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『話してはいけない』

1:2021/06/06(日) 00:19:11
『ランドノーティカ』ッ!!
 
 
量子的に生成された『座標』を目指し、日常を抜け出そう!
ランダムに指定された『座標』は、あなたの隣にある『未知の世界』!
思考の片隅にすら『浮かばなかったはずの場所』!
日常のルーティーンを抜け出し、新たな世界を体験する事で、あなたの心は再調整される。
それが、『ランドノーティカ』!!
 
このアプリによって起きる全ての出来事は、自己責任です。
 
 
あなたは、『座標』に到着した。
時刻は、午後5時57分。
陽が沈みつつある朧な夕闇の中、あなたの眼前には林がある。
それほど大きな面積では無い様だったが、新緑の木々に遮られた林の奥の様子は、全く分からない。
だが、1本の木の幹に白い文字が書かれている事は、外から眺めても分かった。
文字は、ペンキで塗られたものだった。
 
『こっち』

108ゴルシ・マキハラ:2021/06/29(火) 02:26:54
>>107
「……?
上へ通じるエレベーター……って感じでもねーな」

物体のまわりを一周して、裏側も見てみる。
完全なただの円筒だろうか?

109:2021/06/29(火) 23:41:29
>>108
物体と通路の壁の隙間は、あなたの身体では通り抜けられないほど狭かった。
傾いた物体の上部を見ると、小さなハッチの様なものが1つある。
だが、約10センチ四方のハッチを出入りする事は、人間には出来そうにない。

110ゴルシ・マキハラ:2021/06/29(火) 23:47:57
>>109
「あー、これダストシュートって奴かな。もしかして」

ハッチを開けられそうなら、開けてみる。

111:2021/06/29(火) 23:55:13
>>110
『キィ・・・』
 
微かに軋む音を立てて、ハッチが開いた。
それと同時に、生臭い匂いがあなたの鼻先に漂って来る。
内部は暗く、その様子は分からない。

112ゴルシ・マキハラ:2021/06/30(水) 00:06:01
>>111
「普通だな。
……目が慣れたと言っても、この中は見えないか。
さっきみたいに変なもんが見つかるかもしれねーし、ちょっとだけ……」


手を突っ込んで中を探る。
勘で判断するしかないが、手に触れた物のうち『これは!』と思った感触のものを掴んで取り出してみる。

113:2021/06/30(水) 00:14:51
>>112
ハッチに手を入れると、すぐに何かが指先に触れた。
極細の紐の束の様なものを掴み、あなたはそれを引き抜く様に取り出す。
 
『ブチブチッ』
 
引き抜いた手を見ると、10〜15センチほどの髪の毛らしきものを手一杯に握っていた。

114ゴルシ・マキハラ:2021/06/30(水) 00:27:20
>>113
「な、なんだこりゃ……人の髪の毛……!?
い、いやいやマネキンか人形か、そうじゃなきゃ床屋が捨てただけだろう、ハハハ……
おいシャレになんねーぞ」

ひきつって笑う。
もう一度確認のため手を突っ込み、『髪の毛』が生えている物体が存在するようなら掴んで取り出そうとしてみる。

115:2021/06/30(水) 01:02:38
>>114
あなたは、再びハッチの中に手を伸ばす。
すぐに髪らしきものに触れ、それが覆う丸みを帯びた塊を掴んだ。
 
『ゴトッ』
 
引き寄せると、『それ』は重みであなたの手から滑り落ちた。
円筒形の物体の中で、何かが動いた音が響く。

116ゴルシ・マキハラ:2021/06/30(水) 01:10:42
>>115
「あっ!
ダメだ、落としちまった」

手をハッチから引き抜き、手をはたいて汚れを払う。

117:2021/06/30(水) 01:32:14
>>116
あなたは、引き抜いた手に付いた墨の様な汚れに気付く。
それは、『文字』の様に見えた。
 
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
 
『トカゲ』
 
『私は奪われた』
 
『失ったモノを拾いたい』
 
━━━━━━━━━文字は、軽く擦ると消せる。

118ゴルシ・マキハラ:2021/06/30(水) 01:45:19
>>117
「うわあ!
また……さっきからいったいなんなんだ!意味がよくわからないし……
一方的に喋りたいことをまくしたてるんじゃねーよ!脱出のヒントとかくれよ!
トカゲってなんだよ……カエルの死骸ならさっきあったけど……」


周囲を確認して『トカゲ』らしきものがないか探してみる。

119:2021/07/01(木) 00:44:27
>>118
周囲を見回したが、あなたの視界に『トカゲ』らしきものは無かった。
 
『ウォーーム・・・・・』
 
ふと、通路が震える様に揺れ始める。

120ゴルシ・マキハラ:2021/07/01(木) 02:02:02
>>119
「やべっ、なんかきそう」

来た道を引き返し、さっきの分岐点まで戻りたい。

121:2021/07/01(木) 02:10:53
>>120
あなたは、分岐路まで来た道を戻る。
 
『ウォーム・・・・・』
 
再び、通路が震える様に揺れた。

122ゴルシ・マキハラ:2021/07/01(木) 02:26:19
>>121
「なんなんこの揺れ。
鉄球が転がってくるみたいな感じじゃないな」


分岐路までたどり着いたら、そのまま通り過ぎて分岐路を左に行った道に戻り、
さっき双眼鏡を見つけた場所の先まで進みたい。


「見てないのはこの先だけだからな。なんか嫌な予感がする」

123:2021/07/01(木) 23:53:29
>>122
あなたは、分岐路を左に進み、壁に鋲の打ち込まれた辺りで立ち止まる。
足元には、薄汚れた砂山の様なものがあり、その傍らに紙片が1枚落ちていた。
名刺ほどの大きさの四角い紙片は、ピンとしていて真新しい。

124ゴルシ・マキハラ:2021/07/01(木) 23:58:42
>>123
「えっ……さっきはこんなもんなかったぞ。
いったい誰が……誰かいるのか?他に」

紙片を拾い上げ、見る。

125:2021/07/02(金) 00:29:56
>>124
紙片を拾うと、白い無地の裏に鮮やかな画像が印刷されている。
それは、小さな木製の台の上に、俵状に固めた米らしきものが数個並んだ様子だった。
各々の米の上には、赤や白の何かが乗っており、その幾つかは魚介類である事が分かる。
しばらく眺めていると、あなたはそれが寿司である事を思い出した。

126ゴルシ・マキハラ:2021/07/02(金) 00:54:39
>>125
「なんだこれは……ってスシじゃねーか。
は?あれ?俺、いまスシを忘れてた?
大好きだし、あんなにオラ寿司(回転寿司屋)に行ってたのに?」

ゴルシ・マキハラはブラジル人である。
祖国の味というわけでもないスシを忘れていたことがあったとしても
あり得ないとまでは言い切れないが、日本に来てからもう数年が経つ。
すっかり慣れ親しんだ日本食を忘れるのは何かがおかしい。
頭によぎるのはちょっと前に分岐路の前のゴミ部屋で見た紙切れだ。


『オレハ 見エル ハヤイ  ワスレル』


「ハヤイ ワスレル……」



自分の母と弟の顔が思い出せるか、試してみる。

127:2021/07/02(金) 01:38:09
>>126
あなたは、家族の顔を思い出そうとしたが、何も思い浮かばなかった。
それが不幸な事なのかどうかも、よく分からない。
 
『ウォーーム・・・』
 
再び、通路が揺れる。

128ゴルシ・マキハラ:2021/07/02(金) 01:51:55
>>127
「…………嘘だろ……」


紙片を放り捨て、先へ進む。
進む意思まで忘れてしまわないうちに、ここから脱出しなければ。

129:2021/07/02(金) 02:02:19
>>128
通路の先は、緩やかに左へ曲がりながら続いていた。
途中には、何も落ちていない。
数十メートル進むと、通路の奥に鉄の扉が1つ見えて来る。
通路は、そこで行き止まりになっていた。

130ゴルシ・マキハラ:2021/07/02(金) 02:12:23
>>129
「ここが出口だと嬉しいが……」


鉄の扉を見る。
扉の構造と、何か書いてあったりなど目を引くものがあるかどうか。
そのうえで開けられそうならば開く。

131:2021/07/03(土) 23:46:29
>>130
あなたは、鉄の扉に目を凝らした。
何の変哲も無い鉄の壁の様にも見えたが、ドアノブの様なものが扉である事を示している。
L字型の武骨なノブを含め、扉全体が微かに赤く錆びていた。
 
『キキィ・・・・』
 
ノブを回すと、悲鳴の様に軋んだ。
扉は、錆びている為か鉄製だからなのか、あなたが体重を乗せて引く必要があるほど重い。
 
『キキキキキ・・・・・』
 
開くのを拒む様に、扉全体が軋んだ。
その隙間からは、ぼんやりとした明かりが零れて来る・・・・・・・・・・・。

132ゴルシ・マキハラ:2021/07/04(日) 01:27:11
>>131
「ぐぐぐ……!!」

力の限り引く。

133:2021/07/04(日) 03:36:41
>>132
扉が開くと、10畳ほどの四角い部屋があった。
中央に幅2メートル程度の窪みがあり、そこに水が溜まっている。
天井の高さは、4〜5メートル。
全面石造りの部屋は、天井の所々から微かに漏れ出た光が差し込み、室内を照らしていた。
他に扉は無く、奥の壁沿いには3段のチェストが1つだけある。

134ゴルシ・マキハラ:2021/07/04(日) 20:13:50
>>133
「外の光か?ちょっと高くて届きそうにないが、最初の縦穴よりは登れそうだな」

天井から漏れ出ている光を確認する。
それは外の光であるのか、照明の明かりであるのか、
登ることができそうかや、登ったとして通ることができそうかなどだ。
今の位置からではよく見えなかったら、確認のために位置を変える。

135:2021/07/05(月) 00:09:37
>>134
天井の石の隙間から漏れ出る光は、自然光の様に思えた。
見上げたが、数ミリの隙間の向こうを確認する事は出来ない。
壁面にも、素手で登れる様な凹凸は無い。

136ゴルシ・マキハラ:2021/07/05(月) 00:41:00
>>135
「ここは……誰かの隠れ家か何かだったのか?
出入り口らしきものも見当たらないし……」

水たまりを見る。
その深さを見て、水路とかではないか確認する。
あと、自分の顔が水面に映るかもしれない。
自分の顔を忘れていたりしないかも、確認する。

137:2021/07/05(月) 01:00:17
>>136
水溜まりを覗くと、石造りの床が透き通って見える。
水面には、見覚えのある自身の顔が映っていた。
 
『ウォーーム・・・・』
 
ふと、水面が波立ち、周囲が震える様に揺れる。
 
『パチャッ』

138ゴルシ・マキハラ:2021/07/05(月) 01:06:37
>>137
「さっきからなんなんだこの音と揺れは……
どこで揺れているのかもわからないし」

水面の波立ち方から揺れの発生方向を特定できないだろうか。
振動音も、発生源があるなら方向を特定できそうなものだが、可能だろうか。

そして、『パチャッ』という音がした方を見る。

139:2021/07/05(月) 01:27:56
>>138
水面の波紋は、沸騰した泡の様にあちこちから発生して来る。
振動の音は、部屋全体に響いており、どこから聞こえるのかは分からなかった。
 
微かな水音のした方に顔を向けると、水の中から何かが飛び出た事に気付く。
床からチェストの方へと素早く移動し、その横の壁の中程まで登ると、ピタリと
動きを止めた『それ』は、あなたの手の平ほどのサイズの『トカゲ』だった。

140ゴルシ・マキハラ:2021/07/05(月) 01:38:14
>>139
「おっ、トカゲじゃないか。
さっきの謎の文章の奴は、コイツなのか?
コイツがどうしたのかは知らんが」


「とはいえ、コイツが何かの手掛かりを握っているかもしれない」

ゆっくり忍び足でトカゲに近付き、うまく逃げられずに近付けたら
パッと飛び掛かって捕まえようと試みる。

141:2021/07/05(月) 03:06:33
>>140
『ウォーーーム・・・』
 
足音を殺して『トカゲ』に近付いて行くと、再び部屋の中が震えた。
『トカゲ』は、その場から動く気配は無い。
チェストから1〜2メートル手前まで近付いた辺りで、あなたは自身の行為に疑問を抱く。
いつの間にか、『トカゲ』を捕まえようとした理由が分からなくなっていた。

142ゴルシ・マキハラ:2021/07/05(月) 03:46:21
>>141
「あ……れ……?
なんで俺トカゲなんか追っかけてんだ……」


トカゲから興味を失い、横のチェストを見る。
そこにあるから好奇心で見た。それだけの話だ。
チェストを見た記憶がないから見た。
もしかしたら、見た記憶が無くなっているだけなのかもしれなかったが。

143:2021/07/06(火) 00:14:11
>>142
3段のチェストには、チェストと同じ幅の引き出しが3つ重なっていた。
全体は木目調のデザインで、引き出し部分が白いカバーで装飾されている。
どの引き出しにも鍵穴は無く、中央部分に金色の小さなリング状の取っ手があった。
 
平らなチェストの上部には、あなたの指先ほどのサイズの白い立方体が1つだけ転がっている。
 
 
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

144ゴルシ・マキハラ:2021/07/06(火) 00:44:57
>>143
「角砂糖か?」

パッと見は、サイズと形状からすればそう思えたはずだ。
角砂糖という概念を忘れていなければだが……。

いずれにせよ、立方体を手に取ってまじまじと見る。

145:2021/07/06(火) 01:19:10
>>144
あなたは、立方体を手に取った。
ザラザラとした質感の物体は、『角砂糖』らしい。
 
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
 
『ウォォ━━━━━━━━━ム』
 
次の瞬間、あなたの背後で低く唸る様な音が響いた。
咄嗟に振り返ると、水溜まりの辺りに円柱の様なものがある事に気付く・・・・・・・・・・。
高さ約2メートルの円柱は、3つに等分されたものが重なっており、一番上と一番下の部位が
右回転、真ん中の部位が左に回転していた。
部位と部位の隙間は、微かに浮かんでおり、円柱自体も床から数ミリ浮いている。
そして、鉄の様な質感だったが、立体映像の様に向こう側が透けて見えていた。

146ゴルシ・マキハラ:2021/07/06(火) 02:55:47
>>145
「なん、だ、コレは……」

突如現れた謎の物体の正体について、測りかねて立ち尽くす。
パッと見た印象は、『石臼』だと思った。
水車とかで粉を引いたりするアレだ。
だが、こんなところで半透明の石臼が回っていたとして、それが何だというのか。
理解の外だった。

「わけがわからん……。そうだ、角砂糖」

しかし、ひとつだけわかることがある。
それは、俺の手に角砂糖があるということだ。
もう何時間もなにも口にしていない。
腹が減っているはずだ。
わけのわからん物体がなんかして取り落としたりとかしてしまう前に、
この『角砂糖』はさっさと食べてしまおう。

そう思って、口に放り込んだ。

147:2021/07/07(水) 01:06:55
>>146
あなたは、手の中の『角砂糖』に目を移した。
 
 
━━━━━━━━━━いつの間にか、あなたの手には『角砂糖』が2個握られている。
次の瞬間、『角砂糖』の陰から更にもう1個の『角砂糖』が転がり出た。
 
      /´〉,、      | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/ (^ーヵ L__」L/    ∧       /~7 /)
 二コ ,|      r三'_」     r--、 (/    /二~|/_/∠/
/__」             _,,,ニコ〈  〈〉  / ̄ 」     /^ヽ、 /〉
'´                (__,,,-ー''     ~~ ̄   ャー-、フ /´く//>
                                 `ー-、__,|
 
手の中の『角砂糖』を見つめていたあなたは、背後から同じ様に手の中を見つめる『影』に気付く。
 
「『角砂糖』ヲ、食ベタラ・・・・・・・・・ココカラ出ナケレバ。」
 
声の方を見ると、白く丸みを帯びたフォルムの『奇妙な人物』が立っていた。
目の部分がボタン電池の電池カバーの様になっており、それを覆う位置で頭部をグルリと黒味がかった
透明の膜が囲んでいる(人型/人工・機械型)。

148ゴルシ・マキハラ:2021/07/07(水) 12:33:35
>>147
「え、角砂糖が……増えて……」


突如現れた人型のなにかに驚く。


「そうだよ、いいかげんここから出ないと……
でもどうやって出たらいいかがわからないんだ。どうしたら……
いや、その前に。その前にだ」


「いったい何者だ、オマエは」


『奇妙な人物』に問いかける。

149:2021/07/09(金) 01:14:43
>>148
「オレハ、オ前ノ『スタンド』ダ。」
 
あなたの手に溢れた『角砂糖』が、足元に零れ落ちる。
 
「『目的』ガ分カッテイレバ、ソコニ向カウ事ガ出来ル。
モットモ恐ロシイノハ、ソレヲ見失ウ事ダ。」
 
そう言うと、『スタンド』は円柱の方に顔を向けた。
円柱は、徐々に回転を加速させ、あなたは吸い込まれる様な感覚を覚える。

150ゴルシ・マキハラ:2021/07/09(金) 03:08:59
>>149
「スタンド……」

話を聞きながら、とりあえず、増えた角砂糖を改めていくつか口に放り込み、
『円柱』を指して言う。

「お前がなんなのかはよくわからんが、味方みたいだな。
その通りだ。それで、アレはなんなんだ。
お前とは関係ないのか?
どうにかした方がいいのか?
とりあえず、なんか引っ張られているみたいだが。
なんとなく、逆らった方がいいような気がするぜ」

足を踏ん張って『円柱』の吸い込みに耐えようとしつつ、
さっきから不可解な動きを続けるそれについて、『スタンド』さんの見解を聞いてみる。


「あと、この『角砂糖』はなんだよ。
これはお前がやってんのか、アレがやってんのか、どっちだ?」

151:2021/07/10(土) 03:19:28
>>150
『角砂糖』を口に入れると、すぐに甘みが口一杯に広がった。
溢れ出る唾液で砂糖が崩れ、あなたは思わず喉を鳴らす。
糖分を含んだ唾液は、疲れ切っていた細胞に染み込む様に、食道を通って身体の奥へと流れ込んで行った。
 
『ドゴドゴドゴドゴォ!!』
 
突然、『スタンド』が円柱に拳を叩き込む。
円柱は、崩れた『ダルマ落とし』の様に3つに分解して倒れ、その表面は殴られた部分が歪んでいた。
 
「『逆ラウ』ト思ッタナラ、攻撃ノ時ダ。
『スタンド』ハ、本能デ動ク。」
 
『ボトリ』
 
ふと、あなたの背後で物音が響く・・・・・・・・・・・・・・・。
振り向くと、チェストの上に『トカゲ』が仰向けに落ちていた。
 
「『スタンド』ハ、『スタンド』デナケレバ倒セナイ。
『スタンド』ガ倒サレレバ、『本体』モ倒レル・・・・・・・・・・理解シタカ?」
 
そう言った『スタンド』は、手の中の『角砂糖』をコインでも弾く様に指で飛ばす。
『角砂糖』は、『トカゲ』に命中してチェストから弾き落とされた。

152ゴルシ・マキハラ:2021/07/10(土) 03:42:23
>>151
「つまり……こういうことか?
あの円柱はこのトカゲのスタンドで、いま円柱をぶん殴ったからトカゲが引っくり返った」


「じゃあ、こういうことか?
あの円柱で、このトカゲが俺になんかをしていた」


「そしてそれは、ひょっとするとこういうことじゃないか?
ここへ来るまでに見かけた変な文章は、コイツがしたことの結果だった……」


「何が起きてんのかはいまだによくわかんねーが、状況は理解したぜ。
このクソトカゲを退治しなくちゃ、おちおち助けも待てねーってことだな!」


チェストから弾き落されたトカゲに駆け寄り、『スタンド』の拳で殴る。
そうしようと『本能で思う』。

153:2021/07/11(日) 02:46:11
>>152
『グチャッ』
 
『スタンド』が拳で叩くと、床に落ちた『トカゲ』は水風船の様に破裂する。
その直後、あなたは入って来た扉に向かって吹っ飛んだ。
 
『ドギュウゥ━━━━━━━━━━━━━ン!!』
 
 
 
━━━━━━━━━━気が付くと、木々に囲まれた枯れ葉の上に倒れていた。
新緑の葉に覆われた空からは、微かに陽の光が差し込んでいる。
周囲を見回すと、少し離れた木の根元に、まだ新しい潰れた『トカゲ』の死骸が落ちていた。
 
『ドドドドドドドドドドドドド』
 
あなたが林の中から抜け出すと、東の空には白んだ太陽が見える。
『ランドノーティカ』で示された座標に戻ってみたが、ペンキで木に書かれた文字は忽然と消えており、
井戸も二度と見つかる事は無かった。
あなたが井戸に落ちてから、丸一日が経過していた。

154:2021/07/11(日) 02:47:21
『井戸の中の世界』を作っていた『トカゲ』・・・・・・・・・・・『死亡』
 
スタンド名は、『ダーティー・ワーク』。
能力は、射程距離内にある『記憶』を奪い取り、それを物体化して組み立てられる。
あなたの『スタンド』も、元々は誰かの『記憶』である。

155:2021/07/11(日) 02:48:37
本物の『角砂糖』を作り出す『能力』。
サイズは、1センチ四方の立方体。
無尽蔵に作り出せるが、一度に作り出せる量自体は2〜3個である。
消す事は出来ない。
又、何かに触れれば、その内部に作り出す事も出来る。
ただし、『角砂糖』が存在出来るだけの空間が必要になる。
 
パワー:B スピード:C 射程距離:E
持続力:C 精密動作性:C 成長性:E
 
 
スタンドの名は、『スウィートボックス』。

156:2021/07/11(日) 02:51:15
ゴルシ・マキハラ
評価:C
獲得ポイント:405pt

157:2021/07/11(日) 02:51:36
『話してはいけない』
 
・・・・・・・THE END


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