したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

他人が書いた小説の一部を批評するスレ

1イラストで騙す予定の名無しさん:2004/02/20(金) 16:17
 書いてみたはいいけど、この表現どうなの?会話シーンに自信ないんだけど、ちょっと見てもらいたい・・・。
 そんな悩みを抱えるあなたは、このスレに、書いた作品の一部を載せてみましょう。
 ついでに、執筆上の悩みもガンガンぶちまけましょう。
 
 投稿する際には、あまりに長いのは避けてください。また、このスレはオリジナル限定とします。
 その他は、ライトノベルであれば、ジャンルその他は問いません。

1053イラストで騙す予定の名無しさん:2006/01/20(金) 00:43:36
なんかその抽出文章だけ見るととてもプロとは思えないなw
美女の表現にミズ・ユニバース
カッコが多くて読みづらいし
まさにラノベ作家、って感じだな

俺のバイブル「竜馬がゆく」では文中より会話の中がほとんどだな
読みようによっては間を空けているような気もするし、逆に前後の間が無いことを示している気もする。
難しいのぅ

1054イラストで騙す予定の名無しさん:2006/01/21(土) 17:46:44
ここはラノベ・スレなんだし、表現の多様化に挑戦しても良いのでは?
秋山氏のように、1ページ半分を空白にして「海が、」って書いたプロも居る。
そしてどちらもラノベ作家として高い評価を受けているんだ。

1055避難所3717:2006/01/21(土) 22:06:59
皆様お疲れ様です。
少し長い話を書こうと思うのですが、オープニングがどうもうまくいきませぬ。
曝してみるので、どうか忌憚無きアドバイスをお願いします。

それは空への階段 
手を伸ばしたら指の隙間から蒼の溢れる青い空
手を伸ばしても届かない でもそれは蒼でつながっている
みんな同じ空で繋がっている 同じ蒼を見ている
だから私は世界がとても好き 愛しています
同じ空を見ている貴方を あいしています

 無限に広がっているような、そんな錯覚に陥る空に包まれた学校の屋上。蒼野由紀歌という
少女はそこで詩を詠っていた。由紀歌は干したての布団のような、柔らかい、暖かい声で空に
向かって詩を捧げていた。天を仰ぎ、祈るように、小さな身体をゆっくりと揺らして。
時々細い両手を広げて、詠う様は、世界を抱擁しているようだ。そしてその詩も、
世界への愛しさで溢れかえっていた。

涙が出そうなときは空を見上げる 貴方も同じ空を見ていると思うから
嬉しいことがあった時は空を見上げる 貴方も同じ空を見ていると思うから
私と貴方は 空で繋がっている 届かない蒼でつながっている
果ての無い蒼で繋がっている 
それは空への階段 貴方を愛することで私は空へ上っていく

 少年がその詩を隣で聞いていた。少年は仰向けに寝そべっていた。彩った青が空を包む様に、
彼は由紀歌の歌に身を寄せていた。由紀歌の詩を聞いていると、見上げた空が自分を赦してくれる
ような気がした。すべての業から、放たれたように感じた。
 それは錯覚であることを少年はよく知っていた。生きることは業を背負うことだと彼は思っていた。
だけどそれでもすべてを愛したいと願っている。そんな由紀歌という少女を少年は愛していた。
少年にとっては由紀歌が空だった。手を伸ばしても届かない空。だけど同じ空を見ていると思うから、
少年も世界を愛したいと思った。
 空が広がっていた。どこまでも、どこまでも無限に広がる蒼。手を伸ばせば届く様な気がして、
そっとそっと空に手を伸ばす。指の隙間からは、空が漏れていた。掴めないのがわかっていても、
少年は手をそっと握り締めた。

1056イラストで騙す予定の名無しさん:2006/01/22(日) 00:09:25
>>1055
うん、まぁ、オープニングならこんなもんじゃね?
少年の業ってのも気になるし。
いい感じだとは思う。

そうねぇ。

空を抱く少女と空に手が届かない少年。
この二人をもっと対称的に書いてみたらどうかな?

あとは

>それは空への階段 
>手を伸ばしたら指の隙間から蒼の溢れる青い空
>手を伸ばしても届かない でもそれは蒼でつながっている
>みんな同じ空で繋がっている 同じ蒼を見ている



>だから私は世界がとても好き 愛しています
>同じ空を見ている貴方を あいしています

とで口調が変わってるよな。
なんでかな?
それと
>同じ空を見ている貴方を あいしています
愛じゃなくて「あい」なのは何か意図してのことかな?
物語に関わってくる表現ならいいけど、違うなら「愛してます」に統一したほうがいい

ぱっと見て俺が思いついたのはこんなとこ

1057イラストで騙す予定の名無しさん:2006/01/22(日) 00:19:16
>>1055
もし新人賞に応募する気なら、適度かつ効果的な改行を覚えた方が良い。
縦書きと横書きだと感じる読みやすさが全然違うから。
この文章、たぶん縦書きで読むと物凄く読みづらいはず。
 
詩的表現はリズミカルに読んでもらわないと意味がないので、
例を挙げると
1.短文(キャラの動作・行動を簡潔に示す)
2.長文(詩的な比喩を滔々と重ねて雰囲気を作る)
3.短文(……
といったように「読みやすいポイント/最低限読んでもらわないといけないポイント」
を考えて文章を作っていくと良いよ。
 
文章を飾る『足し算』は知ってると思うから、
今度は、簡潔な文章で効果的に内容を伝える『引き算』を頑張ってみよう。

「描写・表現を書くためにストーリー・シーンを作る」という考え方から、
「ストーリー・シーンを語るために描写・表現を考える」という考え方にシフトしていこう。
修飾過多な人には、往々にしてそういう傾向が見られるから、もし思い当たるフシがあったら気を付けて!

1058避難所3717:2006/01/22(日) 00:21:32
>>1056
レスありがとうございます!
そうですね。せっかくのオープニングなら綺麗に見せるのに対比をもっと
しっかりと使ったほうが効果的かも。なんか想像力掻き立てられます。
「愛」と「あい」の使い分けは狙いがあります。若干でも「ん?」って
思ってもらえれば第一関門通過かなぁ。ふふふ(自己満足)
でも文中詩の口調が変わっているのは……すいません意識不足ですorz
考えすぎて書けなくなってたので一回フィーリングで書いてみたんです。
こうやって第三者に注意してもらってやっと、はっ、とできるのだから
未熟だ。読み直したのになぁ。
ありがとうございます。拳を胸の前で合わせて、感謝の意を、です。

10591056:2006/01/22(日) 00:30:56
「あい」に意図があるなら、そうした意図を強調する意味で
「アイしてます」とカタカナにするのはよくある手法だ。
意図があるかないかで迷ったからね。
本当の意味の語感とかによるけど、使ってみるとよいかも。

あと>>1057の改行に関しては俺も同意。
文章の形まで計算に入れるんだ。
どうすれば見やすくなるか。読みやすくなるか。

1060避難所3717:2006/01/22(日) 00:38:54
>>1057
改行の効果的ポイントは勉強すれば何とかなりそうですが、「リズム」は
もっと訓練しないとおっしゃる意図で使えない気がしました。がんばり所ですね。
実は漏れの小説「リズム」はすごい武器にしたいポイントなんです。詩的表現が
好きだし、韻を踏んだ文章が好きなんです。ただ勢いで書くのでどうしても
修飾過多になり気味で……あと「描写は多いほうがいい」って思ってました。
動きの大きいパフォーマンスを洗練していく過程を少し意識してみます。
短文⇒長文⇒短文も、意識して推敲してみます。詩はキーだからもっと
強化しないと。ありがとうございます!勉強になりました。

1061避難所3717:2006/01/22(日) 00:46:43
>>1056
「文章の形まで計算に入れるんだ」
むぅ……何かツボに入りましたそのセリフ。すごいかっこいい。
でも実践できるかなー(汗)見やすい、読みやすいなんて基本なはずなのに
考えるとなんか良くわからなくなりそうです。「文章を書く」って入り口
に立ったことを喜んでいたらいきなり鉄門。がんばろう。うん。

1062怪の人:2006/01/22(日) 00:54:22
>>3717さんが批評受けてるところすいません
冒頭、主人公が朝飯食ってるところ(以前、空手が非合理的とか言ってたあれ)について相談です
次のうちのどれが入って行きやすいでしょうか……
物語の一行目なんでちょっと迷い中です

―――――――――
朝はコーヒー牛乳を。それは伊武沢利佳が十年来続けてきた習慣である。

―――――――――
コーヒー牛乳を一杯。伊武沢利佳の朝はここから始まる。

―――――――――
ちなみに前者は作品タイトルをそのまま引用してます

1063イラストで騙す予定の名無しさん:2006/01/22(日) 00:57:47
>>1062
前者の方が流れる感じでいいと思います。

1064怪の人:2006/01/22(日) 01:04:20
>>1063
やっぱり前者かあ……
ていうかインパクトか文章への入りやすさは感じます?

以前、一行目でハートを掴めと友人に言われて以来一行目が気になって気になって……

1065避難所3717:2006/01/22(日) 01:07:50
>>怪の人
では僭越ながら意見を。
二つの文章は与える情報がまったく違うと思うのです
前者(朝は〜)は伊武沢利佳の「習慣」とか「繰り返される生活」
みたいな「過去からずっと続けていること」を伝える印象が強いです。
後者は(コーヒー〜)は伊武沢利佳の「生活習慣」や「くせ」みたいに
「今の在り方」を伝える為のきっかけに見えます。
コーヒー牛乳とヒロインの組み合わせは個人的には「おお!」って感じなので
どちらの出だしでも引っ張れると思いますが、この問題は、この後に続く
文章次第、ではないでしょうか?ありきたりですみませぬが。
それでも「どちらかを」と仰るならば前者です。単純にタイトルとつなげる
のは読者に最初の「発見」を与えやすい有効な技法だと思います。
……しつこいですが。
美しい女子とコーヒー牛乳。
それだけでご飯三杯いけますた。ごちそうさまでした。

1066怪の人:2006/01/22(日) 01:20:09
>>1065
この後は優香(妹)が「よく飽きないね。てか不味くない?」とか言ってきて、プチ喧嘩です。

ちなみに外見的には
―――――――――
ところどころがはねている髪をいじりながら、書類に目を通す
―――――――――
牛乳瓶の底と言っても差し支えの無いメガネをかけ、須藤に向き直った。
―――――――――
こんな感じで「おめかし?なにそれおいしいの?」的研究一筋25歳処女だったり。
あと表主人公だったり。
それはともかく前者で行ってみます。

1067避難所3717:2006/01/22(日) 01:32:07
>>怪の人
いい!!超好み!彼女にしたい!マジで。猫に「ガロア」ってつけてる
数学マニアな女性をを想像しました。きっと怪の人が考えてる話とは
違う方向になるのでしょうが、沢利佳の萌を追求してほしいなぁ。
興味あるので機会あれば是非また拝読させてください。

1068イラストで騙す予定の名無しさん:2006/01/22(日) 01:52:31
>猫に「ガロア」
なかなかサディスティックさが見え隠れするネーミングですな。
 
*エヴァリスト・ガロア=
当時の数学界最高峰の論文を提出するも、担当官のミスにより紛失。脚光浴びれず。
有名な数学校に入学するも、革命運動に参加したため退学処分。脚光浴びれず。
数学大賞に応募するべく論文を執筆するが、審査員逝去の際に論文喪失。脚光浴びれず。
内容的に素晴らしいことこの上ないはずの業績を一切認められぬまま、二十歳で夭折。生前ついに脚光浴びれず。
数学史上でも指折りの、不幸な男です。

1069怪の人:2006/01/22(日) 01:53:30
ちなみに、正しい読みは伊武沢(いぶさわ) 利佳(りか)です
で、生物学マニア。さらに言うと博士号持ち。

1070イラストで騙す予定の名無しさん:2006/01/22(日) 10:40:56
もちろん、博士号は複数所持だよな?

1071怪の人:2006/01/22(日) 14:47:31
>>1070
一応、爬虫類学と哺乳類学の博士号は持ってます

爬虫類(らしきもの)と哺乳類(らしきもの)のアドバイスを求められるところから物語が始まるので

1072イラストで騙す予定の名無しさん:2006/01/22(日) 17:28:12
>>1071
最近は博士(理学)とか博士(医学)という表記になってるんで気をつけるよろし。
ところで25だと、スキップしてないと博士ムリなんじゃ?
筑波とかなら、ギリギリ間に合うのかな?

1073怪の人:2006/01/22(日) 20:06:59
>>1072
可愛がってくれてる教授が推薦してくれた設定
主人公の年齢をこれ以上年齢上げるとラノベとして難しい……
かと言って下げるのもあれだから、院卒+一年で妥協

1074イラストで騙す予定の名無しさん:2006/01/22(日) 20:07:55
大学院−Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%9A%E5%A3%AB%E8%AA%B2%E7%A8%8B
国内では25歳で博士号二つは難しそうです。
もっとも漫画的表現の許されるラノベですから、その優秀さを端的に示すガジェットに、
そう目くじら立てる人は余り居ないでしょうが。

1075イラストで騙す予定の名無しさん:2006/01/22(日) 20:39:44
>>1073
その院卒だと、修士課程しか出てないことになるんじゃまいか?
海外留学とかさせて、帰ってきますたとかの方がハッタリとぼかしが効いていい方な気がする。

1076イラストで騙す予定の名無しさん:2006/01/22(日) 22:20:26
>>1075
海外だと飛び級もありますしね。高校生ぐらいで大学入学していれば
25歳で博士号二つもってても不自然じゃないかも。すげー天才だ。
浮世離れした感じを出すのにもいいファクターかも。
……やっぱり飼ってるペットは爬虫類かな?名前は王道でダーウィン。

1077イラストで騙す予定の名無しさん:2006/01/22(日) 22:33:40
俺的には天才と言えばドギー・ハウザー

1078イラストで騙す予定の名無しさん:2006/01/22(日) 22:43:46
天才少年ですな

1079怪の人:2006/01/22(日) 23:40:38
>>1074
優秀さも示したいけど、
怪獣出現→専門家を呼べ→主人公呼ばれるの流れが欲しいんで……
>>1075>>1076
やっぱり海外留学設定が自然かな
ちょっと海外での博士号取得について調べてみる

1080イラストで騙す予定の名無しさん:2006/01/23(月) 01:06:51
三十路の主人公でもいいじゃn(ry

1081怪の人:2006/01/23(月) 01:14:34
>>1080
三十路主人公(♀・処女)に萌える読者が多いなら考える

1082イラストで騙す予定の名無しさん:2006/01/23(月) 01:23:29


1083那賀 健比古:2006/01/23(月) 01:53:00
>>1035氏へ、面白い話を見つけたのでリンクを張っておきます。見つけたのは、
私がネタ元として重宝している「Hotwired Japan」の「Wired News」です。
>>1043氏の話題は「共感覚」と呼ばれている様です。

 ・「言葉や音に色が見える――共感覚の世界」
  http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20020325306.html
 ・「VRもオーラも「共感覚」の一種?」
  http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20050309301.html

更に「共感覚」で検索してみると、こんな専門的な説明も見つけました。

 ・「脳の構造と共感覚および意識」
  http://www.ccad.sccs.chukyo-u.ac.jp/~mito/yamada/chap2/

興味がお有りでしたら、ご自分で調べてみると面白いかも知れません。
 
 ・「[共感覚] goo ウェブ検索結果」
  http://search.goo.ne.jp/web.jsp?MT=%B6%A6%B4%B6%B3%D0&type=stick&PT=stick

1084怪の人:2006/01/23(月) 02:00:06
>>1082
残念なお知らせが

さっきリアルで
年下の女友達「ごめん、おばさんくさくて」
って言われて萌えたので時代は「体は少女、心は三十路」に確定しました

1085イラストで騙す予定の名無しさん:2006/01/23(月) 02:55:14
初めまして。
以前からこちらを拝見してたのですが、今回自分の書いたものを批評して戴きたくレス致しました。

オリジナルで話を書くのはこれが初めてなので酷いことになっていると思いますが、読んで頂けると光栄です。

話を書くにあたり注意するべき点なども是非教えて下さい。

では、晒させて戴きます。










「ねえクラウス、やっと扉が開くみたいだね」

上級貴族を思わせる気品を漂わせた身のこなしで、少年は暗がりから文字通り『現れた』。

「昨日の夜から僕興奮しっぱなしなんだ。君も解るだろ?身を裂くようなゾクッとする感覚。こんなに落ち着かないのは久し振りだよ」

天井の小窓からの月明かりに照らされた肌は青白く、闇と僅かな光に見え隠れする顔立ちは厳密に計算されたかのように美しい。

それはまるで古の美の国で賞賛されていた彫刻家の最高傑作のようだ。

それに対して、クラウスと呼ばれた男の風貌は月光が当たらない為窺うことができない。

彼は闇から響いた声に特別驚いた様子もなく、久しく閉ざされた扉から誰からも褒め称えられるであろう美貌の少年へと視線だけを持っていく。

「ルドヴィーク、君と一緒になどされたくないんだが。私は至って平静だ。……最後に扉が開いたのは西が滅びた年だったから百年程前になるかね。あのときは扉を抜ける者が後を絶たなかったから君は大いに愉しんでいたから覚えているだろう」

「そんな昔のこと忘れちゃったよ。どんなに愉しくても過去は過去だからね。今が暇じゃ何の足しにもならないよ。思い出すだけ無駄ってものさ」

肩を竦めた少年はクラウスの横にある文字飾りの施された扉へと歩み寄り、そこに掌をついた。

するとそこにはオーロラのような帯の形を成した光が現れ、彼を包む。

ルドヴィークはその光を見やることなく瞳を閉じ、深呼吸する。

半時ほどその状態で動作の無い彼だったが、何か発見をしたのか急に瞳を見開き扉から手を離した。






中途半端で申し訳ありません。

読んで戴きありがとうございました。

批評・感想など戴けたら幸いです。

1086避難所3717=1035:2006/01/23(月) 19:05:09
>>1083
おー!丁度もっと「色」に拘った描写入れたいと思っていたのです!
匂いも文字も「色」になる感覚は「色」を駆使した描写にも通じるものがあるかと。
共感覚を持たない普通の人が漏れの文章を読んで、世界が「色」と「音」で
満ち溢れている事を体感してくれたらいいなぁ。文章が知覚を交代させる、みたいな。
読み物としても面白かったです。那賀 健比古さん、ありがとうございました。
>>怪の人
……「身体はちょっと中年、心は乙女」も萌えますよ。
っていうか>>1081 )ノ

1087避難所3717:2006/01/23(月) 19:35:29
連投スミマセヌ
>>1085
未熟者の雑感でよければ。参考になれば幸いです。

・響きのかっこいい言葉を並べただけ、という印象を強く持ちました。
読者に「何を伝えたいか」という意識をもっと持ったほうがいいと思います。
『いつ・どこ』で『なに』が起こって、『どんなキャラ』が『何のため』に『何をする』のか。
最低限それぐらいはきっちり伝える為の努力をすべきかと。
・セリフの仰々しさに比べて地の文章の描写が薄すぎます。短い文章なのもあると思いますが
どんな場面なのかを想像させるにはもっと書くべきことが沢山あると思います。
上記した事にもかかってくるのですが、最低限「自分が一番伝えたいポイント」
をもっとはっきりさせる工夫が必要ですよ。
・文の繋がりが全般的に唐突です。セリフと地の文の繋がりはもっと意識してもいいと
思います。文章は点ではなくて線で考えるものだと聞きました。「どうしてこの文の
後にこの文が来るのか?」小説の究極系は文字ひとつとして無駄なものは無い
そうです。どんな短い文章でも、常に自分の書く文字の意味を意識するように
してみてはいかがでしょうか。

……すべて漏れも言われたことですが(汗)小難しいことを考えないで
まずは楽しんで沢山書くことが一番だと思います。ただその中で自分の小説への
「目的」に対する意識を高めるだけでも、ちょっと違った感じで書けますよ。
漏れも最近書き始めたばかりです。お互い楽しむ事を忘れず研瑳していければ
いいですね。では雑文乱文失礼しました。

1088イラストで騙す予定の名無しさん:2006/01/24(火) 00:41:40
>>1087

昨日晒してからボーッと読み返して3717さんと同じようなことを感じました。

文が唐突、格好いい言葉……など書いてる自分でおかしいなと首傾げながら、何が引っかかっているのかわからずにいました。

でも1087を読みこれが引っかかってたんだとわかりすっきりです。

適切な批評ありがとうございます。

いつ・どこでなど、何が目的なのか云々についてですが、晒した時点でこれ言われるなと思ってました……気づいてたのにそのまま晒してすいません↓↓

そういうのが抜けてるのは、プロローグ(いつ・どこでetc.)をすっ飛ばし主人公すらいないシーンを晒したためです。

にしてもこれはないな……と思います。
本当に恥ずかしい限りです。

3717さんの言葉を胸にしっかり刻み込み、読んでくれる方に親切なものを書けるよう頑張りたいと思います。

本当にありがとうございました。

パソコンを買って、この只の文の塊をどうにか出来たらまた晒すかもしれません。

その時はまたよろしくお願いいたします。

1089イラストで騙す予定の名無しさん:2006/01/24(火) 02:22:38
>>1087
スルーしようかと思ったんだけどさ。

>未熟者の雑感でよければ。

と前置いたからには、自分の言葉で書きなさい。
きみが書いた内容は全て他人からの受け売りでしょう。
理解と暗記は違います。
ほぼ引用である内容に対してこのような前置きをしたとき、
元の発言者が見たらどう感じると思いますか?

1090避難所3717:2006/01/24(火) 18:24:14
>>1089
……確かに短慮でした。たぶん自分と同じ指摘が当てはまると思って軽い気持ちで
意図的に流用したのですが、それならば文頭は「受け売りですが」などと、人の意見を
受けてのことだとするべきでした。「自分の雑感」ではないですね。
ご指摘ありがとうございます。引用元になって不愉快な思いをされた方は
申し訳ありませんでした。猛省です。
>>1085
こんな他人のふんどしで相撲取るような輩(汗)の意見でよければレス
しますんでまた投下してください。こちらも勉強になるので。

1091イラストで騙す予定の名無しさん:2006/01/25(水) 21:21:53
>>1085
最初の方をちょこっとだけ(・ω・`)もう見てないかな

>上級貴族を思わせる気品を漂わせた身のこなしで、少年は暗がりから文字通り『現れた』。
何をどうやって現れたから「文字通り」なのか伝わらない。身のこなしとか言われても……。もう少し描写が欲しい。

>「昨日の夜から僕興奮しっぱなしなんだ〜
少年とクラウス、どっちが喋ってるのか判らない。たぶん少年だろうけど、もう少しハッキリさせた方がいい。と思う。
と言うのは、前文の「やっと扉が開くみたいだね」に対して「君も解るだろ?」が、会話の目線というか、言葉遣いが違うので同じ人なのかちょっと悩んだ。
「やあクラウス。やっと扉が開くみたいだな」とか「君も解るだろ?クラウス」とか、定石の「と、その少年は言った」とか。

>天井の小窓からの〜
雰囲気に負けてこの文章の変な所に気付いてないっぽ。分解すんね
【天井の小窓からの月明かりに照らされた】【肌は】【青白く、】
【闇と僅かな光に見え隠れする】【顔立ちは】【厳密に計算されたかのように美しい】
【天井の】と【闇と】がほぼ同じ意味。というか同じ情景がイメージできる。
だから俺の脳では
【明かりの照らされた】【肌は】【青白く】
【明かりの照らされた】【顔立ちは】【美しい】と、2回同じ事を聞かされてる気がして(・ω・`)んー ってなる

リライト例
天井の小窓からの僅かな月明かりに見え隠れする肌は青白く、その顔立ちは厳密に計算されたかのように美しい。(長いか)
天井の小窓から漏れ入る僅かな月明かりが彼の顔を照らす。
その肌は青白く、顔立ちは厳密に計算されたかのように美しかった。(文章が美しくない……)
……リライトは他の方にお願いします(・ω・`)

>それに対して、クラウスと呼ばれた男の風貌は月光が当たらない為窺うことができない。
この描写いらない気がする。

雑感
・全体的に無駄描写多い気がします。
・その割に行動を表す描写が少ないので、読んでて沸くイメージが凄く「カクカクしてる」
・もう少し読んでて全体の流れをイメージし易い様に組み立てた方がいいと思います

10921091:2006/01/25(水) 21:48:39
追記
小説を読むとき、言葉を拾ってどういう状況なのかイメージするんですが、
>>1085は、風景が全然思い浮かびません。
風景の描写は多少多くても気にならないので、入れたほうがいいと思います。
必要無い時もあるんですけど、風景描写はイメージの土台ですので。

いらないのは、プロローグ限定で

少年は扉の前に立っていた。
ノブは無く、両開きになっている。
鍵はかかっていないようだ。
(この扉の向こうに……)
彼は両手をそれぞれ左右の戸に添えた。
少し、力を込める。
予想と異なる、ずしりと重い感覚。
少年は深呼吸をしてもう一度、力を込めた。彼の力の限り――
(開け、開け、開けー!)

みたいな、ちょっとポエミィな時ぐらいだと思います。(推敲してないので俺の批評は勘弁w)

1093イラストで騙す予定の名無しさん:2006/01/26(木) 23:35:03
いつもながら的確な助言をご苦労さまです。
宜しければそろそろコテハンでなされては如何でしょう?

10941091:2006/01/28(土) 11:12:35
ん?俺か?(・ω・`)俺はここで批評するの1091がはじめてですよ

1095キャンタマの人:2006/01/30(月) 21:59:24
ちょっと詰まってますorz
ラストの綾華の台詞がこれでいいか不安で……
―――――――――
「舞うは協奏曲、女王のステッキで勝利を奏でる……か」
「なに? 詩人にでも転向するつもり?」
「違うわよ。前、雑誌に載ってた弓江のキャッチフレーズ」
 茶化す綾華に、里香があくまで冷静に答える。
 いつもと明らかに違う里香の反応に、綾華は眉をしかめると、
「……ひょっとして、柄にもなく緊張してる?」
 いぶかしげに問う。
「緊張……じゃないと思う。これが弓江に勝つ最後のチャンスなんだなって思うと、ね……」
 いつもの癖でステッキをくるりと回して、里香は言った。
「……一応聞いておくけど、変な宗教にはまってないでしょうね? 独り言といい、練習中にいきなり暴れ出した時といい」
「え……あ、それは……大会が終わったら話すね」
「? それならいいけど。ところで里香、もう準備しないと。時間でしょ?」
 ちらりと時計を見て、綾華。里香の組のスタート予定時刻まで三十分を切っている。
「……うん、わかってる。準備してくる」
 決意の込められた表情で、頷く里香。すぐにきびすを返して馬房へと走り出す。
「ちょっと里香! だから馬房で走るのは……」
 注意しかけて、綾華はそこで言葉を止めた。
「里香って……あんな大人な女だったっけ?」
 走り去る里香の背中は、いつもよりも大きく、そして頼りがいがあるように見えた。

1096イラストで騙す予定の名無しさん:2006/01/30(月) 22:24:56
>>1095
セリフは生き生きしてて、これだけの文章からでもキャラクターを想像
させるだけの力があると思うよ。正直うらやましい。意味も通じるよ。
でもそれをより生かす為の地の文章の描写が薄すぎやしないか?
例えばだけど
「舞うは協奏曲、女王のステッキで勝利を奏でる……か」
の一語だけでも
「自分に酔うように空に言い放った」「歌う様に呟いた」
みたいにそのセリフの前後の情景を掻き立てる描写がいくらでも付けれる気がする。
逆に言うと、地の文章が薄いからどんな風に各セリフを言ったのか想像しにくい。
よく言えば読者の想像力に任せてる。悪く言うと投げすぎ。
せっかくラストで盛り上げどころなんだから、もっと自分の伝えたいシーンを
書き込めばいい。ちなみに俺ならキャラの感情描写をもっと増やす。

1097キャンタマの人:2006/01/30(月) 22:38:48
>>1096
地の文かorz
推敲の時に気をつけてみる
台詞を誉められたのは素直に嬉しいです
ありがとう!

1098イラストで騙す予定の名無しさん:2006/01/31(火) 00:51:32
キャンタマの中の人は地の文がうっすい印象がある
ある程度はセリフで補えてるんだけどな
一度、練習用にセリフ数制限して書くのも手かと

1099イラストで騙す予定の名無しさん:2006/01/31(火) 01:03:28
地の文に限定していうと、
・視点がとっちらかり気味。
・箇条書きに近いぐらいそっけない。

なんで、いきおい地の文は飛ばし読み状態に誘導される。
情景が薄いんで、その場に立ち会っているというよりも誰かから話を後から聞いたみたいな印象を受けてしまう。

1100イラストで騙す予定の名無しさん:2006/01/31(火) 11:31:29
can玉の人ってラノベを読み始めたのはどの世代?
なんとなくだけど、あほさるや神坂全盛期の「キャラの勢いで読ませるけど、地の文が薄い」描写の影響を受けてる感じがする

1101イラストで騙す予定の名無しさん:2006/01/31(火) 12:46:23
>「ちょっと里香! だから馬房で走るのは……」
> 注意しかけて、綾華はそこで言葉を止めた。
>「里香って……あんな大人な女だったっけ?」
> 走り去る里香の背中は、いつもよりも大きく、そして頼りがいがあるように見えた

ここにあなたの悪い癖がでてる気がする。
言葉をとめてすぐに真逆のことを言っているから、こちらも疑問符を浮かべてしまう。
で、その後急に綾香の一人称になっていると。
こういう読者に混乱を招く書き方は一個あったら百個あるもんだし、チェックしたほうがいいとおも。

1102キャンタマの人:2006/01/31(火) 23:21:23
>>1101
視点移動か……
昨日本スレで話題になってたことをやるとは流石俺orz
ちょっとリライトしてきます

1103キャンタマの人:2006/01/31(火) 23:57:42
リライト終了。まだ微妙に違和感が……

「舞うは協奏曲、女王のステッキで勝利の歌を奏でる……か」
「なに? 詩人にでも転向するつもり?」
 淡々と飛ぶシンフォニーを見ながら呟いた里香を、綾華が茶化す。
「違うわよ。前、雑誌に載ってた弓江のキャッチフレーズ」
 そんな綾華と対照的に、あくまでも冷静な里香。
 いつもと違うその反応に、綾華は眉をしかめると、
「……ひょっとして、柄にもなく緊張してる?」
 訝しげに問う。
「緊張……じゃないと思う。これが弓江に勝つ最後のチャンスなんだなって思って」
 里香はいつもの癖でステッキをくるりと回すと、苦笑して言った。
 その答えに、綾華は釈然としないものを感じたらしい。
「……一応聞いておくけど、変な宗教にはまってないでしょうね? 独り言といい、練習中にいきなり暴れ出した時といい」
 里香の首もとに指を当てて、問い詰める。
「え……あ、それは……大会が終わったら話すね」
「? それならいいけど。ところで里香、もう準備しないと。時間でしょ?」
 ちらりと時計を見て、綾華。里香の組のスタート予定時刻まで三十分を切っている。
「……わかってる。準備してくる。最後に勝利の歌を奏でさせないためにも、ね」
 里香はなにか決意をしたかのような表情で頷くと、すぐにきびすを返して馬房へと走り出す。
「ちょっと里香! だから馬房で走るのは……」
 注意しかけて、綾華はそこで言葉を止めた。
「あれ……あの子……あんなに大きな後ろ姿だった……?」
 弓江とシンフォニーとが叩き出した本日の最高タイムにわき返る会場に、綾華の小さな声は、すぐに掻き消えた。

1104イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/01(水) 00:41:57
誰も突っ込まなかったと言うことは、俺が変に読んでるかもしれんが
>「……一応聞いておくけど、変な宗教に〜」
> 里香の首もとに指を当てて、問い詰める。
>「え……あ、それは……大会が終わったら話すね」
>「? それならいいけど。ところで〜」
ここなんすけど
問い詰めて「後で話す」と言った後、「それならいいけど、ところで〜」って
あんまり心配してる様な感じじゃないな、と思った。
「まぁ、信用してるけど」とか「しょうがない、後でちゃんと説明しなさいよ」とか、そういう感じじゃないかなぁ

>大きな後姿だった
ん、りかさん巨大化した?と思ったよw
そこは「あんなにお子様だった(?)里香が頼もしく見えた」って表現したいのかな(キャラわからんので適当)
そこ独り言だし、無理にセリフにしなくて良いと思うけどなぁ。

1105イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/01(水) 05:11:18
しかし「……」の使いすぎではないか?

1106イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/01(水) 18:07:09
第4回のSD新人賞の佳作、シャドウライトは……と――を使いまくっていたな
どのページ見ても……――ばっか。
なんじゃこりゃ……とあきれたものだ

1107イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/01(水) 19:44:20
>>1103
んー、やっぱり登場人物に関する情景描写が少ない気がしますよ。
地の文が「誰かが」「何をした」を少ししか説明してないから
大半の情景をセリフの中身からしか想像できない。
セリフだけで情景を説明しようという意識が強すぎるのかも。

文章は読者に「絵」を想像させるものだと俺は思っているのだけど
想像させたい「絵」をディティールを作り手がいかに細部まで自分で構築
出来ているかが、その為には重要だと思うんだ。
canの人は読者に想像して欲しい「絵」をもっと自分で明確に作りこめば
自然と地の文の描写も厚みが増してくるかと。

1108イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/01(水) 23:14:53
そろそろ次スレか。
できれば批評元文章と批評内容が2分しない様、
批評対象中のキャン氏によきところで(納得頂いたところで)立てて頂くのが良いのだが。
もしくは批評対象文を今書き込もうとしている人。

1109イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/04(土) 15:22:24
ここの住人は批評するよりもされる事を望んでいる。
謙虚だが有る意味で主体性が低いから、誰か音頭を取らないと話が進まないと思うよ。
マァ1000レス以上書き込めるのは確かなんだし、スレの重複を避ける意味でも、
このままで良いんじゃ無いかな?

1110イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/05(日) 23:12:26
しかし「……」の使いすぎではないか?

1111イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/08(水) 17:42:18
気にするな……それは……ライトノベルの…………デフォルト……だ……

1112イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/10(金) 12:26:49
ラノベでもコメディやギャグでもないのに使いすぎると微妙じゃない?

1113イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/11(土) 13:03:17
それも効果や文体との兼ね合いで、原則としては多用を控えるべきだが、
それに捕らわれない方が良い。
クリス・クロスやH2Oの「高畑 京一郎」氏はかなり多用する癖があるよ。
新伝奇の「奈須 きのこ」氏に至っては”……””――”を併用してるし、
長さだって時々によって変わる。

 1.「……そう言えば、そんな事もあったっけ」
 
 2.「――――――」
    女の子、という単語に反応する式。

効果も何も考えずに、沈黙や静寂を表現するお手軽な手段として使うのは拙いが。

1114イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/11(土) 15:57:59
きのこは別に上手くないだろ。
あいつは泥臭さが良い文体になってるんだとおもうが。(よくも悪くも味がある)
高畑京一郎は読んだ事がないからわからんが。

「――」や、「……」をなんで/どのように使うかって方が重要だな。
む、日本語の文章で/を多用というのは余り見たことがないな。やってみる……価値はあるか?

1115イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/12(日) 20:19:10
/をものすごい量使う小説は海外からの翻訳だけど出ていたはず
先月か先々月あたりの本の雑誌で言及されていた
視点移動を意識したものすごく変な文体だったと思うが、詳しくはよく覚えていない

1116イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/13(月) 16:36:53
冒頭の部分なんですが、キャラとキャラの置かれた
状況が大雑把にでも説明できてるでしょうか?
批評・感想いただけるとありがたいです。よろしくお願いします。
ちょっと長いのでうpろだにあげました。
ttp://wannabee.mine.nu/uploader/files/up0096.txt

1117イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/13(月) 17:22:00
>>1116
キャラクターに関してはなんとなくわかったが、その他の小道具部分の描写がわからないことが多かった。
冷光灯であるとか、そんなんね。
細かく設定を考えているんだろうなとは思わせるけど、それを全部出す必要はないだろうし、出すなら感覚的に理解できるように心がけるか、しっかりと説明すべきじゃないかな?

1118イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/13(月) 17:55:01
描写が丁寧過ぎるかな、と。
例えば、階段を昇るっていう描写があるとする。
その描写が右足の次に左足を上げて、というようなくどさを感じる。
状況は理解出来るし、情景も浮かぶんだけど、するするっと物語に滑り込んでいく感覚が無い。

中辛でした。

1119イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/13(月) 17:57:05
>>1116
文章がのっけから、というか、ほとんどが頭でっかちでどうにも苦手な部類。
>両の腕で頭上に掲げられた身の丈ほどもある鉄梃が風切り音をたてて振り下ろされる。
最初の一文にしては長すぎる。
俺が川上弘美みたいなぶつ切りの文章が好きというのもあるかもしれないけれど、
一文一文、どれも長ったらしくてたるく感じる。
すぱっすぱっと切れて小気味良い方がリズムがつくと思うんだが、個人の好みというものだろうか。
蓼食う虫の一匹からの意見でした。

1120イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/13(月) 18:22:28
ご意見ありがとうございます。
>>1117-1118
小道具関係はその世界独自の物が多いのであえて説明を省く方向で書いてみました。
描写の密度に偏りがあるということだと思うので、もう少し描写を練ってみます。

>>1119
一文が長いというのは友人にも指摘されまして、その友人も趣味の問題かもと言っていました。
自分の場合は一文が短いとどうにも足を止められる気がして……。
読点の使い方がまずいのかなぁ。

1121イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/13(月) 21:24:03
これは……何から言っていいのか、ものすごく困る。
状況はまあ確かに、最後まで読めば『何となく』程度にはわかるが……
とりあえず、冒頭という所で何をすべきをよく考えたほうがいいと思う。
あと文章の流れを映画のカメラワークとして捉えると解決しそうな問題がいくつかある。
読点はたしかに少なすぎると思うが、他の点を直せば問題なくなる気もする。
それと単純に疑問なんだけど、説明文を一切書かないのはなぜ?

1122イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/13(月) 23:03:29
そういや、秀逸なSF小説読んでると、説明文がやたらと面白いもんな。

11231116:2006/02/14(火) 11:10:22
>>1121
掴みが弱いと言うことでしょうか。あるいは感情移入がしにくい?
カメラワーク、ですか。文章や描写の繋ぎ方が拙いところがあるということでしょうか?
もしよろしければ、晒し文から例を提示していただけるととてもありがたいです。
説明文がないのはこれを書くときに「見える物をただ写す」という書き方をしてみようかと思ったので。
あと、細かな注釈をつけると文が止まってしまう気がしまして。
もう少し速度のある場面を冒頭に持ってくるべき、ということでしょうか。

1124イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/14(火) 16:49:17
>1123
わかりにくい書き方をして申し訳ない。後から自分でもどうかと思った。
「掴みが弱い、感情移入がしにくい、文章や描写の繋ぎ方が拙い」という
あなたが書いた通りの意味で概ね合っている。
カメラワークと書いたのは、特に一番最初の部分が気になったため。
最初数行を映像として考えるとこんな感じになると思う。

 (タイトル?)→振り下ろされるかなてこ→右足、きしむ床板→止まるかなてこ→
 →じっくりと部屋の風景(様々な機材、甲冑、……バケツ)→
 →かなてこを振るうアークの姿→……

一行目から二行目への画面切り替えって明らかに変だと思う。
いきなり勢いよく振り下ろされたかなてこが止まって、「何だ?」と思ってるのに
なぜか部屋と置かれたものだけがじっくりと時間をかけて映る。
それからやっとかなてこの持ち主が映る。ひきつけた勢いを殺してると思う。
それに詳しく描写しているようでいて、ここの描写はほとんど意味がない。
世界設定がわからないのに、甲冑や様々な機材が部屋に置かれてる、と言われても
武者鎧なのか西洋式甲冑なのか未来的戦闘服なのかまったくわからない。
「様々な機材」と言われても同じことで、どういう分野の機材か想像できない。「控え室」も。
とりあえず最初の部分だけでこのくらい。

それから、説明入れない理由は「何となく」ということでいいのかな。
ちょうど2chのほうの前スレ終盤でカメラ視点による描写の話が出てたけど
無意味に悩むことになるから構成上の必要でもないなら避けたほうが無難かと。
こういう設定があってこそ成り立つ話だと、さらに死ねるはず。
実際何回か読み返さないと状況がわからないよ、これ。

1125イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/14(火) 17:56:25
>>1116
みんな読んでるみたいなので、俺も頑張って読もうとしたけど挫折したw
以下、読解力が低い上、100%理系で文学的教養0という事を無視して講釈をたれさせてもらう。


非常に読みづらい!神器と違った意味で読みづらい。

SF見たいに謎単語乱発で理解に手間がかかるんじゃなくて、単純に一文がゴチャゴチャしてる。
一言で言うと「一文に意味を詰め込みすぎ」

「このセンテンスはこう、この一文ではこういうシーンをイメージさせたい」と言うのがハッキリしてなくて、
読んでて何とな〜く重厚な雰囲気が、ぼんや〜りと伝わってくる感じ。
何となくしか伝わってないから、何回も読み直さないと意味が理解出来ない。(意味の拾い漏れ)
結果同じ文章を2回、3回と読む割に全然話が進まなくて「ああ、もういいわ」ってなる。

なんでこういう事がおきるかって言うと、主に二つだと思う
一つは「形容詞の重ね着」、もう一つは「主語の入れ替わり」


形容詞の重ね着(表現がわからん)は、「白い犬」で例に取ると
・やせ衰えた白い犬がいた。左耳の下に傷がある。何故か尻尾だけは黒かった。
これを、>>1116
・左耳の下に傷を持ち、尻尾だけが黒いやせ衰えた白い犬がいた。
って書いてる。(例:>両の腕で頭上に掲げられた身の丈ほどもある鉄梃)
一つの「鉄梃」に幾つも形容詞を重ね着してるから、「鉄梃」をイメージし辛い。
「の」を繰り返さない様に気をつけるのも、この「重ね着」を防ぐためだと思う。


もう一つ、主語の入れ替わり。
>天井に並ぶ冷光灯からは澄んだ明かりと発光触媒の循環するかすかな音が漏れ、唯一の出入り口である古びたドアの向こうから低く響いてくる喧騒と混ざり合い、白塗りの壁に反射して部屋を満たしている。
>天井に並ぶ冷光灯からは〜 ⇒ 主語は「冷光灯」
>唯一の出入り口である〜  ⇒ 主語は「音」
と、途中で主語が切り替わってる。

他にも
>鉄木の圧縮合板でできた床板が踏み出した右足の下で軋みを上げ、鉄梃の鉤先が床に触れるか否かでぴたりと静止した。
だと、前半は主語が「床板」、後半は「鉄梃の鉤先」


とにかく一行の中に「意味」を詰め込みすぎて、理解するのに時間が掛かるor何回も繰り返して読まないといけない。

まぁ、>>1120で本人の友人が言ってる通り、趣味の問題かもしれん。こういうのが好きな人は平気なんだろうなぁ

11261125:2006/02/14(火) 17:57:35
読解力が低くて、100%理系で文学的教養0ってのは俺ねw
念のため

11271125:2006/02/14(火) 18:04:07
主語で文章を分割&句点+αを追加した例

両の腕で頭上に掲げられた、身の丈ほどもある鉄梃が風切り音をたてて振り下ろされる。
振り下ろされるたび、鉄木の圧縮合板でできた床板が踏み出した右足の下で軋みを上げる。
鉄梃の鉤先は床に触れるか否かでぴたりと静止した。
大股で五歩も歩けば突き当たる控え室。
乱雑に私物を載せられた机や椅子など、さまざまな機材が置かれており、あまり広くない部屋をさらに手狭くしている。
天井に並ぶ冷光灯からは澄んだ明かりと発光触媒の循環するかすかな音が漏れている。
その音は、唯一の出入り口である古びたドアの向こうから低く響いてくる喧騒と混ざり合い、白塗りの壁に反射して部屋を満たしている。
部屋の隅に置いてある木のバケツに満たされた水が踏み込みの震動でゆらゆらと揺れていた。

幾分読みやすくなったと思うが……

11281116:2006/02/14(火) 19:40:10
>>1124
詳しい説明ありがとうございます。
読者の視点を意識して、描写の順序と密度を再検討してみます。
説明に関しては「作品の特徴」になるかと思ったのですが……。
単なる描写不足のところもあるようですし、少し縛りを緩くして修正してみます。

>>1125
細かなご指摘、ありがとうございます。
仰るとおり、何とか一文に押し込めようとする癖があるようで……。
形容詞の分散と短文での完結を心がけてみます。
ああ、でも読点で文を繋いでしまいそう……。

11291116:2006/02/15(水) 00:20:53
少々リライトしてみました。多少は読みやすくなったでしょうか?
ttp://wannabee.mine.nu/uploader/files/up0097.txt
批評・感想いただけるとありがたいです。よろしくお願いします。

1130イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/15(水) 21:25:51
>>1129
>>1116乙彼様です。では少々雑感を。

文体は実直な感じがして良く言えば安定感がありますが、悪く言えば面白みが
無いと思います。冒頭に持ってくる文章ならばもっと興味を惹き付ける工夫が
必要ではないでしょうか?技法的なものでも内容でもいいので、「続きを
読んでみたくなる」為の要素をもっと考えてみてはいかがですか?
また、この文章で状況を読者に把握してもらうのは難しいと思います。
たぶん描写が足りないわけではなくて、文章として「読者に伝えるべきポイント」
が拡散してて押さえきれていないからだと思います。個人的な意見ではありますが、
冒頭で読者に把握してもらうべき情報は「大まかに、確実に」が重要だと
考えています。>>1116さんが冒頭で読者に確実に伝えたいことは何でしょうか?
自分の伝えたいことを100%すべて伝えようとするよりも、「とりあえずこれだけ
伝わればいいや」ぐらいに肩の力を抜いてみてはいかがですか?そのほうが
読み手側も>>1116さんが伝えたいことを受け取りやすいと思います。
へんな例えですが名投手は「8割の力で投げる」感覚を大事にしているらしいですよ。

1131キャンタマの人:2006/02/15(水) 21:30:26
すいません、風邪で寝込んでましたorz
間に合うんかMForz

別場面なんですが、……と――を減らしてリライトしてみたので、よろしければ批評お願いします。
―――――――――
 コンビニの通路に置かれたカゴは、大量のスナック菓子で一杯になっている。詰めて入れれば、もう少し入らないこともないだろう。
「これと、あとこれも食べたいな」
 なにやら独り言を言いながら、次々とカゴにお菓子を詰め込んでゆくポニーテールの少女。髪型こそいつもと違えど、里香である。
 店内の客は里香一人だけで、レジに立つ大学生らしきバイトは、里香に興味を持つ素振りもなく欠伸をしている。
「体重制限気にしないでいいからせいせいした。」
 誰も聞いてくれる人はいないのだが、勝ち誇ったように続ける。
「だいたい、年頃の女の子が好きなお菓子も食べられないなんて変なのよ。これからはそんな変な縛りがなくなると思うと――」
「なにやってるの?」
 かけられた声に、新作のチョコレートを吟味しといた手と、勢いづいていた言葉とが止まった。
「……弓江?」
 いつの間に店内に入ってきたのか、里香の眼前にはTシャツに布ズボンという、ラフな格好に、変装のつもりなのかサングラスをかけた弓江が立っている。
「……こんな時間にお菓子の買い込み? いいわね。太らない体質の人は」
 スナック菓子で一杯になった買い物カゴを一瞥して、嫌みたしく言う。

―――――――――
思い切り途中で終わってますが、直後にネタバレがあるんで、気にしないで頂けると幸いです

11321116:2006/02/15(水) 23:19:52
>>1130
感想ありがとうございます。「現実とはやや離れたSF風味の異世界」で
「試験前に浮ついている主人公」と「それを遠回しに気遣う姉」
というのをおおまかに提示したつもり、ではあるのですが……。
もう少し何か削らないといけないかなぁ。情報の取捨選択、なかなか難しいです。

1133946:2006/02/16(木) 01:56:01
お久しぶりです。
以前アップさせて頂いた作品がだいぶ出来上がりましたので、
一度みなさんのご意見を伺いたく参りました。
かなり長いですので無理にとは申しません。
もしお時間があって気が向くようでしたら何かご意見をお願いしてもよろしいでしょうか。

以前と同じく、テキスト形式とword形式の両方を用意させて頂きました。

テキスト形式
ttp://wannabee.mine.nu/uploader/files/up0099.txt

word形式
ttp://wannabee.mine.nu/uploader/files/up0100.zip

word形式はサイズが大きいのでzipに圧縮してあります。
やはり私としては傍点やルビの関係上word形式を推したいのですが、
今回は圧縮もしてあるので、ご面倒でしたらもちろんテキストの方で構いません。
よろしくお願いします。

1134イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/16(木) 02:41:30
>>1133
自分の原稿もあるから、精読したわけじゃなくてすまんが……一応通して読んでみた。
文章に難はないと思う。あくまで文章自体には。
気になったのは構成の偏りかな。例えば、OH課の説明なんかずっと続いてバランスが悪い。
思わず流し読みしたくなってくるのはつらい。上手く織り交ぜた方が良いと思う。
あと、中盤の山場に至るまでの間が長くて、少し退屈したのもある。
一応は謎が提示されてるけど、個人的には畳み掛けてくれた方が面白いし、興味も湧く。
ただ山場まで入ると読ませてもらえた。読んで欲しいポイントはしっかり抑えてあったってところかね。
エピソードなり何なりを再考すれば、もっと良くなるんじゃないかな。

11351133:2006/02/16(木) 03:33:54
>>1134
早速のご意見ありがとうございます。

やはり前半のダレが問題ですか……
これでも前半部分は当初より削ったんですがねw
自分でもまだ満足はしていませんでした。
説明の長さをなんとかしないとなあ。
でもあそこで説明しないわけにもいかないし……

難しいです。
まだ時間はありますので、いろいろと考えてみます。

では。ありがとうございました。

1136イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/16(木) 13:47:27
>>1131
>かけられた声に、新作のチョコレートを吟味しといた手と、勢いづいていた言葉とが止まった。
>「……弓江?」
このセリフの……は振り向く間みたいなのだろうと思うんだけど、

>「……こんな時間にお菓子の買い込み? (省略
この……が呆れを示しているのか、只の間なのかが分かり難い。
というか、ぶっちゃけなくてもいいんじゃ?

1137キャンタマの人:2006/02/16(木) 15:57:14
>>1136
カゴ及び中身を見た時の間です
わかりにくいなら消したほうがいいか
作者のオナヌーじゃしょうがないですもんね……

1138イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/16(木) 18:18:08
>>1137
それならカゴの中を一瞥して云々と、そういう描写をきっちり入れればいい。
「……」って無言とか、ちょっとした間を示すことはできても、
その間に何をしてるのかなんてのは前後にある程度書き入れないと分からないぞ。

11391138:2006/02/16(木) 18:20:28
あ、一行目ちょいと訂正。
それなら「先に」カゴの中を一瞥して云々と、そういう描写をきっちり入れればいい。

11401133:2006/02/16(木) 19:16:07
すみません、ちょっと2chのほうでややこしいことになってしまいまして……
消させて頂きました。
勝手なことをしてしまい申し訳ありません。

1141イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/16(木) 20:04:16
>>1140
今回は運が悪かったね。
取り敢えず気を落とさずに頑張ってくれ。
全文晒した訳じゃないし、まだ一ヶ月以上あるから、その気になれば改変出来るよ。

1142イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/16(木) 20:59:52
>1131
文章自体は普通に読めた。
でも「せいせいした。」の「。」は要らないのでは。
それとよく見ると最後が「嫌みたしく言う」で脱字。
最後から二行目のセリフの頭は別に「……」がなくてもいいと思う。そのくらい。
ただ個人的には、根本的に独り言言わせるの自体がどうかなってのはある。
理由は二つ。コンビニで独り言呟いてたら不審な感じがすることと、
一種の説明ゼリフみたいな感じがすること。普通に心情書けばいい気がする。
もともと独り言の癖があるとかだったら別にいいです。

1143キャンタマの人:2006/02/16(木) 23:18:22
>>1138
むしろ弓江の……は消したほうがいいかな、という気になってきたorz
>>1142
独り言言ってる理由は三つあります

1.迷っている自分を説得中
2.思念会話してくるシルフ(馬)のせいで癖になった
3.直後のシーンで、弓江の「綾華から聞いてはいたけど、独り言多くなったわね」的な発言につなげたい

ってか誤字……「……」を消したついでに必要な物まで消してどうする俺orz

1144イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/17(金) 14:09:22
>>1143
これは批評じゃないんで、素人の戯言というか寝言だとでも思ってくれ。
晒した分しか読んでないからハッキリとは言えないけども、
セリフの冒頭に「……」を入れるのが半ばクセになってない?
>>1103でもそうなんだけど、割と無くても成立するか、
その「……」を描写に置き換えられそうな箇所が他にも多々ありそう。
余裕があったらでいいから、ちょっと見直してみたら良いんじゃないかな。

以上、寝言でした。

1145イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/19(日) 20:21:29
彼女と僕が出会ったのは、桜が舞い始めた季節だった。

僕はいつものように、図書館で昼寝をしていた。
春の日差しがとても気持ちが良い。
ただゆっくりと過ぎてゆく時間。
それが僕にとっては、とても大事な時間だった。
授業は出ない。出ても仕方がないと思っていたから。
何もかもが面倒だった。
そんな時、いきなり声を掛けられた。
「こんにちは」
振り向けばそこに黒髪の少女が立っていた。
綺麗な娘だ。正直にそう思った。
「誰?」
知らない女の子だった。
そもそも今は授業中だ。僕みたいな怠け者が他にいるとも思えない。
一体、この子はなんなんだろうか。
「そんなことはどうでもいいの」
訳の分らない事を言う。
「僕は見ての通り昼寝をしてるんだ。邪魔しないでくれよ」
そう言った僕は、とても不機嫌な顔をしていたに違いない。
彼女はそんな僕の様子にひるむ様子は見せなかった。
ただ語りかけてくる。
「君はいつもそうしているの?」
僕は答えない。
「不思議な人」
僕からしてみれば彼女の方がずっと不思議だ。
授業中にもかかわらず、図書館で惰眠を貪る不良生徒に、嬉々として声を掛けるなんて。
もしかして、図書委員だろうか?
こんな所でさぼっている生徒を注意しようというのか?
いや、ありえない。
じゃあ、彼女は何者なんだろう?
「ねぇ、遊ばない?」
本当に彼女は何を言っているのだろう。
「今は授業中だろう?」
僕も何を言っているのだろう。そんなことは分かり切ったことだ。
「あなたもさぼってるじゃない」
ああ、そうだ。彼女の言うとおりだ。
何も言わないのを肯定と受け取ったのか、彼女は僕の手を引いて立ち上がらせようとする。
「ちょっと待ってくれよ」
言っても聞く様子は無い。仕方なく立ち上がる。
「さぁ、どこに行こう?」
無邪気に聞いてくる。とても楽しそうだった。
「どこへって……」
「商店街でいい?」
戸惑う僕に、彼女はただ喋り続ける。
手を引かれたまま、僕は図書館を連れ出されてしまう。
握った手から彼女の体温が伝わってくる。
なんだか、とても気恥ずかしかった。
幸いにも、玄関を出るまで教員には出会わなかった。

結局その後、彼女に連れ回されて一晩中遊び回った。
どこを回ったのかは良く覚えていない。
ただ、楽しかったことだけは鮮明に思い出せる。

これが、彼女との出会い。



主人公の回想シーンです。
なんというか、ふわふわした印象が出てればいいんですが。
どんなもんでしょうか。

1146イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/19(日) 21:34:57
ふわふわというよりぼやけた感じがする。
全体に描写不足じゃなかろうか。

1147イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/19(日) 22:40:48
彼女と僕が出会ったのは、桜が舞い始めた季節だった。

僕はいつものように、図書館で昼寝をしていた。
開いた窓から入ってきた淡い色の花びらが、ひらひら夢の中に落ちてくる。
春の日ざしは優しく暖かで、とても気持ちが良かった。
なかば夢の中、ただゆっくりと過ぎてゆく時間。
僕にとっては、とても大事な時間だった。
目を閉じた暗闇に、くるくると舞う桜の花びら。

 夢の中で声を聞いた。
目を開けると、そこが夢の続きであるかのように、机の上に花びらが一枚、落ちていた。
 窓からの春風が、さあっ……と部屋を駆け抜けた。
 振り向けばそこに黒髪の少女が立っていた。
綺麗な娘だ。なかば夢うつつにそう思った。
 同じ学校の制服だが、知らない女子生徒だった。
 彼女は髪を風に乱されぬよう押さえながら、何かいいことを思いついたように微笑んでいた。
「遊びにいかない?」
 彼女がいった。
 それもいいかも知れないな。僕は思った。
 どうせ学校にいても、自分にできることは何もないんだから。
 僕は春の優しい風に背を押され、彼女に手を引かれて立ち上がった。
 彼女の手は、春の日差しのように優しく、あたたかかった。

 それからは、よく憶えていない。
 目を覚ましたとき、夢の記憶がないように。
 でも、夢の中での感情だけは憶えているように。
 彼女と遊んでいた時間が、ただ楽しかったことだけは憶えている。

 これが彼女との出会いだった


こんな感じでどうよ

11481145:2006/02/19(日) 22:57:35
>>1146-1147
アドバイスありがとう。
描写をちょっと考え直してみます。

1149イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/20(月) 04:19:37
 まず、彼女との出会いについて話そう。
 僕と彼女との出会いは、言うなればドラマチックな部類だった。ドラマチック。"嘘み
たいな嘘、のような"という事だ。また"思い出すと赤面したくなるような"という事でも
ある。つまり、僕と彼女との出会いは嘘みたいな嘘に似ていて、思い出すと赤面し
たくなるようなものだった。
 季節は春で、たぶん新学期が始まったばかりの頃で、桜はちらほらと花びらを落と
し始めていた。
 僕は図書館で昼寝するのを日課としていた。机に突っ伏して無為な時間を過ごす
ことに喜びを見いだせる人種だった。授業もろくに出なかった。予鈴が鳴って、いそ
いそと書棚を行き来する学生を後目に、僕は惰眠を貪った。
 その日も、僕は昼寝を決め込んでいた。授業はとうに始まり、図書館はしんと静ま
りかえっていた。
「こんにちは」
 唐突に、僕の後で声がした。僕はぎょっとして飛び起きた。振り返ると、見ず知らず
の少女が椅子に寄りかかって微笑んでいた。
「誰?」
 僕は訝しげに尋ねた。人の安眠を妨げるような趣味を持った知り合いは僕に居な
かったし、授業をふけて図書館に来るような知り合いも居なかった。ましてや、女子
なら尚更だった。
 少女は少し肩を竦めて、
「そんなことはどうでもいいの」
 口笛を吹くような、軽い声で言った。本当に心の底からどうでもいいと思っている声
だった。
「僕は見ての通り昼寝をしてるんだ。邪魔しないでくれよ」
 と、僕は言った。言葉の端々に精一杯の不機嫌を込めた筈だったが、少女は意に
介さなかった。
「君はいつもそうしているの?」
 大きな目を僕の方へ向けて、心なし首を傾げた。
「不思議な人」
 そう言って、また笑った。僕は何も言えなかった。ただ、笑うと左の頬にえくぼが出
来るんだな、と思った。誰なんだろう、とも思った。じっと見つめていると、少女は椅
から
手を離して、くるりと回った。
「ねぇ、遊ばない?」
 まるで芝居の一幕みたいに、細い手をそっと僕に差し出した。
「今は授業中だろう?」
 僕が言うと、少女は大きな目を瞬かせた。
「あなたもさぼってるじゃない」
 その通りだったので、僕は何も言い返せなかった。

なんとなく似非春樹風味にしてみた。書いてる間は少し楽しかった。今は反省している。

1150イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/20(月) 05:05:49

 僕が彼女と出会ったのは、丁度、校庭の桜花ははらはらと舞い散り、心も漫ろに
なるような季節であった。
 彼女との出会い。ああ、僕は今もその光景を明瞭に思い出すことが出来る。あの
日の彼女の仄かな笑みと、穏やかな春の日射しとは、僕の心に一生涯残り続ける
であろう。
 それは、僕の通う学校の図書館での出来事であった。
 とうに授業も始まり、薄暗い書架の間には人影も絶え、深閑とする館内で、僕は机
に突っ伏して眠っていた。こうしていると僕は満ち足りた気分になることが出来たの
である。
 そのまま、しばらく眠っていただろうか、
「こんにちは」
 と鈴鳴る声で話しかけられ、僕ははっと目を覚ました。きょろきょろと辺りを見回し、
それから振り返ると、黒髪を腰にまで垂らした少女が僕を見下ろしていた。
 僕は息をのんだ。少女は目鼻立ちのきりりとした、利発そうな顔をして、なにより美
しかった。
「誰?」
 思わず、僕の喉から声が漏れていた。そして、それは僕の芯からの疑問でもあっ
た。目の前に立っているのは、見も知らぬ少女であった。これほどに美しい少女が、
何を考えて、こんな時間にここに居るのか。そして何故、僕のような人間に声をかけ
ねばならぬのか。
 すると少女は、
「そんなことどうでもいいの」
 言って、くすくすと笑った。僕は憮然と見上げるだけであった。何がどうでもいいの
か、皆目分からなかった。
 僕は不意に、彼女に対して反感を覚えた。馬鹿にされているような気になったので
ある。
「僕は見ての通り昼寝をしてるんだ。邪魔しないでくれよ」
 思い切り不機嫌そうに言ってやったのだが、彼女は平気な顔をして、
「君はいつもそうしているの?」
 答えるのも癪であったので、僕は黙った。彼女はきらきらとする目で僕の顔を覗き
込み、
「不思議な人」
 そう言って、再び笑った。
 僕にして見れば、不思議なのは彼女の方であった。何を考えているものやら、さっ
ぱり分からない。図書委員ではあるまいかと思ったものの、いや、図書委員といえど、
授業は出なければならぬ。こんな所に居る道理は無い。
 僕が渋面で考え込んでいると、
「ねぇ、遊ばない?」
 彼女の手がすっと目の前に伸びてきた。白魚のような、滑らかな指だった。
「今は授業中だろう?」
 驚いて僕が言い返すと、彼女は心外だと言わんばかりに目を見開いた。
「あなたもさぼってるじゃない」

寝付かれないので今度は似非横溝風味にしてみた。書いてるあいだはすごく楽しかったが全然似てない。これから反省して寝る。

11511116:2006/02/21(火) 19:00:40
また場をお借りします。
指摘を受けた点に留意して一通りリライトしてみました。
ttp://wannabee.mine.nu/uploader/files/up0103.txt
ご意見、ご感想書き込んでいただけると幸いです。
よろしくお願いします。

1152イラストで騙す予定の名無しさん:2006/02/21(火) 22:32:44
もの凄く些細なうえに個人的感想だけど、
もう少し改行多くした方がテンポよくなるとおも。
文体とかは上手いと思うから、
それだけにかっつめ過ぎ文章で目が滑ってしまいそうになるのは惜しい。




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板