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他人が書いた小説の一部を批評するスレ

1イラストで騙す予定の名無しさん:2004/02/20(金) 16:17
 書いてみたはいいけど、この表現どうなの?会話シーンに自信ないんだけど、ちょっと見てもらいたい・・・。
 そんな悩みを抱えるあなたは、このスレに、書いた作品の一部を載せてみましょう。
 ついでに、執筆上の悩みもガンガンぶちまけましょう。
 
 投稿する際には、あまりに長いのは避けてください。また、このスレはオリジナル限定とします。
 その他は、ライトノベルであれば、ジャンルその他は問いません。

253イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/30(水) 17:52
>>251
外見的特徴をいきなり描き込んでも、読まされてる感がするだけでは。
むしろ、単なる顔見せ程度で流してた>>244の方が正しいと思う。

全く書かないのも寂しいし、ちょっとでも書きすぎるとうざったくなってしまう。
どんなメンバーがいるのかを匂わせる程度なら、
「チームには男性がx人、女性がx人。」と銘打った上で、
それぞれの特殊技能を羅列していくというやり方もありかも。

254イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/30(水) 18:00
伍長以外のキャラも、会話しながら紹介した方が読みやすい気がする。

255イラストで騙す予定の名無しさん:2004/06/30(水) 18:09
プロローグの内容を、キャラ同士の会話で描き出すという手もありだな。
それこそ、読書好きの源田由紀子にダンテを引用させることもできるし。

256251:2004/06/30(水) 21:16
>>253
 いや、ここは敢えて「読まされている」でいいと思うんだわ。
 形式からして読者にも「ああ、キャラを紹介したいんだな」とわかるんで、そこは
割り切って読んでくれるかと。
 むしろ気になったのは外見描写がなかった点で、これだと作者が想定するイメージと
読者の想定するイメージにズレが出てしまい、後で読者にイメージ変更させる必要が生
じてしまう。せっかく「今、目の前で見ている」シーンなんだから、多少わざとらしくて
も、ここで書いておいた方がいいかと思う。

 ただまあ、これは「三十男だと思ったら実は十代かよ!」とか感じさせないための
方法なんで、確かに「くどい」と感じるなら不要かもしれない。
 ……うーん、好みの問題かな?

257イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/01(木) 01:56
 ズガガガ……
 機関銃のけたたましい音が、もう三分ほど僕の耳元で鳴り続けている。
 映画なんかで聞くよりも、リアルで、恐怖を感じさせられる。当たり前だが。
僕は腰が抜け、その場にうずくまることしかできない。
目に涙がたまり、上顎と下顎が凄まじい速さで触れ合っては離れ、ガチガチと音を立てる。
その勢いは、隣のマシンガンにも負けていないと思った。
隣で、口をとんがらせながら機銃の操作をしている男・・・・・・門倉灰次の瞳はサングラスに隠されていて、見ることができない。
しかし、僕のいきつけの店のウェイターであるはずの彼が、どうして町外れの廃工場で、
機銃を乱射しているのか。
 今、目の前の風景が、一番信じられなかった。



爆弾投下してみる。ちなみに冒頭。
穴ありまくりだと思うから存分に指摘してくれ。んじゃ寝る。

258イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/01(木) 02:16
なんか怯えてるように思えるが、妙に冷静だな。

259イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/01(木) 02:21
>>258
んげ。この後の文で「何で自分はこんな状況なのに頭の中は冷静なんだろう?」
的な文が出る。これほんと。いやマジで。

260イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/01(木) 02:22
↑は>>257ね。連カキスマソ

261イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/01(木) 02:23
もとい

↑は>>257ね。連カキスマソ
じゃなく
↑は257ね。連カキスマソ
ね。3連カキs(ry      ほんとに寝ます。

262246:2004/07/01(木) 02:38
>>256
おれも同意見。豊田なんか子供か大人かすらわからんしな。
説明するなら説明はほしいが、描写で記述していったほうがいいと思う。逆に説明なしなら書かないほうがいいと思う。主人公と一部の人物だけ書いて、あとはその他大勢ですませてしまってもいいかもしれない。好みの問題にはちがいないが、どっちつかずだけは避けてくれ。

>>257
音だけじゃなく衝撃とかでマシンガンの迫力を表現するのもありかなと思た。
あと気になったのは3分間耳元でマシンガンの轟音を聞き続けた人間が正常な聴力をたもっていられるかどうかだな。すこしは麻痺したりするんでない?それを考えにいれれば、他にも主人公がとりそうな行動が増えると思う。逃げる。耳をふさぐ。「もうやめてくれ」と叫ぶ。とかな。

263イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/01(木) 02:44
>今、目の前の風景が、一番信じられなかった。
ここ意味がわからん。
強調を用いなくとも、”目の前の風景が信じられない”で事足りるんじゃないか?

264イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/01(木) 02:47
>>262
昔の機関銃はとんでもないくらい音がデカかったらしい。
耳元で3分も撃たれたら、すこしどころか、永遠に聞こえなくなる可能性もあるぞ。

265イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/01(木) 03:15
素人意見だけど「リアル」と「信じられなかった」に違和感。
色々気になったので、自分の練習がてら書いてみた。
よろしければ他の方も突っ込みお願いします。

もう三分程になるだろうか。
機関銃のけたたましい音が、僕の耳元で断続的に鳴り続けている。
強烈な振動と火薬の香りに、これは映画等では無く、リアルなのだという恐怖を感じさせられる。
すっかり腰が抜けた僕は、情けないことにその場で耳を塞ぎ蹲る事しか出来ない。
目には涙が溜まり、上顎と下顎が凄まじい速さで触れ合っては離れ、硬質な音を発する。
その勢いは、隣で暴れ続けるマシンガンにも引けを取らない。
先程から口を尖らせ、機関銃を操る男……名を門倉灰次という。
行きつけの店のウェイターであるはずの彼が、なぜ町外れの廃工場で銃を乱射しているのか。
僕は目の前の光景を信じたくなかった。

266265:2004/07/01(木) 03:21
行きつけの店のウェイターであるはずの彼が、何故、町外れの廃工場にいるのか。
何故、銃を乱射しているのか。

あー、訂正。ここ分解で。

267257:2004/07/01(木) 08:37
>>262
確かに。
>>263
こっちも確かに。ちょっと手直ししてまた晒してみるかな。

268257:2004/07/01(木) 21:51
 ズガガガ……
 機関銃のけたたましい音が、僕の耳元で鳴り続けている。
 映画なんかで聞くよりも、リアルで、そこにある恐怖を否応無しに突きつけられる。
僕は腰が抜け、その場にうずくまることしかできない。
目には涙がたまり、上顎と下顎が凄まじい速さで触れては離れ、激しい音を立てる。
その勢いは、隣のマシンガンにも負けていないなと思った。
隣で、口を尖らせながら機銃の操作をしている男……門倉灰次の瞳はサングラスに隠れていて、見ることができない。
僕のいきつけの喫茶店「茶房 跳梁跋扈」のウェイターであるはずの彼が、どうして町外れの廃工場で、機銃を乱射しているのか。
僕がその理由を知ることになるのは、この長い夜が終わった後だ。
 目の前の風景が現実感を伴っていないのがわかる。
 まるで、夢の中の出来事であるかのように。
 しかし、耳元の轟音は、これは現実なのだと、僕に言い聞かせているようでもあった。
少し時間がかかるけど、こんな事になったいきさつを話させてもらってもいいだろうか。
 信じてもらえないかもしれないけど。


テメーあんま変わってねえじゃねえかとか、改良じゃなくて改悪になってんだよタコとか
いろいろ言いたい事はあるでしょうけど、晒しときます。

ああっ石投げないで。

269イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/01(木) 22:03
死に腐ってた文章に命が吹き込まれてるよ。だいぶよくなった。
ただ、まだちょいとぎこちない。

マシンガンの速射力を震える歯の根と比較してるのは、
緊迫感のあるシーンを台無しにしてるのでやらない方がいい。
”その勢いは〜”の部分ね。

それから、長い夜についての”僕”のコメントをもう少し聞きたい。
これは読者として非常に興味がある点なので。

次のシーンへの引きにしては、最後の一文が弱い。そんな感じ。

270257:2004/07/01(木) 22:56
>>269
素早いレスどうもです。

>僕のいきつけの喫茶店「茶房 跳梁跋扈」

とか、説明的で違和感とかはないですかね・・・。個人的に店の名前はここでは出すべきじゃないのかな、と
思っていたり思っていなかったりするんですが。なんかあまりにも具体的で。

271イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/01(木) 23:02
俺は別に引っかかりを感じなかった。
いかにも小説的で、それがかえっていい感じなんでは。

272パクリっぽいところはあとで修正。:2004/07/02(金) 00:37
午前の授業も終わり、アキノは一級河川沿いのあの屑鉄置き場に向かった。
訳の分からない女子高生が、屑鉄を拾って小銭を稼いでいると噂の、あの屑鉄置き場だ。
案の定、今日もシノイモモは新台高校の制服のまま大八車を駆使して屑鉄を集めていた。
『学校サボって、なにやってんだか』
まだ距離があるせいか、アキノが来たのをシノイはまだ気付いていない。
ランドセル代わりのデイパックを彼女が雨宿りに使っている廃バスの中に放り投げて、
廃材と産廃のど真ん中に佇む彼女の方に歩いていった。酷暑の陽炎の中で彼女は揺れていた。
シノイは満面の笑みでアキニに手を振った。なぜか一昔の前の広島の帽子を被っている。
「今日は良いもの見付けたよ。」
「まさか、その帽子?」
「違う、違う、私、日ハムのファンだし」
彼女はスカートのポケットから、未開封のアンプルを取り出した。
「非道いよねぇ。医療品だよ、これは。こういうのを棄てるときは許可とらないといけないんだよ。ぜったい、不法投棄だなぁ。」
瓶の中身は、どろどろのぶつぶつの緑色だった。
「……でも、きれいかも」
シノイはバカっぽいしぐさと表情で、アンプルを天高く掲げ、中身を太陽光に透かして、どろどろの緑色を観察した。
「そんなグロい塊のどこかが綺麗なんだか。」
「…………」
「……ねぇ、いつまで続けるの? そういえばご飯食べた?」
「……何か買ってこようか? 何か食べたいものある、男子小学生。」
アキノは「カロリーメイトとミネラルウォーター」と答えた。
シノイは満面の笑みで「ダブルハンバーグカレーチキン弁当とコーラね」と返した。
「沢山食べて、沢山遊ばない小学生は、陰湿で険悪で陰険な中学生になっちゃうぞ。」とバカみたいな声で笑った。
こいつが高校二年生で自分が小学校六年生だということを考量すると、賢明さは年の差は比例するわけないと思った。
広島の帽子を残して大八車に乗せられた屑鉄の上に残して、シノイはコンビニへと走っていった。

273パクリっぽいところはあとで修正。:2004/07/02(金) 00:39

「レモンスカッシュなんて買ってくるなよ、すっぽいものは苦手なんだ」
シノイからレモンスカッシュを受け取ってから飲もうか飲まないか悩んだ。
激辛カレーのせいで、舌や咽がひりひりする。酷暑で水分を奪われた身体も新鮮な水を欲している……
結局、一口だけ飲み下しす。

ん? もしかしたら、おいしいかも……

そうそうと食事をすまして、黙々と大八車に屑鉄を積み込み始めていたシノイは急に僕をちらりと見て、ニヤリと笑った。
不安を感じた僕はジュースの中身を地面にぶちまけた。
飲み口から勢いよく流れ出した白色半透明の液体は地面に黒い染みを作り出していった。
しばらくすると緑色の粘液が缶から垂れてきた。
『やっぱり。』
シノイのニヤリ具合が絶頂に近づく。
「医療品であるから少量は大丈夫なはずですッス」
「ぜったいに、なんか、放置されているあいだにおかしい反応しちゃってるよ……」
早くもお腹が痛くなってきた。
「いやっ、セ・ン・ハ・゚イ、そんなこと言わず、グィッ気合いで頑張ってください。」
大腸が締め付けられるような下腹部の痛みが脳天を付く。
「おトイレですか? おトイレ行くんですか?」
「あぁ、教えようかな。ここから2番目に近いトイレ教えようかなぁ」
「でも、なぁ、建設現場の仮設トイレの方が近いかもなぁ」
「どうせなら、アキノは清潔なおトイレが良いかな? 」
怒りが全身に駆けめぐっている間に、いつのまにか腹痛が収まっていた。
「あぁ、でもなぁ、『屑鉄置き場でウロウロしている奴ら』って言われて評判悪いっすよ、わたし」
突然の回復を不審に思う前に、次は怒りの感情がさっぱり消えていった。
次は変なモノを食べてしまったことへの原初的な不快感が消えていく。
そして、感覚が消えていく事への不信感が急速に身体から引いていった。
身体からものを感じるとる能力が煙のように出ていってしまった。
それでも頭の奥は冷水に冷やされて、どこかに涼しい場所に繋がっているような気がした。
“涼しい場所に繋がっている”感覚に次第に身体が侵食されていって、視覚が聴覚が、そして暑さの感覚が薄れていく。
これから僕の中で身体を通じずに、直接、世界と脳味噌が交渉がはじまろうとしている。
その感覚は、千円の中でご飯を食べ、電車賃を出すのが今までの感覚だとすると
今の感覚は一千億円でジャンボジェット機を買い、カジノで豪遊する感覚だ。
自分ではない自分が“涼しい場所”からやって来て自分の中で増殖していく。本来、僕が居るべき場所も彼らに占拠され始めた。
『これがあのタコ野郎の呪いその一だ、まぁどうにかなるから安心しろ、なっ?』と僕の意識の端の方で、さっき現れた大人の自分が呟いた。
やっと視力が戻ってきた時には世界は塗り絵のような輪郭だけをそのままに残して、真っ赤に染まっていた。
まだ午後も少し過ぎただけなのに、世界は夕暮れだった。
シノイが、マイペースマイウェイなあの女が、突然、倒れてしまった僕の周りを必死そうでかつ悲しそうな表情で右往左往していた。
突然、真剣な顔に戻ったシノイは何を勘違いしたいのか、毒林檎の呪いをかけられたアキノを救おうと、アキノを仰向けに直してアキノの頭を膝に乗せて、自分をクチビルをアキノのクチビルにマウス・トゥ・マウスしようとした。
血肉の通った身体から既に抜け出していたアキノの意識も、それでぶっ倒れた。

274272:2004/07/02(金) 00:43
何か微妙に日本語だダフっているけど、よろしくお願いします。

275イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/02(金) 01:37
>>272
・少なからぬ誤字、脱字
・人称の揺れ
 (一人称と三人称の混在など)
・無意味な文章ルールの否定
 (カギカッコの終わりに「。」がついたりつかなかったり)
・固有名詞の使用は細心の注意を。
 (広島の帽子ってサンフレッチェ広島の帽子?)

 投稿の前にはもう一度、きちんと推敲することをお勧めします。

276262:2004/07/02(金) 04:07
>>265
破綻なくまとまってる。
でも自分の作品じゃないせいかひきつけるものがないとも感じる。
268と合わせればちょうどいいかなあと個人的には思った。

>>268
レスされたこと全部守らなきゃいけないってわけじゃないからいいんじゃない?
自分で必要だと思う部分だけをピックアップして改めていけば。
最終的にはセンスの問題だしな。
店の名前については、出したら出したでそれ相応の効果があるし、出さないなら出さないですっきりするような気もする。はっきりいえるのは、自分自身でも悩んでるような中途半端な状態なら出すべきではない。迷いは読者に見抜かれるよ。
長い夜に関しては、269のいうとおり、あと一コメントほしい。でも一行以上はいらない。冗長との境目のぎりぎりのラインだと思う。

>>272
自分でもいってるように、日本語がだふってる。読みづらい。
表現がおかしい。なるべく自分の言葉で書こうとしてるのはつたわってくるし、そこは好感がもてるんだけど、自分の言葉を他人に伝えるのがへたというか。うまくつたわってこないんだよな。
一度、全体をシンプルな日本語に直してみてくれ。鉛筆で下書きして清書するみたいな気持ちで。

277鶴田:2004/07/03(土) 16:50
>>239〜243
うーん、そうですね。
ぐだぐだ考えずにいろいろなパターンを書いてみます。ありがとうございました。

278鶴田:2004/07/03(土) 17:00
>>272
275さんも276さんもいっていることですが、基本的な日本語部分に違和感を覚えます。微妙というレベルでは済まないほどに。そのせいで話の内容が入ってこなくなってしまうというか。
このままだと批評も何もないので、リライトをおすすめします。
シノイのキャラクターは好きなんですけどね……。

279イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/03(土) 17:20
>>272
読書量か執筆量が欠けていると思う。
個性に引っ張られすぎ。自分で文体を切り開くにしてもセンスが感じられない。
だけど、駄目駄目というわけでもない。
センスに頼りすぎているきらいがあるので、もっと先達から学ぶべきかと。

それから、特に気になった部分をピックアップしてみた。
全体的には、説明文が多いのが気になる。

>まだ距離があるせいか、アキノが来たのをシノイはまだ気付いていない。
 気付いたという描写がなければ、気付いてないことになる。
 シノイに作業でもさせておけばいいのでは。

>彼女が雨宿りに使っている廃バスの中に放り投げて
 説明文になってる。シノイについてのエピソードを交えて語って欲しい。

>こいつが高校二年生で自分が小学校六年生だということを考量すると
 これも説明文。

>原初的な不快感
 聞き慣れない言葉に違和感が。

そんな感じ。あとフリクリぱくんな。俺は怒っている。

280無名人:2004/07/03(土) 22:01
皆様のご批評、ありがとうございます。

プロローグは確かに無意味でした“ゾンビの出現より十年後…”とか言った
感じに、一文でまとめます。
登場人物の描写も無理のない範囲できちんと説明できるよう努力いたします

兵器命等を具体的に表すようにいたします。
また、書き直しましたら晒しますので、ご批評をお願いいたします。

最後に、また自分の意図を言い訳いたしますと
○『死霊のえじき』+『ブラックホーク・ダウン』+『ガンパレ』+『ほしのこえ』
○旧自衛隊・在日米軍の混成部隊
以上です。

281イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/03(土) 23:52
>>164です。質問なんですが、次の表現の中でどっちがしっくり来ると思いますか?

>1
男の腕が、少し跳ね上がる。銃身に彫られたレールに沿って、回転しながら銃口から放たれた弾は、狼狽する痩せた男の額に飛び込んでいった。

>2
引き金が、引かれた。

男の額に、小さな赤い点が生まれる。

それとは対照的に、さらに喰い込んでいった、縁の広がった弾丸は後頭部を爆ぜさせた。


あえて違いを言うと、弾が放たれる様子を細かく描写するか、命中した後を描写するかで迷っています。それとも、混ぜる合わせた方がいいのでしょうか?

282イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/04(日) 00:05
連続してすみません…

それは、ライフルと言うよりも“砲”と形容する方が正しかった。
長く伸びた銃身の先に取り付けられた、ハーモニカ型の物体―ガスを後方に噴出させ、衝撃を緩和する―マズルブレーキ。銃を支える穴の空いた銃を支える2脚のバイポッド。通常のライフルの2倍の大きさの斜めにカットされた短い長方形のマガジン。バレッタライフルと言われる、対“戦車”用のものだった。
迷彩の施されたヘルメットを被り、黒色の雨合羽を着込んだ男は、銃を抱えるように構えていた。耳には耳栓のようなイヤホンが付けられ、コードが通信機の付いた腰の部分まで延びていた。機関部の上に取り付けられたスコープを覗く視線は、わずかに土の地面を露呈した、森と森との間に向けられていた。

轟音と共に、ハイポッドが後退して地面を少し抉った。
大きなマズルブレーキからは白いガスが両脇から噴出す。
雨の溜まった水溜りの水が狙撃手とライフルを中心に円形に爆ぜた。

>>187の時に書いた物を、手直してみました。単に手直しのため、登場人物等の会話は削除しています。

283イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/04(日) 00:07
>>282
そういえば、よく先輩達から「こんな文章駄目だ」と駄目押しされるのですが…どうでしょうか?

284257:2004/07/04(日) 12:08
>>282
銃に詳しくないヤツから言わせてもらうとなんか無理矢理説明されてる感が。
銃うんぬんの説明は(やりたい気持ちもわかるが)なくてもいいかも。
もっと抽象的でもいいというか。興味がないやつはわかりづらいと思う

285イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/04(日) 12:11
>>257
でも効果音を使うのは…ちょっと?

286イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/04(日) 14:00
>>281
 どっちもありじゃない? 漏れなら混ぜるけど。

 男の腕が小さく跳ねた。
 銃身に彫られたレールを回転しながら飛び出した弾丸が、狼狽している兵士の額に赤い点を穿つ。
 爆ぜた後頭部から脳漿を飛び散らせ、兵士の身体はゆっくりと地面に崩れ落ちていった。

 ↑漏れが書くならこんな感じ。1を基本に、命中した後の様子も書く。
 漏れ自身はこんな書き方だから1の方がしっくりくるけど、2の書き方をしている作品もみるので
そう違和感はない。2は早いアクション向けかな。
 まあ使い分ければいいかと。

>「こんな文章駄目だ」と駄目押し
 文章自体は先輩たちの真意を聞かないとなんとも。
 一般ノベルやSF系の文体なので、ライトノベルにはやや固い、という意味かもしれないし。
 あるいは所々でちょっとクドい表現があるので、そこを指摘したのかもしれないし。
 そこは微妙なところ。

 漏れ自身が問題を感じたのはむしろ>>164かな。
 全般に静的な「絵」を表現したいばかりに、動的な動きが弱くなっている。
 例えば冒頭1段落目で外から見たヘリ、2段落目は操縦席、3段落目はコックピットの様子で、
 全部動きがない。なもんで、読んでいてかったるく感じさせてしまう。
 >>187あたりを見ていると、まあ問題ないかなとは思うんだけど、ひょっとして画をくどく描きすぎる
 傾向はあるかもしれない。もし自分でもその傾向があると思ったら、若干、動きの方を重視した
 書き方を意識してみるといいかもしれない。

 まあ、そんなところです。

287イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/04(日) 15:25
>>286
ああ、なるほど…参考になります。

288イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/05(月) 03:00
>>281
小説だったら2>2&1混合>1かな。映像だったら真逆。
理由は銃の描写よりもそういう「状況」の描写のほうがスピーディーに見えるから。
1と2に共通していえるのは、最初の一文がいらないこと。
男の腕が、少し跳ね上がる。
引き金が、引かれた。
このふたつをないものとして読んでみてくれ。それでも文意はつたわってこないか?あえて描写しないことで読み手の想像力を喚起するという方法もある。丁寧に説明するばかりが能じゃないということだ。

>>282
銃を支える穴の空いた銃を支える というのはなんかおかしいな。ミス?
マガジンの説明はいらないかな。マズルブレーキとバイポッドだけで十分。
基本的に説明しすぎの感があるので、もっと省くといいよ。
細かいとこでは 黒色の よりは単に 黒い のほうがいい。
先輩たちの件に関しては自分で聞け。ここで聞かれてもわからん。

289288:2004/07/05(月) 03:05
>>285
まあたしかに効果音ってのはいいイメージないんだけどさ。そう頭ごなしに否定するものでもない。きちんと使えば効果はあると思う。固定観念にとらわれるのはよくない。

290イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/05(月) 11:18
>>289
285じゃないが、この場合は使わないほうが・・・。
良い悪いじゃなく、軽くなって合わないと思う。

291イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/05(月) 12:37
この場合は、効果音なくても十分伝わる文と思うぞ。

292イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/05(月) 16:41
>>288
効果音って三人称の時は付けないほうが良いんじゃないかな?どっちか、というと一人称で主人公の思考が曖昧になってるときとかは合うと思うけど?

293288:2004/07/06(火) 03:15
ん?ああすまん。誤解をまねいたか。
これは285が257に対してつけてるレスへのツッコミというか。
257は別にここで効果音を使えといってるわけではないのに285が効果音に関することをいってたからさあ。
おれも別にここで効果音を使えといってるわけではないのよ。285が効果音そのものを否定してるような書き方をしてるように見えたから――うーん、よりわかりづらいか。すまんかった。いいたいのは固定観念にとらわれるなよということです。

294257:2004/07/06(火) 13:04
>>293
ていうか、俺が間違えて名前「257」のまま書き込んで
287が257の俺の文読んだら俺が効果音使ってたからでしょ。

何がいいたいのかわかりづらっ

295イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/06(火) 15:38
>>257
うーん…せっかく一人称なのに、三人称みたいな表現がちょっと…
もうちょっと思考をキレさせた方が良いんじゃないかな?ズガガガってのも、何か微妙。そんな音するかな?
俺だったらこういう風にするな。


天井の高い、廃工場に響く破裂音
既に3分も響くそれは、僕の鼓膜を揺らしに揺らす。そろそろ僕の耳はイカれそうだ。
爆竹?聴覚だけなら、それだけで十分、というよりもそうあってほしい。
だが、視覚は涙が溜まりぼやけた像を送ってくる。
ごてごてした黒光りする、機関銃を構えた門倉灰次の姿を。
瞳を隠すサングラスは発砲音と共に白く点滅するように光っていた。

撃つな、撃つなよ

思考は引き金を引く彼の行為に拒絶を示す。だが、ガチガチと歯は噛み鳴り、唇の震える自分の口からは声が発する事は不可能に近かった。
まあ、最も発砲音に掻き消されてどうせ届かないだろうが。彼の足下には金色に輝く薬莢が転がっていく。それは徐々に金色の海を形成していっていた。

さて、ここで問題。
銃規制の厳しい日本で珍しくも信じられないこの光景。
何故、行きつけの店のウェイターの彼はこんな所で機関銃を乱射しているのでしょう?

「知るかよ…」
僕はうずくまったまま、音と光に支配された廃工場の中で自問自答した。

296イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/08(木) 20:33
>>282
>それは、ライフルと言うよりも“砲”と形容する方が正しかった。

どうでもいいことだが、この書き出しでベルセルクを思い出した(w

297イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/08(木) 21:10
>>296
俺はアリソンを思い出した

298某スレの809@期末試験終了:2004/07/09(金) 18:31
電撃に送った奴で、作家のごはんに上げなかった短編の一つです。
何故か、友人達が高い評価をしてくれてる話です。
「小説の一部」ではなく、短編一つ、全部上げます。


  ドクター

 俺は、帝国大学という大学に通っていた。
 この国では、この学校に入れば「国一番のエリート」と周囲から見られるようになる。
 そういう学校だった。

 その大学に、松村というバカな教授がいた。その教授の話をしたいと思う。



 俺は薬学部の学生で、松村は薬学部の教授だった。
 松村は、研究室で、人類を滅亡させたあの奇病の研究を行っていた。
 この教授は、ありとあらゆる手段を使って、自分自身に奇病が感染してしまう危険がある方法まで使って、この奇病の研究を行っていた。
 そして昨日。教授はようやく、奇病の原因となっていたウィルスを発見した。
「これで、我々はようやくワクチン作りのスタートラインに立てたという事だよ……」
 ウィルスを発見した時、顕微鏡の中でうじゃうじゃ這い回るそいつらを見ながら、教授はそうつぶやいていた。

 俺は、この松村という教授の事を、心の底から尊敬していた。



 その日、俺はいつも通り学校に向かった。
 その頃には、世界の人口の50%がウィルスのせいで死に絶えていた。電車も、20分に一本くらいしか走らないようになってしまっていた。
 それでも、どういうわけか、この学校のほとんどの研究室は、普段通りに動いていた。

 学生の半分がどこかに逃げ出し、教員の半分が死んでしまっているにも関わらず、だ。

 あの奇病のせいで死んだ奴が出ても、2日も経てばみなそいつの話をしなくなった。
 この学校は、そんな風になっていた。そういう風にならなきゃ、まともな精神状態ではこの世界を生きていく事は不可能だった。
 みんなが、それに気付いていた。

299某スレの809:2004/07/09(金) 18:32
 俺は、研究室のドアを開けた。
 そこに、松村教授がいた。
「竹山君」
 教授は、俺に話しかけてきた。
「ちょっといいかな?」
「……ええ。なんでしょうか?」
「私がこの研究室でやっていた事が何なのか、生きている人間の中で一番良く知っているのは、君だ」
 そりゃそうだろう。畑山助教授も、久米田慶介も、みんな死んでしまったんだから。
「……はい。そうですね」
「私がこの一ヶ月間、必死になって作っていたのは、名前の与えられていないあのウィルスを無力化させるためのワクチンだ」
「ええ。そうです」
「そして、君が必死になって作っていたのも、同様に、あのウィルスに対するワクチンだった」
「……はい。そうです」
 この人は、何が言いたいんだろう?
「君は、ワクチンを作っている時に、『何故自分はこんな事を一生懸命やっているんだろう』と考えた事が、今までに何回あるかね?」
「はい?」
「ワクチンなんか作って、君に何の得があると思う?」
「え……そりゃあ、自分の力で人を助ける事が出来たら嬉しいですし、その中の何人かはきっと私の事を感謝してくれるでしょうし……そうしたら、すごく名誉な事ですし……」
「確かに、常識で考えればそうだ。だが、君はとんでもない勘違いをしている。もう、人に感謝をしてくれるような、まともな人間は、この世にはいないのだよ」
 教授は言った。
「もう、世界の人間の8割がこの病気によって死亡してしまっている。そして、生きている人間の9割以上は、発狂してしまっている。
 君も知っているはずだ。各地で起きている暴動の事を。
 ……もう、ほとんどの人が生きているに値しない、生きているに値する人間になろうという努力を放棄してしまっている、そんな人間ばかりだ。そんな人達のためにワクチンを作っても、喜んでなんかはくれないだろう」
「……いや、しかし……」
 俺は、教授の言葉を聞いて、「何を言っているんだ? この人は?」と思った。

 生きたいと思っている奴が、まだいるんでしょう。まだ、この世界には1億人以上の人間が生きていて、そのうちの一千万人は、まだ人間らしい奴なんでしょう?
 そういう人達のために、我々がいるんでしょう?

300某スレの809:2004/07/09(金) 18:33
 俺は、そう思った。だから、俺は教授にそういう意味の事を言った。
 うまく伝えられたかどうかは、わからなかったけれど。
「……私も、昨日まではそう思っていた」
「じゃあ、何故いきなりそんな事を言い出すんですか?」
 教授は、ロッカーの中に入っていた、実験用の猿を指差した。
「ここにいる猿達は、生きているべきだと思うかね?」
「は?」
 俺は、バカみたいな声を出してしまった。
「この猿どもが『生きていたい』って言ったら、私達は全力でこいつら猿のためにワクチンを作るべきだと思うかね?」
「え……」
 何を言っているのだろう。この人は。
 ひょっとして……
 松村教授は一ヶ月前、あの奇病のせいで、家族3人を同時に失った。
 三人が死んでしまった時、教授がどれだけ深く悲しんでいたかというのは、学校内でも有名だった。
 その時の事が原因で、発狂した? この人も、自分にはこの上なくまともに見えるこの人でさえも、発狂してしまっている?
「どういう意味なのでしょうか。私には、教授の言いたい事がよくわからないのですが……」
「じゃあ、わかりやすく言おう。私が、あのウィルスを全滅させる事が出来るワクチンを作ったとする。しかし、私の作ったワクチンを人に打つと、ワクチンを打たれた人間は全員猿になってしまうとする。猿になってでも生きたいと思っている人間にはワクチンを打つべきだと思うかね?」



一瞬、俺は何も言う事が出来なかった。教授も、俺と同じように、何も喋らなかった。
しばらく経って、俺は言った。
「……教授? まさか、この猿たちは、もともと人間だった、なんて事は言いませんよね? あなたの作ったワクチンのせいで、猿になってしまった、なんて事は」
「いいや。違う」
 教授は、真顔でそう言った。
 俺は、乾いた笑みを浮かべながら、教授に言った。
「たちの悪い冗談を言わないでくださいよ」
 多分俺は、この上なく明るい、いつも通りの声で、そう言う事が出来た。
「……あながち冗談でもないんだよ」
 教授はそう言った。あの時の松村教授の顔は、多分一生忘れられない。
 あんな顔、これまで一度も見た事は無かったし、これからも、二度と見る事は出来ないのだから。



301<削除>:<削除>
<削除>

302某スレの809:2004/07/09(金) 18:34
 4日後。研究室で、松村教授の遺体が発見された。
 首吊り自殺だった。
 遺体は、二週間前から入った新しい用務員によって、乱暴に部屋から引きずり出された。
 死体を大事に扱おうとする人なんて、この世にいなかった。
遺体は、「その辺にあるたくさんの遺体の一つ」として、その辺にあるたくさんの遺体と一緒に焼かれた。
 研究室唯一の生き残りとなった俺は、松村教授の蔵書や遺品を「好きなようににしていい」と大学に言われた。
俺は、松村教授の蔵書、遺品、そして、遺稿の整理を始めた。

整理を始めた。
整理をやっていたら、回りから奇異の目で見られるようになった。
君は、何をしているの?
なんのために、そんな事をしているの?
クスリを作るため? なんのために?
そんな事、今更やっても仕方が無いだろう。
もう、この星に何人の人間が生きているのか、それさえわからないんだぞ?
お前が最後に人間を見たのは、いつだ?

どこからか、そんな声が聞こえ始めた。
その頃には、学校には人がいなくなっていた。
八割以上の人間があの奇病にかかって死に、残りの人間も、俺を残してどこかに消えてしまっていたのだった。

この世の中で一番正しいのは、俺のはずだった。
俺は、ワクチンの研究を続けるつもりでいた。

 松村教授の机の引き出しの中に一つ、教授の直筆の原稿用紙が入っていた。
――ウィルスを確実に無力化する方法、およびその副作用について
 そんなタイトルの文章だった。
――このウィルスに感染しても死なない方法が、一つある。その方法を使えば、絶対に患者を救う事ができる。その方法とは、人の脳にある「A-1357神経」を切除する事である。「A-1357神経」は、人間の脳の処理能力を抑制する神経として十二年前に発見され、切除法が長い間研究されつづけていた。
 そして、この十二年間、「A-1357神経」切除法は誰にもわからなかった。少なくとも、世間ではそう思われていた。
 しかし、本当は「A-1357神経」切除法は、七年前に発見されている。
発見者は、私である。



303某スレの809:2004/07/09(金) 18:34
 私が、「A-1357神経」切除法を外部に漏らさなかった理由は、二つある。
 一つ目は、「A-1357神経」の切除により、私のIQ値が倍以上に跳ね上がったからである。
 「天才は、私一人で十分だ」
そう考えたのだ。

 二つ目は、この神経を切除して生きていても、いい事は何もない、と気付いたからだ。
 この世には、先天的に「A-1357神経」を持っていない人間が存在する。そいつらの大部分は、凶悪な犯罪者となってしまっている事が、最近の研究でわかってきているのである。
では、「A-1357神経」所持者が犯罪者になってしまう原因は何か? いくつかの仮説が立てられている。
その中で一番有力な説は、「A-1357神経」を持たない人間はどんな犯罪を行っても、全く罪悪感を感じないように脳ができてしまっているのではないか、という説である。

 現在、「A-1357神経」を持っていない人間は、ほとんどが「ある年齢」で殺されてしまっている。

 では、「A-1357神経」を持たない人間が、犯罪を犯さないようにする方法、つまり、人間らしい感情を持たせる方法は、ないのか?

 私は、非常に長い時間をかけ、その方法を突き止めた。
 それは、自分がいかに「世間にとって有害なのか」それに気付く事である。
 私はそれにより、今日まで犯罪を犯さずに生きていく事ができた。
 ……その事に気付く前の私は、いくつもの犯罪を犯してきたが、その事に気付いてからは、一度も犯罪を犯さずに済んでいる。
 ……だが、同時に、生きていても楽しくなくなってしまったのである。

 理由はわからない。だが、何をやっても、何をどうしても満たされない空白が、常に心の中にできるようになってしまったのである。
 ただ、犯罪を犯さないようになっただけで、である。

 この文章を読む人がはたしているのか? それは、私にはまったくわからない。
 だが、読んだ人がいるなら、その人に伝えておく。
 この世に、「A-1357神経」切除法を知っている人間は、もういない。
 そして、願わくば、誰も「A-1357神経」切除法を突き止めないで欲しいと思う。

 私は、「A-1357神経」を切除してまで、人間を生かしておく理由は無い、と考えている。



304某スレの809:2004/07/09(金) 18:35
 松村教授の死因は、頚動脈の圧迫による失血死。と思われている。
 解剖を行っていないので、正確な死因はわからないのだ。
 俺は、教授が死んだ時、用務員に、「解剖をやらせてくれ」と頼んだ。
しかし、
「解剖した後の、バラバラになった気持ち悪い死体を誰か運ぶと思ってるんだい。こっちだって、忙しいんだ」
 と言われ、叶わなかった。
 だから、彼の脳から本当に「A-1357神経」が切除されていたのかは、永遠にわからない。



 もう、世界中の人間の何パーセントが生きているのか、わからない。
 今でも生きている人間が、今でも生きていられる人間が、何故生きているのか、俺にはわからない。
 
俺は決めたのだ。
俺自身ではなく、松村教授の言う事を信じる、と。
誰にも、生きている意味は無いのだ、と。

 みな殺してやれ、と。
 みな、苦しまないように殺してやれ、と。
 松村教授のような、苦しい目にはあわせるな、と。
 そんな声が聞こえた。

 松村教授は、正しい事を言っていたのだ、と。

 彼らに生きている理由は、ないのだ、と。

 全員殺してやれ、と。

それが正しい事だ、と。

 ――それが、俺の生きていく理由となった。

305某スレの809:2004/07/09(金) 18:36
すいません。300と301で多重投稿してしまいました。
削除以来出して来ます。

306某スレの809:2004/07/09(金) 18:39
……ごめんなさい。
削除依頼をどこで出せばいいのかわかりませんでした……

吊ってきます。

 ∧||∧   
(  ⌒ ヽ
 ∪  ノ
  ∪∪

307イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/09(金) 20:04
>>306
消しといた。

雑談↓に書いといてくれたら処理しときますよ。
http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/movie/2689/1051886724/

308無名人:2004/07/09(金) 21:06
リチャード・マシスンの『終わりの日』みたいで良いですね。
個人的にはそのままでも充分いけると思います。

309イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/10(土) 00:55
新人賞を狙うには、少々厳しいような…。
はっきり言うなら長編の序章だけ読んでるみたいです。
全ては既に終わった事であり、作中で新しく何かが起こるわけでもない。これを軸に物語を広げていくのであれば面白くなりそうですが、これで全部となると…

310イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/10(土) 04:02
>>某スレの809
これと似たようなのをどこかの投稿ページで見たことあるような気がする。あれは君だったのか。
ぱっと見たところ、冒頭でバカな教授の話をするといってるのにラストで認めちゃってるのが気になるかな。主人公もバカになったってことをいおうとしてるんだろうけど、だったら冒頭でバカな教授の話をしようとはいわない。
あとは309氏もいってることだが、新しい何かがおこるわけでもなく淡々と進行しすぎているのが気になる。まったく盛り上がらない。最初から最後まで事実をただ肯定するだけ。それは面白くないってことなのではないか。
途中で「本当に」人間が猿になってもいいんじゃない?あるいは最後に主人公が「でも俺は絶望しない、教授みたにはならない」といってのけてもいい。なんでもいいからドラマをくれ。ショートショートをなめるな。

311その1:2004/07/10(土) 04:49
一応、ライトノベル長編の冒頭、のつもり。改行等は掲示板用に変型。
どんなもんでしょう?

「実はね、全く期待してなかったのよ。だってそうでしょう? 今まで何度誘ったってついて来なかったじゃない。
遊びの誘いだって何度も何度も何度も何度も断って……だから今更学校に誘ったって来る筈がないと思ってたわけ。
誘ったのは駄目元ってのと、ほとんど毎日誘ってたからもう半分習慣になっちゃったから、ね」

凪の言葉にDがそうかそうだね僕を誘って僕に断われてそのまま学校に行くのはもう習慣になっちゃってるんだよね
僕が今日に限ってついてったりしたらいつもの習慣が崩れちゃうね崩しちゃて悪かったねついて来たりして悪かったね
なんだよそれじゃまるでついて来ない方が良かったみたいな言い方じゃないかと言うと、凪は慌てて付け加えた。

「……もちろん一緒に来てほしいとは思っていたんだけどね」

そう言ってちょっぴり俯きながら小石をコツンと蹴った凪の姿がほんの少しだけ寂しそうだったので、Dは彼女に笑って欲しい一心で、
かつて一度そうしたように「凪って名前、アニメのキャラクタみたいだよね」と言ってニッコリと笑った。
「誰がアニメのキャラクタみたいだ」と言って凪もニッコリと笑い返してきた。やった、笑ってくれた。Dは嬉しくなった。
そして素早く彼女の隣から逃げ出そうとした。が、直後に腕を掴まれた。さらにはつねられた。痛い痛いと叫んで暴れたがさらに強くつねられた。
「引きこもり虐待だ世界引きこもり協会を作って引きこもり総会に訴えるぞ」と叫んだが今度は蹴られた。
かなり本気の蹴りだったのでDは右の脛を抱えてうずくまるハメになった。

「誰が・アニメの・キャラクタ・みたい・だって?」

312その2/2:2004/07/10(土) 04:49
頭上から聞こえるドスの効きまくった声に震えながら、涙目で顔を上げると、恐るべき表情で凪が仁王立ち
(ああ、それはまさに「仁王立ち」だった。でもこれ以上凪の心証を悪くすると悲惨な末路を辿ることが明白であったため、Dはそれについては指摘しないことにした)していた。
彼女は自分の名前がアニメ風なのを気にしているのだ。以前それを指摘したときも凪は恐るべき微笑みを浮かべて恐るべき制裁をDに加えたのだった。
その恐ろしさたるや、Dもそれを目撃した椎名も広瀬も二度と凪には逆らわないと硬く堅く固く誓ったほどである。ああ恐ろしい。
Dは今後自分に加えられる数々の行為を想像し、半分以上本気で死を覚悟した。ああ自分はどうして遺書を用意してなかったんだろう詠嘆した。
そして凪をジッと見つめた。助けてください助けてくださいほんの出来心だったんですと念を送りながらジッと見つめた。凪はまだ怒っているようだった。
そのプレッシャーに耐えられず、ああ、いよいよ最後、さようならみなさんさようならとDは心の中でゴジラごっこをして遊んでいたが、その間に凪は表情を崩し、
「あーなんかもういきなりいつも通りね」と言って、頭をクシャクシャと掻き、そして、なんと、びっくりすることに、微笑を浮かべた。
それはさっき「アニメのキャラクタみたいだ」とDに言われた直後のようなわざとらしい笑いではなく、
呆れたような、安心したような、ごくごく自然な、経験の浅い野郎どもの心を一瞬で奪ってしまいそうな、そんな微笑だった。
Dは驚いた。――嘘だ。本当はちっとも驚いてなんかいなかった。彼女が笑ってくれるのをDは実は知っていた。
彼女は本当はとても優しいのだ。うん、きっと、たぶん。そして思った。

――ああよかった、これでいつもの調子を取り戻せそうだ。

最も恐れていたのは彼女と以前のように話せなくなることだった。
一年。決して短くはない時間。人が変わるには十分な時間。十五歳の少年少女が変わるには、十分すぎるほどに十分な時間。
Dは思う。そうだ、僕は変わった。この一年で小さく、あるいは大きく変わってしまった。
Dは思う。そしてきっと、凪も変わってしまった。ティーンエイジは成長をする年だ。彼女はもう、一年前、Dに最後に会ったときの彼女ではないのだろう。
現に背は伸び、髪形は変わり、当たり前なのだが一年前よりも大人びて見えた。

――ああよかった。

だから、Dは正直、心底、ホッとしていた。……僕は変わった。彼女も変わった。でも、僕らの関係は相変わらずのままらしい。
……もしかしたら、多少は歪んでしまっていたかも知れないけれども。でも大丈夫、この気持ちがあればきっと大丈夫。
何しろ自分は明るく、正しく、健やかな人間なのだ。いや、ほんとに。――ひきこもりだけど。

学校へ向かって、すっかり機嫌を直して楽しそうに笑う凪と並んで歩きながら、Dはフッと空を見上げた。
生憎というか、曇り空だった。今にも雨が降りそうな、灰色の雲に覆われた、しかし雲間からは微かに日の光が差し込んでいた。
もし雨が降れば虹でも出そうだった。そんな……そんな曇り空。

313猫丸:2004/07/10(土) 14:59
 全体的に冗長な印象を受けます。特に序盤で。もう少しコンパクトな描写
心がけたら良いのかもしれません。わずかな文章で行間の雰囲気を出し切る
のも、書き手の腕の見せ所ですからね。ちなみに、ラスト六行は個人的に好き
です。

314某スレの809:2004/07/10(土) 22:13
>>307
ありがとうございました。

>>308
ありがとうございます。
けれど、コレ一次落ち作品なんですよ。(苦笑)

>>309
実は、当初予定ではこの学生を主人公にキノの旅みたいな短編連作小説を書くつもりでいました。
どういう話を書くつもりだったかっていうと、
1:その短編における、メインキャラクターの独白
2:主人公登場
3:メインキャラクター、殺される

……もちろん、書いてる途中で「ダメだ」と気付き、やめました。
そして、「1」だけの話が量産される事となりました……

>>310
>ぱっと見たところ、冒頭でバカな教授の話をするといってるのにラストで認めちゃってるのが気になるかな。主人公もバカになったってことをいおうとしてるんだろうけど、だったら冒頭でバカな教授の話をしようとはいわない。
実は、投稿寸前まで書いてあったけど、投稿寸前になって削除した行があるんです。

 僕は、それでも教授に生きていて欲しかった。
 そして、できれば僕と同じ事を、正しい事だと信じ続けていて欲しかった。

っていう文章が、最後の方に書いてありました。
削除した理由は……婦女子大喜びな文章って事に気付いたからなんですが。

>まったく盛り上がらない。
これでも、事件は起こしてるつもりなんですよ……
具体的に「どこが事件だ」なんて説明するのは、悲しくなるのでしませんが。
次は(いつになるかわかりませんが)、キャラクター重視の、現在進行形のお話を書こうと思っています。

315猫丸:2004/07/11(日) 00:39
>>314
一次落ちだったんだ・・・。で、どこに送ったの?枚数がやけに少ないみたい
だけど。

>婦女子大喜びな文章って事に気付いた・・・・
作品を作るうえで、ある程度のベタさは必要&必然だと思うよ。すくなくとも、
今回の場合あったほうが良いのでは?

ちなみに私は、高校時代小説を書きすぎて現在一浪中です。夏になったことだし、
809さんもほどほどに勉強しましょう。まあ、現在萌王大賞用の原稿を書いてい
る僕が言うセリフではないですけどね。それでは、お互い頑張りましょう。

316310:2004/07/11(日) 03:19
>>314
婦女子だろうが腐女子だろうが、読んで面白いとおもってもらえればそれにこしたことはないと思うがね。
猫丸氏もいってるように、今回は削除しないほうがよかったよ。
次もがんばってくれ。

>>311
神視点と一人称が混在していて読みづらい所がある。まあ好みの問題なんだろうけど、一人称に統一したほうがすっきりまとまるような気はする。試しに一人称で書いてみたら?
(ああ、それはまさに「仁王立ち」 のとこの()は必要なのかな?いらないと思う。他の文とそれほど変わっているわけじゃないしね。

317猫丸:2004/07/11(日) 11:16
萌王大賞に応募しようと思っている作品の冒頭です。

 誰もいない小道を遅足で歩いていると、どこからか石焼き芋の売り声が聞こえてきた。近づいているなら買ってもいいかな、と思ったけど、売り声は徐々に遠ざかって、しばらくすると吹き荒れる北風にかき消された。たぶん、俺が住んでいる住宅地のほうに向かったのだろう。俺は大きくため息をついて、住宅街から遠ざかる方向へ再び歩き始める。目的地の十市神社までは、あと少しのはずだ。
 念のために言っておくけど、俺はそんなに信心深くはない。じゃあなんでこんな寒い中、神社へ行くのかというと・・・・・そうでもしないとやってられないんだよ。
 季節は十二月。あと一ヶ月ほど先に、俺は大学受験を控えている。ところが、高三の夏までろくに勉強しなかったツケが回ったのか、成績は一向に伸びる気配を見せない。このままでは、来年の進学先は予備校間違いなしだろう。それでも何か手は無いのか。そう考えたあげく、俺は<困ったときの何とやら>に賭けるしかないと気付いたのだった。
 歩いていくうちに、住宅はほとんど無くなって、代わりに低い山が見えてきた。高さを考えれば、むしろ丘といったほうがいいのかもしれないけど、この辺りでは一応「鎮守の山」なんて呼ばれている。つまり、十市神社はこの山のふもとにあるというわけだ。
 それにしても、この辺りは昔とまったく変わっていない。今とちがって神社へちょくちょく遊びに来ていた小学校の頃と、風景はもちろん、寒さの具合、風に乗ってくる埃の匂いまで同じ気がする。ただ、いくら環境がそっくりでも、俺自身はそうはいかない。足取り、気分、目的、何もかもが違う。多分、これは受験のせいというより、悪い意味で年をとったからなんだろうけど・・・・・。
 そんなことを考えていると、神社はすぐ目の前に迫っていた。眺めてみると、相も変わらず小さい神社だった。実際、木肌も黒ずんだ本堂は並の家と変わらない大きさだし、石の色そのままの鳥居も人二人分くらいの高さしかない。それでも枯れ木の目立つ山を背景に立つその姿は、風情がある以上に霊験あらたかで、見ていてみすぼらしい気はしなかった。けれど、
 ・・・・・あれ?
 何かが妙だった。あまりに不自然で、かえって気づきにくい、そんな変化が起きている気がした。気になる俺は、狭い境内を一面見渡す。本道、参道、手水舎、鳥居・・・・・あ。
 一匹、足りない。
 「初詣のときは・・・二匹ともいたよな?」
 そう。本来なら二匹で向かい合っているはずの狛犬は、今や右側のがただ一匹で虚空を見つめていた。一匹は、壊れでもして捨てられたのかもしれない。そう考えて残っているほうを見ると、こっちも今にも壊れそうな感じでヒビが入っていた。狛犬は魔除けのためにあると言うけど、一匹、それも壊れかけので魔除けの役割は果たせるのだろうか。狛犬の目を見ていると、ふとそんなふうに思ってしまう。なんとなしに狛犬の頭を撫でてやると、手に伝わる石の感触がやけに硬くて冷たかった。

318イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/11(日) 13:55
>>317
まあ、続きが予想できちゃうけど<困ったときの何とやら>に賭けるしかないと気付いたのだった。―既に諦めモードってのはちょっとね

319某スレの809:2004/07/11(日) 16:02
>>315
>で、どこに送ったの?枚数がやけに少ないみたいだけど。
送ったのは電撃です。
賞には、これと似たような短編を別に三本書いて、四本を「短編連作小説」として応募しました。

>今回の場合あったほうが良いのでは?
……はい。ちょっと後悔してます。
今後は、こういう事を気にするのをやめます。

>ほどほどに勉強しましょう。
やろうと思えば思うほど、やる気がどっか飛んでいくんですよね。
なぜなのでしょう。

>>316
ありがとうございます。がんばります。

320イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/11(日) 16:45
>>317
ありがち。
説明より描写。
ちゃんと一人称なら一人称で書く。

萌王に応募するのなら、女の子が出てる部分も晒した方がいいのでは。

321イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/11(日) 16:48
狛犬少女が出てくるんだよな!?

322320:2004/07/11(日) 16:53
書き忘れ。
「……」使ったほうがいいと思う。

323猫丸:2004/07/11(日) 19:13
>322
「・・・・」を使うならどこなんでしょう?

324猫丸:2004/07/11(日) 19:15
>320
ありがちとのことですが、どういうふうにでしょうか?

325イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/11(日) 21:49
>>317
 そこまでしか晒していないので微妙なところなんだけど。
 もたついている感があり。
 冒頭を、
>・・・・・あれ?
 と違和感を感じたあたりからはじめてもいいんでないかい?

 それから、やはり神社を訪れた動機が弱いかと。
 いくら受験生でも、深夜に一人でお詣りに行くのはノイローゼっぽい。
 もうちょっとこの辺の動機は自然にできる。考えてみてくれい。

 そんなところです。

326イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/12(月) 02:40
>>317
おれは322じゃないけど。「・・・」ではなく「…」つかえってことじゃない?中黒連打じゃなく三点リーダ。ちなみに使う時は「……」ふたつかさねて。
ありがち、といったのもおれじゃないけど、萌王とかに出すならテンポを意識的に早くして意外性を早めに出せってことをいいたいのではないかと思われ。この文章でいえば狛犬少女……かどうかわからんが、そいつを出すシーンはもっと前にもってくると。その狛犬少女(仮)が萌えられるものならば君の勝ち。そんな感じ。実際、冒頭の住宅地のシーンって実は削れるだろ?いきなり神社付近から初めたってかまわないように見える。住宅地のシーンは話がもすこしすすんでからでもいいからな。
動機に関しては俺もちょっと好きになれない。といって全面的に否定するわけじゃないよ。出しかたひとつだと思うんだ。
あとは……せっかくだから萌え要素を見せてくれw

327イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/12(月) 18:57

止まるな
駆けろ
この土の剥き出した土地を

止まるな
超えろ
火薬の匂いのするこの砲撃の跡を
あの鉄条網を

止まるな
前を見ろ
脇に転がる死は気にするな

止まるな
止まるな
トマルナ?

書き出しです…少しパロッた感じがしたのなら成功です

328猫丸:2004/07/12(月) 20:33
>>325
深夜と思いましたか・・・。私としては夕方のつもりだったのですが、伝わらなかったでしょうか?

329某スレの809:2004/07/12(月) 22:01
>>猫丸さん
>>317の気候描写で読者に伝わるのは、
「焼き芋屋が芋を売りに来ている、寒い町」
って事だけです。
(私だけかもしれませんが)私は、「寒い」という事ばかりを強調されると、一日の中で最も寒い時間帯である、深夜を想像してしまいます。
夕方である事を読者に伝えたいなら、夕方である事を連想させる言葉を書くべきです。

……夕方の描写でしたら「太陽が遠くの山に沈もうとしている」とか、「電信柱の影が長くなっている」とか。そういうのはどうでしょうか?

330イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/13(火) 11:17
始めまして。ほとんど完成している小説の一部ですが晒してみたいと思います。
読者に気楽に楽しんでもらおうというのを念頭に置いて書いた作品です。
描写や文章としての不備など、色々意見をいただければ幸いです。(辛辣な意見もドーンと……コイ……)
これから晒すのは序章の格闘大会の決勝の対決シーンです。長いので分けます。

 前回王者のルチャ・マルロと無名の新人、フリオ・モンテカルロの対決は、大方の予想に反して互角の戦いとなっていた。
 双方の力量に差はほとんどなく、その事実に驚きを隠せないでいたのは、他の誰よりも前回の王者であるルチャ本人であった。
(こ、こいつ……これほどの強さを持った奴がなんで今まで……フリオ・モンテカルロだと?何者だ!こいつは!)
 何より驚かされるのは二人の体格差である。ルチャは鋼のような筋肉を全身に纏った巨躯の男であるが、対するフリオ・モンテカルロは引き締まった筋肉をしているものの、体自体は普通の男性と比べても非常に細身である。そんな圧倒的な体格差のある二人が互角の戦いを繰り広げているのだった。
 長い戦いの中、互いに打ち合いという点では多くの手数を出していたが、決定的な一撃を相手に決める隙を未だに見出せないでいた。
 二人は間合いをとり、互いに相手の出方をうかがう様にじりじりと闘技台の上を廻る。
 もはや無駄な打ち合いを続けられるほどの体力は互いに残されてはいまい。少々のことでは隙を見せるような相手でもない。ならば捨て身の覚悟で、渾身の一撃にて決着をつけるべし。
 ルチャの体中の筋肉が盛り上がる。こめかみに浮かぶ青筋がビクビクと波打つ。みなぎる力がその巨躯の隅々にまで行き渡っていくのが見て取れた。全てを打ち砕くか打ち砕かれるか。まさに乾坤一擲、全身全霊をかけた一撃をルチャは放とうとしていた。
 対する細身のフリオも、その構えに一層の力を込める様子を見せた。体を低くし、重心を下げて踏み込む側の足を大地にねじ込む。
 二人の放つ闘気が競技場内を支配する。あれだけお祭り騒ぎをしていた観客たちも水を打ったように静まり返っていた。
 空気が動きを止める。観客たちは、唾を飲み込むのも躊躇してしまうような静寂と緊張感に包まれた。
 この一撃に対する皆の期待と不安とが競技場内に膨れ上がる。
 それら全てが臨界点に達した、その時。

 ぷぅ。

 妙な音がした。
 その音が引き金になったのかどうかは分からない。しかしその瞬間、ルチャが動いた。尋常ならざる力と意思とをそのこぶしに湛えながら。
 ルチャがフリオに向かって突進する。巨大な岩が迫るような圧力。しかし。
「あ!」
 皆が目を疑った。フリオが突然構えを解いて、無防備な体勢をとったのである。フリオは両手を下げて真っ直ぐに立っていた。まるで親しい友人を迎えるかのような穏やかな表情をその顔に浮かべながら。
 一瞬驚いたルチャだったが、すでに体は動いている。ルチャは思った。猛るこぶしと体をそのままこの棒立ちの優男に叩きつければよい。それで勝利だ。
 まるで敗北を覚悟したかのようなフリオの様子に、勝利の喜びを爆発させながら、ルチャはフリオにそのまま渾身の一撃を放つ。

331イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/13(火) 11:19
だが。
「!?」
ルチャの放った一撃はフリオの体を捉えることはなかった。フリオの姿は、突進してくるルチャの正面ではなく、側面にあったのである。
空振りをして大きく体勢を崩したルチャの足元をフリオは無造作に足で払う。ルチャの巨体はそのまま大きく宙に浮き、頭から闘技台の硬い石の床の上に叩きつけられる。砕け散る床。
巻き上がる砂埃の中で、ルチャはすぐに体を起こす。あれだけの衝撃を受けたにもかかわらず、である。しかし、ルチャは混乱していた。
(腕に何かが触れたと思った瞬間……あいつは……)
 ルチャが、はっと気付いて顔を上げた時、すでにフリオが眼前にいた。その瞬間、ルチャはみぞおち辺りに凄まじい衝撃が走るのを感じた。視界が揺らぐ。堕ち行く意識の中でフリオの声が響いてきた。
「剛には柔。動の中に静を感じ、静の中に動を育む。良い試合だった」
 そのままルチャの体は床に崩れ落ちた。
 観客たちは見ていた。ルチャが突進していった時のフリオの優美な動きを。ルチャの突き出された腕に軽く手を添えながら体をかわし、力を受け流しながら体勢を崩した相手の足をそのまま蹴り払ったのである。後に観客たちは言ったものである。まるで異国の闘牛士の姿を見るようだった、と。
 わああああああぁぁぁ!!!
 観客たちの盛大な歓声が競技場内を包み込んだ。観客たちの興奮は頂点に達し、あちらこちらで真新しいワインの瓶の栓が一斉に抜かれた。楽器を手にする者は陽気な音楽を奏で、見知らぬ者同士がダンスを踊る。闘技台の上に立つ、新たな勇者を祝福するために。なぜか裸で疾走する男が三人ほどに増えた。

興奮の観客席の中で、敗れたルチャのごとく地面に倒れている青年がいた。その頬には赤い手のひらの形をしたあざがあった。
倒れている青年の近くにいた、ワインの瓶を手にした中年の男はその青年に言った。
「にいちゃん。いいとこで屁ぇこくなや」
青年アメデオは、ハハハと乾いた笑いを浮かべてチラリとエミリアの方をうかがった。
「最っっっ低!」
フンとそっぽを向くエミリアにアメデオはがっくりと肩を落とした。
エミリアは闘技場の方に目をやる。そこには観客の祝福に応えるフリオがいた。エミリアはぐっとこぶしを握り締めると、倒れているアメデオに向かって声を上げる。
「アメデオ!いつまでそんなところで寝てるつもり?!さぁ、行くわよ」
 さっさと歩いていくエミリアに、アメデオは慌てて後を追いかける。
「ま、待ってください。お嬢様〜〜」

332イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/13(火) 18:45
>>331
うーん、アクションが実況形式、ってのがいけないな。
結構マンネリ化した描写だから読むのすら億劫…というのが直な意見
しかも戦っている登場人物の焦りとか、描写が難しい所から逃げてる感じも受けた

333イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/13(火) 22:33
そもそも二人が何の競技で戦ってるのか判らんのだが。

334イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/14(水) 00:22
>>333
あ、それも

335イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/14(水) 03:26
>>317
時間については一切描写がなかったし、夕方と思わせるようなものもなかったので、何時と思われてもしょうがないだろう。深夜にしては視界がいいようなので、深夜ではないとわかるだけだ。それとも石焼きいもは夕方にしか売らないものなのか?

>>330
333もいってるけど、なんの大会だかわからない。格闘と一口にいってもいろいろあるだろう。打撃オンリーなのかサブミッションありなのか。ノックダウンすれば勝ちなのかプロレスみたいにスリーカウント制なのか。説明がないと、どんな状況に陥れば選手にとってやばいのかわからない。緊迫感などいらないというのならそれでいいのだろうがね。
巨漢のルチャに対してフリオがいかにして戦ったか書くとイメージがわきやすいので、そのへんも書いてほしい。最後のとどめだけだと淡泊にすぎる。あと、見たところ体力の消耗にしかきみは言及してないけど、実際には傷とかいろいろついてるだろ。これはないと不自然だと思う。
裸で疾走する男が三人に増えたという部分に関しては、まったくわからない。増えたもなにも、それまで一度も描写してないじゃん。

>>327
パロッた感じとかいわれても、元ネタがわからんのでなんともいえません。批評するにしてもあまりに短すぎる。

336330:2004/07/14(水) 08:26
>>332>>333>>334>>335
ご意見ありがとうございます。
大会形式に関してですが、ノックダウン制の打撃系格闘競技です。
前項に古王国時代からの伝統的な格闘大会〜云々と酔っ払いの親父を絡めて詳しい説明がしてありますが、
晒すにはあまりに長くなるので割愛しました。まさに小説の一部を前後お構いなしに抜き出した形です。確かにこれだけではよく分かりませんよね。すみませんでした。
肝心なシーン自体での描写不足というのも多分にあるんですが……
裸の男も前項に登場しています。フライドポテトの袋を抱えたアメデオがなぜか裸の男に追い回され、
おつかいに遅れてエミリアに叱られるというエピソードに使用しました。後にも何度が登場します。
これは物語の所々に出てくるいわゆるあまり意味のない小道具の一種です。(こういうくだらない小道具やその他仕掛けが好きなもので……)

で、一番お聞きしたかった描写・手法関連に関してですが……
こういういわゆる実況的な手法は、速いテンポの場面展開が欲しい時に多様していますが確かに古臭さがあるかもしれませんね。
早いテンポを出す為の他の文章表現も勉強したいと思います。
あと、ルチャの焦りを「静」のフリオと強く対比させる為にももっと細かく描写すればよかったと思いました。
例えば……「ルチャの額から流れ落ちる汗が顎を伝って闘技台の乾いた表面にその滴を落とした。汗が伝う感覚にルチャは顔をしかめ、苛立たしげにこぶしで額の汗を拭った。」とか……
戦いによる二人の傷などの描写にしてもそうですが、あらゆる面で描写不足だというのが改めて浮き彫りになった感じがします。
難しいなぁ……
ところでアクションが秀逸なお勧めの小説って何かありますか?
私の凝り固まった古臭い文章手法を吹き飛ばすような……

337333:2004/07/14(水) 14:54
>>336
なるほど、大体周囲の状況は判ったんでお詫び代わりに手厳めで長い赤ペンチェック。

描写が駄目すぎ。せっかく巨体VS小兵なのだから最初に互いの体格差を明確にし、それでも互角に戦ってるという挑戦者の凄さを判り易くした方がよいのでは?

鍛え抜かれたチャンピオンの肉体、ニの腕に至っては丸太のように太い。
一方挑戦者たる青年の体はルチャと比べ明らかに貧弱だ。確かに全体的に引き締まっていて余分な贅肉は無い。
だがあくまでも普通に引き締まっているだけで、素人目にもルチャの鋼のような筋肉に対抗できるとは到底思えない。

しかし、そんな観客の予想を裏切りってリングは膠着状態にあった。
ルチャの豪腕を青年は華麗に避け、また青年の攻撃はルチャの強靭な筋肉に阻まれる。
既にそんな攻防が30分も経過していた。

ってな感じで。
ま、この辺は個人の嗜好なんで置いといても、文章全体が無駄にクドく冗長で読み手に情景が伝わってこない+見せたい箇所がブレすぎなのは間違いない。
戦闘シーンなんてスピード感とメリハリだろうにたらたらだらだらしすぎてると思う。
お前さんは一つのシーン、一つの行動を1から10まで全て描写してしまってるということ。
極端に例えると少女は電話をかけようとする、受話器を取った。ダイヤルを押す、0、3、3……みたいな?
>>329の前文から推察するに挌闘メイン物ではないのなら尚更よみやすい描写にすべき。

他にも表現自体に突っ込みたい箇所とか一つの箇所を過剰に描写してるくせに肝心の部分が書いていない所とか
(例えばチャンピオンが力を込める描写が長いワリに最後の一撃がどんな攻撃なのか判り難い、ちゃんと
地の文で「こぶし」と明記されているにも関らず、だ)あるが長くなるので割愛。

君の書き込みからも推察できるが文章に無駄な遊びの部分が多すぎる。そういう戯言シリーズみたいにくどい言い回しが
好きな人間もいるが君のはステーキの脂身の様な物、クド過ぎて肉(内容)そのものの味が判らなくなっている。

もっとも漏れは一度も戦闘描写なんて書いたことないんで的外れなこといってたら存分ケツに突っ込んでくれ。以上長文カキコ失礼しますた。
or2ハジメテナンデヤサシクシテネ?

338333:2004/07/14(水) 14:56
>>329の前文から〜
アンカー間違えた、>>330だな、失礼。

339鶴田:2004/07/14(水) 18:10
>>336
永瀬隼介の『ポリスマン』(幻冬舎)なんかそのものズバリですかね。
小兵だけど鍛え上げられた肉体の持ち主の深見が外国人の巨漢レスラーやら総合最強の男なんかと戦います。
書き方は実況的手法なんだけど、描写が丁寧で、とくに立ち回りというか魅せ方がうまいので一気に読めます。そういう意味でも、いろいろ参考になるところが多いのではないでしょうか。

340イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/14(水) 18:58

無機質なコンクリートに覆われた壁。細い鉄線で覆われた電球は静かに赤く光っていた。
金網の天井からは液体。黒く、どろりとしたそれは、さらに床の金網に落ちて下へと落ちていっていた。
そこに、一つの影が伸びていた。鼠色のジャケットを羽織り、短い黒髪の少年は端正な横顔を赤く照らされ、俯き目元は黒髪に覆い隠されていた。その右手には、つや消し黒の物体。中折れ式で、大型の木製のグリップに、ほっそりと伸びた六角形のバレルの―ケースド・ピストルと呼ばれる、単発のタイプの拳銃だった。
少年は拳銃脇のストッパーを右手の親指で押す。拳銃は機関部から上が折れ、金色に輝く薬莢の底を晒す。そして少年がバレルを握ってさらに折ると、バネの反発で薬莢が飛び出し、金網の上に落ちて金属音を立てた。
空の薬莢はそのまま転がっていき、やがていぼいぼの突起のある靴底に当たって止まった。
少年と同じ、鼠色のジャケットを羽織った男の体。男は壁に持たれかかる様に座り込み、力無く開けた口からは舌が飛び出していた。額には小さな赤い穴が空いており、頭が引きずっていた黒い線を辿ると、トマトが弾けたような跡と繋がった。
「全ては」
少年はベルトに付いたポーチから銅色の弾丸の付いた新しい弾を取り出す。そして、新たな弾を詰め直すと少年は先ほどと逆の動作をして、機関部を元に戻した。
「始まったばかり、か」
少年は呟くと、顔を上げた。灰色の鋭い瞳が、前髪の間から見えた。

ちょっとした中篇の始め、として書いてみました。私的にはいいと思うんですが、どうでしょうか?

341330:2004/07/14(水) 21:22
>>337
なるほど。
フォーカスがずれている上に無駄が多く、読者に肝心な事が伝わっていない、という事ですね……
丁寧な描写は必要。でも必要のない描写は極力抑えるべき。
基本なんでしょうけど、何を一番表現したいか、という点の見極めができていなかったと思います。
目からウロコ的な事も教えていただきありがとうございました。
>>339
早速明日にでも書店にひとっ走りしてきます。

342イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/14(水) 23:07
 遅レス。

>>328
 えっ、夕方だったの? (と、改めて読み返してみる)
 ――なるほど、確かに夜だとはどこにも書いてないね。
 これは誤読のようですた。んー、なら合格祈願でもなんとか通るかな。
 お詫びと共に、動機の指摘は撤回します。
 (ネタ練れるよなーとは思うけどこのままでも支障はない、つー意味で)

 それと、どこで夜だと勘違いしたかというと。
 冒頭の「誰もいない小道」と「石焼き芋の売り声」。
 「誰もいない小道」で寝静まった夜を連想し、
 「石焼き芋の売り声」でそう決定しました。
 (これは個人的な話だけど、漏れの住んでいるところだとラーメンのチャルメラや
 石焼き芋の声はたいてい夜遅くに聞こえてくるんで)
 んで、その後も特に夜だということを打ち消す表現は見当たらず、
 329さんの仰る通り、「寒いのか。確かに12月にもなりゃ夜風は厳しいよなぁ」
 と考えてました。

>伝わらなかったでしょうか?
 つーことで漏れには×。
 どの辺の言葉が、夕方を指しているんでしょう?

343イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/15(木) 03:48
>>340
うーんと、前に狙撃の話書いてた人だよね?違ったらスマソ。
以前にもいわれてたとおり、説明多すぎ。一から十までみんな説明せんでもいいよ。色とかもさ、赤い黒いつや消し金色銅色灰色。どうしても説明したいなら小出しにしてくれ。冒頭でこんだけ固め打ちするとこのあと読む気が失せてしまうよ。自分の中にあるイメージを残らず伝えたい気持ちはわかるんだけど、力みすぎ、空回り。
あとは細かいところ。
金網の天井 と 床の金網 のところで混乱した。これは天井も床も金網でできてると解釈していいのかな?主人公(?)もそこに立っていると。
そこに、一つの影が伸びていた。鼠色のジャケットを羽織り、短い黒髪の少年は端正な横顔を赤く照らされ、うつむき目元は黒髪で覆い隠されていた ここは文章としておかしいよな。鼠色のジャケットのかかりかたが順番的にちぐはぐ。羽織り、照らされ、隠されと、受け身なんだかどっちなんだかはっきりしない。
その右手には、つや消し黒の物体 これだけだと黒一色のなにかを想像してしまう。このあとの説明で木製のグリップと書かれているんだけど、それでもほんとに黒一色なの?木の部分も黒いの?あと、色よりはサイズや形状にしたほうがいいと思う。短い棒状の物体とかさ。
いぼいぼの突起 ここまで無機質にやってきたのに台無し。急に子供みたいな表現になるのはよくないね。他の表現を探してほしい。
銅色の弾丸の付いた新しい弾 おれはこういうのはよくわからないけど、銅色の弾丸 と 新しい弾 って同じものじゃないのかな?
灰色の鋭い瞳 これは個人的要望なんだけど、せっかく無機質な舞台の雰囲気を作ったんだから、ここの表現もうすこし凝ろうぜ。あっさりしすぎ。作者としてもここは思い入れのある構図なんじゃないの?

344イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/15(木) 03:52
>>336
ttp://book2.2ch.net/magazin/ の中に「貴方にあった本を探すスレ」つーのがあるから、そこで聞いてみてもいいかもよ。良スレだからきちんと答えてくれると思う。

345イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/15(木) 07:32
>>343
なるほど…すごい参考になります。
色はある程度省略していいでしょうね。銃もよっぽどのことが無い限り特殊な色にはならないだろうし…
まだまだ精進中なので、これからも指摘してもらえると嬉しいです。

346鶴田:2004/07/16(金) 20:03
「白い猫は幸せだ」
 先生はそんなことをいった。
 わたしは腕の中のトワと見つめあいながら、先生の言葉の意味についてしばらく考えたあと「どうしてですか?」と聞いた。
「体が白いと目だってしまうだろう? 白という色は野生動物には適さないんだ。死に絶えるべき色なんだ」 
「でも、トワは白いです」
「家猫だからさ。生き延びる努力をする必要がなかった。おとなしくて従順な性格だから、愛玩用にもてはやされた。まったく幸運な連中だ」
 先生はパソコンの画面をにらみつけている。真っ白なテキストエディタ。親の仇でも見るみたい。
「おまえは猫でよかったね」
 先生に聞こえないようにこっそり囁くと、トワは「ニャア」とのんきに答えた。
「尾形くんはどうしても来れないのか?」
 わたしは背筋を伸ばした。母の代役として、娘として、みっともないことはできない。
「はい。胸の痛みがひどいらしいんです。お医者さんも絶対安静だというし、今も病院で寝ています」
「そうか。うーん」先生は残念そうにうめいた。
「まったく困ったことだ。このシーンに関して、どうしても彼女の助言が必要だったのだがな」
「わたしでよければ、できるかぎりのことをするように、と母にいいつかっています。編集者の娘として全力を尽くすようにと」
「悪いが、僕がほしいのは身の回りのお手伝いとかじゃない。表現なんだ。僕の頭の中にある真実を具現化するための直截的かつ繊細な手段なんだ。失礼だが、君は何歳だ?」
「潤子です。五月で十歳になりました」
 先生はおおげさにため息をついた。
「まったく困ったことだ」
「先生。お願いです」声を張り上げると、先生はびっくりして振り向いた。
 このまま帰るなんてできるものか。母に悪いし、なにより悔しい。
「わかったよ。わかった。別に泣く必要はないだろう」
「泣いてません」
「泣いてるだろう」
「泣いてましぇん」
 ぐす、と鼻をすする。
「とにかくやめてくれないかな、そういうの。誰かに見られたらちょっとしたスキャンダルだよ」
「やめます。でも泣いてません」
 先生は面倒くさそうに首を振った。
「トワの話なんだ」
「トワの?」
 腕のなかのトワと目があった。
 丸くてたいらな顔。空を写したようなターコイズブルーの瞳。耳のさきっぽがすこし折れたトワ。
「おまえの話なんだって」
 トワは「ニャア」と返事した。


 某所でやっているリレー小説から引っ張ってきたものです。話の中ほどの部分にあたるのですが、冒頭とも読めるように書きました。
 話の冒頭としての批評、お願いいたします。

347イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/17(土) 02:20
バトルもん書きたいなと思って30分で書きました

既に町の半分以上は赤い魔獣の腹に飲み込まれていた。
炎という名のその魔獣の食欲はまだまだ食い足りないように町のすべてを飲み込まんとしている。
逃げ遅れた人々の阿鼻叫喚の叫び声は丘の上から町を眼下に収める喪服の男に満足げな笑みをもたらす。
「燃えろ燃えろ・・・ハハッ」
タバコを燻らせながら男は呟いた。眼前の光景は傍から見て決して気持ちのいいものではない。
轟音を立てて崩れる時計塔。その残骸に潰されもがく子供。
そんな景色を見ながら男は軽い快感と興奮を覚えているようだ。
その時。背後の薮から強大な殺気と銀の残像を残す突きが繰り出された。
刹那、男は後ろを振り返りつつその突きを避ける。
しかしその殺気は男を逃がそうとはしなかった。続けざま袈裟切りの一撃が繰り出される。
それを懐からとりだしたコンバットナイフで防御。ガキッっと金属音が響いた。
力を込めナイフを手元に引き寄せる。
男は目の前の殺気の塊を見やると、やはり、といった様子で唇を吊り上げ笑った
「……黒獅子ぃ」
黒獅子と呼ばれた男は無表情だが鬼気迫る灰色の相貌でそれに答えた。
「相変わらず火遊びが好きなようだな」

バシバシ叩いてやってください

348イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/17(土) 11:02
>>346
なんだか、小説を読んでいるというよりも何かの台本を読んでるような印象がした。
静的な画が作者の狙いだとしても、シーンのほとんどが会話のみで、描写があまりに不足しているし淡白。
作家らしい「先生」の外見的な印象もここからでは読者に伝わってこない。
特に、少女の性格を描いている「先生。お願いです」〜「やめます。でも泣いてません」
のくだりはもっと効果的に見せてもいいと思う。
全体的に小説的な演出が足りないのでは。

>>347
文章の表現としても場面の見せ方としても陳腐なものが多いというのが正直な印象。
そして肝心なアクションだが、もっと丁寧に描いた方がいいと思う。
描写があまりに雑。
黒獅子の得物ってなに?

349猫丸:2004/07/17(土) 11:43
>>346

個人的に、「白い猫は幸せだ。」から「・・・まったく幸運な連中だ。」までの
会話が微妙にかみ合ってない気がします。言いたいことはわかるのですが、なんか
違和感が残るというか・・・・。まあ、私だけかもしれません。あと、作品の雰囲
気やテンポ、潤子の性格はかなり好きです。続きが読みたいですね。

 ところで皆さん、わたしの作品に関する批評、どうもありがとうございます。近
日中に、女の子が出てくるところも曝しますので、そっちのほうもどうぞお願いします。

350イラストで騙す予定の名無しさん:2004/07/17(土) 14:58
一つ質問。「」でくくられた会話の次の行に地の文を書くとき、
頭は一文字下げたほうがいいのでしょうか?文庫本なんか見てると
そうしてるみたいですけど・・・。

351347:2004/07/17(土) 16:43
>>348
大幅加筆中です。お目にかけられる・・・といいんですが。
とりあえずまた晒してみますね。できたら。

352119:2004/07/17(土) 20:05
これが今書いてるものについては本当に最後です。私は真剣です。

 土曜日の午後、青々と繁る葉をつけた街路樹に沿って、
フブキ、チトセ、鈴蘭が歩いていた。行き先は病院である。
 入院中のフブキの友人がもうすぐ退院できるとの報せがあったので、
その前にもう一回お見舞いに行っておくことにしたのだ。
 「あたしも行っていいのかしら? その人とは面識ないのに」
 バラの花束を抱えた鈴蘭が言うと、チトセがだいじょーぶだよと答えた。
 「そのコね、ちょっと人見知りするコなんだけど、
鈴蘭ちゃんなら気があうとおもうよ」
 「だといんだけど…ね、フブキ」
 鈴蘭はフブキを見つめた。
 「昨日は本当にありがとう。あなたが助けに来てくれなかったら、
あたし、どうなってたか…」
 「いいよお礼なんて。僕は鈴蘭ちゃんとチトセちゃんが仲良くなっ
てくれただけで満足なんだから!」
 フブキは両腕を広げて、うしろから覆いかぶさるように、女子小学
生二人の肩に手お置いた。
 しかし、ここでまた悪い癖が出た。肩に置かれた手はそれだけでは
収まらず、二人の脇の下に滑りこんだかと思うと、チトセの平らな胸
と、それよりはわずかに成長している鈴蘭の胸を、服の上からギュッ
とつかんだのである。




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