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【SS】コスモス文庫&秋桜友達【宮廷社】

116幕間 </b><font color=#FF0000>(e8uf1.O6)</font><b>:2004/03/04(木) 01:34 ID:3SivHn2.
「何だって私が宅配便みたいな真似しなくちゃいけないのかしら」
二つの長い三つ編みを翻し、昼休みの廊下を行く少女。と、そのお供。
「結局、令ちゃん宛のチョコなんて、“これ”が目当てなんだから」
不機嫌の元をたっぷり詰め込んだ紙袋を苦々しげに掲げて見せる。
「だいたいホワイトデーに女の子がお返しするなんておかしいわよね」
先日、嬉々としてお返しデートの計画を練っていたのは何処のどなた?
「潔癖なお姉さまをお持ちのどこかのプティ・スールが羨ましいわあ」
どこかのやさしすぎるお姉さまは、お返しも自分で配ろうとしたらしいけれど。
「せめて同学年のライバルたちは、思いっきり事務的に扱ってやるんだから」
大人気ないなあ。というか、それってすごく不毛な気がする。
「全く、何だって私がこんなことしなくちゃいけないのかしら」
じゃあ、つきあわされてる人間の立場って・・・。祐巳は考えないことにした。


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