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英国(第二次世界大戦勃発直前)がファンタジー世界召喚されますた。
214
:
HF/DF
◆e1YVADEXuk
:2017/10/27(金) 20:18:45 ID:PWWuALII0
(方向転換の時に多少間合いを詰められているかと思ったがこの状態とは、もしかして相当参っているのか?)
そんなブッシュの思考をよそに戦闘は展開する。
今度は彼の居場所を目指すのではなく、右手側を通過するようなコース取りをするトラック。進路変更後に直進走行に移るが、なぜか加速することはない。いや、それどころかゆっくりと減速を始める。一方怪物はだいぶ遅れて進行方向を修正し、逃げ回る獲物をひたすら追いかけようとしていた。
その時二種類の銃声が重なって響く。怪物の巨体が一瞬打ちのめされたように止まり、体表で曵光弾が続けざまに撥ねた。
「よし!」
期せずしてブッシュの口から言葉が漏れ、髭に覆われた口元が緩む。
方向転換時に速度が落ちたところを捉えて集中攻撃を加えるという教本通りの攻撃。恐らく車上の三人はこれを事前に示し合わせていたのだろう。それほどまでに見事な連携が取れた攻撃だった。
だが怪物は怯まない。再び動き出し、一気に加速するトラックの後をひたすら追い続ける。気のせいかその速度は先ほどより幾分増したようだ。
「こいつは……ちとまずいかな?」
「怒らせてしまったようですね」
荷台の上で顔を見合わせるウールトンとファウナ。先ほどまで浮かべていた笑みはもう引っ込んでおり、自分たちの行動が望ましからぬ状況を招いてしまったことへの焦りが滲んでいる。
ウールトンが考え、三人が示し合わせて実行した作戦は図に当たり、怪物に手傷を負わせることに成功した。だが当の怪物は手傷を負わせられたことに興奮したらしく、先ほどより足を速めてトラックを追っている。
幸い今すぐ追いつかれるような速度ではないが、エンジンとトランスミッションに不安要素を抱えるトラックがいつまた故障するかも知れない以上、この状況はどう見ても喜べない。
だが、そう考えない者もいた。
(手傷を負わされて興奮してるな。だが深手を負ってる所にさらに手傷を負わされたその状態でいつまで持つかな?)
離れていくトラックを追いかけひたすら突進する怪物をつぶさに観察しつつ、眼前の敵の状況を分析するブッシュ。その態度には余裕すら見て取れる。しかし彼が置かれた状況はある意味危険水域に突入しつつあった。
現在両者の距離はざっと25ヤード(約22メートル)少々、しかも怪物がトラックを追って前進するにつれゆっくりと縮まりつつあるのだ。今怪物がブッシュの存在に気付いたならば、その時点で彼の命運は尽きるだろう。
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