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魔法・科学

1言理の妖精語りて曰く、:2006/05/31(水) 03:39:20
主として魔法や科学に関する記述を行うスレッドです。

363言理の妖精語りて曰く、:2016/09/29(木) 19:22:58
宗教にまつわる術で最も有名なものは、間違いなく、デュキュローンの信仰防衛隊とルザナイ教の決戦において用いられた「天使の召喚」であろう。
これは、獅子天使「ティナ・ガラブグルン」とルザナイ教の猫天使の対決が生じた極めて珍しい事例であり、魔術研究の上で重要な資料となっている。

ただ、その実態と言えば
獅子天使が、ルザナイの猫天使に「マタタビ」なる霊木の枝を贈与されて彼女と和解したというものであり、術の破壊力や霊妙不可思議な特殊効果については、何も学ぶべきところがないものであった。

ジャルバテャスル・アヅェと相対した相手が、七代目ガフ・ダンリウではなく、天使による感覚の補強を得意とする“見えざる猫耳”七代目シャーリス・ペンネカであれば、もっと違った結末であっただろうというのが、この件に関する大方の評価である。

364言理の妖精語りて曰く、:2016/10/08(土) 09:00:41
【物語魔術】とは、【空白魔術】から分かたれた魔術体系の一つである。
その別名を【戦う構造主義】と言う。

この魔術は、物事の背後に【物語】、ストーリーを捏造して、社会や人間を操作する技術である。
例えば、泣いている子どもが居たとする。
その子どもは、自分で転んで怪我をしたのかもしれない。
あるいは、大人には分からない哀しい話に、もらい泣きしたり、特に理由も無く泣いているだけかもしれない。
しかし、人は、泣いている子どもをなかなか放っておくことが出来ない。
得てして、その背後に「子どもが泣いた分かりやすい理由」や「犯人」を欲し、妄想してしまう。
そこで、そうした心の働きを利用して、その子どもを泣かせた「真犯人」やその動機を捏造するのが、この魔術である。

人間の記憶や認識というものは、不確かなものだ。
そこに無かったものを、あったと思い込ませるなど、造作もないことなのである。

この魔術の代表的なものとしては【安全神話】や【冤罪】そして【感動悲話】などが挙げられる。
近年では【正義の戦争】や【幼児虐待の過去】なども有名である。

人が、都合の良いことを信じたがる限り、そして、客観的に証明出来る真実ではなく、己の印象に支配され続ける限り、この魔術の影響から逃れることは出来ないであろう。

ただ、これは悪事に用いるだけの魔術では無い。
この魔術の一形態である【童話魔術】などは、その好例であろう。

365言理の妖精語りて曰く、:2016/11/20(日) 19:06:52
通説によれば、肉体に関する魔術は、大きく二つに大別される。
一つは、肉体にイメージや力を「上書き」するもの。もう一つは、肉体から各種の感覚や情報、内宇宙からのエネルギーなどを「読み込み」するものである。

前者の代表例としては、各種の付与魔術、ルザナイ教恭天術などの精霊や天使憑き、歯車や回路、羽根など架空器官を想定することによる肉体の変性や延長が挙げられる。

対して、後者の代表としては、ルザナイ教回天派の回天瞑想をはじめとする各種の瞑想、感覚の延長による取得情報の増加および強化を目的とする感知系の魔眼、受動系聖痕術、内宇宙からの召喚術などが挙げられる。

しかし、通説では、別のものとされるこの二つの術系統は、実は、極めれば同じものとなるのだ。
私は、異界の幻獣【猫】の力を借りて、それを証明してみせよう。

――――リーデ=ヘルサルの著書『新感覚☆猫変身』よりの抜粋

366言理の妖精語りて曰く、:2017/01/07(土) 06:18:24
「言語による捕縛」は、究極の捕縛魔法と言われるものの一つである。
言語は、世界の全てを分節し、束縛するのだ。
ただし「語り得ないもの」も存在するため、それに対する対処としては――――

367言理の妖精語りて曰く、:2017/01/09(月) 07:39:37
妖精を掴まえるには、蜂蜜が良い。
お茶会(ティー・パーティー)を開き、カップを温め、パンにたっぷりと蜂蜜を塗るのだ。

言理の妖精は、行間に住む。
巨人は大地をこね回し、神々は激情に咆哮し、孤独な怪物は、迷宮にて暴れまわる。
そして、魔女は、大鍋で秘薬を煮る。

そんな中、テキトーかつ、いい加減に飛び回る妖精を掴まえることは、あるいは一つの魔法なのかもしれない。

368言理の妖精語りて曰く、:2017/01/11(水) 18:37:05
術者や被術者に処女性・童貞性を問う術は多い。
ルザナイ教にもそうした法術がある。例えば男僧や尼僧のための法術には
使用者に性交経験が無いことを求めるものが多々見られる。

そしてこれは戒律違反者に対する処罰・制裁のための法術にも存在する原理である。
婚外交渉をする者、同性間で性交する者に罰を加えるための法術。

いちど術者が放てば、自動で検知し、自動で追跡し、自動で直撃する。
そういうものもある。

七先駆派はこの感知機能への対策を発達させた。こうした法術をあてることは、
相手のプライバシーを暴くのと同じであり、例えば同性間で性交した経験のある相手なら、
それが炙り出される事で差別につながる。
そしてそのような法術のかたちが唯一神のみ旨であるハズがない、と彼らは確信していた。
少なくとも七狡人と彼らと共に生きた第一世代の信徒は。

369言理の妖精語りて曰く、:2017/01/11(水) 19:20:27
人心を解体分析するという【猫の国】の暗黒魔導師【ジョック・ラーカン】によれば、人間の知覚するものは、全てが「言葉」であるという。
ならば、人間の(無)意識が自身を記述する「言葉」を操作することが出来れば、その人間の感性、ひいては習慣や人格を操作することが出来るのだろうか?

370言理の妖精語りて曰く、:2017/01/12(木) 20:09:44
仮定魔法体系における秘技【聖霊外装】は、イメージによって構築される魔法的なメカニズムである。
すなわち、術者本人をも部品として組み込み、全てを再構築させる機巧であり、機構なのだ。

それは、外付けの筋肉となり、翼にもなりうる。

371言理の妖精語りて曰く、:2017/03/07(火) 00:31:47
被召芯の製造技術は全世界英雄協会最高の秘密である。
この秘奥が流出し、或いは再現される。協会はこれを最も恐れる。

英雄を独占

372言理の妖精語りて曰く、:2017/03/08(水) 00:01:35
できなくなれば、彼らの力が弱まるだけでなく、彼等が信じた価値観が揺さぶられる。
『万民友和』、全世界英雄協会の掲げるこの思想を英雄たちは信じてはいない。

他の勢力が彼らを召喚すれば、彼等は万民友和の価値観によって確立された法と機関に挑みかかるだろう。
召喚時に核となる被召芯、これを強制停止させる絶対権限、それに縛られなければ、英雄たちに妥協する理由はない。

故に全世界英雄協会は被召芯の技術を厳重に秘匿し、自力で製造技術を編みだせるような才能の持ち主を可能な限り囲い込もうとする。
しかしミハエル・イエスマンは言う。

「どれほど先延ばしに出来ても、Xデーは絶対に訪れます」

373言理の妖精語りて曰く、:2017/03/11(土) 13:23:02
新史歴2299年、「Xデー」が訪れた。

正塔派の武僧集団「フドウィギの倫理騎士団」の、七先駆派の開祖たちと戦っていた頃のシン=グロークス
「雨粒刺しのシン=グロークス」トスカアン・ヴァルギャイリ、その右腕フェセウス・ペリ=ルムダー以下18名の英雄が
全世界英雄協会から離反。協会側が行った被召芯の緊急絶対的機能停止にも全く動じず、
そのまま合流した者たちと共に「黄金倫理圏」の建国を宣言。
英雄の力をもってそこに在った国の大統領官邸を襲撃し、大統領とその夫を誘拐し
「男色破戒行為の罪」の罪状で処刑した。その様子をおさめた映像は「倫理圏」の手で全世界通信網に流され、
世界中を震撼させた。

正塔派の戒律に基づき、精神と肉体の性が違って生まれた人々の権利の確立は引き続き宣言されたが、
『倫理圏』は性別違和者たちに対しても、同性愛の否定を強要した。

「心が男である者と心が女である者の結婚と愛は唯一神が認める正当な愛である。
しかし心が男である者同士、心が女である者同士の結合と欲は唯一神が厭われるものである。
禍々しくもこれらを混同する『万民友和』なる偶像思想から決別せよ。
我々は創造主が啓示したもうた『黄金倫理』によって貴方方を不浄な思想から解放し、
心が男や女である者が異性と愛するのを忌まわしき男色と混同する邪宗派ども、異教徒ども、無神論者どもの暴力からも防衛すると誓う」
そう演説する最高指導者の両側を護るトスカアン・ヴァルギャイリとフェセウス・ペリ=ルムダーの姿は、
とくに彼等が参加した数々の災害救助、怪物討伐の任務をニュースで見ていた人々に衝撃を与えた。

そして、『黄金倫理圏』は被召芯、またはその代替物の製造成功を宣言。
英雄召喚技術を行い、正塔派の勇者、聖者の召喚の映像も全世界に向けて発表した。

374言理の妖精語りて曰く、:2017/03/12(日) 11:30:43
全世界英雄協会の会長『ハリヴァーニ・テッケル』は、俗物であった。
彼は、英雄派遣業の対象を大きく拡大するだけの商才こそあったが、政治的理念も道徳的信念も、更には、美学すら持ち合わせてはいなかった。

このような男が、英雄協会の会長という要職に就くことが出来た要因は、偏に協会の肥大化にあった。
協会は、大きくなりすぎ、その権限は、あまりに広大な範囲をカバーし得るようになってしまったのだ。
今では、若者向けの芸術から国際的な紛争に至るまで、あらゆる分野に、その活動は広がっていた。
協会は、いかなる芸能人や政治家も敵わない人気者を、ローコストで派遣する派遣業となったのだ。

『倫理圏』が、その無法な行いにも関わらず、支持を集めたのには、そういった事情があった。

375言理の妖精語りて曰く、:2017/03/16(木) 19:51:10
異端の歴史学者『ヘルガミーネ・ヘルサル』は、彼に問うた。

「いかなる残虐な手段をとっても『倫理圏』を打ち破る覚悟はあるか?」

「覚悟があるのであれば、私が必ずや、ヤツらを打ち破ってみせよう」
と。

376言理の妖精語りて曰く、:2017/03/18(土) 18:57:15
ハリヴァーニは、演説をするヘルガミーナ・ヘルサルを見守っていた。
もはや、今の彼にはそれしか出来ることが無かったのだ。

ヘルガミーナ・ヘルサルは、学者の一族【ヘルサル家】の出身である。
【ヘルサル家】は、揃いも揃って、異端とされる学問や学説を追求することで有名であり、当然ながら、彼女とその妹もそんな異端の学者であった。

今回、彼女は妹であるドロミーネのサポートとして、この【全世界英雄協会】にやって来た。
ヘルガミーナが、【協会】経由で、人々に演説をして時間を稼いでいる間に、本命である妹が事態の『切り札』を探し出すという手はずである。

ヘルガミーナは、別に演説に長けているわけではない。
しかし、彼女も学者の端くれ。
論文の解説には、慣れていた。
しかも、今回彼女が話すのは、この災厄を打破出来るという『切り札』の話なのだ。
彼女が話すのが、どれだけ下手な演説であろうとも、関心を持たれないわけが無かった。

そして、彼女は話し出した。
彼女の妹が、今、どこで何をしているのかを。
それは、最初、いかにも遠回しな話しに聞こえた。
彼女は、よりによって【全世界英雄協会】において、彼らの中核について話し始めのだ。

そう、それは英雄の話だった。
そして、魔道具と召喚術、霊と神と信仰の話でもあった。
つまるところ、それは【協会】の存在理由、【被召芯】の話であったのだ。

377言理の妖精語りて曰く、:2017/03/21(火) 17:45:22
ヘルガミーナは、語った。
人々の憧れ、希望と絶対勝利の体現者たちの事を。
神に愛され、異質な体質を持ち、優れた能力を弱き者のために使う天才たちの事を。

それは、指導者であり先導者、援助者にして護り手であった。
それは、誰よりも重たい責任を負い、誰よりも苦しい道のりを歩みながら、何よりも輝かしい成功と栄光をもたらす存在だった。
それは、偉大なる祖先であり、悲劇に倒れた美しい者であり、母の母、父の父たる者たちであった。
そう、【英雄】とは、歴史の道標であり、曖昧な過去を貫き、拠って立つことが出来る確かな足場へと変える『軸』であったのだ。
『保守』の人々が【英雄】を心の支えにするのも、当の【英雄】が現代に適応出来ないのも、無理は無い。
そう、【全世界英雄協会】は【英雄】を、様々な思想があるいは共存し、あるいは調和するこの現代を守る道具として用いたが、その手法にほころびが生まれるのは、時間の問題だったのだ。
【英雄】は、文字通り過去の『亡霊』であると同時に『過去の具現』であり、生ける『歴史の転換点』であったのだから。

我々は【英雄】を、その存在価値を甘く見過ぎたのだ。
【英雄】の価値というものは、常に【英雄】以外の人々によって算定されるものなのだから。

378言理の妖精語りて曰く、:2017/03/21(火) 18:08:22
【協会】を批判するヘルガミーナの演説は、おおむね好意的に受け止められた。
なにしろ、ちょうど【協会】は落ち目である。
常日頃から、不安のタネや叩く相手を求めているマスメディアや、今まで【協会】のおこぼれにあずかれなかったスカベンジャー連中など、【協会】を批判する言説を歓迎する者は、多かった。

だが、ヘルガミーナは、別に歓迎されたかったわけではなかった。

そもそも、彼女のような歴史学者にとって、【全世界英雄協会】というのは『あれば便利』程度の代物でしかない。
普通の人間と同じく、嘘や記憶違いをする【英雄】たちは、歴史研究の上では大して役に立たないからだ。【協会】の方では、より強力で便利な【英雄】を呼び出すために、歴史学者に頼ることも、よくあったのだが。

よって、【協会】に積極的に味方をする理由は無いが、わざわざ貶める理由も特に無かった。

彼女は、ただ時間を稼ぎたかっただけであり、その目論見は、見事に果たされた。

演説の最中に、泥まみれのドロミーナ・ヘルサルが駆け付けてきたのだ。
彼女は、このドサクサに紛れて『切り札』を手に入れて来た。
それは、特殊な【英雄】を専門とする歴史学者の彼女だけが、思い付くことが出来たものであり、演説の場である【協会】にとって大変馴染み深いものであった。
そう、彼女が、『倫理圏』の本拠地から(協会の財産を大量に浪費して)発掘してきたそれは【被召芯】の材料であったのだ。

それは、一見、古ぼけた女性用下着にしか見えなかった。
だが、それは、ある意味どんな怪物よりも恐ろしいとある【英雄】の遺品であった。
いわばそれは、『倫理圏』のためだけに調合された猛毒の瓶だったのだ。

379言理の妖精語りて曰く、:2017/03/26(日) 18:29:50
全てが終わった後、ドロミーナ=ヘルサルは、語った。
今回の件で問題だったのは『感性』という『軸』をどう扱うか、ということだったのだと。
そう、それはつまり――――――――



「みんな『気持ち悪い』のには、耐えられないのですよ」

ハリヴァーニ・テッケルは、ギョッとして辺りを見渡した。
実のところ、彼らは【全世界英雄協会】本部の最も奥まった機密室に居たため、盗み聞きされる心配などは皆無だったのだが、それでも、その発言は全世界に響き渡ったかのように感じられたのだ。
それは、彼にこう告げているかのように思われた。
『万民友和』に反する『社会の敵』が、ここにいるぞ!
この女と、その上司のみじめなオッサンをブチ殺せ、引きずり回して、見せしめにしろ! と。

しかし、ドロミーナは、彼のそんな恐怖など、お構い無しに語り続けた。

「『気持ち悪さ』すなわち、文化に支えられた『感性』こそが、【倫理圏】たちが反旗をひるがえした原因であり、彼らの結束の根拠だったのです」

そうでなければ、産まれた世代どころか時代が違う【英雄】と現代の過激派が、協調して行動出来るわけがありません。
ドロミーナは、そう語りながら、来客用の高級菓子をほおばった。
『切り札』を用意するために、飲まず食わずで急行していたとはいえ、彼女の行動は不作法に過ぎた。
今回の件での最大の功労者なのだ、耐えねば。
そう思うハリヴァーニではあったが、ヘルケル家の三女の身体から大量の泥がこぼれ落ち、高級絨毯と最高級マリケル木の机を汚すのを見れば、ため息をつかずにはいられなかった。
その不作法のおかげで、いつの間にか、先ほどの恐怖は無くなっていたのだが

380言理の妖精語りて曰く、:2017/04/05(水) 05:37:00
【幻視】を利用した魔術は、数多く存在する。
コーペ・ルニクス転換(エボリューション)いわゆる【リフレーミング】による「世界観の転換」や【フィルタリング】による「選択した世界への移行」などが、その代表である。

その中でも【幻視転移】は使い手が稀少な術とされており、幻の獣である【猫】にしか使いこなせないとされている。

この術は「認識は、存在である」という原理に基づいており「世界から自分の姿が見失われている時」に「行きたい場所を見ている自分をイメージする」ことで発動する。
「どこにも居ないのであれば、どこに居てもおかしくない」という【笑う猫理論】を応用しているのである。

それだけに、この術が【猫】にしか使えないというのも、あるいは仕方がないことなのかもしれない。

381言理の妖精語りて曰く、:2017/08/27(日) 09:53:02
時渡りの秘術は数あれど、実のところ【過去の世界】というものは存在しない。
全人類の【過去】に対する無自覚な信仰をパワーソースとして今現在を書き換えているのだ。

382言理の妖精語りて曰く、:2017/08/27(日) 09:57:27
洗脳・検閲・場合によっては土木工事によって、過去改変をすることはできる
ただ世界基盤である【過去】を召喚し、過去改変仕草を実行するほうが安いコストで整合性のある過去を作り出すことができる

383言理の妖精語りて曰く、:2017/08/27(日) 16:14:21
アーサー・マクドナルドが用いる強化系、肉体系の魔術。その属性は「塩」である。

塩は体内が酸性にもアルカリ性にも偏らないようにし、栄養の吸収を助け、
筋肉の動作や神経における情報伝達を助ける。

塩が持つこの要素を魔術的属性とし、概念昇華でもって圧倒的な健康と俊敏と強靭を発揮する。

アーサーが用いるこの術は、彼がかつて居た世界において原初なる塩水の女神ティアマトから授かった加護を基盤とする。

384言理の妖精語りて曰く、:2017/08/28(月) 04:49:22
塩分は取り過ぎると体に害である。

血圧が高くなり、臓器の不全すらも起こし得る。

アーサーの『塩』属性はこのような性質を濾しとった上で使用しているのだが、
調整が狂えば塩分の過剰摂取による症状が概念昇華された上で自身にふりかかる。

385言理の妖精語りて曰く、:2017/08/28(月) 06:56:19
それでも夏場に塩分は必須であった。

386言理の妖精語りて曰く、:2017/08/28(月) 17:52:17
あらゆる対立物を融合させる伝説の金属を【元素金】(エレメンタリー・ゴールド)と呼ぶ。
この金属は、錬金術によってのみ現出させることが出来る。
だが、北方と南方においてその現出の形態は、結果として大きく異なることになった。

387言理の妖精語りて曰く、:2017/08/31(木) 05:45:18
アーサー・マクドナルドの魔術的な性質は【塩】(えん)である。
これは、彼が相反する存在である神と魔の間に生まれたゆえに持つ、独自のものなのだ。
また、彼のその性質は、【水】の性質を持つ彼の兄弟と呼応するとも言われている。

388言理の妖精語りて曰く、:2017/09/01(金) 17:48:23
母は魔性を持つ海棲の人魚族であった。

人種のるつぼ、と言われるアメリカには世界中から来る移住者を追いかけるように
各地に息づく、人を餌とする魔性の存在もやってきていた。

父が神でなかったなら、彼は魔女の胃袋の中で消化されるだけであったろう。
実際いちどは喰われたのである。

389言理の妖精語りて曰く、:2017/09/04(月) 14:27:01
人魚は男を誘惑し、事が終わった後に捕食した。
食事を終えた彼女はほどなくして妊娠した。

しかし、おなかの中にいたのは子供だけではなかった。

390言理の妖精語りて曰く、:2017/09/05(火) 21:39:53
食べられた神は人魚の胃壁に張り付き、癒着し、そして染み込み、子宮の近くの肉となり我が子の成長を凝視し続けた。

人魚も、その眷属も、彼女の体内から胎内をガン見する存在に気付き得なかった。これぞ神の力である。

391言理の妖精語りて曰く、:2017/09/07(木) 18:35:33
視覚を始め、感覚を元にした術は多い。
しかし、手練れの術者であれは、既存の感覚から術を作るだけでなく、想像した感覚から術を作り出すことが出来るという。
エルキール山脈の魔女たちなどは「翼を持った感覚」を想定することで、実際に翼を生やし、飛翔することが出来るのだ。

こうした感覚の拡張や操作を用いる術系統は、アヴロノが起源であると言われている。
しかし、なにぶん大戦乱の前の話なので、詳しいことはよく分かってはいない。

392言理の妖精語りて曰く、:2017/09/13(水) 21:58:54
身体を基盤とする呪詛は、呪術の基本にして奥義である。
それは、どんな人間にも通用する。
なぜなら、身体にこだわりや、コンプレックスを持たない者などいないからだ。
人は、誰もが身体にとらわれているのだ。

393言理の妖精語りて曰く、:2017/12/08(金) 19:15:01
『神秘は、構造化によって零落する』
それが、マグドール魔術の登場以前に最も尊重された定理であり、魔術世界の常識であった。

だが、それは覆された。
マグドールは、その定理が不合理な迷信であることを証明したのだ。

更に、マグドールは、既存の魔術体系には『高み・深み・彼方』の三次元と『秘められし過去』という中途半端な四次元しか存在していない点を立証し、そこに新たな方向性を加えるべきことを提唱した。
それは、過ぎ去った過去と一対となるベクトル、未だ来ないという『第五の方向性』への神秘の拡張。
すなわち『可能性としての神秘』である。

その説は、理論だけで終わるものではなく、それほど遠くないうちに形となって現れることになる。

技術革新の壁にぶつかっていた構築式と、記述式という二つの魔術体系。
産業革命により量産されたルーン石と、合成されたドラゴンの血。
そして、蒸気式演算機。
『新たな魔術革命』を起こすために必要な材料は、その時代に全て揃っていたのだ。

後は、それらの出会いと幸福な結婚を待つだけであった。
そしてそこから、そう、そから、新しい魔術の世代が始まったのだ!

394言理の妖精語りて曰く、:2017/12/11(月) 05:28:08
感覚を突き詰める魔術【識法】の基本は、目の前の現実すなわち『いま、ここ』に意識を集中させることにある

395言理の妖精語りて曰く、:2017/12/12(火) 01:13:52
魔術の存在を否定し、自然科学のみによって世界を解き明かそうとする、解き明かすことができるという思想を純粋科学思想と呼ぶ。
観測の繰返しによる世界解釈の確定を目標とするこの思想は魔術の変質を招くとして弾圧され、今では地獄の片隅に僅かに純粋科学者らの地下アカデミーがあるのみである。
弾圧が始まる以前に発表された論文に「パターン進化論による紀人現象の説明」「世界の選択的認知仮説」などがある。
通称アカ。純粋科学の研究機関を猫の国の言葉でアカデミーと呼んだことから。

396言理の妖精語りて曰く、:2017/12/12(火) 01:42:43
「パターン進化論による紀人現象の説明」
進化論を非生物へ、そして微小の素粒子へと拡大したパターン進化論によって、魔術や紀を否定する純粋科学の立場から紀人現象の説明を試みた論文。
この世界が不変ではない、ゆらいでいる状態であるかぎりあらゆる存在には淘汰圧がかかっているとしたパターン進化論を提唱し、紀人は特定のニューロンシナプスのパターンが言語によって伝播しやすい様に進化したものであるとした。
数理モデルを用いて「魔術や紀が無くとも紀人は生じうる」ことを証明したが、その数理モデルに現実との矛盾が多く見つかり、この論は概ね忘れ去られた。
パターン進化論はその後も発展を遂げ、純粋科学のみならず魔術的研究にも取り入れられた。

397言理の妖精語りて曰く、:2017/12/14(木) 19:29:48
【識法】は、古来より続く伝統的な魔術【幻法】(マーヤー)より産み出された。
【幻法】においては、世界は全て無常な幻であるとされており、そのためかその使い手には実利ばかりを追い求める盗賊や手品師、エセ宗教家などが多かった。
だが、そこから新たに分岐した流派である【識法】の使い手たちは、世界とは自分たちの手で形作るものと定義し、希望に胸を膨らませていたのだ。

とはいえ、彼らはまだまだ無知であり、また無邪気であった。
『人間の感覚を操作する』魔術が、人間の心の『闇』や『矛盾』に出会ったときに、どのような働きを見せるのか。
彼らは、それを想像すらしていなかったのである。

398言理の妖精語りて曰く、:2018/01/07(日) 13:26:52
【音楽魔法】とは、単に音楽を介した魔法でも無ければ、音や声の魔力を持ちいる魔法だけというわけでもない
それは、音楽を通して世界を把握し、干渉する魔法体系である

その基礎は、リズム、メロディ、ハーモニーの三要素からなると言われている。
宇宙開闢より始まり、心臓の鼓動に通じるといわれる律動(リズム)
万物を束ねる秩序と理性的な認識に通じ、生成され続ける物語である旋律(メロディ)
あらゆる「領域」と「存在」の内外を繋げ、調和のとれた関係性の変動を示す和声(ハーモニー)
この三つこそが、音楽魔法における座標軸であり、世界を認識する視点なのだ

399言理の妖精語りて曰く、:2018/01/13(土) 13:19:34
【剣技魔術】は剣を使用する魔術である
天照の剣術魔術や剣術魔法も原則として同じものを指す。
世界を象徴する槍が創造と破壊を成すのに対して、剣とは切断による終止、変化、分離を象徴する。
よって、これらの要素を魔術的に取り出すのが剣技魔術の基本である。
極めた使い手は詠唱の必要が無く、斬撃動作だけ、抜刀動作だけで魔術を発動するため、実践向きの魔術である。

400言理の妖精語りて曰く、:2018/02/04(日) 00:09:04
【世界無矛盾仮説】とは記述や数式や空想で表しうるこの世界が、どうして実際に確固たる存在を持っているのかを説明するための仮説である。曰く、疑いようのない確固たる存在(実存)は完全な無矛盾に伴ってあらわれる。完全に無矛盾な記述、数式、空想は膨大なインク、演算、想像力を必要とし、物理的にこの世界に存在することは不可能であるため、記述、数式、空想は世界でないとする。呪文や法式など、世界への魔術的アプローチは、矛盾を観測された時点で消失することから。

401言理の妖精語りて曰く、:2018/02/04(日) 00:15:15
(この魔術は矛盾を孕みうる)と但し書きされた魔術は矛盾を観測されても完全には消失しないが、しかしその魔術の出力は但し書きのない魔術に比べ劣る。このことから(この世界は矛盾を孕みうる)と但し書きされている現在の世界、パンゲオンは存在の位が無矛盾世界と比べて低いと推測されている。クオリアの観測が可能であるのもこのためか。

402言理の妖精語りて曰く、:2018/02/05(月) 19:59:39
鎖を使う魔術は、鎖の環をはめ込み続けるあいだだけ、その効力を発揮する

403言理の妖精語りて曰く、:2018/02/19(月) 09:52:51
アーサー・マクドナルドは自らの精神を変容させ、それを霊魂に反映させ、それを肉体に顕わし、新たな部位を生み出した。

遙か遠くを見通す未来視の千里眼である。そして見通した未来を確認したあと、それを刳りぬき破棄した。
そうしなければ、既にホモ・サピエンスをやめていた彼ですら(大望のためにかつて自らそれを捨てた彼ですら)正気を保ってはいられなかっただろう。

404言理の妖精語りて曰く、:2018/02/28(水) 13:20:07
【しりとり】とは全世界中に広まる子供の遊びであり、またその元となった世界を作り出す魔法儀式である。
最後の一文字と最初の一文字を繋げていくこの遊び、また魔法儀式は、その性質上、認識しているあらゆる語を吐き出させる。しりとりという場に吐き出された語は自律的に結び付き、言語的宇宙を生成するのだ。

405言理の妖精語りて曰く、:2018/02/28(水) 13:22:37
子供の遊びであるしりとりは、元となった魔法儀式であるしりとりからある程度ルールが簡略化されているが「同じ語を繰り返してしまったら終わり」という点では共通している。

406言理の妖精語りて曰く、:2018/02/28(水) 13:27:30
すでに吐き出された語に繋げることで、しりとり場に言葉として吐き出された、数珠繋がりになったあらゆる要素は、円相を形作り、それによってしりとり世界は完成し、完結する。魔術儀式としてのしりとりではここから更にしりとりを続け、多重世界を形成していくことなどもあるが、そのような子細な仕様についてはここでは措く。

407言理の妖精語りて曰く、:2018/03/01(木) 22:12:18
最終浄界【現実】
反記述浄界とも。あらゆる現象を紙の上のインク、空気の震え、電子データと見なし、ナンセンス化する浄界。【魔王14才】の観測に基づく。

408言理の妖精語りて曰く、:2018/03/03(土) 19:48:37
土地に刻まれた記憶、人間だけでは無い「生命の想い」を扱う術式というものが、存在する
地名が変わり、信じられる宗教が変わり、様々な土木工事や災害を経ても、それでもなお残るもの
それは、呪いであり祝い、怨念であると同時に、輝ける生命の記録なのだ

409言理の妖精語りて曰く、:2018/03/04(日) 21:46:00
貪る炎「フレイムデヴォアラー」は全てを焼き尽くす火の魔術であるという。
しかし、オルガンローデを焼き尽くすことは出来なかった。

410言理の妖精語りて曰く、:2018/03/04(日) 23:52:27
魔法現象は精神活動によって引き起こされると考えられてきたが、
科学的に測定すると、魔法現象のあとに脳が発火することが判明した。
精神は魔法現象を感知するために発達させた脳機能の影にすぎない。

411言理の妖精語りて曰く、:2018/03/05(月) 19:30:43
などと杖の魔術師は言うが、鵜呑みにする奴は阿呆だ。
精神は過去に干渉して魔術を引き起こす。矛盾など無いのだ。

412言理の妖精語りて曰く、:2018/03/06(火) 01:45:52
魔術理論は一般に、独自性が強く、難解であるほど力を増す。よって一定の法則に支配されるタイプの、特に現代の魔術理論は、独自の数学大系をその内に含むことが多い。その方が理解されがたいためである。

413言理の妖精語りて曰く、:2018/03/06(火) 01:51:34
異なる数学大系が乱立する中で考え出された概念が【大統一数理】である。破綻のないあらゆる数学大系を含み、その全ての大系がそれぞれに矛盾なく共立するような、より大きな数学大系のことを言う。数学者の最終目標。

414言理の妖精語りて曰く、:2018/03/08(木) 11:18:20
【大紀汚染】
度重なる【紀揺らぎ】により【紀】が汚染され、不安定化すること。軽微なものは平衡器の【紀引き】の働きによって直ぐにおさまるが、重大なものになると世界の物理法則が乱れる。行き着く先は世界の【紀】からの放逐、つまり世界における【紀】の消失である。

415言理の妖精語りて曰く、:2018/03/22(木) 19:09:53
魔法少女の魔法は『桃色』で表され、その頂点である魔法少女きゆらは【桃色の神人】とも言われる
しかし、本来【神人】にはみな『ティティ』がつくのに、きゆらにはつかない
『ティティ』だけなら可愛いが、『きゆらティティ』は可愛くないためである

416言理の妖精語りて曰く、:2018/03/23(金) 19:12:39
魔法の形態や発動形式は、魔法体系によって実にさまざまである
その中でも、力を外部に依存するものは比較的扱いやすい
異界への【門】を体内に開くことで、容易に異界の力を扱えるようになる【門魔法】
自身の「こだわり」や「正義」を【律使】という生命体の形に変え、外界に押しつけるルールとして作用させる【律使魔法】
「欲望」や「悪夢」を【混沌魔】として、物理法則を歪める【魔影魔法】
そして、曖昧な人の「思い」や「心」を朧な影として世界に反映させる【心霊魔法】などが、その代表格である

417言理の妖精語りて曰く、:2018/03/25(日) 23:28:51
魔法とは我と彼とが相通ずることである。
たとえば我が「彼を殺したい」と想ったとき、
彼が「ああ、死にたいよ」と共感してくれること。
そのような絆そのような奇跡を魔法といい、
雷光や炎熱などはそこに至るまでの副産物か単なる演出にすぎない。

418言理の妖精語りて曰く、:2018/03/26(月) 05:47:53
【浄界】とは、魔術庭園であり、二種類に分類することが出来る
そのうち、整然と組みあげられた秩序あるものを【整然園】
作成者の心を反映した混沌としたものを【混沌園】と呼ぶ
後者は、心理療法における「箱庭療法」と良く似ている

さらに、【整然園】は、密教における「金剛界」と
【混沌園】は「胎蔵界」と類似しており、良く比較される

419言理の妖精語りて曰く、:2018/03/28(水) 23:04:38
【存在素】とは万物の存在の最小単位である、形而上原子を指す。あらゆる現象あらゆる物質に付随し、連動して形而上空間に存在している。存在素が崩壊すれば形而下における現象、物質も崩壊する。その逆も然り。
生体濃縮が起こり、飽和状態を迎えると「自己存在確信」つまりクオリアが発生する。

420言理の妖精語りて曰く、:2018/03/28(水) 23:06:24
モナドとも。

421言理の妖精語りて曰く、:2018/04/08(日) 23:49:37
愛・悪・畏・卑の四魄によって魔術は駆動する

422言理の妖精語りて曰く、:2018/04/09(月) 03:17:50
一つでも欠ければそれは魔法となり、自然へと溶けてしまうだろう。

423言理の妖精語りて曰く、:2018/04/10(火) 20:04:27
家族写真は、呪術となり得る

それは、千変万化する人の想いと関係への抵抗であり、時の流れに対する反逆行為でもあるのだ
写真を飾ることは、一つの祈りである
そして、それは呪いと紙一重でもあるのだ

424言理の妖精語りて曰く、:2018/04/30(月) 07:54:04
ドロミーナ・ヘルサルが、ある無名の墓から掘り出した女性用下着は、のちに最も有名な【被召芯】となった
それは、『倫理圏』の息の根を完全に止めると共に、【被召芯】を用いた英雄召喚の秘術をも、禁術に指定させるほどのインパクトを世論に与えたのだ

その【被召芯】が、呼び出したのは、格別に強い英雄でも偉大な英雄でもなかった
だが、同性の恋愛を否定する『黄金倫理圏』にとっては、これ以上ないほど致命的な英雄であった
彼の者の名は『”聖女”トラターニャ』
『倫理圏』の中核たるルザナイ教の英雄「雨粒刺しのシン=グロークス」トスカアン・ヴァルギャイリとその右腕フェセウス・ペリ=ルムダーと旧知の英雄であり、同じくルザナイ教の聖人であった。
「彼女」は、ルザナイ教圏以外からも広く信仰を集める大いなる癒やし手であり、そして、のちに『倫理圏』を結成したその二人の恋人として、多くの歌や伝承に残る存在であった
そして「彼女」は、紛れもなく男であった

『倫理圏』が否定していた【同性の恋人】を、よりによってその結成者がもっていたのである
『トラターニャ』が、隠れた『七先駆派』の信者であり、法術によって女性を装っていたこと
「彼女」は、そのことを生涯秘め隠しており、当然『倫理圏』の二人も「彼女」が死去するまで、それを知らなかったこと
「彼女」は、その事実を隠蔽して二人の立場を守るように、遺言を残したこと
「彼女」が男であった証拠は、残らず『倫理圏』の二人によって消し去られたこと
『倫理圏』の存在にとって致命の毒となったそれらの真実は、『全世界英雄協会』によって召喚された「彼女」自身の口から語られ、その証言をもとに「発見」された歴史的遺物によって確かに証明された

ドロミーナが、名もなき墓から掘り出した女性用下着
そのわずかな布切れこそが、世界史を大きく変えたのだ

425言理の妖精語りて曰く、:2018/05/05(土) 12:21:52
マーディキ神群から力を借りる魔術は、かの神々に固有の色と宝石を象徴として割り当てる

426言理の妖精語りて曰く、:2018/05/07(月) 20:53:31
幻視魔術の基礎には、漫画や絵画の技法と共通する部分がある
特に「仮想の肉体」や「仮想の人格」を具現化する修行において、それは顕著だ

幻であった新たなる肉体は、仮想の陰影、仮想の重力、仮想の空気抵抗などを再現され、実態となり世界と新たなる関係性を結び、働きかける
それはいわば、世界を切り裂く剣の現出なのだ

427言理の妖精語りて曰く、:2018/05/09(水) 05:44:44
マーディキ神群を参照する術は、宗派によって色と神の照応が異なる
そのため、複数の宗派の儀礼を切り替えることで、同じ色でも異なる神を参照した術を使用することが可能になるのだ

428言理の妖精語りて曰く、:2018/06/11(月) 05:57:21
【魔法料理】の種類は、とても多いにゃ
だけど、我々猫族には毒であるものも、結構多いのにゃ

ヒト類たちは、手の込んだ魔法料理でさまざまな魔法効果を自分の身体にかけるけど、なぜか猫を忘れることもけっこうあるにゃ
空を飛ぶスープを作るのは別に良いけど、猫用に冷ましたものも用意しておいて欲しかったにゃ

429言理の妖精語りて曰く、:2018/06/15(金) 05:51:01
魔法料理には、【猫の国】から伝わった逸話を元にしたものが幾つか存在する。
モクシロクなる神話を元にした「甘い巻物」などは、今ではその起源がほとんど忘れられるほどに広まっているほどだ。

なかでも珍しいものは【猫の国】の”ぐれーとぶりてん”に伝わる『母がちょう』なる童謡を元にした「6ペンスのパイ」である。
これは、死霊魔術(ネクロマンシー)の応用により、二十四羽のツグミが焼き上がったパイの中から復活して歌い出すというものだ。
この詩の表題である”6ペンス”というのはおそらく数の単位であり、1ペンス=4羽に相当するものだと考えられている。

また、このパイは、その製法を応用して、【踊る母豚パイ】などの数多の会食料理が生みだされたことでも有名である。

それにしても、【猫の国】の人々はなんともグロテスクな料理を作るものだ。
あるいはそれこそ、さすがは異世界の住人であるというべきだろうか。

430言理の妖精語りて曰く、:2018/06/16(土) 06:13:22
地上に再び召喚された英雄とは、ヨリシロに貼り付けられた霊魂の形状を出力された、まあぶっちゃけアンデッドである。
ゾンビでは無いがゴーストではある。【猫の国】風の言い回しで言えば、スライムを体液とするゴーレムにゴーストをインストールし、
「頑丈な人間」を再現したもの、とも言えるのかも知れない。

霊魂とは即ち、霊体によって固着された精神に他ならない。
霊魂の形状は、英雄性の発露を形成する。それは彼ら彼女らの力の質と結びつく。

つまり生前に存在した「隙」はそのまま召喚された英雄の「隙」となる。
その「隙」をつけば、その力を削ぎ、或いは曲げて、あらぬ方向へと曲げることもできる。

トスカアン・ヴァルギャイリとフェセウス・ペリ=ルムダーを粛封できたのも、この特性を生かしてのことだ。

431言理の妖精語りて曰く、:2018/06/16(土) 08:12:26
【治癒】(heal)の魔法とは、健康(health)すなわち全体性(wholeness)を回復させる魔法である。
よってその基準は、対象が潜在的に記憶している「全体」像に左右されてしまう。
幻肢の形状が人によって異なるように、この「全体」も正確に「記憶」されていない場合がある。
そうした場合、【治癒】の魔法は対象を正確に回復することが出来ないのである。

その問題に対処するために開発されたのが【賦活】(wellness)の魔法である。
こちらは、生体にエネルギーを注ぎ込んで「活性化」させるというものであり、その活性には理論上限界は無い。
細胞の再生が暴走する危険性だけは否定しきれないが、かなり有用な魔法であるといえる。

ただし、この魔法は習得がかなり困難であり、また発動にも大量の魔力が不可欠である。
そういった点では、まだまだ改善の余地があるといえよう。

432言理の妖精語りて曰く、:2018/06/17(日) 06:59:50
生者の思考は脳髄と霊魂によってなされる。

死者の思考は霊魂のみによってなされる。

433言理の妖精語りて曰く、:2018/06/20(水) 05:32:19
木片や小石に呪文を刻むのは、伝統的な魔法の発動媒体である

一方、【少女世界きゆら】では、呪文を刻むのはクッキーや飴玉などのお菓子となる
なざなら、その方がカワイイからだ

所有者の子どもたちがつまみ食いするため、魔法の発動がたまに失敗するのはご愛嬌である

434言理の妖精語りて曰く、:2018/07/03(火) 05:59:33
食べると空を飛ぶことが出来るハーブの伝承は、昔から地方に伝わってきた。
それらの伝承を迷信として無視し、駆逐しようとした王もいたことはいたが、それらの貴人は、ことごとく痛い目を見たという。

例えば、カンダーリ地方に伝わる【空飛ぶグルメ王】の昔話などは、その代表格と言えるだろう。

435言理の妖精語りて曰く、:2018/07/09(月) 06:22:43
【天照府】には、神の力をより効率的に受信するため、アクセサリーや衣服の一部として「神殿」を築く文化が存在した
その名を【ヤシロフク】という

また、【猫の国】にも【御堂っこ太郎】という英雄が存在するが、それも同様の文化によるものだと思われる。

【ヤシロフク】の技術は、後に建物や自然全般の精密なミニチュアを作る文化に発展し、建築学や土木工学を大いに発展させた

436言理の妖精語りて曰く、:2018/07/14(土) 19:20:09
【ビーンズ式詠唱法】では、口の中で【豆】と呼ばれる魔法封印結晶を開封する
通常、長大な詠唱を必要とする魔法を【ビーンズ】は一瞬で使用可能にするのだ

プチ、パチという音がビーンズ使いの口の中から聞こえたならば、それが最後だ
その次の瞬間には、強大な魔法がその敵を襲っていることだろう

437言理の妖精語りて曰く、:2018/07/19(木) 06:50:59
【無明認識枠】(ミスティック・フレーム)は、被術者の視界を『加工』する魔術であり、旧世界で言うところの【AR】のようなものである
ただ、それは視界を『加工』するがゆえに、必然的に弱点を作り出してしまうこともあった

例えば、コルセスカの【無明認識枠】は強力であったが、全てをデジタルにしか表示出来ないという弱点を持っていた
まあ、コルセスカ当人に言わせれば
「信じれば、存在しない数値(ゼロ)も存在する数値(イチ)になります!」

「私の【無明認識枠】では、『このゲームでは小数点以下を切り捨てているため、実際は小数点以下の確率で盗める』というのが、本当に実現するのです!」

「そのためだけに、私はこの【無明認識枠】を作りました!私がこの【無明認識枠】の『生産者』です!」

とのことである

438言理の妖精語りて曰く、:2018/07/20(金) 05:17:00
コルセスカの【無明認識枠】は、万物をデータ化するとともに、データがない存在にもデータがあると仮定することが出来た
いわゆる『隠しパラメータ』の類いである。

要するに、それは世界を『攻略』するための魔術だった

439言理の妖精語りて曰く、:2018/07/28(土) 09:04:11
スパイスは、呪文なのだ
それは、組み合わさって音楽を奏でる

440言理の妖精語りて曰く、:2018/08/03(金) 01:25:20
故に、極点にまで到達した料理は【紀】を帯びる。麻婆少女醤妹の【紀麻婆豆腐】、カレードラゴンの【紀カレー】などはその好例だろう。

441言理の妖精語りて曰く、:2018/08/25(土) 17:24:15
ただでさえ多くを知られていない魔法使いの中でも、「最強の魔法使い」という異名で呼ばれたものは数少ないが、
その内の数少ない実在例が「無言なる」ヌトと「大いなる」ゾートの二人である。

442言理の妖精語りて曰く、:2018/08/25(土) 17:33:25
「大いなる」ゾートが得意とした呪術は己や他者の生命に干渉する術である。
これらの術を「生命操作」と総称する。
中でも特に有名な彼の秘奥が「生命吸収」であり、他者の生命を吸い取って、
己の生命として使用することができるという恐るべき術である。
ゾートは戦争中、この術を用いて紀神の猛攻をやり過ごし、
逆に紀神の生命力を吸い取って不死身の魔法使いになったという伝説がある。

443言理の妖精語りて曰く、:2018/08/25(土) 17:59:04
「無言なる」ヌトが得意とした術は「天候操作」。
大気の精霊に干渉する術としてはほぼ最高位のものであり、伝説に曰く
「ヌトが口を開けば天は凪ぎ、ヌトが口を噤めば天は荒れ、ヌトの言葉は嵐と恵みをもたらした」
という。
ヌトが天候操作によって呼び寄せた大竜巻や大津波、
雷電の槍によって紀神を撃退したという物語は各地に今も残っている。

444言理の妖精語りて曰く、:2018/08/26(日) 06:35:53
入れ墨は、多くの地域において、身分や信仰を示すために用いられた
またその中には、奴隷に服従を要求するモノや魔除け、被術者を魔物へと変化させるモノもあり、そのため後の『大平等時代』では、公共の場で入れ墨を衆目に晒すことは激しく忌避されたのだ
なぜなら「入れ墨を見せる」ということは「自分の身分を知らしめる」ということに容易につながったからだ

445言理の妖精語りて曰く、:2018/08/26(日) 10:46:10
ヌトが自在に使役した大嵐の魔法をテュポーンと呼ぶ。
その意は荒ぶる天の竜である。

446言理の妖精語りて曰く、:2018/09/01(土) 05:54:24
【贈答歌】こそが、呪文の基礎と言って良いだろう
それは、相互に影響を与え合うメッセージであり『自分自身を相手に贈る』という行為であり、それによって『相手自身を贈ってもらい』お互いを深く知り合うことを目的としていたのだ

447言理の妖精語りて曰く、:2018/09/09(日) 04:52:48
見知らぬモノへの好奇心と愛着こそが、視界外への転移を成功させるコツである

【幻視転移の章】

448言理の妖精語りて曰く、:2018/09/09(日) 06:34:49
見知らぬものへ手を伸ばし、握手をするのだ

449言理の妖精語りて曰く、:2018/09/10(月) 05:41:05
幻視系列の術者には、重大な障害が発生することがある
それは、自己と他者の世界観にあまりに差がある時にみられるもの
その名称を【接触断絶】という

天才であればあるほど、すなわち感性が優れ斬新な世界観を持つほどに、【接触断絶】が発生する可能性はより高くなる

それを解消するのは、多くの場合、いわゆる天才ではなく凡人と呼ばれる人物である
彼らは、一種の緩衝材、あるいは翻訳機や「モデム」となって、天才を世界と接続する

だから、あるいは天才というのは、単に感性が優れたもののことを指すのではなく、多くの凡人の支援を得ることに長けている者のことを言うのかもしれない
それが単純に運であったとしても、その運も実力のうちと言うべきなのだろう

450言理の妖精語りて曰く、:2018/09/11(火) 06:20:14
「匂い」は、ただよって混じり合い、「音」は響き合い波長を変える
そうした時間的性質は魔術においても注目され、しばしば活用されてきた

451言理の妖精語りて曰く、:2018/09/13(木) 06:03:14
そうした視覚以外の感覚魔術において、時間、過去と今とは相互に影響し、変化し続けるものであるという
【猫の国】の魔術師である「ベルクソン」がそれらについて語っているらしいが、その文献の解読は未だに完了していない

452言理の妖精語りて曰く、:2018/10/02(火) 20:08:43
同一化を防ぐ観点で言えば、やはり呪術の三分類が有効な手立てだと考えられるだろう。
三分類は、模倣・因縁・命名の三種であり、それぞれの分野で研究が続けられている。

模倣呪術は、原型(オリジナル)の支配下にある「類似」と、中心なき微妙な差異を量産する「相似」に分かれるという。
この系統は、【猫の国】のフーコーという魔術師が『これはパイプではない』という書に記していると言われている。
しかし、その書を求めて【永劫線図書館】に挑んだ冒険家は、未だに帰ってこないため、その詳細は不明である。

因縁呪術は、古くは「感染呪術」と呼ばれていたものである。
これは、運命の変質と、破壊もしくはその操作を目的として研究された。
その研究は、血統における突然変異への理解を深め、新製品開発や斬新な広告の開発に役立った。
しかし、これは個人のセンスに左右されることが多かったり、発生させたはずの差異がまた新たな同質パターンを形成させてしまうなどの問題を抱えている。

最後に、命名呪術は、命名したモノをその名のとおりの性質や役割を持たせたる呪術であり、【レッテル】などが含まれる。
これには、大きな変化をもたらそうとすると失敗確率が上がる欠陥があり、また往々にして印象の押しつけによる性能の低下をもたらしていた。
そのため、いわゆる「デバフ呪術」としての運用が主体である。

だが、これは「部品」を作る呪術と捉えることにより、より高次で堅固な構造を構築することが可能なのだ。
現在、私の目の前で暴れている呪術装置「ダイハカイ15号」も、上手く抑えることが出来れば、もっと生産的で人類に役立つ結果をもたらすに違いないのだ。
・・・・・・・・たぶん。

453言理の妖精語りて曰く、:2018/10/10(水) 03:12:01
【剣術魔法はその難しさから、簡易剣術魔法という応用形を生んだ。「毛穴」を「詠唱口」とし、剣の振りだけでは詠唱できない場合の助けとしたのである。
これは戦闘の場に限らず、修練の場でも大きな役割を持った。「毛穴」に詠唱させる呪に、「姿勢制御」を加えることで、型の訓練を容易にしたのである。】

これは分岐し、流れ去っていった別の歴史の記述である。
我々が知る歴史においてはプロッテッツィオーネという女性が異境より訪れ、剣術魔法の開祖である遠野 一剣斎が驚嘆するほどの剣の腕前を示した。
詠唱構造においては一剣斎よりも知悉していた彼女は、彼の剣術開発に協力し、詠唱箇所を改良した。各詠唱箇所のパーツ化と習得過程の体系化がその肝であったと語られる。
彼女は簡易剣術魔法とは異なる形で学びの裾野を広げることに成功した。

簡易剣術魔法は当初、当時の天照府大将軍からの強烈な推奨、テコ入れによって「詠唱毛穴」手術の施術者を増やしていたが、
勃興期において、当時の人々の感性からすると拒絶感を伴うものであり、手術なしで習得できることがわかると通常の剣術魔法のほうに志願者たちは移っていった。
大将軍的には詠唱毛穴に琴線に触れるものを感じていたが、もう一方で十分に成果を上げられる以上、下々の者に推奨・要求する理由はなくなった。
既に手術を終えた者にも「詠唱毛穴」を塞ぐ施術を受けることを認め、再手術にも援助制度をもうけた。

454言理の妖精語りて曰く、:2018/10/10(水) 06:57:48
【万鞘万鍔万柄一剣録】

剣術魔法の伝書。晩年の遠野 一剣斎が高弟たちと共にまとめあげた書物。
プロッテッツィオーネは剣術魔法の改良後に元いた場所に還ったといい、書物化には直接参加していない。
ただし、彼女が残した言葉や覚え書きの引用は少なくはなく、要所に関わることも多い。

【一剣】に付随し、形作り得る【鞘】【鍔】【柄】という言葉で
表現・分類される様々な技法とその習得と実践のための心得を記す。
口伝が中心で、それも「見て覚える」「師匠から技を盗む」という性格が強かったそれまでの武術伝授と異なり、
「習得に必要な習得」「鍛錬に必要な鍛錬」また、それらの組み立て方の内容まで具体的に明文化・理論化されている。

本書に含まれる遠野 一剣斎による、協力者プロッテッツィオーネへの謝辞にはこうある。

「彼女がいなければ『一剣録』のみがあっただろう」

455言理の妖精語りて曰く、:2018/10/17(水) 05:42:20
【猫の国】の暗黒魔術師【ジャック・ラカン】によれば、人間は言葉を通してしか、世界を認識できないという。
つまり、我々の観る世界は、すべて言葉で編まれているのだ。

だが、果たしてそれが全てなのだろうか?

世の中には、音や数字に色を観る「共感覚」という特殊な視界の持ち主も存在する。
たしかに、我々が思考し、理解し、他者へ伝達出来る感覚は、すべて言葉によって編まれたものでしかないのかもしれない。
けれど、その言葉は、本当に我々が「言葉」と聞いて思い浮かべるありきたりな、有限の組み合わせに過ぎないものなのだろうか?

456言理の妖精語りて曰く、:2018/10/17(水) 07:58:26
前にジョック・ラーカンという魔術師の話を聞いたが同一人物なのだろうか。

自分にとって、面識もなく、伝え聞きでしか知らない相手というのは、「言葉の組み合わせ」と大差はないのかもしれない。
もしかするとマ●クの女子高生みたいな存在であるのかもしれない。

457言理の妖精語りて曰く、:2018/10/18(木) 06:08:45
そう、マッ●の女子高生、名前だけ有名な学者や魔術師、外国人の友人、娘、行きあった高齢者などは、みな情報系魔術の一環、一部である。

これは【友達の友達の話】というエーラマーンの力を借りた【法術】の一種である。
強制命令系の【サイモンセッズ】とはまた系統が違うものではあるが、情報網の混乱は軍事的・社会的に大きな意味を持つ。
そのため、非常に強力な魔術と言える。

特に「名前だけ有名な魔術師」というのは、自分が知的だと自慢したがる者や、権威というものに無条件で弱い者にとても良く効果を発揮する。
医療系詐欺などで良く用いられる凶悪な術式なのだ。

だが、この術式には、大きな欠点がある。

当然といえば当然のことなのだが、この術式は、その学者や魔術師のことを良く知っている者には全く効果がない。
それどころか、逆効果であることもしばしばなのだ。
「生兵法は大怪我のもと」付け焼き刃がかえって失敗につながるという良い例であろう。

「見つけたぞ!魔術師警察だ!バルセス・バハール、神妙にお縄につけ!」

「く、弓道警察や着物警察の次は魔術師警察か!わ、私はただ『ソーカル事件』の教訓を世に広めようとしただけだぞ!そう、あれは【猫の国】で『ポモ』と呼ばれる派閥が大手をふるっていたとき・・・」

「ええい、往生際の悪いヤツめ!まだ続ける気か!捕まえろー捕まえるんだー!」

「く、話を聞かない気か!だが、私を捕縛し口を塞いだところで、やがて第二、第三のバルセス・バハールが」

「ゴジラ一作目をアリュージョンしたところで無駄なことだ。なにしろ出るたびに倒されてるからな、ゴジラ。御用だ。御用だー!」

「お、覚えてろよー!」

「待てー!!」

458言理の妖精語りて曰く、:2018/10/18(木) 20:25:32
【ルウテト・ヴィジョン】と【ラクルラール・ライン】は共に「誘導系」と呼ばれるタイプに含まれ、あらゆるレースにおいてそのシェアを分かち合う魔術である。
前者は、過去の幻影を映し出すことによって、成功例にならったり失敗を繰り返さないように戒めるもの。
後者は、一種の「レール」を中空に映し出し、最適なコースでマシンを誘導するものである。

459納豆神の信徒語りて曰く、:2018/10/19(金) 05:48:32
愚痴しか言わない人物や敬語の存在が示唆するように、言葉は関係性であり、関係性が言葉の「立ち位置」を決定する。

別の言い方をすれば、世界は【言理の妖精】によるネットワークであり、その網(ネット)の糸や網の目の形こそが関係性であると言える。
そして、その網の糸や網の目は、状況次第でいくらでも変化しうるのである。
まるで、納豆のように。

そう、つまり世界は納豆であり、納豆神の力を借りた法術によって操ることが出来るのだ!
納豆神こそが最高なのだ!

460言理の妖精語りて曰く、:2018/11/20(火) 17:11:23
「糸つむげ、己おりなせ」とは妖精たちに伝わる古い呪文の一種である。

461言理の妖精語りて曰く、:2018/11/22(木) 17:50:52
己というものは、意図(いと)によって出来ているのだから

462言理の妖精語りて曰く、:2019/02/02(土) 07:44:54
【呪鎖魔術】は、鎖の音を以って呪文と成す。
その成立は、囚われた魔術師たちによるものだとも、反乱を企てた奴隷たちによるものだとも言う。


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