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【デルタフォース】クラスの三バカの日常Part5

249ё:2011/05/27(金) 21:00:43 ID:Ku98nBuc
 後半40分に同点ゴールを決めた姫神は、この同点劇の演出者でもある真夜とハイタッチを交わす。
 そこへ五和が割って入ってきた、理由は真夜のバックパスの件である。

「どうして貴方、あそこでバックパスをしたんですか? まさか私を1対1で抜けないからとは言わないですよね」
「僕は最初からあなた相手に1対1で勝つ気が無かったんです。時間を稼いでいい感じの時間で同点にしたかったんですよ」
「えっ? だ、だってあんなに楽しそうにしてたじゃないですか? あれも演技とは言わないですよね?」
「楽しかったのは事実です。下手をすれば目的を忘れるほどに。それに僕言いましたよ? 勝つのは僕たちって」

 五和はようやく納得した、目の前の少年は最初から1人で戦ってはいない、チームで戦っていたのだと。
 それならば仕方ないと思った五和は真夜にチームとして勝利することを宣言すると自分のチームの所へと戻って行った。

「井ノ原弟、それに姫神もご苦労さまだぜい。ところでカミやん、何でオーバーラップしなかった?」
「いや……姫神と浜面と半蔵が邪魔したら殺すぞって感じの視線送ってきたからつい、な。けどきちんと同点になったんだからいいだろ?」
「まあな。さて、残り5分、いよいよアクセラ投入ってわけなんだが問題が1つ発生した」
「問題?」

 上条は一方通行投入に何の問題があるのかさっぱりだったが、近くに居た姫神と真夜はすぐに理解した。
 全く理解していない上条に姫神が一方通行投入時に発生する問題を説明する、自分の願望も含め。

「アクセラくんが出るということは。選手の交代を意味する。土御門くんはそのことで悩んでる。私は絶対に交代しないけど」
「そうゆうことだカミやん。オレとお前、浜面と半蔵と姫神、月夜と井ノ原弟と翔太は勝つ為に必要だから交代は無し」
「残るのは青ピ、吹寄、情報屋……ああ、確かに悩むほどの問題だな。

 上条は理解した、一方通行と交代する選手が現れる以上は誰かがベンチに下がるということだ。
 土御門が残すと言った選手は【歩く教会】チーム相手に外せない戦力、吹寄は性格上譲りそうに無い、情報屋は吹寄とのデートが懸かっている。
 残るは青ピなのだがここで外したら後で絶対に拗ねるだろうから簡単にはいかない。

「さて、3人の中で誰を外したらいいもんかにゃー……」

――――――――――

 一方の【歩く教会】チームではインデックスからのとんでもない作戦が提案されていた。

「ほ、本気なのかい? インデックス」
「私はいつだって本気なんだよ。残り5分、これでいかないと勝利は掴めないと言っても過言じゃないね」
「でもメン子さん、削板さん、結標さんを残して後は全員攻めるというのは超大胆過ぎます!」

 インデックスの作戦はシンプルでキーパーの心理掌握、削板、結標の3人に守備を任せ、残る全員で攻めまくるというものだった。
 殆どのメンバーが難色を示す中、心理掌握がキッパリとインデックスの作戦に賛同する。

「私は賛成ですわ。あちらは絶対にアク様を投入してきます。守備は最小限必要な人間を残し、残る全員で攻めて相手の攻撃を潰していく位でないと」
「それが一番でしょうね。一方通行の奴、ベンチで休んで体力も有り余ってるから惜しみなく全力出してくるわね。守備は私と削板、メン子で何とかする」
「結標とメン子の言う通りだぜ! これくらい根性入った作戦じゃねぇとあいつらには勝てねぇ! ゴールは俺達が守ってやる、残るお前達は得点を決めて来い!」

 心理掌握と結標と削板の力強い言葉に悩んでいたメンバーは迷いを吹っ切って残り時間、全力で攻め続けることを決意する。

――――――――――

 その頃、なかなか選手交代を指示しない一方通行がしびれを切らして土御門へ詰め寄って来た。

「土御門ォ! さっさと俺をピッチに立たせろォ! 変える奴決めてねぇンならテメェが代わるかァ!」
「チッ、相変わらず我慢をする事を知らん奴ですたい。……仕方ない、情報屋」
「お、俺が交代! 頼む! 最後まで試合させ」
「話は最後まで聞けっての。お前さんが吹寄を説得っつーか口説いてアクセラと交代してもらうように頼むんだにゃー」

 情報屋は最初は自分が交代しないことに安心したが、土御門から吹寄を口説いて交代させろという無茶振りに大いに慌て始める。


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