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美少女戦士ガンダムーンスレッド

369美少女戦士ガンダムーン 第五話 後編:2004/01/29(木) 02:39 ID:GRi8xbs2
 膝枕の上で、むくれているのかいないのかも分からない少年の頬に、やさしく手を添えて
自分のありのままの言葉をリリーナはほのかに微笑んで嬉しそうに伝える…それは、少年が
ナイトとしてずっと自分の事を守ってくれていたから…
「…ヒイロ…ありがとう…」
「……俺は…お前を守ると…約束した…だから、気に…する…な…」
 リリーナが心からヒイロに礼をするも、ヒイロはいつもの様に二つ返事でリリーナに
返してしまう。しかし、その表情は少しだけ笑っていた…そして、額の三日月の紋章がキラッ、
と光るとヒイロの身体は光りに包まれ、小さな猫へと変化してしまった…
(猫の姿に? …そうか、この男…あの月の呪いに…)
 シャアが少し訝しげな表情を浮かべながら意味深な事を考えていた。ヒイロが変化した姿が
月による呪いの所為だと…
(今は…眠っていてください。アルテミスという借りの姿で…あとは、私が何とかします…)
 変化したヒイロ、いやアルテミスの背中をリリーナはゆっくりと撫でて、膝から地面へと
寝かせてあげた。アルテミスは傷だらけながらも規則正しい寝息を立て、リリーナの想いに
応えるかのように安らかに眠るのだった…
「私は…逃げていました…」
 ゆっくりと立ち上がるリリーナ。その表情は、何かを決意したような凛とした感じで、
力強さを全身から醸し出していた…
「フフッ…まさかウイングナイトがヒイロ・ユイだとは思いもよりませんでしたわ。ですが、
肝心なナイト様も、アズナイト様の手に掛かれば赤子同然でしたわね…さぁリリーナ様…
コチラにいらして下さいな♪」
 しかし、そんなリリーナの表情から何も察していない様子のドロシー。先程、ヒイロから
受けたダメージも回復し、笑みを浮かべながらリリーナを呼びつける。
「ドロシー…アナタの事を想ってワタクシは力を封印していた…けど、大切な人を、仲間を
守れない事もまた無力…それなら、ワタクシは自分の中に眠る力を呼び覚まし、大切な人達を
守る為にアナタと戦います!」
「? …フ、フフッ、オーッホッホッホ! 可愛い事をおっしゃいますわねリリーナ様♪ まぁ、
ワタクシは構いませんわよ。その変わり、言う事を聞かない子猫ちゃんには少しオシオキが
必要ですわね♪」
 リリーナの意味深な言葉に興味をそそられたのか、ドロシーは高笑いをあげながら鞭を
ピシッ! と両手で引っ張ると、まるで男性器の竿を舐める様にレロォ…と蔦の部分を横から
横へ舐めあげる。
「り、リリーナさんダメ! 逃げて…逃げて下さい!」
 その向こう側で、女生徒との行為で疲弊しきったムーンがリリーナが無茶をするのでは
ないかと思い、リリーナに逃げてと注意を促す。
「心配なさらないで、ムーン。私も…私も貴方達と同じ、愛と正義の戦士なのですから!」
「えっ…」
 その言葉の意味をムーンが飲み込めないまま、リリーナは自分の胸に片手を持っていき、
その手を今度は真上にバッ、と掲げる。
『ヴィーナススターパワー…』
 直後、上に掲げたリリーナの手の中に突如オレンジ色の変身ペンが現れ、そして、
『メイク・アップ!』
 リリーナがキーワードを叫んだ後、そのペンの先から光り輝く星が一列に並んで噴き出す様に
放たれる。その星の列を組み、リリーナの身体にバレエのリボンの様に回転しながら覆い包むと、
シュルルルル! と更に回転する速度が速くなっていく。そして回転が止み、星々が光りを放って
散ると、リリーナはセーラー服に身を包まれていた…
 ガンダムーン達と同じオレンジ色のセーラー服に変身を遂げたその華麗なる姿は、金星を
主とする美と愛の戦士、ガンダヴィーナス!
「愛と正義の…セーラー服美少女戦士、ガンダヴィーナス! 愛の天罰…落とさせて頂きます!」
 変身時に付いてくる舞踏会の時につける様な赤いアイマスクを外しながら、ドロシーとシャアに
ビシッ! と指差し、決めポーズと共に決め台詞を言い放つヴィーナス。その姿は華麗で、まさに
女神(ヴィーナス)と呼ぶに相応しい。


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