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【デルタフォース】クラスの三バカの日常Part5

66ё:2011/03/15(火) 21:19:55 ID:7hnYmf9w
「なあ木山センセ。こっちのチーム選びはどうするぜよ? あんたが選んだ選抜メンバーがギリギリということを考えるとこっちも11人キッカリしか参加できないのかにゃー?」
「そっちの交代は自由だ。何せ選抜チームは全員が全員、優れた実力を持っている。そっちは君を含め実力者揃いといっても無能力者が少なくない。それくらいは融通してやらないとな」

 それを聞いて安心してチームメンバーを選べると思った土御門は、今度は声を落として試合に関する制限について尋ねた。
 声を落としたのは参加者の中に魔術サイドの人間が数名混じってることが理由である。

「ところで制限とかはどうなるんだ? 能力者はともかく魔術師はあんたは専門外だ。どうするつもりぜよ」
「基本、得物は持たせないつもりだ。魔力で生み出した武器は別としてな。後は闇咲先生にお願いしてある。能力者に関しては対象者のみ決勝開始前に集めて私が説明するさ」
「ま、誰が対象者かは想像はつくとしてだ、オレから頼みがある。井ノ原弟に能力のフル使用を認めてくれ。相手を考えるとチトきついぜい」
「(フル使用でなくとも全箇所70ずつでも今の真夜なら充分なのだが……)それは無理だな。詳しいことは本人に聞くといい。というわけで全員解散」

 木山の解散の合図を受けて小萌と木山は職員室へと、決勝選抜メンバーと上条のクラス以外の生徒達は昼食を摂る為に思い思いに移動を開始した。
 土御門は木山の言葉が気になり、真夜に彼の能力について尋ねると意外な答えが返ってきた。

「うん、確かに今からだと無理かな。フル使用、つまり全箇所90の強化にするには一旦能力を解除するかリミット待たないといけないし」
「だったら何の問題も無いはずぜよ。リミットはともかく一旦解除してすぐに【瞬間超人】の全箇所90強化するがいいんだにゃー♪」
「だからそれが出来ないんだよ、すぐには。自分で解除、リミットで能力オフになるにしてもインターバルで450分待たないと能力使用出来ないんだ」

 そう、真夜の【瞬間超人】の最大使用時間は強化できる数値の総量の分数(今なら450なので450分)なのだ。
 しかも最初に使用した総合数値をその状態から引き上げることは出来ず、総合数値を上げる場合は自分で解除してから再度使用する必要がある。
 そして再度使用する場合のインターバルはどれだけ強化しても最大使用時間と同じ時間が必要となることが最近の木山の調べでようやく判明したのだった。

「(例外は上条の右手でキャンセルされた時だったかな、バレンタインで殴られた時はすぐに能力使用出来たし)まあ、そうゆうこと。それと決勝は真昼さんの看病したいから出るつもりは無いよ」
「びえっくし! ぶわっくしょい! はっくしょん! あ゛〜、ようやぐ風邪の実感が出てきた気がするぜ……。頭痛ぇし体寒ぃし……」
「はーい真昼ちゃん鼻水出てるからチーンしようねー。真夜君、私も一緒に看病する?」
「赤音さんは試合に出て球技大会楽しんでよ。こっちは俺1人で大丈夫だから。じゃあ行くよ、真昼さんをベッドで休ませたいから」

 最後に真夜は今日の弁当をみんなで分けるように茜川に頼み込むと、真昼を背負って保健室へと向かうのだった。
 土御門も真夜の恋人優先主義は知ってるので何も言わずに了承したが、戦力と考えていた二人が抜けたのはかなり痛かった。

(まさか双子が出ないとは誤算もいいところだ。井ノ原弟は可能性はあるだろうがフル出場は望めないだろうな。アクセラは打ち止めちゃんに充電してもらえればフル出場はいけるが……)
「サッカーってのは予定外だがやるこたァ同じだ。正々堂々と敵をブッ倒して優勝だァ! 見てろよ打ち止め、俺なりのフェアプレイってのをよォ!」
「一方通行のフェアプレイがすっごく楽しみだから頑張って応援するねってミサカはミサカは宣言してみる!」

 今のアクセラは充電を受け付けないだろうな、土御門は青春してる学園都市最強を見て断念した(能力の使用時間、残り55分)。
 上条の方を見ると絹旗以外の【歩く教会】チームのフルボッコが継続中なので、仕方なく土御門は上条と井ノ原ツインズ以外のクラスメートを集めて参加する選手について話し合うことに。


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