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美少女戦士ガンダムーンスレッド

366美少女戦士ガンダムーン 第五話 後編:2004/01/29(木) 02:38 ID:GRi8xbs2
「ちょ、ちょっと! 二人だけの世界に入らないで欲しいですわね!! ウイングナイトだか
何だか知りませんが、ワタクシの邪魔立てすると言うのであれば、少々痛い目を味わって
頂く事になりますわよ!?」
 近くで二人の様子を見ていたドロシーがいい加減痺れを切らし、鞭をピシィッ! と両手で
しならせながらウイングナイトに向かってヒステリックに吠え立てる。ウイングナイトが
リリーナに馴れ馴れしく、そして自分よりも親しそうにしている事に少々苛ついたのだろう。
「…リリーナ…もう少し休んでいてくれ…」
「は、ハイ…」
 吠え立てるドロシーに臆する事も無くウイングナイトは普通にリリーナに休んでいてくれと
その場にゆっくり寝かせると立ち上がり、無言でドロシーの方に向いて、キッ! と睨みつけた。
「っ…フ、フフッ…退く気は毛頭無さそうですわね…いいでしょう、その身に浴びなさい!
黒き鞭の洗礼を!」
 全く引く気を示さないウイングナイトにドロシーが軽く笑い声を漏らした後、その表情が
一瞬で険しくなり、一気に悪しき負のプレッシャーを増大させていく。
「っ!…任務…遂行する…」
 増大するドロシーのプレッシャーを感じ取り、ウイングナイトも腰に挿していた拳銃を
引き抜いて、ドロシーに向かって放つべく構える。そして、
「ベインスプラァァッシュッ!!」
 先にドロシーがウイングナイトに向かって攻撃を仕掛ける。
 自分の下にある影がギュウウウン!! とウイングナイトのところまで伸びていき、その
影から無数の黒い鞭の線撃がのたうち狂う大蛇の如く、ビュゴオオオオオッ!! と風をも
切り裂かん勢いで突進してきた。
「! 遅いっ!」
 しかし、黒い鞭の線が触れる直前でウイングナイトは上空に高くジャンプし、ドロシーの
攻撃を余裕で回避する。
「…ターゲット、ロックオン!」
 直後、ウイングナイトは妙な言葉を漏らして手にした銃を構えると、ダンッ! ダンッ!
と、空中からドロシーに向かって弾丸を連射する。
「ホホホッ! 甘いですわ!」
 ウイングナイトが放ってきた弾丸が当たる直前でドロシーが甲高い声で哂いながら手にした
鞭をシュパァッ! と薙ぎ払うと無数の鞭の線がドロシーの身体を回る様に囲い、回転の勢いで
ぶつかった弾丸を弾き返してしまう。
「その様な低俗な武器にワタクシがやられる訳がありませんわ! さぁ、大人しくワタクシの
鞭の餌食になりなさいな!」
「っ! …」
 一瞬の隙を突いてドロシーが鞭を払うと、ウイングナイトの身体にまるで生き物の様な
動きで螺旋状にギュルルッ! と巻きつき、そのままウイングナイトは動きを封じられ締め付け
られてしまう。しかし、身動きが取れなくなってしまったのに、ウイングナイトはまだ
冷静沈着でいる…
「オーッホホホッ! 捕らえましたわ! ワタクシの鞭は、もがけばもがくほど逆に締め上げて
いる者の身にきつく食い込んでいきますの…その仏頂面がいつまで続くのかしら? さぁ!
貴方の呻き声を響かせ…」
 と、ドロシーがそこまで言いかけると、
「……フン」
 スパァッ、と何かを切る音が響いた後、ウイングナイトを縛っていた鞭が解けた。いや、
切り裂かれたと言った方が正しいだろう。
「っ!? わ、ワタクシの鞭が!?」
「あいにく…俺の武器は銃だけじゃないんでな…」
 ウイングナイトの足元に散らばる切り裂かれたドロシーの鞭の残骸。そしてウイングナイトの
その手には、何処から持ってきたのかレイピアの様な細身の剣が握られていた。
「レイピア!? い、いつの間に…クッ!」
 少々動揺しながらも、ドロシーは手に持っている鞭の柄の部分に自分のプレッシャーを
注ぎ込む。すると、ウイングナイトに切断された巻きついていた残骸が浮かび上がって、切れた
部分同士がピタァッ、と繋がり合い修復した。その精度はとても細かく、切断された部分が
全く分からないほどだ。


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