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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part29

832■■■■:2016/12/21(水) 16:13:14 ID:8Xdg.fB6
端末を眺め、恐らく本部の初春委員とひっきりなしにメールで通信している。
恐らく能力でも使っているのか、目をつぶり莫大な情報を脳で処理しているのだろう
情報端末が超高速でスクロールを繰り返し、文字情報が高速で流れている。

「美琴、食べないのか?」
ほとんど瞑想状態の美琴はまったく反応しない
その様子に呆れたのか、美鈴さんが俺に話かける。
「ねえ、当麻君 美琴ちゃんていつもあんな感じ?」
「いや・・普段はきちんと会話するのですが、今日はピリピリしていますね」

「そうか・・美琴ちゃんも風紀副委員長で緊張しているのね」
「ここ2週間ほど責任者として相当緊張状態ですね」

「当麻君はちゃんと美琴ちゃんをみてくれているのね。安心したわ」
美鈴さんが、俺に微笑みかける
「これは娘を溺愛する親の勝手なお願いだけどね」
「美琴ちゃんは、のめり込むと周りが見えなくなる子だから、当麻君にしっかり
見守ってほしい」
俺は、すがるように娘の安全を婚約者に託す母親の思いに心を打たれる。

「はい」
「ありがとう」

///////////////

私は、結局オレンジジュースを10秒で飲み込み、ミックスグリルもパンも一口も
口をつけず、食事を切り上げる。
私は、知らないうちにママが退出していることに気がつく。

「当麻、ごめんね。ママ押し付けちゃって」
「いいよ、忙しいだろう」
「ありがとう」
「美鈴さん美琴を心配していたぞ」
「そうね。ママのある意味配慮なのかな」
「え?」

「正直あのバカ母が、アポなしで訪問するなんて困ったわと思ったけどね」
「ああそうだな」
「まあ悪意はなさそうだし、いいわよ、どうせ「周りが見えなくなる娘を頼みます」なん
て言っているでしょう?」
「聞いていたのか?」
「当たり前じゃない、忙しいから無視したけど」

「で、午後は予定通り競技するのか?」
「そうね・・キャンセルできないし、ただ初春さんに昼飯食べてもらわなきゃない
から1回本部に戻るわ」

「そうか・・じゃ予定通り7時に、ホテルで再会な」
「じゃ・・ね」

私は当麻を見送り、本部へ急ぐ
//////////////////////
同時刻 風紀委員本部

「ふ・・そろそろ御坂さんが来る時間かな」

朝5時から複数の画面に目を凝らしていた初春飾利が背伸びをする。
木原唯一の反乱自体は、御坂と上条、一方通行と結標が制圧したが、その後
の事務処理と、AI捜査支援システムの復旧は初春がほぼ全部を処理した。

初春は、レベルこそ1だが、その情報処理能力はレベル5に匹敵するとも
言われ、もしも、情報処理の樹形図を脳内で自分だけの現実として構築
できれば間違いなくレベル5に昇格できるとさえ言われている。

ただ実際には、そこまでの妄想(自分だけの現実)を構想できず、レベルは1
のままにとどまる。とはいえ、その卓抜した情報処理は春先に碌な準備なしに
面白半分で初春飾利にハッキングを挑んだ美琴が引き分けに追い込まれたこと
でもわかるだろう。

御坂美琴が作った、AI捜査支援システムは概念や構想は突き抜けていたが
穴も少なくなかった。美琴が風紀副委員長に決まってから実質1日で作成したシステム
粗削りの部分も少なかった。それを、初春が詳細に作り直したと言っても過言ではない。




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