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他人が書いた小説の一部を批評するスレ
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書いてみたはいいけど、この表現どうなの?会話シーンに自信ないんだけど、ちょっと見てもらいたい・・・。
そんな悩みを抱えるあなたは、このスレに、書いた作品の一部を載せてみましょう。
ついでに、執筆上の悩みもガンガンぶちまけましょう。
投稿する際には、あまりに長いのは避けてください。また、このスレはオリジナル限定とします。
その他は、ライトノベルであれば、ジャンルその他は問いません。
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>1524
誤解の無いように書いておくが、私は文句を言った訳ではない。
このスレの住人達の姿勢を”賞賛”したんだ、皮肉混じりではあってもな。
実際に、本人でなくとも>1521の指摘や見解、アドバイスは参考になるしな。
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そうならそうと読めるように書こう。
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冒頭部分なのですが表現におかしいところはあるでしょうか?
いや、ありまくるのはわかるんですけどね、なんとなく……。
ある初夏の日。
蝉の求愛行動がけたたましく鳴り響き、人の耳にもひと夏の人生を謳歌している様子が窓ガラス越しに伝わる。
その窓ガラスの内側、鷲崎総合警備の雑然とした事務所には謝罪の言葉が響いていた。
「はい・・・まったく仰るとおりです・・・・はい・・・・はい・・・・」
受話器の向こうから悲鳴混じりの怒号が漏れている。
電話に対応している小柄な女、鷲崎杏奈の心は怒りに狂っていた。
第三者が見たら思うのではないだろうか。人とはここまで憤怒の感情を表情に出しながら誠心誠意謝罪できるのか、と。
杏奈の頭に浮かび出ている血管が痙攣しはじめた。これ以上の会話は限界を越えると脳が信号を出す。
「ああっ!携帯に緊急の呼び出しがっ!!木田さん本当にごめんなさい!!お話はまた今度!!」
叩きつけると言ったほうが正しい勢いで受話器が置かれる。
もちろん机上のホルダーにかけられた携帯電話は着信などしていなかった。
「ふうううう・・・・」
軽く閉じた目と目の間のシワ、つり上がった眉、充血した眼球。
容姿は中学生と言っても通じそうなほど幼い杏奈であったが、
体の内から溢れ、周囲に響き渡る無音の怒りと殺気の混声合唱は奈落の王すら威圧できそうであった。
その時、外の階段からリズミカルな音が聞こえてくる。靴底が鉄の薄板を叩く小気味のいい音であった。
それに気づいた杏奈の顔がゆっくり上がり、血走った瞳が見開かれる。
同時にノールックで右手を伸ばし、ブックシェルフから厚さ5cmはある冊子を抜き取る。
悪魔の視線は、机の正面の出入り口に突き刺さっていた。
ノブが回る。
「もどったぞ・・・おおおおおお!!」
扉を開けて入ってきた男の視界に一瞬、“職業別”という表記が飛び込む。
電話帳は目標には当たらず、どが、と破砕音を立てて冊子の角はコンクリートの壁に穴を穿った。
「…ちっ」
机に座った小さな仁王が憎憎しげに舌打ちをする。
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修飾語過多、しかも不恰好でバランス悪い。
もうちょっと削ってすっきりさせたほうがいいかと。
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>>1528
分かりにくい
が、化けそうな気がしないでもない
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杏奈=悪魔=仁王
固有名詞の代名詞化は、少なめに押さえないとわかりにくい
あと、
>扉を開けて入ってきた男の視界に一瞬、“職業別”という表記が飛び込む。
いきなり視点が移動している。事務所に入ってきた新たな登場人物が主人公なら、間を空けてから視点を移動すべき
ここで「男の視界に一瞬、“職業別”という表記が飛び込む。」という表現を活用したいのなら
杏奈の右手は、男の視界に一瞬、“職業別”という表記が飛び込ませることには成功した。しかし、それだけだった。
みたいにしては?
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>蝉の求愛行動がけたたましく鳴り響き
行動は鳴り響かない。
意図するところは分かるけれど、日本語として違和感があった。
>人の耳にも〜窓ガラス越しに伝わる
窓ガラス越しにしか伝わらない、と思ってしまう。
次の文につなげるのなら、
〜ひと夏の人生を謳歌している様子が伝わる。窓ガラス越しにだって伝わる。
みたいにしてみては?
>悲鳴混じりの怒号
怒号に悲鳴は混じらない。
何を意図しているのか分からなかったし、電話の向こうに二人以上いるのかと思ってしまった。
もしその通り(二人以上いる)なら、それが明確に分かるようにしてほしい。
>憤怒の感情を表情に出しながら誠心誠意謝罪できるのか
憤怒しているなら誠心誠意じゃない。
>机上のホルダーにかけられた携帯電話
ホルダーにかけられた、という状態がいまひとつ分からなかった。
この描写が重要なのでなければ、ホルダーに収まっている携帯電話、という書き方が無難では?
>容姿は中学生と言っても通じそうなほど幼い杏奈であったが、体の内から溢れ、周囲に響き渡る無音の怒りと殺気の混声合唱は奈落の王すら威圧できそうであった。
怒りや殺気は響き渡らない。
無音の怒りと殺気なのに混声合唱ってどういうこと? とも思う。
それから、結局、何歳なの? という疑問だけが残った。
>同時にノールックで右手を伸ばし
はじめ意味が分からなかった。理解してからも、わざわざノールックと書かなきゃならなかったとは思えない。
読み返さなくちゃ意味が分からないような単語は使わない方がいいと思う。
単語に限ったことじゃないけれど。
>ブックシェルフから厚さ5cmはある冊子を抜き取る
雑然としている事務所なのに、使用頻度の高いであろう電話帳がブックシェルフに収まっているのは変だと思う。
もし偶然収まっていたとしても、この書き方だと、他の本もきっちり収まっているように見える。
それから、わざわざ「冊子」と書いたのはどうして?
すぐ後で「電話帳」と書いてあるのだから、ここでそれを伏せる意味はないと思う。
むしろここではっきり「電話帳」と書いておけば、後の、
>扉を開けて入ってきた男の視界に一瞬、“職業別”という表記が飛び込む。
という文が、違和感無くすんなりと読者の頭に入ってくると思う。
>悪魔の視線は、机の正面の出入り口に突き刺さっていた。
>ノブが回る。
出入り口、じゃなくて、ドア、とか、扉、とかの方が分かりやすいと思う。
単語の誤用が多いと思う。
正直、誤用していてもすんなりと意図が伝わればそれでいいと思うけど……そうはなっていない。
(逆に言えば、誤用していなくても意図が伝わらなかったらダメ、ってことでもある)
あと、その時その時で思いついたことを書いているだけにも思えた。
書いている最中はちょっと前に書いたことさえ忘れちゃうこともあるだろうけど、あとで見直すとき、その辺は修正するべき。
あと。
行頭は一文字あける。
「……」を使う。
特別な意図なく読点で改行しない。
一行ずつに空白の行を入れない。
読みやすいように、と思って書き換えてくれた部分もあるのだと思うけど、
これは「小説の一部」であって、こんなレスとは違うのだから、
原文そのままを書いてくれた方がいい。
……と、俺は思う。
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流石サタデーナイト。レスの速さがダンチだぜ!
>>1529
了解しました。
動きのある場面なのでもっとシンプルかつリズムよくなるように推敲してみます。
ありがとうございます。
>>1530
化けれたらいいんですが…。ありがとうございます。
>>1531
具体的な指摘ありがとうございます。おもいっきり移動していますね。
視覚的に表現してみたい場面だったのでこういう書き方になってしまいました。
>>1532
長々とありがとうございます。
いかに自分が無知の知ったかぶりかということを改めて痛感しました。
一行空けたのはおっしゃってる通り、詠みやすさを考えてのことでした。
確かにありのままを読んでもらったほうがより的確に批評していただけますね。
しかしみなさんのおかげで下がったモチベーションが上がりました。
また晒すこともあるかもしれませんがよろしくお願いします。
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どうでも良いが
沈黙は三点リーダ二つ
! と? の後ろにはスペースを入れる
これは常識だぞ?
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>>1528
もうちっと砕けた文章のほうが内容にあっている気がする。
それはともかく、なんか読んでいてストレスが溜まる。
というのも、一文一文、解釈してかないと頭に入ってこないから。
>>1532氏の指摘する単語の誤用というのもある。
加えて、表現の回りくどさとか、文章の構成を考えていないからとか、が原因。
赤く美しい花が咲いている。
花が赤く美しく咲いている。
咲いている花は赤く美しい。
美しい赤の花が咲いている。
とか、一つの意味の文章でも(ニュアンスが変わることはあるけど)複数の書き方があるわけで。
さらに単語の入れ替えを考えてみたら、もっとパターンは増える。
で、一番したの表現は明らかに、あ? って思ってしまうと俺は思うのだけど、いかがだろうか。
この取捨選択をもう少し考えて書いた方がよいんじゃなかろうか?
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プロローグと本文の間に淹れる煽り文だけど、すかしすぎだろうか。
かつて、様々な神秘や秘跡が世をしろしめしていた古代紀。
現代に続く、人間がその英知と力をもって世界を切り従えていった近世近代紀。
その狭間に横たわる千余年、すなわち中世紀は、後世から時として『暗黒時代』とも呼ばれている。
大いなる存在が地上を去った後、残された魔性や怪異と、剥き出しの人間が対峙していた時代――これは、そんな世界を生きた人々の物語である。
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なんていうか、その程度の情報量でプロローグが既にあるなら入れる必要を感じないんだが。
煽り文でやるなら冒頭の初っぱなだろうし。
強いて煽りをその位置に入れるなら、神林長平みたいにコピーっぽいワンセンテンスで締めた方がいいと思う。
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私もやりましたよ、スカしたルビたっぷりの恥ずかしい文を。
それ位は割り切って使ったらどうです?
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>>1536の他の箇所(プロローグとか本文とか)の文体が分からないから、スカしてるかどうか分からない。
たとえば那賀の文体なら許容されると思う。
たとえば>>1528の文体なら許容されないと思う。
テーマやコンセプトが何か、というのも絡んでくるから、ちと煽りだけじゃ判断できない。
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一番まずいのは、本来なら話の流れの中で掲示すべき情報を、そのまま情報として書いてしまう事だ。
那賀の場合はそのままでは舞台設定が分からない。読み進める内に「ああ、これは帝政ロシア末期だな」と
理解出来るし、そこで前の煽り文が生きてくる。
君の場合はどうなんだろう? そのまま時は中世暗黒時代、舞台はヨーロッパだというだけで、
後の話の流れに関係ないなら、読者の感情移入を妨げる「>これは、そんな世界を生きた人々の物語である」は
止めた方が良い。「――前略――対峙していた時代」から舞台に移るか、さっさとストーリーに入るべし。
と言うのは一般論で、アニメのように毎回そんな文を入れる手法もあるし、ロードス島シリーズだって似た様なもの。
シリアスな文体に合わせて使うも良し、コミカルな文体とのギャップを演出するも良し。ようは使い方次第だ。
煽り文がスカして恥ずかしいとかは関係ない。小説を書いて誰かに読んで貰うという行為自体が、
自分をさらけ出す恥ずかしい事なんだから。むしろそれこそが気になっているんじゃないかな?
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とあるコンペで曝した作品です。
今これをベースに長編を書いているのですが、方向性を見失ってしまいました。
自分の良し悪しを見つめなおすきっかけを掴みたいのでアドバイスお願いします。
少し長いかもしれませんが、宜しくお願いいたします。
http://wannabee.mine.nu/uploader/files/up0132.txt
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ごめんなさい。ageます
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読んでみたけど、あのときあのスレに書かれてたくらいのことしか言えないなあ…
以下、今はわかってるよ、てなことも含んでるかもしれないけど作法について少し。
まず「!」や「!!」のあとは一文字空けること。「♪」のあとも同様に空けた方がいいと思う。
それと、「♪」は語尾に付けるには良いけど、
それについて言及するときは「音符マーク」と言ってあげた方が親切だと思う。
できれば、記号に頼らずにそのニュアンスを伝えられるよう訓練して。
あと数字。横書きならいいけど、新人賞に応募するなら縦書き印刷になるから、
一桁の場合は全角で、二桁の場合は半角で書いたのを縦中横設定、
としたらスマートになる。これはワードでも一太郎でもできる。
「!!」や「!?」も同様に縦中横に。
それから言葉。
一般的に人工生命体を言うときは「ホムルンクス」でなく「ホムンクルス」だと思う。
英語で書くと「Homunculus」。
それと、仕方ないときは「やむおえん」でなく「やむをえん」。止むを得ず、ですから。
わかっててやってるならいいけどね。
内容についてはまたもう少し読み込んで、何かあれば書きます。
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>>1543
ありがとうございます!
細かい作法的な指摘はありがたいです。勉強したはずなのにすっかり忘れて
新人賞用も書いていましたから。縦中横設定ははじめて知りました。
記号を使わないでニュアンスを伝える……。確かにその方がもっと面白くなりますね。
努力してみます。うん。
「ホムルンクス」と「やむおえん」は間違えて覚えていました(吐血
やっぱり指摘を受けると色々目が覚める気持ちになりますね。
感謝です。
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単純な話、どういう話にしたい?
技法なんかに突っ込んでいけば、音符マークは使うなだの
時系列がわかりにくいだのとあるけど。
作品の方向性についていうなら、最近の流行だよね。
幼女+男ってのは。
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>>1545
実はそれを悩んでいるのです……。
作品の内容の方向はもう王道を邁進しよう、と言うのは決めています。
ただもふきゅるで褒めてもらったところを生かしつつ、もっとおもしろいものを創りたい、
と考えると何か迷走してしまいまして。
細かいところにもっと気を回すべきか、いややはり勢いをもっとつけるべきか?
キャラを作りこむのか、技法にもっと凝るべきか?
成長しないといけないのは分るのですが、ぶっちゃけ何をすればもっと
面白くなるのか、わからなくなってしまいました(汗)
こんな事を聞くのは甘えなのかもしれませんが「おもしろい」って何ですかね……?
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>>1541
うーん・・典型的な作者が気持ちいいだけの文章って感じ。冒頭のギャグっぽいとこも
ひたすら寒かったし。唐突に出される設定もそうだね。特に八極拳士って???だぜ。
一応ギャグ狙ってる?んだと思うけど、要修行って感じかな。あと、男のモノローグが
なんつーかキッツイ。滅茶苦茶エロゲテキスト。波長が合わないと読めん希ガス。
俺は大きいお友達の感覚が分からないから、そっち狙ったってんならスマソ。
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大きいお友達じゃなくてエロゲテキストだと断じるのもすごいが、
そもそも一人称小説は作者と波長が合わないと読みにくいのが多い罠。
だがしかしそれが味でもあるわけで、
例えば最近人気のハルヒだって、あの文体を受け付けないという人は意外にいる。
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>>1546
きっついこというとね、キャラの位置がありがちなんでどこかで見たものを焼き直してるように
感じられます。男がサポートで女が戦闘。電撃には多いかな。シャナなんかもこれ。
主人公に男を据えて、男の読者に感情移入させる。都合の良い女性をそばに置いて性欲に訴えかける、
まあこの手の作品の構造はこれ。
ハルヒなんかは極限とってる。読者=主人公はほとんど何もしてない。巻き込まれの典型。
んでモテモテ。感情移入してる読者もウハウハ。
物語を見せるってのなら悪くはないけど、余程その話が面白くないと辛い。
世界に引き込むだけの魅力がなければね。
世界がどうなってるかを練り込んで、主人公に目的を持たせてみるといい。
目的が相方に依存してるんじゃなく主人公自身で決めたものにしておく。
これで少しは魅力的なキャラになると思う。
モノローグ突っ込みは外すと途端に寒くなるから、それも加減すべきかな。
>>1547じゃないが、最初のやり取りはかなり厳しく人を選ぶよ。
あとね、個人的な嗜好なんだが、斜に構えた型の主人公って多すぎて食傷気味。
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>>1547
なるほど……やっぱり勢いに任せて書いていると読者を置いてけぼりにしていって
しまうんですね。ギャグも寒い、と。手厳しいですがそういう感想が欲しかったので
助かります。作品を表に出たいと願うには、大きく欠けているものがある、
と言うことですかね。修行します。押忍。ありがとうございます。
>>1548
一人称の方が書きやすいし読者を引き込みやすいとは思っていましたが
波長が合わないと厳しい、と言うのは思いつきませんでした。そこも考えて
人称は選ばないといけないんですね。
>>1549
>>1547氏にも言われて気づいたんですが、私は厳しい指摘を求めていたのかも
知れないです。忌憚のない意見に感謝です。
そうやって分析してみると構造は「ありがち」で、その上で作品に
魅力を持たせるにはまだ錬りこむ余地があると言うことですね。
「性欲に訴える」はまさにそれを狙っていたところがあったのですが、
確かにそれも珍しくはないですね……勉強不足でした。
掛け合いは、もっと色々試してみながら面白いものを考えてみます。
ショートショートをもっと書きこんで練習してみようかな。
見失っていた方向性をつかむヒントを貰った気がします。
ありがとうございました。
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>>1550
一応誤解のないように補足させてもらうとさせてもらうと、一人称だから癖があるってわけじゃない。
三人称でもそーいうのは多い(やたら解説してみたり、突っ込み入れてみたりと作者が出しゃばる)。
要はバランス。やり過ぎは駄目だが、抑え過ぎても空気になるしね。
まあ最近の一人称もんはモノローグ過多で自己主張するのが流行りっぽいけど。
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正直一人称だろうが三人称だろうが合わない文体は合わないと思うから、色々試してみて他人に受けた方で書くと良いと思う。
男がサポートで女が戦闘、って位置づけはこの設定の場合仕方無いし、特に問題は無いと思う。
まぁ、確かに最近は一回りして熱血野郎を主人公に据えるのも流行ってるが、そこらは好き嫌いだし。
それよか戦闘シーンに力入れて欲しいな。
戦闘が完全な力押しだとか、もふきゅるの時も言われてたが空中でテツザンコウ撃っても意味無いとか。
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>>1551
一応理解しているつもりです。ただ一人称は読者に同調することで力を発揮する
文体だと思うので、書き手のクセは良し悪しに直結しやすいのかなと思います。
バランスはすごく難しいです。自分はやりすぎになりがちかな。
>>1552
そうですね。やっぱり色々試してみて他人の評価を得るのが上達に近いと感じてます。
自分は正直若くはないので焦りもあるのですが、やっぱり自分のスタイルを決めて
しまうには未熟だと感じています。色々やってみます。
戦闘シーンは今色々読んで勉強中です。「とにかくかっこよく見せたい」と
いうのはあるのですが、これが中々ムツカシイです。模倣は出来ても自分の
物にしきれません。テツザンコウは(汗)八極拳の本買って読んで勉強して
猛省しました。あれは接地と呼吸が大切な拳法なのですね。
ありがとうございました。「まだ色々試せる余地がある」と思って努力します。
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大型バイクの描写なのですが、
ボキャブラリーが少なくてついつい体言止めを多用してしまいます。
短い文で申し訳ありませんが表現として変な部分がないかどうか教えていただきたいです。
鍵をスタート位置まで捻ると、セルモーターのカン高い音が一瞬響き、すぐに激しいアイドリングへと変わる。
MX-JJ1400黒獅子。それがこの二輪の脚を持つ獣の名。
低い車高とダークメタリックの車体。短く刈られた鬣のようなビキニカウル。
ガソリンタンクからシートを通りテールへと抜けるラインは見方よっては扇情的ですらあるだろう。
左右二本ずつ飛び出した尻尾の如きマフラーは排気をしながら小刻みに武者震いをし、今か今かと走り出す時を待っていた。
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>>1554
通りかかったので一つだけ。
きっとご自分でバイクに乗られるのかな、と思うのですが
私はバイクに乗らないので、何がカッコいいのか伝わってこないです。
表現的に矛盾はないですが、バイクに乗ったことのない人でも
「バイクに乗ってみたい」と思う描写を目指した方がいいと思います。
意味のわかりにくい横文字が多いのかな……?
もっと広い人がわかる名詞や形容詞をつかえばいいかもしれません。
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表現としてはさほど問題無いと思う。
だが専門用語が多いのは、分かる人は燃えられるんだが、そっちの知識が無い人間には苦しい。
パーツの位置や形なんかをもっと多く描写してくれると分かりやすくなるかも。
でもあんまり詳しく描写し過ぎると鬱陶しくなるんだよな……そこら辺のさじ加減は難しいな。
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> 辻書人 ◆wtjNtxaTX2
念のため書いておくけれど、ここの評価や批評は絶対じゃない。あくまでワナビのバイアスかかった感想だ。
小説の出来不出来なんて、正確に計測する事は出来ないのだから、それを実際に使用して(読ませて)
その反応から予測するんだと思えばいい。
「電撃にありがち」なんて評価には、批評した側にも「同じものばかり」という現状への反感が見え隠れ
しているのが分かるだろう? 俺だって「萌え」だの「無力無能だがもてる主人公」だのは大嫌いだ。
だがそれが受けており、売れているのも確かな事実なんだな。そういうジャンルを書くと決めたなら、
読者に媚びているのを承知で需要に応えるのも作家と言うものだ。
勿論「今までのとは一風変わったもの」を求めてもしいし「俺が新しい流れを作る」と意気込むのも良い。
けど方向性ってのは作者の姿勢しだいであって、他人に決めてもらうもんじゃ無いぞ。
君はここの住人に「この先はどこに続いているのでしょう?」と聞く事は出来るし、道くさや回り道を
注意してもらう事も出来る。しかし最終的にどこへ行くかは自分で決めることだ。
>1554
描写としては問題ないかと。後は>1555の書いた通り「バイクに乗ってみたい」と感情移入させる
ことが出来ればなお良し。
けどエンジンを掛けただけで、そこまで求める気はありません。続きを頑張って下さい。
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電撃にありがちってのは俺が書いたんだが、
「劣化○○」なんて評価を受けるのが新人賞じゃ一番やばいのね。
先入観を持たれた瞬間に、批評ってのはマイナス方向に働くから。
よく選考員が「どこかで見たストーリー、キャラ」なんて書いてるだろ?
よっぽど筆力だのストーリーテリングに自信があるならともかく、
鬼門は避けた方がいいってのが持論なんだ。
現状その手の作品が売れてるから、新人賞でも安牌だろうってのは禁物。
それなら新人なんか採らずに既存のプロ作家に書かせるよ。
まあ、絶対的な意見じゃないから、頭の隅にでも入れて貰えると嬉しい。
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>>1557
それは、わかります。最終的に決めるのは自分です。
人からもらえるアドバイスもあくまで指標だとも考えています。
……とはいえ悩んでいます。私は褒められるのが好きなので多くの読者に
認められたいと思っています。でも自分の中で譲れない思想や世界観を
認めてもらいたいです。第三者からの意見と、自分の意思との均衡を
巧くとることがその近道だと考えていますが、「じゃあ具体的に何をするの?」
と聞かれたら答えられません。未熟だからだと思います。
ただ今日ひさしぶりにこういう場所で意見を貰って感じたことは、今の自分は
「悩む」のと「決める」のを同時にやらなければいけない、ということです。
自分の方向性は常に見ているんだけど、考える事をやめないで方向性に
修正を加えていく。苦しいですがそれをやらなければいけないと思いました。
……みんな普通にやっていることなのかもしれませんが。
アドバイス、無駄にしないようにがんばります。
長文ありがとうございました。
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>>1588
「劣化○○」ですか……確かにそう思われた瞬間「駄作」とレッテルを貼られて
落ちていく作品を私もいくつか目にしています。
実際自分では「既存の良さを取り入れつつも斬新な作品だ」と思っていても
読み手からすれば「ありがち」なんて事はありますよね。
……正直「ロリ妻と相棒ダンナ」って「ないよ。これは新鮮だYO」って
思ってました。今となっては恥ずかしいですが。がっくし。
でも書きたい話は私の場合きっと鬼門にたどり着く気が、今はしています。
だから開き直って筆力やストーリーテリングを激しく磨いてみようかな、
とも考えています。「いや、やっぱり斬新さが重要」という声も脳内に
聞こえていますが。本当にドウシタインダオレ?
絶対的ではないかもしれませんが、今の私には必要な意見でした。
今回色々もらった意見をどう生かすかが自分のターニングポイントになるかと。
最終的には自分で決めますが、いただいた意見は身にしてみせます。
ありがとうございます。多謝です。
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でも安易に方向転換はしない方が良いかもよ。
作者自身が乗り気でない、面白くないなんて作品は、読者の方だってつまらないから。
ほのぼのファンタジーで描写力を評価された人が、改訂した途端に下手でつまらなくなってたし。
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面白いか面白くないのかの二元論意外に考えるべきことがあるのか?
あざとさを売りにしたいなら考えるべきかもしれんが。
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>>1554
表現はおかしくない。
バイクを知らない俺から見ても、まあ単語の意味は分かる。
セルモーター、ビキニカウル、テール……。
まぁ、モーターなんだろう、ビキニだから後部のカバーみたいなのだろう、テールランプっていうから後ろのことなんだろう……。
くらいの想像はつく。
でも、読者にわざわざ単語の意味を考えさせている、ということには注意が必要かと。
それから、
>MX-JJ1400黒獅子。
>〜見方よっては扇情的ですらあるだろう。
黒獅子なのに扇情的と言われても、困る。
獅子はカッコイイものであって、そそるようなものじゃないから。
もっと適切な単語があるはず。
-
>>158
亀レスですが「好もしい」じゃなくて「好ましい」では?
誰も突っ込まなかったんで。
豚切りスマソ
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>>158
亀レスですが「好もしい」じゃなくて「好ましい」では?
誰も突っ込まなかったんで。
豚切りスマソ
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>>158
亀レスですが「好もしい」じゃなくて「好ましい」では?
誰も突っ込まなかったんで。
豚切りスマソ
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うお。不具合で連投スマソ。
逝ってきます
-
好ましくないなw
-
1564です。
誤爆しました。ほんとうにすみません。
ロムの森に帰ります。
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>>1564
イキロ
そんなお茶目ぐらい気にすんな
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>>1564
あ、でも俺古い小説とかで「好もしい」って見たことある。
頼む→頼もしい、と同じ変化で好む→好もしいとなるよ。
ついでに言えば変換イッパツで出るし。
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>>1570
やさすい。おいちゃん泣いちゃったYO。
>> 1571
おおそうだったのですね!
別スレでしたのにありがトン!
これで心おきなくロム森に消えます。
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二、三年前に書いたヤツなんだが、どうだろうか?
当時、思い切り勢いだけで殴り書きしたんだが、感想を貰えると嬉しい。
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「おお、《破壊者》よ!」
そう叫んだ私の無機質なレンズが宇宙を見上げる。空に月はない。太陽がもうすぐ地平線に見える頃だ。
周囲は不毛の大地。砂漠の乾燥に強い植物がまばらに生えているだけで、何百年も前から景色は一向に変わらない。
その中にあって、私――戦闘用アンドロイドの特別機として作られた《プレマリオン》たる私の《目》は無数の流れ星を捉えていた。
流れ星――惑星圏内に次々と墜ちてくる強襲揚陸艇の中には、汎用型の《レペリオン》が四機ずつ積み込まれている。部隊の展開速度を優先している為、パラシュートの開かない乱暴な降下――いや落下だ。
結果として、空中で爆発する艇はその日の第一派だけで半数近くにのぼる。彼らにも《命》があるだろうに……。
私は《破壊者》たる人間の行う残酷な所行をしばらく見つめた後、移動を始めた。
砂ばかりの不毛な大地をしばらく歩き、急勾配を駆け上がる。すると、次第に《古き時代》が見えてくるのだ。
超硬コンクリートによって作られたビル群の頭。昔は天を突くような高さがあったのに、地盤沈下など諸々の理由で半ばから折れたり、砂に沈んでたりしている。
その灰色の群落の向こうに、高く高く砂柱が立った。揚陸艇が墜ちたのだ。
「さて、今日は何体墜ちた」
はるか昔、まだ文明がこの惑星に息づいていた頃。アンドロイドは姿形も思考も人間を模して作られた。そして私の中には、今も生体活動をシミュレートする無機質脳細胞が存在する。
-
勢いはある。
それで書きたいものも分かる
だけど、説明的でちょっと不自然
でも、いじり方次第ですごく面白くなると思う
-
>>1573
説明的なのはアンドロイドっぽくて嫌いじゃないけど
言葉の選びで引っかかる。もっと的確な表現があると思う。
"私"という主語がないほうがいいかなと思ったり、それだと難易度高くなりすぎかと思ったり。
第一広角レンズを上部へ照準を変更させた。月はない。流れる一筋の流星を追うと地平線から赤い空が生まれ出ていた。
とか、何か違うな? ごめんやっぱよく分かんないや。↑この前にもう少し文が欲しいな。
先に砂漠の描写入れるか。ああでもセリフからの流れがおかしくなるな。
でもやっぱ上見てるのに地平線見えてるのも少し納得できないんだよな〜。
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以前に書いたものの訂正版です。
>>1483を受けた本文です。
七月の風がウインクルム領を吹き抜け、青々とした一面の麦畑を波打たせる。
「あ……」
白い頭巾からわずかにはみ出していた黒髪を風になぶられ、イレーネ・ウインクルムは草取りの手を休めると空を見上げた。
北国であるウインクルムだが、夏ともなればその日差しに容赦はない。イレーネは手をかざすと、十六という年齢にしては幼さの残る顔を陽光から庇った。木綿の服に包まれたほっそりとした身体は、汗をにじませている。
「いいお天気ですねえ、姫様」
隣の畝の草取りをしていた侍女のメイディア・マルデンに声をかけられ、イレーネは小づくりで控えめな目鼻立ちに愛らしい微笑を浮かべた。
「ええ、本当ね」
ちょうど十歳年長の侍女に頷くと、イレーネは再び手を動かした。細くしなやかな指が丁寧に雑草を摘み取り、虫を潰していく。
実りの秋はまだ先だが、この時期の手入れが収穫量や品質を大きく左右するとなると、疎かにはできない。害虫や病を払うため、畑のあちこちに守護の印を刻んだ要石(かなめいし)が置かれているものの、やはり人の手は必要なのだ。
「ふう」
小さく息をつくと、イレーネは土で黒くなった手を、エプロンで拭う。美しい刺繍が施されたエプロンは、すでに薄く汚れていた。
姫、と呼ばれた事から分かるように、イレーネはこの地の領主であるウインクルム辺境伯オトカルの一人娘である。
貴族の子女が農民に混じり額に汗して働くなど、王都ゼノンに住まう貴顕淑女には考えられない事だろうが、辺境には辺境の作法というものがある。
ウインクルムを含めたヴァーレリ河以北に住まう諸族が、オルデント王国に帰服して百年余り。聖教を始めとする中原の文化は根付きつつあるものの、古くからの習わしが絶えたわけではない。
かつての独立した部族であり、上も下も一つの共同体だった時代の気風が、ウインクルムの民にはまだ色濃く残っていた。
「この畝は、もうこれでいいかな」
呟くとイレーネは傍らの杖を手に取り、それを支えに立ち上がった。そのままゆっくりと背を伸ばす。不自由な左の膝に代わって酷使されていた腰や右足が、鈍く痛んだ。
「あつつ……」
「姫様!」
思わずよろけたイレーネを、素早く駆け寄ったメイディアが支えた。
「あ、ありがとう、メイディア――」
振り返ったイレーネの黒い目と、吊り上げられたメイディアの青い目が交差した。彫りが深く整った顔立ちだが、目元にやや険のあるメイディアがそういう表情をすると、相当に迫力がある。
「ですから申し上げたでしょう!」
メイディアに叱り付けられ、イレーネは身を竦めた。
「以前のように無理が利く御身体ではないのですからね! 御屋形様が不在の今、万一の事があったらどうする御つもりですか!?」
「でもね、メイディア」
忠実な侍女の諌言をさえぎると、イレーネはゆっくりと周囲を見渡す。
真昼の陽光に照らされているのは、整然と区切られた畑と、その合間を縦横に走る畦道や水路。煙突から昼食の煙を上げる農家。のんびりと回る水車小屋や風車小屋。のどかで、平和な田園の風景――だが、何かがおかしかった。
勤勉に働く農民達、そのほとんどが女子供や年寄りなのだ。働き盛りの男は、ほんの数えるほどしかいない。
「西の戦で、男衆の多くが出払っているわ。人手が足りないのよ。秋口に皆が帰ってくるまで、わたし達で畑を守らないと」
「それは、姫様の御気持ちはもっともですよ」
三つ編みにまとめた豊かな金髪をもてあそびながら、メイディアはため息をついた。
「ですけどね、あまり御無理をなさってまた床につかれるような事になっては、かえって皆に迷惑がかかりますよ。何度も言いますが大事な御体です。家宰のファルツ様やうちの亭主も、口にはしませんが心配しているのですよ」
「それぐらい、分かってるわ。でも……」
諄々と諭され、イレーネはうつむく。その時だった。
-
>>1576
「あ……」 「ふう」
これいらない。しかも、「ふう」の後に『小さく息をつくと』ってあるから二重になってる。
私的意見だけど、こういうのがあるとすごく文章が拙く見えるから、気をつけた方がいいと思う。
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文章的に特に致命的なものはない
が、読者を引き込むものがない
生意気言ってごめんね
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>>1576
文句ないな。テンポもいいし、間の取り方も上手い。まったりとした感じでよい。
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説明文を描写に埋め込んでるのが気になった。
「十六という年齢にしては幼さの残る」「ちょうど十歳年長の侍女に」
ある程度はしようがないけど、もっと普通に描写したほうがいい。
「小づくりで控えめな目鼻立ちに愛らしい微笑を浮かべた。」
こういうミスがでてしまうのもこの手法の欠点だけど(目鼻立ちは微笑を浮かべない)
たとえば示したいのは侍女の人柄や主人公との関係で、10歳上かどうかはどうでもいいはず。
あとは「御屋形様って和風過ぎ」「素手で草取りとか、現実にはやらんよなあ」、という疑問もあるけど、
ライトノベルじゃこの程度はokか。
ワナビレベルとしては標準以上の文章だと思う。
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色々な意見、ありがとうございます。
>>1577
ただでさえ地の分が多いので、時々は会話文をはさまないと読みにくい気がしまして。
台詞回しを工夫してみます。
>>1578
精進します……
>>1579
ありがとうございます。
でも、まったりって……
>>1580
どうもキャラクターの説明がまとめてドンとあると、流れが悪くなるような気がしまして。
描写しながらちょこちょこ説明を挿入したんですが、読みにくいですか。
『目鼻立ち』の指摘はありがとうございます。
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すいません、しばらくネットが出来なかったものでレスが遅れてしまいまった。
専門用語は普通に使ってましたが、興味ない人はわかりませんよね、考えてみれば。
配置や形状を大まかにでも伝えていきながら描写したほうがいいのだろうか……。
それだと野暮ったくなりそうかなという不安もあったり。
ともあれみなさまありがとうございました。遅ればせながらお礼申し上げます。
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>>1581
まったりはまったりである。のつそつでも、のたりのたりでもない。まったりである。
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小説を書いたんだけど、新人賞に応募したいから晒せない。
だけど、誰かに批評してもらいたい。
そういうわけで、パスワードつきのブログに文章を載せて、
批評がもらえたら削除しようと思うんですけど、誰か見てくれる方いますか?
ここ何日かこの掲示板には書き込みがないようなので、
もし人が居ないようでしたら、ブログを作るのは止めようと思うんですが。
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構わないだろうが、ブログならテキスト形式だからコピー&ペースト出来てしまうから意味無いと思うが。
序章や第一章の最初だけでも技量ってのはある程度分かるから、差し障りなければそれを晒した方がいいと思う。
一番良いのは読んでくれる友達を見つける事だな。
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オレなら見るお
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友達にはとても恥ずかしくて見せられないんですよね……
ここで晒すのも小っ恥ずかしいないようですけど、
とりあえず最初の最初のほうだけここに載せます。
それで愛想尽かさずにまた見てくれる人が居たらブログ作ることにします。
では、いきなり恥ずかしいで出しですが……
今夜は生憎の曇り空で星どころか月も見えなかった。といっても、今じゃ田舎にでも行かなければ晴れていても星なんて見えないけど。
僕こと宇境天は真夜中に外をぶらつくのが趣味というちょっと変わった人種だ。
深夜の誰もいない道を歩いていると、まるで世界から隔離された僕だけの空間にいるような気分になる。
突然だけど、僕は自分が嫌いだ。
今までの人生を振り返ってみると、本当にくだらなくて恥ずかしいことばかりやってきた。それを思い出す度に自分の馬鹿さ加減が身に沁みて嫌になる。
でも、本当に嫌なのは自分がした馬鹿な行為で自分が周りに嫌われたんじゃないかと思うことだ。人間ってのはそう寛容な生き物ではないようだから、ちょっとしたことでも誰かを排斥の対象にしようとする。自分が周りから軽蔑され、嫌われることが何よりも恐かった。
だから、人から嫌われるようなことをしてしまった未熟な自分が嫌いだ。
僕だけの孤独な空間は孤独ゆえに他人の干渉を受けない。つまり、僕が何をしても人からどうこう思われることはないのだ。だからきっと僕は、安心できるこの空間、真夜中の散歩道が好きなんだと思う。
だけど、不思議なことに普段は独りでいるとなんとも物悲しい気分になることがある。
本当は今頃楽しい大学生活を送っているはずの僕は、諸事情があって高校三年生をもう一回やっている。
同級生のみんなが卒業して大学に行ったり浪人したりしている中で、僕は一人下級生のクラスに放り込まれることになった。元々ただでさえ初見の人とコミュニケーションを取る事が下手な僕なのに、自分が留年生とあってはますます周りと接しづらい。周りの一個下の同級生たちも相手が留年生では接しづらいと思う。
そういうわけで、留年してから一ヶ月ちょっと経った今でも僕はクラス内で浮いた存在になっている。みんなが仲良くお喋りをしているなかで自分だけ一人で本を読んだり机に突っ伏して寝たふりをしていたりすると、自分は人から必要とされない存在なんじゃないかなんてちょっと思っちゃったりするわけだ。
独りがいいのか人に構ってもらいたいのかよくわからない僕は、今日も真夜中の住宅地を徘徊しながら本当はどっちが自分の望むものなのだろうかなんて考えていた。
そうして時刻も夜の三時を回る頃、僕は住宅地を抜けて運河沿いの小道にやってきた。この辺まで来ると周りにはさっきまでちょこちょこ見かけた深夜でも元気に活動している住居の明かりもなく、完全に人というものの存在が感じられない―――はずなんだけど、今晩は後ろに僕以外の誰かの気配を感じた。
-
出だしの数行からして物語に入り難い。これは関連性の少ない文章を、散文のように並べているからだ。
大事な大事な冒頭なんだから、もっと繋がりとか考えて書かなくては。
>今夜は生憎の曇り空で星どころか……状況説明
>僕こと宇境天は真夜中に外を……登場人物紹介
目的はハッキリしているけれど、これではただの概要だ。それなら取り扱い説明書の方がマシ。
>突然だけど、僕は自分が嫌いだ。
本当に突然です、前振りは何だったのでしょう? では改訂してみよう。
僕は自分が嫌いだ。
今までの人生を振り返ってみると、本当にくだらなくて恥ずかしいことばかりやってきた。それを思い出す度に自分の馬鹿さ加減が身に沁みて嫌になる。
でも、本当に嫌なのは自分がした馬鹿な行為で自分が周りに嫌われたんじゃないかと思うことだ。人間ってのはそう寛容な生き物ではないようだから、ちょっとしたことでも誰かを排斥の対象にしようとする。自分が周りから軽蔑され、嫌われることが何よりも恐かった。
だから人から嫌われるようなことをしてしまった……
僕は未熟な自分が嫌いだ。
僕こと宇境天は真夜中に外をぶらつくのが趣味というちょっと変わった人種だ。
今夜は生憎の曇り空で星どころか月も見えなかった。といっても、今じゃ田舎にでも行かなければ晴れていても星なんて見えないけど。
深夜の誰もいない道を歩いていると、まるで世界から隔離された僕だけの空間にいるような気分になる。
僕だけの孤独な空間は孤独ゆえに他人の干渉を受けない。つまり、僕が何をしても人からどうこう思われることはないのだ。だからきっと僕は、安心できるこの空間、真夜中の散歩道が好きなんだと思う。
少し変えて並べ替えてただけでも随分違うでしょう?
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>>1588
意見ありがとうございます。
では、こういう順番はどうでしょうか?
僕は自分が嫌いだ。
今までの人生を振り返ってみると、本当にくだらなくて恥ずかしいことばかりやってきた。それを思い出す度に自分の馬鹿さ加減が身に沁みて嫌になる。
でも、本当に嫌なのは自分がした馬鹿な行為で自分が周りに嫌われたんじゃないかと思うことだ。人間ってのはそう寛容な生き物ではないようだから、ちょっとしたことでも誰かを排斥の対象にしようとする。自分が周りから軽蔑され、嫌われることが何よりも恐かった。
だから、人から嫌われるようなことをしてしまった未熟な自分が嫌いだ。
そんな僕こと宇境天は真夜中に外をぶらつくのが趣味というちょっと変わった人種だ。
深夜の誰もいない道を歩いていると、まるで世界から隔離された僕だけの空間にいるような気分になる。
僕だけの孤独な空間は孤独ゆえに他人の干渉を受けない。つまり、僕が何をしても人からどうこう思われることはないのだ。だからきっと僕は、安心できるこの空間、真夜中の散歩道が好きなんだと思う。
・
・
・
独りがいいのか人に構ってもらいたいのかよくわからない僕は、今日も真夜中の住宅地を徘徊しながら本当はどっちが自分の望むものなのだろうかなんて考えていた。
今夜は生憎の曇り空で星どころか月も見えなかった。といっても、今じゃ田舎にでも行かなければ晴れていても星なんて見えないけど。
そうして時刻も夜の三時を回る頃、僕は住宅地を抜けて運河沿いの小道にやってきた。この辺まで来ると周りにはさっきまでちょこちょこ見かけた深夜でも元気に活動している住居の明かりもなく、完全に人というものの存在が感じられない―――はずなんだけど、今晩は後ろに僕以外の誰かの気配を感じた
-
>>1587
キツイこと言います。
ある程度の誇りをもって友人に見せられるような物が書けるまで、修練することをすすめます。
たった一人の身近な人物に見せられない様な物が、どうして一万人以上の会ったこともない人間に見せられますか?
デビューしたら、そうなるんですよ。
内容ですが、全面改稿した方がいいと思います。
一人称を三人称にする方がいいとも思います。
というのも、この物語を読む人間は、誰も主人公に興味なんてないからです。
例外なく誰もです。
「少なくとも冒頭部分では」という言葉が付け加わりますけどね。
冒頭から、そんな興味のない主人公の一人語りで状況だの舞台だのキャラだのの説明をされても、困るわけです。
上手でも魅力的でも読みやすいわけでもない文体ならば、なおのことです。
一人称って、難しいんですよ。
たとえば、ハルヒは上手いことやっていましたが、それでも嫌う人間は多いです。
さて、あなたの冒頭はハルヒの冒頭よりも面白いですか?
違うのならば、書き直しましょう。
-
ただの日記だなあ
同感して欲しいのかな?
だったら、それは小説とは言えない
-
>>1590
いい文章を書けようが書けまいが、友人には恥ずかしくて見せられません。
冒頭の内容は確かにつまらない感じがするので、考え直します。
意見ありがとうございました。
>>1591
同感して欲しいわけではなくて、
ただ主人公の性格が後に物語に関わってくるので、
最初に説明したほうがいいかなと思ったんですが。
-
君のその姿勢が全てを物語っている。
文章をさらけ出せない奴に作家は無理です。
-
>>1592
主人公の性格なんか、読んでるうちにわかっていけばいいと思うけど。
たとえば、誰かと初対面のとき『俺はこうこうこういう性格なんだ』と言う人とは友達になれそうにないし、
そうか、そういう性格なんだな、と鵜呑みにもできない。
性格なんてのは、その人と会話をしたり、一緒に行動したり、観察したりすることでわかってくるもんでしょ。
小説にしても同じ事じゃないかな、と俺は思う。
-
空気を読まずに貼り。
主人公が最初に変身するシーンなのですが、
伝わりにくい部分があるかなと思いまして批評をいただきたく思います。
個人的にはもっと字数を使って強烈な印象にしたいのですがなかなかうまくいきません。
よろしくお願いします。
瞬間。
どくん、と、苛烈な熱さを持つ奔流が晋作の体内をひとまわりした。
なんだ。
なんだこれは。
どくんどくん
血管が導火線になり、その上を炎のようなものが走っている。
速くで、凶暴な高温。
それが体中を蹂躙する。
どくんどくんどくん。
皮膚の下。肉の中。粘膜。脳。
全ての中を、炎が駆け抜けてゆく。焼いてゆく。
「い……っぎっぃ……」
体の自由がきかない。
膝はがくがくと震え、腰は折れ、視線は足元の地を捕らえている。
眼球すら、熱い。
炎が体の中を動くたびに、自分が自分で無くなるような感覚があった。
皮膚を溶かしながら自分の中から何かが飛び出してくるようである。
炎を外へと出す。出さねばならない。
やり方はわからない。
しかし出さねばならない。それはわかる。
そうしなければ自分はただの灰になってしまう。
頭の神経がぶちぶち焼き切れていく。
加速しつづけていた炎の速さが限界に達した。
もう晋作の皮膚の下には炎だけしか入っていないようであった。
「っぎぃあああああああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
煉獄の劫火に焼き尽くされたような、絶叫。
叫び終わらないうちに晋作自身激しい光が放たれた。
爪の先から、目から、口から、毛穴からまでも、光が放出される。
凄まじい光である。
目など開けていれば光と熱に瞬時に破壊されてしまうであろう。
それほどの光だった。
「〜〜〜〜〜〜!!」
その中心で、焼き尽くされた喉で、晋作はまだ叫んでいる。
それは歓喜の咆哮のようでもあり、最後の抵抗にも聞こえた。
-
全体に語彙の少なさが目立つ。例えば、
ひとまわりした→駈け巡った
等、他にも少し推敲した方が良い。
類語辞典は持ってるかな?
-
1587です。
意見くれた人、ありがとうございました。
やはりまだまだまともな文は書けないようなので、
もっとちゃんとしたものを書けるようになるまで消えます。
-
なあ、そろそろ新スレたてねーか?
-
なんで?
-
>>1596
指摘されて読んでみると同じ単語使ったりしてますね……
シソーラスが使い放題だった頃はよかったんですが
使用制限がかかるようになってからはほとんど使ってないですね>類語辞典
購入を検討してみます。ありがとうございました。
-
同じ言葉を多用するということは、シーンやキャラの動作も同じパターンを繰り返しているということなので、
語彙以上にもう少し中身を吟味した方がいい。
たとえば、やたらと走ってばかりのキャラとか。
やたらと絶叫してばっかりのキャラとか。
ひたすらうなずきまくってるキャラとか。
-
>>1599
最後の書き込みから50以上前のレスが読みたいなと思った瞬間に、1000以上のレスをスクロールさせて見つけ出したりしなければならなくなってるから。
端的に言うと、長くなりすぎて使いづらくなってるから。
まぁ、このままでいいっちゃいいんだが。
-
>1601
マクロ的には正しい意見だろうけれど、1Pに満たないワンシーンでは関係無いのでは?
まぁ描写の際の心得として、と言った所かな。
-
最近書き始めました。よろしかったら批評して下さい。
思った以上の痛みはなかった。かなりの勢いで全身を地面に叩きつけられたはずなのに。その代わり、左足だけがただ熱かった。
ゆっくりと瞼を上げると、ピントの合わないレンズ越しに、ねずみ色の地面が広がっているのが見えた。由利康介は地面に両の手をついてうつぶせで寝転がり、熱板のようなアスファルトの感触の中を泳いでいた。
その康介の頭の先、手を伸ばせば届きそうな位置で、甲高い子供の泣き声が聞こえる。その泣き声は、康介を安心させるには十分であった。
良かった。助かったんだ。
康介は自分の体から急激に力が抜けていくのを感じ、一旦大きく息を吐いた。すると切れた唇から鉄臭い液体が流れ込んでくるのが分かり、それを口からはきだした。
それは僅か一瞬の出来事であったのだが、その間に子供の泣き声が消えている。そこら中で喚き散らしていた蝉の声さえ消えたような気がした。ただ、いつの間にか集まった野次馬の息を飲む音。本来なら聞こえるはずのない、その音が康介には確かに聞こえた。
不審に思い、何とか起き上がろうとしたのだがまるでろうで固められたかのように動かない。仕方なくかろうじて動く顔だけを上げた。
本来ならそこに子供の姿が見つけられるはずだったのだが、残念ながら障害物がそれを邪魔している。康介は相変わらず幕がかかったかのようにボヤける視線を障害物に向けた。
それは、見慣れた白い康介のスニーカーであった。それが康介に靴底を見せる形で転がり、視線を遮っている。
車に衝突した衝撃で脱げたのだろうか?
体が動かないため、それをどうにもできない自分に苛立ちつつ、康介はその白いスニーカーを睨みつけた。
変化は山頂の天気のように唐突に訪れた。いつもの見慣れた白いスニーカーが変わって行く。もう白ではない。赤だ。
その赤に比例するように、スニーカーを中心に赤い水溜りが広がっていく。
あれは何なのか。そんな事は考える必要もなかった。体温が、熱がアスファルトに吸い取られていく。その中で、左足だけは未だに熱を発し続けていた。
-
>>1604
普通に読めますし、きちんと描写になっていると思います。
気になったところは――
>ピントの合わないレンズ
眼球の比喩なのか本当の眼鏡なのか分かりません。
>その泣き声は、康介を安心させるには十分であった。
泣き声で安心するかどうかは、微妙なところかと。
痛くて泣いてるのかも知れませんから。
その泣き声はどういう性質の泣き声なのか、主人公の主観ででも書いておいた方が分かりやすいです。
>僅か一瞬
修飾するまでもなく、「一瞬」は「僅か」です。
>幕がかかったかのようにボヤける
膜の誤変換ですか?
>見慣れた白い康介のスニーカー
「見慣れた」「白い」「康介の」と、少し修飾しすぎです。
>その赤に比例するように、スニーカーを中心に赤い水溜りが広がっていく。
熱い、という描写と合わせても、足がちぎれていることが分かりづらいです。
ですが、後に明記することによって「あぁちぎれてたのか」と思わせるためなのであれば、問題ないです。
――このくらいでしょうか。
あと根本的な問題に「子供を助けて車に轢かれる主人公ってどうよ?」というのがありますが。
どういうつもりでこの冒頭にしたのか、教えてほしいですね。
-
さて、横だけど、
>僅か一瞬
と
>見慣れた白い康介のスニーカー
は問題が無いように思います。
「僅か」は程度の修飾で、「一瞬」は「瞬き一回分の時間」という具体的な数量。
つまり「たった二、三滴」というのと同じような文法かと。
そして、スニーカーに関してはこの三つの修飾は必要では。「見慣れた」がないとあっさりしすぎだし、「白い」は血で赤く染まる演出に必要、
そして「康介の」がないと、文面から推測はできるものの「子供のもの」にも思える。
ただし、
>康介はその白いスニーカーを睨みつけた。
>白いスニーカーが変わって行く。
の「白い」は抜くべき。
あと、俺は読んでいて>>1605を目にするまで「足が千切れている」ことには気が付かなかった。これは本当にわかりにくいと思う。
せめて、
>赤い水溜りが広がっていく。
の後ろに肉塊に関する記述を入れるか、最後のセンテンスの
>左足だけは未だに
を
左足の本来あるべき場所は未だに
としてみては?
-
>>1604
これは始まりかな?
だとすると状況がすぐ伝わらないかな
親切な文とは言えない
でも熱意というか、やる気は感じられる
「電波的彼女」に近い感じ
ぜひ、いろんな書き方に挑戦して欲しい
伸びる人と見た
-
>>1605
この話は義足をテーマに扱っていこうと思っていますので、こういう始め方にしました。
ひとまず、漠然と"左足がない"ということを匂わせておきたかったのです。ですので、これは冒頭と言うよりプロローグなのかもしれません。
批評ありがとうございました。
>>1606
確かに分かりづらいです。。最後の部分と、左足の描写を修正します。
批評ありがとうございます。
>>1607
批評ありがとうございます。
あまり深く描写すると、後の展開が読めてしまう可能性がありますので、先にも述べました通り"左足がない"ということだけを、読者に意識させようとしました。話の前提を知っておいていただきたかったのです。
-
前後の状況が分からない、一場面だけの批評を求められても困る訳だが……
-
>>1609
スレタイ嫁
-
月は、どこで見ても同じだと思っていた。
……月まで、こんなに遠いなんて。
冴え凍る夜気に自分の体を抱きしめながら、少女は天空遥かに浮かぶ満月を見上げていた。
故郷の月は、もっと手の届きそうに近かった。
都の月はこんなに遠く、風はこんなにも冷たい。
体はすっかり冷えきっていたし、明日も朝から稽古がある。早く戻って休まなければと思うが、いまは、まだ教坊に戻る気分にはなれなかった。
……みんな、元気かな。
白く光る月に、懐かしい面影が、浮かんでは消える。――父に母に、弟や妹たち。
一番年上の自分が、一番先に売られるのは、仕方のないことなのだ。そうしなければ、弟妹たちが食べていけない。二番目の弟の修安。あの子は頭がいいから、できれば塾に入れてやりたい。勉強すれば、あの子はきっと、立派になる。
だから、泣いてはいけない。皆のために、家を出たのだから。
そう思って、少女は唇を噛みしめる。
それでも月を見上げる大きな瞳は、水面のように揺らいでいた。
……みんな、きっと元気。だいじょうぶ。あたしも、元気。だから泣いたらいけない。泣いたら――
「誰か、そこにいるのか?」
ふいに声をかけられて、少女はひっと悲鳴を上げ、振り向いた。その途端、堪えていた涙が一滴、頬をこぼれ落ちる。
月明かりの下、少年が立っていた。
十六、七歳くらいで、きちんとした身なりをしている。少なくとも、夜回りの番兵ではなさそうだが――
その少年が、少女のほうに歩み寄ってきた。
「……泣いているのか?」
「なっ、泣いてない、ですっ」
とっさにそう言って、少女は慌てて頬をごしごしと擦った。
「どうしたんだ、こんな夜更けに、こんなところで。……どこから来た?」
「……教坊……」
答えながら、少女は少年を見上げた。
上品で、やさしい顔をしている。
自分の知る男どもといえば、ごつごつした石くれのように粗野な者ばかりだが、この少年は同じ石でも、磨き上げた宝玉のようだと思った。
それでも軟弱そうには見えないのは、凛とした涼やかな眉と、意志の強そうな瞳のせいだろうか。
「教坊ということは……おまえは、妓女か」
言い当てられて困ることもないはずだが、何となく気恥ずかしくて、少女は首をすくめ、小さく頷いた。
「教坊でも、皆もう休んでいるだろう。こんな夜更けに、こんなところまで歩いてきて、どうかしたのか?」
「……」
どうとも答えられず、少女はうつむいた。
すると少年は、少女の目の高さに合わせるように屈み、その顔を覗き込んだ。
「怒っているわけではないんだ。あまり長く外にいては、体を悪くするから。外にいなくてはならない訳でもなければ、戻ったほうがいい」
穏やかな口調に、少女はおずおずと顔を上げた。
少年は、微笑んでいる。
「……月が」
「月?」
「見たくて……」
たとえここが城壁に囲まれた大きな都でも、その真ん中の広大な宮殿の内でも、月だけは、故郷と寸分違わないと思ったのに。
「……月か」
-
少年は上に着ていた長い衣を脱いで、少女の肩に掛けた。小さな少女には幾分大きい衣は、裾が引きずれてしまう。
「晩冬の月見も、悪くはないな。一緒においで」
「え、でも、あの……」
少女は慌てた。宮殿のこんな奥に、夜更けまでいられるとすれば、相当位の高い官吏か、あるいはもっと身分ある――帝の縁者ぐらいのはずだと、急に気づいたからである。
「ここは風が通るから。どうせ月を見るなら、風を避けられるところがいい」
「……」
誰なんだろう。
少年は歩き出そうとしたが、立ちすくむ少女に苦笑して、戻ってきた。
「大丈夫。すぐ近くだ」
「……」
「名は?」
「……え?」
「おまえの名だ」
「……愛鈴」
少しためらって、少女――愛鈴は、名を言った。田舎者のくせに、ずいぶん可愛らしい名前を持っているものだと、ここで名乗るたびに笑われている。
「愛鈴か。良い名だ。おまえによく似合っているよ」
「え……」
からかわれているのかと思ったが、少年は先ほどと変わらず、穏やかな笑みを見せていた。
……いい人なんだ。
きっと人を笑ったりしないのだろうと、愛鈴はほっとして、ようやく少年について歩き出した。
ところが、少年の行く先に番兵が立っているのを見て、愛鈴は足を止める。
「どうした?」
「だって、あの」
「遠慮することはない。この先は、私の庭だよ」
……私の?
宮殿に来て日が浅い愛鈴には、まだ教坊の中とその周辺ぐらいの建物しかわからず、いったい誰の庭に案内されようとしているのか、見当もつかなかった。
だが官吏であれば、まさか宮殿に自分の庭を持っているはずはない。それに、官吏にしては、少年は若すぎる。
躊躇する愛鈴の前で、少年を見た番兵が姿勢を正した。
「おかえりなさいませ!」
「御苦労だったな。もう番所に戻る時刻だろう。構わないから、下がっていい」
「は。では失礼いたします、慧俊様!」
……慧俊様?
その名は、聞いたことがある。いや、ここに来て、真っ先に聞かされた。
我々、宮殿の妓女は、この猿国の帝様にお仕えする身です。しかし帝様は、最近病がちで御気分が優れません。我々が日頃鍛えた技芸を御披露するお相手は、いずれ帝様の後継ぎとなられる太子の慧俊様、あるいはその弟君の昇貴親王殿下、さらには貴族のお歴々が主となるでしょう――
慧俊様。
「……太子の……慧俊様……?」
愛鈴の肩から、衣がすべり落ちる。
いずれ帝となる人物であるかもしれない少年は、苦笑して衣を拾い上げ、もう一度愛鈴に羽織らせた。
「いかにも私は陸慧俊だが、おまえが気にすることはないよ。今夜はただの、月見の相手だから」
気にするなと言われて、気にせずにいられる者がいるだろうか。愛鈴は思わず後ずさりして――衣の裾を踏んでしまった。
-
少女小説かな?
>月は、どこで見ても同じだと思っていた。
>……月まで、こんなに遠いなんて。
同じ単語から始まる文の繰り返しは読んでて違和感を覚えます。
韻を踏んだりリズム感をつけたいとか特別な意図があるなら別だけど。
しかも出だしからコレだと読者側が物語に入りにくい
>一番年上の自分が、一番先に売られるのは、仕方のないことなのだ。
>上品で、やさしい顔をしている。
特別おかしいわけでもないけど、句読点の位置がちょっと気になった
まあこれは好みの問題ですね
雰囲気は素敵です。読みやすかったし。
頑張ってください
-
>>1611
一つだけ感じたことを。
筆者が頭にある情景・人称・心理で書いた文が、必ずしも読者と一致するとは限りません。
>>1613さんも言ってますが、最初の書き出し二行で地の文に二通りの文体があると、
大抵は違和感を覚えてしまいます。
頭の中の台詞を『……』以下で表現しようとしてるんですよね?
やはりここは、do as the romans doがいいでしょうね。
よく使われる手法は、
(こんなかんじ……かな?)
のように括弧を使うやり方でしょうか。
それから、他の上官の言葉と思われる『我々は──』という行も、
何らかの括りに入れた方がいいでしょうね。
句読点にしても字下げにしても、先人が文章を書きながら編み出した、
読みやすくするための手法です。有り難く使わせていただきましょう。
それ以外は特にすんなり読めました。上品な雰囲気で、綺麗な文だと思います。
ただ、自分の好みとしてはもう少し、少年の品を落とすことでギャップを入れた方が、
キャラクターが入って動かしやすそうだなとは思いました。
シンデレラストーリーもいいですが、完璧超人はのっぺらぼうになりやすいので……。
-
>>1611
ああ、なるほど、そういう事か(笑
君はこの作者とレスする人両方を馬鹿にしてるって訳だ
-
これか。
ttp://lu3.gagaga-lululu.jp/maihime/
1611-1612の人はどういう意図で持ってきたんだろ。
まさか、「他人が書いた小説」だからなんて間違った理由じゃないよね?
他人が、「(あなたが)書いた小説の一部」を批評するスレだよ?
-
釣りだろ?
どっちにしても最低なことに違いはないけれど。
てか、法的にはどうなんだろ?
-
要するに、ここの奴らの「見る目」がないっつー事を言いたいんだろ。
プロだからっつって突っ込み所がないかというとそういうわけじゃないけどな。
-
それでも、
特別おかしいわけでもないけど、句読点の位置がちょっと気になった
まあこれは好みの問題ですね
雰囲気は素敵です。読みやすかったし
とか、
>>1613さんも言ってますが、最初の書き出し二行で地の文に二通りの文体があると、
大抵は違和感を覚えてしまいます。
外は特にすんなり読めました。上品な雰囲気で、綺麗な文だと思います。
なんだから、結構ここの人にも批評眼は有るんだな。
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文芸板の酷評スレじゃしょっちゅうだよ
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>>1619
そりゃあプロなんだから
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サイエンス・フィクションの冒頭部です。よろしくお願いします。
設定的には、現在の人類とほとんど変わらない『地球系人類』と、
火星に入植後、自らの身体を改変して宇宙に適応する『火星系人類』が、
外宇宙開発競争をしている世界での、ある地球系植民惑星の話です。
***
人類支援システムが発狂した。
「ダナン第三地区、中央計算機、発狂しました」
「ナポリ、パレルモで生産システムの発狂を確認、現地の自律ロボット群は胎児生産施設及び畜獣生産施設を横断する形で改修、計画にない大型獣の生産を開始しました」
「大規模サボタージュ! それも惑星開拓システム自体の本当に奥深いところで、だと」
「南極隔離コロニーでの検証作業中、問題のコードが含まれる領域を検査中の作業員がトリガーワイヤに引っかかりました。南極隔離コロニー、火星化します」
「感染が広がる前に焼き払え。治安システムは?」
「治安システムは初期から人類支援システムへの接続を許されていません。圏内制圧用自律戦闘体群、起動を確認」
「大虐殺になるぞ。植民地の人間は」
「受け入れるしかないでしょう。惑星上の人間のうち、古典的な意味で生き残れるものは少数のはずです。人類支援システムの発狂と同時に、人類支援システムへのアクセス権のある人間の大部分は悪意のあるコードを受け取ったと予想されます」
「その結果は」
「自由意志を保てるものは幸運でしょう。恐らく、圧縮データから再生された人間のほとんどが、外部からのコントロールを受けるための拡張か、なんらかの条件で顕在化する火星製のコードを埋め込まれていたはずです」
「生ける死者の群れか」
「いつまで生かしてくれるかは解りません。過去の事例からして、火星人は生産システムの制圧後に、惑星環境に最適化された火星人か、使役生物の生産を開始するはずです。資源不足を補うために、意思のない人間が再処理施設に行列を作ることになります」
「ならば結果は同じだな。この惑星系で地球系人類を存続させるためなら」
「一つ、感染・発狂が確認された人類支援システムの速やかな破壊。一つ、感染・発狂が確認された、あるいは疑わしいその他のシステム全ての速やかな破壊。一つ、感染・発狂が確認された、あるいは疑わしい生物全ての速やかな破壊」
「もちろん、人間も」
「もちろん人間も」
「治安システム自律戦闘体群、大陸中央部にて都市防衛システムとの戦闘に入りました」
「あそこはまだ無事だと思ったんだが」
「南部の都市から受け入れた難民の一部に、感染の可能性があったようです」
「千人にも満たない難民のために、数十万を皆殺し」
「きわめて妥当な判断です」
「私もそう思う」
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>>1622
まず大きな所から行くと、会話だけってのはこの場合辛すぎる。
この場合は、そこに登場するキャラクター達は全て同等の重要度になるんだが、
シーン的には指揮官と部下の会話が入っているようなので、これを分ける必要性が出てくる。
指揮官か、あるいはその場所を傍観する対象によって状況を説明しつつ会話を進めないとダメだと思うな。
もう一つは使われている用語にどうもセンスがない。「発狂」というのが何に対するものなのかハッキリとしないし、
どういう状態なのかもあやふやすぎて分からない。「システム」の使い方も広範囲だからどう捉えて良いのやら。
「横断する形で改修」なんかにも引っかかる点があるし、まぁ言ってみれば「映像が浮かばない」。
難しそうな単語を並べただけじゃ知的には見えない。
ちゃんとその言葉の概念を理解し、一つの概念に則って単語を繋げていかないと面白く感じないよ。
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冒頭部がこれだときついなあ
何が起こったんだ!? と読者を引き付けるくらいじゃないと
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>>1622
一言で表せば、「効果音が長い」かな。
最初の意味深長な台詞というのは、読者にとって効果音でしかないよ。
つまり、緊迫感や速度、温度なんてのを受け取ってもらえるのが精々で、
その台詞を全て作者の頭の中通りに理解してもらうのはまず無理ってこと。
今の状況は、あまりに読者の理解とはかけ離れ過ぎている感じ。
置いてかれても、読者は追ってきてくれるとは限らない。
この簡単な解決方法は、読者を作中に出してしまうこと。
言い換えれば、「何も分からない人物を出して、狂言回しがそいつに説明する」ってこと。
何にせよ、効果音は3行ぐらいに留めた方がいいかな。
後はキャラに喋らせたり、画面に表示させたり、機械に喋らせたり。
もしかして緊迫感を出したかったのかもしれないけど、これでは逆にダレる。
それなら体言止めで無感情を出すとか、他にも方法はあるし、ね。
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