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架空の軍隊がファンタジー世界に召喚されますた 2

186タイフーン ◆sePHxJrzaM:2007/05/05(土) 00:30:11 ID:eImMvDlU0
 <<滅茶苦茶な作戦だ!空から部隊を下ろすなど!>>
 <<危ない時間は過ぎたな。各車、状況を報告>>
 <<一号車から七号車、問題無し。八号車、着地時にキャタピラ損傷。戦闘は可能>>
 
 ことユークでは空挺部隊の扱いが異質だと知られている。
 ユークにおける空挺部隊は先行しての要地確保等ではなく、機甲師団に似た形で最前線に投入されることだ。
 大量の戦車、装甲車と共に降下し、機甲部隊として彼らは戦闘を行う。
 形は変わるが環太平洋戦争中、オーシアへのマスドライバー強襲作戦、アピート国際空港襲撃、ジラーチ砂漠で行った前線への増援部隊降下もユークの特性を現していると言っていい。
 唯一空からの攻撃に対する弱点はあるものの、今のところガタムール高地上空の制空権はユークから動く気配は無かった。

 <<押されている!増援はどうした!?>>
 <<駄目だ。我が軍は分断されている!>>

 ガルデシア軍は必死に防戦するが、ユーク側は対戦車ミサイルや火砲の集中砲火を浴びせた。
 空からはA-10やSU-25、A-6の爆撃が襲い、陣地をクレーターに変えていく。
 
 <<こちらヴォルク6、敵陣地の制圧。掃討戦に入ります>>
 <<早いな。一時間もたなかった>>
 <<こちらヴォルク3、敵は敗走した模様。前進許可を求めます>>
 <<それは許可できない。現在位置で待機せよ。わかったか?復唱しろ>>
 <<現在位置で待機。了解です>>

 ユーク空挺部隊は降下地点とその一帯を制圧した後、陣地を構築し始めた。
 まだガルデシア側の防衛線は一つ―――第三防衛線が残されてはいたが、ユークは猛烈な空爆を加えるだけで地上部隊を前進させようとはしなかった。 
 今まで一方的だったユーク・ガルデシア間の戦いであったが、ここに来て初めてユーク側は大きな損害を被った。
 空においても、地上においても。
 既にユーク側の犠牲者は司令部の予想を大きく上回りつつあり、その結果中途半端な形で高地への進撃は停止を余儀なくされた。
 
 <<なぁユーリー?>>
 <<なんだ>>

 穏やかさを取り戻しつつある無線に、空挺隊員の会話が混じる。

 <<何人クビが飛ぶと思う?>>
 <<十人!手堅い線だ>>
 <<おいヴォルク8、不謹慎すぎるぞ>>
 <<へへっ、すみません>>
 <<もうちょっと絞り込め。七人だな>>


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