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生態

194言理の妖精語りて曰く、:2007/05/21(月) 00:45:34
治癒能力で高まった分より虫の与える消耗が多いのが困りものである。

195言理の妖精語りて曰く、:2007/05/21(月) 00:46:14
それなんて延命拷問?

196言理の妖精語りて曰く、:2007/05/28(月) 03:57:34
うずまったいぬよ起ちあがれ
五つのおにびをひいてはしれ
やがてのあるじが首をのばす
いまやおそき目ざめ
未だとりかえしはつくとも
そのからだがなんと呼ばれていたか
みじろぐおぼえがねいきを漏らす
血のいけをのんだか
それともやいばで胸をつかれたか
赤いけむりはまことのしもべ

――【イヌ】と古語で題された辞書の序文

197言理の妖精語りて曰く、:2007/05/30(水) 01:46:47
【コルセーク】
エルスール科コルセーク属の植物。多年草。別称=悲恋花
高山植物で主に亜大陸北部の高山帯に分布。花期は冬。
花の大きさは4リーデ程度、花弁が3枚の白い花を咲かせる。
名前の由来は、亜大陸地方に伝わる月の涙に濡れる花の伝説から。
コルは月、セークは涙の意。

花言葉は「忘れえぬ想い」

198言理の妖精語りて曰く、:2007/05/30(水) 22:25:35
【ワーム】
巨大な環形動物(蟲)。蛇の様に細長い。毒槍。
目に付く顕著な器官が体表にないので、蛇より槍に近いといわれている。
最初は土壌を耕す益虫として重宝されたが、あまりに巨大になった現在では第一種危険害蟲として扱われる。
そのサイズの為、都会や大きな街には出ないのだが、小さな町や農村などに出現すれば地震や火災と同じ様な天災として扱われる。
体長は数十〜数百フィーテほど。猫には十数リーデほどしかないミミズという類種がいるらしい。

199言理の妖精語りて曰く、:2007/05/31(木) 12:59:04
【サブレー】
手のひらサイズで平べったく茶色い羽毛を持つ足の無い鳥。
羽根の付け根から、甘く香ばしい匂いを分泌させる。
非常に納豆が苦手で、間違えて納豆を食べてしまったサブレーが
驚きの余り、嘴を開けたまま何時間も固まったままになっていた
ことから、驚いた表情の事を「サブレーが納豆を食らったような顔」
と言う様になった。

200言理の妖精語りて曰く、:2007/06/03(日) 03:18:08
『ヤルダバオト』
とんぼ。
アニメーターに描かせたら線が多くて死にそうな外見をしている。3D推奨。

201言理の妖精語りて曰く、:2007/06/12(火) 18:51:28
>>200は全3D描画者を敵に(ry

202言理の妖精語りて曰く、:2007/06/17(日) 22:52:15
その一団には、この世界で生まれた者ならば、少なからず持つはずの物が無かった。
【紀】。
大地礎獣パンゲオンが備えていた、世界に対して自己の性質を確定する楔。
それが無ければ異形の存在と化してしまう生命線。
それが、その一団からは感じられなかった。
いや、薄くまとってはいるのだ。
だが内より湧き出るそれではない。
まるで、この世界になじもうとして、無理やり体に刷り込んだような気配だ。

その一団は、霧の中からやってきた。

203言理の妖精語りて曰く、:2007/07/22(日) 15:48:41
【無尾蛇】
その名のとおり、尾のない蛇。
尾のあるべき部分には、もう一つの頭があったり、あるいは足があったり、他の生物の腕や翼がついていたり、スパッとちょんぎれて何もなかったり、一定していない。
両の親が同一の「尾」を持っていると、子の「尾」は強化されるらしい。

実験例)親Aが2指1関節の腕の「尾」、親Bが3指無関節の腕の「尾」の場合、子が持って生まれたのは3指1関節の腕だった。

204言理の妖精語りて曰く、:2007/07/22(日) 19:35:29
どこからが尾なのだろうか。ぶっちゃけ体長が短い蛇にしか見えないんじゃないか

205言理の妖精語りて曰く、:2007/07/24(火) 00:53:56
普通の蛇には腕だの足だの翼だのはついていないんだろう。
かわりに何がついてるかっつーと・・・なんとびっくり、尾がついてるんだ。

206言理の妖精語りて曰く、:2007/07/24(火) 16:06:03
竜って蛇に手足生えただけでしょ?なにが違うの?

207言理の妖精語りて曰く、:2007/07/24(火) 18:04:42
何たって蛇は槍の具象だからな。

208匿名魔女:2007/07/25(水) 22:40:54
槍に尾と顔が。蛇となった。
翼と四肢が。竜となった。
アルセスが肉を削ぎ落とし、残った骨で槍を作った。

今では槍は大陸と呼ばれている。

209言理の妖精語りて曰く、:2007/07/25(水) 23:23:32
猫は加工できなかった屑から生まれた。

210言理の妖精語りて曰く、:2007/08/04(土) 18:02:23
枯葉の森では、青々とした葉が舞い落ち、茶色く乾ききった芽が息吹く。
深奥に渦を巻くつむじ風は、真紅の色。
風の巻く音に合わせ、木々がざわめき、しなる木々の動きで風が起こる。
森の内側だけで完結した世界は、この世の始まる前から存在したとしても不思議ではなく。

211言理の妖精語りて曰く、:2007/09/05(水) 23:43:47
「『株』といっても結局はちぎってこねただけの肉塊だからねえ。
生産ペースには限界がある。一月に1、2体が限度だね。
一年に13体から20体くらいまでしか作れない。
でもやつはけっこう昔からここにいて、ちまちまこつこつと産んで集めて
今じゃあ凄い数になってる。

近頃は増やすスペースがやけに右肩上りになってるんだけど、大丈夫かね。
いや心配してるわけではないけどね、新しく生まれてくるヤツがこれまた異様なんだよね。
どんな大きな敵でもぶっ倒して蟻みたいにたかって食う。あれはきもいわ。
しかもさ、喰ったのが人型の敵だとよくわかるんだけど、そいつの仕草とか身振りとかが似てきやんの。
あれが何よりきもいわ。」

212言理の妖精語りて曰く、:2007/09/06(木) 23:01:25
エヴァの使徒の踊り食いかハンターハンターのキメラアントっぽいな

213言理の妖精語りて曰く、:2007/09/07(金) 00:02:05
どっちもわからんので一般的な比喩を頼む

北大陸と南大陸は自然環境の違いが大きかったが、なぜか生息する生物層は似通っていた。
食物連鎖では特に顕著で、レベルが同じ場合は単に同一種の寒暖に対する適応が違う、程度であった。
例:北でクロオオハネム(ネム科ハ属オオハネム亜種)がコオリドウフ(トウフ科ドウフ属ドウフ亜種)を捕食するレベルで、南ではシロオオハネム(ネム科ハ属オオハネム亜種)がユドウフ(トウフ科ドウフ属ドウフ亜種)を捕食する。

214ある女語りて曰く、:2007/09/27(木) 00:05:30
【エルフ】
『大観察者』を自称する某氏による形態分類。
長身で美しい容姿を持ち、その寿命は1000年を超えることも。中には
命を奪われない限り、永遠に生き続ける事例も存在する。
【ドワーフ】
『大観察者』を自称する某氏による形態分類。
エルフほどではないが長い寿命を持ち、背が低く頑強な肉体を持つ。
また、ずば抜けた手先の器用さも大きな特徴である。

少なからぬ世界において『人間』や『エルフ』や『ドワーフ』が存在しているが、
「これらの形と在り様をした生き物を作り出そうとする傾向を、
多くの世界がもともと持っているからではないか」とする説がある。

この世界にも『人間』はいるが、『エルフ』や『ドワーフ』は確認されていない。
アルルフ族を『エルフ』に、ダーワルグ族を『ドワーフ』に相当すると解釈する人もいるようだが、
彼らは自然の生命ではなく、言語支配者キャカラノートが自己満足の劇を
上演するために仕立てた安普請な舞台装置にすぎない。よってこの解釈は誤りであると断言できる。

215言理の妖精語りて曰く、:2007/10/08(月) 14:51:49
>>200
ヤルダバオトって某ロボゲーに登場する著作物だと思う。実在の。
名称だけなら引っ張ってきてもいいのかな?

216言理の妖精語りて曰く、:2007/10/08(月) 14:58:17
>>215
ヤルダバオトでぐぐるとスパロボが出るけど、
長音が入っているならこっちだったかも
http://ja.wikipedia.org/wiki/ヤルダバオート

以前からグノーシス名ネタで書き込みしてる人がいるし、こっち由来なら平気か。

217言理の妖精語りて曰く、:2007/10/12(金) 22:36:42
【くり】
南方の海岸線で獲れる生き物。
体長は直径10リーデ〜5000リーデと幅が大きい。
生後しばらくの栄養状態で最終サイズが決定されるようだ。
草食・肉食の二種類がある。

ちなみに食用。
堅いトゲと甲羅でよろわれた内部には甘い肝と肉が詰まっている。
乾燥させれば保存が利くため、携帯食としてくりおこわ、くりサンド、などがよく作られる。

218<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

219言理の妖精語りて曰く、:2007/11/18(日) 10:17:26
【赤茨原の樹】
タグ:[植物][動物]

広大な赤茨原にも一本しかないコウヨウ樹。類似の樹木もこの樹の周辺にあるが、その中にあっても目立つ。
主人を失くした赤い犬が還る場所。
一番下の枝だけ葉が無く、そのかわりのように地面まで届く長いツタが垂れ下がっている。このツタは地面に届くと根を張るので、枝は引かれたわむ事になる。その後一定の期間で枯死し、ひとりでに絡んで地面近くに輪ができる。
やがてやってきた赤い犬はその輪に首を通し、ツタと地面を繋ぐ根を自らの爪で断つ。枝は跳ね上がり、ツタは絞首架、犬は首吊り死骸となる。
風雨によって骸は分解され、養分となる。
赤い犬は音と文と画でできているので、養分もそれである。
赤茨原で育つまでに喰った不協和音、選んだ主人と旅した記憶、赤茨原に戻ってくるまでに拾い集めたノイズ。
それらを得て樹は赤い葉を繁らせる。
やがて骸が消えて失くなったころ、葉は落ち、樹の周囲一面を落葉で赤い広場とする。
広場には日が射し、樹は渇き、月が昇り、樹は枯れ、星が瞬き、樹は朽ち、水が溜まり、樹は砕け、草花が生え、樹を糧とし、生き物が現れ、樹に拠って、群れを作り、樹を材とし、巣を築き、樹を燃やし、火を得、樹を溶かし、鉄を得、樹を纏って、雷を操り、樹を導って、光を曲げ、樹を従えて、重力を中和し、そしてそれら全ては広場に別れを告げて飛び立ってゆく。
何も失くなった赤い広場の真ん中に、かつて樹のあった穴が開いている。
穴の底には水が溜まり、小さな種が植わっている。
水溜りは赤い広場の喧騒を養分として十分に溶かし込み、種は旅立ったもの達が置いていったものである。
種は芽を出し、葉を出し、根を張り、茎を伸ばし、蕾をつけ。
そして主人の到来を待つ。
やがて一輪華は咲き、待ち受けていた存在と受粉する。
花弁はしぼみ、実がつき、重く育って地に落ちる。
実は四肢と牙を備え、赤い広場に残った落ち葉たちを狩って喰う。
赤いものが何も無くなった頃には、実は稚犬となり、花は若樹となっている。
犬は旅立ち、樹はその還りを待つ。

220言理の妖精語りて曰く、:2007/12/05(水) 20:23:08
【かき】
北方の潮干帯で獲れる生き物。
体長はおおよそ10〜20リーデ。
方解石の殻を持ち、オスとメスとで味が非常に異なる。
オスの【かき】は非常にアクが強くエグ味があるため、
大量の醤油と塩に漬け数ヶ月寝かせた後、
水に晒してキギ酢と芥子の混合液に浸し直してさらに1年以上味を染み込ませて
ようやく食用にされる。珍味として高価で取引される。
通称【しぶがき】
メスの【かき】は反対に、芳醇な脂肪と旨味成分が特徴で、主に生食される。
通称【あまがき】

旬の季節の生の【あまがき】に、3年物の【しぶがき】とラミミムシのヴィネグレットソースをかけた料理が、
哲人皇帝エーゼンティウスの大好物だったらしい。

221言理の妖精語りて曰く、:2007/12/08(土) 03:05:07
【アバランチ・エントロープ】
ワールドイーターの一。
「千の指の猿の掌」で表される。
エントロピーの連鎖増大現象。

222言理の妖精語りて曰く、:2007/12/08(土) 23:53:54
>>221を削除。

223言理の妖精語りて曰く、:2007/12/15(土) 22:40:50
>>219も消去

224言理の妖精語りて曰く、:2007/12/16(日) 07:08:53
【ナナ】と【ハチ】
イヌ状の非有機生物系奉仕生命(クラシカルハウンド)。
護衛兼世話役(ガードアンドブースター)。
巣窟(タワーオヴスターゲイザー)の出入口を守る、特定の2個体(ザ・エンヴァーD&ザ・1/2ライヴ)のために群れの中枢(ナインスエルダー)数匹が召喚(ディスシール)した。
性能的には群れの中堅層な個体(クラス・トゥエンティ)と比べても遜色ない。
この2匹の就任により門番役2個体の負担はかなり軽減された。
常に群れの利益となるよう行動し、場合によらず自己保存よりも群れの防衛を優先する。
が、この2匹は特に門番2個体専用として設定され、群れの利益に反しない限り、召喚者よりも2個体の命令を優先する。

約270周紀にわたり巣窟の門番補佐として親しまれたが、【ナナ】の激しい経年劣化とダメージ蓄積から来る感覚器全損、【ハチ】の大破及び運動機能永久喪失、と防衛任務に耐えられなくなったため任を解かれる。
現在は大幅に機能削減・体格縮小して、門番2個体の精神的補佐任務に就いている。

制式名、というか召喚時の真名(アクセスコード)は「七海抱懐(ユルムガルド)」と「八天仰笑(クロウサー)」。

225言理の妖精語りて曰く、:2007/12/18(火) 22:04:43
>>224はワードイーターに喰われますた。

226言理の妖精語りて曰く、:2007/12/21(金) 13:53:20
【ラン科の多年草と封魔研】

【会社】と【長椅子】の興亡史で有名なナーナーには封魔能力があるのではないか。
風聞ではあったが封魔研究所は調査を開始した。
しかし、かつて争いの地であった沼地へとついに辿り着いたメルギ=マクルギ調査員はそのまま連絡を絶ってしまった。

三ヶ月後、沼地に近い村でただ「ナーナー。」とだけ呟くマクルギ調査員が目撃された。以来彼を見た者はいない。

227言理の妖精語りて曰く、:2007/12/22(土) 22:03:58
犬どもは人間よりも高い知能を持つが、「読み書き」ができない。
だから神々の図書館に到達しても【人類】を理解することはできなかった。

228言理の妖精語りて曰く、:2007/12/22(土) 22:16:07
ではどうしたか。
単純明解。
読み書きの能力をもって【人類】を理解することができ、かつ犬どもに不利益的な行動を行う可能性の低い存在――つまるところ「図書館の司書」に頼んだのだ。

「お仕事中ごめんなさい、どうか字の読めない私たちの代わりにこの内容を読み上げてはくださいませんか」

司書は微笑を浮かべて言った。

「もちろんです、わたしは本を求めてやってくる、あなた達のためにも居るのですから」

週に一度の司書の空き時間、犬どもはお茶請けのお菓子と司書への感謝の証である様々な品物をもって、図書館へと通いつめた。

今でもその朗読会は続いている。
週に一度、あなたの家の番犬がふらりとどこかへ消えたなら、彼を責めないで欲しい。
犬どもは【人類】の理解者となるべく、学ぶことを必要としているのだ。

229<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

230言理の妖精語りて曰く、:2008/02/21(木) 19:48:30
死に絶えろ夢想のものどもー

エーゼンティウスの最期の言葉である。

231<>:2008/03/08(土) 22:34:27
http://beyond-online.gratishp.com/index2.html Combat Mission Beyond Overlord

232言理の妖精語りて曰く、:2008/03/30(日) 16:30:48
女の子であるか否かはほんとうに遺伝子によって決まることなのだろうか?

233言理の妖精語りて曰く、:2008/03/30(日) 16:46:25
遺伝子によって、というか染色体基準ならYESだ。
それ以外の基準も多くある(生物的な構成や中枢神経の配線具合、行動様式や趣味嗜好、周囲からの期待に適応、など)から、「女の子か否か」を問うならばその基準をまず提示したほうがいだろう。

234言理の妖精語りて曰く、:2008/03/30(日) 22:36:15
例えば、「女の子」と「おんなのこ」は違うだろうか。
「女の子」と「おんなの子」では?
「女のこ」は流石に何か違う気がするけど。

235言理の妖精語りて曰く、:2008/03/31(月) 02:55:14
此処にいる妖精は全ておんなのこだ。誰がなんと言おうと可愛い女の子だ。
そのほうが都合が良い。

236言理の妖精語りて曰く、:2008/04/03(木) 22:17:21
鈴国では理-魔体系が魔術の根本をつかさどるが、義国圏では四大元素・五行説といった元素体系が土台となっている。

237言理の妖精語りて曰く、:2008/04/04(金) 18:25:45
↑誤爆してしまった。

238言理の妖精語りて曰く、:2008/04/04(金) 20:18:46
アルセスのせいです、気にしない気にしない

239言理の妖精語りて曰く、:2008/05/04(日) 22:42:01
【ぬこ】
動物。その起源は、猫を家畜化したもの。どうやって家畜化したかは不明。

240言理の妖精語りて曰く、:2008/07/03(木) 20:59:28
進化と呼ばれる環境適応の終焉、ハイエンド種。
いかなる環境にも適応すべく自身を作り変え、その生存を脅かされることはもはや無い。
他方、古代にて種が誕生した頃の姿を未だに保ち続ける、エンシェント種。
史上存在したあらゆる逆境を、あらかじめ備えた能力のみで切り抜けてきた。

241言理の妖精語りて曰く、:2008/07/13(日) 23:43:33
人外、と呼ばれた。
ひとではないもの、という事らしい。
人とはなんだ、と問い返した。
おまえはひとではない、と撲たれた。

242言理の妖精語りて曰く、:2008/07/16(水) 23:57:31
納豆なんて人間の食べるものじゃないよ。

243ナットーラ・ネヴァーツケロー:2008/07/21(月) 11:45:34
そうとも。納豆は食べ物じゃあないよ!
でも人間は食べ物だよね!

244言理の妖精語りて曰く、:2008/07/21(月) 18:50:35
人を喰うと人外になっちゃうけど、いいのかな?

245言理の妖精語りて曰く、:2008/08/18(月) 02:23:06
【ダイス】
振ると目を飛び出させる獣。
飛び出させる目の数は、(一般的なダイスならば)1つから6つのいずれかで、
それは確率的に等しいことが確からしい。
その性質から古い時代から賭博に使われる(ダイスが出した目の数で勝負する)ことが多く、
賭場独特の言い回し(※)が一般にも広まった。
(※)例えばダイスが目を3つ飛び出させたとき「3の目を出す」と言う等。

猫の国での別名は【サイ】と言う。
猫の国では道の安全を守る神(「サイの神」)として神聖視され、
ダイスに供える金銭を「サイ銭」という。
死後の世界への道の安全を祈るサイ銭は、特に「渡し銭」という。

246言理の妖精語りて曰く、:2008/08/18(月) 22:23:32
ペレス
トウフ目立体科四面属の鋼物。
寒暖の温度差を代謝に利用する大ガイア系の一部でもある。
名前の由来はイヌヴ神話の主神・クロウザーの持つ武器ペレテケンヌルの切っ先から。

247言理の妖精語りて曰く、:2008/10/12(日) 20:25:28
根が無く、自由に動き回る植物がいる。根無、つまりネムだ。
超硬度の氷で覆われた氷豆腐をも噛み砕く黒大歯根無(クロオオハネム)や人間なら大火傷では済まない高温の湯豆腐を捕食する白大歯根無(シロオオハネム)もいるらしい。

248言理の妖精語りて曰く、:2008/10/16(木) 00:26:23
アルセス(もしくは少年神)が根無に食べられる、という筋立ての俗話は世界のあちこちで見られる。
それだけ根無の食欲は人々に親しまれていたのだろう。

かつて草の民と呼ばれたヘリヘットの人々は、
食欲不振の病人に対し、根無の根を煎じたものを飲ませていたという。
根無の根とはこれいかに? といぶかしむ方も多いだろうが、
彼らは根無の脚葉を根無の根と形容していたようだ。
歌物語「夜のハルバンデフ」にも、根無の根を煎じる老婆の描写が現れる。
もっとも、この部分は後世の人間の手によるものとされているが。

さて、前段の文章と相反するようだが、根無の根というのは存在しないわけではない。
植物にとって根とは何か。
一つにはその身体を支えるもの。これは根無の場合、脚葉が担う。
もう一つ、土中から水分や養分を吸収するもの。
根無の威圧的な口腔のその奥の嚢、噛み砕いた豆腐たちを消化吸収するその内壁は、高級な毛織物のような不思議な手触りだ。
あの繊維一本一本が、根無にとっての機能的な根である。
実際にその顕微鏡的な特徴は、例えばニガヨモギの根などと驚くほどよく似ているのだ。

249言理の妖精語りて曰く、:2008/10/18(土) 17:49:37
根無は体内に微生物を飼っている。

250言理の妖精語りて曰く、:2008/10/18(土) 18:04:55
それにより活発に動けるほどのエネルギーを生み出しているというのか

251言理の妖精語りて曰く、:2008/10/18(土) 22:21:06
豆腐の持つ高エネルギーを利用している様だ

252言理の妖精語りて曰く、:2008/10/18(土) 23:36:05
昔は、会戦の前には強壮剤として豆腐を食べていたらしい。
もちろん本物の豆腐なんて高価すぎて兵士全員には配れないから、豆腐っぽい白いものを、だけど。

スタンドヘッドって動物を知ってるかな?
さいきんは精肉店の店頭などでもあまり見ないけれども、数十年ぐらい前までは
僕たちが消費する肉類の35%ぐらいを賄っていたらしい。
足が4本で手が2本、胴体の上にやけに大きくててっぺんが平べったい頭部が乗っかっている。
全身は灰色っぽい長い毛で覆われ、頭の脇にかわいらしい一対の信号機が付いている。
消費する餌に対しての生産性があまりよくないのと、屠殺が煩雑ななため、牛や馬などの獣に食肉の座を取って代わられた。
やっぱり手の部分が、食肉用家畜としては余分だったのだろう。

その、解体後に余ったスタンドヘッドの長い毛と信号機を、大量の水で長時間かけて煮込み、
そこにほんのわずかの醤油を入れてさらに煮込むと醤油の強い相互作用によって煮出し液がどろどろになる。
それを木枠に入れて一昼夜放置し固まらせたものが、兵士たちが食べていた豆腐っぽい白いもの、の正体のようだ。
俗説では亜豆腐だったといわれているけれど、亜豆腐が僕らの食卓に広まったのは、せいぜいここ50年くらいの話なのだ。

253言理の妖精語りて曰く、:2008/10/19(日) 00:03:01
こんな感じかね?
http://poti.atbbs.jp/flicker/src/OB1224342045351.png

254言理の妖精語りて曰く、:2008/10/19(日) 01:15:29
そうそうそんな感じ。
最近では北方の食文化の流入の影響か、手の部分が再評価されて高値で取引されてるみたい。
これ以上はガリヨンテでの話しになるからあれだけど、
しっかりと茹で上げた後に多めの油で炒めて、そのあと甘辛い味に煮含めるといい。
盛り付けるときには輝草かなんかを添えて。
歯で骨からこそげて食べる、薄い肉皮が絶品だ。

255言理の妖精語りて曰く、:2008/10/19(日) 15:56:45
揚げスッテンの甘辛煮である。

※スッテン:スタンドヘッドの手の部分のこと。

256言理の妖精語りて曰く、:2008/10/28(火) 18:11:06
スタンドヘッドを食べた奴の頭にも信号機が出るっていうのは本当なのかな?

257言理の妖精語りて曰く、:2008/10/31(金) 15:45:36
本当だよ
信号機が生えた人がスタンドヘッドになるって食用が禁止されたりもしたけど、
今では治療法が確立して、珍味中の珍味として食べられてるよ

258<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

259<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

260<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

261<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

262<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

263<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

264<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

265<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

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270言理の妖精語りて曰く、:2009/01/18(日) 00:00:34
全く青いムカデがやらかす虫食いというものは、
不快なものだな!!!!

271言理の妖精語りて曰く、:2009/06/28(日) 13:15:59
【ラクダ】
長い毛に覆われた舷側と優美に伸びる舳先を備え、流砂地域を渡ることから「砂漠を往く船」と呼ばれる。
すべてを飲み込む広大な砂の海を行き来する貴重な交通手段として、古代から家畜として利用されていた。

272ジョージ・シルバースミス語りて曰く、:2009/07/02(木) 23:42:56
宇宙人?じゃなぜ見た目が白人ホモサピエンスなわけ?
しかもチョビヒゲが涎を垂らして喜びそうな金髪碧眼ぞろいときている。
「スペースブラザーズ」とか言いつつ黒人やインディアンやアジア系の姿の奴がいない。
結局、白人優位主義が滲み出てるんだよ。だから「兄弟姉妹」に他の人種がいないんだ。
そんな幻想のお友達に囚われてる親父も親父だな。
全員黒人にしておけばアイザイア伯父さんともうまくいってただろうよ。

……本当にアタマをいじられたのかもな。

273言理の妖精語りて曰く、:2010/09/17(金) 01:02:13
【三大古生物】
ナラワシ、シキタリ、デントーの三種の動物を指す言葉。
古来からまったく姿を変えずに存続し続けている。
進化や適応変化なしに、数千年以上の時間をどうやって生き延びてきたのかは謎である。
環境や外敵などに対しての対応力が、通常の生物とは桁外れに高いと考えられている。

進化を必要としない完璧な生物である、という俗説もあり、神として崇める文化も存在する。

274言理の妖精語りて曰く、:2010/09/17(金) 01:18:57
ここまでの議論から、ナラワシ、シキタリ、デントーの生命力、環境適応能力は異常に発達していることは伝わっただろう。
蟻や魚や人間のような、自然の中にその起源をもつ一般的な生物としては考えられないほどに。
ここにも、自然とは異なる、まったく別の「力」が加わっている可能性がある。
例えば、彼らは地に落ちた紀神かもしれない。
あるいは、反自然生命体(マルタの人工生物などを想起せよ)であるかもしれない。
暴論だと思うだろうか? 妄想だと笑うだろうか?
結構。
暴論。妄想。胸をはって語ろうではないか。
世界の不自然に対峙するには、我々もまた、不自然な武装を持つしかない。

(「不自然な生物、不自然な自然」より)

275言理の妖精語りて曰く、:2010/09/29(水) 22:35:28
デントーの滅びに対し、絶滅からなんとしても保護すべきだと主張する集団と、
種の滅びは自然の流れに任せるべきだと主張する集団が出現したが、
議論の決着どころか、保護派が現実的な行動にうつる前に、すでに状況は手遅れとなっていた。
デントーの不自然な絶滅は、多くの一般市民にとっては世界中にありふれた環境系ニュースのひとつにしか過ぎなかったが、
文化人を自認する一部の市民にとっては、神の死にも等しい過酷な現実だった。
デントーは絶え、デントーを語る者もいなくなった。

276言理の妖精語りて曰く、:2010/10/10(日) 13:11:31
ナラワシとシキタリの捕獲に成功した生物保護委員会は、
デントーの人工孵化をもくろんでいる。

277言理の妖精語りて曰く、:2010/10/11(月) 01:31:44
「理論的には、正しい。
今日の進化論では、デントーは、ナラワシとシキタリから生まれたとされているからだ。
しかしこれはあくまで実証に欠けた仮説に過ぎないのも事実だ」

278言理の妖精語りて曰く、:2014/11/22(土) 00:15:10
苦魔

ほぼ全ての大陸に生息する大型肉食獣。正確には雑食性で木の実をよく食べる。
肉食専門でないせいか、他の動物を捕食する際は機動力を奪うだけで、留めを刺さずにそのまま食べる。
腕の力や噛む力が凄まじいため、機動力を奪う際に結果的に絶命させることも多いが、
獅子などのように頚動脈を噛み切る、窒息死させるといった殊勝な本能は希薄のようである。
そのため、機動力を奪うための一撃で死ねなかった獲物は、生きたまま齧られることになる。
動物の中でも知能が高く、気に入った餌を重点的に摂取しようとする性質も持つ。
人間の味を覚えた苦魔はまさに苦しみをもたらす悪魔の如き存在であり、生半可な魔獣よりも恐るべき存在として語られてきた。

しかしその巨大な体躯、力強さは憧憬や崇拝の対象にもなっている。
ラタルマーヤ(ナンキョクグマ)のように宗教によって神聖視される種もある。
その力を手に入れようとする者も多く、苦魔を操るための術体系も各地で発達した。

279言理の妖精語りて曰く、:2015/01/25(日) 17:45:14
苦魔の多い地域で、人々は皆、鶏肉の茶漬けを持ち歩いている。
襲われた時、鶏肉の茶漬けを差し出すと、苦魔は人間の味から興味が逸れ、茶漬けを一飲みにして立ち去ると伝えられている。

280言理の妖精語りて曰く、:2016/08/06(土) 21:46:13
【猫の国】には、特殊なトントロポロロンズが生息しているという。
名は確か「トントロポロロンズ・ボルジャーノン」だったか。

だが、こちらのトントロポロロンズにも、多様な種類や形態が存在することは、意外と知られてはいない。
その代表格が、冬期にトントロポロロンズが寒さで変態する「トントロポロロンズ・コッチーナ」である。
その存在があまりにマイナーなのは、発生する条件があまりに厳しいうえに、変態した後は、元の形態とは似ても似つかない姿となってしまうためである。

それゆえに、「冬のトントロポロロンズ」と言えば、厳しい鍛練や過酷な経験によって、大きな変化を遂げた人物のことを指すのだ。

281言理の妖精語りて曰く、:2016/11/15(火) 02:49:42
アルゴトルチの象

真っ白な巨象のような、恐らく生物。霊的存在ではない模様。
その偉容はルザナイ教の神話に登場する「南の白象」を思わせる。

南極圏への調査において、各国合同の調査班の前に出現し、その進行を阻んだ。
アルゴトルチとはこのチームのリーダーであり、最初に視認した人物の苗字である。
その姿を見た彼女は立ち止まったが、後ろを歩いていた班員は気付かず彼女の止まった所から9歩先に歩いてしまい、遥か遠くから放たれた鼻の一撃を食らい血の霧となって消し飛んだ。

それから前進を開始し、止まらなかったため、護衛班の威嚇射撃と術の投射を受けるが怯むことなく攻撃した者に反撃を加えた。

命からがら調査基地に戻ったが、彼等が来た方向には巨大なクレバスが生まれておりそれ以上の退去は不可能であった。

調査班を派遣した国々により全世界英雄協会に依頼がなされ、「七大理事」のうち三人を含む救出チームが投入される。
協会の奥の手とも言える大理事が投入されたのは、危機の正体を見定めようとした未来視、千里眼を持ちの英雄が三人爆発四散する事故が起こったため。
三人の再召喚までの時間がかかり過ぎることから急遽決定された。

戦闘の素人を庇い逃がしながらだったとは言え、「七大理事」複数人でも「象」の追撃を止める事は出来ず、「死」の危険すらあった。
象が止まったのは、南方ルザナイ教の伝承において、「南極の玄関」とされる境界線上でのことであった。

七大理事ランディバイスの反撃で折れた牙の先端をサンプルとして持ち帰る事が試みられたが、それを持ったまま去ろうとするとそのぶん白象が進んできたため、同じく七大理事のアーサー・マクドナルドの全力投擲によって放棄された。
牙が白象の遥か後ろに飛んでいくと同時に、巨象は向きを変えることなく滑るように南極の方向へと後退していった。
アキエル曰く「つるーっ、て感じ」

282言理の妖精語りて曰く、:2017/01/30(月) 21:52:01
【マントゥス】
マントゥスとは、倭国特有の精霊である。
その色は白いが、その形はトントロポロロンズとは似ていない。
トントロポロロンズの体は四角いが、マントゥスの体は半球状であり、とても柔らかい。
そして、トントロポロロンズには、まだ内蔵が見つかっていないのに対して、マントゥスには内蔵がある。
マントゥスを解剖すると、黒くてどろっとした流体や、細切れの焼いた肉や、赤茶けた血に塗れた野菜類などの様々な内容物が発見されるのだ。

倭国の夏が蒸し暑いのは、マントゥスが、全身から蒸気を発するからであるが、野生のマントゥスは、冬には姿を消す。

そこで、倭国の人間は、冬になると夏の暑さを懐かしんで、屋内でマントゥスを飼うのだ。
誰でも、倭国の雑貨屋へ行けば、ガラスケースの中から、寂しげにこちらを見つめるマントゥスを見つけることが出来るであろう。

283言理の妖精語りて曰く、:2017/03/28(火) 18:12:47
ギャラクシースネイル、すなわち銀河ナメクジとは、膝の上に乗りたがるペットである
体長は、成体で30センチから60センチになり、「エクレア」と呼ばれるそのボディには、黒地の表皮に色とりどりの星模様が輝く
彼らが、飼い主の膝の上に飛び乗る動作は、好意の感情の表れではあるが、慣れない者にとっては、宇宙的恐怖以外のナニモノでもない。

ちなみに、雌雄同体である。

284言理の妖精語りて曰く、:2017/05/09(火) 13:27:31
玉模前

九の尾を持つ大妖狐。鎖国解除直前の天照府に現れ、住人たちに分身を植え付け、配下となした。
その広まりは「感染」という形をとり、強力な戦士や術者を抱えていた天照府幕府ですら対処のしようがなかった。

そこで助けを持ちかけたのが全世界連盟であった。連盟は鎖国解除を条件に援助を申し出、
この国際機関と繋がりのある全世界英雄協会から玉摸前対策に適した英雄たちが派遣され、
本体は討伐され、散らばった分身も疫学的に根絶された。

苦肉の策として国際社会に助けを求めた天山家だったが、これをきっかけに畳みかけるように国内情勢への介入が行われ、
平民も参加できる選挙制の導入などを経て、将軍家はやがて象徴的な存在にされてしまう。

285言理の妖精語りて曰く、:2017/05/09(火) 18:31:01
玉模前、その正体はアウター・エキノコックス。

化け狐「玉藻前」に感染したエキノコックスが妖狐の体内で魔性を得たもの。
妖怪となったのはそのうちのいち個体であり、玉藻前が討伐され石となると
玉摸前も眠りについた。

墓標船「天狗神宝ミハシラ」に記録された情報によると、その世界では妖怪の活動の停滞期が終了し、
そこの人類は危険を避けるため、石化が解け始めていた玉藻前を「ポータル」に投棄したという。

それが何等かの理由でこの世界に流れ着いたらしい。玉藻前の石化部位は玉摸前の糧となっており現存しない。

玉摸前は正体が判明するまで、自分自身をそう称していたこともあり玉藻前そのものだと認識されていた。

286言理の妖精語りて曰く、:2017/07/04(火) 05:44:08
ナゲラッパ鳥は、自分の頭にパセリを植える習性を持つ。
彼女たちは、逃走中に疲れがたまると、そのパセリを口にしてラストスパートの活力を得るのだ。

287言理の妖精語りて曰く、:2017/07/04(火) 17:43:54
まあ、皮肉にもそのパセリのせいで狩りの対象となっているのだが。

288言理の妖精語りて曰く、:2017/07/14(金) 17:48:36
トントロポロロンズは、ラッパの音を聞かせると、おとなしくなる。
だから、町をトントロポロロンズ売りが歩くときは、いつもラッパの音がするのだ。

289言理の妖精語りて曰く、:2017/07/15(土) 08:47:11
夏は、トントロポロロンズの季節である。
倭国における彼女?は、しばしばカッチン魚のミイラをピーラーで薄切りにしたものを頭に載せている。

このミイラは、数ヶ月もの間、煙でいぶしたものであるそうだ。
そこまでされるとは、きっとカッチン魚というのは、凶悪な罪人か悪魔であるに違いない。

290言理の妖精語りて曰く、:2017/07/29(土) 07:34:39
ツルル・ルテンは、トントロポロロンズと縄張りを争う別種の軟体動物である。
彼らは、元来黄色い身体をしているが、成体になると頭に焦げ茶色の樹液を塗りつける。
それをもって、成人の証とするのだ。

291言理の妖精語りて曰く、:2017/07/31(月) 18:22:44
トントロポロロンズの亜種には、腹に何かを詰め込む習性を持つモノがいる
内臓の代わりに、チリメンという小魚の群れや、種無しウメスター、朝告げ鳥の半熟卵などを詰め込むのだ

292言理の妖精語りて曰く、:2017/08/09(水) 14:08:26
エルフ

中央大陸のエフニカ王国と北方エルフ共和国に棲息する粘菌状生物。
生物の脳に寄生し、その知能を自己のものとして獲得する。知的生命体に寄生した場合、彼等は知性を得ることになる。
所定の手順を経れば、過去の知性を持ったまま新たな宿主に寄生することが出来る。
エフニカ王国と北方エルフ共和国においてはこの方法で数百年分、千年分の叡智を蓄えたエルフが上流階級として国の采配を握っている。

宿主の脳の影響を受けたエルフは美意識を獲得し、「自身の体(とくに顔)」の構造をいじって美形にすることが多い。

293言理の妖精語りて曰く、:2017/08/21(月) 20:45:31
縁花草は、倭国の特産物である。
その花は、風に吹かれると独特のうなりを上げる。

294言理の妖精語りて曰く、:2017/08/22(火) 13:55:26
金持ちな風流人はこの特性を活用し、品種や産地の違う縁花草を並べて植えて、
広大な庭をひとつの楽器とするのだ。

295言理の妖精語りて曰く、:2017/09/28(木) 20:38:22
銀毒の蜘蛛は、無窮の深淵に巣をかける

296言理の妖精語りて曰く、:2017/10/29(日) 16:51:21
ラッパ獣の身体からは、金管が生えている
そしてコイツが、動くたびにファーファー音を立てるのだ

297言理の妖精語りて曰く、:2017/11/06(月) 22:43:03
新しい世代のエルフたちがどうやって知的生命体の脳を得ていたか。

「万民友和」思想は犯罪者の権利も認めており、中央大陸のエフニカ王国と北方エルフ共和国もまた、
様々な憲章への同意などにより、これを同意している、という扱いである。

というわけで、

昔のように、死刑囚の凶悪犯の脳味噌であっても、大っぴらに取り込む、というわけにはいかない。

298言理の妖精語りて曰く、:2017/11/13(月) 14:39:26
これを解決するための申し出をしたのは全世界英雄協会であった。

彼らは英雄が憑依するための素体を別方向に改良し、「エルフ」を収める新たな体にする、
という研究をはじめることを決定した。

299言理の妖精語りて曰く、:2017/11/15(水) 12:28:23
「式」をやどらせた植物系素材を基体としたそれは、
新世代の「エルフ」に、それまでと異なるアイデンティティをもたせた。
別に「地上のほかの生命体とは別次元の異なる知性」を得たというわけではない。

「別の体」は民族衣装のように機能し、別の体を得た「エルフ」の心に作用した。

300言理の妖精語りて曰く、:2017/11/20(月) 20:12:27
ただ、原エルフ種の体積は、ヒトガタの頭部に収めるには、あまりにも肥大化し過ぎていた
その中枢神経「量」は、多すぎたのだ

それゆえに、搭載したエルフの身体は、ヒトガタからはみ出さざるを得なかった
そのはみ出した部分は、あるいは「触覚」となり、あるいは「擬態髪」となった
中には、耳や鼻から漏れだし「異様に長い鼻」や「長い耳」として表れたものもあったのかもしれない

そう、かの有名な「エルフ」像は、そこから始まったのである

301言理の妖精語りて曰く、:2017/11/29(水) 05:52:54
ドーア=ターッバルシュ=ワフー=ワフー、これが縮んで「ドワーフ」である。

十二星座とその主なる大空の外壁の女神を崇拝する珪素生命体、それが彼らである。

302言理の妖精語りて曰く、:2017/12/31(日) 20:38:50
カルトーシュカ(じゃがいも)

「芋」としての形態を備えるが、この世界の植物のあらゆる系統樹に属さない。
アレクサンドル・イワノフのポケットに入っていたためにこの世界に持ち込まれた。
イワノフの出身世界の食糧事情を一変させたほどの優秀な作物であり、
なおかつイワノフの共産主義がこの世界で広まる現象を語るにあたって外すことの出来ない要素である。

当時、中央大陸で栽培されていた作物は魔術による制御機構がつけられていた。
農家は領主から種をもらい受け、それを育てる、という形をとるのだが、
領主の胸先三寸で魔術師が壊死機能を起動させればそのまま腐敗、崩壊してしまう。
領地内に居る限り、隠していても無駄であり、これにより諸侯たちは農民階級の生死を握った。
仮に反乱に成功したところで、平定軍が余所から遣わされるまでもなく、食物は死に絶え、
その年にどんなに豊作に恵まれていようとも、反乱者も飢え死にすることになる。

共産主義が説く解放の思想と主張はじゃがいもと共に流布され、領主たちに支配されず、自分たちの意思で育てられる作物としてシンボルとしての扱いも受けた。

303言理の妖精語りて曰く、:2018/01/09(火) 05:26:59
オルテガ魔術

生き物の生態にはたらきかける魔術。木の棒を鋼の如くになし、
種撃ち草の射撃威力を銃器の如くになし、自身の肉体に用いる事で筋力強化したり、
感覚器官をより鋭敏にすることもできる。

その名は中央大陸で信仰される大地の中心の女神オルテガ(オェル=トェガ)に由来する。
「大地の中心の女神から生まれた」と規定されるあらゆる生命体に対して有効であるが、
ホモ・サピエンス、じゃがいも、ジヌイービ、また
アウター等「この【宇宙】のこの【地球】に起源を持たない生命体」に対してはほとんど効果が無い。
この世界の動植物を食べて育っていてもこれは変わらない。

中央大陸の各地において、オルテガ女神の神名のそれぞれの発音を名称に冠した魔術があり、
それらは総じて生き物の生態に働きかける、という同じ根本原理を持つ。
そうした生態操作魔術の多くは支配階級が支配階級であり続ける為の特権として用いられた。
この術を独占的に運用できることは、それを持たない被支配階級の生殺与奪を普段から握り、
闘争に際しても圧倒的優位に立てる事を意味するためである。

オェル=トェガ魔術、オールトーガ魔術、ウルトゥカ魔術、エリトグー魔術、エッリ=ト魔術の流派の秘奥は強く秘され、
守られてきたが、オルテガ魔術は最も重要な「根」の魔術幹が外部に流出してしまった。
「根」の魔術幹は言うなれば魔術行使における「マスターキー」であり、
これが押さえられると、あちらから停止呪を行使されることで術が解除されてしまう。

流出したオルテガ魔術は大陸中に広まり「解呪できる」という部分も含めて便利な道具として
民衆に用いられるようになった。それと共に「オルテガ魔術」という名称は
「中央大陸における大地の中心の女神の名を冠した生態干渉魔術」の代名詞となり、
やがて一種の総称、ジャンル名として認識されることになった。

304言理の妖精語りて曰く、:2018/03/02(金) 20:33:32
【人狼】とは、寄生生命体の一種である
しかも、この寄生生命体のエサは、寄生した生物の同族なのだ
確かに【人狼】には、正体を隠蔽する能力もある
だが、そんな食事しか出来なければ、正体がバレるのは時間の問題だろう
それゆえに【人狼】は、絶滅危惧種なのである

305言理の妖精語りて曰く、:2018/03/12(月) 05:24:01
独角種ノトラトレコンは青白い身体と角を持つが、その角は興奮すると紅く輝くのだ

306言理の妖精語りて曰く、:2018/04/07(土) 15:07:59
エルフの十二賢者

生物を取り込む事で知性を持つものとなったエルフたちの祖。粘菌状生物としてのエルフは太古の昔から中央大陸の「エルフの森」に棲息していたが、
奇跡的な偶然によって知性を得た彼らから、知的生命体としてのエルフの歴史がはじまった。

知性は持つものの、その在りようは純粋な粘菌状生物のそれを色濃く残しており、「12の核を持つ群体」とするほうが実態に即している。

307言理の妖精語りて曰く、:2018/04/07(土) 15:59:50
統率と秩序を思考する「13番目」が凝結し、しかし群体を離れた。

その個体はエフニカ王国の建国者とされる。
それは森で行き倒れた人間に粘菌を呑ませ、仲間を増やした。
殖えたモノたちは取り込んだ脳の情報を反芻し、「13番目」を中心としてそこにあった「処世訓」が共有された。

もし、町や村に忍び込み、仲間を増やすなら、「屍人」のような魔物とみなされ、駆除の対象となるだろう、と。
そして人間の場合は犯罪者のみを取り込み、脳と一体化した部分を培養し、動物に仕込む、という基本方針が出来上がった。

308言理の妖精語りて曰く、:2018/04/08(日) 16:42:19
エルフの十二賢者は、動物の脳をかき集め、繋げて稼働させたことで生まれた「高度な知性」である。
しかしその本質は「食欲・拡大欲を持つ計算機」のようなもの。

一般的なエルフや彼らが宿主とする知的生命も持たない形の演算能力・情報処理能力を持つが、
「十二賢者」から知を得ることは、得て生きて帰ることには危険が存在する。

下手をすれば彼らに取り込まれ、消化され、同化されてしまう。エルフでさえもである。

309言理の妖精語りて曰く、:2018/04/09(月) 19:06:29
雲ナナフシは、クラウド神経網を持っている
高山の山頂で待ち構えていた雲カマキリが噛みついても、無事であることが多いのは、そのためである
雲ナナフシの身体の三割は囮であり、その部分を捕まえられても、切りはなして逃亡することが出来るのだ

310言理の妖精語りて曰く、:2018/04/10(火) 05:32:40
特定の物体に幻像を被せる「テスクチャ」という術式は雲ナナフシを大量に取り込んだ「核」から、生成された。
その「神託」を受けたエルフは、それを携えイワノフ主義者たちに接触。
これを提供した。この術式により、カルトーシュカ(じゃがいも)は普通の作物に擬装され、革命闘士たちを助ける事になった。

その「返礼」ゆえなのか、後に起こった未曾有の「共産の風」の猛威を、エルフの二つの国は殆ど浴びずに済んだ。

311言理の妖精語りて曰く、:2018/04/24(火) 00:11:32
バンパイアとは吸血鬼の中でも所謂「デイ・ウォーカー(昼間に出歩く者)」に区分される種族である。

しかし太陽に当たると流石に死ぬ。この特性を生かし、北辺帝国の【地上太陽】は封印したバンパイアの「処分場」としても使われてきた。

312言理の妖精語りて曰く、:2018/04/24(火) 05:06:29
バンパイアの中でも齢を重ねて力をつけ、その結果【地上太陽】に投げ込まれても、死なず、脱出を果たし得る者、それが「長老」である。
そして神話においてはその更に上をゆく存在が語られている。

【散らばった大地の時代】において、【太陽系】の中心に鎮座する正真正銘の【太陽】に放り込まれてなお、生還してきたという規格外存在。
「古老」である。

313言理の妖精語りて曰く、:2018/04/29(日) 06:50:18
「長老」以上のバンパイアを宿主とできたエルフは存在しないという。

同クラスの力を持つ存在で出来た例があるため、体質的なものと考えられるが……

314言理の妖精語りて曰く、:2018/05/03(木) 04:22:05
【猫の国】の【地球】に存在したバンパイアは、この世界のバンパイアと様々な形で対照的である。
便宜的に彼らを【ヴァンパイア】と呼称する。

まず【地球】とは別の、遠い星から来た異星人レプティリアンが生み出した改造人間である、という点。
【猫の国】の【地球】にも様々な怪異が棲息したが、ヴァンパイアは魑魅魍魎、妖精妖怪、怪物魔獣に
ぶつけ駆除や戦闘を行わせるために作り出された「生きた兵器」の一つである。時には【地球】在来の知的生命である
ホモ・サピエンス(そのうち、こちらの世界に渡ってきた者たちが「ハムサプア」「シャピーエン」の名で知られている)も
時に戦闘の相手となった。

ヴァンパイアの素体はホモ・サピエンスであるが、その社会に復帰できないよう十字架などの宗教的シンボルを恐れる刷り込みが行われた。
入ることで臭いを消したり、船を使って逃げられないよう、流れる水の上を渡ったりできず、それを恐れるようにも作られている。
この弱点もこちらの世界のバンパイアには無いものである。

315言理の妖精語りて曰く、:2018/05/11(金) 06:30:41
ヴァンパイア、それは竜祭司アザリントンが編み出した余興のようなものだ。

ヴァンパイアが怪物なり妖怪なりに殺されようが食い殺されようが、同胞の地球人にリンチさえ心臓に杭を打ち込まれようが、全く以てどうでもよい。
かわりはいくらでも作れるし、ヴァンパイアが皆殺しにされたところで怪物や妖怪への対策はとっくに万全なのだった。
レプティリアン族の安全どころか、その個々人の安心感すら全く揺るがない。

ヴァンパイアとは、日光に弱い、十字架を恐れる、ニンニクも猛毒、こういった「縛り」を設けた上でカスタマイズしてぶつけて遊ぶオモチャといったところである。

316言理の妖精語りて曰く、:2018/06/20(水) 20:29:20
【散らばった大地の時代】には、竜は群れをなして行動しておりました
それはまるで、宙に垂らされた帯のように見えたため、これを【竜帯】と呼びます

対する猫は、日の当たる場所に群れ集って、雲のようなカタチをとりました
こちらを【猫雲】と呼びます。

【帯】と【雲】二つの集団は、時にぶつかり、時に道を譲り合いながらも、この【散らばった大地の時代】の趨勢を定めてきたのです。

317言理の妖精語りて曰く、:2018/08/09(木) 05:57:47
【魔眼蟲】(まがんちゅう)は、魔界にのみ生息する眼球状の蟲だ
これは、かなり警戒心が強い生物ではあるが、捕まえること自体は簡単である
この蟲は、ひたすら一点をみつめたがるだけでなく、自分の視界だけがこの世の全てだと思いたがるフシがあるので、それを利用するのだ

まず【魔眼蟲】に人差し指を突きつけ、渦を作るように指を回しながらその瞳孔へ近づけてゆく
そうして瞳孔へとたどり着いたら、今度はリズミカルに上下左右に人差し指を動かすのだ

このとき、人差し指をあまり大きく動かさないのがポイントだ
大きく動かし過ぎると、最後の手順に影響が出るのである

そして最後に、人差し指を不規則に動かして蟲の注意を惹きつけながら、残りの指で一気に【魔眼蟲】を捕まえるのだ
【魔眼蟲】は、ほとんど視ることしか能力を持たない上に、一度捕まえられるとパニックに陥ってしまう
そのため、こうなればもう逃がす心配はほとんど無い

やがて落ち着いた【魔眼蟲】は、『最初から自分は捕まっていたし、これが自分にとって自然な状態なのだ』と自分に言い聞かせようとするであろう
それこそが、この蟲の悲しき特性なのである
【魔眼蟲】は、多くの異能を持ち、単純な魔力一つをとっても本来は容易く捕まえられる相手ではない
けれども、こうして特性であるプライドの高さと精神の脆さを利用してしまえば、実にあっさりと捕まえることができる
これこそが、現状を見直し新しい未来への理想と道筋を修正することが出来ないモノの、末路であると言えよう・・・

318言理の妖精語りて曰く、:2018/08/23(木) 05:34:57
【ブタ】は、ときどき空を飛ぶ
金色の、光を放って

319言理の妖精語りて曰く、:2018/09/22(土) 18:30:08
この世のどこかには「涙の花」があるという
泣きたいけれど泣けなかったとき、涙の花が一輪咲くのだとも、その花こそが涙のもとなのだともいう

わたしが咲かせた涙の花は、どんな色をしてるのだろう、どんな香りがするのだろうか?

320言理の妖精語りて曰く、:2018/11/07(水) 21:32:34
白毛の多眼多脚獣「イレミア」は感情豊かだが泣くことがない。
一説には彼らの涙や涙の代わりとして表出したものは、魂や概念までもを蝕む猛毒となるのだという

321言理の妖精語りて曰く、:2019/01/07(月) 22:38:44
パイローディアの花は、火を噴き出すという。
だが、それが何の役に立つのか知る者は無い。

あるいは、花自身すら知らぬのかもしれない。

322言理の妖精語りて曰く、:2019/01/09(水) 03:59:24
無用の用こそ華である

323言理の妖精語りて曰く、:2019/02/18(月) 07:23:45
果樹パナケウは、手紙を出す前にその手紙の対象の反応を知ることが出来るという、不思議な樹である。
その枝に宛先を書いた手紙を結びつけると、それを出したときと全く同じ返信の手紙が、パナケウの実から現れるのだ。

324言理の妖精語りて曰く、:2019/05/01(水) 09:27:24
【氷滑鳥】は、氷原に棲む飛ばない鳥であり、ヒトを恐れない猛獣である
その体長は、最大で三馬身にもなる

325言理の妖精語りて曰く、:2019/05/07(火) 22:23:03
エルフは自己の菌糸を植え付けることで「個体数」を増やす。しかし重犯罪者、凶悪犯でなければならず、
その選別においても厳しい条件をクリアしなければならない。例えば、ある国の法で政治犯だから、思想犯だから、といった理由では
植え付けは許可されない。過失により殺してしまった者も、無理である。

条件を無視し、不正な植え付けを行ったエルフの前にはどこからともなく、種族の祖たる【エルフの一賢者】が現われ、
そのエルフの宿主から菌糸を根こそぎ吸い取り、エルフとしての人格を剥奪・解体する。宿主も同時に死ぬ。
そして植え付けが行われた者から、初期段階のうちに菌糸を吸い取り除去する。こちらは無事に回復できる。

326言理の妖精語りて曰く、:2019/05/11(土) 03:47:18
ルール違反を犯したエルフへの苛烈な罰は、しかし『万民友和』思想に反する。
が、不法に宿主を得たエルフを現地の警察も捕まえることを渋り、法曹関係者も苦い顔をしつつスルーした。
なんとマスコミすらも、取材はまあせんでいいか……みたいな空気を漂わせ、
結局取材メディアは中央大陸以外の大陸から来た所に限られることになった。

殺しに来る【エルフの一賢者】対策のために、【全世界英雄協会】は他大陸の英雄を動員した。
中央大陸の英雄達もまた、【一賢者】を止める作戦に加わることにどうにも乗り気でなかったのだ。

「止めようとしても止められないし、止めるべきでも無い。中央大陸の全ての国と地域で共通の、大いなるしきたり、約束事の一つだ。
掟を破り不正に肉体を奪ったエルフは祖先の手で召される。これがエルフ達の名誉と信用を守るってもんだ。アレが済めば全て円く収まるんだよ……」

327言理の妖精語りて曰く、:2019/05/11(土) 20:46:22
【の】は言語生物であり、一説には言語大戦時に造られた生物兵器ではないかと言われている。
その最大の特徴は任意の存在と存在の間にある種の関係性を生じさせ新たな一つの存在を生み出すことである。
これにより、【ポニーのしもべ】【サトワクペスの竜】【男の娘】など様々な存在が世に誕生した。

328言理の妖精語りて曰く、:2019/05/13(月) 11:50:07
新たな存在を産み出すこと、それは【の】の強力な能力のひとつの側面を表したものだが、全てではない。
【の】のもうひとつの力は【の】が取り付いた対象の本質をぶれさせることである。
つまり、
「【の】の強力な能力のひとつの……」と続いていくと【の】が取り付いた対象が結局なんであるのかがわからなくなる。数個【の】が連なった形ではその力は弱いが、数百個【の】が繋がると【の】が取り付いた対象物はその本質を失い、存在消失におちいるのである。

329言理の妖精語りて曰く、:2019/07/12(金) 22:53:06
トントロポロロンズは、もともと水棲生物であったという説がある
【平べったい大地の時代】に存在した【ミソ内海】という海で、彼女たちは自由に泳いでいたのだという

330言理の妖精語りて曰く、:2019/08/20(火) 04:09:42
【海百合の舌持つ山椒魚】

「珊瑚の角を持つ蛙の国」における「エルフ」である。
ジヌイービたちに伝わる多神教神話体系の一つにおいて語られる種族であり、その神々の血を引く半神ともされる。

口に納められるものは何でも丸呑みにし、口から出せるものは何であれ出す。
彼等は呼吸や食事で体外から入るものを「言葉」に変換して吸収し、その口から出る言葉は出た瞬間に「言葉以外のもの」に変貌させる。
文字もまたそうして変貌するものの一つであり、【海百合の舌持つ山椒魚】が登場する神話体系において、(ジヌイービたちが使う)文字を起源を語る説話にも登場する。

いわゆる「ジヌイービの一神教」がこの神話体系の信仰を席巻したあとも、「妖精」枠でその存在は語られ続けた。

331言理の妖精語りて曰く、:2019/09/01(日) 22:26:20
パナケウの花は、天然のラッパとなる

332言理の妖精語りて曰く、:2019/09/25(水) 22:56:41
終端獣パンゲオは、動物と植物の特徴を併せ持つ
この獣こそ、惑星の生態系全ての情報を持って外宇宙へ届ける「生命の代表者」すなわち【終焉獣パンゲオン】へと成長する過程なのだと言われている

333言理の妖精語りて曰く、:2019/09/30(月) 22:37:40
【大移動獣】の異名を持つ魔獣パーンゲは、獣でありながら鳥類のように「渡り」をする
その振る舞いは、特異性から【グルメトレイン】と呼ばれる
乾季になるとパーンゲは、様々な食物を採取・保管しながら大陸を横断し、ついには海をも渡るのだ

パーンゲは、成長する前の魔獣【パーン】の状態では、単なる森や沼の主に過ぎない
だが、成長期を迎えパーンゲに成長すると、その体格と能力は大きく向上し、【グルメトレイン】のような強行をも可能とするようになるのである

ちなみに、パーンゲが撒き散らした「食べ残し」の種子や卵、生物の幼体などは、落ちたところで繁殖する
これは既に、チャカ大陸独自の生態系に組み込まれており、こうした「作用」によって【グルメトレイン】は、チャカ大陸の生態系をより豊かにしていると考えられているのだ

334言理の妖精語りて曰く、:2020/03/28(土) 07:46:30
大鵬(ランド・バード)は、幼体でも丘より巨大な鳥であり、精霊の一種とも考えられている
そんな大鵬は、同種と出会ったとき、たがいに身体をこすり合わせて挨拶をする
大抵の場合、その背中にはさまざまな動植物(ヒト含む)が居住しているので、その際にそうした動植物の「大移動」が起きるのだ

また、その挨拶の際に、植物の種や卵などが大地に落ち、その生息域を広げるという結果をも産んでいる
鳥類学者たちによれば、こうした「運び屋」としての働きこそが、大鵬の真価であるとか
昆虫が花粉を運ぶように、大鵬は生命情報を遠方の地へと運ぶのだ

335言理の妖精語りて曰く、:2020/03/29(日) 23:01:52
未完の小説の続きを読むため、サルとタイプライターを組み合わせた魔獣を作ったが、まだ対象作品の一話分すら書き上げることが出来ていない
カオスの果てに名作を再現する可能性をつかむためには、更なる試行が必要なようだ

それにしても、遊んでばかりなのは、どうしたものか?
いや、執筆に集中させるためには、逆にもっとしっかりとした休息を与え、心身を強制的にでも休ませるべきか?
あるいはやはり・・・・・・・・バナナの供給量が足りないのか?

336言理の妖精語りて曰く、:2020/04/03(金) 22:18:11
銀狼は、吠える
清らかな泉の縁、白く大きな岩の玉座で

337言理の妖精語りて曰く、:2020/04/06(月) 06:13:10
「爆笑カエル」は、昔話『笑ったことのないお姫さまたち』にも登場しており、独特の鳴き声とその声の長さと大きさで有名である
一説によれば、昔話に出ているのは、カエルではなく似たような鳴き声を持つ「ケラケラドリ」であるとか

なにしろ、話の中ではお姫さまが、笑い声の主に会うために連れ出されるところで話が終わっているので、本当にカエルなのかというところに解釈の余地があるのだ

338言理の妖精語りて曰く、:2020/04/22(水) 23:47:13
スープの中でも歌う【呪文貝】と胃袋の中で通訳をこなす【代弁鳥】の生態は、似て非なるものだ

339言理の妖精語りて曰く、:2020/05/07(木) 17:50:14
ゴーレムの一種【宝石のケモノ】は、作られた当時の命令を永遠に繰り返し続ける
全身が石であるその身体は、繊細な美しさを持ちながら、ひどく頑丈だ
その上、強い再生能力を持つので、破損が生じても問題なく、千年以上前から「生きて」いる個体も存在するという

その身は不死だが全く傷つかないわけでもなく、その心身に生じた傷は宝石の奥に残えう
そして、光を反射して、かえってその輝きを高めていくのである・・・

340言理の妖精語りて曰く、:2020/05/09(土) 10:50:52
古代樹は、大地とその体内を流れる水の記憶をとどめている

341言理の妖精語りて曰く、:2020/06/20(土) 23:26:54
カーボンナノファイバー・カシミヤヤギは、特例の遺伝子操作によって作られた『復興生物』だ
彼女は、あらゆるものを食べて強靭な繊維の毛に変えることが出来る

『新人類』たちは、その噂だけ聞いて黄金の羊がどうこうと騒いでいるようだが、彼女の真の価値は、あらゆる産業廃棄物を無害にすることが出来る点だ
ただ・・・・そんな彼女の食欲と咀嚼能力が予想以上だったため、旧時代の文明の遺産はすべてそのお腹の中へと消えていってしまった・・・・・・・・
貴重なデータ記録媒体、残存していた貴重な機械類、そして、唯一その毛を織ることが出来た、織機さえも

342言理の妖精語りて曰く、:2020/10/04(日) 08:53:22
【緑死人】(ゾンビィ)とは、人間種に感染することで増殖する、野菜の一種である
学術的には菌類に分類されるが、その遺伝子/ナノ分子科学構造にはユーグレナの性質も多分に含まれている

【緑死人】は、古代文明において旧人類の救済のために創り出された人造生物にその由来を持つ
古代の女王、【ガリヨンテ=ラクルラール】は、争い、貧困、傷病に苦しめられる旧人類を救うため、ナノ分子科学と遺伝子工学を用い、人体を改変する菌群を創り出すことに成功したのだ
これに感染した者の精神は統合され不老不死となるため、あらゆる社会問題はこれによって解決されたのである
食糧問題は光合成によって解消され、犯罪や人間関係のトラブルも、快楽をもたらす生殖行為が接触感染に置き換えられたため消滅した
そうしたダイナミックな生体構造の変化の対価として、必要がなくなった知性と精神は退化してしまったが・・・・・・・それも永遠の快楽と涅槃(ニルヴァーナ)と呼べる平穏の前には些細なことであろう

かくして、旧人類の大半は野菜となったのだ

さて、一般的な【緑死人】は、【竹之子緑死人】(バンブーシューツ・ゾンビィ)と呼ばれるものであり、成長しすぎたものは筋張って固く美味くない
だが、【緑死人】の中でも特に美味で知られる種類、【松茸緑死人】(パインマッシュルーム・ゾンビィ)は、その数こそ希少であるが、香りと味が良く珍重される
もし可能であれば、迷わず【松茸緑死人】を狙うべきであろう

343言理の妖精語りて曰く、:2020/10/05(月) 15:42:42
不可解な数式は証明する者を待っている
その意志こそ鍵なのだから

344言理の妖精語りて曰く、:2020/10/08(木) 20:06:46
【模倣子生物学】において、数式は、神話や物語に次ぐ【模倣子科】に分類される存在であり、人体に寄生して繁殖する一種のウィルスであるとされている

同様の存在としては、ラーメンや居酒屋、マンション広告と共に増殖する【ポエム】、漫画などのフィクションを媒介として伝染する【必殺技】【中二病設定】などが挙げられるだろうか
それらは、単独での生殖能力こそ持たないものの、昔から人類と共生を続けてきた、この世界の構成材料の一部である
いわば、この世界はとっくの昔に【ウィズ・数学】の時代に突入していたのだ

345言理の妖精語りて曰く、:2020/10/10(土) 22:45:54
エンヴィーの赤い花は、誠実の名を持つ白い花が色変わりして咲く

346言理の妖精語りて曰く、:2020/11/10(火) 20:09:34
歌い踊る花が、世界のどこかにあるらしい
だが、その姿を見たものは誰もいない

ただ、人がいないはずの森の奥から歌声を聞いたという者が、時折現れるのみである

347言理の妖精語りて曰く、:2021/01/22(金) 11:32:31
呪文を使用可能な生物は、かなり限られている
とはいえ、その能力は、なにも「ニンゲン」として公認されている知的生命だけの特権ではないのだ

インコやオウム、クジラやイルカ、果ては猟犬の一種に至るまで、動物たちはそれぞれの方法を持ってそれぞれの呪文を用いている

また、エーラーマーン信仰が広める異界伝承の中には、幻獣「猫」についてのものもあり、そこでは猫は呪文をも使いこなす魔法的な存在であるとされている
彼女たちは、暖炉の前や新聞、「ぱそこん」という情報機器の前で我が物顔で居座り、そのノドから奇怪なる雷鳴の如き響きを放つことによって人類を操り、いつでも温かいミルクを手に入れることが出来るのだとされているのだ

348言理の妖精語りて曰く、:2021/01/22(金) 11:32:32
呪文を使用可能な生物は、かなり限られている
とはいえ、その能力は、なにも「ニンゲン」として公認されている知的生命だけの特権ではないのだ

インコやオウム、クジラやイルカ、果ては猟犬の一種に至るまで、動物たちはそれぞれの方法を持ってそれぞれの呪文を用いている

また、エーラーマーン信仰が広める異界伝承の中には、幻獣「猫」についてのものもあり、そこでは猫は呪文をも使いこなす魔法的な存在であるとされている
彼女たちは、暖炉の前や新聞、「ぱそこん」という情報機器の前で我が物顔で居座り、そのノドから奇怪なる雷鳴の如き響きを放つことによって人類を操り、いつでも温かいミルクを手に入れることが出来るのだとされているのだ

349言理の妖精語りて曰く、:2021/02/11(木) 18:00:09
ウシカイアリは、蟻でありながら乳牛を飼育する
ミルクや肉を取るだけでなく、チーズやバターまでをも作るという

人間種として認められている【蟻人】も、蜜を出す巨大な芋虫を飼育するが、似て非なる種が同様の振る舞いをするようになった【収斂進化】にあたるものだと考えられている
そもそも、それを言うのであれば、我々【ホモサピエンス】も同じことである

350言理の妖精語りて曰く、:2021/02/24(水) 03:05:42
竜によって治められていたという古代国家ガロアンディアン

古文書によれば、その国家が滅びた後もその凄まじい力を慕う者は多く、その一部は
失われた技術の断片から、「雷の波」を泳ぐ「蛇虫」なるものを創り出したのだという

だが、その蛇虫は、古代のものから劣化していたのだ

暴走した蛇虫は、家具や馬なし馬車、果てはあらゆる重要な施設に入り込み、全てを滅ぼしていった
せっかく古代国家の後に栄えた新たな文明も、それによって一夜で灰燼に帰してしまったのだという

蛇虫には、どこにでも入り込み無限に増殖する性質があり、それは一度暴走すれば何者にも止めることができなかったのだ・・・・・・・・

351言理の妖精語りて曰く、:2021/03/19(金) 00:32:02
パンゲオニウムの花は、人の頭の上にしか咲かない

352言理の妖精語りて曰く、:2021/03/21(日) 22:34:56
それゆえに、その花は人の『徳』を表すものとして、尊ばれる

353言理の妖精語りて曰く、:2021/03/27(土) 22:34:00
ヒトモドキは、時折サナギを脱いで空へと舞い上がる

あなたの背中に細長いスリットが空いていたら、それは『本体』が抜け出した後なのかもしれない

354言理の妖精語りて曰く、:2021/04/17(土) 13:50:54
エーラーマン草を編んで作られたエセパピルスは、書いたものを何でも嘘にしてしまう。
とエセパピルスに書いたら、世界は矛盾してバグってしまった。

355言理の妖精語りて曰く、:2021/08/09(月) 22:45:10
ウサギは本来「宇・鷺」つまり宇宙を飛ぶ鷺(サギ)である
そのため、一羽二羽と鳥と同じように数えるし、その気質は臆病(チキン)と同じなのだ

356言理の妖精語りて曰く、:2021/08/25(水) 23:09:24
サカズキノキは、頂点の葉がくるりと巻き、天然の杯を作る樹木である
そこには水がたまり、それはときに、猿酒のように小鳥が隠した果実を発酵させた果実酒となる

サカズキノキには、大人の胸の高さくらいの低木もあるが、その杯に液体が溜まっているところをまず見ないのも、そういうことである

357言理の妖精語りて曰く、:2021/08/31(火) 07:48:35
【スティール・トング・カニ】は、ハサミを鳴らして、パンを威嚇する
その主食は、【パンダパン】【アンサイボーグ・パン】などの様々な野生のパンなのだ

358言理の妖精語りて曰く、:2021/08/31(火) 13:50:19
【猫の国】の【小玉鼠】(ヤマネ)は、よく山中にて破裂し、その爆音を響かせるという

それに対して、こちらにいるのは【大玉鼠】だ
これは、生誕から半年以上の年月を経て爆発するものであり、種族によっては三十年以上生きなければ決して爆発しないものすらいる

三十年【大玉鼠】は、国家の記念式典などに珍重され、夜空に大輪の花を咲かせるのだ

359言理の妖精語りて曰く、:2021/09/02(木) 12:56:29
都市伝説「咲かずの忌」はサカズキノキの誤植から生まれたという

360言理の妖精語りて曰く、:2021/09/04(土) 23:09:56
【ネジマキヒマワリ】は、常に太陽を追い、螺旋状に渦を巻いて上昇する
そのため、その動きは動力源として有効に活用することが出来た

361言理の妖精語りて曰く、:2021/09/05(日) 18:45:51
【トカゲ】と【竜】の違いについては諸説あるが、トカゲが【進化】して竜になったという説が最近の主流である。

もっとも、この場合の進化とは、少年少女たちが純粋な想いを集め、トカゲに捧げる神聖な儀式のことを指す。

突如として生物の頂点に立った【竜】が、かつて【トカゲ】として対等だった少年少女たちと、どのような関係を結ぶのか……。

それはトカゲマスターを目指す、君たちの調査に委ねるとしよう。

362言理の妖精語りて曰く、:2021/10/31(日) 10:55:34
深淵の森に咲く紫紺の花には、強い魔力が宿る
それは美しき男女にその身を変え、誘惑された人々の魂をその花芯に閉じ込めるのだという

363言理の妖精語りて曰く、:2021/11/01(月) 12:44:17
後年、魂操魔術師たちはその紫紺の花を「魂ガチャ」と称しこぞって求めた

364言理の妖精語りて曰く、:2021/11/01(月) 23:30:39
そして「魂ガチャ」は、自らの魂の危機と引き換えに危険な賭けへと挑む、魂操魔術師たちの新たなる生態となったのだ

365言理の妖精語りて曰く、:2021/11/10(水) 10:28:24
文字喰らいと活字中毒は、お互いに相反する生態を生きており、その両者の中間地点にはしばしば文字蟲の大群が棲んでいる

366言理の妖精語りて曰く、:2022/06/17(金) 20:18:07
【黒歌子病】
全身のホクロが歌いだす病。少数の詩人に霊感を、多数の一般人にストレス性の精神疾患を与える。
初期症状として、さざめくような皮膚のふるえや多幸感があり、その後手足の末端部より徐々にホクロの歌唱が始まる。
一時期西方地域において、魔女麻疹に罹患することでこの病の歌声から逃れられるという噂が広まったことが、魔女勢力の増大につながったという。

余談だが、チャカ大陸においてはヒト-ホクロ間における音楽性が一致するケースが多く見られ、第二次流行の際には人黒子混声合唱団が多数結成されたという。音楽史研究者の中には、これらを現在の皮膚音楽のルーツと考える者もいる。

367言理の妖精語りて曰く、:2022/07/16(土) 17:17:27
アカカガミは黄昏時の鏡面に潜み、映ったものの鏡像を啜る。
近縁種であるアオカガミが無害であるのに対し、アカカガミに鏡像を啜られたものは四年熱と呼ばれる感染症にかかる危険があり、注意が必要である。

368言理の妖精語りて曰く、:2022/07/17(日) 15:00:52
閉円蛭は、円に近いフォルムが特徴的な黒色のヒルである。成体は、親指の腹ほどの大きさである。

このヒルの特徴として、生物ではなく場所に取りつき、血ではなく他の場所との「結びつき」を吸うことが挙げられる。
閉円蛭の吸結行動の最中、その場所にいる生物は外界との連絡手段を絶たれるのである。
よく孤島の洋館、山奥のロッジなどに集団で棲みついており、天候不順・吊り橋の落下・通信機器の故障などを引き起こすことで知られている。
別名、密室蛭。

その起源は下位の縁切り神が零落し変容したものとする説もあるが、真偽は不明である。

369言理の妖精語りて曰く、:2022/08/07(日) 09:05:56
【生きた宝石】と呼ばれる【宝石昆虫】と【宝石魚】は、共に一定条件下で硬直し「擬似死」つまり死んだふりや冬眠を行う
それらは、生きている間のほうが発色が美しいため、たびたび生きたまま贈答品として扱われた

だが、その中にはときに猛毒を持つものさえ存在するのだ
そのため、これらの美しい生物たちはよく暗殺にも用いられた

そして現在では、法によって輸入や保管が禁止され、投機対象として扱われることの方が多くなっているが、それでも年に数度はその毒の犠牲者が出る

人がそこまで美しい生物を愛するのは、そのあまりの美ゆえか、それともそれがその美しさに反してあまりに危険だからか
あるいは、美しく恐ろしいことこそが、人にとって魅力的であることの条件だからなのだろうか?

370言理の妖精語りて曰く、:2022/08/16(火) 20:56:56
ユーカリは恥を知る植物であり、恥ずかしさが一定レベルを超えると自動的に発火、火炎自殺を図る
なお、周囲の動植物は当然これに巻き込まれる

371言理の妖精語りて曰く、:2022/09/03(土) 12:42:37
【火魔精】(ジン)は、火の属性を持つ精霊の一種であり、光や炎の性質を持つものと、煙や影の性質を持つものに分かれる
彼らは変幻自在な変身能力や幻影操作の能力を持つ
しかし、その性質上寒さや湿気は苦手であるため、ほとんど砂漠地帯の昼間にしか出没しない

また、彼らには、夜にその体を気体状にすることで、岩石の間で休む性質がある
そのため、これを応用することで壺や特殊な細工をした宝石の中などに彼らを「収納」し連れ歩くことが可能となるのだ

372言理の妖精語りて曰く、:2022/09/15(木) 18:56:01
魚や魚人の中には、メスからオスに変わる「雌性先熟」の性質を持つ者たちがいる
彼女たちは、そうした性質を「イア=テム」と呼ぶ

周知の事実ではあるが、魚もヒトも、メスよりオスの方が死にやすい
これは病気への耐性も含まれるが、なにより彼らが冒険的で、積極的に未知を探究する性質を持つ傾向があるためだとされる(一部のものは、これを粗暴で考えなしともいう)

オスが死にすぎると種が滅亡してしまう危険がある
そのため、彼らは「イア=テム」を行うのだ

また、近代以降では、また別の理由から「イア=テム」を行うものが増えた
メス優先社会の成立である

上記の理由から、オスは社会でトラブルを起こしやすく、犯罪者に身を落としたり自殺する者も増えてきた
そして、オスの冒険心が役立つような未知は時代が進むとともに減少し、攻撃性が役立つ戦争や内乱も急激に減った
それゆえに、社会はだんだんとメス優先社会となっていったのだ

しかし、それは終わりではなく新たな社会と文化の変遷を呼んだのだが……
その話は、また今度ということにしておこう

373言理の妖精語りて曰く、:2022/10/01(土) 21:50:59
【ハードボイルド】【固ゆで卵】という種族は、かつて存在し、繁栄し、酒やタバコなどのイメージと共に世界に根付いてきた。

だがなんたることか。今や、アルコールやニコチンは敵視され、酒やタバコにかかる懲罰的な税金にさえ誰も反論できない。
さらには、単にタフであるというだけで、優しさが無く、冷酷非情に違いないというイメージを抱かれるようになってしまった。

ハードボイルドがタフであるのは、単にそういう種族と生態に生まれ付いただけであるというのに。
ああ、ハードボイルドよ。今一度よみがえれ。ノンアルコールビールとニコチン抜きタバコを触媒にして、この世に顕現せよ。

そして殻を割り、塩を振りかけて、我が晩餐とならんことを。

374言理の妖精語りて曰く、:2022/12/10(土) 07:38:35
【黄金時の樹】は、その枝と花を以って時刻を指し示す
古代の魔法使いは、特殊な秘薬を調合する時にこの樹を目安として活用したという

375言理の妖精語りて曰く、:2023/01/10(火) 19:31:37
【南大海】に存在する【巨大イソギンチャク】は、火山とみまごうほどのとてつもない大きさを誇る

そして、その大いなる紅の華の周囲には、大船のように大きい【巨大クマノミ】が無数に「寄港」し、イソギンチャクの世話をすることで暮らしているのだという

376言理の妖精語りて曰く、:2023/10/16(月) 12:29:31
【聴衆の力】
ホルン・シープは、角で演奏する羊である
しかし、その演奏はそれを聞くものたちがいるかどうかで、大きく変わる

彼女たちの演奏が、満天の星が美しい夜にもっとも響き渡るのは、きっと夜空の向こう星の彼方にたくさんの聴衆がいるからなのだろう
あるいは、星々のきらめきはそのコンサートの拍手なのかもしれない

377言理の妖精語りて曰く、:2023/11/18(土) 09:48:32
【道しるべの蝶】は、暗い密林の中、鱗粉を振りまいて人を誘う

378言理の妖精語りて曰く、:2023/12/19(火) 17:54:36
【巨大豆の巨木】
木の茎の部分である蔓が、天と大地を繋ぐハシゴとなった巨大な豆の大きな木
トントロポロロンズや醤油、納豆などと関わりが深いことが分かったが、伝承が残っていない

379言理の妖精語りて曰く、:2024/01/23(火) 13:27:17
【キャルプガメ】はめちゃくちゃ再生力の高い亀である。
どれくらい高いかというと、世界から欠片も残らず消滅しても誰かがキャルプガメについての記憶や知識を持っていればそこから再生できるくらいだ。
なお、キャルプガメについての知識に関する知識に関する知識に関する知識……と、非常に間接的な知識からでも再生することができる。
もちろん、細胞の一片とか、過去にキャルプガメを構成したことがある分子とか、キャルプガメについて記述した文章とか、そういったものからも再生する。

380言理の妖精語りて曰く、:2024/02/04(日) 00:32:15
【自生する摩天楼】
大地からにょきにょき生えている超高層建築物群。
竹との類似性が示唆されており、"空を削り取るもの"という異名をもつ

381言理の妖精語りて曰く、:2024/02/20(火) 11:40:36
金属は、根を張る植物だとも、あるいは茸の一種だとも言われている
また、豊富な鉱脈の中には、その精霊を動物として具現化させるものがあり、鉱脈の位置を教える「黄金の鹿」などの実態はこれであるとされる

他にも、南国には宝石のような甲虫も存在するし、まるで卵のように内部に虫を閉じ込めた琥珀が見つかることもある
鉱物とその他の生物の間柄、その距離は、あるいはそれほど遠くはないのかもしれない

382言理の妖精語りて曰く、:2024/02/20(火) 11:47:52
年を経た猪は、山の神の眷属あるいは神そのものとして畏れられることも多い
彼らは泥中を自ら転げ回って身体を乾かし、その毛を鎧とするし、その牙を硬い石で研いで戦いに備える

このとき、砥石に鉄や銅の原石などの鉱物が用いられることがある
そのためか、優れた鉱脈はしばしばこうした猪の討伐の後に発見されるのだという

383言理の妖精語りて曰く、:2024/02/22(木) 18:27:54
【石炭樹】(せきたんじゅ)は、一年で種から大森林となって冬には石炭となり、そしてまた春にはその中に混じった種が発芽するという性質を持つ
その実は発火して新しい種の発芽を助けるのだが、このとき実を埋めてその新生を助けるのが、石炭樹と共生している【火炎栗鼠】(かえんりす)である

384言理の妖精語りて曰く、:2024/02/25(日) 09:27:11
【ウイルス種】
細胞ではなく粒子で構成された体を持つ種族
特徴としては、ある所有者の許可なく内部に侵入することができ、宿主に自分を複製させることができる。
宿主内部で「あらかじめどのような処理を行うのか」を記述されたプログラムを持ち、ウイルス種にとって必要なプログラム記述を全て備え、宿主に対して感染可能な「完全な情報粒子体」をビリオン体と呼ぶ
彼らが悪意を持つとマルウェアと呼ばれ、コピー&ペーストを不気味に繰り返すという

385言理の妖精語りて曰く、:2024/02/26(月) 19:03:20
【砕屑妖精】(さいせつ妖精)
同じウイルス種である【電子妖精】が光の粒子で構成されているのに対し、
体組織が砂の粒子で構成されているウイルス種。
感染すると硬直現象が起き、生物なら全身の毛や歯などが生え変わったり、垢が出たりする。
機械なら錆肌になったり、侵食現象が起きたりする。

386言理の妖精語りて曰く、:2024/03/04(月) 21:24:45
あらゆる植物の中で、最も食卓に上げられることを恐れられるのは通称ジャガ芋、正式名称【ジャガーノート芋】である
これは、新大陸つまり【第二天空大陸】から、高速突進によって雲海と水海を渡って来た幻想生物であり、「芋」と呼ばれるものの動物・植物・鉱物の三つの性質を持つ

その外殻は鋼よりも固く、その突進は、あらゆるものを砕く
それだけでも厄介だが、何よりその繁殖は、そこらじゅうに種をまき散らすため絶大な効率を誇る
【第二天空大陸】では、その種を好む動物や昆虫が多く生息していたのでこれも問題なかったが、そうではない外部環境においてこれは大いなる脅威である
それでも、幼体の捕獲と調理は容易なのだが、食べきれなかったものが成体になった場合、予想されるその被害は絶大であることは言うまでもない

それゆえに、食卓に【ジャガーノート芋】が上がる記述は常に厳しく警戒されているのである

387言理の妖精語りて曰く、:2024/03/30(土) 21:32:48
【夢想花】は夜に咲き、新月の闇夜に満開を迎える

388言理の妖精語りて曰く、:2024/04/02(火) 12:06:57
【アンタルケルパ】の幼生は集合的無意識の海を漂い、知的生命体の意識に寄生する。
主に宿主の老廃意識を栄養源とし成長し、宿主が死ぬとまた別の知的生命体の意識に移りすむ。
アンタルケルパの身体には前の宿主の意識の記録が蓄積されており、移住の際それが新しい宿主に流れ込む。
その際新しい宿主は、自分が別の生を生きていた記憶を不意に思い出すような体験をするという。

389言理の妖精語りて曰く、:2024/04/02(火) 12:13:06
このため、魂の正体はアンタルケルパだという説もある。

390言理の妖精語りて曰く、:2024/04/05(金) 11:51:20
アンタルケルパのうち一部の種は、時空の制約を受けず世界から世界へと渡り歩く。
そして、宿主を変える際、以前の宿主の意識内に存在した因果束と類似した因果構造のある世界を選ぶことが多いことがわかっている。

391言理の妖精語りて曰く、:2024/04/05(金) 12:26:50
魂の存在を肯定する多くの宗教にとって、【アンタルケルパ】は魂に擬態する邪悪なミミックとされる。
「魂の浄化のため」と、村や都市ごと焼き尽くされた例は数しれない。


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