さ～て、最近の世界情勢は、と…… - 1064103030

141：DAO：2005/10/22(土) 10:41:03: 「漫画の表現盗用、2chの指摘で絶版・回収に」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0510/18/news099.html

ファンの人にはまことに御愁傷様なんだけど、今週は、この件が一番ワクテカしますた。
少女漫画は、ここ数年では「フルバ」と「カレカノ」を漫喫で読んだぐらいで、この末次由紀という方は寡聞にして知らなかったのですよ。

だもんで一報が流れた時は、
・某黒猫みたいに新人の若気の至りか？
・同じ講談社の超看板「バガボンド」イノタケが相手じゃ、瞬殺されるわな、そりゃ。
・しかしそれにしても、絶版＆回収の殲滅コンボって、めちゃくちゃ厳しかないか？
・確か、池上遼一センセが「信長」かなんかで、写真家に盗用を指摘された時は、謝罪して、盗用部分を差し替えて済んだような……。

とか思ってたんですけど、ちょっと検索してでた、検証サイト見たら、
http://tretre.fc2web.com/

そんな生易しい話じゃなかったようで。
・ぽっと出の新人じゃなくて、十年選手で別冊フレンドの看板作家。
・模写とか目トレスというレベルじゃなくて、顔と服すげ替えただけの完全トレス。
・しかも初犯ではなく、萩原の「バスタード」や、あまつさえ同じフレンドの上田美和先生の作品をトレスした等、複数の前科有り。
・画だけでなく、ストーリーも「電車男」、タニス・リー「銀色の恋人」等の盗用疑惑有り。
・ネットでその辺の件を指摘されると、自作自演までやって自分を擁護しようとした。

……ダメじゃん、この人。

「電車男」のパクリ疑惑の時は、「電車男」が一般の話題になる前、「知る人ぞ知る」って辺りの時期に雑誌掲載してたそうだが、その後、電車がここまでブレイクとは思ってなかったんだろうねぇ。ネットでは指摘に対して、当然否定してた訳ですが、その後、コミックス化した時に、あからさまな部分が全て修正されてたというのが、頭隠して尻隠さずでテラワロス。

今連載していたタニス・リー「銀色の恋人」のパクリの作品のタイトルが「Ｓｉｌｖｅｒ」って直球過ぎるのは、世間に喧嘩でも売ってるつもりだったのか、バレないと読者をなめきっていたのか。「誰か気づいて。私をとめて」という心の叫びだったのか。(w

上の文章、疑惑じゃなくてパクリと断定してるのは、本人と編集部が認めているからです。
http://www.kodansha.co.jp/betsufure/

で、呆然としてるのは、情報弱者の末次由紀ファンな訳ですよ。

http://cgi.bookstudio.com/reviews/196/rt42s19/

もうなんか、イノタケが悪いとか言い出しかねない勢いなんですが。
今回は、イノタケが被害者で末次が加害者であり、しかも、イノタケは現時点で公には沈黙を守っていて、末次や講談社を訴えてる訳でもない。著作権侵害は親告罪だから、今の時点で、末次は犯罪者になってる訳ではないんだけどね。

もし訴えられたら、著作権侵害は懲役刑まである重罪だし、証拠はあからさまだから、いろんな意味でアウトだけど、今回、講談社が、自身が抱えてるイノタケの作品のパクリについてしか明言してない事。上記の別フレのお詫びを見てもわかるけど、パクリは認めてるけど何からパクっているのかを書いてないのな。つまり、イノタケとはすでに話がついていて、講談社がコントロールできるという事なんでしょう。で、萩原・タニス･リー等コントロールできない他の被害者に対する言い訳が、今回の絶版・回収なんでしょう。

講談社の対応をトカゲの尻尾切りと非難する人が多いけど、講談社の損害も結構シャレにならないですよ。あまり知られてないけど、出版社と本を本屋に配本する取次店の力関係は取次店＞＞出版社なので、今回の件ではおそらく、取引停止までにはないだろうけど、かなりの金銭的なペナルティを科せられる筈ですし、印刷屋、宣伝物等の代理店、デザイン会社、etcの下請けさん達の売り上げやスケジュールも皆狂ってる訳で、損害を与えている。問題なく連載・出版を続けていた事を考えると軽く億を超える損害になるでしょうね。まあ、自業自得と斬って捨てるのは簡単ですけど。

末次由紀自身は、商業作家として抹殺されたとしても、掲示板での信者の熱さを見るにつけ、同人誌でこの先いくらでも稼いでいけるでしょう。面の皮は厚いようですし。