだが、食べきれなかったものが成体になった場合、予想されるその被害は絶大であることは言うまでもない

それゆえに、食卓に【ジャガーノート芋】が上がる記述は常に厳しく警戒されているのである

387言理の妖精語りて曰く、:2024/03/30(土) 21:32:48
【夢想花】は夜に咲き、新月の闇夜に満開を迎える

388言理の妖精語りて曰く、:2024/04/02(火) 12:06:57
【アンタルケルパ】の幼生は集合的無意識の海を漂い、知的生命体の意識に寄生する。
主に宿主の老廃意識を栄養源とし成長し、宿主が死ぬとまた別の知的生命体の意識に移りすむ。
アンタルケルパの身体には前の宿主の意識の記録が蓄積されており、移住の際それが新しい宿主に流れ込む。
その際新しい宿主は、自分が別の生を生きていた記憶を不意に思い出すような体験をするという。

389言理の妖精語りて曰く、:2024/04/02(火) 12:13:06
このため、魂の正体はアンタルケルパだという説もある。

390言理の妖精語りて曰く、:2024/04/05(金) 11:51:20
アンタルケルパのうち一部の種は、時空の制約を受けず世界から世界へと渡り歩く。
そして、宿主を変える際、以前の宿主の意識内に存在した因果束と類似した因果構造のある世界を選ぶことが多いことがわかっている。

391言理の妖精語りて曰く、:2024/04/05(金) 12:26:50
魂の存在を肯定する多くの宗教にとって、【アンタルケルパ】は魂に擬態する邪悪なミミックとされる。
「魂の浄化のため」と、村や都市ごと焼き尽くされた例は数しれない。

392言理の妖精語りて曰く、:2024/05/03(金) 06:55:24
【進化演算】
コウモリは、いつ超音波を発する器官とそれを受信し周囲を探知する機能を身に着けたのか?

それが機械であれば、次々と新しい理念(コンセプト)に基づいて試作品が作られ、それぞれの製作ラインでより優れたシリーズ製品がアップグレードされていくことには納得がいく
では、生物もそうなのか
鳥が飛翔能力を発達させたのも、この地球上にこれほど多様な生物が存在し、それぞれ異なる生存手段・戦略を持って生き抜いているのも、それらは全て大いなる見えざる工匠の手によるものなのか
あるいはそれは、ただの偶然と淘汰の積み重ねに過ぎないとでも?

そうした現象を説明する仮説の一つが、この【進化演算】である
これは、生物の遺伝子の中に進化自体をシミュレートする部分が存在するとする説であり、DNAの未解明領域が有用に使われているということを主張する意見でもある

ただ、この説は未だに裏付けがなく、その信憑性は、平行世界における無数の試行錯誤が進化の基盤となっているとする【平行進化説】と五十歩百歩のままなのであった


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