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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part29

933■■■■:2017/04/21(金) 19:31:31 ID:do8VD7AU
「学園都市の不条理・・」
私は言われたくない過去を先生が言いそうで、感情が高ぶる。
そう・・私は2年前自分の力不足で1万人以上のクローンを、遺伝子を分けた存在を
むざむざ学園都市と一方通行に虐殺された。その無力感を忘れることはない。

だが、その過去への想いは、私に無意識に圧倒的な感覚を呼び起こす。無意識な思いが
放電を形成し始める。その雰囲気を感じ取ったのか校長先生は話をやめる。
(先生の言う通りかも・・確かに私は無自覚に圧倒的な力を行使する)
私は、結局一般人の校長先生を圧倒的な力で無意識とはいえ威嚇した事実に赤面する。

「校長先生申し訳ありません。私は無意識に能力を行使しようとしました」
私は深々と頭を下げる。事情はどうあれ、スタンガンなぞ目ではない莫大な放電を
しかけたことは事実だから。

校長先生は、平静を取り戻し話を再開する。
「御坂さん・・レベル5は、戦略兵器とみなされています」
「その行動には慎重さが求められます、砂鉄で超高層ビルに匹敵するような怪獣を
操作し、超電磁砲で八段階目の赤を破壊できる御坂さんはなおさらです。」
「怒りは人間の感情で当たり前の感覚ですが、抑制できないとそれを利用
されてしまい、悪い方向へ誘導されるでしょう」

「人間は自分の利益や、組織の為に平気で人の弱点を突く動物です」
「御坂さんの軽はずみな行動は、そんな輩に付け入るスキを与えます」

正直、それを言われるとつらい。・・あの夏の日々、私は怒りという感情で
学園都市へ公然と破壊活動を行った。その後上条当麻の介入と一方通行の敗北
でうやむやになったが・・その事実を問題にされると厄介な話になる。
(校長先生はおそらくその事実を知っている・・多分妹達も・・)

校長先生は意外に柔和な表情で話を続ける
「勘違いしないでください、私は御坂さんのそんな正義感の塊でまっすぐなところは嫌いではありません」
「ですが、御坂さんのその思いも利用する輩や、逆手にとる人も上層部にはいます」
「そんな中で御坂さんの理想や目標を達成するのは簡単な話ではないでしょう」

「今回私達がお願いする件、検討してください。決して御坂さんにとって悪い話ではないでしょう」
「返事は今月中にください。もちろん賢明な御坂さんなら・・断るはずはないと
思っていますが」

私は内心で舌打ちをする。すっかり私の失態で校長先生のペースになってしまった。
弱弱しく返事をするだけに追い詰められた・・
「わかりました・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・
私は重い足取りで当麻の学寮へ向かう。

すっかり日も沈み、本来なら自分の学寮へ帰らないといけない。
(だけど・・とてもそんな気にならない)
(私は弱いな・・大人には今時点では到底太刀打ちできない)
まあ最悪の結果は回避したが・・すっかり校長先生の策略に乗せられた。
能力を持たない一般人を電撃で威嚇するなど最悪だ。

相手は、私の性癖・性格すべて知った上で挑発してきた。その策略に乗ってしまった
自分の迂闊さがうらめしい。

「確かに私は子供だ・」
「口では到底校長には勝てない」

「はあ・・」
自分の力のなさ、未熟さが恨めしい。いくら最先端の駆動鎧やAIが開発できたところで
学園都市のしがらみをどうすることもできない現状がはがゆい。

「結局・・自分で自立し、稼がないと発言権はない・・て話ね・・」
「まあ校長先生の言うとおりだわね・・いくら優秀だろうが所詮は学生」
「その事実を踏まえて発言しなきゃならない」

「今は耐えるときか・・」

いくら学園都市の広告塔とか復興ボランティアの活動で代表のような位置を占めたと言っても
結局は、アマチュアにすぎない。そんな現状では校長以上の知恵はなかなか浮かばない
それに・・私にはあの子たちの存在がある。結局はその事実が私の心を重くする。
「結局、これが校長先生の最初から仕掛けだったわけね」




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