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架空の軍隊がファンタジー世界に召喚されますた 2

336タイフーン ◆sePHxJrzaM:2007/07/15(日) 23:19:38 ID:eImMvDlU0
 「今までの大戦で、多種多様な超兵器が投入されてきたのは中尉、あなたも知ってるわよね?」
 「ええ。エクスキャリバーでしたか?ベルカが使っていたのは」
 「ストーンヘンジ、そしてSOLG。これを見てちょうだい」

 ヒレンベランドは目に入った機体に首を傾げた。
 アークバードとやらに似ているが、機体の中央には航空機が発進できそうな口がある。
 
 「昔ベルカが作った重巡航管制機に似ていますね。どこのものです?」
 「エストバキアの空中空母よ」
 「これも一緒に?」
 「そう。その情報がガルデシアに渡ったら、あまり喜べる話じゃない」

 エストバキアがどこにある国かよくわからないので、ヒレンベランドは一応相槌と首を縦に振っておいた。
 
 「既にスペツナズに一個旅団がブラックボックス奪還のためガルデシア領内に潜入しているわ。貴方たちには、彼らの回収護衛を頼みたいの」
 「しかし、わざわざ俺たちを引っ張らなくても他にいるでしょう。ユーク空軍には」
 「信用できるのがあなた達ぐらいしかいない、と言ったら嫌われるかしら?」
 
 言われてみれば、とヒレンベランドは思う。
 人命を最優先に考えるユークが手持ちの純空軍をおいそれと秘密任務に投入させることは有り得ない。
 外国人傭兵部隊だって、中にはテロリストまがいや刑務所から直接ここに来た者、戦犯を逃れるため名前を変えている奴までいる。
 そんなどこの馬の骨ともわからん連中の中でヒレンベランドが選ばれたのは、単に一番マシだったからだろう。
 
 「わかりました。引き受けましょう」
 「ありがとう。帰ってきたら、私を調べていいわ」

 ヒレンベランドは少し考えて、口を開く。

 「やめときます。俺は飛行機の方がいい」


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